JPH0628240U - 内燃機関用ピストン - Google Patents

内燃機関用ピストン

Info

Publication number
JPH0628240U
JPH0628240U JP7191792U JP7191792U JPH0628240U JP H0628240 U JPH0628240 U JP H0628240U JP 7191792 U JP7191792 U JP 7191792U JP 7191792 U JP7191792 U JP 7191792U JP H0628240 U JPH0628240 U JP H0628240U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
crown
pin
internal combustion
pin boss
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7191792U
Other languages
English (en)
Inventor
一博 山田
博文 加藤
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ユニシアジェックス filed Critical 株式会社ユニシアジェックス
Priority to JP7191792U priority Critical patent/JPH0628240U/ja
Publication of JPH0628240U publication Critical patent/JPH0628240U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラウン部の冠面部及びピンボス部の強度を
損なうことなくピストン本体を軽量化できる内燃機関用
ピストンを提供する。 【構成】 ピンボス部3の内端部3bとクラウン部1の
冠面部1aとの連設部に縦方向補強リブ5を形成し、該
縦方向補強リブ5とクラウン部1のランド部1bとの間
に空洞部7を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は自動車等の内燃機関用ピストンに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、内燃機関用ピストンには、実開昭61−200440号公報に記載され たものがある。このピストンでは、図7(1)、(2)に示すように、クラウン 部20とスカート部21とでピストン本体が構成され、クラウン部20の冠面部 20aには、ランド部20bより前記ピストン本体の中心寄りにそれぞれ外端部 22aを後退させた一対のピンボス部22が連設されている。このピンボス部2 2はパネル部23を介してスカート部21のスラスト側と反スラスト側に結合さ れると共に、スカート部21の前記ピンボス部22の外端部22aに対向した部 位は切り欠かれている。ピンボス部22の内端部22bとクラウン部20の冠面 部20aとの連設部には、ピストン本体の内側に開口する肉抜き凹部24が形成 されている。前記ランド部20bとピンボス部22の外端部22aとの連設部に は、ランド部20bに形成されたオイルリング溝25に連通する肉抜き凹部26 がスカート部21の前記切欠き部に開口させて形成されている。また、ピンボス 部22にはピストンピン孔27が形成され、該ピストンピン孔27内には図示し ないピストンピンが挿入されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の内燃機関用ピストンでは、ピストン本体の軽量化の 点からすれば、肉抜き凹部24、26をできるだけ大きくすることが好ましいが 、肉抜き凹部24をあまり大きくすると、クラウン部20の冠面部20aの強度 が損なわれ、燃焼ガス圧力を受けた際に変形し易くなることから限界があり、肉 抜き凹部24を大きくできないことから、クラウン部20の冠面部20aとピン ボス部22との連設部28に駄肉が多くなって該連設部28が蓄熱し易くなる。
【0004】 また、一般に、エンジンの運転時に、ピンボス部22に形成されたピストンピ ン孔27と図示しないピストンピンとが変形する際、ピストンピンがピストンピ ン孔27に及ぼす面圧はピンボス部22の内端部22bの付近で特に高くなる。 図7(3)、(4)はピンボス部22の内端部22bの付近における面圧分布を 、肉抜き凹部24がない場合とある場合についてそれぞれ示すが、これから分か るように、肉抜き凹部24がある場合は、ない場合に比べて面圧分布が不均一と なり、局部面圧の上昇によるピストンピンとピンボス部22の変形及びこの変形 に起因するピストンピンの焼付きのおそれがある。
【0005】 更に、肉抜き凹部24をあまり大きくすると、クラウン部20のランド部20 bとピンボス部22の外端部22aとの連設部の強度が損なわれ、ピンボス部2 2の支持強度が低下する。
【0006】 この考案は上記課題を解決するためになしたもので、クラウン部の冠面部及び ピンボス部の強度を損なうことなくピストン本体を軽量化できる内燃機関用ピス トンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この考案に係る請求項1記載の内燃機関用ピスト ンは、ピンボス部の内端部とクラウン部の冠面部との連設部に縦方向補強リブを 形成し、該縦方向補強リブと前記クラウン部のランド部との間に空洞部を形成し たものである。
【0008】 また、請求項2の内燃機関用ピストンは、前記空洞部の形状が、ピストンピン 孔内周面から受ける面圧の大きさに応じてピストンピン孔と空洞部との間の肉厚 が厚くなるように設定されたものである。
【0009】
【作用】
上記構成によれば、クラウン部の冠面部は、エンジンの運転時、燃焼ガス圧力 を受けて縦方向補強リブを介してピンボス部の内端部に支持される。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の一実施例を図面により説明する。
【0011】 図1(1)は内燃機関用ピストンを示す縦断面図、(2)は(1)のA−A線 に沿う断面図、図2は図1(1)の底面図である。
【0012】 ピストン本体はクラウン部1とスカート部2とで構成されている。クラウン部 1の冠面部1aには、該クラウン部1のランド部1bより前記ピストン本体の中 心寄りにそれぞれ外端部3aを後退させた一対のピンボス部3が連設され、該ピ ンボス部3の外端部3aとクラウン部1のランド部1bとの連設部には横方向補 強リブ4が、ピンボス部3の内端部3bとクラウン部1の冠面部1aとの連設部 には縦方向補強リブ5がそれぞれ形成されている。前記ピンボス部3はパネル部 6を介してスカート部2のスラスト側と反スラスト側に結合されると共に、スカ ート部2の前記ピンボス部3の外端部3aに対向した部位は切り欠かれている。
【0013】 また、前記縦方向補強リブ5とクラウン部のランド部1bとの間には空洞部7 が形成され、該空洞部7はクラウン部1の冠面部1aとピンボス部3との連設部 内で密閉された状態となっている。
【0014】 更に、前記ピンボス部3にはピストンピン孔8が形成される一方、前記クラウ ン部1のランド部1bにはコンプレッションリング溝9とオイルリング溝10が 形成されており、オイルリング溝10の底部と空洞部7との間には2本の第1連 通孔11が、ピストンピン孔8と空洞部7との間(ピンボス部3)には1本の第 2連通孔12がそれぞれ形成され、該第2連通孔12はピストンピン孔8の長手 方向のほぼ中央部に開口している。また、ピンボス部3の冠面部1a側の反対側 とピストンピン孔8との間には、前記第2連通孔12に対応する1本の第3連通 孔13が形成されている。
【0015】 以上の構成において、ピストン本体の製造は次のように行われる。つまり、空 洞部7と同じ形状及び大きさの塩等からなる可溶性中子14を支持ピン15の先 端に取り付けて図示しない金型内にセットした状態で、該金型内にアルミニウム 合金等の金属溶湯を注入して、ピストン粗成形体の鋳造を行った後、金型を開い て、成形されたピストン粗成形体を取り出し、次いで該ピストン粗成形体から支 持ピン15を抜いた後、これにより形成された孔を通して水等の溶解液を注入し て、可溶性中子14を溶解除去する。尚、支持ピン15を抜いた後の孔は第2連 通孔12及び第3連通孔13として利用されることになる。しかる後、機械加工 によりピストンピン孔8、コンプレッションリング溝9、オイルリング溝10及 び第1連通孔11を形成する。
【0016】 また、エンジンの運転時は、クラウン部1の冠面部1aの冠面で燃焼ガス圧力 を受ける一方、ピストンピン孔8の内周面8aとピストンピンの外周面との間で 燃焼ガス圧力による荷重を受ける結果、ピストン本体の各部は歪むが、クラウン 部1のランド部1bに横方向補強リブ4を介してピンボス部3が支持され、該ピ ンボス部3の内端部3bに縦方向補強リブ5を介してクラウン部1の冠面部1a が支持されることから、ピンボス部3及びクラウン部1の冠面部1aは変形し難 いものとなり、エンジンの運転時に生じる上記の歪みは確実に小さくなる。
【0017】 更に、ピストン本体がシリンダボア内を摺動する際、図示しないオイルリング でオイルリング溝10内に掻き取られたオイルは第1連通孔11を経て空洞部7 内に入り、ここから更に第2連通孔12を経てピストンピン孔8内に流れる。そ して、ピストンピン孔8の内周面8aとピストンピンの外周面との間を潤滑した 潤滑オイルは第3連通孔13から外部に排出される。このため、エンジンの運転 時、クラウン部1の冠面部1aとピンボス部3との連設部での空洞部7による蓄 熱性の低下と相俟ってクラウン部1が効果的に冷却され(冷却効果の向上)、ま たピストンピン孔8の内周面8aとピストンピンの外周面との間に潤滑オイルが 供給される(ピストンピンの焼付け防止)。
【0018】 尚、前記実施例では、可溶性中子14の支持を、ピンボス部3を径方向に貫通 する1本の支持ピン15で行ったが、図3、図4に示すように、ピンボス部3の 両側部に配置された2本の支持ピン15で行っても良い。この支持ピン15によ る第2連通孔12の形成がない場合を図3に、ある場合を図4にそれぞれ示す。 後者の場合、第2連通孔12はピストンピン孔8の形成時に内周面8aの対向部 位に開口して該ピストンピン孔8内に連通する。また、可溶性中子14の支持を 1本の支持ピン15で行う場合でも、図5に示すように、ピンボス部3の外端部 3aの端面部位つまりエプロンの上部から行っても良い。
【0019】 また、エンジンの運転時にピストンピン孔8とピストンピンとが変形する際、 図6(2)に示すように、ピストンピンがピストンピン孔8に及ぼす面圧はピン ボス部3の内端部3bの側で特に高く、外端部3aに向かって低くなる。そこで 、同図(2)に示すように、空洞部7の形状は、ピストンピン孔8の内周面8a が受ける面圧の大きさに応じて、ピストンピン孔8と空洞部7との間の肉厚が厚 くなるように設定されている。従って、補強部16は前記面圧に比例した肉厚を 有し、局部面圧を上昇させることなく軽量化を目的とする空洞部7を形成するこ とができる。
【0020】
【考案の効果】
以上の通りこの考案は、ピンボス部の内端部とクラウン部の冠面部との連設部 に縦方向補強リブを形成し、該縦方向補強リブと前記クラウン部のランド部との 間に空洞部を形成したため、該空洞部を、ピンボス部とクラウン部の冠面部との 連設部内で十分に大きくすることが可能となるから、ピストン本体の製作性を損 うことなくピンボス部とクラウン部の冠面部との連設部での蓄熱性の低下とピス トン本体の軽量化が図れる。
【0021】 更に、クラウン部の冠面部を縦方向補強リブを介してピンボス部に支持して該 ピンボス部と同様に変形し難いものとし、ピンボス部の支持強度の低下を有利に 防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1) この考案の第1実施例になる内燃機関
用ピストンを示す縦断面図である。 (2) (1)のA−A線に沿う断面図である。
【図2】図1(1)の底面図である。
【図3】(1) この考案の第2実施例になる内燃機関
用ピストンを示す縦断面図である。 (2) (1)のA−A線に沿う断面図である。
【図4】(1) この考案の第3実施例になる内燃機関
用ピストンを示す縦断面図である。 (2) (1)のA−A線に沿う断面図である。
【図5】(1) この考案の第4実施例になる内燃機関
用ピストンを示す縦断面図である。 (2) (1)のA−A線に沿う断面図である。
【図6】(1) 図3(1)、図4(1)、図5(1)
の底面図である。 (2) (1)のB−B線に沿う拡大断面における面圧
分布図である。
【図7】(1) 従来例の内燃機関用ピストンを示す縦
断面図である。 (2) (1)のC−C線に沿う断面図である。 (3) 肉抜き凹部24を設けない場合の面圧分布を示
す(1)のD−D矢視拡大図である。 (4) 肉抜き凹部24を設けた場合の面圧分布を示す
(1)のD−D矢視拡大図である。
【符号の説明】
1 クラウン部 1a 冠面部 3 ピンボス部 3b 内端部 5 縦方向補強リブ 7 空洞部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピンボス部の内端部とクラウン部の冠面
    部との連設部に縦方向補強リブを形成し、該縦方向補強
    リブと前記クラウン部のランド部との間に空洞部を形成
    したことを特徴とする内燃機関用ピストン。
  2. 【請求項2】 前記空洞部の形成は、ピストンピン孔の
    内周面が受ける面圧の大きさに応じてピストンピン孔と
    空洞部との間の肉厚が厚くなるように設定されたことを
    特徴とする請求項1の内燃機関用ピストン。
JP7191792U 1992-08-06 1992-09-22 内燃機関用ピストン Pending JPH0628240U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7191792U JPH0628240U (ja) 1992-08-06 1992-09-22 内燃機関用ピストン

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4-61002 1992-08-06
JP6100292 1992-08-06
JP7191792U JPH0628240U (ja) 1992-08-06 1992-09-22 内燃機関用ピストン

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0628240U true JPH0628240U (ja) 1994-04-15

Family

ID=26402049

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7191792U Pending JPH0628240U (ja) 1992-08-06 1992-09-22 内燃機関用ピストン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0628240U (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6229455B2 (ja) * 1978-01-17 1987-06-26 Teijin Ltd
JPH04116253A (ja) * 1990-09-06 1992-04-16 Yamaha Motor Co Ltd 内燃機関用ピストン

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6229455B2 (ja) * 1978-01-17 1987-06-26 Teijin Ltd
JPH04116253A (ja) * 1990-09-06 1992-04-16 Yamaha Motor Co Ltd 内燃機関用ピストン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4950046B2 (ja) 一体鋳鋼による一体鋳造ピストン
EP0554575B1 (en) Cylinder block
JPS6119952A (ja) 内燃機関用のピストン
JP2568831B2 (ja) 水冷エンジンのシリンダブロツク
US4891875A (en) Method for manufacturing a piston for an internal combustion engine
JP3548369B2 (ja) 内燃機関のピストン
JPS61160510A (ja) 水冷内燃機関の潤滑オイル通路装置
JP3189684B2 (ja) ピストンの鋳造方法
JP3173060B2 (ja) 内燃機関用ピストンの製造方法
JPH0628240U (ja) 内燃機関用ピストン
US4910093A (en) Piston blank for a forged piston
JP2522911Y2 (ja) ピストン
JP2789150B2 (ja) シリンダブロック半製品、シリンダブロックの製造方法及びシリンダブロック半製品の成形型
JPH0586971A (ja) 内燃機関用ピストンの製造方法
JPH0515555Y2 (ja)
JPH0143484Y2 (ja)
JPH0717937U (ja) 内燃機関用ピストン
JPS60231011A (ja) クランクシヤフト軸受部の構造
JP2581316Y2 (ja) 内燃機関用ピストン
JP4240671B2 (ja) シリンダブロックの鋳造方法およびその鋳造品
JPS6319524Y2 (ja)
JP2615129B2 (ja) 内燃機関用ピストン
JP2599668B2 (ja) シリンダブロック半製品、シリンダブロックの製造方法及びシリンダブロック半製品の成形型
JP2884777B2 (ja) 内燃機関用ピストン
JP3049923B2 (ja) 内燃機関用ピストン