JPH0628544B2 - エクストル−ダ−による高水分系原料の処理法 - Google Patents

エクストル−ダ−による高水分系原料の処理法

Info

Publication number
JPH0628544B2
JPH0628544B2 JP61011497A JP1149786A JPH0628544B2 JP H0628544 B2 JPH0628544 B2 JP H0628544B2 JP 61011497 A JP61011497 A JP 61011497A JP 1149786 A JP1149786 A JP 1149786A JP H0628544 B2 JPH0628544 B2 JP H0628544B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
raw material
extruder
die
moisture
die hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61011497A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62171658A (ja
Inventor
孝彦 香川
泰彦 笹本
周作 長谷川
昌和 星
竹男 渥美
誠弘 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUHA KK
Original Assignee
MARUHA KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARUHA KK filed Critical MARUHA KK
Priority to JP61011497A priority Critical patent/JPH0628544B2/ja
Publication of JPS62171658A publication Critical patent/JPS62171658A/ja
Publication of JPH0628544B2 publication Critical patent/JPH0628544B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)
  • Meat, Egg Or Seafood Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、魚肉又は魚肉を主成分とする高水分系原料を
使用してエクストルーダーにより連続した組織化成形品
を押し出し加工するエクストルーダーによる高水分系原
料の処理法に関するものである。
〔従来の技術〕
エクストルーダーによる食品の製造法は、従来、大豆蛋
白質を中心とした植物性蛋白質を原料とする分野でその
研究開発が進められており、特開昭60−199350
号公報においては、分離大豆蛋白質等を原料とした肉様
食品の製造法が提案され、また特開昭60−24815
号公報においては、脱脂大豆粉や高水分率の畜肉を原料
とした肉状の組織化蛋白を得ることが提案されている。
そして、後者の特開昭60−24815号公報において
は、脱脂大豆粉や高水分率の畜肉を原料とした場合には
ダイの出口で原料の吹き出しが生じ、その結果として連
続した組織化成形品が得られないという問題を、ダイ孔
の長さがダイ孔の直径又は厚さの15倍乃至40倍のダ
イをエクストルーダーの先端部に具備させることによっ
解決している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記のエクストルーダーによる食品の製
造法は、何れも、魚肉を原料としたものではなく、魚肉
の如き高水分系原料をエクストルーダーで処理する場
合、特開昭60−24815号公報において提案された
最も良好なダイ(ダイ孔の長さがダイ孔の直径又は厚さ
の35倍)をエクストルーダーの先端部に具備させて
も、ダイ内部での熱交換が不充分で、ダイ内部の原料の
通過量の増大に伴い、エクストルーダーのバレル内で加
熱された原料が未冷却のまま蒸気と一緒にダイ出口から
吹き出したり、ダイ内部に原料が詰るという問題があっ
た。
また、上記の如きダイをエクストルーダーの先端部に具
備させ且つダイ全体の温度を低温(0℃以下)に保持し
た場合は、製品の表面及び中心部に温度勾配が生じ、製
品の品質が不均一となる問題があった。
〔問題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の点に鑑み、鋭意研究を進めた結
果、ダイ長をダイ孔の直径又は厚さの40倍以上のダイ
をエクストルーダーの先端部に具備させて魚肉又は魚肉
を主成分とする高水分系原料をエクストルーダーで処理
すると、ダイ出口における原料の吹き出し及び製品の品
質の不均一さを防止することができると共に、ダイ内部
での原料の詰まりを生じ難くすることができることを知
見し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、ダイ孔の長さがダイ孔の直径又は厚さ
の40倍以上であるダイを先端部に備えたエクストルー
ダーを用いて魚肉又は魚肉を主成分とする高水分系原料
を処理することを特徴とするエクストルーダーによる高
水分系原料の処理法を提供するものである。
以下に本発明のエクストルーダーによる高水分系原料の
処理法について詳述する。
本発明において用いられるエクストルーダーとしては、
二軸エクストルーダーが望ましい。即ち、一軸エクスト
ルーダーでは、魚肉等の高水分系原料を処理しようとす
る場合、エクストルーダーでの加熱による原料の離水等
によるエクストルーダー出口において被処理物の吐出が
不連続となり安定した運転を行い難いからである。二軸
エクストルーダーとしては、原料及び添加水のフィダ
ー、バレル、二軸のスクリュー、バレル温度制御装置を
備えたものであって、原料の搬送性が高く、エクストル
ーダー内部で加熱・混練及び加圧等が可能な標準的なエ
クストルーダーであれば、何れも使用可能である。
また、本発明においては、上記エクストルーダーの先端
部に、ダイ孔の長さがダイ孔の直径又は厚さの40倍以
上、好ましくは40〜200倍、更に好ましくは40〜
150倍、更にまた好ましくは40〜100倍であるダ
イを具備させることが必要である。この場合、ダイ孔の
直径とは、ダイ孔が円形又はそれに類する場合のダイの
直径を云い、又ダイ孔の厚さとは、ダイ孔がフラットダ
イの如く細長い場合の短辺の長さ(高さ)を云い、ダイ
の長さは、例えば、厚さ5mm、幅30mmの長方形のダイ
孔を有するフラットダイでは、少なくとも200mm以上
必要であり、厚さを20mmとすれば、少なくとも800
mm以上必要であり、更に、直径30mmの円形のダイ孔を
有するダイでは1200mm以上必要である。
上記ダイ孔の長さがダイ孔の直径又は厚さの40倍未満
であると、エクストルーダーにより加熱された高水分系
原料を充分な滞留時間をかけて冷却できず、ダイ出口に
おいて製品の吹き出しが生じ、連続した製品を得られな
かったり、ダイの冷却温度を低下させて高水分系原料を
急激に冷却しようとすると、製品の表面及び中心部に温
度勾配が生じ、製品の品質が不均一となる。しかも、ダ
イ孔の長さがダイ孔の直径又は厚さの40倍未満の場
合、高水分系原料を充分な滞留時間をかけて冷却するた
めに原料の供給量を落とすと、エクストルーダーの生産
性が維持できず実用的でない。又、本発明における如く
ダイ孔の長さをダイ孔の直径又は厚さの40倍以上とす
ることは、原料として植物蛋白質等を用いた従来技術で
は常識外のことであるが、本発明における如く魚肉又は
魚肉を主成分とする高水分系原料を処理する場合には、
高水分系原料の加熱による離水等が潤滑効果を発揮し、
ダイ内部の詰まりを生じ難くすることができる。
而して、本発明はのエクストルーダーによる高水分系原
料の処理法は、上記の如きダイを先端部に備えたエクス
トルーダーで魚肉又は魚肉を主成分とする高水分系原料
を処理することにより実施例することができる。このよ
うに処理することにより、高水分系原料をダイ中に充分
な滞留時間をかけて冷却しながら通過させることができ
るため、ダイ出口における高水分系原料の吹き出し及び
製品の表面及び中心部の温度勾配を少なくして品質の良
い連続且つ組織化された成形品を得ることができる。
上記高水分系原料の代表例としては、含水率70〜90
%の魚肉が挙げられ、中でも、鰯、鯖、助宗鱈、南極沖
アミ等の多獲性魚貝類を含む水産資源が好ましい。又、
高水分系原料としては、冷凍すり身等の一時加工原料、
加工残滓等も利用できる。又、これらの水産資源には、
得られる製品に畜肉様の食感を付与する上で、大豆、小
麦等の植物性蛋白質を併用するのが好ましい。水産資源
への植物性蛋白質の使用量は、前者100重量部に対し
1〜80重量部とすることが好ましい。
また、本発明においては、ダイ内部への原料乃至製品の
詰まりを防止する上で、通常、上記の如く魚肉又は魚肉
を主成分とする高水分系原料の含水量を調整する。調整
すべき好ましい含水率は40〜90%、更に好ましくは
55〜75%である。
また、本発明においては、この他、高水分系原料中に、
調味料、フレーバー及び着色料や、食感調整のために澱
粉類(多糖類)、pH調整剤を添加することができる。澱
粉を添加する場合、その添加量は1〜5%とするのが好
ましい。
尚、高水分系原料、その他の添加物及び水の混合は、エ
クストルーダーの投入前に行っても良いが、エクストル
ーダーの混練機能を生かし、別個にエクストルーダーに
投入するのが好ましい。
また、本発明において、スクリュー径が30〜80mmの
二軸エクストルーダーによる良好な処理条件(運転条
件)は、処理原料の種類によっても異なるが、バレル温
度100〜300℃、好ましくは150〜250℃、更
に好ましくは180〜220℃、スクリュー回転数10
〜300r.p.m、好ましくは50〜150r.p.
m、原料供給量20〜50kg/h、好ましくは30〜4
0kg/hが適している。バレル温度が100℃未満であ
ると、魚肉は熱凝固し難いため、目的とする成形食品を
得難く、300℃超であると、魚肉に焦げが生じるた
め、好ましくない。
また、ダイの温度は、ダイ出口における製品の温度が4
0〜100℃、好ましくは60〜80℃となるように、
ダイの冷却ジャケットに0〜20℃、好ましくは5〜1
5℃の冷却媒体を流通させて調整するのが好ましい。
斯くして得られた製品は、連続状で品質が良く組織化さ
れており、中華料理の材料等の蛋白質加工食品素材とし
て利用し得るものである。
〔実施例〕
以下に実施例及び比較例を挙げ、本発明のエクストルー
ダーによる高水分系原料の処理法を更に具体的に説明す
る。
実施例1 冷凍すり身100重量部に分離大豆蛋白質10重量部を
添加して水分70%に調整した原料を、二軸エクストル
ーダー(神戸製鋼所“KOCO−60T”)を用いて処
理し、組織化成形製品の連続生産を試みた。
エクストルーダーの先端部には、ダイ孔の厚さ10mm、
ダイ孔の幅50mmで、ダイ孔の長さを200mm、400
mm、600mm、800mm及び1000mmに調整可能なダ
イを装着し、又エクストルーダーは、バレル温度220
℃、スクリュー回転数100r.p.m.、原料供給量
30kg/hで運転し、更にダイは50℃の冷水により冷
却した。
その結果、ダイ孔の長さが200mmの場合は、バレル内
で加熱された原料が蒸気とともに吹き出し、成形不能で
あった。
又、ダイ孔の長さを400mm,600mm,800mmと順
次増加するにつれ、この吹き出しが断続的となり、一部
成形された良好な製品が得られた。
又、ダイ孔の長さが1000mmでは、吹き出しがなくな
り、安定した状態となって、帯状の製品が連続的に得ら
れた。
実施例2 鰯落し身100重量部に分離大豆蛋白質30重量部を添
加して水分65%に調整した原料を、実施例1の二軸エ
クストルーダーを用いて処理し、組織化成形製品の連続
生産を試みた。
エクストルーダーは、バレル温度200℃、スクリュー
回転数100r.p.m.、原料供給量30kg;hで運
転し、更にダイは0℃の冷水により冷却した。
その結果、ダイ孔の長さが200mmの場合は、バレル内
で加熱された原料が蒸気とともに吹き出し、400mm及
び600mmの場合は、帯状の製品が得られたが、その側
面に切れが生じ製品形状が一定しなかった。又、ダイ孔
の長さが800mm及び1000mmの場合は、ダイに製品
が詰まり運転が不能になった。
そこで、ダイの冷却水の温度を5℃に変更したところ、
ダイ孔の長さが400mm以上で良好な製品が得られるよ
うになった。
実施例3 沖アミむき身100重量部に分離大豆蛋白質15重量部
を添加して水分70%に調整した原料を、実施例1の二
軸エクストルーダーを用いて処理し、組織化成形製品の
連続生産を試みた。
エクストルーダーは、バレル温度220℃、スクリュー
回転数100r.p.m.で運転し、ダイ孔の長さは6
00mmに固定し、ダイは5℃の冷水により冷却した。
その結果、原料供給量が50kg/h以上では原料の吹き
出しが生じ、原料供給量を20〜50kg/hとした場合
に生産性の高い状態で安定して良好な製品を生産するこ
とができた。
〔発明の効果〕
本発明のエクストルーダーによる高水分系原料の処理法
によれば、特定のダイ長さを先端部に備えたエクストル
ーダーを用いて高水分系原料を処理しているため、ダイ
出口における原料の吹き出し及び製品の品質の不均一さ
を防止することができると共に、ダイ内部での原料の詰
まりを生じ難くすることができる等の効果が奏される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星 昌和 東京都中央区月島3丁目2番9号 大洋漁 業株式会社大洋研究所内 (72)発明者 渥美 竹男 東京都中央区月島3丁目2番9号 大洋漁 業株式会社大洋研究所内 (72)発明者 池田 誠弘 東京都中央区月島3丁目2番9号 大洋漁 業株式会社大洋研究所内 (56)参考文献 特開 昭61−166365(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイ孔の長さがダイ孔の直径又は厚さの4
    0倍以上であるダイを先端部に備えたエクストルーダー
    を用いて魚肉又は魚肉を主成分とする高水分系原料を処
    理することを特徴とするエクストルーダーによる高水分
    系原料の処理法。
  2. 【請求項2】高水分系原料の含水率が40〜90%であ
    る、特許請求の範囲第(1)項記載のエクストルーダーに
    よる高水分系原料の処理法。
JP61011497A 1986-01-22 1986-01-22 エクストル−ダ−による高水分系原料の処理法 Expired - Lifetime JPH0628544B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61011497A JPH0628544B2 (ja) 1986-01-22 1986-01-22 エクストル−ダ−による高水分系原料の処理法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61011497A JPH0628544B2 (ja) 1986-01-22 1986-01-22 エクストル−ダ−による高水分系原料の処理法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62171658A JPS62171658A (ja) 1987-07-28
JPH0628544B2 true JPH0628544B2 (ja) 1994-04-20

Family

ID=11779663

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61011497A Expired - Lifetime JPH0628544B2 (ja) 1986-01-22 1986-01-22 エクストル−ダ−による高水分系原料の処理法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0628544B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6420854A (en) * 1987-04-23 1989-01-24 Terumo Corp Hemolysis inhibitor, medical soft vinyl chloride resin composition and medical utensil

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62171658A (ja) 1987-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63263061A (ja) フレーバ付与剤の製造法およびその装置
KR930000396B1 (ko) 수산물원료의 가공처리법
JP2515167Y2 (ja) 魚介類すり身などの組織化物製造装置
CN109221652A (zh) 一种黄颡鱼专用配合饲料及其制备方法
JPH0775529B2 (ja) 魚介肉すり身の組織化物の製造法
US4950494A (en) Process for producing fish-paste products
JPH0628544B2 (ja) エクストル−ダ−による高水分系原料の処理法
JPH03292863A (ja) 高水分蛋白質原料の組織化処理方法及び装置
US5549920A (en) Extrusion inactivation of protease enzyme in fish and fish food products
EP0746211A1 (en) Food products made from protease enzyme containing fish, methods of making same, and methods to inactivate protease enzyme in fish
CN112006155A (zh) 一种利用双螺杆挤出机制备大豆蛋白素肉的工艺方法
JPS6255045A (ja) 食物繊維高含有食品の製造法
GB2172787A (en) Method of producing textured food
JPH06165644A (ja) 蛋白食品の製造法
JP2528449B2 (ja) 添加物の添加可能なダイ
JP2510776B2 (ja) 無塩加工食品の製法
JPH0312874B2 (ja)
JPS62294042A (ja) 養魚用膨化飼料の製造方法
JPS61219344A (ja) 生魚を直接加工した飼料の製造法
JPS62262951A (ja) オキアミを直接加工した飼料の製造法
JPH0312873B2 (ja)
JP3303949B2 (ja) 魚骨含有膨化食品の製造方法
JP2767469B2 (ja) 畜肉を繊維状構造の食品素材に成形する方法
JP3301495B2 (ja) 魚介類蛋白質を主成分とする粒子状飼料およびその製造方 法
JP3023534B2 (ja) イカ肝臓加工品、その製造方法、イカ肝臓加工品を含む魚類飼料