JPH06278041A - 研磨テープ及びその製造方法 - Google Patents
研磨テープ及びその製造方法Info
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- JPH06278041A JPH06278041A JP9525893A JP9525893A JPH06278041A JP H06278041 A JPH06278041 A JP H06278041A JP 9525893 A JP9525893 A JP 9525893A JP 9525893 A JP9525893 A JP 9525893A JP H06278041 A JPH06278041 A JP H06278041A
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- Japan
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- polishing tape
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Abstract
(57)【要約】
【目的】特にロール研磨作業で問題になるような微細な
磁性粉や繊維粉をテープ内に捕集でき、また、研削性能
が高く、品質の高い均一な研磨仕上げやクリーニング仕
上げをなし得る研磨テープを提供する。 【構成】カレンダー処理された紙または不織布からなる
研磨テープ用基材と、該研磨テープ用基材のカレンダー
処理面に形成されている研磨層とからなる研磨テープ、
及び、その製造方法。
磁性粉や繊維粉をテープ内に捕集でき、また、研削性能
が高く、品質の高い均一な研磨仕上げやクリーニング仕
上げをなし得る研磨テープを提供する。 【構成】カレンダー処理された紙または不織布からなる
研磨テープ用基材と、該研磨テープ用基材のカレンダー
処理面に形成されている研磨層とからなる研磨テープ、
及び、その製造方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は主として磁気ヘッド，磁
気テープ，磁気ディスク，光ファイバー端面等の精密仕
上げ研磨や、磁気ヘッド，金属ロールのクリーニング等
に使用される研磨テープに関する。
気テープ，磁気ディスク，光ファイバー端面等の精密仕
上げ研磨や、磁気ヘッド，金属ロールのクリーニング等
に使用される研磨テープに関する。
【０００２】
【従来の技術】精密電子部品等に使用される磁気ヘッド
や磁気ディスク等の表面は、例えばミクロンあるいはサ
ブミクロンオーダー以下の精密表面に仕上げることが必
要とされており、不織布や紙による研磨テープ用基材に
研磨材を含有する樹脂液の塗工層からなる研磨層を形成
させた研磨テープでの研磨加工がなされている。
や磁気ディスク等の表面は、例えばミクロンあるいはサ
ブミクロンオーダー以下の精密表面に仕上げることが必
要とされており、不織布や紙による研磨テープ用基材に
研磨材を含有する樹脂液の塗工層からなる研磨層を形成
させた研磨テープでの研磨加工がなされている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の研磨テー
プは、不織布や紙による研磨テープ用基材に研磨材を含
有する樹脂液からなる塗工剤による研磨層を形成させた
ものであるため、研磨テープ用基材に適用される研磨材
の量が平面方向において著しく斑になっており、研磨性
にバラツキが発生する。
プは、不織布や紙による研磨テープ用基材に研磨材を含
有する樹脂液からなる塗工剤による研磨層を形成させた
ものであるため、研磨テープ用基材に適用される研磨材
の量が平面方向において著しく斑になっており、研磨性
にバラツキが発生する。
【０００４】また、研磨層の形成の際に大部分の研磨材
が研磨テープ用基材の内部に浸透してしまい、表面には
僅かな量の研磨材が残るだけであることから、研磨テー
プの研削性が低い。
が研磨テープ用基材の内部に浸透してしまい、表面には
僅かな量の研磨材が残るだけであることから、研磨テー
プの研削性が低い。
【０００５】さらに、研磨テープ用基材の内部の空隙が
大きすぎることから、一旦捕集された研削屑が研磨テー
プ外に逃げるために集塵性が悪く、環境を悪化させる等
の問題を有する。
大きすぎることから、一旦捕集された研削屑が研磨テー
プ外に逃げるために集塵性が悪く、環境を悪化させる等
の問題を有する。
【０００６】これに対して本発明は、研磨層の砥粒密度
が高く、高研磨作用を奏し、また、研磨性にバラツキが
無く、さらには、特にカレンダーロール研磨で問題とな
るような微細な磁性粉や繊維粉等の研磨屑を研磨テープ
内に捕集することのできる集塵性能の高い研磨テープ及
びその製造方法を提供する。
が高く、高研磨作用を奏し、また、研磨性にバラツキが
無く、さらには、特にカレンダーロール研磨で問題とな
るような微細な磁性粉や繊維粉等の研磨屑を研磨テープ
内に捕集することのできる集塵性能の高い研磨テープ及
びその製造方法を提供する。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の研磨テープは、
カレンダー処理された紙または不織布からなる研磨テー
プ用基材と、該研磨テープ用基材のカレンダー処理面に
形成されている研磨層とからなる。
カレンダー処理された紙または不織布からなる研磨テー
プ用基材と、該研磨テープ用基材のカレンダー処理面に
形成されている研磨層とからなる。
【０００８】また、本発明の研磨テープの製造方法は、
紙または不織布をカレンダー処理した研磨テープ用基材
のカレンダー処理面に、研磨材を含有する樹脂液を塗
工，乾燥して研磨層を形成することからなる。
紙または不織布をカレンダー処理した研磨テープ用基材
のカレンダー処理面に、研磨材を含有する樹脂液を塗
工，乾燥して研磨層を形成することからなる。
【０００９】研磨テープ用基材には、例えば密度０．６
ｇ／ｃｍ3 以下の空隙の多い紙や不織布をカレンダー処
理したものが利用される。カレンダー処理は、加熱ロー
ルによるものでもあるいは冷ロールによるものでも良
く、研磨テープの用途に応じて適宜選択される。
ｇ／ｃｍ3 以下の空隙の多い紙や不織布をカレンダー処
理したものが利用される。カレンダー処理は、加熱ロー
ルによるものでもあるいは冷ロールによるものでも良
く、研磨テープの用途に応じて適宜選択される。
【００１０】かくして本発明においては、カレンダー処
理された紙または不織布、すなわち、表層の表面積が大
きく、表層の繊維目の詰まった紙または不織布を研磨テ
ープ用基材として利用することにより、砥粒密度が高
く、微細研削屑の集塵性の高い研磨テープが得られる。
理された紙または不織布、すなわち、表層の表面積が大
きく、表層の繊維目の詰まった紙または不織布を研磨テ
ープ用基材として利用することにより、砥粒密度が高
く、微細研削屑の集塵性の高い研磨テープが得られる。
【００１１】研磨テープ用基材には、該基材からの紙粉
や研磨層からの研磨材粒子の脱落防止のために、必要に
応じて、ポリエステル系樹脂，ポリエステルウレタン系
樹脂，ウレタン系樹脂等による下塗り処理が施される
が、この下塗り処理は、研磨テープ用基材をなす紙や不
織布における表層以外の層の繊維目が無くなったり、あ
るいは、研磨テープ用基材のクッション性が無くなった
りすることのないようにして行なうのが好ましい。
や研磨層からの研磨材粒子の脱落防止のために、必要に
応じて、ポリエステル系樹脂，ポリエステルウレタン系
樹脂，ウレタン系樹脂等による下塗り処理が施される
が、この下塗り処理は、研磨テープ用基材をなす紙や不
織布における表層以外の層の繊維目が無くなったり、あ
るいは、研磨テープ用基材のクッション性が無くなった
りすることのないようにして行なうのが好ましい。
【００１２】研磨テープ用基材のカレンダー処理面に形
成する研磨層は、研磨材粒子たる無機質微粉末，バイン
ダー用樹脂，必要に応じて添加される分散剤，帯電防止
剤，染料等が適宜混入されている樹脂溶液からなる塗工
剤によって、例えば、グラビア印刷、リバースロールコ
ート，ロールコート，バーコート，コンマコート，ブレ
ードコート，押出しコート等により、連続して均一に、
または不連続状をなすドット状，縞柄状，格子状等のブ
ロック状のパターンに形成される。
成する研磨層は、研磨材粒子たる無機質微粉末，バイン
ダー用樹脂，必要に応じて添加される分散剤，帯電防止
剤，染料等が適宜混入されている樹脂溶液からなる塗工
剤によって、例えば、グラビア印刷、リバースロールコ
ート，ロールコート，バーコート，コンマコート，ブレ
ードコート，押出しコート等により、連続して均一に、
または不連続状をなすドット状，縞柄状，格子状等のブ
ロック状のパターンに形成される。
【００１３】なお、研磨層の耐摩耗性，耐溶剤性，耐熱
性等の向上を計ると共に、研磨層と研磨テープ用基材と
の間の密着性を向上させるために、前記塗工剤中には、
イソシアネート系の硬化剤を配合しても良い。
性等の向上を計ると共に、研磨層と研磨テープ用基材と
の間の密着性を向上させるために、前記塗工剤中には、
イソシアネート系の硬化剤を配合しても良い。
【００１４】研磨材粒子として利用される無機質微粉末
は、この種の普通の研磨テープの研磨層の形成に使用さ
れる通常の無機質微粉末、例えば、酸化アルミニウム，
炭化珪素，酸化ジルコニュウム，酸化クロム，酸化鉄，
ダイヤモンド，窒化ホウ素，エメリー，酸化セリウム等
による無機質微粉末であって、１次粒子の平均粒径が
０．１〜６０μ程度のものが使用される。
は、この種の普通の研磨テープの研磨層の形成に使用さ
れる通常の無機質微粉末、例えば、酸化アルミニウム，
炭化珪素，酸化ジルコニュウム，酸化クロム，酸化鉄，
ダイヤモンド，窒化ホウ素，エメリー，酸化セリウム等
による無機質微粉末であって、１次粒子の平均粒径が
０．１〜６０μ程度のものが使用される。
【００１５】また、研磨層形成用の塗工剤におけるバイ
ンダー用樹脂には、例えば、ポリウレタン樹脂，アクリ
ル樹脂，エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂，ポリエス
テル樹脂，塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂，ブチ
ラール樹脂，ポリアミド樹脂，エポキシ樹脂，硝化綿，
塩化ゴム等による単独樹脂または２種以上の混合樹脂が
使用され、通常、バインダー用樹脂１００重量部に対し
て研磨材粒子たる無機質微粉末が５０〜１４００重量部
程度の割合で使用される。
ンダー用樹脂には、例えば、ポリウレタン樹脂，アクリ
ル樹脂，エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂，ポリエス
テル樹脂，塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂，ブチ
ラール樹脂，ポリアミド樹脂，エポキシ樹脂，硝化綿，
塩化ゴム等による単独樹脂または２種以上の混合樹脂が
使用され、通常、バインダー用樹脂１００重量部に対し
て研磨材粒子たる無機質微粉末が５０〜１４００重量部
程度の割合で使用される。
【００１６】さらに、前記研磨層形成用の塗工剤におけ
る溶剤には、バインダー用樹脂の種類に応じて、例え
ば、トルエン，キシレン，メチルエチルケトン，メチル
イソブチルケトン，アノン，イソプロピルアルコール，
酢酸エチル，酢酸ブチル，エタノール等からなる単独溶
剤あるいはこれらの２種以上の混合溶剤等が使用され、
塗工剤は該塗工剤を塗工する手段に相応しい粘度に調製
される。
る溶剤には、バインダー用樹脂の種類に応じて、例え
ば、トルエン，キシレン，メチルエチルケトン，メチル
イソブチルケトン，アノン，イソプロピルアルコール，
酢酸エチル，酢酸ブチル，エタノール等からなる単独溶
剤あるいはこれらの２種以上の混合溶剤等が使用され、
塗工剤は該塗工剤を塗工する手段に相応しい粘度に調製
される。
【００１７】前記塗工剤による研磨層は、一般的には厚
さ３〜１００μ程度に形成される。
さ３〜１００μ程度に形成される。
【００１８】なお、研磨層の形成に際しては、研磨層形
成用の塗工剤の塗工工程に続いて、必要に応じてエージ
ング処理が施される。
成用の塗工剤の塗工工程に続いて、必要に応じてエージ
ング処理が施される。
【００１９】研磨層の表面には、例えばオレイン酸等の
スリップ剤を塗工することにより、研磨層のスリップ適
性を高めると共に被研磨体へスリップ剤が転移すること
による離型効果の持続を計ることができる。
スリップ剤を塗工することにより、研磨層のスリップ適
性を高めると共に被研磨体へスリップ剤が転移すること
による離型効果の持続を計ることができる。
【００２０】
【作用】本発明の研磨テープは、研磨テープ用基材とし
てカレンダー処理された紙または不織布を利用している
ため、カレンダー処理面である研磨テープ用基材の表層
での繊維が緻密になっており、かつ、該表層が平坦にな
っている。
てカレンダー処理された紙または不織布を利用している
ため、カレンダー処理面である研磨テープ用基材の表層
での繊維が緻密になっており、かつ、該表層が平坦にな
っている。
【００２１】したがって、本発明の研磨テープは、紙ま
たは不織布のカレンダー処理面への研磨層の形成の際
に、研磨材が研磨テープ用基材の内部に浸透してしまう
ようなことが無く、研磨テープ用基材の表面の研磨層が
砥粒密度の高い均一な研磨層となるため、研磨作用にバ
ラツキが無く、しかも、高研磨作用が奏され、さらに
は、研磨材粒子間や研磨テープ用基材の空隙部分への微
小な研削屑の付着作用が奏される。
たは不織布のカレンダー処理面への研磨層の形成の際
に、研磨材が研磨テープ用基材の内部に浸透してしまう
ようなことが無く、研磨テープ用基材の表面の研磨層が
砥粒密度の高い均一な研磨層となるため、研磨作用にバ
ラツキが無く、しかも、高研磨作用が奏され、さらに
は、研磨材粒子間や研磨テープ用基材の空隙部分への微
小な研削屑の付着作用が奏される。
【００２２】また、カレンダーロール研磨等で問題とな
るような微細な磁性粉や繊維粉をも研磨テープ内から脱
落させることなく捕集し得るため、集塵性において優れ
た作用が奏される。
るような微細な磁性粉や繊維粉をも研磨テープ内から脱
落させることなく捕集し得るため、集塵性において優れ
た作用が奏される。
【００２３】特に、研磨層が不連続状をなすようにして
形成されている場合には、研磨テープ用基材が露呈して
いる部分での微小な研削屑の付着作用が得られるため、
研削屑の発生し易い金属ロール表面クリーニングにおい
ても、研削屑を確実に付着させ得る作用が奏される。
形成されている場合には、研磨テープ用基材が露呈して
いる部分での微小な研削屑の付着作用が得られるため、
研削屑の発生し易い金属ロール表面クリーニングにおい
ても、研削屑を確実に付着させ得る作用が奏される。
【００２４】また、本発明の研磨テープの製造方法によ
れば、前述の作用を奏する研磨テープを的確に得られ
る。
れば、前述の作用を奏する研磨テープを的確に得られ
る。
【００２５】
【実施例】以下、本発明の研磨テープ及びその製造方法
の具体的な構成を製造実施例を以って説明する。
の具体的な構成を製造実施例を以って説明する。
【００２６】実施例１ 塗工剤の製造(1) 下記組成物による研磨材分散樹脂液［Ａ］に対して、キ
シリレンジジイソシアナートを、前記研磨材分散樹脂液
［Ａ］中の線状飽和ポリエステル樹脂における水酸基
（−ＯＨ）と添加されるキシリレンジジイソシアナート
のイソシアネート基（−ＮＣＯ）との関係が、（−ＮＣ
Ｏ／−ＯＨ）＝５（当量比）に相当する量で添加し、引
き続いて、研磨材分散樹脂液［Ａ］中の溶剤と同一の溶
剤によって希釈し、粘度８０ｃｐｓの研磨層形成用の塗
工剤［ａ］を得た。
シリレンジジイソシアナートを、前記研磨材分散樹脂液
［Ａ］中の線状飽和ポリエステル樹脂における水酸基
（−ＯＨ）と添加されるキシリレンジジイソシアナート
のイソシアネート基（−ＮＣＯ）との関係が、（−ＮＣ
Ｏ／−ＯＨ）＝５（当量比）に相当する量で添加し、引
き続いて、研磨材分散樹脂液［Ａ］中の溶剤と同一の溶
剤によって希釈し、粘度８０ｃｐｓの研磨層形成用の塗
工剤［ａ］を得た。
【００２７】 研磨材分散樹脂液［Ａ］ (1) 線状飽和ポリエステル樹脂 ・・・・・・・・・・・・・５７重量部 (2) 緑色炭化珪素研磨材（粒度 :＃8000）・・・・２００重量部 (3) 溶剤（トルエン）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・１３３重量部 (4) アクリル系レベリング剤 ・・・・・・・・・・・・・・・２重量部
【００２８】研磨テープの製造 坪量５０ｇ／ｍ2 の抄造紙をカレンダー処理した坪量約
５２ｇ／ｍ2 の研磨テープ用基材のカレンダー処理面
に、前記塗工剤［ａ］を、塗工部分における塗工量１０
ｇ( 固形成分）／ｍ2 の割合に、グラビア印刷法によ
り、基材の長さ方向に対して４５度に向かう幅０．５ｍ
ｍの多数のストライプ状のパターン印刷をストライプ同
士の間隔０．５ｍｍ宛を置いて行ない、さらに、４０℃
で７日間のエージング処理に付すことにより、本発明の
実施例品である研磨テープを得た。
５２ｇ／ｍ2 の研磨テープ用基材のカレンダー処理面
に、前記塗工剤［ａ］を、塗工部分における塗工量１０
ｇ( 固形成分）／ｍ2 の割合に、グラビア印刷法によ
り、基材の長さ方向に対して４５度に向かう幅０．５ｍ
ｍの多数のストライプ状のパターン印刷をストライプ同
士の間隔０．５ｍｍ宛を置いて行ない、さらに、４０℃
で７日間のエージング処理に付すことにより、本発明の
実施例品である研磨テープを得た。
【００２９】該研磨テープには、不連続をなす厚さ１６
μの研磨層が形成されており、しかも、研磨層同士の間
には研磨テープ用基材が露呈している。
μの研磨層が形成されており、しかも、研磨層同士の間
には研磨テープ用基材が露呈している。
【００３０】実施例２ 前記実施例１で利用した塗工剤［ａ］を、厚さ５０μの
ポリエステル繊維製不織布をカレンダー処理した研磨テ
ープ用基材のカレンダー処理面に、塗工部分における塗
工量を３５g(固形成分) ／ｍ2 の割合に、グラビア印刷
法によって、基材の長さ方向に対して４５度に向かう幅
０．５ｍｍの多数のストライプ状のパターン印刷をスト
ライプ同士の間隔０．５ｍｍ宛を置いて行ない、さら
に、４０℃で７日間のエージング処理に付すことによ
り、本発明の実施例品である研磨テープを得た。
ポリエステル繊維製不織布をカレンダー処理した研磨テ
ープ用基材のカレンダー処理面に、塗工部分における塗
工量を３５g(固形成分) ／ｍ2 の割合に、グラビア印刷
法によって、基材の長さ方向に対して４５度に向かう幅
０．５ｍｍの多数のストライプ状のパターン印刷をスト
ライプ同士の間隔０．５ｍｍ宛を置いて行ない、さら
に、４０℃で７日間のエージング処理に付すことによ
り、本発明の実施例品である研磨テープを得た。
【００３１】該研磨テープには、不連続をなす厚さ１６
μの研磨層が形成されており、しかも、研磨層同士の間
には研磨テープ用基材が露呈している。
μの研磨層が形成されており、しかも、研磨層同士の間
には研磨テープ用基材が露呈している。
【００３２】比較例１ カレンダー処理されていない坪量５０ｇ／ｍ2 の抄造紙
による研磨テープ用基材と、前記実施例１で利用した塗
工剤［ａ］とを利用し、研磨テープ用基材の表面に、リ
バースロールコーター法によって塗工剤を全面ベタに塗
工し、４０℃で７日間のエージング処理に付すことによ
り、比較のための研磨テープを得た。
による研磨テープ用基材と、前記実施例１で利用した塗
工剤［ａ］とを利用し、研磨テープ用基材の表面に、リ
バースロールコーター法によって塗工剤を全面ベタに塗
工し、４０℃で７日間のエージング処理に付すことによ
り、比較のための研磨テープを得た。
【００３３】［実験］実施例１〜２および比較例１で得
られた各研磨テープを利用し、８ミリ用塗布型メタルテ
ープ及びＶＨＳビデオ用塗布型コバルト酸化鉄テープの
表面研磨仕上げを行なった。
られた各研磨テープを利用し、８ミリ用塗布型メタルテ
ープ及びＶＨＳビデオ用塗布型コバルト酸化鉄テープの
表面研磨仕上げを行なった。
【００３４】各テープの研磨処理で得られた被研磨体に
おけるドロップアウト減少率（％）を［表１］に、ま
た、被研磨体に発生したスクラッチ傷の発生度合の４段
階評価を［表２］に示す。なお、スクラッチ傷の発生度
合の４階評価は、スクラッチ傷の発生の少ない方から順
次Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄによって示した。
おけるドロップアウト減少率（％）を［表１］に、ま
た、被研磨体に発生したスクラッチ傷の発生度合の４段
階評価を［表２］に示す。なお、スクラッチ傷の発生度
合の４階評価は、スクラッチ傷の発生の少ない方から順
次Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄによって示した。
【００３５】
【表１】
【００３６】
【表２】
【００３７】
【発明の効果】本発明の研磨テープを利用する研磨作業
においては、微小な研磨屑の集塵性が良好で、均一な研
磨が行なえるため、品質の高い研磨品が得られる。
においては、微小な研磨屑の集塵性が良好で、均一な研
磨が行なえるため、品質の高い研磨品が得られる。
【００３８】また、本発明の研磨テープの製造方法によ
れば、前記特性を有する研磨テープが的確に得られる。
れば、前記特性を有する研磨テープが的確に得られる。
Claims (2)
- 【請求項１】 カレンダー処理された紙または不織布
からなる研磨テープ用基材と、該研磨テープ用基材のカ
レンダー処理面に形成されている研磨層とからなること
を特徴とする研磨テープ。 - 【請求項２】 紙または不織布をカレンダー処理した
研磨テープ用基材のカレンダー処理面に、研磨材を含有
する樹脂液を塗工，乾燥して研磨層を形成することを特
徴とする研磨テープの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9525893A JPH06278041A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 研磨テープ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9525893A JPH06278041A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 研磨テープ及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06278041A true JPH06278041A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=14132745
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9525893A Pending JPH06278041A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 研磨テープ及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06278041A (ja) |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP9525893A patent/JPH06278041A/ja active Pending
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