JP2001074659A - 紙葉類用の蛍光検出装置 - Google Patents

紙葉類用の蛍光検出装置

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JP2001074659A
JP2001074659A JP25444199A JP25444199A JP2001074659A JP 2001074659 A JP2001074659 A JP 2001074659A JP 25444199 A JP25444199 A JP 25444199A JP 25444199 A JP25444199 A JP 25444199A JP 2001074659 A JP2001074659 A JP 2001074659A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、紫外線照射による正確な紙葉類検
査を可能にすると同時に、コンパクト化をも促進させる
ようにした紙葉類用の蛍光検出装置を提供することを目
的とする。 【解決手段】 本発明による紙葉類用の蛍光検出装置1
0は、紙幣(紙葉類)7を搬送させる途中で、紙葉類7
に紫外線を照射し、紙葉類7から発せられる蛍光を検出
する紙葉類用の蛍光検出装置10であって、筺体11内
に収容されて、紙葉類7の搬送経路4に向けて光を照射
する紫外線LED12と、筺体11に収容され、紫外線
LED12と搬送経路4との間に配置させて、照射光の
うちの紫外成分を透過させる紫外線透過フィルタ15
と、筺体11内に収容されて、紫外線LED12から発
した照射光のうちで、紫外線透過フィルタ15で反射し
て戻ってきた紫外成分を検知する紫外線モニタ18とを
備え、紫外線モニタ18からの出力信号に基づいて、紫
外線LED12の光量を制御させる構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送途中の紙葉類
が蛍光成分を含んでいるか否かを検査するために利用さ
れる蛍光検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術として、特
表平9−507326号公報がある。この公報に記載さ
れた装置は、紙幣に紫外線を照射し、第1のフォトセル
を用いて紙幣で反射した紫外光のレベルを測定し、それ
と同時に、紙幣で発生する蛍光の量を第2のフォトセル
で測定し、それぞれの測定量を基準レベルと比較して、
紙幣の真偽を判別させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の装置には、次のような課題が存在している。す
なわち、紙幣に照射される紫外線の量は、光源の点灯初
期で不安定になる場合があり、また、電圧変動や継時的
劣化に伴って変動する場合があり、このような紫外光を
用いて検査すると、紙幣を正確に検査することができな
い虞れがあった。なお、紫外線を利用して紙幣の真偽を
判別するものとして、特開平10−3561号公報、特
開平10−40436号公報及び特開平10−2081
05号公報などがある。
【0004】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたもので、特に、紫外線照射による正確な紙葉類検
査を可能にすると同時に、コンパクト化をも促進させる
ようにした紙葉類用の蛍光検出装置を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
紙葉類用の蛍光検出装置は、紙葉類を搬送させる途中
で、紙葉類に紫外線を照射し、紙葉類から発せられる蛍
光を検出する紙葉類用の蛍光検出装置であって、筺体内
に収容されて、紙葉類の搬送経路に向けて光を照射する
紫外線LEDと、筺体に収容され、紫外線LEDと搬送
経路との間に配置させて、照射光のうちの紫外成分を透
過させる紫外線透過フィルタと、筺体内に収容されて、
紫外線LEDから発した照射光のうちで、紫外線透過フ
ィルタで反射して戻ってきた紫外成分を検知する紫外線
モニタとを備え、紫外線モニタからの出力信号に基づい
て、紫外線LEDの光量を制御させることを特徴とす
る。
【0006】この蛍光検出装置は、搬送経路の途中にお
いて、紙葉類が蛍光成分を含んでいるか否かをセンサで
検知し、その後の紙葉類処理に役立てるための装置であ
る。この装置において、紙葉類には、筺体内の紫外線L
EDから発せられた光が照射されるが、このときの照射
光は、紫外線透過フィルタを通過した後に紙葉類に当て
られ、照射光の紫外成分によって紙葉類が照らし出され
ることになる。また、紙葉類に当てる紫外線照射光量
は、常に一定の状態に管理しなければ、正確な紙葉類検
査ができない虞れがある。そこで、その管理の一手段と
して、紫外線透過フィルタを透過させた紫外線ではな
く、紫外線透過フィルタで反射した紫外線を、紫外線モ
ニタで検知させ、この紫外線モニタからの出力信号に基
づいて、紫外線LEDの光量を経時的に管理するように
する。このように、紫外線の反射光を利用することで、
紫外線モニタを紫外線LEDと同じ筺体内に収容させる
ことが可能となり、装置のコンパクト化や紙葉類検査機
器内への組み込み容易性が向上することになる。
【0007】請求項2に係る本発明の紙葉類用の蛍光検
出装置は、紙葉類を搬送させる途中で、紙葉類に紫外線
を照射し、紙葉類から発せられる蛍光を検出する紙葉類
用の蛍光検出装置であって、筺体内に収容されて、紙葉
類の搬送経路に向けて光を照射する紫外線LEDと、筺
体の窓部に固定され、紫外線LEDと搬送経路との間に
配置させた防塵ガラス板と、筺体内に収容されて、紫外
線LEDから発した照射光のうちで、防塵ガラス板で反
射して戻ってきた紫外成分を検知する紫外線モニタとを
備え、紫外線モニタからの出力信号に基づいて、紫外線
LEDの光量を制御させることを特徴とする。
【0008】この蛍光検出装置は、搬送経路の途中にお
いて、紙葉類が蛍光成分を含んでいるか否かをセンサで
検知し、その後の紙葉類処理に役立てるための装置であ
る。この装置において、紙葉類には、筺体内の紫外線L
EDから発せられた光が照射されるが、これに適する照
射光は、フィルタを利用せずとも可視成分がほとんど含
まれない光が相当する。よって、照射光は、防塵ガラス
板を通過した後に紙葉類に当てられ、照射光の紫外成分
により紙葉類が照らし出されることになる。また、紙葉
類に当てる紫外線照射光量は、常に一定の状態に管理し
なければ、正確な紙葉類検査ができない虞れがある。そ
こで、その管理の一手段として、筺体の窓部に固定した
防塵ガラス板を透過させた紫外線ではなく、防塵ガラス
板で反射した紫外線を、紫外線モニタで検知させ、この
紫外線モニタからの出力信号に基づいて、紫外線LED
の光量を経時的に管理するようにする。このように、紫
外線の反射光を利用することで、紫外線モニタを紫外線
LEDと同じ筺体内に収容させることが可能となり、装
置のコンパクト化や紙葉類検査機器内への組み込み容易
性が向上することになる。
【0009】請求項3に係る本発明の紙葉類用の蛍光検
出装置は、紙葉類を搬送させる途中で、紙葉類に紫外線
を照射し、紙葉類から発せられる蛍光を検出する紙葉類
用の蛍光検出装置であって、筺体内に収容されて、紙葉
類の搬送経路に向けて光を照射する紫外線LEDと、筺
体に収容され、紫外線LEDと搬送経路との間に配置さ
せたハーフミラーと、筺体内に収容されて、紫外線LE
Dから発した照射光のうちで、ハーフミラーで反射して
戻ってきた紫外成分を検知する紫外線モニタとを備え、
紫外線モニタからの出力信号に基づいて、紫外線LED
の光量を制御させることを特徴とする。
【0010】この蛍光検出装置は、搬送経路の途中にお
いて、紙葉類が蛍光成分を含んでいるか否かをセンサで
検知し、その後の紙葉類処理に役立てるための装置であ
る。この装置において、紙葉類には、筺体内の紫外線L
EDから発せられた光が照射されるが、このときの照射
光は、ハーフミラーを通過した後に紙葉類に当てられ、
照射光の紫外成分によって紙葉類が照らし出されること
になる。また、紙葉類に当てる紫外線照射光量は、常に
一定の状態に管理しなければ、正確な紙葉類検査ができ
ない虞れがある。そこで、その管理の一手段として、ハ
ーフミラーを透過させた紫外線ではなく、ハーフミラー
で反射した紫外線を、紫外線モニタで検知させ、この紫
外線モニタからの出力信号に基づいて、紫外線LEDの
光量を経時的に管理するようにする。このように、紫外
線の反射光を利用することで、紫外線モニタを紫外線L
EDと同じ筺体内に収容させることが可能となり、装置
のコンパクト化や紙葉類検査機器内への組み込み容易性
が向上することになる。
【0011】請求項4に係る本発明の紙葉類用の蛍光検
出装置は、紙葉類を搬送させる途中で、紙葉類に紫外線
を照射し、紙葉類から発せられる蛍光を検出する紙葉類
用の蛍光検出装置であって、筺体内に収容されて、紙葉
類の搬送経路に向けて光を照射する紫外線LEDと、筺
体に収容され、紫外線LEDと搬送経路との間に配置さ
せて、照射光を可視成分と紫外成分とに分離し、可視成
分を反射させ紫外成分を透過させるビームスプリッタ
と、筺体内に収容されて、ビームスプリッタで反射して
戻ってきた可視成分を検知する可視光モニタとを備え、
可視光モニタからの出力信号に基づいて、紫外線LED
の光量を制御させることを特徴とする。
【0012】この蛍光検出装置は、搬送経路の途中にお
いて、紙葉類が蛍光成分を含んでいるか否かをセンサで
検知し、その後の紙葉類処理に役立てるための装置であ
る。この装置において、紙葉類には、筺体内の紫外線L
EDから発せられた光が照射されるが、このときの照射
光は、可視成分と紫外成分とを含み、ビームスプリッタ
を通過した紫外成分が紙葉類に当てられて紙葉類が照ら
し出されることになる。また、紙葉類に当てる紫外線照
射光量は、常に一定の状態に管理しなければ、正確な紙
葉類検査ができない虞れがある。そこで、その管理の一
手段として、ビームスプリッタを透過させた紫外成分で
はなく、ビームスプリッタで反射した可視成分を、可視
光モニタで検知させ、この可視光モニタからの出力信号
に基づいて、紫外線LEDの光量を経時的に管理するよ
うにする。このように、紫外線の反射光を利用すること
で、可視光モニタを紫外線LEDと同じ筺体内に収容さ
せることが可能となり、装置のコンパクト化や紙葉類検
査機器内への組み込み容易性が向上することになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による紙
葉類用の蛍光検出装置の好適な実施形態について詳細に
説明する。
【0014】図1は、紙葉類用の蛍光検出装置を適用さ
せた紙葉類検査機器の要部を示す断面図である。この紙
葉類検査機器1で検査対象になっているのは、紙葉類の
一例である紙幣の真偽判別であり、具体的には、カラー
コピーされた偽造紙幣と正規の紙幣との判別である。こ
のカラーコピー用紙には、多量の蛍光成分が含まれてお
り、この点に着目して真偽判別を行う。
【0015】紙葉類検査機器1には、上下のガイド板
2,3で挟まれるようにして形成させた直線的な搬送経
路4が設けられ、この搬送経路4の途中には、搬送ロー
ラ5,6が配置され、各搬送ローラ5,6によって紙幣
7を排出側に向けて確実に搬送させている。このような
搬送経路4の途中には、金種を識別する紙幣認識装置8
が配置されている。
【0016】この紙幣(紙葉類)認識装置8の内部は、
図示しないが、LEDなどの光源によって紙幣7の表面
を照らし、紙幣7からの反射光をCCDカメラで捕捉す
る構造をもっている。そして、このカメラで撮像された
画像と既知の画像データとの照合を行い、紙幣の金種を
判別している。しかし、近年、カラーコピーの高精度化
によって、画像認識だけでは、紙幣7の真偽を判別し難
い状態になっている。
【0017】そこで、紙幣認識装置8の上流側に蛍光検
出装置10を配置させる。この蛍光検出装置10は、図
2に示すように、筺体11内に、紙幣7の搬送経路4に
向けて光を照射する紫外線LED12が収容され、この
紫外線LED12は筺体11に固定されている。ここで
利用するLED12は、可視光成分が含まれた紫外線ラ
ンプである。そして、光源としてLED12を採用する
理由は、筺体11が小さくても収容スペースが少なくて
よく、輝度のばらつきが少なく、経時的な光変動が少な
いといったメリットをもっているから、小型化を意図し
たこの蛍光検出装置10には最適である。
【0018】筺体11の下面には、光を外部に取り出す
ための窓部13が設けられ、この窓部13には、接着剤
等で防塵ガラス板14が嵌め込まれ、この防塵ガラス板
14は、紫外線透過率が極めて高い石英ガラスが採用さ
れている。また、防塵ガラス板14の上面(内表面)に
は、紫外線透過フィルタ15が貼り付けられ、この紫外
線フィルタ15は、紫外線LED12の光軸G上に位置
する。なお、防塵ガラス板14は、通常のいわゆる白板
ガラスであっても構わない。
【0019】従って、筺体11内に紫外線透過フィルタ
15が収容されることになり、紫外線LED12から出
射させた光が、紫外線透過フィルタ15を通過すること
によって、紫外成分(例えば300〜400nm程度)
が防塵ガラス板14を介して搬送経路4に放出される。
そして、搬送経路4を通って防塵ガラス板14の真下ま
で送り込まれた紙幣7を紫外線で照らし出すことにな
る。
【0020】また、筺体11の遮光壁Pによって形成し
た空間S内には、紙幣7の表面から放出される蛍光を検
出するための受光素子(フォトセンサ)16が収容され
ている。従って、紫外線によって照らし出された紙幣7
が、蛍光成分を含んでいる場合には、紙幣7から励起し
た蛍光が放出され、これをセンサ16で検出することが
できる。これは、カラーコピーされた偽造紙幣7が搬送
経路4内に送り込まれた場合に相当し、カラーコピー用
紙には、多量の蛍光成分が含まれているからである。こ
れに対して、正規の紙幣には、蛍光成分はほとんど含ま
れておらず、センサ16の電圧変化は極めて少ないもの
である。
【0021】なお、空間Sにおいて、防塵ガラス板14
の上面(内表面)には、紫外線カットフィルタ17が貼
り付けられている。このような紫外線カットフィルタ1
7を採用する理由は、紙幣7から反射される紫外成分が
含まれており、この紫外成分は、高いエネルギ特性をも
つものであるから、誤検出を回避させるために紫外成分
を除去する必要があるからである。
【0022】ここで、紙幣7に当てる紫外線照射光量
は、常に一定の状態に管理しなければ、正確な紙葉類検
査ができない。そこで、その管理の一手段として、紫外
線透過フィルタ15を透過させた紫外線ではなく、紫外
線透過フィルタ15で反射した紫外線を利用する。
【0023】すなわち、筺体11内には、フォトセンサ
からなる紫外線モニタ18を収容させている。この紫外
線モニタ18は、紫外線LED12側に配置され、紫外
線の反射光を受け入れることができ、紫外線モニタ18
からの出力信号に基づいて、紫外線LED12の光量を
経時的に管理するようにしている。このように、紫外線
の反射光を利用することで、紫外線モニタ18を紫外線
LED12と同じ筺体11内に収容させることが可能と
なり、装置10のコンパクト化や紙葉類検査機器1内へ
の組み込み容易性を向上させることができる。
【0024】次に、図3に示すように、第2の実施形態
は、紫外線透過フィルタ15を採用せずに、蛍光検出装
置20の超薄型化を図ったものである。この装置20
は、筺体21内に、紙幣7の搬送経路4に向けて光を照
射する紫外線LED22が収容され、この紫外線LED
22は筺体21に固定されている。ここで利用するLE
D22は、可視光成分がほとんど含まれていないランプ
であり、フィルタによる可視成分の除去を考慮しなくて
もよい紫外線ランプである。
【0025】筺体21の下面には、光を外部に取り出す
ための窓部23が設けられ、この窓部23には、接着剤
等で防塵ガラス板24が嵌め込まれ、この防塵ガラス板
24は、紫外線透過率が極めて高い石英ガラスが採用さ
れている。従って、紫外線LED22から出射させた紫
外成分(例えば200〜400nm程度)は、防塵ガラ
ス板24を介して搬送経路4に放出される。そして、搬
送経路4を通って防塵ガラス板24の真下まで送り込ま
れた紙幣7を紫外線で照らし出すことになる。
【0026】また、筺体21の遮光壁Pによって形成し
た空間S内には、紙幣7の表面から放出される蛍光を検
出するための受光素子(フォトセンサ)26が収容され
ている。従って、紫外線によって照らし出された紙幣7
が、蛍光成分を含んでいる場合には、紙幣7から励起し
た蛍光が放出され、これをセンサ26で検出する。これ
により、紙幣7の真偽を判別している。なお、防塵ガラ
ス板24の上面(内表面)には、紫外線カットフィルタ
27が貼り付けられており、これを採用する理由は前述
した通りである。
【0027】ここで、紙幣7に当てる紫外線照射光量
は、常に一定の状態に管理しなければ、正確な紙葉類検
査ができない。そこで、その管理の一手段として、防塵
ガラス板24を透過させた紫外線ではなく、防塵ガラス
板24で反射した紫外線を利用する。
【0028】すなわち、筺体21内にはフォトセンサか
らなる紫外線モニタ28を収容させている。この紫外線
モニタ28は、紫外線LED22側に配置され、紫外線
の反射光を受け入れることができ、紫外線モニタ28か
らの出力信号に基づいて、紫外線LED22の光量を経
時的に管理している。このように、紫外線の反射光を利
用した利点は前述の通りである。
【0029】次に、図4に示すように、第3の実施形態
における蛍光検出装置30は、筺体31内に、紙幣7の
搬送経路4に向けて光を照射する紫外線LED32が収
容され、この紫外線LED32は筺体31に固定されて
いる。ここで利用するLED32は、可視光成分が含ま
れた紫外線ランプである。そして、光源としてLED3
2を採用した理由は、前述の通りである。
【0030】筺体31の下面には、光を外部に取り出す
ための窓部33が設けられ、この窓部33には、接着剤
等で防塵ガラス板34が嵌め込まれ、この防塵ガラス板
34は、紫外線透過率が極めて高い石英ガラスが採用さ
れている。また、防塵ガラス板34の上面(内表面)に
は、紫外線透過フィルタ35が貼り付けられ、この紫外
線フィルタ35は、紫外線LED32の光軸G上に位置
する。
【0031】また、筺体31の遮光壁Pによって形成し
た空間S内には、紙幣7の表面から放出される蛍光を検
出するための受光素子(フォトセンサ)36が収容され
ている。従って、紫外線によって照らし出された紙幣7
が、蛍光成分を含んでいる場合には、紙幣7から励起し
た蛍光が放出され、これをセンサ36で検出することが
できる。これにより紙幣7の真偽が判別される。なお、
防塵ガラス板34の上面(内表面)には、紫外線カット
フィルタ37が貼り付けられている。このような紫外線
カットフィルタ37を採用する理由は前述した通りであ
る。
【0032】ここで、紙幣7に当てる紫外線照射光量
は、常に一定の状態に管理しなければ、正確な紙葉類検
査ができない。そこで、紫外線透過フィルタ35の上面
にハーフミラー39を貼り付け、紫外線透過フィルタ3
5で反射した紫外線ではなく、ハーフミラー39で反射
した紫外線を利用する。
【0033】すなわち、筺体31内にはフォトセンサか
らなる紫外線モニタ38を収容させている。この紫外線
モニタ38は、紫外線LED32側に配置させて、ハー
フミラー39の反射で得られた高い輝度の反射光を受け
入れることができる。従って、紫外線モニタ38からの
出力信号に基づいて、紫外線LED32の光量を経時的
に管理しているので、紫外線LED32の輝度変化を高
レベルで管理することができ、紫外線モニタ38の感度
アップを必要とせず、安価な紫外線モニタ38を利用す
ることができる。
【0034】本発明の蛍光検出装置は、前述した実施形
態に限定されるものではない。例えば、図2に示す実施
形態において、紫外線透過フィルタ15に代えて、可視
成分を反射させ紫外成分を透過させるビームスプリッタ
15Aを採用し、紫外線モニタ18に代えて、フォトセ
ンサの一例である可視光モニタ18Aを採用する。な
お、他の構成部分は共通する。
【0035】この場合、紙幣7には、筺体内の紫外線L
ED12から発せられた光が照射されるが、このときの
照射光は、可視成分と紫外成分とを含み、ビームスプリ
ッタ15Aを通過した紫外成分が紙葉類に当てられて紙
葉類が照らし出されることになる。また、紙幣7に当て
る紫外線照射光量は、常に一定の状態に管理しなけれ
ば、正確な紙葉類検査ができない。
【0036】そこで、その管理の一手段として、ビーム
スプリッタ15Aを透過させた紫外成分ではなく、ビー
ムスプリッタ15Aで反射させた可視成分を、可視光モ
ニタ18Aで検知させ、この可視光モニタ18Aからの
出力信号に基づいて、紫外線LED12の光量を経時的
に管理している。
【0037】なお、本発明に適用する紙葉類は、紙幣に
限定されるものではなく、例えば、金券、有価証券、手
形等にも適用できる。
【0038】
【発明の効果】本発明による紙葉類用の蛍光検出装置
は、以上のように構成されているため、次のような効果
を得る。すなわち、紙葉類を搬送させる途中で、紙葉類
に紫外線を照射し、紙葉類から発せられる蛍光を検出す
る紙葉類用の蛍光検出装置であって、筺体内に収容され
て、紙葉類の搬送経路に向けて光を照射する紫外線LE
Dと、筺体に収容され、紫外線LEDと搬送経路との間
に配置させて、照射光のうちの紫外成分を透過させる紫
外線透過フィルタと、筺体内に収容されて、紫外線LE
Dから発した照射光のうちで、紫外線透過フィルタで反
射して戻ってきた紫外成分を検知する紫外線モニタとを
備え、紫外線モニタからの出力信号に基づいて、紫外線
LEDの光量を制御させることにより、紫外線照射によ
る正確な紙葉類検査を可能にすると同時に、装置自体の
コンパクト化をも促進させることができる。
【0039】同様に、本発明による蛍光検出装置は、筺
体の窓部に固定され、紫外線LEDと搬送経路との間に
配置させた防塵ガラス板を備え、防塵ガラス板で反射し
て戻ってきた紫外成分を紫外線モニタで検知させること
により、紫外線照射による正確な紙葉類検査を可能にす
ると同時に、装置自体のコンパクト化をも促進させるこ
とができる。
【0040】同様に、本発明による蛍光検出装置は、筺
体内に収容されて、紫外線LEDと搬送経路との間に配
置させたハーフミラーを備え、ハーフミラーで反射して
戻ってきた紫外成分を紫外線モニタで検知させることに
より、紫外線照射による正確な紙葉類検査を可能にする
と同時に、装置自体のコンパクト化をも促進させること
ができる。
【0041】同様に、本発明による蛍光検出装置は、筺
体に収容され、紫外線LEDと搬送経路との間に配置さ
せて、照射光を可視成分と紫外成分とに分離し、可視成
分を反射させ紫外成分を透過させるビームスプリッタを
備え、ビームスプリッタで反射して戻ってきた可視成分
を可視光モニタで検知させることにより、紫外線照射に
よる正確な紙葉類検査を可能にすると同時に、装置自体
のコンパクト化をも促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蛍光検出装置を適用させる紙葉類
検査機器の要部を示す断面図である。
【図2】本発明に係る蛍光検出装置の第1の実施形態を
示す断面図である。
【図3】本発明に係る蛍光検出装置の第2の実施形態を
示す断面図である。
【図4】本発明に係る蛍光検出装置の第3の実施形態を
示す断面図である。
【符号の説明】
4…搬送経路、7…紙幣(紙葉類)、10,20,30
…蛍光検出装置、11,21,31…筺体、12,2
2,32…紫外線LED、13,23,33…窓部、1
4,24,34…防塵ガラス板、15,35…紫外線透
過フィルタ、15A…ビームスプリッタ、16,26,
36…フォトセンサ(受光素子)、18,28,38…
紫外線モニタ、18A…可視光モニタ、39…ハーフミ
ラー。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類を搬送させる途中で、前記紙葉類
    に紫外線を照射し、前記紙葉類から発せられる蛍光を検
    出する紙葉類用の蛍光検出装置であって、 筺体内に収容されて、前記紙葉類の搬送経路に向けて光
    を照射する紫外線LEDと、 前記筺体に収容され、前記紫外線LEDと前記搬送経路
    との間に配置させて、前記照射光のうちの紫外成分を透
    過させる紫外線透過フィルタと、 前記筺体内に収容されて、前記紫外線LEDから発した
    前記照射光のうちで、前記紫外線透過フィルタで反射し
    て戻ってきた紫外成分を検知する紫外線モニタとを備
    え、 前記紫外線モニタからの出力信号に基づいて、前記紫外
    線LEDの光量を制御させることを特徴とする紙葉類用
    の蛍光検出装置。
  2. 【請求項2】 紙葉類を搬送させる途中で、前記紙葉類
    に紫外線を照射し、前記紙葉類から発せられる蛍光を検
    出する紙葉類用の蛍光検出装置であって、 筺体内に収容されて、前記紙葉類の搬送経路に向けて光
    を照射する紫外線LEDと、 前記筺体の窓部に固定され、前記紫外線LEDと前記搬
    送経路との間に配置させた防塵ガラス板と、 前記筺体内に収容されて、前記紫外線LEDから発した
    前記照射光のうちで、前記防塵ガラス板で反射して戻っ
    てきた紫外成分を検知する紫外線モニタとを備え、 前記紫外線モニタからの出力信号に基づいて、前記紫外
    線LEDの光量を制御させることを特徴とする紙葉類用
    の蛍光検出装置。
  3. 【請求項3】 紙葉類を搬送させる途中で、前記紙葉類
    に紫外線を照射し、前記紙葉類から発せられる蛍光を検
    出する紙葉類用の蛍光検出装置であって、 筺体内に収容されて、前記紙葉類の搬送経路に向けて光
    を照射する紫外線LEDと、 前記筺体に収容され、前記紫外線LEDと前記搬送経路
    との間に配置させたハーフミラーと、 前記筺体内に収容されて、前記紫外線LEDから発した
    前記照射光のうちで、前記ハーフミラーで反射して戻っ
    てきた紫外成分を検知する紫外線モニタとを備え、 前記紫外線モニタからの出力信号に基づいて、前記紫外
    線LEDの光量を制御させることを特徴とする紙葉類用
    の蛍光検出装置。
  4. 【請求項4】 紙葉類を搬送させる途中で、前記紙葉類
    に紫外線を照射し、前記紙葉類から発せられる蛍光を検
    出する紙葉類用の蛍光検出装置であって、 筺体内に収容されて、前記紙葉類の搬送経路に向けて光
    を照射する紫外線LEDと、 前記筺体に収容され、前記紫外線LEDと前記搬送経路
    との間に配置させて、前記照射光を可視成分と紫外成分
    とに分離し、前記可視成分を反射させ前記紫外成分を透
    過させるビームスプリッタと、 前記筺体内に収容されて、前記ビームスプリッタで反射
    して戻ってきた前記可視成分を検知する可視光モニタと
    を備え、 前記可視光モニタからの出力信号に基づいて、前記紫外
    線LEDの光量を制御させることを特徴とする紙葉類用
    の蛍光検出装置。
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