JPH06274845A - 固定磁気ディスク装置用コアスライダ - Google Patents

固定磁気ディスク装置用コアスライダ

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JPH06274845A
JPH06274845A JP8788993A JP8788993A JPH06274845A JP H06274845 A JPH06274845 A JP H06274845A JP 8788993 A JP8788993 A JP 8788993A JP 8788993 A JP8788993 A JP 8788993A JP H06274845 A JPH06274845 A JP H06274845A
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JP
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core
slider
magnetic head
magnetic
magnetic disk
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JP8788993A
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Naoya Fukuda
直也 福田
Motoichiro Matsuzawa
素一郎 松沢
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NGK Insulators Ltd
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NGK Insulators Ltd
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンポジット型の固定磁気ディスク装置用コ
アスライダにおいて、コイル巻線用溝の形成されたスラ
イダ本体部位における反り、撓みの発生、ひいては空気
ベアリング面の平坦度悪化の問題を解消し、また磁気ヘ
ッド用コアに対するコイルの巻線に際し、巻線ボビンを
使用しなくても、巻線乱れを効果的に防止し得る構造を
提供する。 【構成】 スライダ本体の一方の端部の端面に、所定幅
のコイル巻線用溝14を左右方向に設け、更に該コイル
巻線用溝14を横切ってコア挿入用スリット16を設
け、所定の磁気ヘッド用コア20を挿入、配置せしめて
なる構造の固定磁気ディスク装置用コアスライダ36に
おいて、該コア挿入用スリット16の少なくとも一方の
側部のスライダ本体18部分を所定幅で残し、該コイル
巻線用溝14の形成部位の一部若しくは全部を除去せし
めた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、固定磁気ディスク装置用コアス
ライダに係り、特に空気ベアリング部を有するスライダ
本体に、記録/再生部を構成する磁気ヘッド用コアを一
体的に組み付けてなる構造の固定磁気ディスク装置用コ
アスライダにおいて、その磁気ディスク対向側の面にお
ける平坦度の精度を効果的に高め得る構造に関するもの
である。
【0002】
【背景技術】固定磁気ディスク装置に用いられる浮上型
磁気ヘッド用コアスライダの中に、所謂コンポジット型
と称される形式のものがある。これは、空気ベアリング
部を有するスライダ本体と、磁気ディスクに所定の情報
を書き込み或いはそれから読み出す記録/再生部を構成
するための磁気ヘッド用コア(コアチップ)とを別々に
作製し、そして、それら別々に作製したスライダ本体と
磁気ヘッド用コアとを一体的に組み付けて、構成してな
る構造のものであり、モノリシック型のものに比べて、
記録/再生を担うコアの厚み、ひいてはインダクタンス
を小さく為し得て、高周波特性を改善することが出来る
といった特徴を有している。
【0003】そして、そのようなコンポジット型のコア
スライダは、例えば図7に示されるように、スライダ本
体40と磁気ヘッド用コア50とが別々に作製され、そ
してそれらが一体的に組み付けられることにより、目的
とするコアスライダ60とされているのである。具体的
には、スライダ本体40は、その上面に2本のレール状
の空気ベアリング部42,42を有し、その一方の端部
に、コイル巻線用溝44とコア挿入用のスリット46と
が互いに交差するように設けられている。また、コイル
巻線用孔48の存在にて矩形枠体形状のリング状を呈す
る磁気ヘッドコア50には、その保護ガラス52にて保
護された磁気ギャップ54を挟む部分に対してトラック
加工が施され、所定高さのトラック部56が形成されて
いる。そして、かかる磁気ヘッド用コア50をスライダ
本体40のスリット46内に挿入、配置せしめ、更に封
着用ガラス58を溶融、充填せしめて、磁気ヘッド用コ
ア50をスライダ本体40に対して固着し、一体化せし
めて、コアスライダ60を得るのである。なお、このよ
うに一体化されたコアスライダ60に対しては、そのス
ライダ本体40の空気ベアリング部42,42の上面を
研磨することによって、同時にコアチップ50のトラッ
ク部56の研磨を行ない、磁気ギャップ54のギャップ
デプス長が所定寸法となるように、研磨加工(デプス研
磨)が行なわれることとなる。
【0004】しかしながら、このような構造の従来のコ
アスライダ60にあっては、その一方の端部の端面に開
口するように、所定幅のコイル巻線用溝44が所定深さ
において形成されており、また磁気ヘッド用コア50
は、そのようなコイル巻線用溝44の両側のスライダ本
体40部位を、単に部分的に接続するに過ぎないもので
あるところから、そのような磁気ヘッド用コア50にて
接続されていないスライダ本体40のコイル巻線用溝4
4の両側部位に反りや撓みが生じ易く、特にスライダ本
体40の磁気ディスク対向側の面の空気ベアリング部4
2の形成部位に反りや撓みが生じた場合にあっては、空
気ベアリング面(42)の平坦度の精度が悪化して、コ
アスライダの浮上特性、ひいては磁気ヘッド特性に悪影
響をもたらす等の問題を惹起することとなる。特に、近
年における磁気ディスク装置の高記録密度化に伴い、磁
気ヘッドの浮上高さを低くする要求が強くなってきてい
ることを考えると、前記した空気ベアリング面の平坦度
の悪化は重大な問題となるものである。
【0005】このため、実開昭63−87606号公報
においては、コンポジット型コアスライダを構成するス
ライダ本体のコイル巻線用溝内に補強部材を設け、上記
した如き空気ベアリング面の平坦度の精度を向上せしめ
る構造が提案されている。しかしながら、そのような提
案された構造にあっては、補強部材をコイル巻線用溝内
に固定せしめる面倒な作業が必要となるのであり、また
補強部材をスライダ本体と一体に形成する場合にあって
は、コイル巻線用溝の形成が面倒となる等の問題を内在
するものであった。
【0006】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その課題とするところ
は、スライダ本体と磁気ヘッド用コアとが別々に作製さ
れ、そして一体的に組み付けられる構造のコンポジット
型のコアスライダにおいて、そのコイル巻線用溝の形成
された部位における反り、撓みの発生の問題、ひいては
空気ベアリング面の平坦度悪化の問題を解消し、また磁
気ヘッド用コアに対するコイルの巻線に際して、巻線ボ
ビンを使用しなくても巻線乱れを効果的に防止すること
の出来る構造を提供することにある。
【0007】
【解決手段】そして、本発明は、上記のような課題を解
決するために、スライダ本体の磁気ディスク対向側の面
に、互いに平行な所定高さの空気ベアリング部を左右に
設ける一方、それら空気ベアリング部が延びる方向にお
ける前記スライダ本体の一方の端部の端面に、所定幅の
コイル巻線用溝を左右方向に設け、更に該コイル巻線用
溝を横切ってコア挿入用スリットを設けて、該コア挿入
用スリットに所定の磁気ヘッド用コアを挿入、配置せし
めてなる構造の固定磁気ディスク装置用コアスライダに
おいて、該磁気ヘッド用コアが挿入、配置されたコア挿
入用スリットの少なくとも一方の側部のスライダ本体部
分を所定幅で残して、該スライダ本体の前記コイル巻線
用溝の形成部位の一部若しくは全部が除去せしめられて
いることを特徴とする固定磁気ディスク装置用コアスラ
イダを、その要旨とするものである。
【0008】
【具体的構成・実施例】以下、図面に示す本発明の一実
施例に基づいて、本発明の構成について、更に具体的に
明らかにすることとする。
【0009】先ず、図1は、本発明に従う固定磁気ディ
スク装置用コアスライダの製造に用いられるスライダ本
体の製造工程の一例を示しており、そこにおいて、2
は、所定のスライダ本体を与える板状のスライダ素材で
あり、一般に、CaTiO3 若しくはそれを主成分とす
る非磁性セラミックス材料等から構成されている。そし
て、このスライダ素材2には、その一端部に対して、後
述する磁気ヘッド用コア(所謂コアチップ)の厚みより
も広い所定幅及び長さの切り込み4が入れられ、この切
り込み4内に、後述する磁気ヘッド用コアを封着(固
着)するためのガラス6が、常法に従って充填せしめら
れる。次いで、この切り込み4内にガラス6が充填され
たスライダ素材2に対して機械加工が施され、その磁気
ディスク対向側の面に、互いに平行な所定高さのレール
状の空気ベアリング部8,8が形成され、切り込み4
は、それら2つの空気ベアリング部8,8間に形成され
た溝部10内に位置するように構成される。また、それ
ぞれの空気ベアリング部8,8のリーディング側の端部
には、穏やかな傾斜の斜面部(リーディングランプ)1
2が、従来と同様なリーディングランプ加工にて形成さ
れる。更に、その後、かかるスライダ素材2のトレーリ
ング側の端部、換言すれば切り込み4が設けられた側の
端部の端面に開口するように板面に平行な方向に延びる
所定幅のコイル巻線用溝14が形成され、また切り込み
4内に充填されたガラス6に対して、該切り込み4より
も幅の狭い切り込みを入れることにより、後述する磁気
ヘッド用コアが挿入せしめられるスリット16が形成さ
れ、これにより、目体とするスライダ本体18が得られ
ることとなる。
【0010】一方、磁気ヘッド用コア(コアチップ)2
0は、図2に示される如く、全体として矩形の環状構造
を為しており、その上辺に、記録/再生のための磁気ギ
ャップ22を有している。この磁気ヘッド用コア20
は、未だトラック加工の施されていないものであり、従
来と同様に、フェライト等の磁性材料から構成されたも
のであって、例えばフェライト製のI型部材24とC型
部材26とを突き合わせて接合せしめることにより、そ
れらの間にコイル巻線用孔28を形成せしめ、それによ
ってリング状と為して、環状の磁路を形成する一方、そ
れら部材24,26の一方の突き合わせ面間に所定の間
隙を設けて、かかる環状の磁路を横切る方向に磁気ギャ
ップ22が形成されるようにしたものである。なお、3
0は、磁気ギャップ22を保護するための保護ガラスで
ある。また、このような磁気ヘッド用コア20は、従来
から公知の各種の手法にて製造され得、例えば特開平4
−259902号公報に記載の如き手法の採用が可能で
あるが、ここで用いられる磁気ヘッド用コア20は、図
示の如く、あくまでもトラック加工の施される前のもの
である。
【0011】次いで、このようにして準備されたスライ
ダ本体18と磁気ヘッド用コア20とを用い、図3に示
されるように、かかるスライダ本体18のコア挿入用ス
リット16内に磁気ヘッド用コア20を挿入せしめて組
み付け、そしてそれらの組み付け体を加熱することによ
り、封着用ガラス6を軟化、溶融させて、スライダ本体
18に磁気ヘッド用コア20を固着せしめるのである。
また、このような磁気ヘッド用コア20の固着に際して
は、図示の如く、磁気ヘッド用コア20は、その磁気ギ
ャップ22形成部位が左右の空気ベアリング部8,8の
間に形成される溝部10内において、所定高さで、換言
すれば少なくともギャップデプス部の側面が露呈せしめ
られるような長さで突出した状態において、固定される
のである。
【0012】そして、本実施例にあっては、このように
固定せしめた磁気ヘッド用コア20の磁気ディスク対向
側の面が、スライダ本体18のそれぞれの空気ベアリン
グ部8,8の上面(磁気ディスク対向側の面)と共に研
磨され、以て目的とするデプス研磨加工が行なわれる。
而して、このデプス研磨加工においては、磁気ヘッド用
コア20の磁気ギャップ形成部位が、溝部10内におい
て所定高さで突出し、その側面が露呈されているところ
から、磁気ギャップ22のギャップデプスが直接に測定
され得、それによって、目的とする寸法のギャップデプ
ス長を得るための必要研磨量が容易に認識され得るので
あり、以てギャップデプス長(磁気ディスク摺動面とコ
イル巻線用孔28の上端部との間の距離)を正確にする
ことが出来、そしてギャップデプス精度を著しく高める
ことが出来るのである。なお、このようなデプス研磨加
工によって、磁気ヘッド用コア20の磁気ギャップ22
が存在する磁気ディスク摺動側の面と、左右の空気ベア
リング部8,8の上面とは、同一の高さとされることと
なる。
【0013】さらに、このようなデプス研磨加工が実施
された後、磁気ヘッド用コア20に対して、トラック加
工が施され、その磁気ギャップ22を挟む両側の磁気デ
ィスク対向部分に、所定幅のトラック部が形成される。
即ち、図4に示される如く、スライダ本体18の左右の
空気ベアリング部8,8間の溝部10内に突出する磁気
ヘッド用コア20の磁気ギャップ22形成部位に対し
て、所定の機械加工が施され、所定の狭幅なトラック部
32が形成されるのである。特に、そのような突出した
磁気ヘッド用コア20の磁気ギャップ22形成部位に対
しては、機械加工による斜辺加工が有利に実施され得る
のであり、これによって、図示の如く、かかる磁気ギャ
ップ22形成部位の側部が傾斜面34と為され、以て上
方(先端)に向かって先細形状のトラック部32として
有利に形成され得るのである。特に、このような傾斜面
34によって先細形状とされたトラック部32は、磁束
の絞り込み効果が効果的に発揮され得て、高出力の磁気
ヘッド特性を実現せしめる特徴がある。なお、ここで
は、そのような傾斜面34は、磁気ヘッド用コア20の
突出した磁気ギャップ22形成部位の両側に形成されて
いるが、その片側のみに斜辺加工を施して、トラック部
32を形成するようにしても、同様な効果を期待するこ
とが出来る。
【0014】その後、かかるコンポジット型のコアスラ
イダ36には、図4において一点鎖線で示される如く、
スライダ本体18のコイル巻線用溝14の形成部位で、
磁気ヘッド用コア20にて連結されていない部分、換言
すれば磁気ヘッド用コア20が挿入、配置されたコア挿
入用スリット16の両側のスライダ本体部分を所定幅で
残して、スライダ本体18のコイル巻線用溝14の形成
部位が、公知の切削加工等の適当な加工操作によって取
り除かれ、以て図5に示される如く、磁気ヘッド用コア
20の両側にスライダ本体18から一体的に延びる支持
部38が形成された形態のコアスライダ36が、完成さ
れるのである。
【0015】従って、このようにして得られる、図5に
示される如きコンポジット型のコアスライダ36にあっ
ては、上述の如く、スライダ本体18の磁気ヘッド用コ
ア20にて連結、支持されていないコイル巻線用溝14
形成部位が除去されているところから、当該部位、特に
空気ベアリング部8の位置する部位における反りや撓み
が効果的に抑制乃至は阻止されることとなるのであり、
これによって、空気ベアリング面の平坦度が向上され、
以てコアスライダ36の磁気ディスクに対する浮上特
性、ひいては磁気ヘッド特性が悪影響を受けるようなこ
とも、有利に回避され得ることとなったのである。
【0016】しかも、このような構造のコンポジット型
コアスライダ36にあっては、図示の如く、磁気ヘッド
用コア20の上下の部位の両側に位置するように、スラ
イダ本体18から一体的に延びる支持部38,38が存
在しているところから、図6に示されるように、そのよ
うな磁気ヘッド用コア20に対するコイル39の巻線作
業に際して、巻線ボビンを使用しなくても、それら支持
部38,38が巻線ボビンとして機能するところから、
コイル39の巻線作業を容易に行なうことが出来、以て
巻線乱れを効果的に防止し得る特徴を発揮するのであ
る。
【0017】なお、上述の如きコンポジット型のコアス
ライダ36の製造手法によれば、空気ベアリング部8,
8間の溝部10内に露出した磁気ヘッド用コア20の磁
気ギャップ22の側面を直接に観察して、そのギャップ
デプス長を測定しつつ、デプス研磨加工が行なわれるも
のであるところから、目標とする寸法にギャップデプス
長を正確に合致せしめることが出来る大きな利点がある
他、磁気ヘッド用コア20をスライダ本体18に固着せ
しめる封着ガラス6も、単に、左右の空気ベアリング部
8,8間の溝部10の底部に露出するのみで、磁気ディ
スクに摺接せしめられるトラック部32の上面の周りに
は何等存在せず、磁気ディスクと封着ガラス6とが接触
するようなことがないところから、磁気ディスクに対す
る磁気ヘッド(コアスライダ)の付着事故は全く起こり
得ず、磁気ヘッドの信頼性も著しく高められ得るもので
ある。
【0018】また、磁気ヘッド用コア20に対するトラ
ック加工が、デプス研磨加工された後に行なわれるもの
であるところから、磁気ヘッド用コア20に形成された
トラック部32の幅が変動するようなことは全くなく、
それ故に磁気ヘッド特性のバラツキも効果的に解消され
得るのであり、また所望の機械加工によって、そのよう
なトラック幅を可及的に狭く為し得るところから、トラ
ック幅が7μm以下の狭トラック32の実現も可能とな
るのである。特に、本実施例の如く、斜辺加工によっ
て、磁気ヘッド用コア20の磁気ギャップ22形成部位
の側部を傾斜面34と為して、トラック部32を形成す
ることにより、高出力な磁気ヘッドを実現することが可
能となるのである。
【0019】以上、本発明に従うところの固定磁気ディ
スク装置用コアスライダについて、その代表的な例に基
づいて詳細に説明したが、本発明が、そのような例示の
具体例にのみ限定して解釈されるものでは決してなく、
本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識
に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた形態に
おいて実施され得るものであることが、理解されるべき
である。
【0020】例えば、例示の具体例においては、スライ
ダ本体18から一体的に延びる支持部38は、磁気ヘッ
ド用コア20の両側に設けられているが、一方の側にの
み設けることも可能であり、またスライダ本体18のコ
イル巻線用溝14の形成部位の一部のみの除去ばかりで
なく、そのようなコイル巻線用溝14の底部に達する程
に、スライダ本体18のコイル巻線用溝14形成部位を
除去することも可能であり、更には、そのようなスライ
ダ本体18の対向するコイル巻線用溝14形成部位の一
方のみ、特に空気ベアリング部8の位置する側の部位の
みを除去することによっても、本発明の目的を達成する
ことは可能である。更にまた、磁気ヘッド用コア20の
少なくとも一方の側に残される支持部38の大きさ
(幅)にあっても、反りや撓みが生じない程度におい
て、適宜に選定されることとなる。
【0021】また、本発明は、上記例示の如く、スライ
ダ本体18の左右の空気ベアリング部8,8間に位置す
るように、磁気ヘッド用コア20が組み付けられてなる
構造のコンポジット型コアスライダ36に対して有利に
適用され得るものであるが、また、図7に示される如き
一方の空気ベアリング部42上に位置するように、磁気
ヘッド用コア50が組み付けられてなる構造のコアスラ
イダ60に対しても、適用することが可能であり、その
ような場合にあっては、磁気ヘッド用コア50の挿入、
配置せしめられていない他方の空気ベアリング部42が
位置するスライダ本体40のコイル巻線用溝44形成部
位が除去せしめられ、磁気ヘッド用コア50の一方の側
若しくはその両側に、スライダ本体40から一体的に延
びる支持部が残されることとなる。
【0022】その他、コアスライダの構造またはその製
造手法としては、公知の各種の構造乃至は製造手法が適
宜に採用され得るものであって、ここでは、一々列挙は
しないが、それらの実施態様が何れも本発明の範疇に属
するものであることは、言うまでもないところである。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従う固定磁気ディスク装置用コアスライダにあって
は、磁気ヘッド用コアが挿入、配置されるコア挿入用ス
リットを形成する、少なくとも該スリットの一方の側に
位置するスライダ本体部分を所定幅で残して、該スライ
ダ本体のコイル巻線用溝の形成部位の一部若しくは全部
が除去せしめられているところから、かかるコイル巻線
用溝が形成されたスライダ本体部位に反りや撓みが発生
することが効果的に抑制乃至は防止され得るのであり、
これによって空気ベアリング面の平坦度が向上され、コ
アスライダの浮上特性、ひいては磁気ヘッド特性が悪化
するようなことが効果的に回避され得たのであり、以て
磁気ディスク装置の高記録密度化に有利に対応し得る磁
気ヘッドを提供し得ることとなったのである。
【0024】しかも、本発明に従う構造によれば、磁気
ヘッド用コアの少なくとも一方の側部に残されたスライ
ダ本体部分によって、巻線用ボビンとしての機能を奏せ
しめ得るところから、従来の如く巻線用ボビンを用いる
ことなく、磁気ヘッド用コアに対するコイルの巻線を有
利に行ない得て、巻線乱れを効果的に防止することが出
来る特徴を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う固定磁気ディスク装置用コアスラ
イダに用いられるスライダ本体の製造工程の一例を示す
説明図である。
【図2】本発明に従う固定磁気ディスク装置用コアスラ
イダに用いられる磁気ヘッド用コアの一例を示す斜視図
である。
【図3】図1において得られるスライダ本体に対して図
2に示される磁気ヘッド用コアを挿入、固定せしめた状
態を示す斜視図である。
【図4】図3に示されるコアチップを挿入、固定したス
ライダ本体に対して、デプス研磨加工及びトラック加工
を施して得られる、コンポジット型のコアスライダを示
す斜視図である。
【図5】図4に示されるコンポジット型のコアスライダ
におけるスライダ本体のコイル巻線用溝形成部位を除去
して得られる、本発明に従う固定磁気ディスク装置用コ
アスライダの一例を示す斜視図である。
【図6】図5に示される本発明に従う固定磁気ディスク
装置用コアスライダの磁気ヘッド用コアに対してコイル
の巻線加工を施した状態を示す要部部分拡大説明図であ
る。
【図7】従来のコンポジット型の固定磁気ディスク装置
用コアスライダの製造工程の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
2 スライダ素材 4 切り込み 6 封着用ガラス 8 空気ベア
リング部 10 溝部 14 コイル
巻線用溝 16 スリット 18 スライ
ダ本体 20 磁気ヘッド用コア 22 磁気ギ
ャップ 32 トラック部 34 傾斜面 36 コアスライダ 38 支持部 39 コイル

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライダ本体の磁気ディスク対向側の面
    に、互いに平行な所定高さの空気ベアリング部を左右に
    設ける一方、それら空気ベアリング部が延びる方向にお
    ける前記スライダ本体の一方の端部の端面に、所定幅の
    コイル巻線用溝を左右方向に設け、更に該コイル巻線用
    溝を横切ってコア挿入用スリットを設けて、該コア挿入
    用スリットに所定の磁気ヘッド用コアを挿入、配置せし
    めてなる構造の固定磁気ディスク装置用コアスライダに
    おいて、 該磁気ヘッド用コアが挿入、配置されたコア挿入用スリ
    ットの少なくとも一方の側部のスライダ本体部分を所定
    幅で残して、該スライダ本体の前記コイル巻線用溝の形
    成部位の一部若しくは全部が除去せしめられていること
    を特徴とする固定磁気ディスク装置用コアスライダ。
JP8788993A 1993-03-23 1993-03-23 固定磁気ディスク装置用コアスライダ Pending JPH06274845A (ja)

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EP94301983A EP0617408A3 (en) 1993-03-23 1994-03-21 Slider for magnetic head core and process for its manufacture.
KR1019940005866A KR940022388A (ko) 1993-03-23 1994-03-23 슬라이더 몸체에 고정된 코어 칩의 자기 갭부가 오목 비-에어-베어링면 위에 돌출되는 자기 헤드 코어 슬라이더 및 이를 제조하는 방법

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