JPH07161015A - 磁気ヘッド - Google Patents
磁気ヘッドInfo
- Publication number
- JPH07161015A JPH07161015A JP5304377A JP30437793A JPH07161015A JP H07161015 A JPH07161015 A JP H07161015A JP 5304377 A JP5304377 A JP 5304377A JP 30437793 A JP30437793 A JP 30437793A JP H07161015 A JPH07161015 A JP H07161015A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- yoke
- gap
- magnetic head
- air bearing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はハードディスク装置等に搭載される
磁気ヘッドに関し、磁束立ち上げを良好とし、加工精度
が高く、製造容易とすることを目的とする。 【構成】 スライダ22に巻線溝28a,28bを形成
し、該巻線溝28a,28b内に非磁性部材31a,3
1bを介在させてヨーク32a,32bを介在させて磁
気ギャップ30a,30bを構成する第2の磁性膜33
a,33bを形成する構成とする。
磁気ヘッドに関し、磁束立ち上げを良好とし、加工精度
が高く、製造容易とすることを目的とする。 【構成】 スライダ22に巻線溝28a,28bを形成
し、該巻線溝28a,28b内に非磁性部材31a,3
1bを介在させてヨーク32a,32bを介在させて磁
気ギャップ30a,30bを構成する第2の磁性膜33
a,33bを形成する構成とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハードディスク装置等
に搭載される磁気ヘッドに関する。
に搭載される磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コンピュータ、ワードプロセッ
サ等の記憶装置としてハードディスクドライブ装置が知
られている。このハードディスクドライブ装置を簡単に
説明すると、磁気ヘッドがアーム先端のスプリングアー
ムに取り付けられたアクチュエータを、ボイスコイルモ
ータ(VCM)により回動駆動され、スピンドルモータ
で回転される磁気ディスクの所定トラック上に位置され
るものである。
サ等の記憶装置としてハードディスクドライブ装置が知
られている。このハードディスクドライブ装置を簡単に
説明すると、磁気ヘッドがアーム先端のスプリングアー
ムに取り付けられたアクチュエータを、ボイスコイルモ
ータ(VCM)により回動駆動され、スピンドルモータ
で回転される磁気ディスクの所定トラック上に位置され
るものである。
【0003】この場合、回転する磁気ディスクの周方向
に対して空気の流れが発生し、該磁気ディスクと磁気ヘ
ッドに形成された空気ベアリング面との間に空気の流れ
が生じることにより、該磁気ヘッドが浮動し、この浮動
状態で磁気記録再生処理を行うものである。
に対して空気の流れが発生し、該磁気ディスクと磁気ヘ
ッドに形成された空気ベアリング面との間に空気の流れ
が生じることにより、該磁気ヘッドが浮動し、この浮動
状態で磁気記録再生処理を行うものである。
【0004】そこで、図5に従来の磁気ヘッドの斜視図
を示し、図6に図5のギャップ部分の拡大図を示す。図
5及び図6の磁気ヘッド11はモノリシックタイプと呼
ばれているものである。
を示し、図6に図5のギャップ部分の拡大図を示す。図
5及び図6の磁気ヘッド11はモノリシックタイプと呼
ばれているものである。
【0005】同図中、12はヨーク、13は磁気ヘッド
をディスク面から浮動させるためのスライダであり、こ
のスライダ13は磁気ヘッドのコアとしても機能する。
従って、ヨーク12及びスライダ13は共に軟磁性材料
(Mn−Zn系フェライト等)により構成されている。
をディスク面から浮動させるためのスライダであり、こ
のスライダ13は磁気ヘッドのコアとしても機能する。
従って、ヨーク12及びスライダ13は共に軟磁性材料
(Mn−Zn系フェライト等)により構成されている。
【0006】また、スライダ13には浮動を行うための
空気ベアリング面14,15が形成されると共に、浮動
時における安定性を向上させるための断面矩形状の空気
溝16,17が形成されている。また、各空気ベアリン
グ面14,15の角部及び空気溝16,17の角部14
a〜17aには夫々空気の流れの円滑化を図るための面
取り加工が施される。尚、18,19は磁気記録再生時
に磁気ディスクの回転により生じる空気の流れを空気ベ
アリング面14,15に導くための傾斜面、12aはヨ
ーク12との間に非磁性体のガラス12cを介在させて
ギャップ12bを形成するセンターレール、20はヨー
ク12に巻回されたコイルである。
空気ベアリング面14,15が形成されると共に、浮動
時における安定性を向上させるための断面矩形状の空気
溝16,17が形成されている。また、各空気ベアリン
グ面14,15の角部及び空気溝16,17の角部14
a〜17aには夫々空気の流れの円滑化を図るための面
取り加工が施される。尚、18,19は磁気記録再生時
に磁気ディスクの回転により生じる空気の流れを空気ベ
アリング面14,15に導くための傾斜面、12aはヨ
ーク12との間に非磁性体のガラス12cを介在させて
ギャップ12bを形成するセンターレール、20はヨー
ク12に巻回されたコイルである。
【0007】磁気ギャップ12bは、図6に示すよう
に、スライダ13のセンターレール12a及びヨーク1
2における磁気ギャップ12bが形成される部分の内側
には、それぞれ磁性膜12b1,12b2が形成されるメタ
ルインギャップの構造である。
に、スライダ13のセンターレール12a及びヨーク1
2における磁気ギャップ12bが形成される部分の内側
には、それぞれ磁性膜12b1,12b2が形成されるメタ
ルインギャップの構造である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
構造の磁気ヘッド11は、ヨーク12をガラス12cや
接着剤によりセンタレール12aに組み付けており、磁
気ギャップ12bが磁気ディスク面に近づくはね上りや
磁気ディスク面より遠くなる落ち込み等の位置ずれを生
じ易いという問題がある。
構造の磁気ヘッド11は、ヨーク12をガラス12cや
接着剤によりセンタレール12aに組み付けており、磁
気ギャップ12bが磁気ディスク面に近づくはね上りや
磁気ディスク面より遠くなる落ち込み等の位置ずれを生
じ易いという問題がある。
【0009】また、磁気ギャップ12bの幅寸法は所定
寸法で例えば0.2 〜0.4 μm (公差10%)で形成され
るが、上述の組み付けではギャップ膜の厚さ形成精度や
接合時の圧力等に影響されて、能率よく形成することが
できないという問題がある。
寸法で例えば0.2 〜0.4 μm (公差10%)で形成され
るが、上述の組み付けではギャップ膜の厚さ形成精度や
接合時の圧力等に影響されて、能率よく形成することが
できないという問題がある。
【0010】さらに、磁気ギャップ12bの近傍では、
特にヨーク12が磁性膜12b2の外側に配置されること
から、磁束の漏れを生じて磁束発生の立ち上げが悪いと
いう問題がある。
特にヨーク12が磁性膜12b2の外側に配置されること
から、磁束の漏れを生じて磁束発生の立ち上げが悪いと
いう問題がある。
【0011】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、磁束の立ち上げを良好とし、加工精度が高く、
製造容易とする磁気ヘッドを提供することを目的とす
る。
もので、磁束の立ち上げを良好とし、加工精度が高く、
製造容易とする磁気ヘッドを提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題は、浮動を行う
ための空気ベアリング面が所定数形成されると共に、少
なくとも一つの該空気ベアリング面の後部にコイルを内
包するための巻線溝が形成されて該巻線溝内に第1の磁
性膜が形成されるスライダと、該巻線溝内に非磁性部材
を介して形成されて該コイルが巻回されるものであっ
て、該巻線溝の外側端部となる位置に、該非磁性部材を
介在させて第1の磁性膜との間で磁気ギャップを構成す
るための第2の磁性膜が形成されるヨークと、を有する
構成とすることにより解決される。
ための空気ベアリング面が所定数形成されると共に、少
なくとも一つの該空気ベアリング面の後部にコイルを内
包するための巻線溝が形成されて該巻線溝内に第1の磁
性膜が形成されるスライダと、該巻線溝内に非磁性部材
を介して形成されて該コイルが巻回されるものであっ
て、該巻線溝の外側端部となる位置に、該非磁性部材を
介在させて第1の磁性膜との間で磁気ギャップを構成す
るための第2の磁性膜が形成されるヨークと、を有する
構成とすることにより解決される。
【0013】
【作用】上述のように、本発明の磁気ヘッドは、スライ
ダに形成された巻線溝内にヨークを配置する構造として
おり、磁気ギャップを巻線溝内に形成した第1の磁性膜
と非磁性部材を介在させた第2の磁性膜で構成される。
この場合、第2の磁性膜は巻線溝の外側終端となる位置
に形成される。
ダに形成された巻線溝内にヨークを配置する構造として
おり、磁気ギャップを巻線溝内に形成した第1の磁性膜
と非磁性部材を介在させた第2の磁性膜で構成される。
この場合、第2の磁性膜は巻線溝の外側終端となる位置
に形成される。
【0014】このような構造とすることにより、製造時
に磁気ギャップの磁気媒体面に対するはね上りや落ち込
み等の位置ずれを防止することが可能になると共に、ヨ
ーク組み付け時に圧力を加える必要がなく、磁気ギャッ
プの幅を正確かつ能率よく形成することが可能となる。
に磁気ギャップの磁気媒体面に対するはね上りや落ち込
み等の位置ずれを防止することが可能になると共に、ヨ
ーク組み付け時に圧力を加える必要がなく、磁気ギャッ
プの幅を正確かつ能率よく形成することが可能となる。
【0015】また、磁気ギャップを構成する第2の磁性
膜の外側にはヨークが介在しない構造になることから、
発生する磁束の漏れが低減されて磁束の立ち上りを急峻
とすることが可能である。
膜の外側にはヨークが介在しない構造になることから、
発生する磁束の漏れが低減されて磁束の立ち上りを急峻
とすることが可能である。
【0016】
【実施例】図1に本発明の一実施例の平面図を示し、図
2に図1の主要部分の断面図を示す。図1(A)は全体
平面図、図1(B)は磁気ギャップ部分の拡大斜視図で
あり、また図2(A)は図1(A)のA−A断面図、図
2(B)は図1(A)のB−B断面図である。
2に図1の主要部分の断面図を示す。図1(A)は全体
平面図、図1(B)は磁気ギャップ部分の拡大斜視図で
あり、また図2(A)は図1(A)のA−A断面図、図
2(B)は図1(A)のB−B断面図である。
【0017】図1(A),(B)及び図2(A),
(B)において、磁気ヘッド21は2レールのモノリシ
ックヘッドを示しており、スライダ22が少なくとも一
部で軟磁性材(例えばMn−Zn系フェライト)により
形成される。
(B)において、磁気ヘッド21は2レールのモノリシ
ックヘッドを示しており、スライダ22が少なくとも一
部で軟磁性材(例えばMn−Zn系フェライト)により
形成される。
【0018】スライダ22は両側に空気ベアリング面2
3,24が形成されており、空気ベアリング面23,2
4間で形成される溝が空気溝25となる。空気ベアリン
グ面23,24の一方端には空気を引き込むための傾斜
面26,27が形成されると共に、これらの角部にはそ
れぞれ空気の流れの円滑化を図るための面取り加工が施
される。すなわち、傾斜面26,27で空気の流れを空
気ベアリング面23,24に導いて浮動させ、浮動時に
断面矩形状の空気溝25が浮動安定性を向上させるもの
である。
3,24が形成されており、空気ベアリング面23,2
4間で形成される溝が空気溝25となる。空気ベアリン
グ面23,24の一方端には空気を引き込むための傾斜
面26,27が形成されると共に、これらの角部にはそ
れぞれ空気の流れの円滑化を図るための面取り加工が施
される。すなわち、傾斜面26,27で空気の流れを空
気ベアリング面23,24に導いて浮動させ、浮動時に
断面矩形状の空気溝25が浮動安定性を向上させるもの
である。
【0019】空気ベアリング面23,24の他方端面の
それぞれには、図2(A)に示すように、コイル(後述
する)を内包するための巻線溝28が形成され、該巻線
溝28a,28b(28bは図に表われず)の内側に第
1の磁性膜(例えば、センダストFeAlSi)29
a,29b(29bは図に表われず)が形成される。
それぞれには、図2(A)に示すように、コイル(後述
する)を内包するための巻線溝28が形成され、該巻線
溝28a,28b(28bは図に表われず)の内側に第
1の磁性膜(例えば、センダストFeAlSi)29
a,29b(29bは図に表われず)が形成される。
【0020】そして、巻線溝28a内であって空気ベア
リング面23,24の他方端面付近に非磁性部材(例え
ばSiO2 )31a,31b(31bは図に表われず)
を介在させてヨーク32a,32b(32bは図に表わ
れず)が形成される。ヨーク32a,32bは、磁性材
(例えばMn−Zn系フェライト)で形成され、巻線溝
28a,28bの外側端部となる位置に第2の磁性膜
(例えばセンダスト)33a,33bが形成される。
リング面23,24の他方端面付近に非磁性部材(例え
ばSiO2 )31a,31b(31bは図に表われず)
を介在させてヨーク32a,32b(32bは図に表わ
れず)が形成される。ヨーク32a,32bは、磁性材
(例えばMn−Zn系フェライト)で形成され、巻線溝
28a,28bの外側端部となる位置に第2の磁性膜
(例えばセンダスト)33a,33bが形成される。
【0021】なお、上述のように空気ベアリング面2
3,24の両方に磁気ギャップ30a,30bを形成す
るのは、例えばハードディスク装置に搭載する場合に磁
気媒体(磁気ディスク)の両面に対向させて磁気ヘッド
21を配置しなければならず、何れの面に配置されても
コイルの巻回を選択するだけで対応できるようにするた
めである。従って、必要に応じて一方のみに磁気ギャッ
プを形成してもよい。
3,24の両方に磁気ギャップ30a,30bを形成す
るのは、例えばハードディスク装置に搭載する場合に磁
気媒体(磁気ディスク)の両面に対向させて磁気ヘッド
21を配置しなければならず、何れの面に配置されても
コイルの巻回を選択するだけで対応できるようにするた
めである。従って、必要に応じて一方のみに磁気ギャッ
プを形成してもよい。
【0022】また、図1(B)に示すように、磁気ギャ
ップ30a,30bをトラック幅(例えば5〜8μm )
に加工し、即ち磁気ギャップ30a,30bの両側にテ
ーパ面35a1,35a2,35b1,35b2が形成される。
ップ30a,30bをトラック幅(例えば5〜8μm )
に加工し、即ち磁気ギャップ30a,30bの両側にテ
ーパ面35a1,35a2,35b1,35b2が形成される。
【0023】そして、図示するように、例えばヨーク3
2a(第2の磁性膜33a)をコアとしてコイル34が
巻回される。
2a(第2の磁性膜33a)をコアとしてコイル34が
巻回される。
【0024】そこで、上述の磁気ヘッド21の製造工程
を簡単に説明すると、スライダ22に、巻線溝28a,
28bを形成し、該巻線溝28a,28bに第1の磁性
膜29a,29bを例えばスパッタリングにより形成す
る。続いて、ヨーク32a,32b(軟磁性部材)を接
合して端面を研磨する。次に、キャップ膜となる非磁性
部材(ガラス)31a,31bをスパッタリングにより
形成する。
を簡単に説明すると、スライダ22に、巻線溝28a,
28bを形成し、該巻線溝28a,28bに第1の磁性
膜29a,29bを例えばスパッタリングにより形成す
る。続いて、ヨーク32a,32b(軟磁性部材)を接
合して端面を研磨する。次に、キャップ膜となる非磁性
部材(ガラス)31a,31bをスパッタリングにより
形成する。
【0025】次に、ヨーク32a,32bの研磨面に第
2の磁性膜33a,33bをスパッタリングにより形成
する。そして、空気ベアリング面23,24,空気溝2
5を形成すると共に、トラック幅加工(後述する)とし
てテーパ面35a1,35a2,35b1,35b2を形成して
該空気ベアリング面23,24を研磨するものである。
2の磁性膜33a,33bをスパッタリングにより形成
する。そして、空気ベアリング面23,24,空気溝2
5を形成すると共に、トラック幅加工(後述する)とし
てテーパ面35a1,35a2,35b1,35b2を形成して
該空気ベアリング面23,24を研磨するものである。
【0026】ここで、図3に、本発明のトラック幅加工
の説明図を示す。図3(A)は本発明の場合の概念図で
あり、図3(B)は比較のための従来のトラック幅加工
の概念図である。
の説明図を示す。図3(A)は本発明の場合の概念図で
あり、図3(B)は比較のための従来のトラック幅加工
の概念図である。
【0027】図3(A)に示すように、破線部分に沿っ
て加工することによりテーパ面35 a1,35a2,3
5b1,35b2が形成される。このテーパ面35a1,35
a2,35 b1,35b2は空気ベアリング面23,24に対
して、例えば45°〜60°の角度で、例えばダイヤモ
ンドホイールによる機械加工やイオンミーリング或いは
エッチング等により加工される。
て加工することによりテーパ面35 a1,35a2,3
5b1,35b2が形成される。このテーパ面35a1,35
a2,35 b1,35b2は空気ベアリング面23,24に対
して、例えば45°〜60°の角度で、例えばダイヤモ
ンドホイールによる機械加工やイオンミーリング或いは
エッチング等により加工される。
【0028】そこで、図3(B)と比較するに、本発明
の磁気ヘッド21は第2の磁性膜33aの外側には、図
3(B)に示すようなヨーク材が配置されないことか
ら、本発明の場合は図3(B)よりその加工範囲が小さ
い。従って、ダイヤモンドホイール等で加工しても加工
応力が小さく、加工変質層(歪による性質の異なる層と
なること)が小さくなり、良好な特性のものが得られる
ものである。
の磁気ヘッド21は第2の磁性膜33aの外側には、図
3(B)に示すようなヨーク材が配置されないことか
ら、本発明の場合は図3(B)よりその加工範囲が小さ
い。従って、ダイヤモンドホイール等で加工しても加工
応力が小さく、加工変質層(歪による性質の異なる層と
なること)が小さくなり、良好な特性のものが得られる
ものである。
【0029】次に、図4に、本発明の磁束発生の説明図
を示す。図4は磁気ギャップ30a部分を示した概念図
である。図に示すようにコイル34に電流を流すことに
より矢印のような磁束が発生し、磁気ギャップ30aに
おいて第2の磁性膜33aの外側にヨーク部材(軟磁性
部材)が存在しないことから漏れ磁束が低減されて急峻
な立ち上りで磁束が発生するものである。
を示す。図4は磁気ギャップ30a部分を示した概念図
である。図に示すようにコイル34に電流を流すことに
より矢印のような磁束が発生し、磁気ギャップ30aに
おいて第2の磁性膜33aの外側にヨーク部材(軟磁性
部材)が存在しないことから漏れ磁束が低減されて急峻
な立ち上りで磁束が発生するものである。
【0030】以上の実施例のように、ヨーク32a,3
2bがスライダ22の巻線溝28a,28bの内側に配
置されることにより、磁気ギャップ30a,30bの強
度が従来に比して飛躍的に向上すると共に、磁気ギャッ
プ30a,30bの磁気媒体面に対してはね上りや落ち
込み等の位置ずれを防止することができる。また、上述
のように磁気ギャップ30a,30bをスパッタリング
の精度のみで定められることとなり、ギャップ幅の形成
精度を向上させ、かつ能率的に形成することができるも
のである。
2bがスライダ22の巻線溝28a,28bの内側に配
置されることにより、磁気ギャップ30a,30bの強
度が従来に比して飛躍的に向上すると共に、磁気ギャッ
プ30a,30bの磁気媒体面に対してはね上りや落ち
込み等の位置ずれを防止することができる。また、上述
のように磁気ギャップ30a,30bをスパッタリング
の精度のみで定められることとなり、ギャップ幅の形成
精度を向上させ、かつ能率的に形成することができるも
のである。
【0031】さらに、ヨーク32a,32bの第2の磁
性膜33a,33bの外側にヨーク部材が配置されない
ことから、トラック幅の加工の範囲が微小となって加工
変質層の発生も小さくなり良好な特性が安定して得られ
ると共に、磁気ギャップ33aにおいて発生する磁束を
急峻に立ち上げることができるものである。
性膜33a,33bの外側にヨーク部材が配置されない
ことから、トラック幅の加工の範囲が微小となって加工
変質層の発生も小さくなり良好な特性が安定して得られ
ると共に、磁気ギャップ33aにおいて発生する磁束を
急峻に立ち上げることができるものである。
【0032】なお、上記実施例ではヨーク32a,32
bを磁性部材で形成する場合を示したが、セラミックや
非磁性フェライトのような非磁性部材で形成してもよ
い。これによれば発生する磁束の漏れをさらに抑えるこ
とができ、磁気ギャップ30aにおける磁束の立ち上げ
をさらに急峻とすることができるものである。
bを磁性部材で形成する場合を示したが、セラミックや
非磁性フェライトのような非磁性部材で形成してもよ
い。これによれば発生する磁束の漏れをさらに抑えるこ
とができ、磁気ギャップ30aにおける磁束の立ち上げ
をさらに急峻とすることができるものである。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スライダ
に形成された巻線溝内にヨークを配置する構造とし、磁
気ギャップを巻線溝内に形成した第1の磁性膜を非磁性
部材を介在させてヨークの外側に形成した第2の磁性膜
とにより構成することにより、磁束立ち上げを良好と
し、加工精度が高くかつ製造容易とすることができるも
のである。
に形成された巻線溝内にヨークを配置する構造とし、磁
気ギャップを巻線溝内に形成した第1の磁性膜を非磁性
部材を介在させてヨークの外側に形成した第2の磁性膜
とにより構成することにより、磁束立ち上げを良好と
し、加工精度が高くかつ製造容易とすることができるも
のである。
【図1】本発明の一実施例の平面図である。
【図2】図1の主要部分の断面図である。
【図3】本発明のトラック幅加工の説明図である。
【図4】本発明の磁束発生の説明図である。
【図5】従来の磁気ヘッドの斜視図である。
【図6】図5のギャップ部分の拡大図である。
21 磁気ヘッド 22 スライダ 23,24 空気ベアリング面 25 空気溝 26,27 傾斜面 28a,28b 巻線溝 29a,29b 第1の磁性膜 30a,30b 磁気ギャップ 31a,31b 非磁性部材 32a,32b ヨーク 33a,33b 第2の磁性膜 34 コイル 35a1,35a2,35b1,35b2 テーパ面
Claims (2)
- 【請求項1】 浮動を行うための空気ベアリング面が所
定数形成されると共に、少なくとも一つの該空気ベアリ
ング面の後部にコイルを内包するための巻線溝が形成さ
れて該巻線溝内に第1の磁性膜が形成されるスライダ
と、 該巻線溝内に非磁性部材を介して形成されて該コイルが
巻回されるものであって、該巻線溝の外側端部となる位
置に、該非磁性部材を介在させて第1の磁性膜との間で
磁気ギャップを構成するための第2の磁性膜が形成され
るヨークと、 を有することを特徴とする磁気ヘッド。 - 【請求項2】 前記ヨークを磁性材又は非磁性材により
形成して前記第2の磁性膜を形成することを特徴とする
請求項1記載の磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5304377A JPH07161015A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 磁気ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5304377A JPH07161015A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 磁気ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07161015A true JPH07161015A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=17932292
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5304377A Pending JPH07161015A (ja) | 1993-12-03 | 1993-12-03 | 磁気ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07161015A (ja) |
-
1993
- 1993-12-03 JP JP5304377A patent/JPH07161015A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4046236B2 (ja) | 垂直磁気記録用磁気ヘッドの製造方法 | |
JPH07161015A (ja) | 磁気ヘッド | |
JP2619017B2 (ja) | 複合磁気ヘッド | |
US5548459A (en) | Floating magnetic head | |
US5267107A (en) | Laminated magnetic transducer | |
JPH1049820A (ja) | 磁気ヘッド | |
JP2509073Y2 (ja) | 磁気ヘッド | |
JPH0643806U (ja) | 磁気ヘッド | |
JPH0319119A (ja) | 浮動型磁気ヘッド | |
JP2887204B2 (ja) | 狭トラック磁気ヘッドの製造方法 | |
KR100193623B1 (ko) | 자기헤드와 그의 제조방법 | |
KR940004485B1 (ko) | 복합형 자기헤드와 그 제조방법 | |
JPH0765314A (ja) | 磁気ヘッド | |
JPH0658406U (ja) | ハードディスク用磁気ヘッド | |
JPH1011729A (ja) | 磁気ヘッドおよびその製造方法 | |
JPH06180833A (ja) | 浮動磁気ヘッド | |
JPH1139610A (ja) | 薄膜磁気ヘッド及びそれを用いた磁気記録装置 | |
JPH11149616A (ja) | 磁気ヘッド装置およびその製造方法 | |
JPH02165403A (ja) | 磁気ヘッド | |
JPH0817157A (ja) | 積層型磁気ヘッドと磁気ディスク装置 | |
JPH0896316A (ja) | 磁気ヘッドおよびその製造方法 | |
JPH1153709A (ja) | 磁気ヘッド及びその製造方法並びにそれらを用いた磁気記録再生装置 | |
JPH06195639A (ja) | 磁気変換素子、磁気ヘッド及びその製造方法 | |
JPH0668107U (ja) | 薄膜磁気ヘッド | |
JPH0773628A (ja) | 磁気ヘッドスライダ及びその製造方法 |