JPH062764B2 - 多糖体およびその製造法 - Google Patents
多糖体およびその製造法Info
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- JPH062764B2 JPH062764B2 JP10277988A JP10277988A JPH062764B2 JP H062764 B2 JPH062764 B2 JP H062764B2 JP 10277988 A JP10277988 A JP 10277988A JP 10277988 A JP10277988 A JP 10277988A JP H062764 B2 JPH062764 B2 JP H062764B2
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- polysaccharide
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- molecular
- molecular weight
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、新規な抗腫瘍性多糖体およびその製造法に関
する。
する。
さらに詳しくは、本発明はニーム樹皮の熱水抽出物を特
定の方法で精製して得られる抗腫瘍性多糖体およびその
製造法に関するものである。
定の方法で精製して得られる抗腫瘍性多糖体およびその
製造法に関するものである。
[従来技術] 本発明者等は先にニーム樹皮の熱水抽出物が抗腫瘍活性
を有することを見出し、新規な抗腫瘍性多糖体を報告し
た(特開昭58-144320,同58-144321および同58-14432
2)。これら公知の抗腫瘍性多糖体はニーム樹皮を熱水
で抽出し、該抽出物をアルコール沈殿法または透析膜法
により精製し、得られた精製物を水に溶解し、該水溶液
を分画分子量約1×103〜1×105乃至1×103〜2×105
の分子篩剤を用いて分子篩処理し、3つに分れる多糖体
画分のうち、最初の画分を採取して得られる。
を有することを見出し、新規な抗腫瘍性多糖体を報告し
た(特開昭58-144320,同58-144321および同58-14432
2)。これら公知の抗腫瘍性多糖体はニーム樹皮を熱水
で抽出し、該抽出物をアルコール沈殿法または透析膜法
により精製し、得られた精製物を水に溶解し、該水溶液
を分画分子量約1×103〜1×105乃至1×103〜2×105
の分子篩剤を用いて分子篩処理し、3つに分れる多糖体
画分のうち、最初の画分を採取して得られる。
本発明者等は、上記最初の画分から得られる抽出物をα
−アミラーゼで加水分解し、得られる非消化多糖体をさ
らに精製した結果、強い抗腫瘍作用を有する多糖体が得
られることを知り本発明を完成した。
−アミラーゼで加水分解し、得られる非消化多糖体をさ
らに精製した結果、強い抗腫瘍作用を有する多糖体が得
られることを知り本発明を完成した。
[発明の目的] 本発明の目的は、抗腫瘍剤として有用なニーム樹皮抽出
精製物を提供することにある。本発明の抽出精製物は新
規な物質であって後述するごとく、ザルコーマ180固形
型マウス移植腫瘍に対して強い抑制活性を示す。
精製物を提供することにある。本発明の抽出精製物は新
規な物質であって後述するごとく、ザルコーマ180固形
型マウス移植腫瘍に対して強い抑制活性を示す。
本発明の目的はさらに上記ニーム樹皮抽出精製物の製造
法を提供することにある。
法を提供することにある。
[発明の具体的説明] 本発明は以下の抗腫瘍性多糖体およびその製造法からな
る。
る。
1)ニーム樹皮を熱水で抽出し、該抽出物をアルコール
沈殿法または透析膜法により精製し、得られた精製物を
水に溶解し、該水溶液を分画分子量約1×103〜1×105
乃至1×103〜2×105の分子篩剤を用いて分子篩処理し
3つに分ける多糖体画分のうち、最初の画分から得られ
る多糖体を水に溶解し、α−アミラーゼで加水分解し、
常法により消化物を除き、非消化多糖体を分画分子量約
1×103〜2×105の分子篩剤を用いて分子篩処理し、そ
の透過液に4級アミン糖沈殿剤を加えて酸性糖を除き、
得られる中性糖にホウ酸水溶液を加えてpH8〜9で沈殿
するものを集め、常法により沈殿物からホウ酸を除き、
その水溶液を分画分子量約2×103〜3×105の分子篩剤
を用いて分子篩処理し、多糖体画分を得ることを特徴と
する多糖体の製造方法。
沈殿法または透析膜法により精製し、得られた精製物を
水に溶解し、該水溶液を分画分子量約1×103〜1×105
乃至1×103〜2×105の分子篩剤を用いて分子篩処理し
3つに分ける多糖体画分のうち、最初の画分から得られ
る多糖体を水に溶解し、α−アミラーゼで加水分解し、
常法により消化物を除き、非消化多糖体を分画分子量約
1×103〜2×105の分子篩剤を用いて分子篩処理し、そ
の透過液に4級アミン糖沈殿剤を加えて酸性糖を除き、
得られる中性糖にホウ酸水溶液を加えてpH8〜9で沈殿
するものを集め、常法により沈殿物からホウ酸を除き、
その水溶液を分画分子量約2×103〜3×105の分子篩剤
を用いて分子篩処理し、多糖体画分を得ることを特徴と
する多糖体の製造方法。
2)前記分子篩処理により得られる多糖体画分のうち最
初の画分として多糖体CSP−Iを得ることを特徴とす
る1項記載の製造法。
初の画分として多糖体CSP−Iを得ることを特徴とす
る1項記載の製造法。
3)前記分子篩処理により得られる多糖体画分のうち第
2番目の画分として多糖体CSP−IIを得ることを特徴
とする1項記載の製造法。
2番目の画分として多糖体CSP−IIを得ることを特徴
とする1項記載の製造法。
4)前記分子篩処理により得られる多糖体画分のうち第
3番目の画分として多糖体CSP−IIIを得ることを特
徴とする1項記載の製造法。
3番目の画分として多糖体CSP−IIIを得ることを特
徴とする1項記載の製造法。
5)下記の物理化学的特性を有する多糖体。
CSP−1 構造 β−(1→3)−ガラクタンを主鎖とし、このガラクト
ース5個のうち平均3個のガラクトースの6位にβ−
(1→6)−ガラクタン、α−(1→5)−アラビナン
およびβ−(1→4)−グルカンが結合した中性多糖
体。
ース5個のうち平均3個のガラクトースの6位にβ−
(1→6)−ガラクタン、α−(1→5)−アラビナン
およびβ−(1→4)−グルカンが結合した中性多糖
体。
色と形状 凍結乾燥品は白色粉末または微黄褐色粉末である。
溶解性 水に可溶でメタノール、エタノール、アセトン、エーテ
ル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキサ
ンなどの有機溶媒に不溶である。
ル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキサ
ンなどの有機溶媒に不溶である。
呈色反応 フェノール硫酸反応およびアンスロン硫酸反応に陽性で
ある。
ある。
分子量 パークジョンソン法およびゲル過法により、約53,00
0。
0。
紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず、末端吸収のみを示
す。
す。
赤外線吸収スペクトル 第1図に示す通りである。
IR▲νKBr max▼cm-1:3410,2920,1620 6)下記の物理化学的特性を有する多糖体CSP−II。
色と形状 凍結乾燥品は白色粉末または微黄褐色粉末である。
溶解性 水に可溶でメタノール、エタノール、アセトン、エーテ
ル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキサ
ンなどの有機溶媒に不溶である。
ル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキサ
ンなどの有機溶媒に不溶である。
呈色反応 フェノール硫酸反応およびアンスロン硫酸反応に陽性で
ある。
ある。
分子量 ゲル過法により、約50,000。
紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず、末端吸収のみを示
す。
す。
赤外線吸収スペクトル 第2図に示す通りである。
IR▲νKBr max▼cm-1:3390,2920,1620 7)下記の物理化学的特性を有する多糖体CSP−II
I。
I。
色と形状 凍結乾燥品は白色粉末または微黄褐色粉末である。
溶解性 水に可溶でメタノール、エタノール、アセトン、エーテ
ル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキサ
ンなどの有機溶媒に不溶である。
ル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキサ
ンなどの有機溶媒に不溶である。
呈色反応 フェノール硫酸反応およびアンスロン硫酸反応に陽性で
ある。
ある。
分子量 ゲル過法により、約46,000。
紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず、末端吸収のみを示
す。
す。
赤外線吸収スペクトル 第3図に示す通りである。
IR▲νKBr max▼cm-1:3400,2920,1620 8)抗腫瘍性多糖体である5ないし7項のいずれかに記
載の多糖体。
載の多糖体。
本発明方法の原料植物であるニームは学名をメリア・ア
ザジラクタ・リンネ(Melia azadirachta Linn.)または
アザジラクタ インディカ ジャス(Azadirachta indic
a Juss)といい、熱帯地域に自生する高さ10m以上に達す
る木本植物である。本発明の方法においては、ニームの
樹皮の熱水抽出液を原料として使用する。ニーム樹脂を
熱水で抽出する工程から分画分子量約1×103〜1×105
乃至1×103〜2×105の分子篩剤で分子篩処理する工程
までは前述した特開昭58-144322号公報に記載の方法と
同様にして実施される。即ち、細断したニーム樹皮に熱
水を加えるか、あるいは、ニーム樹皮に水を加え、その
混合物を加熱沸騰させることによって実施される。加熱
は沸騰水浴中または直火で行なうことができる。抽出時
間は原料の品質等に従って適宜決定されるが通常1乃至
48時間である。抽出終了後、抽出混合物を過すること
により抽出液が得られる。かしくて得られたニーム樹皮
熱水抽出液には多量の不純物が含まれているので分子篩
処理工程に供する前に、アルコール沈殿法または透析膜
法により、該抽出液を精製するのが望ましい。例えば、
アルコール沈殿法で精製する場合には、上記抽出液にメ
タノール、エタノールのようなアルコールを加え、生成
した沈殿を常法により、例えば遠心分離により採取す
る。透析膜法により精製する場合は、該抽出液を透析膜
に入れ、水につけて透析し、透析内液を所望により濃縮
乾固するかまたは凍結乾燥して抽出物を得る。透析膜と
しては分画分子量50,000以下のもの、例えばスペクトラ
・ポア1〜6(スペクトラム・メディカル・インダスト
リーズ社製品)、ビスキング・チューブ(ユニオンカー
バイド社製品)が使用される。アルコール沈殿法または
透析膜法で精製して得られた抽出物を水に溶解して本発
明方法の原料であるニーム樹皮熱水抽出液とする。さら
に、ニーム樹皮の熱水抽出処理に先立って、ニーム樹皮
を有機溶媒および(または)常温の水で抽出前処理する
ことにより、不要成分を予め除去しておくことも望まし
い。抽出前処理に使用する溶媒としてはメタノール、エ
タノール、プロパノール、ピリジン、アセトンのような
極性有機溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン、n−ヘ
キサン、クロロホルム、四塩化炭素、酢酸エチルのよう
な非極性有機溶媒があげられる。分子篩処理は望ましく
はゲル過剤を用いたゲル過によって行なわれる。ゲ
ル過剤は分画分子量約1×103〜1×105乃至1×103
〜2×105のものが使用され、デキストランゲル、ポリ
アクリルアミドゲル、ポリビニル系のポリマーゲル、多
孔性ガラスビーズ等が好適に使用される。これらは例え
ばセファデックスG-100、G-200(ファルマシア社製
品,スェーデン)、バイオゲルP-100(バイオラッド社
製品,米国)、トヨパールHW-50(東洋曹達工業社製
品,日本)等の製品名で市販されている。これらのゲル
過剤を充填したカラムに前述したニーム樹皮熱水抽出
液を通し、蒸留水で溶離すると多糖体が3つの画分に分
画される。最初に溶出する画分を熱め、蒸留乾固または
凍結乾燥して抽出精製物を得る。
ザジラクタ・リンネ(Melia azadirachta Linn.)または
アザジラクタ インディカ ジャス(Azadirachta indic
a Juss)といい、熱帯地域に自生する高さ10m以上に達す
る木本植物である。本発明の方法においては、ニームの
樹皮の熱水抽出液を原料として使用する。ニーム樹脂を
熱水で抽出する工程から分画分子量約1×103〜1×105
乃至1×103〜2×105の分子篩剤で分子篩処理する工程
までは前述した特開昭58-144322号公報に記載の方法と
同様にして実施される。即ち、細断したニーム樹皮に熱
水を加えるか、あるいは、ニーム樹皮に水を加え、その
混合物を加熱沸騰させることによって実施される。加熱
は沸騰水浴中または直火で行なうことができる。抽出時
間は原料の品質等に従って適宜決定されるが通常1乃至
48時間である。抽出終了後、抽出混合物を過すること
により抽出液が得られる。かしくて得られたニーム樹皮
熱水抽出液には多量の不純物が含まれているので分子篩
処理工程に供する前に、アルコール沈殿法または透析膜
法により、該抽出液を精製するのが望ましい。例えば、
アルコール沈殿法で精製する場合には、上記抽出液にメ
タノール、エタノールのようなアルコールを加え、生成
した沈殿を常法により、例えば遠心分離により採取す
る。透析膜法により精製する場合は、該抽出液を透析膜
に入れ、水につけて透析し、透析内液を所望により濃縮
乾固するかまたは凍結乾燥して抽出物を得る。透析膜と
しては分画分子量50,000以下のもの、例えばスペクトラ
・ポア1〜6(スペクトラム・メディカル・インダスト
リーズ社製品)、ビスキング・チューブ(ユニオンカー
バイド社製品)が使用される。アルコール沈殿法または
透析膜法で精製して得られた抽出物を水に溶解して本発
明方法の原料であるニーム樹皮熱水抽出液とする。さら
に、ニーム樹皮の熱水抽出処理に先立って、ニーム樹皮
を有機溶媒および(または)常温の水で抽出前処理する
ことにより、不要成分を予め除去しておくことも望まし
い。抽出前処理に使用する溶媒としてはメタノール、エ
タノール、プロパノール、ピリジン、アセトンのような
極性有機溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレン、n−ヘ
キサン、クロロホルム、四塩化炭素、酢酸エチルのよう
な非極性有機溶媒があげられる。分子篩処理は望ましく
はゲル過剤を用いたゲル過によって行なわれる。ゲ
ル過剤は分画分子量約1×103〜1×105乃至1×103
〜2×105のものが使用され、デキストランゲル、ポリ
アクリルアミドゲル、ポリビニル系のポリマーゲル、多
孔性ガラスビーズ等が好適に使用される。これらは例え
ばセファデックスG-100、G-200(ファルマシア社製
品,スェーデン)、バイオゲルP-100(バイオラッド社
製品,米国)、トヨパールHW-50(東洋曹達工業社製
品,日本)等の製品名で市販されている。これらのゲル
過剤を充填したカラムに前述したニーム樹皮熱水抽出
液を通し、蒸留水で溶離すると多糖体が3つの画分に分
画される。最初に溶出する画分を熱め、蒸留乾固または
凍結乾燥して抽出精製物を得る。
かくして得られた抽出精製物を常法に従ってα−アミラ
ーゼで加水分解し、消化物を除き非消化多糖体を分画分
子量約1×103〜2×105の分子篩剤を用いて分子篩処理
する。α−アミラーゼによる加水分解は、該抽出物の水
溶液を水酸化ナトリウム等のアルカリ物質で中性に調整
し、約40℃に1乃至48時間保持することにより実施され
る。
ーゼで加水分解し、消化物を除き非消化多糖体を分画分
子量約1×103〜2×105の分子篩剤を用いて分子篩処理
する。α−アミラーゼによる加水分解は、該抽出物の水
溶液を水酸化ナトリウム等のアルカリ物質で中性に調整
し、約40℃に1乃至48時間保持することにより実施され
る。
加水分解溶液から透析法、ゲル過法、限外過法によ
り消化物を除去する。かくして得られる非消化多糖体を
グルコアミラーゼで加水分解し、消化物を上記と同様に
して除去するのがより好ましい。非消化物多糖体の分子
篩処理は、トヨパールHW−55Fを用いるゲル過によ
って好適に実施される。溶離液としてはリン酸緩衝溶液
が使用される。透析法によって溶離液からリン酸塩が除
去される。次いで4級アミン糖沈殿剤で酸性糖を沈殿さ
せて除き中性糖を得る。該沈殿剤としてはセタブロン
(臭化セチルトリメチルアンモニウム)が好適に使用さ
れる。得られた中性多糖体にホウ酸水溶液を加え、pH8
〜9で沈殿するものを集める。沈殿物は常法に従って食
塩水で処理し、ホウ酸を除去し、アルコール例えばエタ
ノールを加えて得られる沈殿を水に溶かして、凍結乾燥
する。かくして得られる抽出物をさらに水に溶解し、分
画分子量約2×103〜3×105の分子篩剤を用いて分子篩
処理し、3つに分ける多糖体画分のうち、最初の画分か
ら多糖体CSP−Iを、2番目の画分から多糖体CSP
−IIを、そして第3番目の画分から多糖体CSP−III
を得る。上記分子篩処理に使用される分子篩剤としては
前述したデキストランゲル、ポリアクリルアミドゲル、
ポリビニル系のポリマーゲル、多孔性ガラスビーズ等が
使用される。これらは例えばトヨパールHW−60F(東
洋曹達工業社製品,日本)、セファデックスG-200(フ
ァルマシア社製品,スェーデン)、バイオゲルP-200
(バイオラッド社製品,米国)等の製品名で市販されて
いる。
り消化物を除去する。かくして得られる非消化多糖体を
グルコアミラーゼで加水分解し、消化物を上記と同様に
して除去するのがより好ましい。非消化物多糖体の分子
篩処理は、トヨパールHW−55Fを用いるゲル過によ
って好適に実施される。溶離液としてはリン酸緩衝溶液
が使用される。透析法によって溶離液からリン酸塩が除
去される。次いで4級アミン糖沈殿剤で酸性糖を沈殿さ
せて除き中性糖を得る。該沈殿剤としてはセタブロン
(臭化セチルトリメチルアンモニウム)が好適に使用さ
れる。得られた中性多糖体にホウ酸水溶液を加え、pH8
〜9で沈殿するものを集める。沈殿物は常法に従って食
塩水で処理し、ホウ酸を除去し、アルコール例えばエタ
ノールを加えて得られる沈殿を水に溶かして、凍結乾燥
する。かくして得られる抽出物をさらに水に溶解し、分
画分子量約2×103〜3×105の分子篩剤を用いて分子篩
処理し、3つに分ける多糖体画分のうち、最初の画分か
ら多糖体CSP−Iを、2番目の画分から多糖体CSP
−IIを、そして第3番目の画分から多糖体CSP−III
を得る。上記分子篩処理に使用される分子篩剤としては
前述したデキストランゲル、ポリアクリルアミドゲル、
ポリビニル系のポリマーゲル、多孔性ガラスビーズ等が
使用される。これらは例えばトヨパールHW−60F(東
洋曹達工業社製品,日本)、セファデックスG-200(フ
ァルマシア社製品,スェーデン)、バイオゲルP-200
(バイオラッド社製品,米国)等の製品名で市販されて
いる。
本発明の多糖体CSP−I,IIおよびIIIは顕著な抗腫
瘍活性を示し、毒性は極めて低いので、抗腫瘍剤として
優れた性質を有する。
瘍活性を示し、毒性は極めて低いので、抗腫瘍剤として
優れた性質を有する。
本発明の多糖体CSP−I,IIおよびIIIは、各種の癌
疾患に対して有効であり、投与量は、病状、年齢、体重
などによって異なるが、通常は成人に対して1日100〜2
500mgであり、1〜4回に分けて投与することができ
る。
疾患に対して有効であり、投与量は、病状、年齢、体重
などによって異なるが、通常は成人に対して1日100〜2
500mgであり、1〜4回に分けて投与することができ
る。
本発明の多糖体CSP−I,IIおよびIIIは、任意所要
の製剤用担体または賦形剤を用いて経口または非経口投
与用に製剤化される。
の製剤用担体または賦形剤を用いて経口または非経口投
与用に製剤化される。
経口投与用の錠剤、散剤、カプセル剤、顆粒剤などは慣
用の賦形剤例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、
とうもろこしでんぷん、馬鈴薯でんぷん、砂糖、ラクト
ース、タルク、ステアリン酸マグネシウム、アラビアゴ
ムなどを含有していてもよい。経口投与用液体製剤は水
性または油性懸濁液、溶液、シロップ、エリキシル剤そ
の他であってもよい。
用の賦形剤例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、
とうもろこしでんぷん、馬鈴薯でんぷん、砂糖、ラクト
ース、タルク、ステアリン酸マグネシウム、アラビアゴ
ムなどを含有していてもよい。経口投与用液体製剤は水
性または油性懸濁液、溶液、シロップ、エリキシル剤そ
の他であってもよい。
注射用製剤は溶液または懸濁液の形態であり、懸濁化
剤、安定剤または分散剤のような処方剤を含んでいても
よく、滅菌蒸留水、精油例えばピーナッツ油、とうもろ
こし油あるいは非水溶媒、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコールなどを含有していてもよい。
剤、安定剤または分散剤のような処方剤を含んでいても
よく、滅菌蒸留水、精油例えばピーナッツ油、とうもろ
こし油あるいは非水溶媒、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコールなどを含有していてもよい。
直腸内投与のためには坐剤用組成物の形で提供され、周
知の製剤担体たとえばポリエチレングリコール、ラノリ
ン、ココナッツ油を含んでいてもよい。
知の製剤担体たとえばポリエチレングリコール、ラノリ
ン、ココナッツ油を含んでいてもよい。
次に実施例および試験例を示して本発明をさらに具体的
に説明する。
に説明する。
実施例 ニーム樹皮乾燥品50gをベンゼン(500ml×3)および
メタノール(500ml×3)を用いて室温で24時間抽出前
処理し、得られた抽出残渣を熱水200mlで3回抽出し
た。得られた抽出液を合し、ロータリーエバポレータで
濃縮乾固し、1960.5mgの粉末を得た。
メタノール(500ml×3)を用いて室温で24時間抽出前
処理し、得られた抽出残渣を熱水200mlで3回抽出し
た。得られた抽出液を合し、ロータリーエバポレータで
濃縮乾固し、1960.5mgの粉末を得た。
上記で得られた粉末1000mgを水200mlに溶解し、得
られた水溶液を純エタノールを撹拌しながら室温で徐々
に加え、水溶液中のエタノール濃度が80%になったとき
に添加をやめ、生成した沈殿を遠心分離により採取し、
594.5mgの褐色粉末を得た。
られた水溶液を純エタノールを撹拌しながら室温で徐々
に加え、水溶液中のエタノール濃度が80%になったとき
に添加をやめ、生成した沈殿を遠心分離により採取し、
594.5mgの褐色粉末を得た。
上記で得られた粉末500mgを水50mlに溶かし、この
水溶液をスペクトラ・ポア6(分画分子量50.000)に入
れ、水に対して透析した。透析内液をロータリーエバポ
レータを用いて濃縮乾固して褐色の粉末310mgを得た。
水溶液をスペクトラ・ポア6(分画分子量50.000)に入
れ、水に対して透析した。透析内液をロータリーエバポ
レータを用いて濃縮乾固して褐色の粉末310mgを得た。
上記またはで得られたニーム樹皮熱水抽出物1020
mgを20mlの蒸留水に溶解し、セファデックスG-100を充
填したカラム(直径7cm,長さ35cm)に注ぎ、蒸留水を
用いてゲル過を行なった。フェノール硫酸法で溶出液
の糖含量を定量しつつゲル過を行なうと、多糖体は3
つに分画される。最初に溶出する画分から溶媒を留去
し、ニーム樹皮抽出精製物273mgが得られた。
mgを20mlの蒸留水に溶解し、セファデックスG-100を充
填したカラム(直径7cm,長さ35cm)に注ぎ、蒸留水を
用いてゲル過を行なった。フェノール硫酸法で溶出液
の糖含量を定量しつつゲル過を行なうと、多糖体は3
つに分画される。最初に溶出する画分から溶媒を留去
し、ニーム樹皮抽出精製物273mgが得られた。
上記で得られたニーム樹皮熱水抽出物50gを1200ml
に溶解し、水酸化ナトリウムによってpH7とした。これ
にα−アミラーゼ(生化学工業製,Bacillus由来)255,
000単位を加えて40℃で24時間処理した。次いで、100℃
で5分間処理した後スペクトラ・ポア3(分画分子量35
00,Spectrum Medical Industries Inc.)で透析し、そ
の内液をグルコアミラーゼ(生化学工業製,Rhizopus n
iveus由来)1600単位を加えて、40℃で24時間処理し
た。処理液を同じくスペクトラ・ポア3で透析し、透析
内液を凍結乾燥して、茶褐色粉末12.5gを得た。
に溶解し、水酸化ナトリウムによってpH7とした。これ
にα−アミラーゼ(生化学工業製,Bacillus由来)255,
000単位を加えて40℃で24時間処理した。次いで、100℃
で5分間処理した後スペクトラ・ポア3(分画分子量35
00,Spectrum Medical Industries Inc.)で透析し、そ
の内液をグルコアミラーゼ(生化学工業製,Rhizopus n
iveus由来)1600単位を加えて、40℃で24時間処理し
た。処理液を同じくスペクトラ・ポア3で透析し、透析
内液を凍結乾燥して、茶褐色粉末12.5gを得た。
上記に粉末12.5gを0.06M KH2PO4に溶解
し、トヨパールHW-55F(φ3.2×45cm)で溶出液とし
て0.06M KH2PO4を用いて、ゲル過を行なった。通
過液を集めて凍結乾燥することにより、白色粉末6.5gを
得た。
し、トヨパールHW-55F(φ3.2×45cm)で溶出液とし
て0.06M KH2PO4を用いて、ゲル過を行なった。通
過液を集めて凍結乾燥することにより、白色粉末6.5gを
得た。
上記の粉末6.5gを25mlの蒸留水に溶解し、これに8%
セタプロン(cetyltrimethylammoniumbromide)溶液を同
量加え一晩放置した後、生じる沈殿を遠心して除く。こ
の上清に25mlの1%ホウ酸水溶液を加え、2N水酸化ナ
トリウムによって、pH8.5に調整する。一晩放置した
後、沈殿物を遠心して集める。沈殿物を15%食塩水に溶
解した後、希酢酸によってpH4とし、さらにこれに3倍
量のエタノールを添加する。沈殿物を遠心分離により集
めた後、蒸留水に溶解し凍結乾燥すると、白色粉末2.5g
が得られる。
セタプロン(cetyltrimethylammoniumbromide)溶液を同
量加え一晩放置した後、生じる沈殿を遠心して除く。こ
の上清に25mlの1%ホウ酸水溶液を加え、2N水酸化ナ
トリウムによって、pH8.5に調整する。一晩放置した
後、沈殿物を遠心して集める。沈殿物を15%食塩水に溶
解した後、希酢酸によってpH4とし、さらにこれに3倍
量のエタノールを添加する。沈殿物を遠心分離により集
めた後、蒸留水に溶解し凍結乾燥すると、白色粉末2.5g
が得られる。
上記で得られる白色粉末140mgを2mlの蒸留水に溶
解し、トヨパールHW-60Fを充填したカラム(φ32×4
40mm)を用いてゲル過を行なった。蒸留水を溶出液と
して、フェノール硫酸法で溶出液中の糖含量を定量しな
がらゲル過を行なうと、多糖体は3つに分画される。
第1番目、第2番目および第3番目の画画分から溶媒を
留去し、目的とするニーム樹皮抽出精製物CSP−I,
CSP−IIおよびCSP−IIIが各々44mg,46mg,44mg得
られた。
解し、トヨパールHW-60Fを充填したカラム(φ32×4
40mm)を用いてゲル過を行なった。蒸留水を溶出液と
して、フェノール硫酸法で溶出液中の糖含量を定量しな
がらゲル過を行なうと、多糖体は3つに分画される。
第1番目、第2番目および第3番目の画画分から溶媒を
留去し、目的とするニーム樹皮抽出精製物CSP−I,
CSP−IIおよびCSP−IIIが各々44mg,46mg,44mg得
られた。
次に本発明の多糖体の薬理試験例を示す。
試験例1 ザルコーマ180固形癌に対する効果 (試料調製) 生理食塩水に所定濃度となるように試料を溶解させた。
(ザルコーマ180癌細胞移植) ICRマウス腹腔中で継代培養したザルコーマ180癌細
胞を腹水とともに取り出し、整理食塩水で適当に希釈し
て細胞数が2×107個/mlとなるように調製した。この
細胞懸濁液の0.1mlを5週齢雄性マウス背部皮下に注射
器を用いて移植した。
胞を腹水とともに取り出し、整理食塩水で適当に希釈し
て細胞数が2×107個/mlとなるように調製した。この
細胞懸濁液の0.1mlを5週齢雄性マウス背部皮下に注射
器を用いて移植した。
(試料投与) 癌細胞移植後6日目から1日1回連日腹腔内に投与し
た。
た。
(効果判定法) 癌細胞移植後21日目に成長した癌組織を摘出し、その重
量を測定した(腫瘍重量:1群7匹の平均値)。この重
量と対照群の腫瘍重量とから、抑制率を算出した。
量を測定した(腫瘍重量:1群7匹の平均値)。この重
量と対照群の腫瘍重量とから、抑制率を算出した。
試験例2 急性毒性 本発明の抽出精製物CSP−I,CSP−IIおよびCS
P−IIIの各々を、体重25±3gのICR雄性マウスに
投与して急性毒性試験を行なった結果、LD50はいずれ
も腹腔内投与で500mg/kg以上、経口投与では1000mg/kg
以上であった。
P−IIIの各々を、体重25±3gのICR雄性マウスに
投与して急性毒性試験を行なった結果、LD50はいずれ
も腹腔内投与で500mg/kg以上、経口投与では1000mg/kg
以上であった。
[発明の具体的効果] 本発明によれば、抗腫瘍性多糖体CSP−I,IIおよび
IIIが提供される。これらの多糖体は文献未載の新規化
合物であって試験例に示したように、ザルコーマ180固
形癌に対して強い抑制活性を示し、しかも毒性は極めて
低いので抗腫瘍剤として有用である。
IIIが提供される。これらの多糖体は文献未載の新規化
合物であって試験例に示したように、ザルコーマ180固
形癌に対して強い抑制活性を示し、しかも毒性は極めて
低いので抗腫瘍剤として有用である。
本発明によれば、さらに上記多糖体CSP−I,IIおよ
びIIIの製造法が提供される。即ち、多糖体CSP−
I,IIおよびIIIは、ニーム樹皮を熱水で抽出し、該抽
出物をアルコール沈殿法または透析膜法により精製し、
得られた精製物を水に溶解し、該水溶液を分画分子量約
1×103〜1×105乃至1×103〜2×105の分子篩剤を用
いて分子篩処理し、3つに分れる多糖体のうち、最初の
画分をα−アミラーゼ次いでグルコアミラーゼ処理し、
その透析内液を分画分子量約1×103〜1×105の分子篩
剤を用いて分子篩処理し、該溶出液をセタブロン処理お
よびホウ酸処理し、該沈殿物を分画分子量約1×103〜
1×105の分子篩剤を用いて分子篩処理し、該溶出液を
セタブロン処理およびホウ酸処理し、該沈澱物を分画分
子量約2×103〜3×105の分子篩剤を用いて分子篩処理
し、得られる3つの画分を採取することにより得られ
る。
びIIIの製造法が提供される。即ち、多糖体CSP−
I,IIおよびIIIは、ニーム樹皮を熱水で抽出し、該抽
出物をアルコール沈殿法または透析膜法により精製し、
得られた精製物を水に溶解し、該水溶液を分画分子量約
1×103〜1×105乃至1×103〜2×105の分子篩剤を用
いて分子篩処理し、3つに分れる多糖体のうち、最初の
画分をα−アミラーゼ次いでグルコアミラーゼ処理し、
その透析内液を分画分子量約1×103〜1×105の分子篩
剤を用いて分子篩処理し、該溶出液をセタブロン処理お
よびホウ酸処理し、該沈殿物を分画分子量約1×103〜
1×105の分子篩剤を用いて分子篩処理し、該溶出液を
セタブロン処理およびホウ酸処理し、該沈澱物を分画分
子量約2×103〜3×105の分子篩剤を用いて分子篩処理
し、得られる3つの画分を採取することにより得られ
る。
第1図、第2図および第3図はそれぞれ本発明の抗腫瘍
性多糖体CSP−I,IIおよびIIIの赤外線吸収スペク
トルを示す。
性多糖体CSP−I,IIおよびIIIの赤外線吸収スペク
トルを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荻原 幸夫 愛知県名古屋市瑞穂区東栄町5―12―2
Claims (8)
- 【請求項1】ニーム樹皮を熱水で抽出し、該抽出物をア
ルコール沈殿法または透析膜法により精製し、得られた
精製物を水に溶解し、該水溶液を分画分子量約1×103
〜1×105乃至1×103〜2×105の分子篩剤を用いて分
子篩処理し3つに分れる多糖体画分のうち、最初の画分
から得られる多糖体を水に溶解し、α−アミラーゼで加
水分解し、常法により消化物を除き、非消化多糖体を分
画分子量約1×103〜2×105の分子篩剤を用いて分子篩
処理し、その通過液に4級アミン糖沈殿剤を加えて酸性
糖を除き、得られる中性糖にホウ酸水溶液を加えてpH8
〜9で沈殿するものを集め、常法により沈殿物からホウ
酸を除き、その水溶液を分画分子量約2×103〜3×105
の分子篩剤を用いて分子篩処理し、多糖体画分を得るこ
とを特徴とする多糖体の製造方法。 - 【請求項2】前記分子篩処理により得られる多糖体画分
のうち最初の画分として多糖体CSP−Iを得ることを
特徴とする請求項1記載の製造法。 - 【請求項3】前記分子篩処理により得られる多糖体画分
のうち第2番目の画分として多糖体CSP−IIを得るこ
とを特徴とする請求項1記載の製造法。 - 【請求項4】前記分子篩処理により得られる多糖体画分
のうち第3番目の画分として多糖体CSP−IIIを得る
ことを特徴とする請求項1記載の製造法。 - 【請求項5】下記の物理化学的特性を有する多糖体。 CSP−1 構造 β−(1→3)−ガラクタンを主鎖とし、このガラクト
ース5個のうち平均3個のガラクトースの6位にβ−
(1→6)−ガラクタン、α−(1→5)−アラビナン
およびβ−(1→4)−グルカンが結合した中性多糖
体。 色と形状 凍結乾燥品は白色粉末または微黄褐色粉末である。 溶解性 水に可溶でメタノール、エタノール、アセトン、エーテ
ル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼン、およびヘキ
サンなどの有機溶媒に不溶である。 呈色反応 フェノール硫酸反応およびアンスロン硫酸反応に陽性で
ある。 分子量 パークジョンソン法およびゲル過法により、約53,00
0。 紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず、末端吸収のみを示
す。 赤外線吸収スペクトル 第1図に示す通りである。 IR▲νKBr max▼cm-1:3410,2920,1620 - 【請求項6】下記の物理化学的特性を有する多糖体CS
P−II。 色と形状 凍結乾燥品は白色粉末または微黄褐色粉末である。 溶解性 水に可溶でメタノール、エタノール、アセトン、エーテ
ル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキサ
ンなどの有機溶媒に不溶である。 呈色反応 フェノール硫酸反応およびアンスロン硫酸反応に陽性で
ある。 分子量 ゲル過法により、約50,000。 紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず、末端吸収のみを示
す。 赤外線吸収スペクトル 第2図に示す通りである。 IR▲νKBr max▼cm-1:3390,2920,1620 - 【請求項7】下記の物理化学的特性を有する多糖体CS
P−III。 色と形状 凍結乾燥品は白色粉末または微黄褐色粉末である。 溶解性 水に可溶でメタノール、エタノール、アセトン、エーテ
ル、クロロホルム、酢酸エチル、ベンゼンおよびヘキサ
ンなどの有機溶媒に不溶である。 呈色反応 フェノール硫酸反応およびアンスロン硫酸反応に陽性で
ある。 分子量 ゲル過法により、約46,000。 紫外線吸収スペクトル 水溶液中の測定で吸収極大を示さず、末端吸収のみを示
す。 赤外線吸収スペクトル 第3図に示す通りである。 IR▲νKBr max▼cm-1:3400,2920,1620 - 【請求項8】抗腫瘍性多糖体である請求項5ないし7の
いずれかに記載の多糖体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10277988A JPH062764B2 (ja) | 1988-04-27 | 1988-04-27 | 多糖体およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10277988A JPH062764B2 (ja) | 1988-04-27 | 1988-04-27 | 多糖体およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01275602A JPH01275602A (ja) | 1989-11-06 |
JPH062764B2 true JPH062764B2 (ja) | 1994-01-12 |
Family
ID=14336633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10277988A Expired - Lifetime JPH062764B2 (ja) | 1988-04-27 | 1988-04-27 | 多糖体およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH062764B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE69634658T2 (de) * | 1996-02-02 | 2006-04-06 | Council Of Scientific And Industrial Research | Verfahren zur Isolierung eines Wirkstoffes aus Azadirachta Indica zur Verwendung bei der Therapie von Hyperacidität und Magengeschwüren |
JP6850946B2 (ja) * | 2016-03-22 | 2021-03-31 | 国立大学法人 宮崎大学 | 日向夏みかん由来のアラビノガラクタン |
CN110585233B (zh) * | 2019-10-18 | 2023-08-29 | 青岛市妇女儿童医院(青岛市妇幼保健院、青岛市残疾儿童医疗康复中心、青岛市新生儿疾病筛查中心) | 一种抗肿瘤组合物及其制药用途 |
-
1988
- 1988-04-27 JP JP10277988A patent/JPH062764B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01275602A (ja) | 1989-11-06 |
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