JP2007293668A - 表面状態判別装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】第一の発光素子131は、測定窓111から見える印刷物500(測定対象)に光を照射する。第二の発光素子132は、第一の発光素子131が照射した光を補完する光を印刷物500に照射する。受光素子121は、測定窓111から見える印刷物500に、第一の発光素子131及び第二の発光素子132が照射した光が当たって散乱反射した散乱反射光を受光し、受光した散乱反射光の強度を示す電気信号を出力する。
【選択図】図4
Description
一方、クーポン券や公営競技の投票券のように、大量に印刷され、1回限りで使い捨てられてしまうものについては、製造コストの面から、紙幣のような高度な印刷技術を用いることはできない反面、換金可能なので、なんらかの偽造防止策が必要になる。
また、公営競技の投票券は、同じ価値を持つものが、日本各地に存在する各開催場や場外券売場など、たくさんの場所で発券(印刷)される可能性がある。
このため、投票券の材質、下地印刷の色合い、模様、文字印刷のレイアウト、フォントなどを、こまめに変えることにより、偽造を防止することが行われている。
投票券は、また、日本各地に存在する各開催場や場外券売場など、たくさんの場所で換金される可能性があり、必ずしも、発券された場所と同一の場所で換金されるとは限らない。
例えば、下地印刷は、通常、一定の間隔で繰り返すものであるから、その一部だけを測定したのでは、正確な測定ができず、したがって、測定対象の表面の状態を正しく判別することができない。
また、表面に印刷される文字は、測定対象ごとに異なる。文字のレイアウトやフォントが同じであれば真贋判定の判定結果は変わらないが、印刷されている内容が異なれば、文字が印刷されている面積も異なる。したがって、材質や下地印刷の色合いを判別する際には、文字印刷の影響を排除する必要がある。
また、場合によっては、測定対象の表面に汚れや落書きなどがある場合もあり、これらの影響も排除したい。
この発明は、例えば、上記のような課題を解決するためになされたものであり、測定対象の表面の状態を、正確、迅速に判別できる表面状態判別装置を得ることを目的とする。
測定対象に光を照射する第一の発光素子と、上記測定対象に上記第一の発光素子が照射する光を補完する光を照射する第二の発光素子とを備える発光部と、
上記発光部が照射した光が上記測定対象に当たって散乱反射した散乱反射光を受光する受光素子を備え、上記受光素子が受光した散乱反射光の強度を示す受光信号を出力する受光部と、
上記受光部が出力した受光信号に基づいて、上記測定対象の表面の状態を判別する判別部と、
を有することを特徴とする。
実施の形態1について、図1〜図7を用いて説明する。
図1において、表面状態判別装置100は、システムユニット910、CRT(Cathode・Ray・Tube)やLCD(液晶)などの表示画面を有する表示装置901、キーボード902(Key・Board:K/B)、マウス903、FDD904(Flexible・Disk・Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)、プリンタ装置906、スキャナ装置907、センサ装置951などのハードウェア資源を備え、これらはケーブルや信号線で接続されている。
システムユニット910は、コンピュータであり、ファクシミリ機932、電話機931とケーブルで接続され、また、ローカルエリアネットワーク942(LAN)、ゲートウェイ941を介してインターネット940に接続されている。
図2において、表面状態判別装置100は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905、プリンタ装置906、スキャナ装置907、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置あるいは記憶部の一例である。
通信ボード915、キーボード902、スキャナ装置907、センサ装置951、FDD904などは、入力部、入力装置の一例である。
また、通信ボード915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力部、出力装置の一例である。
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。
ファイル群924には、以下に述べる実施の形態の説明において、「〜の判定結果」、「〜の計算結果」、「〜の処理結果」として説明する情報やデータや信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリになどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
また、以下に述べる実施の形態の説明において説明するフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD(Digital・Versatile・Disc)等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
図3は、この実施の形態におけるセンサ装置951の外観の一例を示す図である。
センサ装置951は、蓋部102、挿入口103、ローラ104、排出口105、測定窓111などを有する。
蓋部102は、開閉可能であり、測定対象である印刷物500(図示せず)を透過した光によって測定結果に誤差が生じるのを防ぐため、測定窓111の上部を覆い、外光を遮る。
挿入口103は、測定対象である印刷物500を挿入する。
ローラ104は、図示していない駆動部により回転する。
挿入口103から印刷物500を挿入すると、ローラ104が回転し、印刷物500を測定窓111の上に運ぶ。
測定窓111は、直径約20mm(ミリメートル)の円形開口部である。センサ装置951は、測定窓111から印刷物500に光を照射し、印刷物500に当たって散乱反射した散乱反射光を測定する。なお、測定窓111はガラスなどの透明な材料によって覆われていてもよい。また、測定窓111の大きさは一例であり、測定対象である印刷物500の下地パターンの大きさなどに合わせて、適当な大きさとしてもよい。
測定終了後、再びローラ104が回転し、印刷物500が排出口105から排出される。
なお、測定終了後、ローラ104が逆方向に回転し、印刷物500を挿入口103から排出することとしてもよい。
センサ装置951は、測定した散乱反射光の強度を示す受光信号を出力する。
センサ装置951が出力した受光信号に基づいて、図示していない判別部150が、印刷物500の表面の状態を判別する。判別部150の詳細については、ここでは説明を省略する。
センサ装置951の測定窓111下部には、遮光箱110がある。
遮光箱110は、測定結果に影響を与える可能性のある外光を遮る。
遮光箱110の内部には、受光素子121、第一の発光素子131、第二の発光素子132がある。
受光素子121は、測定窓111の正面に位置する。すなわち、受光素子121は、測定窓111の上に載せた印刷物500の表面に対して垂直な方向に位置する。
受光素子121は、遮光筒112に覆われている。これは、第一の発光素子131や第二の発光素子132から漏れた光や、第一の発光素子131や第二の発光素子132の発熱により発生する赤外線によって測定誤差が生じないようにするためである。
なお、受光素子121は、図示していない受光部120の一部である。
第一の発光素子131は、測定窓111に対して45度の角度を有する位置にある。すなわち、第一の発光素子131は、測定窓111の上に載せた印刷物500の表面に対して45度傾いた方向から、印刷物500に光を照射する。
なお、第一の発光素子131及び第二の発光素子132は、図示していない発光部130の一部である。
この例では、受光素子121は、約30度(中心線プラスマイナス15度)の範囲からの光を受光する。受光素子121は、測定窓111全体が受光範囲に含まれるよう、測定窓111から所定の距離離れた位置にあり、測定窓111の中心と受光範囲の中心とが一致している。
また、測定窓111のなかに遮光箱110の影となる部分ができないように、測定窓111は内壁が斜めになっていて、遮光箱110内側が広い円錐台状である。
ここで、「表面の状態」とは、例えば、測定対象である印刷物500の材質、印刷の状態などのことである。この例では、表面の状態として、印刷物500の表面に印刷された模様の色成分の割合を判別する場合について説明する。
直接反射光は、測定対象の表面がツルツルしている場合には強くなり、測定対象の表面がザラザラしている場合には弱くなる傾向があり、測定対象の表面の色合いとは無関係だからである。
このため、受光素子121と第一の発光素子131及び第二の発光素子132との位置関係は、第一の発光素子131及び第二の発光素子132が出した光が印刷物500に当たって反射した直接反射光を、受光素子121が受光しないようにする必要がある。
一般的に、第一の発光素子131(及び第二の発光素子132)の最大照射角(この例では15度)と、受光素子121の最大受光角(この例では15度)との合計(この例では30度)よりも傾いた角度で第一の発光素子131(及び第二の発光素子132)を設置すれば、受光素子121が直接反射光を受光しない。
しかし、素子によって照射範囲・受光範囲にバラツキがある可能性を考慮すると、更に、少なくとも10度程度の余裕を見るほうが好ましい。
この図は、測定窓111をしたから見上げた状態を示している。測定窓111の向こうに印刷物500が見えている。
第一の発光素子131は、印刷物500の表面に対して垂直な方向から45度傾いた方向から、印刷物500に光を照射するので、測定窓111内において、第一の発光素子131と印刷物500との間の距離に差が生じる。
第一の発光素子131は、照射範囲内において均等な強さの光を照射するものとすると、第一の発光素子131が照射する光によって照らされた印刷物500の表面の照度は、第一の発光素子131との距離の二乗に反比例する。
また、印刷物500の表面の照度は、表面が光源に対して垂直である場合が最も高く、表面が傾くほど低くなる。印刷物500の表面の照度は、表面が光源に対して傾いた角度の余弦に比例する。
B点は、第一の発光素子131から最も遠い。更に、第一の発光素子131の方向に対する印刷物500の表面の傾きが最も大きい。したがって、B点が最も暗く照射される。例えば、B点の照度は、A点の照度の約50%程度である。
A点は、第一の発光素子131により最も明るく照らされ、第二の発光素子132により最も暗く照らされる。B点は、逆に、第一の発光素子131により最も暗く照らされ、第二の発光素子132により最も明るく照らされる。したがって、A点の明るさとB点の明るさは等しくなる。
測定窓111のなかで最も暗いのは、第一の発光素子131からも第二の発光素子132からも比較的遠いC点及びD点である。しかし、C点及びD点の照度は、測定窓111のなかで最も明るいA点及びB点と比較して、例えば、約90%程度になるので、測定窓111のなかの照度のムラは、ほとんどないといってよい。
第二の発光素子132は、第一の発光素子131が照射する光を補完する光を照射すればよいので、必ずしも第一の発光素子131と対称な位置にある必要はない。
例えば、複数の第二の発光素子132を備えることとし、複数の第二の発光素子132が照射する光を総合して、第一の発光素子131が照射する光を補完してもよい。例えば、第一の発光素子131と2つの第二の発光素子132とが、印刷物500の表面に対して垂直な方向から見て、互いに120度ずつ離れた角度から印刷物500の表面を照射してもよい。
実施の形態2について、図8〜図26を用いて説明する。
この実施の形態における表面状態判別装置100の外観・ハードウェア構成、センサ装置951の外観・主要部の構成は、実施の形態1で説明したものと同様なので、ここでは説明を省略する。
印刷物500の表面の色成分を測定するため、この実施の形態における表面状態判別装置100は、単波長の光を照射する発光部130を複数有している。一方、受光部120は、受光する光の波長を区別せず、光の強さのみを測定する。異なる発光部130が異なる波長の光を照射し、それぞれの光が印刷物500の表面に当たって散乱反射した散乱反射光を受光部120が測定することにより、照射した光の波長に対応する色成分を測定する。
8つの発光素子のうち、互いに向かい合った2つの発光素子が対であり、1つの発光部130になる。したがって、この実施の形態におけるセンサ装置951は、第一の発光素子131aと第二の発光素子132aとを備える発光部130a、第一の発光素子131bと第二の発光素子132bとを備える発光部130b、第一の発光素子131cと第二の発光素子132cとを備える発光部130c、第一の発光素子131dと第二の発光素子132dとを備える発光部130dの4つの発光部130を有する。
この例において、センサ装置951は、測定窓111を4つ有し、それぞれの測定窓111に、第一の発光素子131と第二の発光素子132と受光素子121とを配置している。測定窓111はスリット状であり、印刷物500を(ローラ104により)移動させながら測定をする。発光部130a〜発光部130dは、印刷物500が通過する間、常時発光して測定窓111から見える印刷物500を照射し、散乱反射光を受光部120a〜受光部120dが受光する。
これにより、センサ装置951は、印刷物500上における帯状の範囲について測定を行うことになり、4つの測定窓111から見える印刷物500上の測定範囲は同じ範囲となる。
表面状態判別装置100は、図の中央に示した破線で囲まれた円内を測定範囲とし、この中の表面について、測定をする。
この例において、印刷物500の大きさは、横が約100mm、縦が約60mmであり、表面の面積は約6000mm2である。測定範囲の大きさは、直径約20mmの円であり、測定範囲の面積は約314mm2である。
図9の配置で、印刷物500を移動させながら測定する場合には、測定範囲は帯状となる。
下地印刷に用いられている色の割合によって、印刷物500の種類を特定しようとする場合、その上に印刷された文字や汚れ、落書きなどは、個々の印刷物500ごとに異なるので、撹乱成分となって、印刷物500の種類の特定を難しくする。
そのため、図10に参考例として示すように、文字が印刷されていない場所を測定範囲とすれば、印刷文字による撹乱を軽減できるが、通常、文字が印刷されていない場所は少ないので、測定範囲が狭くなる。意図的に文字を印刷しない特定の場所を設けてもよいが、それにも限界がある。
測定範囲が狭いと、その場所に汚れや落書きがあった場合、汚れや落書きの影響により測定誤差が生じ、場合によっては測定不能となる可能性もある。また、印刷のずれ、測定位置のずれなどの影響による測定誤差も大きくなる。その結果、印刷物500の種類を特定できなくなる。
測定範囲を広くして、下地印刷の繰り返しパターンよりも広い範囲とすれば、測定範囲がずれてもその影響は少ない。例えば、測定範囲の直径を下地印刷の繰り返しピッチ(1つの繰り返しパターンの長さ)の1.5倍以上とすれば、下地印刷の模様が測定窓111の面積に対してほぼ一定の割合となり、好ましい。
面積の比率でいえば、測定範囲の面積は、印刷物500の表面の面積の5%以上であることが好ましい。
この実施の形態では、実施の形態1で説明したものと同様の発光部130を有しているので、印刷物500の表面の照度のムラが少なく、正確な判別ができる。
この実施の形態では、複数の波長で測定した波長反射率に基づいて、印刷された文字や汚れ、落書きなどによる影響を補正した補正反射率を算出し、算出した補正反射率に基づいて正確な判別をする。
また、発光部130により照射される印刷物500の表面に照度のムラがないので、測定位置がずれた場合でも、正しい補正ができる。
図11は、この実施の形態における表面状態判別装置100の機能ブロックの構成の一例を示すブロック構成図である。
表面状態判別装置100は、センサ部140、判別部150、判別結果出力部160を有する。
センサ部140は、印刷物500に光を照射し、散乱反射光を測定して、測定した散乱反射光の強度を示す受光信号を出力する。センサ部140は、例えば、センサ装置951のなかにある。
判別部150は、例えば、磁気ディスク装置920などの記憶装置が記憶したプログラムを、CPU911などの処理装置が実行することにより実現する。
判別部150は、例えば、判別した印刷物500の表面の状態をデータベースと照合し、比較判定をして、印刷物500の種類を判別する。
判別結果出力部160は、判別部150と同様、例えば、磁気ディスク装置920などの記憶装置が記憶したプログラムを、CPU911などの処理装置が実行することにより実現する。
利用者は、例えば、判別結果出力部160が表示した判別結果に基づいて、印刷物500の種類を特定し、それに基づいた処理をする。
図12は、この実施の形態におけるセンサ部140の内部ブロックの構成の一例を示す詳細ブロック構成図である。
センサ部140は、発光部130a〜発光部130d、受光部120、センサ制御部141を有する。
この例では、発光部130aが近紫外線を照射し、発光部130bが青色光を照射し、発光部130cが緑色光を照射し、発光部130dが赤色光を照射する。
なお、遠紫外線を照射する発光部を設けることにより、印刷物500の材質や蛍光インク印刷を判別することもできる。
発光部130の数は4つに限らず、もっと多くてもよいし、少なくてもよい。
発光部130aは、第一波長発光部の一例である。
発光部130b〜発光部130dは、第二波長発光部の一例である。
発光素子駆動回路133は、入力した発光制御信号に基づいて、第一の発光素子131及び第二の発光素子132を駆動するための電圧を生成し、第一の発光素子131及び第二の発光素子132に印加して、第一の発光素子131及び第二の発光素子132を発光させる。
受光信号は、例えば、電圧値あるいは電流値により、受光した散乱反射光の強さを示すアナログ信号である。
受光部120は、受光制御信号を入力する。受光制御信号は、受光部120の受光を制御する信号である。例えば、入力した受光制御信号の電位が高い間のみ、受光部120は散乱反射光を受光して受光信号を出力する。なお、受光制御信号を入力せず、常に受光信号を出力する構成としてもよい。受光制御信号を入力する構成としたほうが、例えば、蓋部102を開けたときに受光素子121に強い光が当たり、受光素子121が破壊されるのを防ぐことができるので、好ましい。
この例では、1つの受光部120が、発光部130a〜発光部130dが照射した光の散乱反射光を受光する構成となっているが、図9を用いて説明したように、それぞれの発光部130に対応する受光部120を設けてもよい。
受光素子制御回路123は、入力した受光制御信号に基づいて、受光素子121の受光を制御する。また、受光素子121が出力した電気信号を増幅して、受光信号として出力する。
センサ制御部141は、発光部130を制御する発光制御信号を出力する。発光制御信号は、例えば、電位の高低により発光部130の発光を制御する。この例のように、4つの発光部130a〜発光部130dが照射した光の散乱反射光を1つの受光部120で受光する場合には、例えば、それぞれの発光部130a〜発光部130dが順番に発光するよう、発光部130a〜発光部130dを制御する。それぞれの発光部130a〜発光部130dに対応して複数の受光部120がある場合には、発光部130a〜発光部130dを同時に発光させてもよい。
センサ制御部141は、受光部120を制御する受光制御信号を出力する。受光制御信号は、例えば、電位の高低により受光部120の受光を制御する。例えば、発光制御信号により、発光部130a〜発光部130dのいずれかが印刷物500に光を照射している期間の間のみ、受光制御信号により、受光部120に散乱反射光を受光させる。
センサ制御部141は、受光部120が出力した受光信号を入力する。センサ制御部141は、入力した受光信号を変換し、変換した受光信号を出力する。
例えば、入力した受光信号がアナログ信号である場合、センサ制御部141はこれをデジタル信号に変換して出力する。
あるいは、センサ制御部141は、入力した受光信号を照射期間の間積分して増幅することにより、微弱な受光信号であっても検出可能とする。センサ制御部141は、入力した受光信号が微弱な場合、発光制御信号によって発光時間を長くすることにより、受光信号を積分する時間を長くして、検出可能なレベルとしてもよい。その場合、センサ制御部141が出力する受光信号は、積分値と照射時間のペアであってもよいし、積分値を照射時間で除算した値であってもよい。
図13は、この実施の形態においてセンサ部140が散乱反射光を測定する散乱反射光測定処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
S612において、発光部130a〜発光部130dのいずれかが、S611でセンサ制御部141が出力した発光制御信号を入力し、印刷物500に光を照射する。
発光部130a(第一波長発光部)が光を照射する場合は、第一波長照射工程の一例である。発光部130b〜発光部130d(第二波長発光部)のいずれかが光を照射する場合は、第二波長照射工程の一例である。
S614において、受光部120が、S613でセンサ制御部141が出力した受光制御信号を入力し、光を受光する。受光部120は、S612で発光部130a〜発光部130dのいずれかが照射した光が印刷物500に当たって散乱反射した散乱反射光を受光する。受光部120は、受光した散乱反射光の強度を示す受光信号を出力する。
S612で発光部130a(第一波長発光部)が光を照射した場合は、第一波長受光工程の一例である。S612で発光部130b〜発光部130d(第二波長発光部)が光を照射した場合は、第二波長受光工程の一例である。
S616において、センサ制御部141が、S615で入力した受光信号を変換し、出力する。
図14は、この実施の形態における判別部150の内部ブロックの構成の一例を示す詳細ブロック構成図である。
判別部150は、補正データ算出部151、補正データ記憶部152、波長反射率算出部153、波長反射率入力部154、差分反射率算出部155、状態判別部156(文字印刷補正部159、データベース記憶部157、比較判定部158)を有する。
補正データ記憶部152は、CPU911などの処理装置を用いて、補正データ算出部151が算出した補正データを、磁気ディスク装置920などの記憶装置に記憶する。
例えば、印刷物500の表面が白色であれば、すべての可視光について波長反射率は「1」である。また、印刷物500の表面が黒色であれば、すべての可視光について波長反射率は「0」である。一般的に、波長反射率は0以上1以下の値であり、印刷物500の表面の色により、波長ごとにその値が異なる。
また、一つの波長に限っても、例えば、50%の灰色であれば波長反射率は0.5であるが、受光素子121の感度特性など(受光素子自体の特性やパッケージ(レンズ)の特性など)の影響により、受光信号の値は、白色の場合の半分の値になるとは限らない。
そこで、受光信号の値を波長反射率に変換するための補正データが必要となる。
あるいは、補正データは、受光信号の値を変数とし、波長反射率を求める関数を示す数式と、その数式の係数を示すパラメータの値を示すデータであってもよい。波長反射率算出部153は、補正データによって示される関数を変換式として、受光信号の値を代入して、その値を求めることにより、波長反射率を算出する。
波長反射率算出部153は、第一波長反射率算出部及び第二波長反射率算出部の一例である。
波長反射率入力部154は、第一波長反射率入力部及び第二波長反射率入力部の一例である。
差分反射率算出部155は、CPU911などの処理装置を用いて、波長反射率入力部154が入力した第二波長反射率から、波長反射率入力部154が入力した第一波長反射率を減算する。第二波長反射率から第一波長反射率を減算した結果を、差分反射率と呼ぶ。この例では、第二波長反射率が3種類(青色光・緑色光・赤色光)あるので、差分反射率算出部155は、それに対応する3種類の差分反射率(青色光・緑色光・赤色光)を計算する。
状態判別部156は、文字印刷補正部159、データベース記憶部157、比較判定部158を有する。
また、データベース記憶部157は、表面状態判別装置100とネットワークなどによって接続したサーバ装置などが有していて、表面状態判別装置100からの要求に応じて、情報を表面状態判別装置100に送信することとしてもよい。
比較判定部158は、抽出した印刷物500の種類を、判別結果として出力する。
まず、測定開始前の準備として、補正データ算出部151が補正データを算出する動作について説明する。
図15は、この実施の形態における補正データ算出部151が補正データを算出する補正データ算出処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
ここで、グレーチャートとは、白色、10%灰色、20%灰色、…、90%灰色、黒色をそれぞれ印刷した印刷物500である。補正データ算出部151は、グレーチャートを基準として、補正データを算出する。
無彩色は、すべての波長の可視光(赤外線・紫外線も含む)について波長反射率が等しい。したがって、例えば30%灰色のグレーチャートであれば、すべての波長について、波長反射率が70%である。
S623において、補正データ算出部151が、S622でセンサ部140が出力した受光信号を入力する。
また、すべての発光部130についての測定が終了したら、センサ装置951にセットしたグレーチャートを変えて、以上の処理を繰り返す(S626)。
なお、グレーチャートとして、1枚の紙に、白色〜黒色を帯状に印刷したものを用い、S622〜S625が終わったら、ローラ104が少しずつグレーチャートを紙送りすることにより、グレーチャートを変える作業を自動化してもよい。
S628において、補正データ記憶部152が、CPU911などの処理装置を用いて、S627で補正データ算出部151が算出した波長反射率を、補正データとして、磁気ディスク装置920などの記憶装置に記憶する。
丸印は近紫外線(発光部130a)を照射した場合、菱形印は青色光(発光部130b)を照射した場合、三角印は緑色光を照射した場合、四角印は赤色光を照射した場合における、それぞれセンサ部140が出力する受光信号の値を示す。
なお、この図は説明のために作成したものであり、実際の測定値を示すものではない。
また、照射する光の波長を一定とすると、波長反射率と受光信号の値との間には単調増加関係はあるものの、直線的な関係ではなく、曲線的な関係となる。また、その曲線の種類(二次曲線、三次曲線、指数曲線、対数曲線など)も使用する素子によっては異なる種類の曲線となる場合がある。
ここで、グレーチャートは、白色(波長反射率1)、10%灰色(波長反射率0.9)、20%灰色(波長反射率0.8)、…、90%灰色(波長反射率0.1)、黒色(波長反射率0)と、波長反射率0.1刻みで11種類あるものとする。したがって、グレーチャートを用いて1つの波長について測定できる受光信号の測定値は、11個ある。
補正データ算出部151は、測定値と測定値の間の空白部分について、直線補間により、受光信号の値と波長反射率との対応関係を求め、補正データを生成する。なお、直線補間ではなく、他の補間方式を用いてもよい。
これにより、実際に測定した受光信号の値がグレーチャートについて測定した測定値と一致しない場合でも、対応する波長反射率を求めることができる。
上述したように、受光部120は、測定窓111から見える範囲からの散乱反射光の平均値を示す受光信号を出力する。
したがって、例えば、測定窓111から見える範囲のうち、面積比50%を白色、面積比50%を黒色とすれば、50%灰色のグレーチャートについて測定した場合と同じ結果が得られるので、グレーチャートの代用として用いることが可能である。
図18は、この実施の形態における表面状態判別装置100が印刷物500の表面の状態を判別する表面状態判別処理(表面状態判別方法)の流れの一例を示すフローチャート図である。
S602aにおいて、波長反射率算出部153が、S601aでセンサ部140が出力した受光信号に基づいて、後述する波長反射率算出処理を行う(第一波長反射率算出工程)。
S602bにおいて、波長反射率算出部153が、S601bでセンサ部140が出力した受光信号に基づいて、後述する波長反射率算出処理を行う(第二波長反射率算出工程)。
S604において、状態判別部156が、S603で波長反射率入力部154が算出した差分反射率に基づいて、印刷物500の表面の状態を判別し、印刷物500の種類を判別する。
S605において、判別結果出力部160が、S604で状態判別部156が判別した印刷物500の種類を、CRTなどの表示装置901やその他の出力装置を用いて出力する。
図19は、この実施の形態における波長反射率算出部153が波長反射率を算出する波長反射率算出処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
S632において、波長反射率算出部153が、CPU911などの処理装置を用いて、補正データ記憶部152が記憶した補正データを読み出し、S631で入力した受光信号の値に対応する波長反射率を算出する。
S633において、波長反射率算出部153が、CPU911などの処理装置を用いて、S632で算出した波長反射率を出力する。
補正データのなかに受光信号の値が等しいものがない場合には、最も近いものに対応する波長反射率を読み出してもよいし、直線補間などの補間方式により、対応する波長反射率を計算してもよい。
また、補正データが変換式を示す関数形式の場合には、波長反射率算出部153は、S631で入力した受光信号の値を、補正データによって示される変換式に代入して、波長反射率を算出する。
図20は、この実施の形態における差分反射率算出部155が差分反射率を算出する差分反射率算出処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
S642において、波長反射率入力部154が、CPU911などの処理装置を用いて、S602b〜S602dで波長反射率算出部153が算出した第二波長反射率(青色光・緑色光・赤色光)を入力する(第二波長反射率入力工程)。
図21は、この実施の形態における差分反射率算出部155が算出する差分反射率などの一例を示す図である。
この例は、印刷物500の下地印刷が無地(白色100%)である場合の例である。
印刷物500の表面のうち、白色の部分は、波長にかかわらず波長反射率が1である。
したがって、波長反射率算出部153が算出する波長反射率は、近紫外線については「1」(a)、青色光についても「1」(b)、緑色光についても「1」(c)、赤色光についても「1」(d)である。
これに基づいて、差分反射率算出部155が算出する差分反射率は、青色光については「0」(e)、緑色光についても「0」(f)、赤色光についても「0」(g)である。
したがって、波長反射率算出部153が算出する波長反射率は、近紫外線については「0.8」(a)、青色光についても「0.8」(b)、緑色光についても「0.8」(c)、赤色光についても「0.8」(d)である。
これに基づいて、差分反射率算出部155が算出する差分反射率は、青色光については「0」(e)、緑色光についても「0」(f)、赤色光についても「0」(g)である。
したがって、波長反射率算出部153が算出する波長反射率は、近紫外線については「0.5」(a)、青色光についても「0.5」(b)、緑色光についても「0.5」(c)、赤色光についても「0.5」(d)である。
これに基づいて、差分反射率算出部155が算出する差分反射率は、青色光については「0」(e)、緑色光についても「0」(f)、赤色光についても「0」(g)である。
この例は、印刷物500の下地印刷が緑色50%(残る50%は白色)である場合の例である。
印刷物500の表面のうち、緑色の部分は、緑色光について波長反射率が1、他の波長の光について波長反射率が0である。
したがって、波長反射率算出部153が算出する波長反射率は、以下のようになる。
近紫外線については、白色部分から反射があるが、緑色部分からは反射がないので、平均した波長反射率は「0.5」(a)である。
青色光・赤色光についても同様に、波長反射率は「0.5」(b)(d)である。
緑色光については、白色部分からも緑色部分からも反射があるので、波長反射率は「1」(c)である。
これに基づいて、差分反射率算出部155が算出する差分反射率は、青色光については「0」(e)、緑色光については「0.5」(f)、赤色光については「0」(g)である。
したがって、波長反射率算出部153が算出する波長反射率は、近紫外線については「0.4」(a)、青色光についても「0.4」(b)、緑色光については「0.8」(c)、赤色光については「0.4」(d)である。
これに基づいて、差分反射率算出部155が算出する差分反射率は、青色光については「0」(e)、緑色光については「0.4」(f)、赤色光については「0」(g)である。
したがって、波長反射率算出部153が算出する波長反射率は、近紫外線については「0.25」(a)、青色光についても「0.25」(b)、緑色光については「0.5」(c)、赤色光については「0.25」(d)である。
これに基づいて、差分反射率算出部155が算出する差分反射率は、青色光については「0」(e)、緑色光については「0.25」(f)、赤色光については「0」(g)である。
この例は、印刷物500の下地印刷が緑色10%、赤色20%(残る70%が白色)である場合の例である。
印刷物500の表面のうち、緑色の部分は、緑色光について波長反射率が1、他の波長の光について波長反射率が0である。また、赤色の部分は、赤色光について波長反射率が1、他の波長の光について波長反射率が0である。
したがって、波長反射率算出部153が算出する波長反射率は、以下のようになる。
近紫外線については、白色部分から反射があるが、緑色部分及び赤色部分からは反射がないので、平均した波長反射率は「0.7」(a)である。
青色光についても同様に、波長反射率は「0.7」(b)である。
緑色光については、白色部分からも緑色部分からも反射があるので、波長反射率は「0.8」(c)である。
赤色光については、白色部分からも赤色部分からも反射があるので、波長反射率は「0.9」(d)である。
これに基づいて、差分反射率算出部155が算出する差分反射率は、青色光については「0」(e)、緑色光については「0.1」(f)、赤色光については「0.2」(g)である。
したがって、波長反射率算出部153が算出する波長反射率は、近紫外線については「0.56」(a)、青色光についても「0.56」(b)、緑色光については「0.64」(c)、赤色光については「0.72」(d)である。
これに基づいて、差分反射率算出部155が算出する差分反射率は、青色光については「0」(e)、緑色光については「0.08」(f)、赤色光については「0.16」(g)である。
したがって、波長反射率算出部153が算出する波長反射率は、近紫外線については「0.35」(a)、青色光についても「0.35」(b)、緑色光については「0.4」(c)、赤色光については「0.45」(d)である。
これに基づいて、差分反射率算出部155が算出する差分反射率は、青色光については「0」(e)、緑色光については「0.05」(f)、赤色光については「0.1」(g)である。
この例は、印刷物500の下地印刷が青色40%、赤色60%(白色部分なし)である場合の例である。
印刷物500の表面のうち、青色の部分は、青色光について波長反射率が1、他の波長の光について波長反射率が0である。また、赤色の部分は、赤色光について波長反射率が1、他の波長の光について波長反射率が0である。
したがって、波長反射率算出部153が算出する波長反射率は、以下のようになる。
近紫外線については、青色部分及び赤色部分からの反射がないので、平均した波長反射率は「0」(a)である。
緑色光についても同様に、波長反射率は「0」(c)である。
青色光については、青色部分からの反射があるので、波長反射率は「0.4」(b)である。
赤色光については、赤色部分からの反射があるので、波長反射率は「0.6」(d)である。
これに基づいて、差分反射率算出部155が算出する差分反射率は、青色光については「0.4」(e)、緑色光については「0」(f)、赤色光については「0.6」(g)である。
したがって、波長反射率算出部153が算出する波長反射率は、近紫外線については「0」(a)、青色光については「0.32」(b)、緑色光については「0」(c)、赤色光については「0.48」(d)である。
これに基づいて、差分反射率算出部155が算出する差分反射率は、青色光については「0.32」(e)、緑色光については「0」(f)、赤色光については「0.48」(g)である。
したがって、波長反射率算出部153が算出する波長反射率は、近紫外線については「0」(a)、青色光については「0.2」(b)、緑色光については「0」(c)、赤色光については「0.3」(d)である。
これに基づいて、差分反射率算出部155が算出する差分反射率は、青色光については「0.2」(e)、緑色光については「0」(f)、赤色光については「0.3」(g)である。
この例は、印刷物500の下地印刷が薄い赤(濃度50%)80%(白色20%)である場合の例である。
印刷物500の表面のうち、薄い赤の部分は、赤色光について波長反射率が1(赤色成分50%による反射と、白色成分50%による反射の合計)、他の波長の光について波長反射率が0.5(白色成分50%による反射)である。
したがって、波長反射率算出部153が算出する波長反射率は、以下のようになる。
近紫外線については、薄い赤部分からの反射(0.5)と白色部分からの反射(1)とがあるので、平均した波長反射率は「0.6」(a)である。
緑色光及び青色光についても同様に、波長反射率は「0.6」(b)(c)である。
赤色光については、薄い赤部分からの反射(1)と白色部分からの反射(1)があるので、波長反射率は「1」(d)である。
これに基づいて、差分反射率算出部155が算出する差分反射率は、青色光については「0」(e)、緑色光についても「0」(f)、赤色光については「0.4」(g)である。
ここで、薄い赤(濃度50%)は、赤色50%と白色50%とが混ざったものであるから、見かけ上の赤色成分の面積は80%×50%=40%であり、差分反射率と一致する。
したがって、波長反射率算出部153が算出する波長反射率は、近紫外線については「0.48」(a)、青色光についても「0.48」(b)、緑色光についても「0.48」(c)、赤色光については「0.8」(d)である。
これに基づいて、差分反射率算出部155が算出する差分反射率は、青色光については「0」(e)、緑色光についても「0」(f)、赤色光については「0.32」(g)である。
見かけ上の赤色成分の面積は64%×50%=32%であり、差分反射率と一致する。
したがって、波長反射率算出部153が算出する波長反射率は、近紫外線については「0.3」(a)、青色光についても「0.3」(b)、緑色光についても「0.3」(c)、赤色光については「0.5」(d)である。
これに基づいて、差分反射率算出部155が算出する差分反射率は、青色光については「0」(e)、緑色光についても「0」(f)、赤色光については「0.2」(g)である。
見かけ上の赤色成分の面積は40%×50%=20%であり、差分反射率と一致する。
例えば、あらかじめ印刷物500の印刷に青色(及びその同系色)を使用しないことにしておけば、青色光についての波長反射率を、第一波長反射率として用いることができる。
図26は、この実施の形態における状態判別部156が印刷物500の種類を判別する状態判別処理の流れの一例を示すフローチャート図である。
S652において、文字印刷補正部159が、CPU911などの処理装置を用いて、S651で入力した第一波長反射率と差分反射率とを合計して、下地割合を算出する。
ここで、下地割合とは、測定窓111から見える印刷物500の表面において、文字印刷や汚れなど以外の部分の割合のことである。
S653において、文字印刷補正部159が、CPU911などの処理装置を用いて、S651で入力した差分反射率を、S652で算出した下地割合で除算して、補正反射率を算出する。
ここで、補正反射率とは、文字印刷や汚れなどの影響を排除した差分反射率のことである。
S654において、比較判定部158が、CPU911などの処理装置を用いて、データベース記憶部157が記憶したデータベースを読み込み、S653で文字印刷補正部159が算出した補正反射率に近い差分反射率を有する印刷物500の種類を抽出する。
S655において、比較判定部158が、CPU911などの処理装置を用いて、S654で抽出した印刷物500の種類を、判別結果として出力する。
しかし、これには、文字印刷などがされている面積の影響があるので、これを補正する必要がある。
したがって、第一波長反射率と差分反射率とを合計すれば、測定窓111から見える印刷物500の表面において、黒色以外の部分の割合を求めることができる。文字印刷補正部159は、S652でこれを計算し、下地割合とする。
ここで、下地印刷には黒色を用いないものとし、文字印刷には黒色を用いるものとすれば、下地割合は、文字印刷以外の部分の割合を示す。
また、印刷物500の表面の汚れや黒鉛筆などによる落書きなども黒色であるので、下地割合は、これらの部分の割合も除いたものとなる。
差分反射率算出部155が算出した差分反射率をr、文字印刷などがない場合に測定される差分反射率をRとすると、r=aRであるから、補正反射率r/aは、文字印刷などがない場合に測定される差分反射率Rと一致する。
図21において、差分反射率算出部155が算出した各色成分の差分反射率は、文字印刷などの面積にかかわらず、0である。
したがって、文字印刷補正部159が算出する下地割合は、1+0+0+0=1(i)となる。
また、文字印刷補正部159が算出する各色成分の補正反射率は、0/1=0(j)(k)(l)となる。
したがって、文字印刷補正部159が算出する下地割合は、0.8+0+0+0=0.8(i)となる。
また、各色成分の補正反射率は、0/0.8=0(j)(k)(l)となる。
したがって、文字印刷補正部159が算出する下地割合は、0.5+0+0+0=0.5(i)となる。
また、各色成分の補正反射率は、0/0.5=0(j)(k)(l)となる。
したがって、文字印刷補正部159が算出する下地割合は、0.5+0+0.5+0=1(i)である。
また、文字印刷補正部159が算出する補正反射率は、青色光について0/1=0(j)、緑色光について0.5/1=0.5(k)、赤色光について0/1=0(l)である。
したがって、文字印刷補正部159が算出する下地割合は、0.4+0+0.4+0=0.8(i)である。
また、文字印刷補正部159が算出する補正反射率は、青色光について0/0.8=0(j)、緑色光について0.4/0.8=0.5(k)、赤色光について0/0.8=0(l)である。
したがって、文字印刷補正部159が算出する下地割合は、0.25+0+0.25+0=0.5(i)である。
また、文字印刷補正部159が算出する補正反射率は、青色光について0/0.5=0(j)、緑色光について0.25/0.5=0.5(k)、赤色光について0/0.5=0(l)である。
したがって、文字印刷補正部159が算出する下地割合は、0.7+0+0.1+0.2=1(i)である。
また、文字印刷補正部159が算出する補正反射率は、青色光について0/1=0(j)、緑色光について0.1/1=0.1(k)、赤色光について0.2/1=0.2(l)である。
したがって、文字印刷補正部159が算出する下地割合は、0.56+0+0.08+0.16=0.8(i)である。
また、文字印刷補正部159が算出する補正反射率は、青色光について0/0.8=0(j)、緑色光について0.08/0.8=0.1(k)、赤色光について0.16/0.8=0.2(l)である。
したがって、文字印刷補正部159が算出する下地割合は、0.35+0+0.05+0.1=0.5(i)である。
また、文字印刷補正部159が算出する補正反射率は、青色光について0/0.5=0(j)、緑色光について0.05/0.5=0.1(k)、赤色光について0.1/0.5=0.2(l)である。
したがって、文字印刷補正部159が算出する下地割合は、0+0.4+0+0.6=1(i)である。
また、文字印刷補正部159が算出する補正反射率は、青色光について0.4/1=0.4(j)、緑色光について0/1=0(k)、赤色光について0.6/1=0.6(l)である。
したがって、文字印刷補正部159が算出する下地割合は、0+0.32+0+0.48=0.8(i)である。
また、文字印刷補正部159が算出する補正反射率は、青色光について0.32/0.8=0.4(j)、緑色光について0/0.8=0(k)、赤色光について0.48/0.8=0.6(l)である。
したがって、文字印刷補正部159が算出する下地割合は、0+0.2+0+0.3=0.5(i)である。
また、文字印刷補正部159が算出する補正反射率は、青色光について0.2/0.5=0.4(j)、緑色光について0/0.5=0(k)、赤色光について0.3/0.5=0.6(l)である。
したがって、文字印刷補正部159が算出する下地割合は、0.6+0+0+0.4=1(i)である。
また、文字印刷補正部159が算出する補正反射率は、青色光について0/1=0(j)、緑色光について0/1=0(k)、赤色光について0.4/1=0.4(l)である。
したがって、文字印刷補正部159が算出する下地割合は、0.48+0+0+0.32=0.8(i)である。
また、文字印刷補正部159が算出する補正反射率は、青色光について0/0.8=0(j)、緑色光について0/0.8=0(k)、赤色光について0.32/0.8=0.4(l)である。
したがって、文字印刷補正部159が算出する下地割合は、0.3+0+0+0.2=0.5(i)である。
また、文字印刷補正部159が算出する補正反射率は、青色光について0/0.5=0(j)、緑色光について0/0.5=0.5(k)、赤色光について0.2/0.5=0.4(l)である。
実施の形態3について、図27〜図28を用いて説明する。
この実施の形態における表面状態判別装置100の外観・ハードウェア構成、センサ装置951の外観・主要部の構成は、実施の形態1で説明したものと同様なので、ここでは説明を省略する。
センサ装置951における複数の発光部130の配置は、実施の形態2において図8または図9を用いて説明したものと同様なので、ここでは説明を省略する。
発光部130a〜発光部130dは、それぞれが第一の発光素子131と第二の発光素子132とを備え、印刷物500に光を照射する。実施の形態2で図8を用いて説明したように、それぞれの発光部130に属する第一の発光素子131と第二の発光素子132とは同じ波長の光を照射し、発光部130a〜発光部130dはそれぞれが異なる波長の光を照射する。
この例では、発光部130aが黄色光を照射し、発光部130bが青色光を照射し、発光部130cが緑色光を照射し、発光部130dが赤色光を照射する。
発光部130の数は4つに限らず、もっと多くてもよいし、少なくてもよい。
実施の形態2と異なり、印刷物500の表面の印刷に、どの発光部130が照射する光の波長に対応する色が使用されていないか不明であるので、第一波長発光部と第二波長発光部との区別は存在しない。
それ以外の点については、実施の形態2で説明した発光部130と同様なので、ここでは説明を省略する。
この例では、4つの受光部120a〜受光部120dがそれぞれ、発光部130a〜発光部130dが照射した光の散乱反射光を受光する構成となっているが、図8を用いて説明したように、すべての発光部130に対して1つの受光部120が受光する構成としてもよい。
それ以外の点については、実施の形態2で説明した受光部120と同様なので、ここでは説明を省略する。
このうち、補正データ算出部151、補正データ記憶部152、波長反射率算出部153、波長反射率入力部154、状態判別部156は、実施の形態2で図14を用いて説明したものと同様なので、ここでは説明を省略する。
ここで、白色反射率とは、実施の形態2における「第一波長反射率」に相当するもので、印刷物500の表面の印刷に使用されていない色の光についての波長反射率である。
実施の形態4について、図29を用いて説明する。
この実施の形態における表面状態判別装置100の外観・ハードウェア構成、センサ装置951の外観・主要部の構成は、実施の形態1で説明したものと同様なので、ここでは説明を省略する。
なお、印刷物500の表面の色彩は、発光部130が照射する光の波長を変化することにより判別できるので、受光素子121として用いる撮像素子は、白黒用のものでよい。
また、センサ部140は、実施の形態1〜実施の形態3と同様、測定窓111から見える印刷物500の表面から散乱反射した散乱反射光の平均強度を示す受光信号も出力する。センサ部140は、例えば、画像信号の輝度レベルを平均することにより、受光信号を生成する。
判別部150は、画像比較部178を有する。
画像比較部178は、CPU911などの処理装置を用いて、比較判定部158が出力した判別結果を、判別候補として入力する。画像比較部178は、また、CPU911などの処理装置を用いて、センサ部140が出力した画像信号を入力する。
画像比較部178は、CPU911などの処理装置を用いて、入力した画像信号によって示される画像(印刷物500の表面の模様などを示す)を、データベース記憶部157が記憶した画像と比較して、印刷物500の種類を判別し、判別結果として出力する。
例えば、画像比較部178は、受光信号によって示される画像から、下地印刷の模様を判別し、判別した下地印刷の模様をデータベース記憶部157が記憶した模様と比較して、もっとも近いものを抽出し、判別結果とする。
あるいは、画像比較部178は、受光信号によって示される画像から、文字印刷のフォントを判別し、判別したフォントをデータベース記憶部157が記憶したフォントと比較して、もっとも近いものを抽出し、判別結果とする。
画像比較部178は、データベース記憶部157が記憶した印刷物500の種類のなかから、比較判定部158から入力した判別候補について、画像の比較をする。
そこで、実用的な時間内に判別結果を出すため、画像比較部178は、比較判定部158から入力した判別候補によって示される印刷物500の種類に絞って比較を行う。
画像比較部178は、CPU911などの処理装置を用いて、判別候補として抽出された印刷物500の種類について、詳しい情報(下地印刷の模様、文字印刷のフォントなど)を、データベース記憶部157が記憶したデータベースから読み出す。
画像比較部178は、入力した画像信号によって示される画像と、データベースから読み出した情報とを比較して、印刷物500の種類を判別し、判別結果として出力する。
Claims (13)
- 測定対象に光を照射する第一の発光素子と、上記測定対象に上記第一の発光素子が照射する光を補完する光を照射する第二の発光素子とを備える発光部と、
上記発光部が照射した光が上記測定対象に当たって散乱反射した散乱反射光を受光する受光素子を備え、上記受光素子が受光した散乱反射光の強度を示す受光信号を出力する受光部と、
上記受光部が出力した受光信号に基づいて、上記測定対象の表面の状態を判別する判別部と、
を有することを特徴とする表面状態判別装置。 - 上記第一の発光素子は、上記測定対象の表面に対して垂直な方向から所定の角度傾いた方向から、上記測定対象に光を照射し、
上記第二の発光素子は、上記測定対象の表面に対して略垂直な直線を中心として上記第一の発光素子と略線対称な方向から上記測定対象に光を照射する
ことを特徴とする請求項1に記載の表面状態判別装置。 - 上記受光素子は、上記測定対象の表面に対して略垂直な方向に位置し、
上記第二の発光素子は、上記受光素子から上記測定対象の表面に降ろした垂線を中心として上記第一の発光素子と略線対称な方向から上記測定対象に光を照射する
ことを特徴とする請求項2に記載の表面状態判別装置。 - 上記第二の発光素子は、上記測定対象に対して、上記第一の発光素子が照射する光の波長と同じ波長の光を照射することを特徴とする請求項1に記載の表面状態判別装置。
- 上記表面状態判別装置は、それぞれ波長の異なる光を照射する上記発光部を複数有することを特徴とする請求項4に記載の表面状態判別装置。
- 所定の波長の光を測定対象に照射する第一波長発光部と、
上記第一波長発光部が照射する光の波長と異なる波長の光を、上記測定対象に照射する第二波長発光部と、
上記第一波長発光部及び上記第二波長発光部のいずれかが照射した光が上記測定対象に当たって散乱反射した散乱反射光を受光し、受光した散乱反射光の強度を示す受光信号を出力する受光部と、
上記第一波長発光部が上記測定対象に光を照射した場合に、上記受光部が出力した受光信号を入力し、入力した上記受光信号によって示される散乱反射光の強度を算出して、第一波長反射率とする第一波長反射率算出部と、
上記第二波長発光部が上記測定対象に光を照射した場合に、上記受光部が出力した受光信号を入力し、入力した上記受光信号によって示される散乱反射光の強度を算出して、第二波長反射率とする第二波長反射率算出部と、
上記第二波長反射率算出部が算出した第二波長反射率と、上記第一波長反射率算出部が算出した第一波長反射率との差を算出して、差分反射率とする差分反射率算出部と、
上記差分反射率算出部が算出した差分反射率に基づいて上記測定対象の表面の状態を判別する状態判別部と、
を有することを特徴とする表面状態判別装置。 - 上記第一波長発光部は、上記測定対象である印刷物の印刷に使用されていない色の光を照射し、
上記状態判別部は、上記差分反射率算出部が算出した差分反射率に基づいて、上記測定対象の表面における上記第二波長発光部が照射した波長の光の色成分が印刷されている比率を判別することを特徴とする請求項6に記載の表面状態判別装置。 - 上記第一波長発光部は、近紫外線を照射することを特徴とする請求項7に記載の表面状態判別装置。
- 上記表面状態判別装置は、互いに異なる波長の光を上記測定対象に照射する第二波長発光部を複数有し、
上記状態判別部は、上記第一波長反射率算出部が算出した第一波長反射率と上記差分反射率算出部が算出した複数の差分反射率とを合計して下地割合とし、上記複数の差分反射率を上記下地割合でそれぞれ除して複数の補正反射率とする
ことを特徴とする請求項6に記載の表面状態判別装置。 - 複数の異なる波長の光を測定対象にそれぞれ照射する複数の発光部と、
上記複数の発光部のいずれかが照射した光が上記測定対象に当たって散乱反射した散乱反射光を受光し、受光した散乱反射光の強度を示す受光信号を出力する受光部と、
上記受光部が出力した受光信号を入力し、入力した上記受光信号によって示される散乱反射光の強度を算出して、波長反射率とする波長反射率算出部と、
上記波長反射率算出部が算出した波長反射率のうち、もっとも散乱反射光の強度が弱い波長反射率を求めて、白色反射率とする白色反射率算出部と、
上記白色反射率算出部が算出した白色反射率と、上記波長反射率算出部が算出した波長反射率との差を算出して、差分反射率とする差分反射率算出部と、
上記差分反射率算出部が算出した差分反射率に基づいて上記測定対象の表面の状態を判別する状態判別部と、
を有することを特徴とする表面状態判別装置。 - 上記表面状態判別装置は、上記複数の発光部を3以上有し、
上記状態判別部は、上記白色反射率算出部が算出した白色反射率と上記差分反射率算出部が算出した複数の差分反射率とを合計して下地割合とし、上記複数の差分反射率を上記下地割合でそれぞれ除して複数の補正反射率とする
ことを特徴とする請求項10に記載の表面状態判別装置。 - 発光部が、所定の波長の光を測定対象に照射する第一波長照射工程と、
受光部が、上記第一波長照射工程において上記発光部が照射した光が上記測定対象に当たって散乱反射した散乱反射光を受光し、受光した散乱反射光の強度を示す受光信号を出力する第一波長受光工程と、
波長反射率算出部が、上記第一波長受光工程において上記受光部が出力した受光信号を入力し、入力した上記受光信号によって示される散乱反射光の強度を算出して、第一波長反射率とする第一波長反射率算出工程と、
発光部が、上記第一波長照射工程において上記発光部が照射した光の波長と異なる波長の光を、上記測定対象に照射する第二波長照射工程と、
受光部が、上記第二波長照射工程において上記発光部が照射した光が上記測定対象に当たって散乱反射した散乱反射光を受光し、受光した散乱反射光の強度を示す受光信号を出力する第二波長受光工程と、
波長反射率算出部が、上記第二波長受光工程において上記受光部が出力した受光信号を入力し、入力した上記受光信号によって示される散乱反射光の強度を算出して、第二波長反射率とする第二波長反射率算出工程と、
差分反射率算出部が、上記第二波長反射率算出工程において上記波長反射率算出部が算出した第二波長反射率と、上記第一波長反射率算出工程において上記波長反射率算出部が算出した第一波長反射率との差を算出して、差分反射率とする差分反射率算出工程と、
状態判別部が、上記差分反射率算出工程において上記差分反射率算出部が算出した差分反射率に基づいて上記測定対象の表面の状態を判別する状態判別工程と、
を有することを特徴とする表面状態判別方法。 - コンピュータを、
所定の波長の光を測定対象に照射し、照射した光が上記測定対象に当たって散乱反射した散乱反射光を受光することにより測定した上記散乱反射光の強度を示す第一波長反射率を入力する第一波長反射率入力部と、
上記光と異なる波長の光を上記測定対象に照射し、照射した光が上記測定対象に当たって散乱反射した散乱反射光を受光することにより測定した上記散乱反射光の強度を示す第二波長反射率を入力する第二波長反射率入力部と、
上記第二波長反射率入力部が入力した第二波長反射率と、上記第一波長反射率入力部が入力した第一波長反射率との差を算出して、差分反射率とする差分反射率算出部と、
上記差分反射率算出部が算出した差分反射率に基づいて上記測定対象の表面の状態を判別する状態判別部と、
を有する表面状態判別装置として機能させることを特徴とする表面状態判別プログラム。
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