JPH06277179A - 眼科測定装置 - Google Patents

眼科測定装置

Info

Publication number
JPH06277179A
JPH06277179A JP5175002A JP17500293A JPH06277179A JP H06277179 A JPH06277179 A JP H06277179A JP 5175002 A JP5175002 A JP 5175002A JP 17500293 A JP17500293 A JP 17500293A JP H06277179 A JPH06277179 A JP H06277179A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
light
eye
fluorescence
lamp microscope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5175002A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Akiyama
光一 秋山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kowa Co Ltd
Original Assignee
Kowa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kowa Co Ltd filed Critical Kowa Co Ltd
Priority to JP5175002A priority Critical patent/JPH06277179A/ja
Publication of JPH06277179A publication Critical patent/JPH06277179A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Eye Examination Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 細隙灯顕微鏡の機能を損なうことなく、所定
の蛍光剤を点眼した被検眼の角膜および涙液からの蛍光
強度を定量的に測定することができる眼科測定装置を提
供する。 【構成】 所定の蛍光剤を点眼した被検眼の角膜及び涙
液からの蛍光強度を定量的に測定できるようにするた
め、細隙灯顕微鏡にエキサイターフィルター21および
バリアーフィルタ41、光電変換素子42、測定領域を
制限するための開口をもったマスク40、光電変換素子
からの信号を処理して眼科測定を行う処理手段などを細
隙灯顕微鏡の機能を損なわないように設ける。蛍光の取
り出しは、対物レンズ27および変倍ユニット29の間
に設けられた特殊開口ミラー28により行なう。投光部
1および受光部2の被検眼に対する角度は角膜および涙
液測定にそれぞれ適した角度にロックできるようにクリ
ック機構などを設けておく。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は眼科測定装置、特に被検
眼の角膜ないし涙液の蛍光測定を行なうとともに、細隙
灯顕微鏡として被検眼の観察が可能な眼科測定装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】蛍光剤を点眼した角膜上皮および涙液の
蛍光測定(生体染色検査)はドライアイ(涙液減少症)
や角膜の浸透性(バリアー機能)の異常などの眼科疾患
を判定する上で極めて重要である。従来は細隙灯顕微鏡
を用いての目視判定が繁用されている一方、定量的な方
法としては写真計測法が報告されているが、容易に臨床
応用できる装置はまだ完成されていない。
【0003】従来の目視判定では個人差によって判定基
準が異なり、データの信頼性に欠けるという問題点があ
るので、これを解決するために近年、たとえば、特開昭
58−183135号、特公昭61−52694号など
に示されるように、照明光を眼内に照射し、前もって点
眼した蛍光剤の眼内からの蛍光を受光して定量分析する
ことによって眼科測定が行われはじめている。
【0004】また、一部実験機等で細隙灯顕微鏡を改造
したものがあるが、これらは観察系の左右一方を利用し
ているため効率が悪く、細隙灯顕微鏡としての機能を損
なったものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の細隙灯顕微鏡で
の被検眼の蛍光観察または、蛍光撮影はあくまでも定性
的な測定で検者の感覚的なものによるところが非常に大
きい。特に観察だけの場合には前回との比較は検者の記
憶によらなければならないが、人間の記憶は一般的には
信頼性にかける。写真撮影により記録を残しておけばよ
いが、写真を撮影するときの条件により異なった写真に
なったり、フイルムの特性の違いにより、同じ被検眼で
あっても異なった判断をしてしまう。
【0006】本発明の課題は、以上の問題を解決し、細
隙灯顕微鏡の機能を損なうことなく、所定の蛍光剤を点
眼した被検眼の角膜あるいは涙液からの蛍光強度を種々
の測定条件で定量的に、しかも操作性よく測定すること
ができる簡単安価に構成できる眼科測定装置を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明においては、被検眼の角膜ないし涙液の蛍
光測定を行なうとともに、細隙灯顕微鏡として被検眼の
観察が可能な眼科測定装置において、照明光を所定の大
きさで被検眼の測定点に集光させるための手段と、所定
の波長のみを選択的に透過させるためのエキサイターフ
ィルターとを備えた投光部と、前記測定点での照明光の
集光状態を観察するための観察系と、この観察系の光路
の一部を分岐させる手段と、所定の蛍光剤を点眼した被
検眼の前記測定点からの蛍光を受光するための光電変換
素子と前記光電変換素子の前方に配置された測定領域を
限定するための所定の大きさの開口を持ったマスクと、
前記投光部とは異なる所定の波長のみを選択的に透過さ
せるバリアーフィルターとを備えた受光部と、前記投光
部と受光部を共に被検眼下方に位置する回転軸を中心に
各々独立に回転移動可能とし、かつ蛍光測定の際には前
記投光部の光軸と受光部の光軸のなす角度を角膜ないし
涙液の測定に適した所定の角度で固定する手段と、前記
光電変換素子からの信号を処理して眼科測定を行なう処
理手段とその結果を出力する出力装置を設け、前記蛍光
剤を点眼した被検眼の角膜および涙液からの蛍光強度を
定量的に測定する細隙灯顕微鏡としての構成を採用し
た。
【0008】さらに、本発明では、細隙灯顕微鏡用光源
と蛍光測定用光源を切り換えて使用できるような構成を
も用いる。
【0009】
【作用】以上の構成によれば、蛍光測定のための光を細
隙灯顕微鏡の対物レンズと変倍ユニットとの間に配置さ
れ観察系の光路を妨げないような開口を有するミラーに
より取り出すようにしているため、細隙灯顕微鏡の機能
を損なうことがない。また、蛍光測定の際には投光部の
光軸と受光部の光軸のなす角度を角膜ないし涙液の測定
に適した所定の角度で固定することができるので、測定
操作が極めて容易に行なえる。さらに、光電変換素子を
介して蛍光測定を行ない、定量的な蛍光測定が行なえ
る。また、細隙灯顕微鏡用光源と蛍光測定用光源を独立
して設け、これらを切り換えることにより測定条件を一
定に制御でき、高精度かつ再理性の高い測定が可能とな
る。
【0010】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づき、本発明を
詳細に説明する。
【0011】<第1実施例>図1、図2には、本発明に
係わる眼科測定装置の概略構成が示されており、両図に
おいて符号1で図示するものは照明光を投光するための
投光部で、この投光部1には細隙灯顕微鏡、蛍光測定の
双方に兼用する照明用光源20、この照明光を被検眼2
6に投光するための光学系、照明光量モニター用受光素
子47(たとえば、フォトダイオード)などが収納され
ている。照明用光源20からの照明光は、エキサイター
フィルター21、スリット22、ビームスプリッター2
3、レンズ24、プリズム25を介して被検眼26を照
明する。
【0012】光源20を細隙灯顕微鏡光源として使用す
る場合の照明光量は図1の調光ボタン14を回すことに
より任意に調節できるようになっている。
【0013】なお、エキサイターフィルター21は必要
に応じて照明光光路内に挿入(エキサイターフィルター
21を透過した光を特に励起光と呼ぶ)または、光路内
から取り出される。このエキサイターフィルター21は
透過ピークを490nm付近にもつ可視青色透過型バン
ドパスフィルターで、蛍光剤として点眼される水溶性フ
ルオレセインナトリウムを効率よく励起させることがで
きるようになっている。
【0014】また、照明光の一部はビームスプリツター
23により分岐されフォトダイオード等で構成される受
光素子47に入射されるようになっている。受光素子4
7からの信号は演算装置45により制御される自動調光
回路48に入力され、照明用光源20の電圧制御また
は、位相制御を行なうことで蛍光測定の際の照明光量が
一定に保たれる。
【0015】受光部2は被検眼26の観察、または被検
眼26の蛍光測定を行なうためのもので、被検眼26を
観察するための光学系、蛍光測定を行なうための光学系
が収納されている。照明光によって照明された被検眼2
6からの光は、対物レンズ27、特殊開口ミラー28、
変倍ユニット29、レンズ30、プリズム31、32、
視野絞り33、接眼レンズ34を介して検者35により
観察される。変倍ユニット29は必要に応じて観察倍率
を変換するためのもので、変倍ユニット切り換えノブ1
3によって変倍される。このような変倍ユニットは公知
の細隙灯顕微鏡に備わっている機構である。
【0016】特殊開口ミラー28は、図3,図4,図5
に示すように、観察系の光路を妨げないようになってい
る。すなわち、特殊開口ミラー28には、図4、図5に
示すように両眼用の2つの変倍ユニット29、29の有
効開口に相当する楕円の開口が変倍ユニット29、29
の光路上に設けられており、しかも特殊開口ミラー28
は対物レンズ27と変倍ユニット29の間に配置されて
いるので観察系を変倍しても蛍光測定は何も影響を受け
ないようになっており、細隙灯顕微鏡として使用する際
にその機能を損なわないような構造になっている。
【0017】所定の蛍光剤を点眼した被検眼26からの
蛍光は、対物レンズ27を介してこの特殊開口ミラー2
8により反射されリレーミラー37、38、シャッター
39、マスク40、バリアーフイルター41を介して、
光電変換素子として機能する光電子増倍管(以下フォト
マルという)42によって受光される。
【0018】バリアーフィルター41は透過ピークを5
20nm〜550nmに持つ可視緑色透過型バンドパス
フイルターで、蛍光剤として用いている水溶性フルオレ
セインナトリウムからの蛍光を効率よく透過させ、しか
も有害光となる励起光を効率よくカットするためのもの
である。マスク40はフォトマル42に入射する不要な
領域からの光をカットするために視野を制限するもの
で、マスク40と被検眼内の所定点P(測定点P:後
述)とは受光部2の光学系に関して共役となるように配
置される。
【0019】フォトマル42からの出力は増幅器50を
介してマイクロプロセッサなどから構成された演算装置
45に接続されたカウンター43に入力され、フォトマ
ル42によって検出された蛍光強度が単位時間当たりの
パルス数としてカウントされる。
【0020】このカウンター43による計数値、すなわ
ちサンプリング回数や総パルス数は各単位時間ごとにメ
モリー44内に設定された所定のメモリーセル内に格納
される。このメモリー44内に格納された測定データに
基づいて演算装置45が演算処理を行い、蛍光強度が測
定される。その際、角膜測定の時には測定点Pは角膜上
皮に、涙液測定の時には測定点Pは下瞼に溜まった涙液
に(図9)設定される。
【0021】なお、シャッター39は蛍光測定の時のみ
開放してフォトマル42を保護するためのもので、架台
7上に設けられた押しボタンスイッチ9を備えたジョイ
スティック8等の入力装置を介して光学系に挿入あるい
は光学系から離脱される。
【0022】また、本実施例では、公知の細隙灯顕微鏡
同様、発光ダイオードからなる固視灯5が、被検者が固
視できる位置に配置される。固視灯5はリンク機構6に
よって自由に移動させることができ、被検者に対して最
適な位置に調節することができるようになっている。
尚、固視灯の色は励起光(青色)とは異なった色(たと
えば、赤色)に選ばれる。
【0023】さらに、投光部1と受光部2は回転軸3を
中心に水平面内に各々独立に回転移動ができるようにな
っており、さらに角膜測定時には30゜、涙液測定時に
は90゜の角度をなして固定されるようになっており、
細隙灯顕微鏡として使用する時はクリック機構等のロッ
ク機構を解除して自由に回転するようにして眼球断面観
察を行なうことができるように構成されている。
【0024】電源ボックス12には、照明用光源20の
自動調光回路48、演算装置45、メモリー44、カウ
ンター43などの電気回路や不図示の電源等が配置され
ている。
【0025】次に、装置と被検眼のアライメント手順お
よび測定手順の全体の流れについて説明する。細隙灯顕
微鏡として使用する場合は公知であるので、ここでは、
蛍光測定の場合のみを説明する。
【0026】まず、投光部1と受光部2を所定の角度に
設定する。ここで、角膜測定の場合には図6、図7に示
すように投光部1と受光部2の角度を30゜に設定す
る。また、涙液測定の場合には図8、図10に示すよう
に投光部1と受光部2の角度を90゜に設定する。
【0027】いずれの場合も、投光部1と受光部2の回
転機構にクリック機構等のようなロック機構を設けてお
き上記の角度で固定できるようにしておくのがよい。こ
れにより、迅速に蛍光測定に入ることができる。
【0028】被検者のあごをあご台4に載せ、その後照
明用光源20を点灯し、ジョイスティック8を操作して
スリット22によるスリット像を被検眼26の測定点P
に投影する。この測定点Pは角膜測定の場合には角膜上
皮に、涙液測定の場合には下瞼に溜まった涙液に(図
9)設定される。
【0029】ここで、角膜測定、および涙液測定の各々
の場合の上記の光学系のセッティングについて説明す
る。
【0030】角膜測定の場合に投光部1と受光部2の角
度(測定角)を30゜にするのは、測定部位を角膜上皮
Bに限定するためと虹彩Aや水晶体の影響を避けた上で
観察しやすくするためである。図7において測定領域は
フォーカルダイヤモンド(有効測定領域)として示され
ている部分で、この領域から発した蛍光だけがマスクに
影響されずに受光される。この測定角30゜が大きくな
ったり小さくなったりすると観察がしずらくなったり、
虹彩や水晶体の影響を受け易くなったりする。
【0031】涙液測定の場合に測定角を90゜にするの
は結膜(俗に言う白目)の影響を避けるためと涙液にピ
ントを合わせ易くするためである。この状態(図10参
照)での実質上の有効測定領域は励起光とフォーカルダ
イヤモンドと下瞼に溜まった涙液C(蛍光剤が存在する
部分)が重なった部分である。この測定角が90゜より
くずれていくと結膜Dからの影響を受け易くなり、ピン
トも涙液表面にあわせにくくなる。
【0032】次に、エキサイターフィルター21を照明
光路内に挿入し、スリット幅調整ノブ10、およびスリ
ット長調整ノブ11により、スリット像を所定の大きさ
に設定する。
【0033】以上のようにしてアライメントが達成され
た後、図1のジョイスティック8の押しボタンスイッチ
9を押すことにより、これによりシャッター39が開放
し、蛍光剤を点眼した被検眼26からの蛍光強度が測定
され、一定時間開放後シャッター39が自動的に閉じ測
定が終了となる。
【0034】以上の操作を必要に応じて数回繰り返し、
各々の測定結果および平均値などの集計結果などが出力
装置46から出力される。この場合の出力装置46はデ
ィスプレイまたはプリンタ(あるいはその両方)が選択
される。
【0035】図11、図12は、それぞれ角膜測定およ
び涙液測定のディスプレイまたはプリンタへの出力結果
を示している。
【0036】図11においては、平均値とともに測定値
を回数ごとに並べた出力形式を採用している。また、図
12の涙液測定の場合には、測定値の対数値と測定時間
の回帰直線のグラフとその相関係数も出力するようにし
ている。これにより涙液量を計算することができる。
【0037】蛍光測定の終了後は、投光部1と受光部2
のロック機構を解除し、エキサイターフィルター21を
照明光路内から離脱させ、細隙灯顕微鏡として使用でき
るようにしておく。
【0038】以上の実施例によれば、眼科診断において
最も使用頻度の高い細隙灯顕微鏡に蛍光剤を点眼した被
検眼の角膜および涙液の蛍光強度を定量的に測定する機
能を細隙灯顕微鏡の機能を阻害しないように実装するこ
とができ、通常の眼科診断を行っていても、蛍光剤を点
眼すればただちに角膜や涙液の蛍光測定を行なうことが
でき、しかもその結果が定量的な測定値であるため、検
者によって異なった判断をすることがなくなり、測定値
どうしの比較などを客観的に行なうことが可能になる。
この手軽さは臨床上非常に有益なものである。
【0039】<第2実施例>ところで、角膜及び涙液の
蛍光測定を行う場合、照明光量と照明視野が正確に把握
できていないと正確な測定ができない。つまり、同じ蛍
光濃度であっても照明光量及び照明視野が変わると異な
る蛍光濃度として測定されてしまう。従って、所定の照
明光量及び照明視野に固定されるのが好ましいが、細隙
灯顕微鏡として使用する際には照明光量や照明視野(ス
リツトの幅や長さ)が任意に設定できなければならな
い。
【0040】ところが、第1実施例の装置では、細隙灯
顕微鏡用光源と蛍光測定用光源が兼用されており(照明
用光源20)、蛍光測定時の照明光量及び照明視野の大
きさを一定の値で固定することが難しかったため、高精
度かつ再現性の高い蛍光測定が難しい。
【0041】この点に鑑み、単に蛍光照明用光学系を別
に追加するという解決策も考えられるが、コストや操作
性を考えると、図13に示すような構成が好ましい。な
お、図13の装置は、投光部の構造以外は前述の実施例
と同様である。
【0042】図13において符号1で図示するものは照
明光を投光するための投光部で、この投光部1には細隙
灯顕微鏡専用の照明用光源20´、蛍光測定専用の照明
用光源60、照明光を被検眼26に投光するための光学
系、蛍光測定用の照明光量モニター用受光素子66(例
えば、フォトダイオード)などが収納されている。
【0043】本実施例では、図2のビームスプリッタ2
3の位置にはね上げミラー23aを設けてあり、このは
ね上げミラー23aによって細隙灯顕微鏡と蛍光測定と
を切り換える、つまり、細隙灯顕微鏡と蛍光測定とでそ
れぞれ専用の照明光源を切り換えることができるように
なっている。
【0044】細隙灯顕微鏡としての使用時は、不図示の
レバーなどの操作手段によりはね上げミラー23aが光
路より退避(これは、投光部内の配置によっては逆の動
作でもかまわない)され、細隙灯顕微鏡用光源20´か
らの照明光が、レンズ21、スリツト22、レンズ2
4、プリズム25を介して被検眼26を照明する。な
お、細隙灯顕微鏡用光源20´からの照明光量は図1の
調光ボタン14を回すことにより任意に調節できるよう
になっている。
【0045】次に、蛍光測定時は、はね上げミラー23
aが光路内に挿入され、蛍光測定用光源60からの照明
光は、レンズ61、ハーフミラー62、エキサイターフ
イルター63、ミラー64を介してマスク65を通過
後、さらにはね上げミラー23a、レンズ24、プリズ
ム25を介して被検眼26を照明する。マスク65は蛍
光測定時の照明視野を決定する所定の大きさの開口を持
っており、前述の測定点Pと共役な位置に配置されてい
る。
【0046】尚、エキサイターフイルター6Зは、第1
実施例のエキサイターフイルター21と同様に、透過ピ
ークを490nm付近にもつ可視青色透過型バンドパス
フイルターで、蛍光剤として使用する水溶性フルオレセ
インナトリウムを効率よく励起させることができるよう
になっている。
【0047】また、蛍光測定用の照明光の一部はハーフ
ミラー62により分岐され、フォトダイオード等で構成
される受光素子66に入射されるようになっており、受
光素子66からの信号は演算装置45につながっている
自動調光回路48などで構成される自動光量調節機構に
入力され、蛍光測定時、専用光源60の電圧制御また
は、位相制御を行うことで蛍光測定用の照明光量が一定
に保たれる。
【0048】蛍光測定の終了後は、投光部1と受光部2
のロック機構を解除し、はね上げミラー23aを照明光
路内から離脱させることにより、細隙灯顕微鏡として使
用することができる。
【0049】以上の構成によれば、細隙灯顕微鏡用光源
と蛍光測定用光源とを別々に設けており、細隙灯顕微鏡
として使用するか、蛍光測定を行なうかによってこれら
光源を切り換えるようにしてあるので、蛍光測定時に照
明光量および照明視野を所定の値で固定できる。
【0050】したがって、蛍光測定時の測定条件が常に
一定に制御でき、精度が高く、また再現性の高い蛍光測
定が可能であり、一方、細隙灯顕微鏡として使用する時
には蛍光測定に影響を与えることなく照明光量及び照明
視野を自由に変えることができるという利点がある。
【0051】また、はね上げミラーを操作することによ
り即座に蛍光測定と細隙灯顕微鏡観察の切り換えが可能
であり操作性が高く、さらに、はね上げミラー以降の光
学系が共通となっており、簡単安価かつ小型軽量に装置
を構成できる。
【0052】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明によれ
ば、蛍光測定のための光を細隙灯顕微鏡の対物レンズと
変倍ユニットとの間に配置され観察系の光路を妨げない
ような開口を有するミラーにより取り出すようにしてい
るため、細隙灯顕微鏡の機能を損なうことがなく、ま
た、蛍光測定の際には投光部の光軸と受光部の光軸のな
す角度を角膜ないし涙液の測定に適した所定の角度で固
定することができるので、測定操作が極めて容易に行な
え、光電変換素子を介して蛍光測定を行ない、定量的な
蛍光測定を行なうので、測定値どうしの比較などが可能
で、客観的な眼科測定が可能な臨床上非常に有益な優れ
た眼科測定装置を提供できる。
【0053】さらに、細隙灯顕微鏡用光源と蛍光測定用
光源とを別々に設けており、細隙灯顕微鏡として使用す
るか、蛍光測定を行なうかによってこれら光源を切り換
えるようすることにより、蛍光測定時に照明光量および
照明視野を所定の値で固定でき、蛍光測定時の測定条件
が常に一定に制御でき、精度が高く、また再現性の高い
蛍光測定が可能であり、一方、細隙灯顕微鏡として使用
する時には蛍光測定に影響を与えることなく照明光量及
び照明視野を自由に変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した眼科測定装置の第1実施例を
示した説明図である。
【図2】図1の装置の内部構造を側方から示した説明図
である。
【図3】図2の特殊開口ミラーの側面図である。
【図4】図2の特殊開口ミラー28の上面図である。
【図5】図2の特殊開口ミラー28の斜視図である。
【図6】本発明による角膜測定時の光学系の上面図であ
る。
【図7】本発明による角膜測定時の光学系のより詳細な
上面図である。
【図8】本発明による涙液測定時の光学系の上面図であ
る。
【図9】本発明による涙液測定時の測定領域の説明図で
ある。
【図10】本発明による涙液測定時の測定領域の上面図
である。
【図11】本発明による角膜測定時の出力例を示した説
明図である。
【図12】本発明による涙液測定時の出力例を示した説
明図である。
【図13】本発明を採用した眼科測定装置の第2実施例
を示した説明図である。
【符号の説明】
1 投光部 2 受光部 8 ジョイスティック 12 電源ボックス 14 調光ボタン 20 照明用光源 20´ 細隙灯顕微鏡用光源 21 エキサイターフィルター 22 スリット 23 ビームスプリッタ 23a はね上げミラー 26 被検眼 27 対物レンズ 28 特殊開口ミラー 29 変倍ユニット 33 視野絞り 40 マスク 42 フォトマル(光電子増倍管) 45 演算装置 46 出力装置 48 自動調光回路 P 測定点 60 蛍光測定用光源 61 レンズ 62 ハーフミラー 63 エキサイターフイルター 64 ミラー 65 マスク

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼の角膜ないし涙液の蛍光測定を行
    なうとともに、細隙灯顕微鏡として被検眼の観察が可能
    な眼科測定装置において、 照明光を所定の大きさで被検眼の測定点に集光させるた
    めの手段と、所定の波長のみを選択的に透過させるため
    のエキサイターフィルターとを備えた投光部と、 前記測定点での照明光の集光状態を観察するための観察
    系と、 この観察系の光路の一部を分岐させる手段と、 所定の蛍光剤を点眼した被検眼の前記測定点からの蛍光
    を受光するための光電変換素子と前記光電変換素子の前
    方に配置された測定領域を限定するための所定の大きさ
    の開口を持ったマスクと、前記投光部とは異なる所定の
    波長のみを選択的に透過させるバリアーフィルターとを
    備えた受光部と、 前記投光部と受光部を共に被検眼下方に位置する回転軸
    を中心に各々独立に回転移動可能とし、かつ蛍光測定の
    際には前記投光部の光軸と受光部の光軸のなす角度を角
    膜ないし涙液の測定に適した所定の角度で固定する手段
    と、 前記光電変換素子からの信号を処理して眼科測定を行な
    う処理手段とその結果を出力する出力装置を設け、 前記蛍光剤を点眼した被検眼の角膜および涙液からの蛍
    光強度を定量的に測定する細隙灯顕微鏡として構成され
    たことを特徴とする眼科測定装置。
  2. 【請求項2】 前記照明光の光量をモニターして照明光
    量を一定に保つための自動光量調節機構を前記投光部内
    に設けたことを特徴とする請求項1に記載の眼科測定装
    置。
  3. 【請求項3】 前記蛍光測定のうちの涙液測定に関し
    て、測定値を出力する際に測定値の対数値と測定時間の
    回帰直線のグラフとその相関係数をディスプレイまたは
    プリンタ、あるいはその両方に出力することを特徴とす
    る請求項1に記載の眼科測定装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の蛍光剤が水溶性フルオレセイ
    ンナトリウムであることを特徴とする請求項1に記載の
    眼科測定装置。
  5. 【請求項5】 前記投光部内に備えられたエキサイター
    フィルターが透過ピークを490nm付近に持つ可視青
    色透過型バンドパスフィルターであることを特徴とする
    請求項1または請求項4に記載の眼科測定装置。
  6. 【請求項6】 前記受光部内に備えられたバリアーフィ
    ルターが透過ピークを520nm〜550nmに持つ可
    視緑色透過型バンドパスフィルターであることを特徴と
    する請求項1または請求項4に記載の眼科測定装置。
  7. 【請求項7】 前記投光部と受光部のなす角度を角膜測
    定の場合には30゜に、涙液測定の場合には90゜に設
    定することを特徴とする請求項1に記載の眼科測定装
    置。
  8. 【請求項8】 前記観察系の光路の一部を分岐させる手
    段が前記受光部内に配置された対物レンズと変倍ユニッ
    トとの間に配置され観察系の光路を妨げないような形状
    の開口を有するミラーから構成されることを特徴とする
    請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の眼科
    測定装置。
  9. 【請求項9】 前記投光部内に細隙灯顕微鏡用光源と、
    蛍光測定用光源とを別々に設け、装置を細隙灯顕微鏡と
    して使用するか、または蛍光測定を行なうかに応じてこ
    れらの光源を選択する手段を設けたことを特徴とする請
    求項1に記載の眼科測定装置。
  10. 【請求項10】 前記細隙灯顕微鏡用光源からの照明光
    と蛍光測定用光源からの照明光との切り換えを行なう光
    源選択手段がはね上げミラーにより構成されることを特
    徴とする請求項9に記載の眼科測定装置。
  11. 【請求項11】 前記細隙灯顕微鏡用光源からの照明光
    の光路と蛍光測定用光源からの照明光の光路の少なくと
    も一部が共通であることを特徴とする請求項9または請
    求項10に記載の眼科測定装置。
JP5175002A 1993-01-28 1993-07-15 眼科測定装置 Pending JPH06277179A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5175002A JPH06277179A (ja) 1993-01-28 1993-07-15 眼科測定装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1212693 1993-01-28
JP5-12126 1993-01-28
JP5175002A JPH06277179A (ja) 1993-01-28 1993-07-15 眼科測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06277179A true JPH06277179A (ja) 1994-10-04

Family

ID=26347702

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5175002A Pending JPH06277179A (ja) 1993-01-28 1993-07-15 眼科測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06277179A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7241012B2 (en) 2003-01-21 2007-07-10 Kabushiki Kaisha Topcon Ophthalmologic apparatus
JP2007260339A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Topcon Corp 眼科測定装置
JP2009131300A (ja) * 2007-11-28 2009-06-18 Sumiyoshi Contact Lens Center:Kk ピンセット清掃具
JP2009528101A (ja) * 2006-02-28 2009-08-06 カール ツァイス メディテック アクチエンゲゼルシャフト 眼科機器
EP2395906A4 (en) * 2009-02-12 2017-06-28 Novartis Ag Method and apparatus for ocular surface imaging
KR20180069948A (ko) * 2016-12-15 2018-06-26 신한대학교 산학협력단 세극등
JP2019170635A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 株式会社トプコン 眼科装置
WO2021192684A1 (ja) * 2020-03-26 2021-09-30 株式会社トーメーコーポレーション 眼科装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7241012B2 (en) 2003-01-21 2007-07-10 Kabushiki Kaisha Topcon Ophthalmologic apparatus
JP2009528101A (ja) * 2006-02-28 2009-08-06 カール ツァイス メディテック アクチエンゲゼルシャフト 眼科機器
JP2007260339A (ja) * 2006-03-30 2007-10-11 Topcon Corp 眼科測定装置
US7677728B2 (en) 2006-03-30 2010-03-16 Kabuhsiki Kaisha Topcon Ophthalmologic measuring apparatus
JP2009131300A (ja) * 2007-11-28 2009-06-18 Sumiyoshi Contact Lens Center:Kk ピンセット清掃具
EP2395906A4 (en) * 2009-02-12 2017-06-28 Novartis Ag Method and apparatus for ocular surface imaging
KR20180069948A (ko) * 2016-12-15 2018-06-26 신한대학교 산학협력단 세극등
JP2019170635A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 株式会社トプコン 眼科装置
WO2021192684A1 (ja) * 2020-03-26 2021-09-30 株式会社トーメーコーポレーション 眼科装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4755430B2 (ja) 眼底蛍光測定装置
JP3723082B2 (ja) 眼科装置
JPH0442008B2 (ja)
JPH0753151B2 (ja) 眼科測定装置
JPH06277179A (ja) 眼科測定装置
WO2000021432A1 (en) Methods and apparatus for digital ocular imaging
JPH07313466A (ja) 眼科撮影装置
JP3340805B2 (ja) 眼科測定装置
JPH02193637A (ja) 眼科測定装置
JP3461965B2 (ja) 眼科測定装置
JP2516631B2 (ja) 眼科測定装置
JPH0277228A (ja) 眼科測定装置
JPH01204643A (ja) 前眼部計測装置
JP3630805B2 (ja) 眼科診断装置
JP3332489B2 (ja) 検眼装置
JPH078457A (ja) 眼科計測装置
JPH0282938A (ja) 眼科用測定装置
JP2004147829A (ja) 眼底血流計
JPH06142047A (ja) 眼科装置
JPH041620B2 (ja)
JPH10179522A (ja) 眼科装置
JP2000023919A (ja) 眼科用検査装置
JPH0137605Y2 (ja)
JP2002253505A (ja) レーザー光源を備えた眼科装置
JP2001008899A (ja) 眼底撮影装置