JP2009140334A - 紙葉類識別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、広い通路幅であっても、紙幣がバタついた場合に識別精度が低下しない紙葉類識別装置を提供する。
【解決手段】
紙葉類を搬送路に沿って搬送する紙葉類搬送手段と、前記搬送路に沿って配設され、前記搬送路を搬送される前記紙葉類の表面からの反射光を集光して結像させ該結像に基づき該紙葉類の特徴情報を検出する所定の被写界深度を有する少なくとも2つの光学検知部を備え、
前記少なくとも2つの光学検知部の一方の光学検知部の被写界深度は、前記搬送路内を搬送される紙葉類の表面に垂直な方向の前記搬送路内の第1の領域に設定され、他方の光学検知部の被写界深度は、前記搬送路内を搬送される紙葉類の表面に垂直な方向の前記搬送路内の第2の領域に設定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、紙葉類の特性データを高精度に取得する光学検知部を備えた紙葉類識別装置に関し、特に識別センサの使用に当たり紙葉類の搬送路の一部を狭くする加工を不要とした紙葉類識別装置に関する。
従来の例えば特許文献1に示すような反射型センサによって紙幣の真贋を識別する紙幣識別装置では、一般に紙幣を搬送する通路の幅が2ミリとなっており、該通路に沿って反射型センサを配置すると共に、搬送ベルトによって通路の中央を紙幣が通過するように紙幣を案内し、反射型センサによって紙幣の特性データを取得している。
しかし紙幣に折れ目や皺があると紙幣が通路の中央を外れ反射型センサに近づく方向や、離れる方向へとバタつくことがあり、このバタツキが起こった場合、紙幣が反射型センサに近づくと受光量が大きくなり、また紙幣が反射型センサから離れると受光量が小さくなる。
このため、紙幣がバタつくと受光量が変動する為に識別精度が低下する(真性な紙幣を真性と判別出来なくなる)問題があった。
また、特許文献2に示される従来技術では、上述の問題を解決する為に受光部側にレンズを配置して受光部に結像させるようにして被写界深度を設け、被写界深度内で紙幣がバタついても受光量の変動を抑えられるような光学検出部にすると共に、紙幣のバタツキが被写界深度内に収まるように搬送通路幅を狭くして受光量の変動を抑えるようにしている。
しかし、上記特許文献2に示される識別センサは、通路幅が狭くなる為に、皺や折れ目のある紙幣が通路幅の狭い部分に詰まりを生じるという問題があった。
特開2006−146321号公報 特願2007−145596号公報
上述した問題に鑑み、本願発明は、広い通路幅であっても、紙幣がバタついた場合に識別精度が低下しない紙葉類識別装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の紙葉類識別装置の発明は、紙葉類を搬送路に沿って搬送する紙葉類搬送手段と、前記搬送路に沿って配設され、前記搬送路を搬送される前記紙葉類の表面からの反射光を集光して結像させ、該結像に基づき該紙葉類の特徴情報を検出する所定の被写界深度を有する少なくとも2つの光学検知部を備え、前記少なくとも2つの光学検知部の一方の光学検知部の被写界深度は、前記搬送路内を搬送される紙葉類の表面に垂直な方向の前記搬送路内の第1の領域に設定され、他方の光学検知部の被写界深度は、前記搬送路内を搬送される紙葉類の表面に垂直な方向の前記搬送路内の第2の領域に設定されることを特徴とする。
また、請求項2の紙葉類識別装置の発明は、請求項1の発明において、前記光学検知部は、一端が前記紙葉類の表面を臨む部分で開放され、他端に第1の光源が配置された第1の光通路を前記紙葉類の表面に対して所定の角度で配置すると共に、前記第1の光源からの光が前記紙葉類の表面で反射した反射光を受光するように第1のレンズと、該第1のレンズで集光した光を受光する第1の受光部を配置した第2の光通路を前記紙葉類の表面に対して所定の角度で配置したことを特徴とする。
また、請求項3の紙葉類識別装置の発明は、請求項1または2の発明において、前記少なくとも2つの光学検知部のうちの少なくとも1つの光学検知部の受光出力により検出した前記特徴情報が所定の条件を満足する場合に前記紙葉類を正規な紙葉類として識別することを特徴とする。
また、請求項4の紙葉類識別装置の発明は、紙葉類を搬送路に沿って搬送する紙葉類搬送手段と、前記搬送路に沿って配設され、前記搬送路を搬送される前記紙葉類の表面からの反射光を集光して結像させ、該結像に基づき該紙葉類の特徴情報を検出する所定の被写界深度を有する少なくとも2つの第1の光学検知部と、前記搬送路に沿って配設され、前記搬送路を搬送される前記紙葉類の裏面からの反射光を集光して結像させ、該結像に基づき該紙葉類の特徴情報を検出する所定の被写界深度を有する少なくとも2つの第2の光学検知部とを備え、前記少なくとも2つの第1の光学検知部の一方の第1の光学検知部の被写界深度は、前記搬送路内を搬送される紙葉類の表面に垂直な方向の前記搬送路内の第1の領域に設定され、他方の第1の光学検知部の被写界深度は、前記搬送路内を搬送される紙葉類の表面に垂直な方向の前記搬送路内の第2の領域に設定され、前記少なくとも2つの第2の光学検知部の一方の第2の光学検知部の被写界深度は、前記搬送路内を搬送される紙葉類の裏面に垂直な方向の前記搬送路内の第3の領域に設定され、他方の第2の光学検知部の被写界深度は、前記搬送路内を搬送される紙葉類の裏面に垂直な方向の前記搬送路内の第4の領域に設定されることを特徴とする。
また、請求項5の紙葉類識別装置の発明は、請求項4の発明において、前記第1の光学検知部は、一端が前記紙葉類の表面を臨む部分で開放され、他端に第1の光源が配置された第1の光通路を前記紙葉類の表面に対して所定の角度で配置すると共に、前記第1の光源からの光が前記紙葉類の表面で反射した反射光を受光するように第1のレンズと、該第1のレンズで集光した光を受光する第1の受光部とを配置した第2の光通路とを前記紙葉類の表面に対して所定の角度で配置し、前記第2の光学検知部は、一端が前記紙葉類の裏面を臨む部分で開放され、他端に第2の光源が配置された第3の光通路を前記紙葉類の裏面に対して所定の角度で配置すると共に、前記第2の光源からの光が前記紙葉類の裏面で反射した反射光を受光するように第2のレンズと、該第2のレンズで集光した光を受光する第2の受光部とを配置した第4の光通路とを前記紙葉類の裏面に対して所定の角度で配置したことを特徴とする。
また、請求項6の紙葉類識別装置の発明は、請求項4または5の発明において、前記少なくとも2つの第1の光学検知部および前記少なくとも2つの第2の光学検知部のうちの少なくとも1つの光学検知部の受光出力により検出した前記特徴情報が所定の条件を満足する場合に前記紙葉類を正規な紙葉類として識別することを特徴とする。
また、請求項7の紙葉類識別装置の発明は、紙葉類を搬送路に沿って搬送する紙葉類搬送手段と、前記搬送路に沿って配設され、前記搬送路を搬送される前記紙葉類の表面からの反射光を集光して結像させ、該結像に基づき該紙葉類の特徴情報を検出する所定の被写界深度を有する2つの受光部を備えた光学検知部であって、前記光学検知部は、光源からの光が前記紙葉類の表面で反射した反射光を受光するように第1のレンズと、該第1のレンズで集光した光を受光する第1の受光部とを配設する共に、前記光源からの光が前記紙葉類の表面で反射した反射光を受光するように第2のレンズと、該第2のレンズで集光した光を受光する第2の受光部とを配設し、前記第1の受光部における被写界深度は前記搬送路内を搬送される紙葉類の表面に垂直な方向の前記搬送路内の第1の領域に設定され、前記第2の受光部における被写界深度は、前記搬送路内を搬送される紙葉類の表面に垂直な方向の前記搬送路内の第2の領域に設定されることを特徴とする。
また、請求項8の紙葉類識別装置の発明は、請求項7の発明において、前記第1の受光部および前記第2の受光部のうちの少なくとも1つの受光部の受光出力により検出した前記特徴情報が所定の条件を満足する場合に前記紙葉類を正規な紙葉類として識別することを特徴とする。
本願発明の紙葉類識別装置によれば、広い通路幅であっても、紙幣がバタついた場合に識別精度が低下しないという効果を奏する。
以下、本発明に係わる紙葉類識別装置の第1の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係わる第1の実施例の紙葉類識別装置100の要部の構成の一例を概略的に示した構成図である。
図1に示すように、紙葉類識別装置100は、紙葉類識別装置100の図示せぬ紙幣挿入口から挿入された紙幣(以下、「挿入紙幣」という。)40を搬送路90に沿って搬送する紙幣搬送機構(紙葉類搬送手段)と、搬送路90に沿って搬送される挿入紙幣40の特性データを取得する識別センサである光学検知部1(破線の四角で囲まれた部分)および光学検知部1と同様に構成された光学検知部2(破線の四角で囲まれた部分)と、紙葉類識別装置100全体を統括制御し、各光学検知部で取得した挿入紙幣40の特性データに基づき挿入紙幣40が真正紙幣であるか否かを識別するマイクロコンピュータ200とで構成されている。
また、第1の実施例における紙葉類識別装置100は、特定の位置にパールインキが印刷された紙幣を識別する装置であって、光学検知部1および光学検知部2により取得した紙幣の特性データに基づいて紙幣のパールインキの真贋を識別する装置である。
紙幣搬送機構は、挿入紙幣40を搬送する搬送ベルト903と、搬送ベルト903を駆動する駆動プーリ901および駆動プーリ902と、駆動プーリ901または駆動プーリ902を駆動する搬送モータ900とを備えており、マイクロコンピュータ200の指令に基づき挿入紙幣40を搬送路90に沿って搬送する。
また、搬送路90は、挿入紙幣40が搬送路90をスムーズに搬送されるように、搬送される挿入紙幣40の厚み方向に一定の幅(2ミリ)の隙間(以下、「搬送路幅」という。)が形成されている。
光学検知部1は、挿入紙幣40が搬送される搬送路90の上側に配置され、挿入紙幣40の計測面(挿入紙幣40の表裏各面のうちの光学検知部1が配置された側の面)に対して一端が挿入紙幣40の表面を臨む部分で開放され、他端に光を照射する光源11(第1の光源)を備えると共に内面が乱反射面から形成される照射光路110(第1の光通路)と、その光が挿入紙幣40で反射した反射光を集光して受光素子31(第1の受光部)の受光面に結像させる球レンズ21(第1のレンズ)と、受光素子31の受光面の直前に配置されたスリット41を備えた第2の光通路を具備している。
光源11は、2色(赤または緑)の光を発光するLEDであって、照射光路110は、筒状であって内壁を荒い面(例えばM6のタップを切る)に形成して、LEDが発光して発する各色(赤または緑)の光を照射光路110中で散乱反射させて、照射光路110から照射される各光の強度分布が挿入紙幣40の検出領域で均等になるように構成されている。
球レンズ21によって受光素子31に結像する焦点面(ピントが合う面)は、搬送路90内に設定されている。
また焦点面と球レンズ21のレンズ主面および受光素子31の受光面の各面を延長した面が同一直線(図中の点P1)上で一致するシャインプルーフの関係となるように、球レンズ21および受光素子31が配置されている。
なお、受光素子31は、例えばフォトダイオード等の受光素子である。
さらに受光素子31の受光面における像が挿入紙幣40の照射面と等寸になるように、球レンズ21を配置し、受光素子31の受光面の直前にスリット41を設けて、検出領域を限定して受光素子で受光できるように構成されている。
このような構成とすることにより、焦点面の前後には被写界深度が形成され、この被写界深度内では紙幣がバタついても受光量の変動を抑えられるようになり、挿入紙幣40の特性データを高精度で取得できる。
また、図1に示すように、光学検知部1は、光源11がアンプ51およびD/Aコンバータ71を介してマイクロコンピュータ200と接続され、マイクロコンピュータ200からの指令信号に基づき光源11の発光量が調整されるように構成されている。
また、光学検知部1の受光素子31は、アンプ61およびA/Dコンバータ81を介してマイクロコンピュータ200と接続され、受光素子31が受光した挿入紙幣40の特性データ(特徴情報)がマイクロコンピュータ200のメモリ207の所定の記憶領域に記憶されるように構成されている。
光学検知部2は、光学検知部1と同様に構成されており、光源12(第2の光源)、照射光路120(第1の光通路)、球レンズ22(第2のレンズ)、受光素子32(第2の受光部)およびスリット42を具備した第2の光通路を備えている。
そして光学検知部1と同様に、焦点面の前後には一定(1ミリ)の被写界深度が形成され、この被写界深度内では紙幣がバタついても受光量の変動を抑えられるようになり、挿入紙幣40の特性データを高精度で取得できるように構成されている。
また光学検知部2の光源12はアンプ52およびD/Aコンバータ72を介してマイクロコンピュータ200と接続され、マイクロコンピュータ200からの指令信号に基づき光源12の発光量が調整されるように構成されている。
また、受光素子32は、アンプ62およびA/Dコンバータ82を介してマイクロコンピュータ200と接続され、受光素子32が受光した挿入紙幣40の特性データがマイクロコンピュータ200のメモリ207の所定の記憶領域に記憶されるように構成されている。
また、図2に示すように、光学検知部1の受光素子31へ結像するための焦点面(ピントがあう面)の位置は、搬送路90の搬送路幅(2ミリ)の中心線94から上側半分の中心となる破線で示した中心線95上の所定の位置(図中のQ1)となるように、搬送路90に沿って配置されている。
また、その上下方向に線96から線94の範囲に被写界深度が設けられている。このため搬送中の挿入紙幣40がばたついて、挿入紙幣40の計測面上の検出領域が線95から上下に変動した場合であっても、その検出領域が線96から線94の範囲内の変動の場合、受光量の変動を抑えることが出来るので、受光素子31は、挿入紙幣40の特性データを高精度に取得できる。
なお、第1の実施例における光学検知部1の被写界深度は、1ミリとなるように構成されている。
一方、光学検知部2の受光素子32へ結像するための焦点面の位置は、搬送路90の中心線94から下側半分の中心となる破線で示した中心線97上の所定の位置(図中のQ2、第2の領域)となるように、搬送路90に沿って光学検知部1と並べて配置されている。
また、その上下方向に線94から線98の範囲に被写界深度が設けられている。このため搬送中の挿入紙幣40がばたついて、挿入紙幣40の計測面の検出領域が線97から上下に変動した場合であっても、その検出領域が線94から線98の範囲内の変動の場合、受光量の変動を抑えることが出来るので、受光素子32は、挿入紙幣40の特性データを高精度に取得できる。
なお、第1の実施例における光学検知部2の被写界深度は、1ミリとなるように構成されている。
このように光学検知部1と光学検知部2を配置することで、挿入紙幣40が搬送路90内でばたついて搬送されても、各光学検知部の何れかの被写界深度内に挿入紙幣40の計測面の検出領域が収まる。
次に、紙葉類識別装置100の回路構成について図3を参照して説明する。
図3は、紙葉類識別装置100の回路構成の一例を概略的に示した回路ブロック図である。
紙葉類識別装置100は、図3に示すように、各光学検知部とは別に、磁気センサ、反射型光センサ、透過型光センサからなる磁気及び光センサ8と、紙幣挿入検出センサ7が搬送路90に沿って所定の位置に配置されており、磁気及び光センサ8は、挿入紙幣40の磁気データと特性データ(反射光および透過光)を検出し、その検出した特性データに基づき挿入紙幣40の金種と挿入方向が特定できるように構成されている。
また、光学検知部1の光源11の赤色光を発光するLED(R)は、LED(R)に流す電流の増減制御を行うD/Aコンバータ71Rとアンプ回路51Rを介してマイクロコンピュータ200と接続され、緑色光を発光するLED(G)は、LED(G)に流す電流の増減制御を行うD/Aコンバータ71Gとアンプ回路51Gを介してマイクロコンピュータ200と接続されている。
また、光学検知部2の光源12の赤色光を発光するLED(R)は、LED(R)に流す電流の増減制御を行うD/Aコンバータ72Rとアンプ回路52Rを介してマイクロコンピュータ200と接続され、緑色光を発光するLED(G)は、LED(G)に流す電流の増減制御を行うD/Aコンバータ72Gとアンプ回路52Gを介してマイクロコンピュータ200と接続されている。
また、光学検知部1の受光素子31は、A/Dコンバータ81とアンプ回路61を介してマイクロコンピュータ200と接続され、光学検知部2の受光素子32は、A/Dコンバータ82とアンプ回路62を介してマイクロコンピュータ200と接続されている。
各受光素子は、受光した光の各受光量に応じた電気信号を出力し、各受光素子から出力される電気信号は、各受光素子に対応したそれぞれのアンプ回路で増幅され、各アンプに対応したそれぞれのA/Dコンバータでデジタル信号へ変換されてマイクロコンピュータ200のメモリ207へ記憶される。
挿入紙幣40の搬送制御を行う搬送モータ900は、マイクロコンピュータ200に接続され、マイクロコンピュータ200の制御部201から送信される指令信号に基づき紙幣搬送機構の駆動プーリ901または駆動プーリ902の駆動制御を行う。
また、搬送モータ900にはエンコーダ910が接続されており、エンコーダ910は、アンプ回路911を介してマイクロコンピュータ200と接続され、搬送モータ900の駆動に対応してエンコード化したパルス信号をアンプ回路911で増幅してマイクロコンピュータ200へ出力する。
紙幣挿入検出センサ7は、アンプ回路70を介してマイクロコンピュータ200と接続され、紙葉類識別装置100に挿入された紙幣40を検出し、検出信号をアンプ回路70で増幅してマイクロコンピュータ200へ出力する。
また、紙葉類識別装置100には、挿入紙幣40の磁気を検出する磁気センサと、挿入紙幣40に照射された光の透過光を検出する透過型光センサと、反射光を検出する反射光センサ等の磁気及び光センサ8がアンプ回路80を介してマイクロコンピュータ200と接続されており、これらの各センサからなる磁気及び光センサ8で検出された磁気データ及び特性データがアンプ回路80で増幅されてマイクロコンピュータ200へ入力され、マイクロコンピュータ200は、これら入力されたデータに基づく公知の紙幣識別方法により挿入紙幣40の真偽識別が可能なように構成されている。
マイクロコンピュータ200は、図1に示すように、制御部201と、金種及び挿入方向判定部202と、特性データ補正部203と、透かし領域データ特定部204と、パールデータ判定部205と、メモリ207とを具備して構成されている。
メモリ207は、各光学検知部により挿入紙幣40の計測面から取得される2色(赤、緑)それぞれの反射光の各特性データと、磁気及び光センサ8により挿入紙幣40の表裏各面から取得される特性データ(反射光および透過光)と、磁気データと、予め設定された透かし領域データアドレス参照表と、パールインキ印刷部データアドレス参照表等の各種参照表および参照データと、各種処理プログラム等を記憶する。
透かし領域データアドレス参照表には、金種毎の真正紙幣を表裏および正逆の挿入方向でそれぞれ紙葉類識別装置100に挿入した場合の各真正紙幣の透かし領域の特性データが格納される記憶領域(メモリ207)の始点と終点のアドレス情報が真正紙幣の金種と挿入方向に対応して参照できるように予め設定されている。
また、パールインキ印刷部データアドレス参照表には、透かし領域データアドレス参照表と同様に、金種毎の真正紙幣を表裏および正逆の挿入方向でそれぞれ紙葉類識別装置100に挿入した場合の各真正紙幣のパールインキが印刷された領域(以下、「パールインキ印刷部」という。)の特性データが格納される記憶領域(メモリ207)の始点と終点のアドレス情報が真正紙幣の金種と挿入方向に対応して参照できるように予め設定されている。
金種及び挿入方向判定部202は、磁気及び光センサ8により検出された挿入紙幣40の磁気データと、特性データ(透過光及び反射光)とに基づき挿入紙幣40の金種と挿入方向の判定を行う。
特性データ補正部203は、各光学検知部によって挿入紙幣40から取得された透かし領域の2色(赤、緑)それぞれの反射光の受光量に対応した特性データに基づき後述する最大受光量を検出し、この最大受光量を基に各光学検知部で検出された挿入紙幣40の全ての特性データ(反射光)に対して補正を行う。
なお、挿入紙幣40の透かし領域の特性データは、金種及び挿入方向判定部202で判定された挿入紙幣40の金種と挿入方向の判定結果に基づき透かし領域データ特定部204によりメモリ207から読み出される。
透かし領域データ特定部204は、金種及び挿入方向判定部202で判定された挿入紙幣40の金種と挿入方向に基づき透かし領域データアドレス参照表を参照して挿入紙幣40の透かし領域の特性データが格納されている記憶領域(メモリ207)を特定し、特定した記憶領域から挿入紙幣40の透かし領域の特性データを読み出す。
パールデータ判定部205は、特性データ補正部203により各色の特性データ(反射光)が補正された補正データから求めた挿入紙幣40の各検出領域でのインキの色合いやパールインキ成分及びその判定基準に基づき挿入紙幣40の真偽判定を行う。
本実施例における真正紙幣に印刷されたパールインキは、真正紙幣を真正紙幣面に対して垂直方向から見ると無色(印刷されていないように見える)に見え、斜め方向から見るとピンク色に見えるように印刷されている。また、このパールインキは真性紙幣の片面にのみ印刷されている。
この真正紙幣のパールインキ印刷部に各波長の光を斜めに照射し、その反射光を斜めに受光すると、赤色光を照射したときパールインキ印刷部の反射光が他の無地の部分の反射光に比べて受光量が顕著に大きく、また、緑色光を照射した場合の反射光の受光量は、パールインキ印刷部と他の無地の部分とでは殆ど変らない。
このようなパールインキの特性に基づいて、パールデータ判定部205では、挿入紙幣40の計測面の各計測位置でのインキの色合いを識別すると共に、真正紙幣のパールインキ印刷部のパールインキの微妙な特性に基づき挿入紙幣40に印刷されたパールインキを精密に識別する。
なお、磁気及び光センサ8により取得された磁気データ及び特性データに基づく挿入紙幣40の真偽識別方法は、公知の紙幣識別方法として種々提案されており、この紙幣識別方法については、本発明に係わる紙葉類識別装置100の要部ではないので省略する。
尚、本実施例では、説明の便宜上、磁気及び光センサ8の反射型光センサを各光学検知部とは別に備えた構成としたが、この反射型光センサによる挿入紙幣40の特性データの検出を各光学検知部が具備する反射型光センサで兼用する構成としてもよい。
このように構成された紙葉類識別装置100が光学検知部1および光学検知部2で検出した挿入紙幣40の特性データに基づき挿入紙幣40の真偽を判別する方法について以下に説明する。
図4は、紙葉類識別装置100が真正紙幣と識別する真正紙幣410の構成と、この真正紙幣410から各光学検知部が検出する特性データに対応した波形信号の一例を示す図である。
図4において、図4(a)は、本発明に係わる真正紙幣410の構成の一例を示す図、図4(b)は、光源11または光源12から赤色または緑色の光を真正紙幣410に照射した時、受光素子31または受光素子32が受光した受光出力(特性データ)の波形を示す図、図4(c)は、図4(b)で示した赤色反射光の受光出力に対する緑色反射光の受光出力の比率の波形を示す図である。
なお、図4(b)および図4(c)において、真正紙幣410の模様が印刷された部分で検出される受光出力の波形は、真正紙幣410の印刷模様の色の変化に対応して変化するものであるが、この部分は本発明の要部ではないので、真正紙幣410の模様が印刷された部分の受光出力の詳細な信号波形の記載を省略し、説明の便宜上、ハッチング模様の矩形で示してある。
図4(a)に示すように、本発明に係わる真正紙幣410は、真正紙幣410の中央近傍に透かし領域413が形成され、真正紙幣410の長手方向の両端にパールインキ印刷部411およびパールインキ印刷部412が形成されており、紙葉類識別装置100に挿入された真正紙幣410は、紙幣搬送機構によって搬送路90に沿って所定の搬送方向(図中の矢印方向)に搬送される。
図4(b)に示すように、波形信号420は、真正紙幣410に赤色の光を照射した場合の、真正紙幣410の反射光(赤色反射光)の受光出力(特性データ)を示す波形であり、真正紙幣410の各パールインキ印刷部が透かし領域413の無地の部分よりも大きく、また、他の領域の赤色の印刷領域では大きく、更に、黒色の印刷領域では小さく、また、真正紙幣410に印刷されたそれぞれの色に応じた受光出力が得られるという特性があることを示している。
また、波形信号421は、真正紙幣410に緑色の光を照射した場合の真正紙幣410の反射光(緑色反射光)の受光出力(特性データ)を示す波形であり、真正紙幣410の各パールインキ印刷部と透かし領域413の無地の部分とでは殆ど変らず、また、各パールインキ印刷部の緑色反射光の受光出力は、赤色反射光の受光出力よりも小さいという特性があることを示している。
また、真正紙幣410の他の領域の緑色の印刷領域では、緑色反射光の受光出力は、大きく、黒色の印刷領域で小さく、真正紙幣410に印刷されたそれぞれの色に応じた受光出力が得られるという特性があることを示している。
このような特性を示す波形信号420および波形信号421に基づき真正紙幣410の各計測位置における赤色反射光の受光出力値に対する緑色反射光の受光出力値の比率(以下、「赤緑比率(斜光)」という。)を算出すると、図4(c)に示すような波形信号422が得られる。
波形信号422は、真正紙幣410の各パールインキ印刷部の赤緑比率(斜光)422−aおよび422−bが、透かし領域413の無地の部分の赤緑比率(斜光)と比べて小さな値となるという特性を示しており、真正紙幣410の赤色反射光に対する緑色反射光の赤緑比率(斜光)からパールインキに依存する色合いの情報を得ることができる。
また赤緑比率(斜光)が予め定められた基準範囲内のとき、そのパールインキは真性であると判別できる。
次に紙葉類識別装置100が各光学検知部で収集した特性データに基づき挿入紙幣40の真偽をより精密に判別する動作について図5に示す流れ図を参照しながら説明する。
図5に示すように、紙葉類識別装置100の紙幣挿入口に紙幣40をパールインキが印刷された面を上側(搬送路90に対して光学検知部1および光学検知部2が配置された側)にして挿入すると、紙幣40が挿入されたことを紙幣挿入検出センサ7が検知し(ステップS101でYES)、その検知結果に基づきマイクロコンピュータ200の制御部201からの指令信号に基づき搬送モータ900の駆動が開始され、挿入紙幣40が搬送路90に沿って搬送させるとともに、磁気及び光センサ8による挿入紙幣40の磁気および特性データ(反射光および透過光)の収集が開始され(ステップS102)、また、光学検知部1および光学検知部2による挿入紙幣40の特性データ(反射光)の収集が開始される(ステップS102、ステップS103)。
この磁気及び光センサ8による挿入紙幣40の磁気データおよび特性データ(透過光および反射光)の収集動作と、各光学検知部による挿入紙幣40の特性データ(反射光)の収集動作は、挿入紙幣40の1枚分の計測面における各計測位置の磁気データ及び特性データの収集が終了するまで繰り返し実施される。
各センサが収集した特性データは、マイクロコンピュータ200のメモリ207の所定の記憶領域に順次記憶される。
また、光学検知部1および光学検知部2は、光源11および光源12を赤色と緑色に順次発光させ、発光した光が挿入紙幣40の計測面の検出領域で反射した反射光を受光素子31または受光素子32で受光し、受光した各色に対応した特性データ(反射光)をメモリ207の所定の記憶領域に順次記憶する。
挿入紙幣40の1枚分の磁気データおよび特性データの収集が終了すると(ステップS104でYES)、マイクロコンピュータ200の金種及び挿入方向判定部202が磁気及び光センサ8で収集された磁気データと特性データ(透過光および反射光)に基づき挿入紙幣40の金種と、正逆の挿入方向を特定する(ステップS105)。
挿入紙幣40の金種と挿入方向が特定されると(ステップS106でYES)、特性データ補正部203が挿入紙幣40の金種と挿入方向に対応して求まる挿入紙幣40の透かし領域の特性データ(反射光)のうちの特定の特性データ(反射光)に基づき各光学検知部により収集された全ての特性データ(反射光)の色補正を行う(ステップS107)。
挿入紙幣40の挿入方向および金種の特定は、具体的には、真正紙幣の金種と、表裏および正逆の挿入方向に対応した磁気データと特性データ(透過光および反射光)が磁気及び光センサ8により予め取得されてメモリ207の所定の記憶領域に参照データとして記憶されているので、挿入紙幣40から検出された磁気データおよび特性データと一致する参照データを参照して挿入紙幣40の金種と挿入方向を特定する。
また、特性データの色補正は、各光学検知部の各光源や各受光素子の経時劣化による発光量や受光感度のばらつき、または周囲の温度変化や各光源、各受光素子に付着した埃による発光量や受光感度のばらつきによる識別判定のばらつきを抑えるための処理であり、各光学検知部で収集された全ての特性データの受光出力値に対して補正を行うものである。
尚、挿入紙幣40の透かし領域の特性データは、マイクロコンピュータ200の透かし領域データ特定部204が挿入紙幣40の金種と、表裏および正逆の挿入方向から透かし領域データアドレス参照表を参照して挿入紙幣40の透かし領域の特性データが記憶されるメモリ207上のアドレス情報を特定し、特定したメモリ207上のアドレスに記憶された特性データを挿入紙幣40の透かし領域の特性データとして取得する。
ステップS105において、挿入紙幣40の挿入方向と金種が特定できない場合、すなわち挿入紙幣40から検出された磁気データおよび特性データと一致する参照データが存在しない場合(ステップS106でNO)、制御部201は、挿入紙幣40を偽券と判断して、挿入紙幣40を紙幣挿入口に搬送して返却する等の偽券処理を行う(ステップS113)。
ステップS107において、各光学検知部で収集された全ての特性データ(反射光)の色補正の処理が終了すると、マイクロコンピュータ200のパールデータ判定部205が光学検知部1で収集されて色補正された特性データ(以下、「補正データ」という。)に基づき挿入紙幣40のパールインキ特性が真正紙幣のパールインキ特性であるか否かの真偽を判定し(ステップS108)、偽の場合は(ステップS109でNO)、光学検知部2で収集された特性データの補正データについても同様に挿入紙幣40のパールインキ特性が真正紙幣のパールインキ特性であるか否かの真偽を更に判定し(ステップS110)、偽の場合は(ステップS111でNO)、制御部201が挿入紙幣40を偽券と判断して、挿入紙幣40を紙幣挿入口に搬送して返却する等の偽券処理を行う(ステップS113)。
ステップS108において、光学検知部1で収集された挿入紙幣40の特性データから挿入紙幣40のパールインキ特性が真正紙幣のパールインキ特性である(真)と判定された場合(ステップS109でYES)、またはステップS110において、光学検知部2で収集された挿入紙幣40の特性データから挿入紙幣40のパールインキ特性が真正紙幣のパールインキ特性である(真)と判定された場合は(ステップS111でYES)、制御部201が挿入紙幣40を真券と判断して、挿入紙幣40を紙幣の収納先へ搬送する等の真券処理を行う(ステップS112)。
このように、本発明に係わる紙葉類識別装置100は、搬送路幅よりも、各識別センサ(光学検知部)が高精度に特性データ(受光量の変動を抑えた特性データ)を取得可能な範囲(被写界深度)が狭い場合であっても、所定の被写界深度を有する光学検知部を、搬送路に沿って複数配置し、さらに各光学検知部のピント位置を搬送路内の異なる位置に合わせ、更に、各光学検知部を搬送路の搬送方向に沿って並べて配置してあるので、挿入紙幣がばたついて搬送されても、挿入紙幣の計測面の検出領域が複数の光学検知部のうちの何れかの光学検知部の被写界深度内に収まるようにしたから、挿入紙幣の特性データを高精度に取得することができる。
さらに、2つの光学検知部のうちの少なくとも1つの光学検知部の受光出力により検出した挿入紙幣の特性データに基づいて真性であると判別された場合はその挿入紙幣を正規な紙幣として識別するようにしたから、挿入紙幣がバタついた場合でも識別精度が低下しない。
次に本願発明の紙葉類識別装置における第2の実施例について図6を参照して詳細に説明する。
図6は、本発明に係わる第2の実施例の紙葉類識別装置101の要部の構成の一例を概略的に示した構成図である。
なお、図6において、前述の紙葉類識別装置100と構成および回路ブロック並びに動作が同様な紙葉類識別装置101の各部には、説明の便宜上、紙葉類識別装置100と同一の符号を付し、これらの説明は、前述の説明を参照するものとする。また、説明が必要なものについては簡略して説明するものとする。
図6に示すように、紙葉類識別装置101は、紙幣搬送機構(紙葉類搬送手段)と、光学検知部3および光学検知部4(破線の四角で囲まれた部分)と、マイクロコンピュータ210とで構成されており、光学検知部3および光学検知部4とマイクロコンピュータ210の一部の構成が紙葉類識別装置100の光学検知部1および光学検知部2とマイクロコンピュータ200と異なるように構成された他は、紙葉類識別装置100と同様に構成されている。
また、マイクロコンピュータ210は、光学検知部3および光学検知部4の構成に対応して各光学検知部で取得された挿入紙幣40の特性データ(反射光および透過光)に基づき挿入紙幣40の真偽を高精度に識別するとともに、紙葉類識別装置101全体を統括制御するように構成されている。
光学検知部3は、光学検知部3−1と光学検知部3−2から成り、光学検知部3−2は光学検知部3−1と同一構成のセンサであって、搬送路を挟んで向かい合って配置されている。
また、光学検知部3−1は、搬送路90の上側に配置され、紙葉類識別装置100の光学検知部1と同様に構成された光源13−1(第1の光源)、球レンズ23−1(第1のレンズ)、受光素子33−1(第1の受光部)およびスリット43−1に加えて、光源13−1からの光による挿入紙幣40からの反射光を挿入紙幣40の搬送方向に対して垂直方向で受光するように配置された球レンズ24−1および受光素子34−1と、受光素子34−1の受光面の直前に設けられたスリット44−1を具備している。
また、光学検知部3-2は、搬送路90の下側に配置され、上側に配置された光学検知部3−1に向かい合って配置されており、光源13−2(第2の光源)、球レンズ23−2(第2のレンズ)および受光素子33−2(第2の受光部)、球レンズ24−2および受光素子34−2と受光素子33−2および受光素子34−2の各受光面の直前にはスリット43−2およびスリット44−2を備えている。
さらに光学検知部3-1と光学検知部3-2を向かい合わせて配置したので、例えば光学検知部3-1の光源13-1から照射された光が搬送紙幣40を透過した透過光を光学検知部3-2の受光部44−2や受光部43−2で受光可能となり、紙葉類からより多くの特性データを取得することが可能となっている。このように光学検知部3を構成することにより、光学検知部3は、実施例1の光学検知部1のように、紙葉類からの斜めに反射した反射光だけでなく、垂直方向の光も受光可能としている。
また、光学検知部3−1および光学検知部3−2は、光学検知部1と同様に一定(1ミリ)被写界深度を有して構成されている。
さらに、光学検知部3−1と光学検知部3−2の搬送路内のピントの合う位置は同一位置になるように構成されており、光学検知部3−1と光学検知部3-2の被写界深度の領域は同じである。
言い換えると、受光素子33−1、34−1および、33−2、34−2に対してピントが合う位置が同一位置となるように構成されている。
また、光源13−1および光源13−2には、散乱反射面を有する照射光路130−1と、照射光路130−2がそれぞれ形成され、各照射光路から照射された光の強度分布が挿入紙幣40の表裏の各計測面の検出領域で均等になるように構成されている。
光学検知部4は、光学検知部3と同様に構成されており、光学検知部4-1と光学検知部4-2から成り、光学検知部4−1および光学検知部4−2は光学検知部3−1と同一構成のセンサであって、搬送路を挟んで向かい合って配置されている。
光学検知部4−1は、搬送路90の上側に配置され、光源14−1(第1の光源)、球レンズ25−1(第1のレンズ)、受光素子35−1(第1の受光部)およびスリット45−1、球レンズ26−1、受光素子36−1およびスリット46−1を具備している。
光学検知部4−2は、搬送路の下側に配置され、光源14−2(第2の光源)、球レンズ25−2(第2のレンズ)、受光素子35−2(第2の受光部)およびスリット45−2、球レンズ26−2、受光素子36−2およびスリット46−2を具備している。
また、光学検知部4−1および光学検知部4−2は、光学検知部1と同様に一定(1ミリ)被写界深度を有して構成されている。
さらに、光学検知部4−1と光学検知部4−2の搬送路内のピントの合う位置は同一位置になるように構成されており、光学検知部4−1と光学検知部4−2の被写界深度の領域は同じである。
言い換えると受光素子35−1、36−1および、35−2、36−2に対してピントが合う位置が同一位置となるように構成されている。
また、各光源14−1、14−2には散乱反射面を有する照射光路140−1、140−2がそれぞれ形成されている。
また、図6に示すように、光学検知部3の各光源13−1、13−2は、発光量が調整できるように、それぞれのアンプ53−1、53−2およびD/Aコンバータ73−1、73−2を介してマイクロコンピュータ210と接続され、各受光素子33−1、33−2、34−1、34−2は、それぞれで受光される受光量に対応した特性データがメモリ57の所定の記憶領域へ記憶されるように、それぞれのアンプ63−1、63−2、64−1、64−2およびA/Dコンバータ83−1、83−2、84−1、84−2を介してマイクロコンピュータ210と接続されている。
また、光学検知部4の各光源14−1、14−2は、発光量が調整できるように、それぞれのアンプ54−1、54−2およびD/Aコンバータ74−1、74−2を介してマイクロコンピュータ210と接続され、各受光素子35−1、35−2、36−1、36−2は、それぞれで受光される受光量に対応した特性データがメモリ57の所定の記憶領域へ記憶されるように、それぞれのアンプ65−1、65−2、66−1、66−2およびA/Dコンバータ85−1、85−2、86−1、86−2を介してマイクロコンピュータ210と接続されている。
このように構成された光学検知部3および光学検知部4は、紙葉類識別装置100の光学検知部1および光学検知部2と同様に、一定(1ミリ)の被写界深度を有して構成されており、搬送路90に沿って搬送される挿入紙幣40が搬送路90内でばたついて搬送されても、挿入紙幣40の検出領域が光学検知部3および光学検知部4の何れかの被写界深度内に収まるように、光学検知部3と光学検知部4とが搬送路90の搬送方向に沿って並べて配置されている。
具体的には、図7に示すように、光学検知部3の各球レンズ23−1、23−2、24−1、24−2で集光されて各球レンズに対応したそれぞれの受光素子33−1、33−2、34−1、34−2の各受光面に結像される像のピント位置が搬送路90の搬送路幅(2ミリ)の中心線(上)95上の所定の位置(図中のQ3、第1および第3の領域)に合うように光学検知部3を搬送路90に沿って配置し、また、光学検知部4の各球レンズ25−1、25−2、26−1、26−2で集光されて各球レンズに対応したそれぞれの受光素子35−1、35−2、36−1、36−2の各受光面に結像される像のピント位置が搬送路90の中心線(下)97上の所定の位置(図中のQ4、第2および第4の領域)に合うように光学検知部4を搬送路90に沿って光学検知部3と並べて配置して、挿入紙幣40が搬送路90内でばたついて搬送されても、各光学検知部の何れかの被写界深度内に挿入紙幣40の計測面の検出領域が収まるように配置されている。
次に、紙葉類識別装置101の要部の回路構成について図8を参照して説明する。
図8は、紙葉類識別装置101の回路構成の一例を概略的に示した回路ブロック図である。
紙葉類識別装置101は、紙葉類識別装置100と同様に、挿入紙幣40の金種や挿入方向を特定するための磁気センサと、反射型光センサおよび透過型光センサとで構成された磁気及び光センサ8、紙葉類識別装置101に紙幣40が挿入されたことを検知する紙幣挿入検出センサ7の各センサが紙葉類識別装置101の光学検知部3および光学検知部4とは別に紙葉類識別装置101の所定の位置に配置されている。
これらの各センサの動作は、前述した紙葉類識別装置100の場合と同様であり、ここでは説明を省略する。
なお、本実施例では、説明の便宜上、磁気及び光センサ8の透過型光センサおよび反射型光センサを光学検知部3および光学検知部4とは別に備えた構成としたが、挿入紙幣40の金種と挿入方向を特定するための挿入紙幣40の透過光および反射光の特性データを光学検知部3および光学検知部4が兼用して検出するような構成としてもよい。
紙葉類識別装置101を構成するマイクロコンピュータ210は、図6に示すように、制御部211と、金種及び挿入方向判定部202と、特性データ補正部213と、透かし領域データ特定部204と、パールデータ判定部215と、透かしデータ判定部216と、メモリ207とを備えている。
メモリ207は、紙葉類識別装置100のマイクロコンピュータ200と同様に、光学検知部3および光学検知部4で検出される挿入紙幣40の表裏各面の2色(赤、緑)の反射光と透過光の各特性データと、磁気及び光センサ8で検出される挿入紙幣40の特性データおよび磁気データと、透かし領域データアドレス参照表と、パールインキ印刷部データアドレス参照表、各種参照表および参照データ等と、各種処理プログラム等を記憶する。
金種及び挿入方向判定部202は、紙葉類識別装置100のマイクロコンピュータ200と同様に、挿入紙幣40の金種と挿入方向の判定を行う。
特性データ補正部213は、光学検知部3および光学検知部4により挿入紙幣40の表裏各面から取得された全ての特性データ(反射光)に対して紙葉類識別装置100のマイクロコンピュータ200と同様な補正を行う。
透かし領域データ特定部204は、紙葉類識別装置100のマイクロコンピュータ200と同様に、挿入紙幣40の透かし領域の特性データをメモリ207から読み出す。
パールデータ判定部215は、挿入紙幣40の表裏各面から収集された特性データ(反射光)の補正データから紙葉類識別装置100のマイクロコンピュータ200と同様に、挿入紙幣40の表裏各面の各計測位置でのインキの色合いやパールインキ成分およびその判定基準に基づく挿入紙幣40の真偽判定を行う。
透かしデータ判定部216は、透かし領域データ特定部204により特定された挿入紙幣40の透かし領域の特性データに基づき挿入紙幣40の真偽判定を行う。
また、紙葉類識別装置101には、前述した紙葉類識別装置100と同様に磁気及び光センサ8がアンプ回路80を介してマイクロコンピュータ210と接続されており(図8参照)、磁気及び光センサ8で検出された磁気データおよび特性データがアンプ回路80で増幅されてマイクロコンピュータ210へ入力され、マイクロコンピュータ210がこれら入力されたデータに基づき公知の紙幣識別方法により挿入紙幣40の真偽識別ができるように構成されている。
図8に示すように、光学検知部3の各光源13−1、13−2の赤色光を発光するLED(R)は、LED(R)に流す電流の増減制御を行うそれぞれの各LED(R)に対応したD/Aコンバータ73−1R、73−2Rとアンプ回路53−1R、53−2Rを介してマイクロコンピュータ210と接続され、緑色光を発光するLED(G)は、LED(G)に流す電流の増減制御を行うそれぞれの各LED(G)に対応したD/Aコンバータ73−1G、73−2Gとアンプ回路53−1G、53−2Gを介してマイクロコンピュータ210と接続されている。
また、光学検知部4の各光源14−1、14−2の赤色光を発光するLED(R)は、LED(R)に流す電流の増減制御を行うそれぞれの各LED(R)に対応したD/Aコンバータ74−1R、74−2Rとアンプ回路54−1R、54−2Rを介してマイクロコンピュータ210と接続され、緑色光を発光するLED(G)は、LED(G)に流す電流の増減制御を行うそれぞれの各LED(G)に対応したD/Aコンバータ74−1G、74−2Gとアンプ回路54−1G、54−2Gを介してマイクロコンピュータ210と接続されている。
また、光学検知部3の各受光素子33−1、33−2、34−1、34−2は、それぞれの各受光素子と対応したA/Dコンバータ83−1、83−2、84−1、84−2とアンプ回路63−1、63−2、64−1、64−2を介してマイクロコンピュータ210と接続され、光学検知部4の各受光素子35−1、35−2、36−1、36−2は、それぞれの各受光素子と対応したA/Dコンバータ85−1、85−2、86−1、86−2とアンプ回路65−1、65−2、66−1、66−2を介してマイクロコンピュータ210と接続されている。
各光学検知部の受光素子は、受光した光の受光量に応じた電気信号を出力し、各受光素子から出力される電気信号は、各受光素子に対応したそれぞれのアンプ回路で増幅され、各アンプに対応したそれぞれのA/Dコンバータでデジタル信号へ変換されてマイクロコンピュータ210のメモリ207へ記憶される。
挿入紙幣40の搬送制御を行う搬送モータ900、エンコーダ910、紙幣挿入検出センサ7および磁気及び光センサ8は、紙葉類識別装置100の場合と同様に、直接またはそれぞれのアンプ回路を介してマイクロコンピュータ210と接続され、搬送モータ900にはエンコーダ910が接続されて、マイクロコンピュータ210の指令に基づき制御され動作するように構成されている。
このように構成された紙葉類識別装置101が光学検知部3および光学検知部4で挿入紙幣40の特性データを取得して挿入紙幣40のパールインキの真偽を判別する方法は、各光学検知部3−1、3−2、4−1、4−2が取得した各特性データに基づいて第1の実施例のパールインキの識別方法(図4)を用いて真偽を判別すればよい。または、各光学検知部について斜め方向へ反射した光の受光量と垂直方向に反射した受光量の両方を利用して、上記特許文献1(特開2006−146321号公報)に開示された識別方式を用いて真偽を判別すればよい。
さらに、各光学検知部から取得した4つの特性データのうちの少なくとも1つの特性データについてパールインキが真性と判別された場合は、その挿入紙幣を正規な紙幣として識別すればよい。あるいは、パールインキは紙幣の片面にしか印刷されていないので、紙幣の表の面側に配置された光学検知部3−1または光学検知部4−1と、紙幣の裏の面側に配置された光学検知部3−2および光学検知部4−2の、どちらか一方の面側の光学検知部のみ真性と判別したときは、その紙幣を真正な紙幣として識別すればよい。
したがって、実施例2の紙葉類識別装置101によれば、広い通路幅であっても、紙幣がバタついた場合に識別精度が低下しない。
次に本発明に係わる紙葉類識別装置における第3の実施例について図9および図10を参照して説明する。
図9は、本発明に係わる第3の実施例の紙葉類識別装置102の要部の構成の一例を概略的に示した構成図であり、図10は、紙葉類識別装置102の回路構成の一例を概略的に示した回路ブロック図である。
図9および図10において、前述の紙葉類識別装置100と同様な構成および動作を行う紙葉類識別装置102の各部には、説明の便宜上、紙葉類識別装置100と同一の符号を付し、これらの説明は、前述の説明を参照するものとする。
図9に示すように、紙葉類識別装置102は、紙葉類識別装置102全体を統括制御するマイクロコンピュータ220と、紙葉類識別装置102に挿入された紙幣40を搬送する紙幣搬送機構(紙葉類搬送手段)と、紙幣搬送機構によって搬送される挿入紙幣40の計測面(片面)に各色(赤、緑)光を順次照射して計測面での反射光の特性データを検出する光学検知部5(破線の四角で囲まれた部分)とで構成されている。
光学検知部5は、紙幣搬送機構によって搬送される挿入紙幣40の上側に、紙葉類識別装置100の光学検知部1の光源11、球レンズ21、受光素子31およびスリット41と同様に構成された光源15(第1の光源)、球レンズ27(第1のレンズ)、受光素子37(第1の受光部)およびスリット47に加えて、光源15からの照射光による挿入紙幣40の計測面の反射光を集光して受光素子の受光面に結像させる球レンズ28(第2のレンズ)および受光素子38(第2の受光部)を具備し、挿入紙幣40の反射光等の光を球レンズ27で集光して受光素子37の受光面に結像させるためのピント位置が搬送路90の中心線(上)95上の所定の位置(図中のQ5、第1の領域)に合うように配置され、球レンズ28で集光して受光素子38の受光面に結像させるためのピント位置が搬送路90の中心線(下)97上の所定の位置(図中のQ6、第2の領域)に合うように配置されている。
また、球レンズ28および受光素子38は、受光素子38の受光面における像が挿入紙幣40の照射面と等寸になるように、球レンズ28を配置し、受光素子38の受光面の直前にスリット48を設けて、検出領域を限定して受光素子で受光するように構成されている。
このように構成された光学検知部5は、挿入紙幣40が搬送路90をばたついて搬送された場合、その挿入紙幣40の検出領域が搬送路90の中心線94から搬送線(上)96の範囲内であれば、光源15からの照射光による挿入紙幣40の計測面における検出領域からの反射光を球レンズ27で集光して受光素子37で受光することで、挿入紙幣40の特性データが高精度で取得できる第1の被写界深度と、挿入紙幣40の検出領域が搬送路90の中心線94から搬送線(下)98の範囲内であれば、光源15からの照射光による挿入紙幣40の計測面における検出領域からの反射光を球レンズ28で集光して受光素子38で受光することで、挿入紙幣40の特性データが高精度で取得できる第2の被写界深度を有して構成されている。
また、紙葉類識別装置102の回路構成は、図10に示すように、光学検知部5の光源15の赤色光を発光するLED(R)は、LED(R)に流す電流の増減制御を行うD/Aコンバータ75Rとアンプ回路55Rを介してマイクロコンピュータ220と接続され、緑色光を発光するLED(G)は、LED(G)に流す電流の増減制御を行うD/Aコンバータ75Gとアンプ回路55Gを介してマイクロコンピュータ220と接続されている。
また、光学検知部5の受光素子37、38は、それぞれの各受光素子と対応したA/Dコンバータ87、88とアンプ回路67、68を介してマイクロコンピュータ220と接続されている。
光学検知部5の各受光素子は、受光した光の受光量に応じた電気信号を出力し、各受光素子から出力される電気信号は、各受光素子に対応したそれぞれのアンプ回路で増幅され、各アンプに対応したそれぞれのA/Dコンバータでデジタル信号へ変換されてマイクロコンピュータ220のメモリへ記憶される。
挿入紙幣40の搬送制御を行う搬送モータ900、エンコーダ910、紙幣挿入検出センサ7および磁気及び光センサ8は、紙葉類識別装置100の場合と同様に、直接またはそれぞれのアンプ回路を介してマイクロコンピュータ220と接続され、搬送モータ900にはエンコーダ910が接続されて、マイクロコンピュータ220からの指令により制御され、動作するように構成されている。
このように構成された紙葉類識別装置102の光学検知部5の各受光素子37、38で受光されて取得された挿入紙幣40の特性データ(受光出力)は、紙葉類識別装置100の場合と同様に、マイクロコンピュータ220により色補正され、各受光素子37、38で取得された各特性データ(受光出力)の補正データに基づきパール特性の真偽判定を行う。
また、各特性データのうちの少なくとも1つの特性データに基づいたパール特性の真偽判別の結果、パールインキが真性と判別されたときは、挿入紙幣のパールインキが真性であると判別する。
このように、本発明に係わる紙葉類識別装置102は、1つの光学検知部で複数の被写界深度を有するように複数の球レンズおよび各球レンズに対応した受光素子が配置されて構成され、搬送路内で挿入紙幣がばたついて搬送された場合であっても、挿入紙幣の計測面の検出領域がいずれかの被写界深度内に収まるように構成されているので、光学検知部を複数用いることなく、挿入紙幣がばたついて搬送されても、挿入紙幣の特性データを高精度に取得することができる。
尚、第3の実施例では、光学検知部を搬送路の上側に配置した例を示したが、搬送路の下側に配置する構成でもよく、また、同様に構成された光学検知部を搬送路の上下側にそれぞれ対向して配置して、挿入紙幣の両面(表、裏)の各特性データ(反射光)を取得できるように構成してもよい。
また、第1の実施例乃至第3の実施例では、片面にパールインキ印刷部が印刷された真正紙幣を想定して説明したが、その真正紙幣に限定することなく、識別対象の紙葉類に応じて本願発明の各光学検知部の発光素子を可視光の他、赤外光や、紫外光を発光する発光素子に置き換えた構成とし、識別対象の紙葉類から各光の反射光や透過光の特性データを取得するようにしてもよい。
また、各光源が赤色および緑色の2色に発光する例を示したが、単色発光でもよく、赤色および緑色に加えて他の色も発光する構成としてもよい。
以上のように、本発明の紙葉類識別装置によれば、搬送路内で、紙幣がバタついた場合に識別精度が低下しない紙葉類識別装置を提供することができる。
また、紙葉類識別装置の搬送路の幅を広くとれるので、搬送路内での紙葉類の紙詰まりの発生率を抑えることができる。
また、広い搬送路内での紙幣のばたつきによる、紙葉類の検出領域の位置ずれによる識別精度の低下も防ぐことができる。
本発明に係わる紙葉類識別装置100の構成例を示す構成図 光学検知部1および光学検知部2の配置の詳細の説明図 紙葉類識別装置100の回路構成の一例を示す回路ブロック図 真正紙幣410の構成と光学検知部1または光学検知部2で検出される真正紙幣410の特性データの波形信号の一例を示す図 紙葉類識別装置100が特性データに基づき挿入紙幣40の真偽を識別する動作の流れを示す流れ図 本発明に係わる紙葉類識別装置101の構成例を示す構成図 光学検知部3および光学検知部4の配置の詳細の説明図 紙葉類識別装置101の回路構成の一例を示す回路ブロック図 本発明に係わる紙葉類識別装置102の構成例を示す構成図 紙葉類識別装置101の回路構成の一例を示す回路ブロック図
符号の説明
1、2、3、3−1、3−2、4、4−1、4−2、5 光学検知部
7 紙幣挿入検出センサ
8 磁気及び光センサ
10 バス
11、12、13−1、13−2、14−1、14−2、15 光源
31、32、33−1、33−2、34−1、34−2 受光素子
35−1、35−2、36−1、36−2、37−1、37、38 受光素子
21、22、23−1、23−2、24−1、24−2 球レンズ
25−1、25−2、26−1、26−2、27、28 球レンズ
41、42、43−1、43−2、44−1、44−2 スリット
45−1、45−2、46−1、46−2、47、48 スリット
51、52、53−1、53−2、54−1、54−2 アンプ(回路)
55−1、55−2、56−1、56−2、57、58 アンプ(回路)
70、80、911 アンプ(回路)
71、72、73−1、73−2、74−1、74−2 D/Aコンバータ
75−1、75−2、56−1、56−2、57、58 D/Aコンバータ
40 挿入紙幣
90 搬送路
91 基準搬送線
92 搬送線(上)
93 搬送線(下)
94 中心線
95 中心線(上)
97 中心線(下)
200、210、220 マイクロコンピュータ
201、211 制御部
202 金種及び挿入方向判定部
203、213 特性データ補正部
204 透かし領域データ特定部
205、215 パールデータ判定部
216 透かしデータ判定部
207 メモリ
410 真正紙幣
411、412 パールインキ印刷部
900 搬送モータ
901、902 ローラ
903 搬送ベルト
910 エンコーダ
420 真正紙幣410の赤色反射光の特性データが波形信号(各受光素子23−1、23−2、25−1、25−2)
421 真正紙幣410の緑色反射光の特性データが波形信号(各受光素子23−1、23−2、25−1、25−2)
422 赤緑比率(斜光)の波形信号

Claims (8)

  1. 紙葉類を搬送路に沿って搬送する紙葉類搬送手段と、前記搬送路に沿って配設され、前記搬送路を搬送される前記紙葉類の表面からの反射光を集光して結像させ、該結像に基づき該紙葉類の特徴情報を検出する所定の被写界深度を有する少なくとも2つの光学検知部を備え、
    前記少なくとも2つの光学検知部の一方の光学検知部の被写界深度は、前記搬送路内を搬送される紙葉類の表面に垂直な方向の前記搬送路内の第1の領域に設定され、他方の光学検知部の被写界深度は、前記搬送路内を搬送される紙葉類の表面に垂直な方向の前記搬送路内の第2の領域に設定される紙葉類識別装置。
  2. 前記光学検知部は、
    一端が前記紙葉類の表面を臨む部分で開放され、他端に第1の光源が配置された第1の光通路を前記紙葉類の表面に対して所定の角度で配置すると共に、前記第1の光源からの光が前記紙葉類の表面で反射した反射光を受光するように第1のレンズと、該第1のレンズで集光した光を受光する第1の受光部を配置した第2の光通路を前記紙葉類の表面に対して所定の角度で配置した
    ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類識別装置。
  3. 前記少なくとも2つの光学検知部のうちの少なくとも1つの光学検知部の受光出力により検出した前記特徴情報が所定の条件を満足する場合に前記紙葉類を正規な紙葉類として識別する請求項1または2記載の紙葉類識別装置。
  4. 紙葉類を搬送路に沿って搬送する紙葉類搬送手段と、前記搬送路に沿って配設され、前記搬送路を搬送される前記紙葉類の表面からの反射光を集光して結像させ、該結像に基づき該紙葉類の特徴情報を検出する所定の被写界深度を有する少なくとも2つの第1の光学検知部と、前記搬送路に沿って配設され、前記搬送路を搬送される前記紙葉類の裏面からの反射光を集光して結像させ、該結像に基づき該紙葉類の特徴情報を検出する所定の被写界深度を有する少なくとも2つの第2の光学検知部とを備え、
    前記少なくとも2つの第1の光学検知部の一方の第1の光学検知部の被写界深度は、前記搬送路内を搬送される紙葉類の表面に垂直な方向の前記搬送路内の第1の領域に設定され、他方の第1の光学検知部の被写界深度は、前記搬送路内を搬送される紙葉類の表面に垂直な方向の前記搬送路内の第2の領域に設定され、前記少なくとも2つの第2の光学検知部の一方の第2の光学検知部の被写界深度は、前記搬送路内を搬送される紙葉類の裏面に垂直な方向の前記搬送路内の第3の領域に設定され、他方の第2の光学検知部の被写界深度は、前記搬送路内を搬送される紙葉類の裏面に垂直な方向の前記搬送路内の第4の領域に設定される紙葉類識別装置。
  5. 前記第1の光学検知部は、
    一端が前記紙葉類の表面を臨む部分で開放され、他端に第1の光源が配置された第1の光通路を前記紙葉類の表面に対して所定の角度で配置すると共に、前記第1の光源からの光が前記紙葉類の表面で反射した反射光を受光するように第1のレンズと、該第1のレンズで集光した光を受光する第1の受光部とを配置した第2の光通路とを前記紙葉類の表面に対して所定の角度で配置し、
    前記第2の光学検知部は、
    一端が前記紙葉類の裏面を臨む部分で開放され、他端に第2の光源が配置された第3の光通路を前記紙葉類の裏面に対して所定の角度で配置すると共に、前記第2の光源からの光が前記紙葉類の裏面で反射した反射光を受光するように第2のレンズと、該第2のレンズで集光した光を受光する第2の受光部とを配置した第4の光通路とを前記紙葉類の裏面に対して所定の角度で配置した
    ことを特徴とする請求項4記載の紙葉類識別装置。
  6. 前記少なくとも2つの第1の光学検知部および前記少なくとも2つの第2の光学検知部のうちの少なくとも1つの光学検知部の受光出力により検出した前記特徴情報が所定の条件を満足する場合に前記紙葉類を正規な紙葉類として識別する請求項4または5記載の紙葉類識別装置。
  7. 紙葉類を搬送路に沿って搬送する紙葉類搬送手段と、前記搬送路に沿って配設され、前記搬送路を搬送される前記紙葉類の表面からの反射光を集光して結像させ、該結像に基づき該紙葉類の特徴情報を検出する所定の被写界深度を有する2つの受光部を備えた光学検知部であって、
    前記光学検知部は、
    光源からの光が前記紙葉類の表面で反射した反射光を受光するように第1のレンズと、該第1のレンズで集光した光を受光する第1の受光部とを配設する共に、前記光源からの光が前記紙葉類の表面で反射した反射光を受光するように第2のレンズと、該第2のレンズで集光した光を受光する第2の受光部とを配設し、
    前記第1の受光部における被写界深度は前記搬送路内を搬送される紙葉類の表面に垂直な方向の前記搬送路内の第1の領域に設定され、前記第2の受光部における被写界深度は、前記搬送路内を搬送される紙葉類の表面に垂直な方向の前記搬送路内の第2の領域に設定される
    ことを特徴とする紙葉類識別装置。
  8. 前記第1の受光部および前記第2の受光部のうちの少なくとも1つの受光部の受光出力により検出した前記特徴情報が所定の条件を満足する場合に前記紙葉類を正規な紙葉類として識別する請求項7記載の紙葉類識別装置。
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JP7371866B2 (ja) 2020-03-13 2023-10-31 ローレルバンクマシン株式会社 識別ユニット

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