JP2005122392A - 紙葉類蛍光検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 紙葉類からの蛍光を簡易な構成で互いに異なる波長域の光に分けて検出し、紙葉類の真偽判別等を正確に行い得る紙葉類蛍光検出装置を提供する。
【解決手段】 装置10では、LED13からの紫外線はUV検出面P上の紙幣Sに照射される。これにより紙幣Sから発せられ検出軸線Zに沿って進行した蛍光のうちレッド領域の光L1は、ダイクロイックミラー19で反射されフォトセンサ23で受光され、ミラー19を透過した光のうちグリーン領域の光L2は、ダイクロイックミラー24で反射されフォトセンサ28で受光され、ミラー24を透過したブルー領域の光L3はフォトセンサ29で受光される。このように、検出軸線Z上へのミラー19,24の配置という簡易な構成で、紙幣Sからの蛍光を光の3原色に分けて検出し、各フォトセンサ23,28,29の出力信号に基づき紙幣Sの真偽判別を正確に行い得る。
【選択図】 図2

Description

本発明は、紙幣、商品券、カード等の紙葉類の種類や真偽の判別に用いられる紙葉類蛍光検出装置に関する。
従来におけるこの種の技術として、例えば、特許文献1に記載された紙幣鑑別装置がある。この紙幣鑑別装置は、搬送中の紙幣に紫外線を照射し、その紙幣から発せられた蛍光を予め定められた透過波長域毎に区分して受光し、その透過波長域毎の検出信号間の大小相関データに基づいて紙幣の真偽を判別するものである。この紙幣鑑別装置における蛍光の受光には、受光素子の受光面を4分割して形成した各分割領域に、互いに異なる波長域の光を透過させる光学フィルタを配置させたセンシング部が用いられている。
特開2002−109598号公報
しかしながら、上述した紙幣鑑別装置にあっては、紙幣から発せられた蛍光を異なる波長域毎に区分して受光するために、受光素子の受光面を4分割して形成した各分割領域に互いに異なる光学フィルタを配置する必要があり、構造が複雑化してしまい、また、厳密には同一箇所を見ることが極めて難しい。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、紙葉類から発せられた蛍光を簡易な構成で互いに異なる波長域の光に分けて検出し、紙葉類の種類や真偽の判別を正確に行うことができる紙葉類蛍光検出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る紙葉類蛍光検出装置は、紫外線発光素子から発せられた紫外線を検出面上の紙葉類に照射して、紙葉類から発せられた蛍光を検出する紙葉類蛍光検出装置において、検出面と交差する検出軸線上に配置され、紙葉類から発せられた蛍光のうち第1波長域の光を反射し且つ第1波長域以外の波長域の光を透過させる第1の光学部材と、第1の光学部材により反射された第1波長域の光を受光する第1の受光素子と、検出軸線上に配置され、第1の光学部材を透過した光のうち第2波長域の光を反射し且つ第2波長域以外の第3波長域の光を透過させる第2の光学部材と、第2の光学部材により反射された第2波長域の光を受光する第2の受光素子と、第2の光学部材を透過した第3波長域の光を受光する第3の受光素子とを備えたことを特徴とする。
この紙葉類蛍光検出装置においては、紫外線発光素子から発せられた紫外線は検出面上に位置する紙葉類に照射される。この紫外線の照射により紙葉類から蛍光が発せられると、検出面と交差する検出軸線に沿って進行した蛍光のうち第1波長域の光は、第1の光学部材により反射されて第1の受光素子によって受光される。また、第1の光学部材を透過して検出軸線に沿って進行した光のうち第2波長域の光は、第2の光学部材により反射されて第2の受光素子によって受光される。更に、第2の光学部材を透過した第3波長域の光は第3の受光素子によって受光される。このように、同一の検出軸線上への第1の光学部材及び第2の光学部材の配置という簡易な構成によって、紙葉類から発せられた蛍光を互いに異なる波長域の光に分けて検出することができる。しかも、紙葉類が搬送中であってバタつくような場合にも、紙葉類の所定領域から発せられた蛍光を同一の受光条件で精度良く検出することができる。そして、第1、第2及び第3の受光素子の出力信号のそれぞれに基づいて紙葉類の種類や真偽の判別を行うことで、紙葉類から発せられた蛍光をそのまま受光してその出力信号に基づいて判別を行う場合に比べ、より一層正確な判別結果を得ることが可能になる。なお、紫外線発光素子には、紫外線のみを発光する素子だけでなく、紫外線を含んだ光を発光する素子も含まれる。
また、第1波長域の光、第2波長域の光及び第3波長域の光のそれぞれは、光の3原色のレッド領域、グリーン領域又はブルー領域のいずれか1つの領域の光であって、互いに異なる領域の光とする。このように、紙葉類から発せられた蛍光を光の3原色に分けることで、汎用性の高いダイクロイックミラー等の光学部品を第1及び第2の光学部材に適用することが可能になる。
また、第1波長域の光、第2波長域の光及び第3波長域の光のそれぞれは、光の3原色の補色であるシアン領域、マゼンダ領域又はイエロー領域のいずれか1つの領域の光であって、互いに異なる領域の光とする。このように、紙葉類から発せられた蛍光を光の3原色の補色に分けることで、光の3原色に分けて受光する場合に比べ、第1、第2及び第3の受光素子における受光感度を向上させることができる。
また、検出軸線は検出面と略直交しており、検出面と第1の光学部材との間に配置された光学フィルタは、紫外線発光素子から発せられた紫外線を検出軸線に沿って検出面側に反射すると共に、紙葉類から発せられた蛍光を検出軸線に沿って透過させることが好ましい。このように、検出面と略直交する検出軸線上において、紫外線発光素子から発せられた紫外線と紙葉類から発せられた蛍光とを進行させる構成を採用することで、紙葉類がシワになっていたり、折れ曲がっていたりしても、紙葉類から発せられた蛍光を互いに異なる波長域の光に分けて各受光素子で確実に受光することが可能になる。しかも、このような構成を採用することで、紙葉類蛍光検出装置の大型化を防止することができる。
また、第1の受光素子の出力信号と第2の受光素子の出力信号とを比較する第1の比較部と、第2の受光素子の出力信号と第3の受光素子の出力信号とを比較する第2の比較部と、第3の受光素子の出力信号と第1の受光素子の出力信号とを比較する第3の比較部と、第1の比較部、第2の比較部及び第3の比較部により取得された比較信号を真の紙葉類についての基準データと比較することで検出面上の紙葉類の真偽を判別する判別部とを備えることが好ましい。これにより、例えば、紫外線発光素子の紫外線発光量が経時的に変化したり、紙葉類からの蛍光発光量が雰囲気温度に応じて変化したりしても、第1波長域の光、第2波長域の光及び第3波長域の光の相互間における相対的な比較が可能になるため、紙葉類の種類や真偽の判別を正確に行うことができる。
また、第1の比較部は、第1の受光素子の出力信号を増幅する第1の増幅回路と、第2の受光素子の出力信号を増幅する第2の増幅回路と、第1及び第2の増幅回路の出力信号を受けて比較信号を出力する第1の差動増幅回路とを有し、第2の比較部は、第2の受光素子の出力信号を増幅する第3の増幅回路と、第3の受光素子の出力信号を増幅する第4の増幅回路と、第3及び第4の増幅回路の出力信号を受けて比較信号を出力する第2の差動増幅回路とを有し、第3の比較部は、第3の受光素子の出力信号を増幅する第5の増幅回路と、第1の受光素子の出力信号を増幅する第6の増幅回路と、第5及び第6の増幅回路の出力信号を受けて比較信号を出力する第3の差動増幅回路とを有する。
以上説明したように、本発明によれば、紙葉類から発せられた蛍光を簡易な構成で互いに異なる波長域の光に分けて検出し、紙葉類の種類や真偽の判別を正確に行うことができる。
以下、本発明に係る紙葉類蛍光検出装置の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1に示される紙葉類検査器1においては、紙葉類の一例である紙幣の真偽判別、具体的には、偽造紙幣と正規(真)の紙幣との判別が行われる。同図に示されるように、紙葉類検査器1には、上下のガイド板2,3に挟まれて水平方向に延在する搬送路4が設けられている。この搬送路4の途中には搬送ローラ5,6が配置されており、各搬送ローラ5,6によって紙幣Sが排出側に向かって確実に搬送される。このような搬送路4の途中には紙葉類認識装置8が配置されている。
この紙葉類認識装置8は、LED等の光源によって紙幣Sを照らし、紙幣Sからの反射光をCCDカメラで捕捉する構造を有しており、このCCDカメラで撮像された画像と既知の画像データとの照合によって紙幣の金種が判別される。しかしながら、近年のカラーコピーの高精度化によって、紙葉類認識装置8による画像認識だけでは紙幣Sの真偽を判別し難い状況になっている。
そこで、紙幣Sの真偽判別を正確に行うために、紙葉類認識装置8の上流側には紙葉類蛍光検出装置10が配置されている。この紙葉類蛍光検出装置10は、図2に示されるように、搬送路4を搬送される紙幣Sが検出面P上を通過する際に紙幣Sに紫外線を照射し、紙幣Sから発せられ検出面Pと略直交する検出軸線Zに沿って進行する蛍光(可視光線)を検出することで紙幣Sの真偽判別を行う装置である。
より詳細には、紙葉類蛍光検出装置10は直方体形状の筐体11を有し、この筐体11の下壁における検出軸線Z上には、防塵用のガラス板12で塞がれた開口部11aが形成されている。この筐体11は、ガイド板2において検出軸線Z上に形成された開口部2aにガラス板12を嵌め込むようにしてガイド板12に取り付けられている。従って、紙幣Sから発せられた蛍光は、ガラス板12及び開口部2a,11aを通過し、検出軸線Zに沿って上方に進行する。
この筐体11内の下部には、出射した紫外線UVの光軸が水平となるように紫外線LED(紫外線発光素子)13が配置されている。この紫外線LED13は、筐体11の側壁の1つをなす回路基板(図示なし)にリード部13aを介して固定されている。なお、紫外線LED13から発せられた紫外線UVは、紫外線LED13のパッケージに設けられたレンズ14によって略平行光に整形される。
この紫外線LED13の直前には、紫外線UVのみを透過させる紫外線透過フィルタ16が配置され、筐体11の側壁11bに立設された下側仕切部17と筐体11の下壁との間に掛け渡されて固定されている。これにより、紫外線UVの波長域以外の波長域の光が紫外線LED13から出射されても、そのような光を遮断して、紫外線UVのみを紙幣Sに照射することが可能になる。
この紫外線UVの光軸と検出軸線Zとが交差する位置には、検出軸線Zに対して例えば45度といった所定の角度をもって可視光線透過フィルタ(光学フィルタ)18が配置され、下側仕切部17と筐体11の下壁との間に掛け渡されて固定されている。この可視光線透過フィルタ18は、紫外線LED13から出射された紫外線UVを検出軸線Zに沿って検出面P側に反射すると共に、紙幣Sから発せられた蛍光を検出軸線Zに沿って上方に透過させる。
また、検出軸線Z上において可視光線透過フィルタ18の上方には、検出軸線Zに対して例えば45度といった所定の角度をもって第1のダイクロイックミラー(第1の光学部材)19(以下「第1のミラー19」という)が配置され、筐体11の側壁11bに立設された中央仕切部21と筐体11の側壁11cに立設された下側保持部22との間に掛け渡されて固定されている。この第1のミラー19は、紙幣Sから発せられた蛍光のうち、光の3原色のレッド領域(例えば600nm〜700nm)の光(第1波長域の光)L1を側壁11b側に90°折り曲げるように反射し、且つレッド領域以外の光を検出軸線Zに沿って上方に透過させる。
この第1のミラー19により反射されたレッド領域の光L1は、下側仕切部17と中央仕切部21との間に配置された第1のフォトセンサ(第1の受光素子)23によって受光される。このフォトセンサ23は、そのリード部23aを介して上述の回路基板に固定されている。
更に、検出軸線Z上において第1のミラー19の上方には、検出軸線Zに対して例えば45度といった所定の角度をもって第2のダイクロイックミラー(第2の光学部材)24(以下「第2のミラー24」という)が配置され、筐体11の側壁11bに立設された上側仕切部26と筐体11の側壁11cに立設された上側保持部27との間に掛け渡されて固定されている。この第2のミラー24は、第1のミラー19を透過した光のうち、光の3原色のグリーン領域(例えば480〜600nm)の光(第2波長域の光)L2を側壁11b側に90°折り曲げるように反射し、且つグリーン領域以外の光、すなわち光の3原色のブルー領域(例えば380〜480nm)の光(第3波長域の光)L3を検出軸線Zに沿って上方に透過させる。
この第2のミラー24により反射されたグリーン領域の光L2は、中央仕切部21と上側仕切部26との間に配置された第2のフォトセンサ(第2の受光素子)28によって受光される。このフォトセンサ28は、そのリード部28aを介して上述の回路基板に固定されている。
一方、第2のミラー24を透過したブルー領域の光L3は、検出軸線Z上において第2のミラー24の上方に配置された第3のフォトセンサ(第3の受光素子)29によって受光される。このフォトセンサ29は、そのリード部29aを介して上述の回路基板に固定されている。
以上のように構成された紙葉類蛍光検出装置10においては、紫外線LED13から出射せられた紫外線UVは、可視光線透過フィルタ18により反射された後、搬送路4を搬送されて検出面P上に達した紙幣Sに照射される。この紫外線UVの照射により紙幣Sから蛍光が発せられると、検出軸線Zに沿って上方に進行した蛍光のうちレッド領域の光L1は、第1のミラー19により反射されて第1のフォトセンサ23によって受光される。また、第1のミラー19を透過して検出軸線Zに沿って上方に進行した光のうちグリーン領域の光L2は、第2のミラー24により反射されて第2のフォトセンサ28によって受光される。更に、第2のミラー24を透過したブルー領域の光L3は第3のフォトセンサ29によって受光される。
このように、同一の検出軸線Z上への第1及び第2のミラー19,24の配置という簡易な構成によって、紙幣Sから発せられた蛍光を光の3原色における各領域の光に分けて検出することができる。
しかも、搬送路4を搬送される紙幣Sがバタついて(図2の二点鎖線を参照)、紙葉類蛍光検出装置10に対する紙幣Sの相対位置が変化しても、紙幣Sにおける紫外線UVの照射領域、及び各フォトセンサ23,28,29における受光領域を一定とすることができる。これにより、検出面Pに対応する紙幣Sの所定領域について蛍光の検出を精度良く行うことが可能になる。
そして、各フォトセンサ23,28,29の出力信号のそれぞれに基づいて紙幣Sの種類や真偽の判別を行うことで、紙幣Sから発せられた蛍光をそのまま受光してその出力信号に基づいて判別を行う場合に比べ、より一層正確な判別結果を得ることが可能になる。
また、検出面Pと略直交する検出軸線Z上において、紫外線LED13から発せられた紫外線UVと紙幣Sから発せられた蛍光とを進行させる構成を採用することで、紙幣Sがシワになっていたり、折れ曲がっていたりしても、紙幣Sから発せられた蛍光を光の3原色における各領域の光に分けて各フォトセンサ23,28,29で確実に受光することが可能になる。しかも、このような構成を採用することで、紙葉類蛍光検出装置10を小型化することが可能になる。
次に、紙幣Sの真偽判別を行うための回路構成について説明する。図3に示されるように、紙葉類蛍光検出装置10においては、第1のフォトセンサ23の出力信号と第2のフォトセンサ28の出力信号とを比較する第1の比較部31と、第2のフォトセンサ28の出力信号と第3のフォトセンサ29の出力信号とを比較する第2の比較部32と、第3のフォトセンサ29の出力信号と第1のフォトセンサ23の出力信号とを比較する第3の比較部33と、各比較部31,32,33により取得された比較信号を、予め取得した真の紙幣Sについての基準データと比較することで検出面P上の紙幣Sの真偽を判別する判別部34とが上述した回路基板に形成されている。
各比較部31,32,33は同様の回路構成であるため、第1の比較部31について説明し、第2及び第3の比較部32,33についての説明は省略する。第1の比較部31はオペアンプを用いた増幅回路36を2組有し、各増幅回路36は、判別対象となる紙幣Sの種類毎に予め設定された増幅率で各フォトセンサ23,28の出力信号を増幅する。更に、第1の比較部31はオペアンプを用いた差動増幅回路37を有し、この差動増幅回路37は、各増幅回路36から出力された出力信号間において電圧値の大小を比較する。なお、各増幅回路36の増幅率は、一律に等しい値に設定されるのではなく、後段の差動増幅回路37での電圧値の比較が容易となるように増幅回路36毎に適宜設定される。
ここで、搬送路4を搬送される紙幣Sに対しスキャン時間(t1〜t2)で紫外線UVを照射した際の各比較部31,32,33の差動増幅回路37による比較信号の一例を図4に示す。例えば、第1の比較部31の差動増幅回路37は、同一のタイミングで第1のフォトセンサ23側の出力信号の電圧値が第2のフォトセンサ28側の出力信号の電圧値より小さければ「0」、大きければ「1」というようにして比較信号を生成する(勿論、小さければ「1」、大きければ「0」としてもよい)。これは、第2及び第3の比較部32,33の差動増幅回路37においても同様である。
そして、判別部34では、比較信号においてt1からt2までの間に「1」が現れた回数がカウンタによってカウントされる。図4に示される比較信号の場合、第1の比較部31の出力では6回、第2の比較部32の出力では4回、第3の比較部33の出力では5回ということになる。判別部34では、これら各比較部31,32,33での回数と、予め取得した真の紙幣Sについての各比較部31,32,33での回数とを比較部31,32,33毎に比較し、全て一致すれば紙幣Sは正規のもの、1つでも一致しなければ偽造のものというように判別する。
以上のように、紙葉類蛍光検出装置10においては、レッド領域の光L1、グリーン領域の光L2及びブルー領域の光L3の相互間における相対的な比較が行われるため、例えば、紫外線LED13の紫外線発光量が経時的に変化したり、紙幣Sからの蛍光発光量が雰囲気温度に応じて変化したりしても、紙幣Sの真偽の判別を正確に行うことが可能になる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、第1のミラー19で反射される第1波長域の光(上記実施形態ではレッド領域の光L1)、第1のミラー19を透過して第2のミラー24により反射される第2波長域の光(上記実施形態ではグリーン領域の光L2)、及び各ミラー19,24を透過する第3波長域の光(上記実施形態ではブルー領域の光L3)のそれぞれが、光の3原色のレッド領域、グリーン領域又はブルー領域のいずれか1つの領域の光であって、互いに異なる領域の光となるように各ミラー19,24を構成してもよい。このように、紙幣Sから発せられた蛍光を光の3原色に分けることで、第1及び第2のミラー19,24として汎用性の高いものを適用することが可能になる。
また、第1のミラー19で反射される第1波長域の光、第1のミラー19を透過して第2のミラー24により反射される第2波長域の光、及び各ミラー19,24を透過する第3波長域の光のそれぞれが、光の3原色の補色であるシアン領域(例えば380〜600nm)、マゼンダ領域(例えば380〜400nm、及び600〜700nm)又はイエロー領域(例えば480〜700nm)のいずれか1つの領域の光であって、互いに異なる領域の光となるように各ミラー19,24を構成してもよい。このように、紙幣Sから発せられた蛍光を光の3原色の補色に分けることで、光の3原色に分けて受光する場合に比べ、第1、第2及び第3のフォトセンサ23,28,29における受光感度を向上させることができる。
更に、上記実施形態は、紙幣の真偽を判別する場合であったが、同様の構成により紙幣の種類を判別することも可能である。また、紙幣に限らず、商品券、カード等、種々の紙葉類を判別対象とすることができる。
本発明に係る紙葉類蛍光検出装置が適用された紙葉類検査器の一実施形態を示す断面図である。 本発明に係る紙葉類蛍光検出装置の一実施形態を示す断面図である。 紙幣の真偽判別を行うための回路構成を示すブロック図である。 各比較部の差動増幅回路による比較信号の一例を示す波形図である。
符号の説明
10…紙葉類蛍光検出装置、13…紫外線LED(紫外線発光素子)、18…可視光線透過フィルタ(光学フィルタ)、19…第1のダイクロイックミラー(第1の光学部材)、23…第1のフォトセンサ(第1の受光素子)、24…第2のダイクロイックミラー(第2の光学部材)、28…第2のフォトセンサ(第2の受光素子)、29…第3のフォトセンサ(第3の受光素子)、31…第1の比較部、32…第2の比較部、33…第3の比較部、34…判別部、L1…レッド領域の光(第1波長域の光)、L2…グリーン領域の光(第2波長域の光)、L3…ブルー領域の光(第3波長域の光)、UV…紫外線、P…検出面、Z…検出軸線、S…紙幣(紙葉類)。

Claims (6)

  1. 紫外線発光素子から発せられた紫外線を検出面上の紙葉類に照射して、前記紙葉類から発せられた蛍光を検出する紙葉類蛍光検出装置において、
    前記検出面と交差する検出軸線上に配置され、前記紙葉類から発せられた蛍光のうち第1波長域の光を反射し且つ前記第1波長域以外の波長域の光を透過させる第1の光学部材と、
    前記第1の光学部材により反射された前記第1波長域の光を受光する第1の受光素子と、
    前記検出軸線上に配置され、前記第1の光学部材を透過した光のうち第2波長域の光を反射し且つ前記第2波長域以外の第3波長域の光を透過させる第2の光学部材と、
    前記第2の光学部材により反射された前記第2波長域の光を受光する第2の受光素子と、
    前記第2の光学部材を透過した前記第3波長域の光を受光する第3の受光素子とを備えたことを特徴とする紙葉類蛍光検出装置。
  2. 前記第1波長域の光、前記第2波長域の光及び前記第3波長域の光のそれぞれは、光の3原色のレッド領域、グリーン領域又はブルー領域のいずれか1つの領域の光であって、互いに異なる領域の光であることを特徴とする請求項1記載の紙葉類蛍光検出装置。
  3. 前記第1波長域の光、前記第2波長域の光及び前記第3波長域の光のそれぞれは、光の3原色の補色であるシアン領域、マゼンダ領域又はイエロー領域のいずれか1つの領域の光であって、互いに異なる領域の光であることを特徴とする請求項1記載の紙葉類蛍光検出装置。
  4. 前記検出軸線は前記検出面と略直交しており、
    前記検出面と前記第1の光学部材との間に配置された光学フィルタは、前記紫外線発光素子から発せられた紫外線を前記検出軸線に沿って前記検出面側に反射すると共に、前記紙葉類から発せられた蛍光を前記検出軸線に沿って透過させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の紙葉類蛍光検出装置。
  5. 前記第1の受光素子の出力信号と前記第2の受光素子の出力信号とを比較する第1の比較部と、
    前記第2の受光素子の出力信号と前記第3の受光素子の出力信号とを比較する第2の比較部と、
    前記第3の受光素子の出力信号と前記第1の受光素子の出力信号とを比較する第3の比較部と、
    前記第1の比較部、前記第2の比較部及び前記第3の比較部により取得された比較信号を真の紙葉類についての基準データと比較することで前記検出面上の紙葉類の真偽を判別する判別部とを備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の紙葉類蛍光検出装置。
  6. 前記第1の比較部は、前記第1の受光素子の出力信号を増幅する第1の増幅回路と、前記第2の受光素子の出力信号を増幅する第2の増幅回路と、前記第1及び前記第2の増幅回路の出力信号を受けて比較信号を出力する第1の差動増幅回路とを有し、
    前記第2の比較部は、前記第2の受光素子の出力信号を増幅する第3の増幅回路と、前記第3の受光素子の出力信号を増幅する第4の増幅回路と、前記第3及び前記第4の増幅回路の出力信号を受けて比較信号を出力する第2の差動増幅回路とを有し、
    前記第3の比較部は、前記第3の受光素子の出力信号を増幅する第5の増幅回路と、前記第1の受光素子の出力信号を増幅する第6の増幅回路と、前記第5及び前記第6の増幅回路の出力信号を受けて比較信号を出力する第3の差動増幅回路とを有することを特徴とする請求項5記載の紙葉類蛍光検出装置。
JP2003355373A 2003-10-15 2003-10-15 紙葉類蛍光検出装置 Pending JP2005122392A (ja)

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