JPH06282791A - 路面状態観測表示システム - Google Patents

路面状態観測表示システム

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JPH06282791A
JPH06282791A JP5068683A JP6868393A JPH06282791A JP H06282791 A JPH06282791 A JP H06282791A JP 5068683 A JP5068683 A JP 5068683A JP 6868393 A JP6868393 A JP 6868393A JP H06282791 A JPH06282791 A JP H06282791A
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road surface
road
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伊助 平野
Takeshi Hayashi
武史 林
Tsuneyuki Uragami
恒幸 浦上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、路面の濡れ状態を観測して情報を
道路の利用者に表示する路面状態観測表示システムを提
供する。 【構成】光学系は、路面2に投光ビームを照射する投光
ユニット10と、路面2からの反射光21を受光して測
定する受光ユニット20とから構成されている。投光ユ
ニット10は、光を発光する光源12と、この光源12
からの光を路面2に対してs偏光する偏光フィルタ13
と、この偏光フィルタ13からの光を投光ビーム15と
して路面2の所定位置に照射する投光レンズ14とから
構成されている。受光ユニット20は、路面2の所定位
置からの反射光21を受光素子24a、24bそれぞれ
の受光面に結像する集光レンズ22と、この集光レンズ
22からの光から路面2に対するs偏光成分を抽出する
偏光フィルタ23aと、この集光レンズ22からの光を
路面2に対するp偏光成分を抽出する偏光フィルタ23
bと、偏光フィルタ23a、23bそれぞれから光を受
光して各光強度に対応する電流を出力する受光素子24
a、24bとから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路の路面における濡
れ状態を観測して表示する路面状態観測表示システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】物体に光を照射し、その反射光または透
過光を受光した光検出器の出力レベルにより、その物体
の表面状態を検知する技術は公知である。例えば、表面
における光沢の差異に基づいて真紙幣と偽紙幣を識別す
る技術が、特開平2−118792号公報に記載されて
いる。
【0003】図7は、従来の紙幣識別方法における光学
的配置を示す説明図である。従来の方法によるシステム
は、照射光17を紙幣4の表面に照射する光源12と、
紙幣4からの反射光21を受光する受光素子24aと、
透過する光からp偏光成分を除去する偏光フィルタ23
を受光面に取り付けられ、紙幣4からの反射光21を受
光する受光素子24bとから構成されている。ただし、
紙幣4への照射光17の入射角αと紙幣4からの反射光
21の反射角βとは、ほぼ等しくなるように設定されて
いる。
【0004】上記の構成によれば、受光素子24aは反
射光21をそのまま受光する。一方、偏光フィルタ23
は反射光21からp偏光成分を除去するので、受光素子
24bはp偏光成分を除去された反射光21を受光す
る。紙幣4が真紙幣である場合、照射光17は紙幣4の
表面で散乱反射されるので、ほぼ正反射されて受光素子
24a、24bで受光される反射光21の光量は小さ
い。そのため、受光素子24a、24bで受光した光の
強度に基づく出力レベルの差異は小さいので、反射光2
1の偏光特性が目立ちにくい。一方、紙幣4がカラーコ
ピーされた偽紙幣である場合、紙幣4の表面は光沢があ
って平滑であるので、紙幣4の表面でほぼ正反射されて
受光素子24a、24bで受光される反射光21の光量
が大きくなる。そのため、s偏光成分に対してp偏光成
分の割合が増加しているという反射光21の偏光特性が
目立つようになり、受光素子24a、24bで受光した
光の強度に基づく出力レベルの差異は大きくなる。従っ
て、このような受光素子24a、24bからの出力レベ
ルの比等に基づいて、真紙幣と偽紙幣とが識別される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
方法では、紙幣に対する照射光の入射角と反射光の反射
角をほぼ等しく設定する必要があるが、固定された光源
および受光素子に対して紙幣を移動することにより、容
易に紙幣の表面における複数位置を測定対象とすること
ができる。
【0006】図8は、図7に示す従来方法を用いてs偏
光した光を照射された路面からの反射光における強度比
の角度依存性を示すグラフである。上記従来の方法を利
用して、s偏光した光を道路の路面に照射し、複数位置
1〜7からの反射光のs偏光成分、p偏光成分の強度I
s、Ipを測定すると、比Is/(Is+Ip)の値を
用いて濡れた路面と乾燥した路面とを容易に判別するこ
とができることが分かる。しかしながら、路面に対して
照射光の入射角と反射光の反射角をほぼ等しく設定する
必要があるので、路面の異なる位置に対応して光源と受
光素子を移動しなければならないという問題がある。
【0007】また、道路の路面における濡れ状態を観測
した結果を活用するために、その情報を表示することが
必要になる。例えば、濡れ状態を観測している路面に向
かって道路を走行する自動車の運転者に対し、その路面
を通過する前に路面の濡れ状態に関する情報を提供する
ことは有用である。しかしながら、上記従来の方法では
観測結果の表示については言及されていない。
【0008】そこで、本発明は、路面の濡れ状態を観測
して情報を道路の利用者に表示する路面状態観測表示シ
ステムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、道路の路面における濡れ状態を観測し
て表示する路面状態観測表示システムにおいて、路面に
対してs偏光した光を該路面に照射する投光手段と、路
面で反射された光を受光して該路面に対するs偏光強度
およびp偏光強度を測定する受光手段と、この受光手段
の出力からs偏光強度およびp偏光強度の差異を演算す
る演算手段と、この演算手段の出力から路面の濡れ状態
を判定する判定手段と、この判定手段の出力を変換して
表示する表示手段と、投光手段および受光手段の動作を
制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】また、上記投光手段および上記受光手段は
相互に路面を挟んで道路の路側に設置され、上記制御手
段は投光手段から路面上の複数位置に光を照射して該複
数位置で反射された光を受光手段で受光するように制御
し、上記表示手段は道路の各車線で路面から所定距離だ
け離れた位置に設置され、複数位置における濡れ状態を
観測し、該路面に向かって各車線を走行する利用者に該
路面の濡れ状態を表示することが好適である。
【0011】
【作用】本発明によれば、制御手段からの出力に基づい
て、投光手段からs偏光した光が道路の路面に対して照
射されると、その路面で反射されて受光手段により受光
され、路面に対するs偏光強度およびp偏光強度が測定
される。この受光手段の出力から演算手段によりs偏光
強度およびp偏光強度の差異が演算される。一般に、直
線偏光した光が路面に対して斜めに入射した場合、路面
から反射される光の偏光状態は路面における濡れ状態に
対応して変化する。そのため、演算手段の出力は判定手
段により格納済である路面の濡れ状態を示すデータと比
較され、路面の濡れ状態が判定される。さらに、この判
定手段の出力は表示手段により変換されて外部に表示さ
れ、路面の濡れ状態に関する情報は有効に利用される。
【0012】また、相互に路面を挟んで道路の路側に設
置された投光手段および受光手段により、制御手段から
の出力に基づいて、路面上の複数位置に光が照射され、
その複数位置から反射された光が受光される。そのた
め、路面の複数位置における濡れ状態に関する情報は、
道路の各車線で路面から所定距離だけ離れた位置に設置
された表示手段により、外部に表示される。
【0013】
【実施例】以下、添付図面の図1ないし図6を参照し、
本発明に係る実施例の構成および作用を説明する。な
お、図面の説明においては同一要素には同一符号を付
し、重複する説明を省略する。
【0014】図1は、本発明に係る一実施例における光
学的配置を示す説明図である。本発明に係る第1実施例
における光学系は、路面2に投光ビームを照射する投光
ユニット10と、路面2からの反射光21を受光して測
定する受光ユニット20とから構成されている。投光ユ
ニット10は、光を発光する光源12と、この光源12
からの光を路面2に対してs偏光する偏光フィルタ13
と、この偏光フィルタ13からの光を投光ビーム15と
して路面2の所定位置に照射する投光レンズ14とから
構成されている。受光ユニット20は、路面2の所定位
置からの反射光21を受光素子24a、24bそれぞれ
の受光面に結像する集光レンズ22と、この集光レンズ
22からの光から路面2に対するs偏光成分を抽出する
偏光フィルタ23aと、この集光レンズ22からの光を
路面2に対するp偏光成分を抽出する偏光フィルタ23
bと、偏光フィルタ23a、23bそれぞれから光を受
光して各光強度に対応する電流を出力する受光素子24
a、24bとから構成されている。
【0015】なお、受光素子24a、24bにおけるS
/Nを向上するためには、状況により光源12から発光
される光の波長に合致した干渉フィルタを設置すること
が必要となる。また、受光素子24a、24bそれぞれ
において、路面2からの反射光21を受光する条件を同
一に近付けるためには、受光素子24a、24bおよび
偏光フィルタ23a、23bをそれぞれ近接するように
設置する必要がある。図2は、図1に示す実施例におけ
る制御関係を示すブロック図である。上記実施例におけ
る制御ユニットは、マイクロコンピュータ26の制御に
基づいて特定の周波数に変調して光源12を駆動する光
源駆動装置11と、偏光フィルタ23aにより反射光2
1から抽出されたs偏向成分を受光する受光素子24a
と、偏光フィルタ23bにより反射光21から抽出され
たp偏向成分を受光する受光素子24bと、受光素子2
4a、24bからの出力電流をそれぞれ増幅する増幅器
25a、25bと、増幅器25aの出力レベルIsと増
幅器25bの出力レベルIpとの比Ip/Isを演算
し、これを記憶格納されている路面2の濡れ状態の測定
値と比較して路面2の濡れ状態を判定するマイクロコン
ピュータ26と、マイクロコンピュータ26から出力さ
れた路面2の濡れ状態のデータを変換して外部に表示す
る表示装置30とから構成されている。
【0016】次に、上記実施例の作用を説明する。ま
ず、光源駆動回路11により光源12は、外乱光の影響
を避け得る特定の周波数で変調して発光される。この光
源12から発光された光は、偏光フィルタ13により路
面2に対してs偏光され、投光レンズ14により集光さ
れて投光ビーム15として路面2の所定位置に照射され
る。一般に、直線偏光した光が路面に対して斜めに入射
した場合、路面からの反射光の偏光状態はその路面にお
ける濡れ状態に対応して変化する。そのため、s偏光し
た投光ビーム15は、路面2で偏光状態を変化されて反
射される。路面2の所定位置からの反射光21は、集光
レンズ22により偏光フィルタ23aに入射され、偏光
フィルタ23aにより路面2に対するs偏光成分を抽出
され、受光素子24aの受光面に結像される。一方、路
面2の所定位置からの反射光21は、集光レンズ22に
より偏光フィルタ23bに入射され、偏光フィルタ23
bにより路面2に対するp偏光成分を抽出され、受光素
子24bの受光面に結像される。
【0017】次に、これら受光素子24a、24bによ
り受光した光の強度に対応する電流Is、Ipが出力さ
れ、増幅器25a、25bにより増幅されてデジタル信
号に変換され、マイクロコンピュータ26に出力され
る。このデジタル信号に基づいてマイクロコンピュータ
26により比Ip/Isが演算され、バッファに格納さ
れる。さらに、メモリに格納済である路面2の濡れ状態
に関する測定データと比較され、現在の濡れ状態が判定
され、この判定データが表示装置30に出力される。こ
の判定データは表示装置30により変換され、路面2の
濡れ状態に関する情報として外部に表示される。
【0018】図3は、路面の複数位置における濡れ状態
を観測する投光ユニットと受光ユニットの個数比が、
(a)n:n、(b)n:1、(c)1:nである場合
における構成をそれぞれ示す説明図である。ただし、n
は任意の自然数であり、以下も同様とする。
【0019】まず、第2実施例では、第1実施例と同様
である投光ユニット10n と受光ユニット20n とを複
数組備え、ほぼ同時に投光ビーム15n それぞれが路面
2の所定位置2n に照射され、ほぼ同時に反射光21n
は受光される。その他の装置構成は、第1実施例と同様
である(図3(a)図示)。上記構成によれば、マイク
ロコンピュータ26により路面2における所定位置2n
の濡れ状態に関するデータ処理が順次実行される。従っ
て、その他は第1実施例と同様な動作により、路面2の
全面における濡れ状態を観測して表示することができ
る。
【0020】また、第3実施例では、第1実施例と同様
である複数の投光ユニット10n と、一つの受光ユニッ
ト20とを備え、時系列に投光ビーム15n それぞれが
路面2の所定位置2n に照射され、順次反射光21n
受光される。その他の装置構成は、第1実施例と同様で
ある(図3(b)図示)。上記構成によれば、マイクロ
コンピュータ26により光源駆動装置11が制御され、
時系列に投光ビーム15n が照射される。これに同期す
るように、マイクロコンピュータ26により集光レンズ
22の光軸方向が制御され、順次反射光21n が受光素
子24の受光面に結像される。従って、その他は第2実
施例と同様な動作により、路面2の全面における濡れ状
態を観測して表示することができる。
【0021】さらに、第4実施例では、第1実施例と同
様である一つの投光ユニット10と複数の受光ユニット
20n とを備え、時系列に投光ビーム15n それぞれが
路面2の所定位置2n に照射され、順次反射光21n
受光される。その他の装置構成は、第1実施例と同様で
ある(図3(c)図示)。上記構成によれば、マイクロ
コンピュータ26により光源駆動装置11が制御され、
時系列に投光ビーム15n が発光される。さらに、投光
レンズ14の光軸方向が制御され、時系列に投光ビーム
15n が路面2の所定位置2n に照射され、順次反射光
21n が受光素子24n の受光面に結像される。従っ
て、その他は第2実施例と同様な動作により、路面2の
全面における濡れ状態を観測して表示することができ
る。
【0022】図4は、路面の複数位置における濡れ状態
を観測する投光ユニットと受光ユニットの個数比が、
(a)1:1、(b)1:nである場合における構成を
それぞれ示す説明図である。
【0023】まず、第5実施例では、第1実施例と同様
である投光ユニット10n と受光ユニット20n とを一
組備え、時系列に投光ビーム15n それぞれが路面2の
所定位置2n に照射され、順次反射光21n が受光され
る。これらの装置構成は、第1実施例と同様である(図
4(a)図示)。上記構成によれば、マイクロコンピュ
ータ26により光源駆動装置11が制御され、時系列に
投光ビーム15n が発光される。さらに、投光レンズ1
4の光軸方向が制御され、時系列に投光ビーム15n
路面2の所定位置2n に照射される。これに同期するよ
うに、マイクロコンピュータ26により集光レンズ22
の光軸方向が制御され、順次反射光21n が受光素子2
4の受光面に結像される。従って、その他は第2実施例
と同様な動作により、路面2の全面における濡れ状態を
観測して表示することができる。
【0024】また、第6実施例では、複数のビームを発
光するマルチビーム光源である一つの光源12と、光源
12からの図示しないビーム16n それぞれを投光ビー
ム15n に変換する第1実施例と同様である偏光フィル
タ13n および投光レンズ14n とから構成される投光
ユニット10と、第1実施例と同様である複数の受光ユ
ニット20n とを備え、ほぼ同時に投光ビーム15n
路面2の所定位置2nに照射され、ほぼ同時に反射光2
n が受光される。その他の装置構成は、第1実施例と
同様である(図4(b)図示)。従って、第2実施例と
同様な動作により、路面2の全面における濡れ状態を観
測して表示することができる。
【0025】図5は、図1に示す実施例における投光ユ
ニット、受光ユニットおよび表示装置の配置を示す説明
図である。投光ユニット10は濡れ状態を観測する路面
2を挟んで道路1の一方の路側に配置され、受光ユニッ
ト20はその他方の路側に配置される。表示装置30
は、道路1の各車線で路面2から所定距離だけ離れた位
置に設置され、路面2の濡れ状態に関する情報を表示し
ている。そのため、路面2に向かって道路1を走行する
自動車等の運転者は路面2を通過する前に濡れ状態を知
り、安全走行のための操作を実行することができる。
【0026】図6(a)は図1に示す実施例を用いて観
測された路面における複数の位置を示す説明図であり、
(b)、(c)はそれぞれs偏光した光、p偏光した光
を照射された(a)に示す路面からの反射光における強
度比の角度依存性を示すグラフである。このように、路
面における複数位置1〜7においては、路面に対してp
偏光した光を照射するよりも、s偏光した光を照射する
方が濡れた路面と乾燥した路面とを明らかに判別するこ
とができる。
【0027】本発明は上記諸実施例に限定されるもので
はなく、種々の変形が可能である。
【0028】例えば、上記諸実施例では光源12からの
光を偏光フィルタ13を通して直線偏光しているが、レ
ーザに代表されるような元来直線偏光された光を発光す
る光源を用いて、これを路面2に対してs偏光した光を
発光する位置に設置してもよい。この場合、偏光フィル
タ13の設置を省略することができる。
【0029】また、上記諸実施例では反射光21を同一
に近い条件で受光するために、受光素子24a、24b
は近接して設置されているが、偏光ビームスプリッタを
用いることにより、必ずしも近接して設置される必要は
ない。
【0030】また、上記諸実施例で受光ユニット20が
複数である場合、それぞれに集光レンズ22を設置して
いるが、複数の受光素子24としてアレイ状のものを用
いることにより、集光レンズ22を単体で設置してもよ
い。
【0031】また、上記第6実施例におけるマルチビー
ム光源としての光源12は、円筒レンズや円柱レンズ等
によるスリット状ビームを発光するものに置き換えても
よい。
【0032】また、上記諸実施例を適用する路面2の濡
れ状態は、直接に雨などによるものに限定されるもので
はなく、露や霧などによる場合にも同様な作用効果が得
られる。
【0033】さらに、上記第3ないし第5実施例では、
マイクロコンピュータにより投光レンズまたは集光レン
ズの光軸方向を制御しているが、路面の各位置に対応し
た光源および投光レンズからなる多素子の光源または集
光レンズを複数個設置することにより、投光レンズまた
は集光レンズの機械的動作を用いずに、同様な作用効果
が得られる。
【0034】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、路面に対
するs偏光強度およびp偏光強度が受光手段により測定
されるので、路面に対して正反射されていない光を含め
て受光される。そのため、投光ユニットおよび受光ユニ
ットを所定位置に設置したままで、路面の複数位置にお
ける濡れ状態が観測されるので、路面全面を従来よりも
容易に観測することができるという顕著な効果がある。
【0035】また、表示手段を道路の各車線で濡れ状態
を観測されている路面から所定距離だけ離れた位置に設
置し、路面の濡れ状態に関する情報を表示することによ
り、その路面に向かって道路を走行する自動車等の運転
者は路面に差掛かる以前にあらかじめ路面の濡れ状態を
知って、危険を回避する操作を実行することが従来より
も容易になるので、道路上の事故防止に貢献することが
できるという顕著な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例における光学的配置を示
す説明図である。
【図2】図1に示す実施例における制御関係を示すブロ
ック図である。
【図3】路面の複数位置における濡れ状態を観測する投
光ユニットと受光ユニットの個数比が、(a)n:n、
(b)n:1、(c)1:nである場合における構成を
それぞれ示す説明図である。
【図4】路面の複数位置における濡れ状態を観測する投
光ユニットと受光ユニットの個数比が、(a)1:1、
(b)1:nである場合における構成をそれぞれ示す説
明図である。
【図5】図1に示す実施例における投光ユニット、受光
ユニットおよび表示装置の配置を示す説明図である。
【図6】(a)は図1に示す実施例を用いて観測された
路面における複数の位置を示す説明図であり、(b)、
(c)はそれぞれs偏光した光、p偏光した光を照射さ
れた(a)に示す路面からの反射光における強度比の角
度依存性を示すグラフである。
【図7】従来の紙幣識別方法における光学的配置を示す
説明図である。
【図8】図7に示す従来方法を用いてs偏光した光を照
射された路面からの反射光における強度比の角度依存性
を示すグラフである。
【符号の説明】
1…道路、2…路面、3…自動車等の進行方向、4…紙
幣、10…投光ユニット、11…光源駆動装置、12…
光源、13…偏光フィルタ、14…投光レンズ、15…
投光ビーム、16…ビーム、17…照射光、20…受光
ユニット、21…反射光、22…集光レンズ、23…偏
光フィルタ、24…受光素子、25…増幅器、26…マ
イクロコンピュータ、30…表示装置。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路の路面における濡れ状態を観測して
    表示する路面状態観測表示システムにおいて、 前記路面に対してs偏光した光を該路面に照射する投光
    手段と、前記路面で反射された光を受光して該路面に対
    するs偏光強度およびp偏光強度を測定する受光手段
    と、この受光手段の出力から前記s偏光強度およびp偏
    光強度の差異を演算する演算手段と、この演算手段の出
    力から前記路面の濡れ状態を判定する判定手段と、この
    判定手段の出力を変換して表示する表示手段と、前記投
    光手段および前記受光手段の動作を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする路面状態観測表示システム。
  2. 【請求項2】 前記投光手段および前記受光手段は相互
    に前記路面を挟んで前記道路の路側に設置され、前記制
    御手段は前記投光手段から前記路面上の複数位置に光を
    照射して該複数位置で反射された光を前記受光手段で受
    光するように制御し、前記表示手段は前記道路の各車線
    で前記路面から所定距離だけ離れた位置に設置され、前
    記複数位置における濡れ状態を観測し、該路面に向かっ
    て前記各車線を走行する利用者に該路面の濡れ状態を表
    示することを特徴とする請求項1記載の路面状態観測表
    示システム。
JP06868393A 1993-03-26 1993-03-26 路面状態観測表示システム Ceased JP3386172B2 (ja)

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