JPH0627508Y2 - 装軌式車両の終減速装置 - Google Patents

装軌式車両の終減速装置

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JPH0627508Y2
JPH0627508Y2 JP1987036021U JP3602187U JPH0627508Y2 JP H0627508 Y2 JPH0627508 Y2 JP H0627508Y2 JP 1987036021 U JP1987036021 U JP 1987036021U JP 3602187 U JP3602187 U JP 3602187U JP H0627508 Y2 JPH0627508 Y2 JP H0627508Y2
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JP
Japan
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speed reducer
lubricating oil
planetary gear
gear mechanism
output shaft
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JP1987036021U
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JPS63143482U (ja
Inventor
栄一 福田
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は遊星歯車機構を用いた装軌式車両の減速装置
に関する。
〔従来の技術〕
従来履帯により走行する装軌式車両には、履帯を駆動す
る終減速装置が設けられており、この終減速装置には、
通常平歯車を1段ないし2段設けた減速機構が採用され
ている。
しかし平歯車を使用した減速機構は減速比が大きくとれ
ない不具合がある。
上記不具合を改善するため、遊星歯車を減速機構に用い
た終減速装置も例えば特開昭54−9844号公報など
で提案されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし上記従来の終減速装置では出力軸側に遊星機構を
用いているため、遊星機構が大型かつ高価になると共
に、出力軸側より高い位置にある入力軸に潤滑ポンプで
給油する強制潤滑方式を採用しているため、潤滑系も高
価となるなどの不具合があった。
この考案は上記不具合を改善する目的でなされたもので
ある。
〔問題点を解決するための手段及び作用〕
この考案は上記目的を達成するために、横軸の回転を減
速して、スプロケットの設けられた出力軸へ伝達する装
軌式車両の終減速装置において、上記横軸に接続された
入力軸側に遊星歯車機構よりなる減速手段を、また出力
軸側に平歯車よりなる減速手段を設け、かつこれら減速
手段の間に隔壁を設けて、各減速手段に潤滑油溜室をそ
れぞれ形成すると共に、上記隔壁に、平歯車よりなる減
速手段が汲み上げた潤滑油を遊星歯車機構よりなる減速
手段へ給油する油受けと、遊星歯車機構よりなる減速手
段側の潤滑油溜室の潤滑油を、平歯車よりなる減速手段
側の潤滑油溜室へ戻す溢出口を設けたもので、強制潤滑
手段を用いることなく2組の減速手段を同時に潤滑する
ことができる。
〔実施例〕
この考案の一実施例を図面を参照して詳述すると、図に
おいて1は装軌式車両の車体フレーム、2はこの車体フ
レーム1の後部両側(図では片側のみを示す)に設けら
れた終減速機装置の本体で、ケース3の上部に、横軸4
と接続された入力軸5を有する。
なお図中16は横軸4側に設けられたブレーキ装置を示
す。上記入力軸5には遊星歯車機構6のサンギヤ6aが
設けられていて、このサンギヤ6aにプラネタリギヤ6
bが噛合されていると共に、プラネタリギヤ6bはケー
ス3側に固定されたリングギヤ6cにも噛合されてい
て、入力軸5の回転を減速して、プラネットギヤ6bを
支承するキャリヤ6eへ伝達するようになっている。
上記キャリヤ6eは軸受け7を介してケース3に支承さ
れた中間軸8の一端にスプライン係合されていると共
に、中間軸8の他端側に設けられた平歯車よりなる小歯
車9は、出力軸10に設けられた大歯車11に噛合され
ている。
上記出力軸10は軸受け12を介してケース3に支承さ
れていると共に、ケース3より突出された出力軸10の
先端に履帯14を駆動するスプロケット13がスプライ
ン係合されている。
一方上記ケース内は隔壁3aにより2室の潤滑油溜室3
,3に区割されている。潤滑油溜室3はケース3
の上部に位置していて、遊星歯車機構6が収容されてい
ると共に、潤滑油溜室3はケース3の下部に位置して
いて大小歯車11,9が収容されている。
そしてそれぞれの潤滑油溜室3,3にはオイルレベ
ルOLまで潤滑油が収容されていて、遊星歯車機構6及
び大小歯車11,9の軸受け部や摺接部を潤滑している
と共に、大歯車11の回転により大歯車11に付着して
汲み上げられた油は、小歯車9より隔壁3aの上部に設
けられた油受け3bに矢印に示すように受け止められ、
軸受け7を潤滑すると同時に、一部は潤滑油溜室3
流入して遊星歯車機構6を潤滑するようになっている。
また隔壁3aの中間部には溢出口3cが設けられてい
て、遊星歯車機構6を潤滑した潤滑油溜室3内の油の
一部がこの溢出口3cより潤滑油溜室3側へも溢出す
るようになっている。
これによって潤滑油は遊星歯車機構6及び大小歯車1
1,9の回転により潤滑油溜室3→潤滑油溜室3
潤滑油溜室3と循環してこれらを潤滑するようになっ
ている。
なお図中15はドレンプラグを示す。
〔考案の効果〕
この考案は以上詳述したように、減速比の大きくとれる
遊星歯車機構を本体の入力軸側に設けたことから、従来
の出力軸側に設けたものに比べて遊星歯車機構が小型化
でき、これによって装置全体が小型かつ安価に製作でき
る。
また平歯車よりなる減速手段の回転に伴い、減速手段で
汲み上げられた潤滑油が遊星歯車機構よりなる減速手段
へ供給されてこれを潤滑するため、遊星歯車機構よりな
る減速手段が潤滑不足により早期に摩耗したり、過熱し
て焼き付くことがない。
さらに潤滑油ポンプにより遊星歯車機構よりなる減速手
段を強制潤滑する必要がないことから、潤滑系が簡素化
されてコストダウンが図れると共に、遊星歯車機構より
なる減速手段を潤滑した油は、溢出口より平歯車よりな
る減速手段側の潤滑油溜室へ戻されるため、潤滑油が汚
れた場合、平歯車よりなる減速手段側の潤滑油溜室のオ
イルを交換するだけでなく、メンテナンスも容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の一実施例を示す断面図である。 4は横軸、5は入力軸、6は遊星歯車機構、9,11は
平歯車、10は出力軸、13はスプロケット。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】横軸4の回転を減速して、スプロケット1
    3の設けられた出力軸10へ伝達する装軌式車両の終減
    速装置において、上記横軸4に接続された入力軸5側に
    遊星歯車機構6よりなる減速手段を、また出力軸10側
    に平歯車9,11よりなる減速手段を設け、かつこれら
    減速手段の間に隔壁3aを設けて、各減速手段に潤滑油
    溜室3,3をそれぞれ形成すると共に、上記隔壁3
    aに、平歯車9,11よりなる減速手段が汲み上げた潤
    滑油を、遊星歯車機構6よりなる減速手段へ給油する油
    受け3bと、遊星歯車機構6よりなる減速手段側の潤滑
    油溜室3の潤滑油を、平歯車9,11よりなる減速手
    段側の潤滑油溜室3へ戻す溢出口3cを設けてなる装
    軌式車両の終減速装置。
JP1987036021U 1987-03-13 1987-03-13 装軌式車両の終減速装置 Expired - Lifetime JPH0627508Y2 (ja)

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JPS5970960U (ja) * 1982-11-01 1984-05-14 日立建機株式会社 クロ−ラ車両の走行駆動装置
JPS59179121U (ja) * 1983-05-18 1984-11-30 株式会社小松製作所 装軌式車両の動力伝達装置

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