JPH06276958A - ペット用動物飼料及びその製造方法 - Google Patents

ペット用動物飼料及びその製造方法

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JPH06276958A
JPH06276958A JP5092504A JP9250493A JPH06276958A JP H06276958 A JPH06276958 A JP H06276958A JP 5092504 A JP5092504 A JP 5092504A JP 9250493 A JP9250493 A JP 9250493A JP H06276958 A JPH06276958 A JP H06276958A
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pets
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Takashi Shigeoka
隆志 重岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は大きな骨でも柔らかくできペット類
の内臓を傷つけることもなく、ペット用動物の嗜好を充
たしストレスを解消させるとともに食欲を増進させ栄養
分に優れ、かつ保存性に優れたペット用動物飼料の提供
及び、生産性が高く低原価で量産性に優れたペット用動
物飼料の製造方法の提供を目的とする。 【構成】 本発明のペット用動物飼料の製造方法は、家
禽類や魚類の生骨を加熱加圧処理する工程と、前記加熱
加圧処理した骨を冷却する工程と、前記冷却した骨を所
定の大きさに加工する工程と、前記所定の大きさに加工
された骨に味噌及び/又は醤油を主とした調味料を調味
する工程と、前記調味料等を調味した骨を耐熱性袋に入
れ真空にした後加熱加圧する工程と、前記加熱加圧した
骨を耐熱性袋ごと冷凍加工する工程と、を備えた構成を
有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家庭で飼育する犬や猫等
のペットに特に好適なペット用動物飼料及びその製造方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、犬や猫等のペット用動物飼料が各
種開発されている。例えば、特開昭49−35159号
公報や、特公昭54−22902号公報、同58−64
57号公報、特公平3−6777号公報にはソーセージ
状やペースト状のネリ製品からなるペット用動物飼料が
開示されている。また特開昭63−129962号公報
や実開昭63−38787号公報には獣骨状のペット用
動物飼料が開示されているが、これらは、製造工程が煩
雑で作業性、生産性に欠けるという問題点を有してい
た。また、骨をボイルしただけでは骨がささくれ、特に
鶏の骨や鯛の骨が胃腸等を傷つけ易いという問題点があ
った。そこで、発明者はこれらを解決するために鋭意検
討した結果、作業性や生産性に優れた簡単な製造方法で
骨を変質させることなくそのまま味付し加熱加圧するこ
とで組織をややもろくさせたペット用動物の嗜好を満た
し栄養分に優れストレスを解消させるとともに、食欲を
増進させペット類の内臓を傷つけることのないペット用
動物飼料を完成し特願平4−354398号として出願
した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のペット用動物飼料では、骨を耐熱性袋に入れ真空にし
た後加熱加圧する工程で特に大きな骨の場合に圧力が不
足し、柔らかくなり難いという問題点を有することがわ
かった。また柔らかくするために長時間圧力をかけると
レトルトパックが破損することがあるという問題点があ
ることがわかった。更に、骨を調味加工等した後即にパ
ック詰めしなければならず保存性や生産性に欠けるとい
う問題点があった。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、大きな骨でも柔らかくできペット類の内臓を傷つけ
ることもなく、ペット用動物の嗜好を充たしストレスを
解消させるとともに食欲を増進させ栄養分に優れ、かつ
保存性に優れたペット用動物飼料を提供すること、及
び、生産性が高く低原価で量産性に優れたペット用動物
飼料の製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1のペット用動物飼料は、加熱加圧処
理した家禽類や魚類の骨と、前記骨に調味された味噌及
び/又は醤油を主とした調味料と、を備えた構成からな
る。請求項2のペット用動物飼料の製造方法は、家禽類
や魚類の生骨を加熱加圧処理する工程と、前記加熱加圧
処理した骨を冷却する工程と、前記冷却した骨に味噌及
び/又は醤油を主とした調味料を調味する工程と、前記
調味料等で調味した骨を耐熱性袋に入れ真空にした後加
熱加圧する工程と、を備えた構成からなる。請求項3の
ペット用動物飼料の製造方法は、家禽類や魚類の生骨を
加熱加圧処理する工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷
却する工程と、前記冷却した骨を所定の大きさに加工す
る工程と、前記所定の大きさに加工した骨に味噌及び/
又は醤油を主とした調味料を調味する工程と、前記調味
料等で調味した骨を耐熱性袋に入れ真空にした後加熱加
圧する工程と、を備えた構成からなる。請求項4のペッ
ト用動物飼料の製造方法は、家禽類や魚類の生骨を加熱
加圧処理する工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷却す
る工程と、前記冷却した骨と味噌及び/又は醤油を主と
した調味料を耐熱性袋に入れ真空にした後加熱加圧する
工程と、を備えた構成からなる。請求項5のペット用動
物飼料の製造方法は、家禽類や魚類の生骨を加熱加圧処
理する工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷却する工程
と、前記冷却した骨を所定の大きさに加工する工程と、
前記所定の大きさに加工した骨と味噌及び/又は醤油を
主とした調味料を耐熱性袋に入れ真空にした後加熱加圧
する工程と、を備えた構成からなる。請求項6のペット
用動物飼料の製造方法は、家禽類や魚類の生骨を加熱加
圧処理する工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷却する
工程と、前記冷却した骨に味噌及び/又は醤油を主とし
た調味料を調味する工程と、前記調味料等で調味した骨
を冷凍加工する工程と、を備えた構成からなる。請求項
7のペット用動物飼料の製造方法は、家禽類や魚類の生
骨を加熱加圧処理する工程と、前記加熱加圧処理した骨
を冷却する工程と、前記冷却した骨を所定の大きさに加
工する工程と、前記所定の大きさに加工した骨に味噌及
び/又は醤油を主とした調味料を調味する工程と、前記
調味料等で調味した骨を冷凍加工する工程と、を備えた
構成からなる。請求項8のペット用動物飼料は、家禽類
や魚類の生骨を加熱加圧処理する工程と、前記加熱加圧
処理した骨を冷却する工程と、前記冷却した骨に味噌及
び/又は醤油を主とした調味料を調味する工程と、前記
調味料等で調味した骨を耐熱性袋に入れ真空にした後加
熱加圧する工程と、前記加熱加圧した骨を耐熱性袋ごと
冷凍加工する工程と、を備えた構成からなる。請求項9
のペット用動物飼料は、家禽類や魚類の生骨を加熱加圧
処理する工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷却する工
程と、前記冷却した骨を所定の大きさに加工する工程
と、前記所定の大きさに加工した骨に味噌及び/又は醤
油を主とした調味料を調味する工程と、前記調味料等で
調味した骨を耐熱性袋に入れ真空にした後加熱加圧する
工程と、前記加熱加圧した骨を耐熱性袋ごと冷凍加工す
る工程と、を備えた構成からなる。請求項10のペット
用動物飼料の製造方法は、家禽類や魚類の生骨を加熱加
圧処理する工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷却する
工程と、前記冷却した骨と味噌及び/又は醤油を主とし
た調味料を耐熱性袋に入れ真空にした後加熱加圧する工
程と、前記加熱加圧した骨を耐熱性袋ごと冷凍加工する
工程と、を備えた構成からなる。請求項11のペット用
動物飼料の製造方法は、家禽類や魚類の生骨を加熱加圧
処理する工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷却する工
程と、前記冷却した骨を所定の大きさに加工する工程
と、前記所定の大きさに加工した骨と味噌及び/又は醤
油を主とした調味料を耐熱性袋に入れ真空にした後加熱
加圧する工程と、前記加熱加圧した骨を耐熱性袋ごと冷
凍加工する工程と、を備えた構成からなる。
【0006】ここで、加熱加圧処理は蒸気で直接蒸すこ
とにより殺菌し、余分な脂肪分を除去するとともに骨の
組織を変質させ骨を切断できる程度に柔らかくする目的
でなされる。加熱温度は100〜200℃,圧力は1.
1kg/cm2〜10kg/cm2,処理時間は10〜60分範囲
で行われるが、骨の大小の他に後工程のレトルト加工や
冷凍加工等に応じて適宜選択する。生骨に汚物や土,血
液等が付着している場合は前工程で5〜30分間熱水で
加熱処理して洗浄,殺菌を行うことにより保存性や品質
を高めることができる。加熱加圧処理された骨は、急速
冷却機等で冷却することにより、空気中の落下菌の混入
を防ぐことができる。冷却後、牛の大腿骨やバラ骨等の
大きな骨は適宜選択し所定の大きさに切断加工等を行う
と、ペットの種類やその大きさに合った飼料を提供でき
る。冷却した大きな骨は加熱加圧処理で組織が変質して
いるので容易に切断できる。またこの際、骨髄が流出す
ることを防ぐこともできる。熱変性した骨髄が凝固して
いるためである。家禽類としては鶏、牛、馬、豚、羊、
ウサギ、ウズラ、ヌートリア等の飼育用動物類があげら
れる。魚類として人間が食するものであれば何でもよく
好ましくは大型魚の骨が用いられる。骨として解体直後
の新鮮なものが好適に用いられる。自己消化を防止し、
旨味成分等を有効に使用するためである。尚、解体直後
のものであれば冷凍したものを用いてもよい。骨には肉
が付着していなくてもよいが、調味料の塗着工程の作業
性を向上させるために多少付着している方がペット類の
食欲をそそることもできるので好ましい。調味料の主原
料として用いられる味噌や醤油は一般に使用されている
ものでよいが、好ましくは減塩したものがよい。高血圧
症等を防止するためである。味噌や醤油に加えられる副
原料としてはペットの種類によっても異なるが、かつお
だし、昆布だし、しいたけだし、砂糖、ごま、みりん風
調味料、アミノ酸調味料、ソース、ビタミン剤等その他
小麦粉やふすま、肉粉、大豆蛋白質等の増量剤の内1種
又は2種以上を混合したものが用いられる。またラー
ド,バター,マーガリン等を添加することによりカロリ
ー調整ができる。骨と味噌等の調味料の割合は、骨10
0部に対し、味噌等の調味料を0.1部乃至20部好ま
しくは1乃至10部が用いられる。子犬と成犬又は小型
と大型のように種類、大小により適宜選択される。調味
方法は液状の調味料を用いる場合は、ハケ塗りや浸漬又
は、調味料と骨を鍋に入れてからめる等して行うととも
に、練り状の場合はハケ塗りやパテ塗りや又は浸けてぬ
ぐったりする方法等で行われる。又、味噌等の調味料を
骨と一緒に耐熱性袋に直接入れてもよい。液状の調味料
はスポイトを用いて注入すると計量が容易になる。耐熱
性袋として用いられる、いわゆるレトルトパック等は、
中レト耐用のものが好適に用いられる。ハイレト袋に比
べシール部分の圧着ムラがなく、真空シール時のピンホ
ールを軽減されるためである。真空にした後、加熱加圧
する工程は100〜130℃で1.1kg/cm2 〜10kg
/cm2 好ましくは1.5〜5kg/cm2の加圧下で10〜
60分間の中レト加工が好適に用いられる。加熱加圧は
前工程で一度行っているので、従来より、短時間でよ
い。冷凍加工は、加熱加圧処理した骨を耐熱用袋のまま
急速冷却を行うので、調味加工直後の品質を保持させる
ことができる。冷却方法は、急速冷凍や真空冷却等の従
来用いられている方法でよく、冷却温度は−5℃以下が
好ましい。また、レトルト工程を省き、洗浄,殺菌して
柔らかくなった骨に調味料を塗着した後、そのまま冷凍
加工することにより、大量生産が可能となり、一般家庭
用ペット類の他に動物園等の飼料としても対応できる。
【0007】
【作用】この構成によって、骨を主とする飼料なので犬
や猫等の肉食動物の食欲をそそるとともに、味噌や醤油
等のアミノ酸等がペットの嗜好性を充たし、食欲を増進
させることができる。また、ペット動物の種類や大きさ
に応じて圧力,処理時間を調整し、骨の柔らかさの度合
いをコントロールでき大きな骨でもある程度柔らかくな
り骨がささくれだたないのでペット類は安全に食するこ
とができる。骨が適度に柔らかいのでペットの種類や大
きさに合わせて容易に加工することができる。また冷却
することにより熱変性した骨髄が凝固するので流出せず
きれいに切断できる。更に、急速冷却等により工場内の
空気中落下菌を混入を皆無できる。耐熱性袋に骨等を入
れた後に100℃以上で加熱加圧するので完全に殺菌を
行うことができるとともに保存性を向上させることがで
きる。また中レト加工のためにタンパク質が変色しにく
く、成分変化も少ない。更に、そのまま冷凍加工するの
で保存性や流通性を著しく向上させることができる。ま
た調味加工後、冷凍加工することにより製造工程をより
短縮できる。
【0008】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例におけるペット用動
物飼料の製造方法及びその方法によって得られたペット
用動物飼料について説明する。解体直後の牛バラ骨20
本を準備し、圧力釜で100〜150℃の加熱温度で
1.5〜10kg/cm2の圧力で10〜60分加熱加圧処
理を行い、洗浄,殺菌するとともに余分な脂肪を除去
し、高温、高圧で骨の組織が変質して切断できる程度に
柔らかくなった骨を得た。この加熱加圧処理をした骨を
急速冷却し、長さ10cmに切断した。冷却した骨は骨髄
が凝固しており流出せずにきれいに切断できた。一方醤
油に少量の昆布だし、ごま、みりん風調味料等の調味料
及び小麦のふすま、澱粉を加えて調整した調味醤油を準
備し、耐熱性袋に、切断加工した骨を5本ずつと、調味
醤油0.5〜25gをスポイトで注入し、ラードを少量
加えて真空パックして、レトルト釜に入れ100〜13
0℃の加熱温度、1.5〜4kg/cm2の圧力で20〜6
0分間加熱加圧処理を行った。レトルト釜から出して耐
熱性袋のまま急速冷却して製品を得た。以上のように製
造されたペット用動物飼料は、牛のバラ骨を高温、高圧
で長時間加熱加圧したもので骨の組織が変質しペット類
の内臓等を傷つけない程度に柔らかくなっている。また
醤油と脂がまみれて骨に付着するとともに骨髄にもよく
浸透しておりペット類の嗜好を充たし食欲をそそるもの
であった。更に、ラードを添加することによりカロリー
を調整したり、骨髄をそのまま利用しているので、栄養
的にも優れているとの獣医の評価を得た。また、レトル
ト釜から出してすぐ冷却したので調味加工直後の品質を
保持でき、保存性に優れていることがわかった。本実施
例品を解凍してレトルトパックを開け犬、猫に与えたと
ころ短時間に喜んで食した。
【0009】(実施例2)豚のモモ骨20本を準備し、
圧力釜で100〜150℃の加熱温度で1.5〜10kg
/cm2の圧力で10〜60分加熱加圧処理を行い、洗
浄,殺菌するとともに、余分な脂肪を除去し、ペット類
の内臓を傷つけない程度に柔らかくなった骨を急速冷却
機で冷却する。一方、味噌にかつおぶし、みりん風調味
料、ビタミンA,Eを少量加えてよく練った調味味噌を
準備し、前記冷却した骨に各1本ずつ調味味噌をパテで
塗着した。塗着量としては、前記骨1本に対して0.1
〜25gをパテ塗りして行った。塗着後、各1本ずつを
耐熱用袋に入れ真空パックして、レトルト釜に入れ10
0〜130℃の加熱温度で1.5〜4kg/cm2の圧力で
加熱加圧処理を20〜60分間行った。レトルト釜から
出して耐熱性袋のまま急速冷却して製品を得た。豚のモ
モ骨のような大きな骨でも前工程で加熱加圧処理され、
ある程度柔らかくなっているので、レトルト時の加熱加
圧処理時間が従来に比べ短縮できた。従って耐熱用袋を
破損するようなこともなかった。以上のように製造され
たペット用動物飼料は、豚のモモ骨を高温、高圧で長時
間加熱加圧したもので骨がペット類の内臓等を傷つけな
い程度に柔らかくなっており、味噌を主とした味付を施
しペット類の嗜好性を充たすものであった。また、骨を
そのままの形で使用しているので栄養価の高い骨髄によ
り、栄養学的に極めて優れていることがわかった。更
に、レトルト釜から出してすぐ冷却したので調味加工直
後の品質を保持でき、保存性に優れていることがわかっ
た。本実施例品を解凍して、レトルトパックを開け犬に
与えたところ、実施例1と同様に短時間に喜んで食し
た。
【0010】(実施例3)三枚におろした大小様々な魚
の骨10kgを用意し、圧力釜で100〜150℃の加熱
温度で1.5〜5kg/cm2の圧力で10〜60分間加熱
加圧処理を行い洗浄,殺菌するとともに柔らかくなった
骨を冷却する。次にこの骨と実施例1の調味味噌を鍋に
入れ調味味噌をからめながら加熱し、味を浸透させた
後、急速冷却し、製品を得た。以上のように製造された
ペット用動物飼料は、適度の柔らかさを有しており、ペ
ットの内臓を傷つけることのない安全なペット用動物飼
料であり、味噌を主とした味付でペット類の嗜好を充た
し、食欲をそそるものであった。加熱加圧処理工程で、
洗浄,殺菌されているので、調味後、そのまま冷凍加工
することにより、製造工程を短縮でき、大量生産が可能
であり、動物園等の業務用飼料としても対応できるもの
である。本実施例品を解凍して、犬、猫に与えたが、実
施例1と同様に喜んで食した。
【0011】(実施例4)以下本発明の第4の実施例に
おけるペット用動物飼料の製造方法及びその方法によっ
て得られたペット用動物飼料について説明する。土と血
液が付着した牛の大腿骨5kgを100℃の熱水で10分
間、洗浄,殺菌した骨と解体直後のきれいな牛の大腿骨
5kgを用意し、圧力釜で100〜150℃の加熱温度で
1.5〜10kg/cm2の圧力で10〜60分加熱加圧処
理を行い殺菌し、切断できる程度に柔らかくなった骨を
得た。この加熱加圧処理をした後、冷却された骨を長さ
10cmに切断した。次にこの切断した骨を用いて耐熱性
袋に実施例2の調味味噌0.5〜20gと骨を5本ずつ
入れ真空パックしレトルト釜に入れ、100〜130℃
の加熱温度、1.5〜4kg/cm2の圧力で20〜60分
加熱加圧処理を行い製品を得た。以上のように製造され
たペット用動物飼料は牛の大腿骨を10cm切断して調味
加工し、レトルトパックしたもので、適度の柔らかさを
有し、ペット類の内臓を傷つけることない安全なペット
用動物飼料であり、ペットの嗜好を充たし、食欲をそそ
るものである。骨髄も出ていないので栄養学的にも優れ
ている。レトルトパックになっているので、保存性もあ
り、取扱いが簡単である。レトルトパックを開け、犬に
与えたところ実施例1と同様喜んで食した。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明は骨に味噌や醤油を
主とした調味料を塗着又はまぶしたものなので、野性味
を有しストレスを解消し、胃腸障害を防ぐことができ
る。また、味噌や醤油等のアミノ酸がペット用動物の嗜
好性を充たし、食欲を増進させ栄養分に優れたペット用
動物飼料を実現できるものである。また、その製造方法
の発明は骨を加熱加圧処理し冷却後味噌や醤油を主とし
た調味料とレトルト処理してなるものなので、骨を適度
に柔らかくすることができるのでペット類の内臓等を傷
つけることを防止でき安全性に優れている。又、骨が適
度に柔らかいため、切断加工等を容易に行うことができ
るので、作業性や生産性を向上させることができる。レ
トルト加工直後に急速冷却を行うので調味加工直後の品
質を長期間保持でき、保存性に優れているため流通性を
向上させることができる。又、レトルト工程を省くこと
により大量生産が可能となり一般家庭用ペット類の他に
動物園等の業務用飼料としても対応できる製造方法を実
現できるものである。更に、従来、廃棄物として焼却等
されていた大きな骨も有効に利用し、栄養分や歯ごたえ
に優れたペット用動物飼料として、低原価で量産性に適
したペット用動物飼料の製造方法を実現できるものであ
る。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱加圧処理した家禽類や魚類の骨と、
    前記骨に調味された味噌及び/又は醤油を主とした調味
    料と、を備えたことを特徴とするペット用動物飼料。
  2. 【請求項2】 家禽類や魚類の生骨を加熱加圧処理する
    工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷却する工程と、前
    記冷却した骨に味噌及び/又は醤油を主とした調味料を
    調味する工程と、前記調味料等で調味した骨を耐熱性袋
    に入れ真空にした後加熱加圧する工程と、を備えたこと
    を特徴とするペット用動物飼料の製造方法。
  3. 【請求項3】 家禽類や魚類の生骨を加熱加圧処理する
    工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷却する工程と、前
    記冷却した骨を所定の大きさに加工する工程と、前記所
    定の大きさに加工した骨に味噌及び/又は醤油を主とし
    た調味料を調味する工程と、前記調味料等で調味した骨
    を耐熱性袋に入れ真空にした後加熱加圧する工程と、を
    備えたことを特徴とするペット用動物飼料の製造方法。
  4. 【請求項4】 家禽類や魚類の生骨を加熱加圧処理する
    工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷却する工程と、前
    記冷却した骨と味噌及び/又は醤油を主とした調味料を
    耐熱性袋に入れ真空にした後加熱加圧する工程と、を備
    えたことを特徴とするペット用動物飼料の製造方法。
  5. 【請求項5】 家禽類や魚類の生骨を加熱加圧処理する
    工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷却する工程と、前
    記冷却した骨を所定の大きさに加工する工程と、前記所
    定の大きさに加工した骨と味噌及び/又は醤油を主とし
    た調味料を耐熱性袋に入れ真空にした後加熱加圧する工
    程と、を備えたことを特徴とするペット用動物飼料の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 家禽類や魚類の生骨を加熱加圧処理する
    工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷却する工程と、前
    記冷却した骨に味噌及び/又は醤油を主とした調味料を
    調味する工程と、前記調味料等で調味した骨を冷凍加工
    する工程と、を備えたことを特徴とするペット用動物飼
    料の製造方法。
  7. 【請求項7】 家禽類や魚類の生骨を加熱加圧処理する
    工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷却する工程と、前
    記冷却した骨を所定の大きさに加工する工程と、前記所
    定の大きさに加工した骨に味噌及び/又は醤油を主とし
    た調味料を調味する工程と、前記調味料等で調味した骨
    を冷凍加工する工程と、を備えたことを特徴とするペッ
    ト用動物飼料の製造方法。
  8. 【請求項8】 家禽類や魚類の生骨を加熱加圧処理する
    工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷却する工程と、前
    記冷却した骨に味噌及び/又は醤油を主とした調味料を
    調味する工程と、前記調味料等で調味した骨を耐熱性袋
    に入れ真空にした後加熱加圧する工程と、前記加熱加圧
    した骨を耐熱性袋ごと冷凍加工する工程と、を備えたこ
    とを特徴とするペット用動物飼料。
  9. 【請求項9】 家禽類や魚類の生骨を加熱加圧処理する
    工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷却する工程と、前
    記冷却した骨を所定の大きさに加工する工程と、前記所
    定の大きさに加工した骨に味噌及び/又は醤油を主とし
    た調味料を調味する工程と、前記調味料等で調味した骨
    を耐熱性袋に入れ真空にした後加熱加圧する工程と、前
    記加熱加圧した骨を耐熱性袋ごと冷凍加工する工程と、
    を備えたことを特徴とするペット用動物飼料。
  10. 【請求項10】 家禽類や魚類の生骨を加熱加圧処理す
    る工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷却する工程と、
    前記冷却した骨と味噌及び/又は醤油を主とした調味料
    を耐熱性袋に入れ真空にした後加熱加圧する工程と、前
    記加熱加圧した骨を耐熱性袋ごと冷凍加工する工程と、
    を備えたことを特徴とするペット用動物飼料の製造方
    法。
  11. 【請求項11】 家禽類や魚類の生骨を加熱加圧処理す
    る工程と、前記加熱加圧処理した骨を冷却する工程と、
    前記冷却した骨を所定の大きさに加工する工程と、前記
    所定の大きさに加工した骨と味噌及び/又は醤油を主と
    した調味料を耐熱性袋に入れ真空にした後加熱加圧する
    工程と、前記加熱加圧した骨を耐熱性袋ごと冷凍加工す
    る工程と、を備えたことを特徴とするペット用動物飼料
    の製造方法。
JP5092504A 1993-03-27 1993-03-27 ペット用動物飼料及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2609200B2 (ja)

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