JPH09231435A - 紙葉類真偽識別装置 - Google Patents

紙葉類真偽識別装置

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JPH09231435A
JPH09231435A JP8033861A JP3386196A JPH09231435A JP H09231435 A JPH09231435 A JP H09231435A JP 8033861 A JP8033861 A JP 8033861A JP 3386196 A JP3386196 A JP 3386196A JP H09231435 A JPH09231435 A JP H09231435A
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JP
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light
wavelength band
paper sheet
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inspected
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JP8033861A
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English (en)
Inventor
Yasuo Ishiguro
靖男 石黒
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Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汚れ等によって反射特性或いは吸収特性が悪
い紙葉類であっても高い精度で真偽を判定できる紙葉類
真偽識別装置を提供することを目的とする。 【構成】 被検査紙葉類Cに光を照射する照射手段14
と、照射手段14からの照射光が被検査紙葉類Cで反射
した光を入射して、この反射光についての特定波長帯域
における光量と他の波長帯域における光量とを各々検出
する光検出手段Aと、光検出手段Aで検出された特定波
長帯域における光量データから他の波長帯域における光
量データを減算して補正データを求める演算手段23
と、演算手段23で求めた補正データに基づいて、被検
査紙葉類の真偽を識別する真偽識別手段Bとを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣、印紙、有価
証券などの紙葉類の真偽を識別する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、紙幣、印紙、有価証券などの
紙葉類には、偽造品を検出するための特別な処理が施さ
れている。即ち、可視光以外の特別な波長の光に対して
反射或いは吸収する特殊なインクを用いて紙葉類を印刷
したり、可視光以外の特別な波長の光に対して反射或い
は吸収する特殊な染料を用いて紙葉類の用紙を作成した
りしている。
【0003】そして、このような特別な処理が施された
紙葉類の真偽を識別する装置として、紫外線或いは赤外
線のみを紙葉類に照射する光照射部と、この照射による
反射光の光量を検出して紙葉類の真偽を判定する真偽判
定部とを備えた紙葉類真偽識別装置が従来より存在す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
紙葉類真偽識別装置においては、紙葉類が汚れていると
光照射部から照射された光は紙葉類の表面で十分に反射
或いは吸収されないため、真偽判定部で紙葉類の真偽を
正確に判定することは難しかった。また、紙葉類の可視
光以外の特別な波長の光に対する反射感度或いは吸収感
度が悪い場合には、真偽判定部で検出できる反射光の光
量は真正品と偽造品とで僅かしか違わないため、真偽判
定部で紙葉類の真偽を正確に判定することは難しかっ
た。
【0005】本発明は、このような問題を解決し、汚れ
等によって反射特性或いは吸収特性が悪い紙葉類であっ
ても高い精度で真偽を判定できる紙葉類真偽識別装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る請求項1記載の紙葉類真偽識別装置
は、特定波長帯域の光反射率が他の波長帯域の光反射率
と異なる特殊インクで印刷された被検査紙葉類の真偽を
識別する紙葉類真偽識別装置において、特定波長帯域の
波長成分と他の波長帯域の波長成分とを有する光を被検
査紙葉類に照射する照射手段と、照射手段からの照射光
を被検査紙葉類で反射させた際の光を入射して、この反
射光についての特定波長帯域における光量と他の波長帯
域における光量とを各々検出する光検出手段と、光検出
手段で検出された特定波長帯域における光量データから
他の波長帯域における光量データを減算して補正データ
を求める演算手段と、演算手段で求めた補正データに基
づいて、被検査紙葉類の真偽を識別する真偽識別手段と
を備え、光検出手段は、被検査紙葉類で反射した光を2
方向に分岐させる光分岐部と、光分岐部で分岐した一方
の光を入射して、この入射光の特定波長帯域の光のみを
通過させる波長選択性フィルタと、波長選択性フィルタ
を通過した光を入射して、この入射光の光量を検出する
第1の検出部と、光分岐部で分岐した他方の光を入射し
て、この入射光の光量を検出する第2の検出部とを備え
ることを特徴とする。
【0007】このような構成を有する本発明の紙葉類真
偽識別装置によれば、照射手段から出射した光は被検査
紙葉類の表面で反射して、この反射光が光検出手段に入
射する。この反射光は光検出手段の光分岐部で2方向に
分岐させられ、一方の光は、波長選択性フィルタを通過
することで特定波長帯域の光となり、この特定波長帯域
の光が第1の検出部に入射させられ、この第1の検出部
で入射光の光量を検出する。また、他方の光は、第2の
検出部に直接入射させられ、この第2の検出部で入射光
の光量を検出する。
【0008】ここで、第1の検出部及び第2の検出部に
おいて、同じ分光感度特性を有すると共に他の波長帯域
の光に対する分光感度が高い検出部を利用した場合、被
検査紙葉類で反射した光についての特定波長帯域におけ
る光量を第1の検出部で検出し、他の波長帯域における
光量を第2の検出部で検出することにより、2つの波長
帯域における光量データが同時に得られる。
【0009】このように得られた光量データは演算手段
に与えられて、特定波長帯域における光量データが他の
波長帯域における光量データを用いて補正される。そし
て、演算手段で得られた補正データは真偽識別手段に与
えられて、この補正データに基づいて被検査紙葉類の真
偽が判定される。このように補正データを用いて被検査
紙葉類の真偽が判定されるので、汚れ等で反射特性或い
は吸収特性が悪い紙葉類であっても高い精度で真偽を識
別することができる。
【0010】即ち、反射特性或いは吸収特性が悪い紙葉
類の特性劣化の程度は、特定波長帯域と他の波長帯域と
でほぼ同じである。従って、特定波長帯域における光量
データを他の波長帯域における光量データを用いて補正
することにより、特性劣化の影響を除去することができ
る。このため、反射特性或いは吸収特性の優劣に関わら
ず高い精度で紙葉類の真偽を識別することができる。
【0011】また、本発明に係る請求項2記載の紙葉類
真偽識別装置は、特定波長帯域の光反射率が他の波長帯
域の光反射率と異なる特殊インクで印刷された被検査紙
葉類の真偽を識別する紙葉類真偽識別装置において、特
定波長帯域の波長成分と他の波長帯域の波長成分とを有
する光を被検査紙葉類に照射する照射手段と、照射手段
からの照射光を被検査紙葉類で反射させた際の光を入射
して、この反射光についての特定波長帯域における光量
と他の波長帯域における光量とを各々検出する光検出手
段と、光検出手段で検出された特定波長帯域における光
量データから他の波長帯域における光量データを減算し
て補正データを求める演算手段と、演算手段で求めた補
正データに基づいて、被検査紙葉類の真偽を識別する真
偽識別手段とを備え、光検出手段は、被検査紙葉類で反
射した光を2方向に分岐させる光分岐部と、光分岐部で
分岐した一方の光を直接入射して、この入射光の特定波
長帯域における光量を検出する第3の検出部と、光分岐
部で分岐した他方の光を直接入射して、この入射光の他
の波長帯域における光量を検出する第4の検出部とを備
えることを特徴とする。
【0012】このような構成を有する本発明の紙葉類真
偽識別装置によれば、照射手段から出射した光は被検査
紙葉類の表面で反射して、この反射光が光検出手段に入
射する。この反射光は光検出手段の光分岐部で2方向に
分岐させられ、一方の光は、第3の検出部に直接入射さ
せられ、この第3の検出部で入射光の光量を検出する。
また、他方の光は、第3の検出部に直接入射させられ、
この第3の検出部で入射光の光量を検出する。
【0013】ここで、第3の検出部は、特定波長帯域の
光に対する分光感度が高い特性をもち、第4の検出部
は、他の波長帯域の光に対する分光感度が高い特性をも
っている。従って、被検査紙葉類で反射した光について
の特定波長帯域における光量を第3の検出部で検出する
ことができ、他の波長帯域における光量を第4の検出部
で検出することができるので、2つの波長帯域における
光量データを同時に得ることができる。
【0014】このように得られた光量データは演算手段
に与えられて、特定波長帯域における光量データが他の
波長帯域における光量データを用いて補正される。そし
て、演算手段で得られた補正データは真偽識別手段に与
えられて、この補正データに基づいて被検査紙葉類の真
偽が判定される。このように補正データを用いて被検査
紙葉類の真偽が判定されるので、汚れ等で反射特性或い
は吸収特性が悪い紙葉類であっても高い精度で真偽を識
別することができる。
【0015】また、本発明に係る請求項3記載の紙葉類
真偽識別装置は、特定波長帯域の光反射率が他の波長帯
域の光反射率と異なる特殊インクで印刷された被検査紙
葉類の真偽を識別する紙葉類真偽識別装置において、特
定波長帯域の波長成分と他の波長帯域の波長成分とを有
する光を被検査紙葉類に照射する照射手段と、照射手段
からの照射光を被検査紙葉類で反射させた際の光を入射
して、この反射光についての特定波長帯域における光量
と他の波長帯域における光量とを各々検出する光検出手
段と、光検出手段で検出された特定波長帯域における光
量データから他の波長帯域における光量データを減算し
て補正データを求める演算手段と、演算手段で求めた補
正データに基づいて、被検査紙葉類の真偽を識別する真
偽識別手段とを備え、光検出手段は、被検査紙葉類で反
射した光を特定波長帯域の光と他の波長帯域の光とに分
離させる光分離部と、光分離部で分離した特定波長帯域
の光を入射して、この入射光の光量を検出する第1の検
出部と、光分離部で分離した他の波長帯域の光を入射し
て、この入射光の光量を検出する第2の検出部とを備え
ることを特徴とする。
【0016】このような構成を有する本発明の紙葉類真
偽識別装置によれば、照射手段から出射した光は被検査
紙葉類の表面で反射して、この反射光が光検出手段に入
射する。この反射光は光検出手段の光分離部で2方向に
分岐させられ、特定波長帯域の光と他の波長帯域の光と
の分離される。そして、特定波長帯域の光は第1の検出
部に直接入射させられ、この第1の検出部で入射光の光
量を検出する。また、他方の波長帯域の光は、第2の検
出部に直接入射させられ、この第2の検出部で入射光の
光量を検出する。
【0017】ここで、第1の検出部及び第2の検出部に
おいて、同じ分光感度特性を有すると共に他の波長帯域
の光に対する分光感度が高い検出部を利用した場合、被
検査紙葉類で反射した光についての特定波長帯域におけ
る光量を第1の検出部で検出し、他の波長帯域における
光量を第2の検出部で検出することにより、2つの波長
帯域における光量データが同時に得られる。
【0018】このように得られた光量データは演算手段
に与えられて、特定波長帯域における光量データが他の
波長帯域における光量データを用いて補正される。そし
て、演算手段で得られた補正データは真偽識別手段に与
えられて、この補正データに基づいて被検査紙葉類の真
偽が判定される。このように補正データを用いて被検査
紙葉類の真偽が判定されるので、汚れ等で反射特性或い
は吸収特性が悪い紙葉類であっても高い精度で真偽を識
別することができる。
【0019】この場合、光分離部は、波長選択性の透過
/反射膜からなる光分離面を備え、被検査紙葉類からの
反射光を光分離面に入射させて、この反射光を特定波長
帯域の光と他の波長帯域の光とに分離させると好まし
い。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて添付図面を参照して説明する。
【0021】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る紙葉類真偽識別装置1を示す斜視図で
ある。また図2は、紙葉類真偽識別装置1を示す概略図
である。紙葉類真偽識別装置1は、紙幣を高速処理する
銀行用整理機の搬送部に組み込まれて、紙幣の真偽を瞬
時に判定する装置である。なお、紙葉類真偽識別装置1
は、紙幣以外にも印紙、有価証券、その他の紙葉類の真
偽を識別することができる。
【0022】図1に示すように、紙葉類真偽識別装置1
は上面10aに読取窓11が設けられた直方体形状の遮
光ケース10を備えている。この遮光ケース10の側部
には、平板状の側面板10bがネジによって固定されて
いる。さらに、遮光ケース10の内部には、入射光を透
過或いは反射させるビームスプリッタ12,13と、管
状の水銀ランプ(照射手段)14とが設けられている。
ここで、水銀ランプ14は、図3に示すように紫外帯域
と可視帯域とにスペクトルを有する光を出射することが
できる。
【0023】さらに、遮光ケース10の内部には、図6
に示した特性を有して紫外光のみを通過させる円盤状の
紫外フィルタ15と、入射光の光量を検出するフォトセ
ンサ16,17とが設けられている。なお、ビームスプ
リッタ(光分岐部)13と、紫外フィルタ(波長選択性
フィルタ)15と、フォトセンサ(第1の検出部)16
と、フォトセンサ(第2の検出部)17とで、2つの波
長帯域における反射光の光量を各々検出する光検出手段
Aを構成する。
【0024】読取窓11の下方にはビームスプリッタ1
2が配置されており、ビームスプリッタ12は側方から
の入射光を約50%反射させると共に、上方からの入射
光を約50%透過させるように機能する。このビームス
プリッタ12の側方には水銀ランプ14が配置されてお
り、水銀ランプ14はビームスプリッタ12に向けて光
を照射する。また、ビームスプリッタ12の下方にはビ
ームスプリッタ13が配置されており、ビームスプリッ
タ13は上方から入射する可視光の約50%を透過させ
ると共に約50%を反射させるように機能する。
【0025】このビームスプリッタ13の側方には、ビ
ームスプリッタ13で反射した光を入射するフォトセン
サ17が配置されている。また、ビームスプリッタ13
の下方には、ビームスプリッタ13を透過した光を入射
させる紫外フィルタ15が配置されている。さらに、紫
外フィルタ15の下方には、紫外フィルタ15を通過し
た紫外光を入射させるフォトセンサ16が配置されてい
る。
【0026】ここで、同じ分光感度特性を有するフォト
センサ16,17は、図4に示すように、水銀ランプ1
4の発光帯域をカバーするように、可視光から紫外光ま
での分光感度を有しているが、可視帯域の光に対して分
光感度が極めて高くなっている。
【0027】図2に示すように、フォトセンサ16,1
7で検出された各光量データは真偽判定部20に入力さ
れる。真偽判定部20は、フォトセンサ16,17から
光量データとして出力された電流信号を各々増幅し、且
つ電圧に変換させる増幅器21,22と、増幅器21,
22から出力された2つの電圧信号の差を取って、光量
データの補正を行う差動増幅器(演算手段)23とを備
えている。さらに、真偽判定部20は、差動増幅器23
から出力された電圧信号を入力して、所定レベル以上に
なると出力を反転させるコンパレータ24と、コンパレ
ータ24の出力信号を入力して、この出力信号に基づい
て紙幣の真偽を判定する識別回路25とを備えている。
なお、コンパレータ24と識別回路25とで真偽識別手
段Bを構成する。
【0028】次に、本実施形態に係る紙葉類真偽識別装
置1の動作について、図1及び図2を用いて説明する。
【0029】紙葉類真偽識別装置1は紙幣搬送路(図示
せず)の途中に組み込まれており、紙幣搬送路の搬送面
と遮光ケース10の上面10aとが一致するように紙葉
類真偽識別装置1が配置されている。そして、紙幣搬送
路を移動する紙幣(被検査紙葉類)Cが遮光ケース10
の上面10aに到達して、紙幣Cが読取窓11を覆った
際に、紙葉類真偽識別装置1は識別動作を開始する。
【0030】即ち、紙幣Cが読取窓11の上に到達した
ことが、読取窓11の手前に配置された到達検出センサ
(図示せず)によって検出されて、到達検出センサから
の検出信号を受けた水銀ランプ14は光を出射する。水
銀ランプ14から出射した光はビームスプリッタ12で
反射して、読取窓11に向けて直進する。読取窓11上
には紙幣Cが存在するので、ビームスプリッタ12で反
射した光は紙幣Cの表面で反射する。
【0031】反射光は下方に直進して、ビームスプリッ
タ12を透過する。ビームスプリッタ12を透過した光
はビームスプリッタ13に入射して2方向に分岐する。
即ち、ビームスプリッタ13に入射した光は、これを透
過して下方に直進する光と、反射した側方に直進する光
とに分岐させられる。そこで、ビームスプリッタ13を
透過した光は紫外フィルタ15に入射して、紫外帯域
(特定波長帯域)の光のみが紫外フィルタ15を通過す
る。そして、紫外光がフォトセンサ16に入射して、こ
の紫外光の光量がフォトセンサ16で検出される。
【0032】図5に示すように、真正紙幣は、紫外帯域
(特定波長帯域)の光反射率が通常に用いられるインク
の光反射率に比べて高い特殊なインクで作成されてい
る。これに対して、偽造紙幣は紫外帯域の光反射率が極
小さい一般のインクで作成されている。このため、紙幣
Cが真正紙幣の場合には、紙幣Cの表面で反射した反射
光における紫外帯域の光量が多く、これらの紫外帯域の
光が紫外フィルタ15を通過してフォトセンサ16に入
射する。よって、フォトセンサ16で検出される紫外帯
域の光量は多い。また、紙幣Cが偽造紙幣の場合には、
紙幣Cの表面で反射した反射光における紫外帯域の光量
が少なく、僅かな光のみが紫外フィルタ15を通過す
る。よって、フォトセンサ16で検出される紫外帯域の
光量は少ない。
【0033】一方、ビームスプリッタ13で反射した光
はフォトセンサ17に入射する。そして、フォトセンサ
17は、可視帯域(他の波長帯域)の光に対する分光感
度が極めて高くなっているので、可視帯域の光の光量が
フォトセンサ17で検出される。なお、可視帯域におけ
る光反射率はほぼ等しいので(図5参照)、紙幣Cが真
正紙幣と偽造紙幣のいずれであっても、フォトセンサ1
7で検出される光量はほぼ同じである。
【0034】フォトセンサ16で入射光の光量が検出さ
れると、この光量データ(特定波長帯域における光量デ
ータ)に対応した電流信号がフォトセンサ16から出力
される。そして、フォトセンサ16から出力された電流
信号は増幅器22に入力されて、この電流信号は増幅さ
れ且つ電圧に変換される。同様に、フォトセンサ17で
入射光の光量が検出されると、この光量データ(他の波
長帯域における光量データ)に対応した電流信号がフォ
トセンサ17から出力される。そして、フォトセンサ1
7から出力された電流信号は増幅器21に入力されて、
この電流信号は増幅される。
【0035】増幅器21,22は、紙幣Cが真正紙幣の
場合に出力レベルが同じになるように増幅度が調整され
ている。その結果、紙幣Cが真正紙幣の場合には、増幅
器21の出力と増幅器22の出力とは同一レベルにな
る。これに対して、紙幣Cが偽造紙幣の場合には、真正
紙幣と比較して、フォトセンサ16で検出される光量が
少なく、フォトセンサ17で検出される光量が同じであ
るため、増幅器22の出力は増幅器21の出力よりも低
くなる。
【0036】増幅器21,22から出力された電圧信号
は差動増幅器23に入力される。差動増幅器23では、
増幅器22から入力された電圧信号(特定波長帯域にお
ける光量データ)を増幅器21から入力された電圧信号
(他の波長帯域における光量データ)で減算する。そし
て、差動増幅器23から出力された電圧信号(補正信
号)はコンパレータ24に入力されて、コンパレータ2
4ではこの電圧信号が所定レベル以上になると出力を反
転させる。コンパレータ24からの出力信号は識別回路
25に入力されて、識別回路25ではこの出力信号のレ
ベルに基づいて紙幣Cの真偽を判定する。
【0037】即ち、紙幣Cが真正紙幣の場合には、増幅
器21,22から差動増幅器23に入力された電圧信号
のレベルが同じなので、差動増幅器23から出力される
電圧信号のレベルは低くなる。このローレベルの電圧信
号がコンパレータ24に与えられ、コンパレータ24か
らローレベルの信号が出力される。これに対して、紙幣
Cが偽造紙幣の場合には、増幅器21,22から差動増
幅器23に入力された電圧信号のレベルが異なるので、
差動増幅器23から出力される電圧信号のレベルは高く
なる。このハイレベルの電圧信号がコンパレータ24に
与えられ、コンパレータ24からハイレベルの信号が出
力される。
【0038】そして、識別回路25ではコンパレータ2
4からの入力信号がローレベルの場合に紙幣Cが真正紙
幣であると判定し、コンパレータ24からの入力信号が
ハイレベルの場合に紙幣Cが偽造紙幣であると判定す
る。このような判定によって、紙幣Cの真偽を正確に識
別することができる。
【0039】ところで、手垢などで汚れていたり、特殊
インクの質が悪いために紫外光の反射率が低い真正紙幣
は、紫外光の反射光量が偽造紙幣とあまり変わらないた
めに識別精度が悪い。そこで、紙葉類真偽識別装置1で
は、可視から紫外までの波長帯域の光を紙幣に照射し
て、その反射光の紫外帯域(特定波長帯域)における光
の光量と、可視帯域(他の波長帯域)における光の光量
との差を取ることによって、紫外光の反射率が低下した
真正紙幣に対して補正を行っている。
【0040】即ち、手垢などで汚れた真正紙幣や質の悪
い特殊インクで印刷された真正紙幣は、通常の真正紙幣
に比べて紫外帯域の光反射率が低いが、可視帯域の光反
射率も紫外帯域の光反射率と同様の比率で低くなる。従
って、紫外帯域の光の光量データと可視帯域の光の光量
データとの差を取ることによって、光反射率低下による
光量の減少分を互いの光量データで打ち消し合うことに
なり、光反射率低下の影響を除去することができる。こ
のため、手垢などで汚れた紙幣や質の悪い特殊インクで
印刷された紙幣であっても、通常の紙幣と同様に高い精
度で真偽を識別することができる。
【0041】(第2の実施形態)図7は、本発明の第2
の実施形態に係る紙葉類真偽識別装置2を示す概略図で
ある。この第2の実施形態が図2に示す第1の実施形態
と異なるのは、(1) 水銀ランプ14の代わりにタングス
テン光源30が設けられている点と、(2) 紫外フィルタ
15が設けられていない点と、(3) フォトセンサ16の
代わりに入射光の赤外帯域における光量を検出する赤外
フォトセンサ(第3の検出部)60が設けられている点
と、(4) フォトセンサ17の代わりに入射光の可視帯域
における光量を検出する可視フォトセンサ(第4の検出
部)61が設けられている点と、(5) 赤外帯域の光反射
率が高い特殊インクで真正紙幣が作成されている点であ
る。
【0042】その他の構成については第1の実施形態と
同じである。ここで、図8に示すように、赤外フォトセ
ンサ60は赤外帯域に分光感度を有している。また、可
視フォトセンサ61は可視帯域に分光感度を有してい
る。なお、第1の実施形態と同一又は同等な構成部分に
ついては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0043】図7に示すように、紙幣Cの表面で反射し
た光は、ビームスプリッタ12を透過してビームスプリ
ッタ(光分岐部)13に入射する。そして、ビームスプ
リッタ13に入射した光は、ビームスプリッタ13を透
過或いは反射して2方向に分岐される。ビームスプリッ
タ13を透過した光は赤外フォトセンサ60に入射し
て、入射光の赤外帯域における光量が赤外フォトセンサ
60で検出される。上述したように紙幣Cが真正紙幣の
場合には赤外帯域の光量が多いので、赤外センサ60で
検出される光量は多い。これに対して、紙幣Cが偽造紙
幣の場合には赤外帯域の光量が少ないので、赤外センサ
60で検出される光量は少ない。
【0044】また、ビームスプリッタ13で反射した光
は可視フォトセンサ61に入射して、入射光の可視帯域
における光量が可視フォトセンサ61で検出される。特
殊インクと一般のインクとで可視帯域における光反射率
はほぼ等しいので、紙幣Cが真正紙幣と偽造紙幣のいず
れであっても、可視センサ61で検出される光量はほぼ
同じである。
【0045】フォトセンサ60,61で入射光の光量が
検出されると、これらの光量データに対応した電流信号
がフォトセンサ60,61から出力される。そして、フ
ォトセンサ60,61から出力された電流信号は増幅器
21,22に入力されて、これらの電流信号は増幅され
る。増幅器21,22は、紙幣Cが偽造紙幣の場合に出
力レベルが同じになるように増幅度が調整されている。
その結果、紙幣Cが偽造紙幣の場合には、増幅器21の
出力と増幅器22の出力とは同一レベルになる。これに
対して、紙幣Cが真正紙幣の場合には、フォトセンサ6
0で検出される光量が多く、フォトセンサ61で検出さ
れる光量が同じであるために、増幅器22の出力は増幅
器21の出力よりも高くなる。
【0046】増幅器21,22から出力された電圧信号
は差動増幅器23に入力される。差動増幅器23では、
増幅器22から入力された電圧信号(特定波長帯域にお
ける光量データ)を増幅器21から入力された電圧信号
(他の波長帯域における光量データ)で減算する。そし
て、差動増幅器23から出力された電圧信号(補正信
号)はコンパレータ24に入力されて、コンパレータ2
4ではこの電圧信号が所定レベル以上になると出力を反
転させる。コンパレータ24からの出力信号は識別回路
25に入力されて、識別回路25ではこの出力信号のレ
ベルに基づいて紙幣の真偽を判定する。
【0047】即ち、紙幣Cが真正紙幣の場合には、増幅
器21,22から差動増幅器23に入力された電圧信号
のレベルが同じなので、差動増幅器23から出力される
電圧信号のレベルは高くなる。このハイレベルの電圧信
号がコンパレータ24に与えられ、コンパレータ24か
らハイレベルの信号が出力される。これに対して、紙幣
Cが偽造紙幣の場合には、増幅器21,22から差動増
幅器23に入力された電圧信号のレベルが同じなので、
差動増幅器23から出力される電圧信号のレベルは低く
なる。このローレベルの電圧信号がコンパレータ24に
与えられ、コンパレータ24からローレベルの信号が出
力される。
【0048】そして、識別回路25では、コンパレータ
24からの入力信号がハイレベルの場合に紙幣Cが真正
紙幣であると判定し、コンパレータ24からの入力信号
がローレベルの場合に紙幣Cが偽造紙幣であると判定す
る。このように判定することによって、紙幣Cの真偽を
正確に識別することができる。
【0049】このように紙葉類真偽識別装置3では、赤
外帯域(特定波長帯域)における光の光量と、可視帯域
(他の波長帯域)における光の光量との差を取って、赤
外光の反射率が低下した紙幣に対して補正を行ってい
る。このため、手垢で汚れるなどして赤外光の反射率が
低下した紙幣であっても、通常の紙幣と同様に高い精度
で真偽を識別することができる。
【0050】(第3の実施形態)図9は、本発明の第3
の実施形態に係る紙葉類真偽識別装置3を示す概略図で
ある。この第3の実施形態が図2に示す第1の実施形態
と異なるのは、(1) 紫外フィルタ15が設けられていな
い点と、(2) ビームスプリッタ13の代わりにダイクロ
イックミラー70が設けられている点である。その他の
構成については第1の実施形態と同じである。
【0051】ここで、図10に示すように、ダイクロイ
ックミラー70は紫外帯域の光に対して約40%の透過
率を有しており、可視帯域の光に対しては透過率はほぼ
0%である。このため、紫外帯域と可視帯域とにスペク
トルを有する光がダイクロイックミラー70に入射した
場合には、紫外帯域の光を透過させると共に可視帯域の
光を反射させる。なお、第1の実施形態と同一又は同等
な構成部分については同一符号を付し、その説明は省略
する。
【0052】図9に示すように、水銀ランプ14から出
射した紫外帯域と可視帯域とにスペクトルを有する光
は、ビームスプリッタ12で反射して紙幣Cに照射され
る。紙幣Cに照射された光は紙幣Cの表面で反射して、
この反射光がビームスプリッタ12を透過してダイクロ
イックミラー(光分岐部)70に入射する。ダイクロイ
ックミラー70に入射した光のうち紫外帯域の光がダイ
クロイックミラー70の光分離面70aを透過する。そ
して、光分離面70aを透過した光はフォトセンサ16
に入射して、入射光の紫外帯域における光量がフォトセ
ンサ16で検出される。上述したように紙幣Cが真正紙
幣の場合には紫外帯域の光量が多いので、フォトセンサ
16で検出される光量は多い。これに対して、紙幣Cが
偽造紙幣の場合には紫外帯域の光量が少ないので、フォ
トセンサ16で検出される光量は少ない。
【0053】また、ダイクロイックミラー70の光分離
面70aで反射した光はフォトセンサ17に入射して、
入射光の可視帯域における光量がフォトセンサ17で検
出される。特殊インクと一般のインクとで可視帯域にお
ける光反射率はほぼ等しいので、紙幣Cが真正紙幣と偽
造紙幣のいずれであっても、フォトセンサ17で検出さ
れる光量はほぼ同じである。
【0054】図4に示すような分光感度特性を有するフ
ォトセンサ16,17で入射光の光量が検出されると、
これらの光量データに対応した電流信号がフォトセンサ
16,17から出力される。そして、フォトセンサ1
6,17から出力された電流信号は増幅器21,22に
入力されて、これらの電気信号は増幅され且つ電圧に変
換される。増幅器21,22は、紙幣Cが真正紙幣の場
合に出力レベルが同じになるように増幅度が調整されて
いる。その結果、紙幣Cが真正紙幣の場合には、増幅器
21の出力と増幅器22の出力とは同一レベルになる。
これに対して、紙幣Cが偽造紙幣の場合には、真正紙幣
と比較して、フォトセンサ16で検出される光量が少な
くフォトセンサ17で検出される光量が同じであるた
め、増幅器22の出力は増幅器21の出力よりも低くな
る。
【0055】増幅器21,22から出力された電圧信号
は差動増幅器23に入力される。差動増幅器23では、
増幅器22から入力された電圧信号(特定波長帯域にお
ける光量データ)を増幅器21から入力された電圧信号
(他の波長帯域における光量データ)で減算する。そし
て、差動増幅器23から出力された電圧信号(補正信
号)はコンバータ24に入力されて、コンバータ24で
はこの電圧信号が所定レベル以上になると出力を反転さ
せる。コンバータ24からの出力信号は識別回路25に
入力されて、識別回路25ではこの出力信号のレベルに
基づいて紙幣の真偽を判定する。
【0056】即ち、紙幣Cが真正紙幣の場合には、増幅
器21,22から差動増幅器23に入力された電圧信号
のレベルが等しいので、差動増幅器23から出力される
電圧信号のレベルは低くなる。このローレベルの電圧信
号がコンバータ24に与えられ、コンバータ24からロ
ーレベルの信号が出力される。これに対して、紙幣Cが
偽造紙幣の場合には、増幅器21,22から差動増幅器
23に入力された電圧信号のレベルが異なるので、差動
増幅器23から出力される電圧信号のレベルは高くな
る。このハイレベルの電圧信号がコンバータ24に与え
られ、コンバータ24からハイレベルの信号が出力され
る。
【0057】そして、識別回路25では、コンバータ2
4からの入力信号がローレベルの場合に紙幣Cが真正紙
幣であると判定し、コンバータ24からの入力信号がハ
イレベルの場合に紙幣Cが偽造紙幣であると判定する。
このような判定によって、紙幣Cの真偽を正確に識別す
ることができる。
【0058】このように紙葉類真偽識別装置3では、紫
外帯域(特定波長帯域)における光の光量と、可視帯域
(他の波長帯域)における光の光量との差を取って、紫
外光の反射率が低下した紙幣に対して補正を行ってい
る。このため、手垢で汚れるなどして紫外光の反射率が
低下した紙幣であっても、通常の紙幣と同様に高い精度
で真偽を識別することができる。
【0059】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内におい
て、例えば以下のように変更することも可能である。
【0060】(1)上記実施形態では、紫外帯域或いは
赤外帯域の光反射率が高い特殊インクで印刷した真正紙
幣を識別対象としているが、紫外帯域の光反射率が一般
の用紙と異なる特殊用紙を用いた真正紙幣を識別対象と
してもよい。また、赤外帯域の光反射率が一般の用紙と
異なる特殊用紙を用いた真正紙幣を識別対象としてもよ
い。
【0061】(2)上記実施形態では、差動増幅器23
を用いて2つの電圧信号の差に基づいて光量データの補
正を行っているが、差動増幅器23の代わりに既知の回
路を用いて、2つの電圧信号の比に基づいて光量データ
の補正を行ってもよい。
【0062】(3)上記第1及び第3の実施形態では、
紫外帯域を特定波長帯域として紫外光の光量を検出して
いるが、赤外帯域を特定波長帯域として赤外光の光量を
検出してもよい。また、上記第2の実施形態では、赤外
帯域を特定波長帯域として赤外光の光量を検出している
が、紫外帯域を特定波長帯域として紫外光の光量を検出
してもよい。
【0063】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の紙
葉類真偽識別装置は、被検査紙葉類に光を照射する照射
手段と、照射手段からの照射光が被検査紙葉類で反射し
た光を入射して、この反射光についての特定波長帯域に
おける光量と他の波長帯域における光量とを各々検出す
る光検出手段と、光検出手段で検出された特定波長帯域
における光量データから他の波長帯域における光量デー
タを減算して補正データを求める演算手段と、演算手段
で求めた補正データに基づいて、被検査紙葉類の真偽を
識別する真偽識別手段とを備えている。
【0064】このように、真偽識別手段では、補正デー
タを用いて被検査紙葉類の真偽が判定されるので、汚れ
等で反射特性或いは吸収特性が悪い紙葉類であっても高
い精度で真偽を識別することができる。即ち、反射特性
或いは吸収特性が悪い紙葉類の特性劣化の程度は、特定
波長帯域と他の波長帯域とでほぼ同じである。従って、
特定波長帯域における光量データを他の波長帯域におけ
る光量データを用いて補正することにより、特性劣化の
影響を除去することができる。このため、反射特性或い
は吸収特性の優劣に関わらず高い精度で紙葉類の真偽を
識別することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係る紙葉類真偽識別装置を示
す斜視図である。
【図2】第1の実施形態に係る紙葉類真偽識別装置を示
す概略図である。
【図3】水銀ランプの発光特性を示す図である。
【図4】フォトセンサの分光感度を示す図である。
【図5】特殊インクと一般のインクとの分光反射特性を
示す図である。
【図6】紫外フィルタの透過特性を示す図である。
【図7】第2の実施形態に係る紙葉類真偽識別装置を示
す概略図である。
【図8】フォトセンサの分光感度を示す図である。
【図9】第3の実施形態に係る紙葉類真偽識別装置を示
す概略図である。
【図10】ダイクロイックミラーの分光透過率を示す図
である。
【符号の説明】
1,2,3…紙葉類真偽識別装置、13…ビームスプリ
ッタ(光分岐部)、14…水銀ランプ(照射手段)、1
5…紫外フィルタ(波長選択性フィルタ)、16…フォ
トセンサ(第1の検出部)、17…フォトセンサ(第2
の検出部)、20…真偽判定部、23…差動増幅器(演
算手段)、25…識別回路、60…赤外フォトセンサ
(第3の検出部)、61…可視フォトセンサ(第4の検
出部)、70…ダイクロイックミラー(光分離部)、7
0a…光分離面、A…光検出手段、B…真偽識別手段、
C…紙幣(被検査紙葉類)。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定波長帯域の光反射率が他の波長帯域
    の光反射率と異なる特殊インクで印刷された被検査紙葉
    類の真偽を識別する紙葉類真偽識別装置において、 前記特定波長帯域の波長成分と前記他の波長帯域の波長
    成分とを有する光を被検査紙葉類に照射する照射手段
    と、 前記照射手段からの照射光を前記被検査紙葉類で反射さ
    せた際の光を入射して、この反射光についての前記特定
    波長帯域における光量と前記他の波長帯域における光量
    とを各々検出する光検出手段と、 前記光検出手段で検出された前記特定波長帯域における
    光量データから前記他の波長帯域における光量データを
    減算して補正データを求める演算手段と、 前記演算手段で求めた前記補正データに基づいて、前記
    被検査紙葉類の真偽を識別する真偽識別手段とを備え、 前記光検出手段は、 前記被検査紙葉類で反射した光を2方向に分岐させる光
    分岐部と、 前記光分岐部で分岐した一方の光を入射して、この入射
    光の前記特定波長帯域の光のみを通過させる波長選択性
    フィルタと、 前記波長選択性フィルタを通過した光を入射して、この
    入射光の光量を検出する第1の検出部と、 前記光分岐部で分岐した他方の光を入射して、この入射
    光の光量を検出する第2の検出部とを備えることを特徴
    とした紙葉類真偽識別装置。
  2. 【請求項2】 特定波長帯域の光反射率が他の波長帯域
    の光反射率と異なる特殊インクで印刷された被検査紙葉
    類の真偽を識別する紙葉類真偽識別装置において、 前記特定波長帯域の波長成分と前記他の波長帯域の波長
    成分とを有する光を被検査紙葉類に照射する照射手段
    と、 前記照射手段からの照射光を前記被検査紙葉類で反射さ
    せた際の光を入射して、この反射光についての前記特定
    波長帯域における光量と前記他の波長帯域における光量
    とを各々検出する光検出手段と、 前記光検出手段で検出された前記特定波長帯域における
    光量データから前記他の波長帯域における光量データを
    減算して補正データを求める演算手段と、 前記演算手段で求めた前記補正データに基づいて、前記
    被検査紙葉類の真偽を識別する真偽識別手段とを備え、 前記光検出手段は、 前記被検査紙葉類で反射した光を2方向に分岐させる光
    分岐部と、 前記光分岐部で分岐した一方の光を直接入射して、この
    入射光の前記特定波長帯域における光量を検出する第3
    の検出部と、 前記光分岐部で分岐した他方の光を直接入射して、この
    入射光の前記他の波長帯域における光量を検出する第4
    の検出部とを備えることを特徴とした紙葉類真偽識別装
    置。
  3. 【請求項3】 特定波長帯域の光反射率が他の波長帯域
    の光反射率と異なる特殊インクで印刷された被検査紙葉
    類の真偽を識別する紙葉類真偽識別装置において、 前記特定波長帯域の波長成分と前記他の波長帯域の波長
    成分とを有する光を被検査紙葉類に照射する照射手段
    と、 前記照射手段からの照射光を前記被検査紙葉類で反射さ
    せた際の光を入射して、この反射光についての前記特定
    波長帯域における光量と前記他の波長帯域における光量
    とを各々検出する光検出手段と、 前記光検出手段で検出された前記特定波長帯域における
    光量データから前記他の波長帯域における光量データを
    減算して補正データを求める演算手段と、 前記演算手段で求めた前記補正データに基づいて、前記
    被検査紙葉類の真偽を識別する真偽識別手段とを備え、 前記光検出手段は、 前記被検査紙葉類で反射した光を前記特定波長帯域の光
    と前記他の波長帯域の光とに分離させる光分離部と、 前記光分離部で分離した前記特定波長帯域の光を入射し
    て、この入射光の光量を検出する第1の検出部と、 前記光分離部で分離した前記他の波長帯域の光を入射し
    て、この入射光の光量を検出する第2の検出部とを備え
    ることを特徴とした紙葉類真偽識別装置。
  4. 【請求項4】 前記光分離部は、波長選択性の透過/反
    射膜からなる光分離面を備え、前記被検査紙葉類からの
    反射光を前記光分離面に入射させて、この反射光を前記
    特定波長帯域の光と前記他の波長帯域の光とに分離させ
    ることを特徴とした請求項3記載の紙葉類真偽識別装
    置。
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