JPH06333781A - Cr複合部品 - Google Patents

Cr複合部品

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JPH06333781A
JPH06333781A JP5147018A JP14701893A JPH06333781A JP H06333781 A JPH06333781 A JP H06333781A JP 5147018 A JP5147018 A JP 5147018A JP 14701893 A JP14701893 A JP 14701893A JP H06333781 A JPH06333781 A JP H06333781A
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JP
Japan
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resistor
dielectric
change
capacitor
temperature coefficient
Prior art date
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Pending
Application number
JP5147018A
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English (en)
Inventor
Hideki Kabasawa
英樹 樺沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 CR複合部品におけるCR積の値を温度変化
に拘らずほぼ一定に保つ。 【構成】 誘電体1の中に対の内部電極導体層2、3を
設けてコンデンサを形成する。誘電体1の表面に厚膜抵
抗体7を設けて抵抗を形成する。第1、第2、第3の外
部接続導体層4、5、8を設ける。また、コンデンサと
抵抗を直列接続する。誘電体1は静電容量の負の温度係
数を有する材料で形成する。抵抗体7は正の温度係数を
有する材料で形成する。温度によるCの変化をRの変化
で相殺してCR積の値をほぼ一定に保つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブフィルタの
CR時定数回路等に使用するためのCR複合部品に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンデンサと抵抗とを一体化したCR複
合部品は公知である。このCR複合部品は、例えば、コ
ンデンサ用の誘電体の上に抵抗体を形成した構造、又は
厚膜抵抗用基板の上にチップコンデンサを配設した構造
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、厚膜抵抗を
トリミングすれば所望のCR値を得ることができる。し
かし、オペアンプ(演算増幅器)とCR回路とを組み合
わせた積分回路(アクティブフィルタ回路)等において
温度変化が生じると、CR値も変化して積分特性が変化
する。このCR値の変化は高い周波数領域で特に問題に
なる。この種の問題は温度係数の小さい抵抗体及び誘電
体を使用することによって解決することができるが、温
度係数の小さい抵抗体及び誘電体材料は高価である。
【0004】そこで、本発明の目的は、比較的温度係数
が大きい低コストの材料を使用しているにも拘らず温度
変化によるCR値の変化を小さくすることができるCR
複合部品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、誘電体と、前記誘電体に形成された対のコ
ンデンサ電極と、前記誘電体に一体的に形成された抵抗
体とを有し、前記対のコンデンサ電極が外部回路に接続
することができるように形成され、前記抵抗体の一端が
前記対のコンデンサ電極の一方に接続され、前記抵抗体
の他端に外部回路に接続するための端子導体が接続さ
れ、前記抵抗体の温度係数が前記誘電体の静電容量の温
度係数の傾きと反対の傾きを有しているCR複合部品に
係わるものである。なお、請求項2に示すように所望温
度範囲においてCR値がほぼ一定になるように抵抗体及
び誘電体を形成することが望ましい。
【0006】
【発明の作用及び効果】本発明における誘電体と抵抗体
は互いに逆の傾きの温度係数を有する。従って、温度変
化によって抵抗体の抵抗値Rが例えば高くなると、誘電
体の静電容量値Cが逆に低くなり、相殺が生じてCR値
の変化が抑制される。CR値の温度による変化が少なく
なると、これを使用する積分回路等の安定性を高めるこ
とができる。また、抵抗体及び誘電体を例えば数百pp
m/℃のように温度係数の大きい比較的安価な材料で形
成することが可能になり、安価であるにも拘らず精度の
高いCR複合部品を提供することができる。
【0007】
【実施例】次に、図1〜図4を参照して本発明の実施例
に係わるCR複合部品を説明する。図1は図示を容易に
するために端子導体層と厚膜抵抗体の厚みを省略してC
R複合部品を説明的に示す斜視図であり、図2は図1の
A−A線断面図である。これ等の図面から明らかなよう
に、磁器誘電体1の中には一方のコンデンサ内部電極導
体層2と他方のコンデンサ内部電極導体層3とが設けら
れている。対の内部電極導体層2、3の端は誘電体1の
対の側面に露出し、外部回路に接続するための第1及び
第2の外部接続導体層(外部電極層)4、5に接続され
ている。誘電体1の上表面6には厚膜抵抗7が設けられ
ている。この抵抗体7の一端は第1の外部接続導体層4
に接続され、他端は外部回路に接続するための端子導体
層としての第3の外部接続導体層8に接続されている。
第1、第2及び第3の外部接続導体層4、5、8は第
1、第2及び第3の端子として使用されるものであり、
表面実装可能に形成されている。
【0008】図3は図1及び図2のCR複合部品9の等
価回路を示すものであり、コンデンサCは対の内部電極
導体層2、3間の静電容量に対応し、コンデンサCに直
列接続された抵抗Rは抵抗体7に基づくものであり、第
1、第2及び第3の端子T1、T2 、T3 は第1、第2
及び第3の外部接続導体層4、5、8に対応する。
【0009】図1〜図3のCR複合部品9において重要
なことは、コンデンサCが負の温度係数(負の傾きの温
度係数)を有し、抵抗Rが正の温度係数(正の傾きの温
度係数)を有することである。即ち、コンデンサCを得
るための誘電体1が負の温度係数を有し、抵抗Rを得る
ための抵抗体7が正の温度係数を有することである。ま
た、CR積の値が温度の変化に拘らずに使用温度範囲で
ほぼ一定になるように誘電体1及び抵抗体7の温度係数
とC及びRの値が設定されていることである。
【0010】上述のようなCR複合部品9の製造方法を
次に説明する。負の温度係数の誘電体1を得るために、
CaTiO3 (チタン酸カルシウム)と、La2
3 (酸化ランタン)と、TiO2 (酸化チタン)とをモ
ル比で1:1:1に混合し、これにバインダを加えてグ
リーンシート(磁器生シート)を作り、この上に内部電
極導体層2、3を得るためのペースト状電極材料を印刷
法で所定パターンに塗布した。
【0011】一方、正の温度係数を有する抵抗体7を得
るために、Cu(銅)とMn(マンガン)とNi(ニッ
ケル)の各粉末を重量比で85:12:3の割合で混合
したものを用意し、これにバインダを加えて抵抗体ペー
ストを作り、グリーンシート(磁器生シート)に印刷法
で所定パターンに塗布した。
【0012】次に、図2に示す積層体が得られるように
グリーンシートを積層し、圧着し、焼成し、内部電極導
体層2、3と抵抗体7とを有する誘電体1を得た。次
に、誘電体1の外周面に導体ペーストを塗布して焼き付
けることによって第1、第2及び第3の外部接続導体層
4、5、8を形成し、しかる後、所望のCR積が得られ
るように抵抗体7をトリミングし、CR複合部品9を完
成させた。
【0013】誘電体1はマイナス数百ppm/℃程度の
大きな温度係数を有し、抵抗体7はプラス数百ppm/
℃程度の大きな温度係数を有する低コストの材料で形成
されている。しかし、CとRが逆の傾きの温度係数を有
するので、CR複合部品9の温度が例えば上昇するとC
の値が小さくなり、逆にRの値が大きくなり、結局CR
積の値はほぼ一定に保たれる。なお、抵抗体7は誘電体
1に対して一体的に配設されているので、コンデンサと
抵抗の温度変化を同一にすることが可能になり、Cの変
化分とRの変化分との相殺が良好に達成される。また、
誘電体1は負の温度係数を有するので、CR複合部品9
内の配線ライン及び/又はここに接続される外部の配線
ラインの温度による抵抗値変化をキャンセルし、全体と
してCR値を一定にする効果を得ることができる。
【0014】本実施例のCR複合部品9は、例えば図4
に示すようにオペアンプ10に接続して積分回路を構成
するために使用される。即ち、第1の外部接続導体層4
に対応する第1の端子T1 はオペアンプ10の一方の入
力端子に接続する。第2の外部接続導体層5に対応する
第2の端子T2 はオぺアンプ10の出力端子に接続す
る。第3の外部接続導体層8に対応する第3の端子T3
は積分回路の入力端子とする。この積分回路の出力波形
の傾きは1/CRに依存するので、所定の傾き(時定
数)を得るためにはCR積の値を一定に保つことが必要
になる。本実施例のCR複合部品9は上述の積分回路に
好都合のものである。
【0015】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 抵抗体7は積層コンデンサの焼成の後に誘電体
1の表面6に抵抗体ペーストを塗布して形成してもよ
い。 (2) コンデンサを積層構造としないで板状又はブロ
ック状等のコンデンサとすることができる。 (3) 第1の外部接続導体層4がコンデンサの端子と
抵抗体7の端子とを兼用しているが、抵抗体7の端子を
独立に設け、この抵抗体7の端子を第1の外部接続導体
層4に接続してもよい。 (4) 誘電体1を例えばLa2 3 +2TiO2 の材
料で形成し、正の温度係数を有するようにし、抵抗体7
を例えばTa2 Nで形成し、負の温度係数を有するよう
にすることができる。なお、誘電体1および抵抗体7が
正、負のいずれの温度係数を有する場合であっても、こ
れ等の材料コストの低減を図るためにこれ等の温度係数
を100ppm/℃以上とすることが望ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のCR複合部品を示すブロック図であ
る。
【図2】図1のCR複合部品のA−A線断面図である。
【図3】図1のCR複合部品の等価回路図である。
【図4】図1のCR複合部品を使用した積分回路を示す
回路図である。
【符号の説明】
1 誘電体 2、3 内部電極導体層 4、5、8 外部接続導体層 7 抵抗体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体と、前記誘電体に形成された対の
    コンデンサ電極と、前記誘電体に一体的に形成された抵
    抗体とを有し、前記対のコンデンサ電極が外部回路に接
    続することができるように形成され、前記抵抗体の一端
    が前記対のコンデンサ電極の一方に接続され、前記抵抗
    体の他端に外部回路に接続するための端子導体が接続さ
    れ、前記抵抗体の温度係数が前記誘電体の静電容量の温
    度係数の傾きと反対の傾きを有していることを特徴とす
    るCR複合部品。
  2. 【請求項2】 前記対のコンデンサ電極間の静電容量値
    Cと前記抵抗体の抵抗値Rとの積CRが所定温度範囲に
    おける温度の変化に拘らずほぼ一定になるように前記抵
    抗体及び前記誘電体が形成されていることを特徴とする
    請求項1記載のCR複合部品。
JP5147018A 1993-05-26 1993-05-26 Cr複合部品 Pending JPH06333781A (ja)

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Date Code Title Description
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Effective date: 20010808