JPH0627975A - 能動振動騒音制御装置 - Google Patents

能動振動騒音制御装置

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JPH0627975A
JPH0627975A JP4207451A JP20745192A JPH0627975A JP H0627975 A JPH0627975 A JP H0627975A JP 4207451 A JP4207451 A JP 4207451A JP 20745192 A JP20745192 A JP 20745192A JP H0627975 A JPH0627975 A JP H0627975A
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JP
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signal
vibration noise
drive
driving
cancellation
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Application number
JP4207451A
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English (en)
Inventor
Hideji Sawada
秀司 沢田
Hiroshi Goto
博 後藤
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低周波領域から高周波領域に亘る広範な周波
数領域において所望の能動的振動騒音制御を行い得るよ
うにした。 【構成】 駆動状態検出手段7によりスピーカ9からの
実駆動信号Ypと規範モデル19で相殺信号Rに基づき
生成された理想駆動信号Ymとが加算器20に入力さ
れ、該加算器20から出力される残差信号eが最小値と
なるように適応制御器18のフィルタ係数更新を行って
修正相殺信号Uを生成し、スピーカ13は前記修正相殺
信号Uに基づき駆動信号Vを発する。そして、かかる駆
動信号Vがエラーセンサ14に受信されてALL(A)
処理部16にフィードバックされ能動制御が実行され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、能動振動騒音制御装置
に関し、より詳しくは原動機や原動機の負荷装置(コン
プレッサや発電機など)あるいはエンジンの排気マフラ
その他吸排気機能を備えた機器や車輌の走行等により発
生する振動及びこれらの振動に起因して生ずる騒音を能
動的に制御して低減させる能動振動騒音制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、適応デジタルフィルタ(Adaptive
Digital Filter:以下、「ADF」という)を使用し
て振動騒音源から発生する振動騒音を減衰させ、該振動
騒音の低減化を図る能動振動騒音制御装置の開発が各方
面で盛んに行われている。
【0003】この種の能動振動騒音制御装置としては、
従来、図6に示すように、振動騒音源の振動騒音を検出
する振動騒音センサ101と、該振動騒音センサ101
により検出される振動騒音に関連する参照信号が基準信
号Sとして入力されかつ振動騒音の伝達特性に対して逆
位相の伝達特性を有する相殺信号を生成する適応制御処
理部102と、該適応制御処理部102により生成され
た相殺信号に基づいて相殺音を発するスピーカ等の駆動
手段103と、該駆動手段103により発せられた相殺
音と前記振動騒音との相殺誤差を検出するマイクロホン
等のエラーセンサ104とを主要部として構成されたも
のが知られている。
【0004】上記従来の能動振動騒音制御装置において
は、振動騒音センサ101により検出された振動騒音は
A/Dコンバータ105によってサンプリングされ、デ
ジタルデータの基準信号Sとして適応制御処理部102
に入力される。該適応制御処理部102からは上述の如
く生成された相殺信号Rが出力されてD/Aコンバータ
106でアナログ信号に変換され、増幅器107を経て
駆動手段103から駆動信号Vが発せられる。
【0005】一方、エラーセンサ104は駆動手段10
3からの駆動信号Vと振動騒音の合成音を検出し、A/
Dコンバータ108によりサンプリングされ、デジタル
データの誤差信号εとして前記適応制御処理部102に
フィードバックされる。すなわち、誤差信号εは、振動
騒音と駆動信号Vとの相殺誤差を示すものであり、上記
能動振動騒音制御装置においては前記誤差信号が最小値
となるように相殺信号を制御して発生することにより振
動騒音の低減が図られている。
【0006】また、前記適応制御処理部102は、一般
にFIR(Finite Impulse Response)形のADFと、
最適相殺信号を生成するようにADFの係数更新をする
適応アルゴリズム(計算法)処理部とを有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記能動振動
騒音制御装置においては、駆動手段103としてスピー
カを使用した場合は低周波領域における出力特性が悪化
し、また駆動手段103として自己伸縮型エンジンマウ
ント等のアクチュエータを使用した場合は高周波領域に
おける出力特性が悪化するため、広範囲に亘って所望の
振動騒音制御を行うことができないという問題点があっ
た。すなわち、従来の能動振動騒音制御装置では、スピ
ーカや自己伸縮型エンジンマウント等のアクチュエータ
出力特性に起因して低周波領域又は高周波領域において
は適応制御処理部102で生成される相殺信号Rに対
し、理想的な駆動信号が出力されないため制御性を損う
ことがあり、低周波領域から高周波領域に亘って所望の
振動騒音制御を行うことが困難であるという問題点があ
った。
【0008】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであって、低周波領域から高周波領域に亘って所望
の振動騒音制御を行い得る能動振動騒音制御装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、振動騒音源からの振動騒音に関連する参照
信号を検出する振動騒音検出手段と、該振動騒音検出手
段により検出される参照信号が基準信号として入力さ
れ、かつ振動騒音の伝達特性に対して逆位相の伝達特性
を有する相殺信号の生成を行う第1の制御手段と、該第
1の制御手段により生成された相殺信号に基づいて駆動
信号を発する駆動手段と、該駆動手段から発する駆動信
号と前記振動騒音源からの振動騒音との相殺誤差を検出
する誤差信号検出手段とを備え、該誤差信号検出手段に
より検出される誤差信号が最小値となるように前記相殺
信号の伝達特性を制御する能動振動騒音制御装置におい
て、前記駆動手段から発生せられた実駆動信号を検出す
る駆動状態検出手段と、前記相殺信号に対する理想駆動
信号を生成する理想駆動信号生成手段と、該理想駆動信
号生成手段により生成された理想駆動信号と前記駆動状
態検出手段により検出された実駆動信号との偏差が最小
値となるように前記相殺信号を制御する第2の制御手段
とを備えていることを特徴としている。
【0010】さらに、前記第2の制御手段は、具体的に
は、前記相殺信号が入力されて修正相殺信号を出力する
適応型デジタルコントローラと、前記理想駆動信号と前
記実駆動信号との偏差に基づき前記適応型デジタルコン
トローラの係数を更新する更新手段とを備えていること
を特徴としている。
【0011】また、前記相殺信号を入力する電流制御手
段が設けられると共に、前記第2の制御手段が、前記相
殺信号に対する補正指令値を出力する適応型デジタルコ
ントローラと、前記理想駆動信号と前記実駆動信号との
偏差に基づき前記適応型デジタルコントローラの係数を
更新して前記補正指令値を生成する指令値生成手段とを
備え、前記電流制御手段が、前記適応型デジタルコント
ローラから出力される補正指令値と前記相殺信号とに基
づいて前記駆動手段の実駆動信号を制御することを特徴
とするのも好ましい。
【0012】また、前記駆動状態検出手段は、具体的に
は、前記駆動手段の状態量を検出する状態量検出手段又
は、前記駆動手段の電流量を検出する電流量検出手段で
あることを特徴としている。
【0013】
【作用】上記構成によれば、駆動状態検出手段(状態量
検出手段又は電流量検出手段)により検出された実駆動
信号と理想駆動信号との偏差が最小値となるように相殺
信号が制御され、斯く制御された相殺信号が駆動信号と
して駆動手段から発せられて所定の振動騒音制御が実行
される。
【0014】具体的には、実駆動信号と理想駆動信号と
の偏差に基づき修正相殺信号を生成し、該修正相殺信号
を駆動信号として使用することにより所定の振動騒音制
御が実行される。
【0015】また、上記修正相殺信号の生成に代えて、
適応型デジタルフィルタから補正指令値を出力し、電流
制御手段で相殺信号に補正指令値を加味して駆動信号を
生成し、該駆動信号を使用することによっても所定の振
動騒音制御が実行される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳説す
る。
【0017】図1は、本発明に係る能動振動騒音制御装
置の一実施例を示すブロック構成図であって、該能動振
動騒音制御装置は、内燃エンジン等騒音源からの振動騒
音に関連する信号を検出する騒音センサ1と、該騒音セ
ンサ1からのアナログ信号をデジタル信号に変換するA
/Dコンバータ2と、該A/Dコンバータ2からの出力
信号が基準信号Sとして入力される高速演算可能なDS
P(Digital Signal Processor)3と、該DSP3から
出力される修正相殺信号Uをアナログ信号に変換するD
/Aコンバータ4と、該D/Aコンバータ4から出力さ
れるアナログ信号を増幅して駆動信号Vを生成するパワ
ーアンプ5と、該パワーアンプ5から出力される駆動信
号Vを発する駆動手段6と、該駆動手段6の駆動状態を
検出する駆動状態検出手段7と、前記駆動手段6から発
せられた駆動信号Vと振動騒音の合成音を受信して誤差
信号εを発するエラーセンサ8とを主要部として備えて
いる。
【0018】また、DSP3は、基準信号Sと誤差信号
ε等に基づき振動騒音の伝達特性に対して逆位相の伝達
特性を有する相殺信号Rの生成を行う能動振動騒音処理
部(以下、「ANC処理部」という)9と、該ANC処
理部9から出力される相殺信号Rと駆動状態検出手段7
の検出結果に基づいて修正相殺信号Uの生成を行うアク
チュエータ駆動制御部10とを内有している。尚、11
は駆動状態検出手段7の検出信号をデジタル信号に変換
するA/Dコンバータであり、12はエラーセンサ8か
らの誤差信号εをデジタル信号に変換するA/Dコンバ
ータである。
【0019】ANC処理部9は、具体的には、図2に示
すように、駆動手段(例えば、スピーカ13)からエラ
ーセンサ(例えば、マイクロホン14)への伝達遅延特
性を補填するフィルタ15(以下、Cフィルタという)
と、該Cフィルタ15から出力される参照信号と誤差信
号εとに基づき振動騒音に対して逆位相の伝達特性(逆
伝達特性)を演算する適応アルゴリズム処理部(以下、
「ALL(A)処理部」という)16と、該ALL
(A)処理部16の演算結果に応じた逆伝達特性の相殺
信号を出力するFIR形のADF17とを有している。
【0020】尚、上記ALL(A)処理部16は、その
計算法として最小二乗平均法(LMS法:Least Mean S
quare Method)が使用される。
【0021】また、アクチュエータ駆動制御部10は、
相殺信号Rが入力されて修正相殺信号Uを出力する適応
制御器(以下、「ADC」という)18と、相殺信号R
に対する理想駆動信号を生成する規範モデル(理想駆動
信号生成手段)19と、該規範モデル19と駆動状態検
出手段7の検出信号とを加算する加算器20と、相殺信
号Rと加算器20の出力信号とに基づいてADC18を
適応制御させる適応機構部(ALL(S))21とを備
えている。
【0022】ADC18と規範モデル19とは伝達関数
又は状態方程式で構成され、ALL(S)21は最小2
乗法や勾配法を基本にして誤差が最小になるようにAD
C18の係数を調整する。つまり、ALL(S)21は C(Z)P(Z)=R(Z) となるようにC(Z)の係数を調整する。ここでR
(Z)は理想的なアクチュエータの応答特性を持った伝
達関数であり、P(Z)は実際のアクチュエータの応答
特性を持った伝達関数である。
【0023】又、状態方程式を用いると R(Z)はXm(t+1)=AmXm(t)+BmR(t) Ym(t+1)=CXm(t) で表され P(Z)はXp(t+1)=ApXp(t)+BpU(t) Yp(t+1)=CXp(t) で表され C(Z)はXc(t+1)=AcXc(t)+BcR(t) U(t+1)=CXc(t) で表される。
【0024】ここでXm,Xp,Xcはそれぞれ規範モ
デル19、ADC18、実駆動信号の状態ベクトル。A
m,Ap,Ac,Bm,Bp,Bcは係数行列であり、
Cは出力係数、Ym,Yp,Uはそれぞれ規範モデル1
9の理想駆動状態ベクトル、実駆動状態ベクトル、修正
相殺信号の状態ベクトルである。
【0025】このように構成された能動振動騒音制御装
置においては、騒音センサ1により検出された騒音信号
は、所定のサンプリング周期毎にA/Dコンバータ2で
サンプリングされ、デジタルデータの基準信号Sとして
ADF17及びCフィルタ15に入力される。そして、
ADF17からは振動騒音に対する逆伝達特性を有する
相殺信号Rが出力され、該相殺信号RはADC18、A
LL(S)21及び規範モデル19に入力される。
【0026】さらに、ADC18からは修正相殺信号U
が出力され、該修正相殺信号UはD/Aコンバータ4で
アナログ信号に変換された後、パワーアンプ5を経て駆
動手段としてのスピーカ13に駆動信号Uとして入力さ
れる。そして、スピーカ13から発せられた駆動信号V
と振動騒音の合成音はエラーセンサ14に受信され、該
エラーセンサ14は誤差信号εを出力してA/Dコンバ
ータ12を介してALL(A)処理部16にフィードバ
ックされ、ALL(A)処理部16は前記誤差信号εと
Cフィルタ15からの参照信号とADF17の現在のフ
ィルタ係数とに基づいてADF17のフィルタ係数更新
を行い相殺信号Rを出力する。
【0027】一方、スピーカ13の状態量(例えば、ボ
イスコイルの変位、速度、加速度、再生音圧等)が実駆
動信号Ypとして駆動状態検出手段7により検出され、
該実駆動信号YpがA/Dコンバータ11によりデジタ
ル信号に変換されて加算器20に入力される。一方、該
加算器20には規範モデル19からの理想駆動信号Ym
が入力される。すなわち、規範モデル19は、ADF1
7から出力される相殺信号Rに対する理想応答を示す状
態量Ymを生成し、理想駆動信号Ymとして加算器20
に入力する。そして、ALL(S)21では加算器20
から出力される残差信号eと基準信号RとADC18の
現在のフィルタ係数とに基づき前記残差信号eが最小値
となるようにADC18のフィルタ係数を更新し、AD
C18は修正相殺信号Uを出力する。
【0028】このように上記能動振動騒音制御装置にお
いては、アクチュエータ駆動制御部10を設け、理想駆
動信号Ymと実駆動信号Ypとの偏差である残差信号e
が最小値となるように修正相殺信号Uを生成しているの
で、スピーカ13から発せられる駆動信号Vは修正相殺
信号Uに対して理想状態に近いものとなり、スピーカ1
3の出力特性が悪い低周波領域における制御性が改善さ
れ、より適切な騒音低減化を図ることができる。
【0029】図3は第2の実施例の要部を示すブロック
構成図であって、電流制御回路22を設けると共に、理
想駆動信号と実駆動信号との偏差が最小値となるように
適応制御器18から補正値指令信号Fを出力し、該補正
値指令信号Fに従って相殺信号Rを補正し、スピーカ1
3から発せられる駆動信号Vを制御しようとしたもので
ある。
【0030】すなわち、相殺信号RはD/Aコンバータ
4及びパワーアンプ5を経て電流制御回路22に入力さ
れる一方、ADC18からは残差信号eを最小値とする
ような補正値指令信号Fが出力され、該補正値指令信号
FはD/Aコンバータ23を経て電流制御回路22に入
力される。そして、電流制御回路22からは補正値指令
信号Fにより補正された修正相殺信号Uがスピーカ13
に入力され駆動信号Vとして発せられる。
【0031】このように、アクチュエータ駆動制御部1
0から補正値指令信号Fを出力すると共に、電流制御回
路22で該補正値指令信号Fにより相殺信号Rを修正す
ることにより、スピーカ13から発せられる駆動信号V
は補正された相殺信号に対して理想状態に近いものとな
り、スピーカ13の出力特性が悪い低周波領域において
も上記第1の実施例と同様、制御性が改善され、より適
切な騒音低減化を図ることができる。
【0032】図4は第3の実施例の要部を示したブロッ
ク構成図であって、第2の実施例における駆動状態検出
手段7に代えて電流センサ24が電流制御回路22とス
ピーカ13との間に介装されている。
【0033】すなわち、電流センサ24によりスピーカ
13の実駆動電流が検出され、A/Dコンバータ11を
介して加算器20に入力される一方、規範モデル19か
らは理想駆動電流Ymが出力されて加算器20に入力さ
れる。そして、ADC18からは加算器20から出力さ
れる残差電流eが最小値となるような補正値指令信号F
が出力され、D/Aコンバータ23を介して電流制御回
路22に入力される。そして、電流制御回路22では前
記補正値指令信号Fに基づきANC処理部10からの相
殺信号Rが修正され、駆動信号Vがスピーカ13より出
力される。
【0034】このように電流センサ24により実駆動電
流Ypを検出し、該実駆動電流Ypと理想駆動電流Ym
との偏差が最小値となるように駆動電流を制御しても上
記第1及び第2の実施例と同様、スピーカ13の出力特
性が悪い低周波領域における制御性が改善され、所望の
騒音低減化を図ることが可能となる。
【0035】また、上記第1〜第3の実施例では、駆動
手段としてスピーカを使用したが、駆動手段として自己
伸縮型エンジンマウント等のアクチュエータを使用して
もよい。通常、上記アクチュエータは高周波領域におけ
る出力特性が悪いが、本発明を適用することによりスピ
ーカによる騒音制御と同様、高周波領域における制御性
を改善することが可能となり、広範な周波数領域に亘っ
て所望の振動制御を行うことができる。
【0036】図5は、本発明が適用された車輌用能動振
動騒音制御装置のブロック構成図であって、加速度セン
サ等からなる2個の騒音センサ251,252で騒音に関
連する参照信号を検出し、能動制御を行う場合を示して
いる。
【0037】すなわち、騒音センサ251,252により
検出された参照信号は、アンプ261,262、ローパス
フィルタ271,272を経て所定サンプリング周期毎に
A/Dコンバータ28でサンプリングされ、基準信号S
としてDSP29に入力される。そして、DSP29か
らは相殺信号Rが出力され、D/Aコンバータ30でア
ナログ信号に変換された後、パワーアンプ321,3
2、電流制御回路331,332を経てスピーカ341
342に修正相殺信号U1,U2が入力される。
【0038】一方、スピーカ341,342の実駆動電流
は、電流センサ351,352により検出され、アンプ3
1,362及びローパスフィルタ371,372を経てA
/Dコンバータ38でデジタル信号に変換されてDSP
29に入力される。また、スピーカ341,342の実駆
動状態(ボイスコイルモータの変位等)が駆動状態検出
手段391,392により検出され、アンプ401,4
2、ローパスフィルタ411,412を経てA/Dコン
バータ38でデジタル信号に変換されてDSP29に入
力される。そして、DSP29のアクチュエータ駆動制
御部で残差信号eが最小値となるような補正値指令信号
Fが生成されて出力され、D/Aコンバータ42でアナ
ログ信号に変換された後、ローパスフィルタ431,4
2を経て夫々電流制御回路331,332に入力され、
相殺信号Rが補正値指令信号Fに基づいて補正され、か
く補正された相殺信号Rが修正相殺信号Uとしてスピー
カ341,342に入力される。そして、スピーカ3
1,342から発せられた振動騒音相殺音と振動騒音の
合成音は、エラーセンサ441,442により検出され、
エラーセンサ441,442からは誤差信号εを出力す
る。そして、該誤差信号εはアンプ451,452、ロー
パスフィルタ461,462を経てA/Dコンバータ28
でデジタル信号に変換され、DSP29に入力されてA
NC処理部のADFのフィルタ係数更新を行い相殺信号
Rを生成する。
【0039】このようにマルチチャネルシステムにおい
て、スピーカの駆動状態及び駆動電流の双方に基づき残
差信号eを最小値とする補正指令値Fを生成することに
より、より適切な振動騒音制御が可能となる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、振動騒音
源からの振動騒音に関連する参照信号を検出する振動騒
音検出手段と、該振動騒音検出手段により検出される参
照信号が基準信号として入力され、かつ振動騒音の伝達
特性に対して逆位相の伝達特性を有する相殺信号の生成
を行う第1の制御手段と、該第1の制御手段により生成
された相殺信号に基づいて駆動信号を発する駆動信号発
生手段と、該駆動信号発生手段により発する駆動信号と
前記振動騒音源からの振動騒音との相殺誤差を検出する
誤差信号検出手段とを備え、該誤差信号検出手段により
検出される誤差信号が最小値となるように前記相殺信号
の伝達特性を制御する能動振動騒音制御装置において、
前記駆動手段から発生せられた実駆動信号を検出する駆
動状態検出手段と、前記相殺信号に対して前記駆動信号
発生手段の理想駆動信号を生成する理想駆動信号生成手
段と、該理想駆動信号生成手段により生成された理想駆
動信号と前記駆動状態検出手段の検出結果とに基づき前
記駆動信号が最小値となるように制御する第2の制御手
段とを備えているので、制御性を損うことのない略理想
的な駆動信号を発することができ、低周波領域から高周
波領域に亘って所望の振動騒音低減化を実行することが
できる。
【0041】具体的には、前記第2の制御手段が、前記
相殺信号が入力されて修正相殺信号を出力する適応型デ
ジタルコントローラと、前記理想駆動信号と前記実駆動
信号との偏差に基づき前記適応型デジタルコントローラ
の係数を更新する更新手段とを備えることにより、前記
偏差に基づき適応型デジタルコントローラの係数が更新
され、所望の適応制御を実行することができる。
【0042】さらに、前記相殺信号を入力する電流制御
手段が設けられると共に、前記第2の制御手段が、前記
相殺信号に対する補正指令値を出力する適応型デジタル
コントローラと、前記理想駆動信号と前記実駆動信号と
の偏差に基づき前記適応型デジタルコントローラの係数
を更新して前記補正指令値を生成する指令値生成手段と
を備え、前記電流制御手段が、前記適応型デジタルコン
トローラから出力される補正指令値と前記相殺信号とに
基づいて前記駆動手段の実駆動信号を制御することによ
り、補正指令値に基づき駆動手段の駆動電流が制御さ
れ、所望の適応制御を実行することができる。
【0043】また、前記駆動状態検出手段は、具体的に
は、前記駆動手段の状態量を検出する状態量検出手段、
又は前記駆動手段の電流量を検出する電流量検出手段と
することにより、理想駆動信号と駆動手段の実状態量又
は実駆動電流とに基づき容易に修正相殺信号又は指令値
補正信号を生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係る能動振動騒音制御装置の一実施例
(第1の実施例)の概略を示すブロック構成図である。
【図2】上記第1の実施例の詳細を示すブロック構成図
である。
【図3】上記第2の実施例の要部を示すブロック構成図
である。
【図4】第3の実施例の要部を示すブロック構成図であ
る。
【図5】本発明を自動車等の車輌に適用したマルチチャ
ネルシステムの能動振動騒音制御装置のブロック構成図
である。
【図6】従来例のブロック構成図である。
【符号の説明】
1,251,252 騒音センサ(振動騒音検出手段) 6 駆動手段(駆動信号発生手段) 7,391,392 駆動状態検出手段 6 エラーセンサ(誤差信号検出手段) 9 ANC処理部(第1の制御手段) 10,441,442 マイクロホン(誤差信号検出手
段) 13,341,342 スピーカ(駆動信号発生手段) 18 適応制御器(適応型デジタルコントローラ) 19 規範モデル(理想駆動信号生成手段) 21 適応機構部 22,331,332 電流制御回路 24,351,352 電流センサ(電流量検出手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動騒音源からの振動騒音に関連する参
    照信号を検出する振動騒音検出手段と、該振動騒音検出
    手段により検出される参照信号が基準信号として入力さ
    れ、かつ振動騒音の伝達特性に対して逆位相の伝達特性
    を有する相殺信号の生成を行う第1の制御手段と、該第
    1の制御手段により生成された相殺信号に基づいて駆動
    信号を発する駆動手段と、該駆動手段から発する駆動信
    号と前記振動騒音源からの振動騒音との相殺誤差を検出
    する誤差信号検出手段とを備え、該誤差信号検出手段に
    より検出される誤差信号が最小値となるように前記相殺
    信号の伝達特性を制御する能動振動騒音制御装置におい
    て、 前記駆動手段から発生せられた実駆動信号を検出する駆
    動状態検出手段と、前記相殺信号に対する理想駆動信号
    を生成する理想駆動信号生成手段と、該理想駆動信号生
    成手段により生成された理想駆動信号と前記駆動状態検
    出手段により検出された実駆動信号との偏差が最小値と
    なるように前記相殺信号を制御する第2の制御手段とを
    備えていることを特徴とする能動振動騒音制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の制御手段が、前記相殺信号が
    入力されて修正相殺信号を出力する適応型デジタルコン
    トローラと、前記理想駆動信号と前記実駆動信号との偏
    差に基づき前記適応型デジタルコントローラの係数を更
    新する更新手段とを備えていることを特徴とする請求項
    1記載の能動振動騒音制御装置。
  3. 【請求項3】 前記相殺信号を入力する電流制御手段が
    設けられると共に、 前記第2の制御手段が、前記相殺信号に対する補正指令
    値を出力する適応型デジタルコントローラと、前記理想
    駆動信号と前記実駆動信号との偏差に基づき前記適応型
    デジタルコントローラの係数を更新して前記補正指令値
    を生成する指令値生成手段とを備え、 前記電流制御手段が、前記適応型デジタルコントローラ
    から出力される補正指令値と前記相殺信号とに基づいて
    前記駆動手段の実駆動信号を制御することを特徴とする
    請求項1記載の能動振動騒音制御装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動状態検出手段は、前記駆動手段
    の状態量を検出する状態量検出手段であることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の能動振動
    騒音制御装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動状態検出手段は、前記駆動手段
    の電流量を検出する電流量検出手段であることを特徴と
    する請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の能動振動
    騒音制御装置。
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