JPH06280776A - ウエスコポンプ - Google Patents

ウエスコポンプ

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JPH06280776A
JPH06280776A JP5071752A JP7175293A JPH06280776A JP H06280776 A JPH06280776 A JP H06280776A JP 5071752 A JP5071752 A JP 5071752A JP 7175293 A JP7175293 A JP 7175293A JP H06280776 A JPH06280776 A JP H06280776A
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fuel
shaped groove
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Takahiko Kato
貴彦 加藤
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元也 伊藤
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NipponDenso Co Ltd
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    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D1/00Radial-flow pumps, e.g. centrifugal pumps; Helico-centrifugal pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D5/00Pumps with circumferential or transverse flow
    • F04D5/002Regenerative pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/18Rotors
    • F04D29/188Rotors specially for regenerative pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2260/00Function
    • F05D2260/30Retaining components in desired mutual position
    • F05D2260/35Reducing friction between regenerative impeller discs and casing walls

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 流体の作用によりリンキングを確実に防止す
るウエスコポンプを提供する。また、ポンプ効率を確実
に向上するウエスコポンプを提供する。 【構成】 ポンプハウジング内に外周に多数の半径方向
の羽根56及び羽根溝58を有する円板状のインペラ4
2が回転自在に収納される。インペラ42の両側面42
a、42bには、U字溝66が形成される。インペラ4
2が高速回転すると、インペラ42のU字溝66内の流
体がインペラの軸方向の速度成分を得て、ポンプカバー
及びポンプケーシングを軸方向に押す力を発生する。こ
のため、ポンプカバー及びポンプケーシングのいずれか
一方にインペラ42が押付けられ密着することが避けら
れるので、インペラとハウジング内壁との隙間を縮小で
き、かつ流体の漏れを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インペラの外周に多数
の溝を有するウエスコポンプに関するもので、自動車用
燃料ポンプに好適な燃料ポンプに係る。ここにいう「ウ
エスコポンプ」は、渦流ポンプ、再生ポンプ、円周流ポ
ンプとも呼ばれるものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ウエスコポンプは、外周辺に
多数の溝を有する円板をインペラとし、このインペラの
外周の一部を取り囲む作用通路内でポンプ作用が行なわ
れる。作用通路の一端は吸込通路を経て吸込管に接続さ
れ、作用通路の他端は吐出通路を経て吐出管に接続され
る。吐出通路と吸込通路との間には隔壁があり、隔壁と
インペラの外周および両側面の間には極めて狭い隙間が
形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の従来のウエス
コポンプによると、インペラとケーシングのサイドクリ
アンスを縮小すると、流体の漏れ量が低減するためポン
プ効率は向上する。しかし一方で、インペラとケーシン
グが密着するというリンキング現象が発生しやすく、こ
のリンキングが発生すると摺動抵抗が著しく増大し、結
果としてポンプ効率が低下する。従って、インペラとケ
ーシングのサイドクリアンスを縮小することについては
限度があった。
【0004】この問題解決のため、特開昭58−197
495号公報のものは、ケーシングの内面に軸線方向付
勢力発生用の凹部を設けることでポンプ効率の向上を図
る。特開昭58−2495号公報のものは、インペラ側
面にスパイラル状の溝を形成することで、インペラに作
用するスラスト荷重の軽減を図る。また、実開昭57−
114195号公報のものは、インペラの側面およびケ
ーシングの側面に渦巻状の多数の溝を形成したものが開
示されている。さらに、特開昭60−85284号公報
に開示されるものは、ハウジング内壁とインペラ摺接面
との間にくさび形被膜層を形成することでインペラの摩
耗を低減する。
【0005】しかし、このような従来技術のようなイン
ペラ形状では、インペラの両側面とハウジングとの間に
形成されるサイドクリアランスにおいて十分に均等な流
体液膜を形成することができないため、リンキング現象
の発生の低減効果が低かった。特にインペラの側面にス
パイラル溝が形成されるものでは、シール面範囲内にお
いて流体の偏りを積極的に作ってしまうため、インペラ
が僅かな圧力差などによって傾きやすくなる。
【0006】本発明者の実験によると、インペラの側面
に凹状の各種形状の溝を形成し、これら各種形状の凹状
溝を比較すると、インペラ側面に形成する凹状溝をある
特定の形状にすることで、上記従来技術に比べ、ポンプ
効率が格段に向上することが見い出された。本発明の目
的は、インペラの両側面とハウジングとの間に形成され
るサイドクリアランスにおいてほぼ均等な流体液膜を形
成してインペラの傾きを防止しながら、インペラをハウ
ジング壁面に対して確実に浮上させ、リンキング現象の
発生を低減するウエスコポンプの提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明のウエスコポンプは、外周に多数の羽根と羽根
溝を有する円板状のインペラと、このインペラを回転自
在に収容し、前記インペラの外周に沿ってポンプ作用室
を形成するとともに、前記インペラの両側面に対して所
定の隙間を介して対向し、前記ポンプ作用室内の流体を
封じるシール面を形成するハウジングとを備え、前記ハ
ウジングの前記シール面と対向する前記インペラの両側
面には、前記インペラの回転に伴って前記インペラの側
面と前記シール面との間の隙間内の流体を、前記インペ
ラの半径上においてほぼ均等な分布をもって前記シール
面に向けて流す凹状溝が形成されることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の構成によると、インペラの両側面に凹
状溝が形成されるため、インペラの側面とハウジングの
シール面との間に形成される隙間内の流体が、インペラ
の回転に伴ってハウジングのシール面に向けて流され
る。しかも、上記隙間内の流体は、インペラの半径上に
おいてほぼ均等な分布をもってシール面に向けて流され
るため、インペラの側面とハウジングのシール面との間
に形成される隙間内において流体の偏りなどを生じるこ
とが防止され、隙間内に確実に流体の膜を形成してリン
キング現象の発生が低減される。
【0009】一般に、インペラの側面とハウジングのシ
ール面との間に形成される隙間を小さくするほどリンキ
ング現象が発生しやすくなる。ところが、本発明の構成
によると、インペラの側面とハウジングのシール面との
間に形成される隙間を小さくしても、凹状溝の形状効果
によってこの凹状溝内の流体がインペラの軸方向の速度
成分を得てシール面を軸方向に押す力を発生するので、
リンキング現象の発生を低減する。また、インペラの側
面とハウジングのシール面との間に形成される隙間を小
さくすることで、この隙間を通る流体の漏れを低減でき
るため、リンキング現象を低減しながらポンプ効率の向
上が達成可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本発明を車両用燃料ポンプに適用した実施例1を
図1および図2に基づいて説明する。この実施例1の車
両用燃料ポンプは、図示しない燃料フィルタ等が装着さ
れて燃料タンクの中に収容されて使用される。
【0011】図1はこの車両用燃料ポンプのインペラを
示す正面図であり、図2は車両用燃料ポンプの縦断面図
である。図2において、燃料ポンプ8は、ポンプ部10
とモータ部12と吐出部14とからなる。燃料タンクか
らポンプ部10の吸込孔16に導入された燃料は、モー
タ部12のモータ室18を通過し、吐出部14の吐出孔
20からポンプ外部へ吐出されるようになっている。
【0012】モータ部12は、ポンプケース22内に永
久磁石24とアーマチャ26とが同軸で収容されてい
る。永久磁石24はポンプケース22の内壁に固定さ
れ、アーマチャ26のシャフト28は軸受30と軸受3
2とにより回転自在に支持されている。アーマチャ26
には図示しないブラシが摺動可能に接触し、このブラシ
はエンドカバー34に固定されるターミナル36と電気
的に接続されている。このエンドカバー34に吐出部1
4の吐出孔20が形成されている。
【0013】ポンプ部10は、円筒状のポンプケース2
2の開口部22aにポンプハウジング44が固定され
る。ポンプハウジング44はポンプカバー38およびポ
ンプケーシング40を有し、ポンプカバー38の内壁と
38aとポンプケーシング40の内壁40aとの間に形
成される円板状の空間46に円板状のインペラ42を回
転可能に収納する。さらに、内壁38aと内壁40aと
の間の空間46の外周部は、インペラ42の外周に沿っ
てC字形にポンプ作用室49として形成されている。イ
ンペラ42は、ポンプケーシング40に固定される軸受
30に回転可能に挿入されるモータ駆動軸28の先端部
に嵌合される。このため、インペラ42は軸方向に移動
可能である。駆動軸28と一体にインペラ42が回転す
ると、ポンプカバー38の吸入孔16に導入された燃料
がインペラ42の外周に形成されるポンプ作用室49を
通過してポンプケーシング40の図示しない吐出ポート
からモータ室18へ吐出される。
【0014】ポンプケーシング40の内壁40aとイン
ペラ42の側面42a、ポンプカバー38の内壁38a
とインペラ42の他方側の側面42bとの間にはそれぞ
れ同程度の隙間54、隙間55が与えらえる。ここで、
隙間54は、ポンプケーシング40の内壁40aに形成
されたシール面と、インペラ42の側面42aとの間に
形成され、隙間55は、ポンプカバー38の内壁38a
に形成されたシール面と、インペラ42の側面42bと
の間に形成されている。そして、シール面は、図1、図
2に図示される半径方向範囲lの範囲に環状に形成され
ており、隙間54、55が微小な隙間とされることで、
ポンプ作用室49内の燃料を封じ込めている。
【0015】インペラ42は、図1に示すように、外周
の一部に羽根56と羽根溝58とが交互に全周にわたり
形成されている。インペラ42の中央部には駆動軸28
を嵌合する穴60と、インペラ42の両側面を連通し、
インペラ42両面間の圧力差を減少させる圧力導通孔6
2、63、64とが板厚方向に貫通して形成されてい
る。
【0016】さらに、インペラ42の両側面42a、4
2bにはU字状のU字溝66がインペラ回転中心を中心
軸として点対称に円周方向に等間隔で各8個形成されて
いる。U字溝66の向きは、インペラ回転時にU字溝内
の燃料がU字の中央部に集中してくるよう向けられてい
る。U字溝66の深さは、0.01から0.1mmの範
囲の特定の均一な値に設定されている。またインペラ4
2の側面42aと側面42bは摺動面となることから平
面度が0.005mmの水準に保たれている。またこの
実施例では、隙間54と55の距離は、通常のウエスコ
式燃料ポンプよりも小さい値例えば0.01mm(両面
で0.02mm)程度未満に保たれている。通常のウエ
スコ式燃料ポンプの場合には0.01から0.02mm
(両面で0.02から0.04mm)である。U字溝6
6はインペラ42の両側面42aと42bの間の中心面
に対し面対称に形成されている。ここで、インペラ42
の両面に形成されたすべてのU字溝66は、ポンプカバ
ー38の内壁38aとポンプケーシング40の内壁40
aとに形成された平面状のシール面の範囲l内に位置し
ており、モータ駆動軸28を収容する空間にも、ポンプ
作用室49にも連通することがない。このため、U字溝
66内を通ってモータ駆動軸28を収容する空間内の燃
料がポンプ作用室49に向けて流れたり、またその逆に
ポンプ作用室49内の燃料がモータ駆動軸28を収容す
る空間に向けて流れたりしてポンプ効率が低下すること
が防止される。また、U字溝66の中央部663は、図
1に一点鎖線Cで図示されるシール面の中央線上にほぼ
一致するよう配置されている。
【0017】インペラ42が高速回転すると、ポンプカ
バー38の内壁38aまたはポンプケーシング40の内
壁40aに対しU字溝66は相対的に高速度で移動す
る。すると、U字溝66内の燃料は、その粘性によって
内壁38aおよび内壁40aに引かれながらU字溝66
内を移動し、U字溝の下流側側壁660にぶつかるとポ
ンプケーシング40に向かってインペラ42の軸方向に
速度成分を得てポンプカバー38またはポンプケーシン
グ40を軸方向に押す力を発生する。特に、U字溝の腕
部661、662の燃料は中央部663に集中してきて
から側壁660によってシール面の方向へ流されるた
め、隙間54、55内の燃料は図1に一点鎖線で示され
るシール面の中央線上に向けて多く、かつ強く押出され
る。このポンプカバー38またはポンプケーシング40
を軸方向に押す力が、インペラ42の両側面42a、4
2bに形成されたU字溝66内で発生することから、そ
の反作用によりインペラ42はポンプカバー38または
ポンプケーシング40とのいずれか一方向へ押し付けら
れて密着されることがない。このため、隙間54、55
を縮小した場合であっても、リンキングが発生しにくい
ので、燃料の漏れを低減できるため、ポンプ効率を向上
させられる。特にこの実施例では、U字溝66によって
隙間内の燃料を集め、シール面の中央線上に向けて特に
強く流出させるために、シール面とインペラとの間にほ
ぼ均等に燃料液膜が形成され、隙間54、55を小さく
しても高い効果が得られる。
【0018】次に、本発明の実施例2を図5に示す。図
5に示す本発明の実施例2は、実施例1のU字溝66に
代えて、インペラ42の両側面42a、42bにV字溝
72を形成した例である。V字溝72の形状は、インペ
ラ42の回転時にV字溝72内のV底角部に燃料が押し
出される方向にV字溝72が形成されている。このこと
は、両側面42aと42bの両面のV字溝72について
同様である。このV字溝72の形成によっても、実施例
1と同様に燃料の押出効果によりインペラ42とポンプ
カバー38ならびにインペラ42とポンプケーシング4
0の両方の隙間54、55でインペラとポンプカバー3
8との密着あるいはインペラ42とポンプケーシング4
0との密着が防止される。これは、ポンプカバー38お
よびポンプケーシング40に向けてインペラ42のV字
溝72から燃料が押し出されるからである。
【0019】本発明の実施例3を図6に示す。図6に示
す実施例3は、インペラ42の両側面42a、42bに
直線状の溝84をインペラ中心周りに複数個形成した例
である。直線溝84は、中心から見てハ字状に形成され
ている。ここで、実施例3の直線溝84は、インペラ4
2の回転方向に対して、円周方向外側へ向けて傾いて延
びる溝84aと、円周方向内側へ向けて傾いて延びる溝
84bとからなり、これらの溝84a、84bが交互に
設けられている。このようにこの実施例3では、インペ
ラ42の回転方向に対して逆方向に傾く2種類の直線溝
84a、84bをインペラ42の両側面に形成して、隙
間54、55内の燃料をシール面の方向に向けて流して
いる。
【0020】この実施例では、インペラ42の両側面4
2a、42bに同じパターンをもって溝が形成されるた
め、インペラ42を図2図示の構造に組付ける際に、イ
ンペラの表裏を気にすることなく組立作業ができる。こ
のため、インペラ42をポンプカバー38の内壁38a
に形成されたシール面と、ポンプケーシング40の内壁
40aに形成されたシール面とに対して確実に浮上させ
ることができる構造を、組付作業性を損なうことなく実
現することができる。
【0021】なお、本発明では、実施例1、実施例2の
ようなU字溝、V字溝を、回転方向に対して互いに逆方
向向きになるように交互に複数形成してもよい。これに
より、U字溝、V字溝による優れた燃料の付勢作用を得
ながら、インペラの表裏を気にすることのない組立作業
を実現することができる。また、本発明では、U字溝、
V字溝は、U字溝の両腕部に対応して配置された2本の
独立した溝に置き換えられてもよく、さらに、W字状な
ど種々の形状としてもよい。
【0022】上記実施例では、単純なU字形、V字形の
溝をインペラの両側面に形成して隙間54、55内の燃
料をシール面に向けて付勢したが、本発明では、シール
面範囲l内におけるインペラ側面の周速度の違いを考慮
して、インペラ内周側の低い周速度による燃料の付勢力
と、インペラ外周側の速い周速度による燃料の付勢力と
がほぼ均等になるよう溝の幅、深さ、パターンなどの形
状を変更してもよい。
【0023】次に、本発明の実施例1と実施例2につい
てポンプ効率が良好であることを示す実験データを図3
および図4に示す。実施例1および実施例2と対比する
比較例1および比較例2について説明する。比較例1
は、インペラの両側面に溝のない例である。比較例2
は、図7に示すように、インペラ42の両側面42bに
スパイラル状の溝80を形成した例である。このスパイ
ラル状の溝をもつ例としては類似のものに特開昭58−
24955号公報、実開昭57−114195号公報が
ある。インペラの側面にスパイラル溝が形成されるもの
では、シール面範囲内において流体の偏りを積極的に作
ってしまうため、インペラが僅かな圧力差などによって
傾きやすくなる。
【0024】実施例1および実施例2と比較例1および
比較例2とを対比した実験データを図3および図4に示
す。吐出圧と吐出量の関係ならびに吐出圧と消費電流の
関係は図3に示すとおりである。図3から理解されるよ
うにU字溝をもつ実施例1とV字溝をもつ実施例2は、
溝なしの比較例1ならびにスパイラル溝をもつ比較例2
に比べ、同一吐出圧で相対的に吐出量が大きくかつ消費
電流が少ないという効果が表われている。
【0025】図4に示すように、吐出圧とポンプ効率と
の関係については、溝なしの比較例1あるいはスパイラ
ル溝をもつ比較例2に比べ、U字溝をもつ実施例1ある
いはV字溝をもつ実施例2はポンプ効率が良好であるこ
とが理解できる。本発明の実施例1または実施例2で
は、インペラに形成したV字溝あるいはU字溝の効果に
よりリンキングが防止されることでポンプ効率の低下が
抑えられると考えられる。これに対し、スパイラル溝を
もつ比較例2では、吐出圧が高圧になるに従いポンプ効
率が低下するのはインペラとポンプケーシングまたはポ
ンプカバーとがリンキングを起こし摺動抵抗が増大する
ことに起因するものと考えられる。
【0026】特に、比較例2では、溝がスパイラル状に
一方向に巻き込むように形成されるため、隙間54、5
5内の燃料が一箇所に集中し、しかもその燃料の集中箇
所がシール面範囲l内で偏った位置になるため、インペ
ラ42とハウジングとの間に均等な燃料液膜が形成され
にくく、インペラ42が傾き易いため、リンキング現象
を生じ易いと思われる。これに対し、実施例1、実施例
2のインペラによると、U字溝、V字溝によってシール
面範囲lの中央線C上にほぼ対応して燃料が集中され、
強く押し出されるため、シール面範囲l内においてほぼ
均等な燃料液膜を維持しインペラ42の傾きが押さえな
がら、インペラ42をポンプカバー38の内壁38aと
ポンプケーシング40の内壁40aとから確実に浮上さ
せた状態とすることができるため、リンキング現象が生
じにくいと思われる。
【0027】
【発明の効果】本発明によると、インペラの両側面に形
成された溝によって、インペラの半径上においてほぼ均
等な流量分布をもってシール面に向けて流体を流すた
め、インペラの両側面とハウジングのシール面との間に
確実に流体の液膜を維持することができ、リンキング現
象の発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のインペラを示す正面図であ
る。
【図2】本発明の実施例1による燃料ポンプの縦断面図
である。
【図3】吐出圧と吐出量の関係および吐出圧と消費電流
との関係を示す特性図である。
【図4】吐出圧とポンプ効率の関係を示す特性図であ
る。
【図5】本発明の実施例2のインペラを示す正面図であ
る。
【図6】本発明の実施例3のインペラを示す正面図であ
る。
【図7】比較例2のインペラを示す正面図である。
【符号の説明】
10 ポンプ部 16 吸込口 12 モータ部 38 ポンプカバー(ハウジング) 38a 内壁(シール面) 40 ポンプケーシング(ハウジング) 40a 内壁(シール面) 42 インペラ 42a、42b 側面 49 ポンプ作用室 54、55 隙間 56 羽根 58 羽根溝 66 U字溝(凹状溝) 72 V字溝(凹状溝) 84 直線溝(凹状溝) 660 U字溝側壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周に多数の羽根と羽根溝を有する円板
    状のインペラと、 このインペラを回転自在に収容し、前記インペラの外周
    に沿ってポンプ作用室を形成するとともに、前記インペ
    ラの両側面に対して所定の隙間を介して対向し、前記ポ
    ンプ作用室内の流体を封じるシール面を形成するハウジ
    ングとを備え、 前記ハウジングの前記シール面と対向する前記インペラ
    の両側面には、前記インペラの回転に伴って前記インペ
    ラの側面と前記シール面との間の隙間内の流体を、前記
    インペラの半径上においてほぼ均等な分布をもって前記
    シール面に向けて流す凹状溝が形成されることを特徴と
    するウエスコポンプ。
JP07175293A 1993-03-30 1993-03-30 ウエスコポンプ Expired - Fee Related JP3228446B2 (ja)

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