JPH06275462A - 積層チップコンデンサ及びその容量調整方法 - Google Patents

積層チップコンデンサ及びその容量調整方法

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JPH06275462A
JPH06275462A JP8544893A JP8544893A JPH06275462A JP H06275462 A JPH06275462 A JP H06275462A JP 8544893 A JP8544893 A JP 8544893A JP 8544893 A JP8544893 A JP 8544893A JP H06275462 A JPH06275462 A JP H06275462A
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JP
Japan
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chip capacitor
capacitance
multilayer chip
internal electrodes
terminal
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Application number
JP8544893A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Naka
勝彦 仲
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 容量の調整が容易に行える積層チップコンデ
ンサ及びその容量調整方法を提供する。 【構成】 セラミックスからなる誘電体1,1…と、A
gからなる内部電極a1 ,b1 ,a2 ,b2 …とが交互
に積層してあり、この積層体の対向する2側面にはAg
Pdからなる外部電極A,Bが設けてある。ここで1つ
おきの内部電極a1 ,a2 ,…は矩形であり、その一端
部は外部電極Aと接続してある。残る内部電極b1 ,b
2 …は凸字型であり、この凸部は全て前記2側面以外の
1側面に縦直線状に揃えて設けてある。この1側面には
AgPdからなりL字型をなすトリミング端子4が設け
てあり、内部電極b1 ,b2 …の凸部の先端はトリミン
グ端子4の縦部により各層と交叉する方向に接続されて
おり、トリミング端子4の横部の先端は外部電極Bと接
続してある。このトリミング端子4を所要位置にて削除
又は切断すればコンデンサ容量を多段階に調整すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、容量可変の積層チップ
コンデンサ及びその容量調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の軽薄短小化に伴い、電
子部品においても小型化が進んでいる。部品実装におい
てもチップ部品を使用した面実装が主流となっている。
図5は、従来の積層チップコンデンサを示す模式図であ
る。セラミックスからなる誘電体1,1…と、内部電極
2,2…とを交互に積層してあり、この積層体の対向す
る2側面には外部端子3,3が設けられている。内部電
極2,2…は交互に異なる外部端子3,3と接続されて
おり、内部電極2,2…は間隔tを隔てている。この積
層チップコンデンサにおける容量は、各内部電極2,2
…の面積の和,内部電極2,2…の間隔及びセラミック
スの比誘電率により決定される。一般にチップ部品を使
用した回路の特性の調整は、ファンクショントリミング
により行うことが多く、このファンクショントリミング
は、チップ抵抗又は厚膜,薄膜上に形成した抵抗体を削
除する方法が通常使用されている。
【0003】一方、抵抗体が形成されていない回路、例
えばコイル,コンデンサによる発振回路では、抵抗体を
削除することによるファンクショントリミングによって
特性を調整することができない。そこで従来、上述のよ
うなコイル,コンデンサによる発振回路では、積層チッ
プコンデンサより大型の回転機構付きトリマコンデンサ
又は回転機構を備えた部品を精密ドライバを使用して調
整を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、積層チ
ップコンデンサより大型の回転機構付きトリマコンデン
サを使用した場合、実装面積の増大を招来し、機器の軽
薄短小化を阻害していた。また回転機構による調整は、
機械的な調整であるため高速化が困難であり、また調整
が経時的に変化するという問題があった。本発明は、斯
かる事情に鑑みてなされたものであり、内部電極と電気
的に接続されて表面に露出したトリミング端子を設ける
ことにより、静電容量の調整が可能な積層チップコンデ
ンサ及びその容量調整方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る積層チップ
コンデンサは、誘電体及び内部電極を交互に積層した積
層体と、1つおきの前記内部電極に接続された一対の外
部電極とを備える積層チップコンデンサにおいて、前記
積層体の側面に設けられ、一方の前記外部電極に接続さ
れるべき内部電極と電気的に接続され、前記一方の外部
電極に接続されたトリミング端子を備えることを特徴と
する。
【0006】本発明に係る積層チップコンデンサの容量
調整方法は、誘電体及び内部電極を交互に積層した積層
体と、1つおきの前記内部電極に夫々接続された一対の
外部電極とを備える積層チップコンデンサの容量を調整
する方法において、一方の前記外部電極に接続されるべ
き内部電極と電気的に接続され、前記一方の外部電極に
接続されたトリミング端子を前記積層体の側面に設けて
おき、該トリミング端子の所要部分を削除又は電気的に
切断することにより、静電容量を所要の値に調整するこ
とを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明にあっては、トリミング端子を削除する
ことにより、並列接続された構造のコンデンサの接続部
分を分断させることが可能である。これによりファンク
ショントリミングを行って、各素子における容量の調整
を容易に行うことができる。図6は積層チップコンデン
サにおける模式的な回路図である。積層チップコンデン
サは、等価回路にように、トリミング前は誘電体と内部
電極とによる各層で形成されるコンデンサC1 ,C2
3 ,C4 …が並列接続された構造になっており、外部
端子A,B間の全体の容量C0 はC0 =C1 +C2 +C
3 +C4 …である。そしてコンデンサC1 とC2 との接
続部を,コンデンサC2 とC3 との接続部を,コン
デンサC3 とC4 との接続部を,…とする。この接続
部,,,…を削除すれば、全体の容量C0 は、夫
々C1 ,C1 +C2 ,C1 +C2 +C3 ,…だけ減少す
る。
【0008】
【実施例】以下、本発明をその実施例を示す図面に基づ
き具体的に説明する。図1は、本発明に係る積層チップ
コンデンサを示す模式的斜視図である。PbTiO3
セラミックスからなる誘電体1,1…と、Agからなる
内部電極a1,b1 ,a2 ,b2 …とが交互に積層され
ており、この積層体の対向する2側面にAgPdからな
る外部電極A,Bが設けられている。ここで1つおきの
内部電極a1 ,a2 …は矩形であり、その一端部は外部
電極Aと接続されている。残る内部電極b1 ,b2 …は
凸字型であり、この凸部は、全て前記2側面以外の1側
面に縦直線状に揃えて設けてある。この1側面にはAg
PdからなりL字型をなすトリミング端子4が設けてあ
り、内部電極b1 ,b2 …の凸部の先端はトリミング端
子4の縦部により各層と交叉する方向に接続されてお
り、トリミング端子4の横部の先端は外部電極Bと接続
されている。
【0009】そして例えばレーザトリマを使用したスキ
ャンカット法等により、このトリミング端子4を所要位
置にて、削除又は切断すれば、初期値から0pFまでの
間で多段階にコンデンサ容量を調整することができる。
【0010】次に以上の如き構成の積層チップコンデン
サの製造方法について説明する。まず誘電体シート上
に、誘電体1,1…となるPbTiO3 系セラミックス
及び内部電極a1 ,b1 ,a2 ,b2 …となるAg系ペ
ーストを印刷法により交互に積層する。このとき内部電
極a1 ,b1 ,a2 ,b2 …の形状は上述の通りとす
る。これを焼成した後、トリミング端子4を形成するた
め、内部電極b1 ,b2 …の凸部を備える1側面の所要
位置にAgPd系ペーストを印刷する。そしてトリミン
グ端子4を備えない対向する2側面に、外部電極A,B
となるAgPd系ペーストをディップにより塗布し、焼
成を行う。
【0011】図2,図3,図4は本発明に係る積層チッ
プコンデンサの他の実施例を示す模式図である。図2に
示す積層チップコンデンサでは、内部電極b1 ,b2
の凸部が、1側面において図の左上から右下へ斜め方向
に並ぶように形成しており、トリミング端子4の形状も
これら凸部の先端を接続するように設けており、その先
端は外部電極Bと接続してある。他の構成は図1に示す
ものと同様である。
【0012】図3は積層間隔が狭い場合の積層チップコ
ンデンサを示している。外部電極Bに接続されるべき内
部電極b1 ,b2 ,b3 ,b4 …のうち、いくつかに1
つの割合で、例えば1つおきの内部電極b1 ,b3 …に
凸部を設けてあり、これら凸部の先端をトリミング端子
4により外部電極Bと接続している。残る内部電極
2 ,b4 …は外部電極Bを備える側面において外部電
極Bとしてある。他の構成は図1に示すものと同様であ
る。
【0013】図4に示す積層チップコンデンサでは、内
部電極b1 ,b2 …の1辺全体を、トリミング端子4を
設ける1側面まで引き出してあり、その一部においてト
リミング端子4を介して外部電極Bと接続されている。
他の構成は図1に示すものと同様である。
【0014】なお、内部電極a1 ,a2 …も内部電極b
1 ,b2 …と同様の形状にてトリミング端子4の対向面
に別なトリミング端子を設けて外部電極Aに接続する構
成としてもよい。この場合は、より多段階に容量を調整
することができる。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明に係る積層チップコ
ンデンサは、積層体の1側面に1つおきの内部電極と外
部電極とを接続するトリミング端子を設けることによ
り、このトリミング端子の所要位置を削除又は切断すれ
ばファンクショントリミングが行え、各素子における静
電容量の調整を容易に行うことができ、部品の小型化,
調整の高速化が図れる。また積層チップコンデンサを作
成した後に静電容量を容易に変更し得るため、設計の自
由度が増し、積層チップコンデンサの品種数の削減にも
つながる等、本発明は優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る積層チップコンデンサを示す模式
的斜視図である。
【図2】本発明に係る積層チップコンデンサの他の実施
例を示す模式図である。
【図3】本発明に係る積層チップコンデンサの他の実施
例を示す模式図である。
【図4】本発明に係る積層チップコンデンサの他の実施
例を示す模式図である。
【図5】従来の積層チップコンデンサを示す模式図であ
る。
【図6】積層チップコンデンサにおける模式的な回路図
である。
【符号の説明】
A,B 外部電極 a1 ,b1 ,a2 ,b2 … 内部電極 1 誘電体 4 トリミング端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体及び内部電極を交互に積層した積
    層体と、1つおきの前記内部電極に接続された一対の外
    部電極とを備える積層チップコンデンサにおいて、前記
    積層体の側面に設けられ、一方の前記外部電極に接続さ
    れるべき内部電極と電気的に接続され、前記一方の外部
    電極に接続されたトリミング端子を備えることを特徴と
    する積層チップコンデンサ。
  2. 【請求項2】 誘電体及び内部電極を交互に積層した積
    層体と、1つおきの前記内部電極に夫々接続された一対
    の外部電極とを備える積層チップコンデンサの容量を調
    整する方法において、一方の前記外部電極に接続される
    べき内部電極と電気的に接続され、前記一方の外部電極
    に接続されたトリミング端子を前記積層体の側面に設け
    ておき、該トリミング端子の所要部分を削除又は電気的
    に切断することにより、静電容量を所要の値に調整する
    ことを特徴とする積層チップコンデンサの容量調整方
    法。
JP8544893A 1993-03-19 1993-03-19 積層チップコンデンサ及びその容量調整方法 Pending JPH06275462A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USRE40201E1 (en) 1996-04-17 2008-04-01 Samsung Electronics Co., Ltd. Video signal converting apparatus and display device having the same
US7567151B2 (en) 2006-08-09 2009-07-28 Tdk Corporation Multilayer filter
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US10115528B2 (en) 2015-12-25 2018-10-30 Murata Manufacturing Co., Ltd. Multilayer ceramic electronic component

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USRE40905E1 (en) 1996-04-17 2009-09-08 Samsung Electronics Co., Ltd. Video signal converting apparatus and display device having the same
USRE41564E1 (en) 1996-04-17 2010-08-24 Samsung Electronics Co., Ltd., Video signal converting apparatus and a display device having the same
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