JP2545681B2 - ペット用動物飼料 - Google Patents

ペット用動物飼料

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JP2545681B2
JP2545681B2 JP4354398A JP35439892A JP2545681B2 JP 2545681 B2 JP2545681 B2 JP 2545681B2 JP 4354398 A JP4354398 A JP 4354398A JP 35439892 A JP35439892 A JP 35439892A JP 2545681 B2 JP2545681 B2 JP 2545681B2
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隆志 重岡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は家庭で飼育する犬や猫等
のペットに特に好適なペット用動物飼料に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、犬や猫等のペット用飼料が各種開
発されている。例えば、特開昭49−35159号公報
や、特公昭54−22902号公報、同58−6457
号公報、特公平3−6777号公報(以下、イ号とい
う)にはソーセージ状やペースト状のネリ製品からなる
ペット用動物飼料が開示されている。また特開昭63−
129962号公報や実開昭63−38787号公報
(以下、ロ号という)には獣骨状のペット用動物飼料が
開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のペット用動物飼料では、イ号のものはその製造に際
し、ミートチョッパーや擂潰機等の各種機器を必要とし
作業性が悪く、かつ水分活性等の調整等品質管理に多大
の労力を要し生産性に欠けるという問題点を有してい
た。また、犬や猫等は獣骨や魚の骨等をかじりながら食
することにより野性に帰りストレスの解消等を図ってい
るがこれらのペット用動物飼料ではこれらの欲求不満を
解消できず最近ストレスによる胃潰瘍等の病気を発生し
易いという問題点があった。更に、これらのペット用動
物飼料は保存性等の点から水分含量が著しく少ないため
にこれらの飼料を与えると飲料水を多く欲しがりその結
果、屋内で飼育しているペットが屋内を尿等で汚すとい
う問題点があった。また、原料がとうもろこし,大豆,
小麦等が多く使用されているため、農薬汚染や防カビ
剤,抗生物質の使用が考えられ発ガン性の不安を感じる
とともに、練製品や粉末加工品は保存性を向上させるた
め防湿・防腐剤の使用により健康上の問題点を有してい
る。また、ロ号のものは獣骨にドリルで径が5mm程度の
脂肪分流出用の穴をあけた骨をボイル後バーナーで焦げ
目をつけたり、動物性蛋白質等からなる中芯を骨状に加
熱加圧した後、これに肉質層を巻きつけ乾燥硬化したり
して製造工程が煩雑で作業性、生産性に欠けるという問
題点を有していた。また、骨をボイルしただけでは骨が
ささくれ、特に鶏の骨や鯛の骨が胃腸等を傷つけ易いと
いう問題点があることがわかった。
【0004】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、簡単な製造方法で作業性や生産性に優れ、かつ、骨
を変質させることなくそのまま味付し加熱加圧すること
で組織をややもろくさせることによりペット用動物の嗜
好を満たしストレス解消させるとともに、食欲を増進さ
せ栄養分に優れペット類の内臓を傷つけることのないペ
ット用動物飼料を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のペット用動物飼料は次の構成からなる。請求
項1に記載のペット用動物飼料は、熱水で加熱処理した
家禽類の骨と、前記骨に塗着された味噌及び/又は醤油
を主とした調味料と、を備えた構成を有している。請求
項2に記載のペット用動物飼料の製造方法は、家禽類の
生骨を加熱処理する工程と、前記工程で加熱処理した骨
に味噌及び/又は醤油を主とした調味料を塗着またはま
ぶす工程と、前記調味料を付着した骨を耐熱性袋に入れ
真空にした後加熱加圧する工程と、を備えた構成を有し
ている。請求項3に記載のペット用動物飼料の製造方法
は、家禽類の生骨を加熱処理する工程と、前記工程で加
熱処理した骨と味噌及び/又は醤油を主とした調味料を
耐熱性袋に入れ真空にした後加熱加圧する工程と、を備
えた構成を有している。
【0006】ここで、加熱処理は骨の種類や大小により
異なるが熱水で1〜30分加熱し、殺菌するとともに汚
物や土、血液、油等を取り除く目的でなされる。加熱温
度は加熱時間によって異なるが80〜100℃の温度で
行われる。家禽類としては鶏、牛、馬、豚、羊、ウサ
ギ、ウズラ、ヌートリア等の飼育用動物類があげられ
る。魚としては人間が食するものであれば何でもよいが
好ましくは大型魚の骨が用いられる。骨としては解体直
後の新鮮なものが好適に用いられる。自己消化を防止
し、旨味成分等を有効に使用するためである。尚、解体
直後のものであれば冷凍したものを用いてもよい。骨に
は肉が付着していなくてもよいが、調味料の塗着工程の
作業性等を向上させるため多少付着している方が好まし
く、またペット類の食欲をそそることもできるので好ま
しい。味噌や醤油は一般に使用されているものでよい
が、好ましくは減塩したものがよい。高血圧症等の発生
を防止するためである。味噌や醤油に加えられる副原料
としてはペットの種類によっても異なるが、かつおだ
し、コンブダシ、砂糖、ごま、みりん風調味料、アミノ
酸調味料、ソース、ビタミン剤等その他小麦粉やふす
ま、肉粉、大豆蛋白質等の増量剤の内1種又は2種以上
を混合したものが用いられる。骨と味噌等の調味料の割
合は、骨100部に対し、味噌等の調味料を0.1部乃
至20部好ましくは1乃至10部が用いられる。子犬と
成犬又は小型と大型のように種類、大小により適宜選択
される。塗着は、液状の調味料を用いる場合はハケ塗り
や浸漬によって行うとともに、練り状の場合はハケ塗り
やパテ塗り又は浸けてぬぐったりする方法等で行われ
る。尚、塗着の代わりに味噌等の調味料を骨と一緒にレ
トルトパックに直接入れてもよい。レトルト時の熱によ
り滲出した骨の骨髄中の油分等により骨が調味料により
まぶされるからである。尚、調味料を塗着しないでレト
ルトパック中に直接入れるときは塗着時よりも少し多め
に入れるのが好ましい。耐熱性袋としてはいわゆるレト
ルトパック等のレトルト食品に用いられる素材からなる
袋が好適に用いられる。100℃以上の高温下で品質を
保持する必要があるからである。真空にした後加熱加圧
する工程は100〜200℃で、1.1kg/ cm2 〜10
kg/ cm2 好ましくは1.5〜5kg/cm2の加圧下で10
〜150分間加熱する。加熱加圧は骨がもろくなるまで
行うのが望ましい。ペット類が骨を食べた際にささくれ
た骨が胃壁等をきずつけないためである。
【0007】
【作用】この構成によって、骨がささくれだっていない
のでペット類は安全に食することができる。骨を主とす
る飼料なので犬や猫等の肉食動物の食欲をそそり食欲を
増進させることができる。豚の大腿骨等大きな骨の場
合、犬の玩具ともなりストレスを解消させることができ
潰瘍等の発生を防止できる。カルシウムやリン、蛋白
質、脂肪、ビタミン等栄養分に優れペット類の発育増進
をすすめることができる。骨がある程度硬いので犬や猫
の歯固め、アゴの筋肉強化、歯石取り等を行うことがで
きる。耐熱性袋に骨等を入れた後に100℃以上で加熱
加圧するので完全に殺菌を行うことができるとともに保
存性を著しく向上させることができる。また、加熱加圧
することで調味料の味等を軟骨部分から骨髄まで浸透さ
せることができる。
【0008】
【実施例】以下本発明の一実施例について、詳細に説明
する。 (実施例1)重量400g前後で肉質が関節部に少量付
着した豚の大腿骨50本を準備し、釜で5〜10分程煮
沸して加熱処理し汚物や血、骨表面の油等を除去した。
一方、味噌にかつおぶし、みりん風調味料、ビタミン
A,Eを少量加えよく練って調味味噌を準備した。前記
加熱処理した前記骨の内25本の骨に各1本ずつ調味味
噌をパテで塗着した。塗着料としては前記骨1本に対
し、8〜12gをパテ塗りして行った。塗着後各々1本
ずつ真空パックし次いでレトルト釜に入れ120℃の加
熱温度で1.5〜4kg/cm2の圧力で加熱加圧処理を4
0分〜60分間行ない製品を得た。トレルトパックをあ
けて犬にやったところ高圧力で長時間加熱加圧したもの
は骨がある程度もろくなっているので子犬や猫でも喜ん
で食べた。加圧圧力の低いものはある程度骨が硬いので
大型犬が喜んで短時間に食べた。また、本実施例品は骨
髄等をそのまま利用しているので栄養学的に極めて高い
栄養分を有していると獣医等の高い評価を得た。
【0009】(実施例2)実施例1の加熱処理した残り
の骨25本と実施例1の調味味噌を用いて、1本の骨と
調味味噌9〜15gをレトルトパックの袋に詰めて実施
例1と同様にして加熱時間50分にしてレトルトした。
得られた本実施例品のレトルトパックを開けて骨を観察
したところ調味味噌が骨にまぶされていた。犬、猫に与
えたところ実施例1と同様に短時間に喜んで食べた。
【0010】(実施例3)実施例1の豚の大腿骨の代わ
りに、解体直後の牛のバラ骨を長さ15〜20cmに切っ
たもの約10kgと鶏の骨約10kgを用いて、実施例1と
同様に釜で7分程煮沸して加熱処理した。次いで、醤油
に少量のコンブダシ、ごま、みりん風調味料等の調味料
及び小麦のふすま、澱粉を加えて調整した調味醤油の液
中にこれらを浸した後実施例1と同様にしてレトルト加
工を行った。得られた本実施例品は醤油と油がまみれて
骨に付着し、犬、猫共喜んで短時間に食した。
【0011】(実施例4)実施例1の豚の大腿骨の代わ
りに、三枚におろした大小様々の魚の骨を用いて実施例
1と同様の方法で、ペット用動物飼料を得た。犬、猫共
に喜んで食べたが、特に猫は極めて短時間の内に食べ
た。以上実施例1〜4から明らかなように、野性味のあ
る骨をそのままペットに供するので食欲をそそるととも
に、味噌や醤油により味や匂いによっても食欲をそそる
ことがわかった。更に実施例品を食べた犬や猫は従来の
ドッグフード等を食べていたときと違い水を欲しがらな
いことがわかった。また骨をそのままの形で利用してい
るので栄養価の高い骨髄により栄養的に極めて優れてい
ることがわかった。更にレトルト時の圧力や温度を調整
することにより硬い骨から柔らかい骨まで調整できるの
で子犬から大型犬等の大小や成長の過程に応じた飼料を
得ることができる。また、骨なのでペット類の歯固め、
あごの筋肉強化、歯石取り等を行うことができることも
わかった。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明は骨と味噌や醤油を
主とした調味料を塗着又はまぶしたものなので、野性味
を有しストレスを解消し、胃腸障害を防ぐことができ
る。また、味噌や醤油等のアミノ酸がペット用動物の嗜
好性を充たし、食欲を増進させ栄養分に優れたペット用
動物飼料を実現できるものである。また、その製造方法
は加熱処理した骨を味噌や醤油を主とした調味料と加熱
加圧してなるものなので、作業性、生産性に優れるとと
もに、従来、廃棄物として焼却等されていた骨を有効に
利用し栄養分や歯ごたえに優れたペット用飼料として低
原価で量産性に適したペット用動物飼料の製造方法を実
現できるものである。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱水で加熱処理した家禽類や魚類の骨
    と、前記骨に塗着又はまぶされた味噌及び/又は醤油を
    主とした調味料と、を備えたことを特徴とするペット用
    動物飼料。
  2. 【請求項2】 家禽類の生骨を加熱処理する工程と、前
    記工程で加熱処理した骨に味噌及び/又は醤油を主とし
    た調味料を塗着またはまぶす工程と、前記調味料を付着
    した骨を耐熱性袋に入れ真空にした後加熱加圧する工程
    と、を備えたことを特徴とするペット用動物飼料の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 家禽類の生骨を加熱処理する工程と、前
    記工程で加熱処理した骨と味噌及び/又は醤油を主とし
    た調味料を耐熱性袋に入れ真空にした後加熱加圧する工
    程と、を備えたことを特徴とするペット用動物飼料の製
    造方法。
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