JPH062745A - テンショナー - Google Patents

テンショナー

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JPH062745A
JPH062745A JP18186892A JP18186892A JPH062745A JP H062745 A JPH062745 A JP H062745A JP 18186892 A JP18186892 A JP 18186892A JP 18186892 A JP18186892 A JP 18186892A JP H062745 A JPH062745 A JP H062745A
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plunger
shaft
chain
engine
tensioner
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Shoichi Honda
正一 本田
Matsuo Naka
松雄 中
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Daido Kogyo Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0848Means for varying tension of belts, ropes, or chains with means for impeding reverse motion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B67/00Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
    • F02B67/04Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
    • F02B67/06Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0848Means for varying tension of belts, ropes, or chains with means for impeding reverse motion
    • F16H2007/0853Ratchets

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】チェーン停止時にチェーンの張力を自動的に調
整すると共に、チェーン走行時は、プランジャを完全に
ロックして、振動及び騒音の発生を低減する。 【構成】エンジン回転時、イグニッション接点12のオ
ンに基づきソレノイド10を励磁する。この状態では、
ロック爪がプランジャ9に形成したラックに係合し、プ
ランジャの動きをロックする。エンジン停止時、イグニ
ッション接点がオフとなってソレノイド10が非励磁と
なる。この状態では、逆止爪がラックに係合し、プラン
ジャ9はチェーン1の緊張方向にのみ移動し得、チェー
ンを所定張力状態に自動調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チェーン、歯付きベル
ト等の巻掛け体に所定緊張力を付与するテンショナーに
係り、特にエンジンクランクシャフトからカムシャフト
に動力伝達するカムチェーンに用いて好適であり、詳し
くは巻掛け体の弛みに応じて自動的に張力を調整するテ
ンショナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チェーンテンショナーは、チェー
ンに当接するアームシュー又は板ばねを備えており、該
アームシュー等をスプリング等により付勢してチェーン
に所定張力を付与するか、又はアームシュー等を所定張
力位置にボルト等にて固定して構成されている。
【0003】スプリング又は板ばね自体で所定張力を付
与するものは、チェーンの張力変動等によりテンショナ
ーが踊ってしまい、チェーンの振動を押えることは困難
である。また、アームシュー等を所定位置で固定するも
のは、チェーンの伸びに対応して頻繁にその固定位置を
手動にて調整する必要があり、極めて面倒であると共
に、常に最良の状態に調整・維持することは困難で、チ
ェーン振動を生じてしまう。
【0004】そこで、チェーンの伸びに対応して自動的
に張力を調整するテンショナーが各種案出されており、
該自動テンショナーとして油圧式のもの及び機械式のも
のがある。
【0005】油圧式の自動テンショナーは、エンジン回
転により発生する油圧をチェックバルブを開して油圧シ
リンダに導き、該油圧シリンダによりアームシューをチ
ェーンに対して押圧するものであり、1度油圧シリンダ
に油圧が供給されると、チェーンから大きな戻り力が作
用しても、チェックバルブがシリンダからの油の排出を
規制して、アームシューを所定緊張状態に保持する。
【0006】また、機械式の自動テンショナーは、油圧
又はスプリングによりアームシューをチェーンに対して
押圧すると共に、該アームシューのチェーン緊張方向の
動きはラチェットを進めることにより許容し、かつチェ
ーンからアームシューに戻り力が作用する場合、この方
向の動きに対してはラチェットが規制して、アームシュ
ーを所定緊張位置に保持するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した油圧
式及び機械式の自動テンショナーは、そのいずれもエン
ジン運転中にアームシューの動きが完全にロックされる
ものではない。即ち、油圧式テンショナーにあっては、
チェーン緊張方向の動きは勿論許容され、かつ反緊張方
向の力に対しても、油圧の圧縮及びチェックバルブが閉
塞するまでの遅れ等により所定量動かされ、また機械式
テンショナーにあっては、同様に緊張方向の動きに対し
ては許容され、かつ反緊張方向の力に対しても、ラチェ
ットの遊びにより所定量動かされる。これにより、エン
ジン始動時、チェーンの共振点及びエンジン負荷の変動
によりチェーン張力が激しく変化する場合、チェーンの
振れを完全に押えることができない。
【0008】更に、油圧式及び機械式の両テンショナー
とも、チェーン回転走行中においてチェーンが振動する
際、その弛み時にアームシューを緊張方向に移動して保
持するので、時間の経過と共に過緊張状態になりやす
く、チェーンの寿命を短くする虞れがあると共に、摩擦
損失を増加させて、伝達効率を低下し、また油圧式テン
ショナーにあっては、エンジン停止中に油圧シリンダの
油圧がリークして、エンジン始動時にチェーン振動を生
じやすい。
【0009】そこで、本発明は、チェーン停止中にチェ
ーンの伸びによる弛みを自動調整すると共に、チェーン
に適正な緊張力を付与し、またチェーンの走行中はテン
ショナーをその状態で完全にロックし、もって上述課題
を解決したテンショナーを提供することを目的とするも
のである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、ボディ(7)に摺動自在に嵌
挿され、かつチェーン等の巻掛け体(1)に所定緊張力
を付与するプランジャ(9)と、該プランジャを前記巻
掛け体が緊張する方向に付勢する付勢手段(22)と、
該プランジャに形成された係合部(16)と、該プラン
ジャと直交する平面にて前記ボディ(7)に摺動自在に
嵌挿されたシャフト(26)と、該シャフトに形成さ
れ、前記係合部(16)に係合して前記巻掛け体(1)
が緊張する方向への前記プランジャ(9)の動きを許容
しかつ反対方向の動きを規制する逆止手段(31)と、
該シャフトに形成され、前記係合部(16)に係合して
前記プランジャの動きを両方向とも規制するロック手段
(30a),(30b)と、前記巻掛け体を駆動するエ
ンジンの停止状態にあっては前記逆止手段(31)が前
記係合部(16)に係合し、また該エンジンの回転状態
にあっては前記ロック手段が前記係合部に係合するよう
に、前記シャフトを移動する制御手段(10),(4
0)と、を備えてなるテンショナーにある。一例とし
て、前記係合部が、前記プランジャ(9)の軸方向に沿
って形成され、かつ多数の山形歯(16a)を有するラ
ック(16)からなり、前記ロック手段が、前記シャフ
ト(26)の軸方向所定位置において該シャフトの直径
線から所定間隔隔てて左右に形成された1対のロック爪
(30a),(30b)からなり、前記逆止手段が、前
記シャフト(26)の前記所定位置と異なる軸方向位置
において該シャフトの前記直径線から所定間隔離れた位
置に形成された逆止爪(31)からなる。
【0011】また、前記制御手段が、前記エンジンのイ
グニッション接点(12)に結線しているソレノイド
(10)である。
【0012】また他の例として、前記制御手段が前記エ
ンジンにより駆動されるオイルポンプ(42)の吐出側
に連通している油圧アクチュエータ(40)である。
【0013】
【作用】以上構成に基づき、エンジンが停止して巻掛け
体(1)の走行が停止している場合、制御手段(1
0),(40)は非作動状態にある。例えばイグニッシ
ョン接点(12)がオフでソレノイド(10)が非励磁
状態にあり、又はオイルポンプ(42)が停止して油圧
アクチュエータ(40)にオイルが圧送されていない状
態にある。この状態にあっては、シャフト(26)は、
逆止手段(31)が係合部(16)に係合する位置にあ
り、プランジャ(9)は、付勢手段(22)の付勢力に
基づき巻掛け体(1)を緊張する方向のみ移動し得、そ
の反対方向の動きは規制されて、巻掛け体(1)の伸び
を吸収した所定緊張状態に保持する。
【0014】そして、エンジンが始動して巻掛け体
(1)が走行・回転すると、制御手段(10),(4
0)が作動状態となって、シャフト(26)は、ロック
手段(30a),(30b)が係合部に係合するように
移動する。この状態にあっては、プランジャ(9)はロ
ック手段により所定状態に固定され、巻掛け体は振動す
ることなく走行する。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
エンジンが停止している状態にあっては、プランジャ
(9)は、ロック手段(30a),(30b)によるロ
ックが自動的に解除されると共に、逆止手段(31)に
より緊張方向への動きのみ許容されるので、エンジンが
停止する度に、テンショナー(T),(T′)は、巻掛
け体(1)の使用による伸びに基づく弛みがある場合、
その弛みを吸収し、かつ巻掛け体(1)からプランジャ
(9)に戻し方向の力が作動しても、プランジャ(9)
は所定位置に保持されて、巻掛け体を常に最適の緊張状
態に自動的に調整する。
【0016】また、該テンショナー(T),(T′)に
よる緊張力調整は、巻掛け体(1)が停止中に行われる
ので、負荷変動に基づく巻掛け体の張力変化はなく、常
に巻掛け体の緊張力を最良の状態に維持するように調整
でき、かつエンジンの回転開始直後、例えば制御手段
(10),(40)によるシャフト(26)の切換えが
遅れ、ロック手段(30a),(30b)によるプラン
ジャ(9)の固定がない状態が一瞬生じても、プランジ
ャ(9)は逆止手段(31)により動きが規制されて、
所定緊張状態を保持する。その結果、巻掛け体に過度の
張力を与えたり、過度に弛んだ状態に維持することはな
く、振動が押えられ、巻掛け体の寿命を伸ばし、摩擦損
失も少くなって、伝達効率を向上し得る。
【0017】また、巻掛け体(1)の走行中は、エンジ
ンの運転に基づく制御手段(10),(40)の作動に
より、ロック手段(30a),(30b)がプランジャ
(9)をロックして、テンショナー(T),(T′)は
巻掛け体(1)の所定緊張状態に固定されるので、エン
ジン始動時、エンジン負荷の変動、巻掛け体の共振、そ
の他の巻掛け体振動が発生しやすい条件にあっても、巻
掛け体(1)は所定緊張状態に固定されているテンショ
ナー(T),(T′)に当接して、振れが押えられて滑
らかに走行し、またチェーン等の巻掛け体(1)の振動
による騒音の発生も低減することができる。
【0018】なお、上述カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、何等本発明の構成を限定する
ものではない。
【0019】
【実施例】図1において、1は、エンジンクランクシャ
フト2aに固定されているスプロケット2と、カムシャ
フト3aに固定されているスプロケット3との間に巻掛
けられているカムチェーンであり、該チェーン1の弛み
側1aに本発明に係るテンショナーTが設けられてい
る。
【0020】テンショナーTは、エンジンブロック等の
固定部材にボルト5により揺動自在に支持されているア
ームシュー6、及びボルト4,4により固定部材に固定
されているボディ7を有している。アームシュー6は、
チェーン1の弛み側1aにおける外側面に、該弛み側走
行方向上流側を支点5として当接しており、該当接面は
硬質ゴム又は合成樹脂等の耐摩耗性材料からなる。ま
た、ボディ7には前記アームシュー6に向けてプランジ
ャ9が嵌挿されており、また該プランジャの突出面7b
に対して直交する側面7aにソレノイド10がボルト1
1,11にて固定されている。該ソレノイド10はスタ
ータスイッチのイグニッション接点12に接続してお
り、更にバッテリ13に接続している。
【0021】図2は、テンショナーTのプランジャ中央
における縦断面図(図3のB−B線断面図)であり、図
3は、図2のA−A線矢視による断面図である。ボディ
7には、図2に示すように、アームシュー対向面7bか
ら所定深さの丸穴15が形成されており、該丸穴15に
は前記プランジャ9が進退自在に嵌挿されている。ま
た、該プランジャ9の上側には軸方向に沿って多数の山
形歯16aからなるラック16が形成されており、また
その下側には切欠き平坦面17が形成され、該平坦面
に、ボディ7の外側からピン19が係合することによ
り、プランジャ9は回り止めが施されている。更に、該
プランジャ9の先端にはゴム等のクッション材21が固
着されており、該クッション材が前記アームシュー6の
背面に当接する。また、該プランジャ9の基端部から凹
孔9aが形成されており、該凹孔9aとボディの丸穴1
5底面との間にスプリング22が縮設されて、該プラン
ジャ9を常に突出する方向Eに付勢している。
【0022】一方、ボディ7には、図3に示すように、
前記側面7aから段付き孔25が貫通して形成されてお
り、該孔25には断面円形のシャフト26が摺動自在に
嵌挿している。該シャフト26は一端が側面7aから突
出して環状の前記ソレノイド10のコイル輪内に位置し
ており、また前記段付き孔25の大径部25aに位置し
て鍔部27が形成され、かつ該鍔部とソレノイド10と
の間にスプリング29が縮設されて、該シャフト26を
ソレノイド10から退出すべく付勢している。また、シ
ャフト25の下面には、図2及び図3に示すように、軸
方向の所定位置において直径線(A−A)から左右に等
間隔隔てて1対のロック爪30a,30bが形成されて
おり、また図4及び図5に示すように、軸方向の異なる
位置において直径線(C−C)から一方にオフセットし
た位置に逆止爪31が形成されている。そして、ロック
爪30a,30b及び逆止爪31は、前記ラック16の
山形歯16aに係合し得る同形状の山形歯を有してお
り、ロック爪30a,30bは前記直径線に対してプラ
ンジャ9の基端側及び先端側の両位置に位置し、また逆
止爪31はプランジャ9の先端側即ちクッション材21
側にのみ位置している。また、該シャフト26の上面に
は前記直径線(A−A)に対して直交するように切欠き
平面32が形成されており、平面32に対向して、ボデ
ィ7の上面からスプリング33が挿入されている。該ス
プリング用孔の上端はスプリング止め35にて塞閉さ
れ、従ってスプリング33はシャフトの切欠き平面3に
滑りを許容しつつ押接しており、シャフト33が上下線
A−A(C−C)に向くように付勢している。なお、図
2における4a,4aは前記ボルト4,4が嵌挿する孔
である。
【0023】ついで、本実施例の作用について説明す
る。
【0024】エンジンが停止し、従ってカムチェーン1
の走行が停止している場合、スタータスイッチのイグニ
ッション接点12もオフになっており、ソレノイド10
は非励磁状態にある。この状態にあっては、シャフト2
6はスプリング29により図5に示す位置に保持され
る。該位置にあっては、図4及び図5に示すように、シ
ャフト26に形成された逆止爪31がラック16に係合
し、かつロック爪30a,30bはラック16の係合か
ら外れている。この状態において、カムチェーン1が弛
んでいると、スプリング22の付勢力に基づき、プラン
ジャ9を突出し、シューアーム6を移動してチェーン1
の弛みを吸収する。この際、プランジャ9の突出方向
(図4における矢印E方向)の動きに対しては、逆止爪
31が中心線C−C(図4)に対してプランジャ9の先
端方向にオフセットしている関係上、図6に示すよう
に、シャフト26がスプリング33に抗して回転するこ
とにより、該プランジャの動きを許容する。
【0025】反対に、チェーン1に緊張力が作用し、プ
ランジャ9に反矢印E方向の力が作用すると、図4に示
すように、ラック16の歯から逆止爪31に作用する力
aはシャフト16の回転中心Oの近傍或いは下側に向く
ので、シャフト26には図6に示す方向の回転力は作用
せず、逆止爪31とラック16との係合関係は維持され
る。従って、プランジャ9にチェーン1の緊張方向の力
が作用しても、プランジャ9は動くことはなく、チェー
ン1は所定緊張状態に維持される。これにより、エンジ
ン停止状態にあっては、運転中にチェーンが伸びた分だ
けプランジャ9が移動し、チェーン1がスプリング22
に基づく所定緊張状態になるように自動調整される。
【0026】一方、スタータスイッチによりエンジンを
始動すると、イグニッション接点12がオンになると共
に、カムチェーン1が図1の矢印方向に回転して、クラ
ンクシャフト2aの回転をカムシャフト3aに伝達す
る。すると、イグニッション接点12のオンに基づき、
テンショナーTのソレノイド10が励磁し、図3に示す
ように、シャフト26をスプリング29に抗して退入す
る。この状態にあっては、図2に示すように、逆止爪3
1とラック16との係合が外れ、かつロック爪30a,
30bがラック16の歯16aと係合する。すると、こ
れらロック爪30a,30bは、中心線A−Aの両方に
位置しているため、反矢印Eで示すプランジャ9の退入
方向への動きは、先に示した逆止爪31と同様に、先端
側のロック爪30bがその動きを規制し、また矢印E方
向のプランジャ9の突出方向の動きに対しては、基端側
のロック爪30aがその動きを規制し、従ってプランジ
ャ9はその位置にてロックされ、チェーン1の走行・回
転に伴う緊張力に拘らず、テンショナーTは所定位置に
保持される。
【0027】ついで、図7及び図8に沿って、本発明に
係る他の実施例について説明する。なお、先の実施例と
同一の部品については同一符号を付して説明を省略す
る。
【0028】本実施例によるチェーンテンショナーT′
は、先の実施例のソレノイドに換えて、制御手段として
油圧アクチュエータ40が設けられている。そして、図
7に示すように、該アクチュエータ40から油路41を
介してオイルポンプ42の吐出口に連通しており、該オ
イルポンプ42は、エンジン43にて回転され、タンク
45内のオイルを各箇所の潤滑部46及び前記油圧アク
チュエータ40に圧送する。
【0029】油圧アクチュエータ40は、図8に示すよ
うに、ボディ7内の段付き孔25の大径部25aに配設
されており、該大径部がシリンダとなってピストン47
を油密状に嵌合している。該ピストン47はシャフト2
6に固定されており、該ピストンと大径部25aの段と
の間で油圧室40aを構成していると共に、該ピストン
の裏面と孔開放部に固定された蓋部材49との間にはス
プリング50が縮設されている。
【0030】本実施例は以上のような構成からなるの
で、エンジン43が停止してオイルポンプ42が油圧を
発生していない状態にあっては、油圧アクチュエータ4
0はピストン47がスプリング50により付勢された位
置にある。この状態にあっては、ピストン47と一体の
シャフト26は、図4に示すように、逆止爪31がラッ
ク16に係合した位置にあり、プランジャ9はチェーン
1を緊張する方向にのみ動きを得、反対方向の動きは規
制される。また、エンジン43を回転してオイルポンプ
42が作動すると、該ポンプにより発生した油圧は油圧
アクチュエータ40の油圧室40aに導かれる。する
と、ピストン47は図8に示すように、スプリング50
に抗して移動し、シャフト26は、ロック爪30a,3
0bがラック16に係合するように切換わる。この状態
にあっては、プランジャ9はエンジンの回転開始時の位
置でロックされ、テンショナーT′及びシューアーム6
は所定位置に保持される。
【0031】なお、上述実施例は、カムチェーンに適用
した場合について説明したが、これに限らず、エンジン
にて駆動される他のチェーン、タイミングベルト、Vベ
ルト等の巻掛け体にも同様に適用でき、また、チェーン
等に当接して緊張力を付与する当接部材は、シューアー
ムに限らず、ローラ、スプロケット等の他の部材でもよ
いことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテンショナーの使用状態を示す正
面図。
【図2】エンジン回転状態におけるテンショナーを示す
図で、図3におけるB−B線断面図。
【図3】図2におけるA−A線矢視断面図。
【図4】上記テンショナーのエンジン停止状態において
プランジャの戻りを規制している状態を示す図で、図5
におけるD−D線断面図。
【図5】図4におけるC−C線矢視断面図。
【図6】上記テンショナーのエンジン停止状態において
プランジャの突出を許容している状態を示す図で、図5
におけるD−D線断面図。
【図7】本発明に係る他の実施例を示す、テンショナー
の使用状態を示す正面図。
【図8】該テンショナーの縦断面図。
【符号の説明】
1 巻掛け体(カムチェーン) 7 ボディ 9 プランジャ 10 制御手段(ソレノイド) 12 イグニッション接点 15 段付き孔 16 係合部(ラック) 16a 山形歯 22 付勢手段(スプリング) 26 シャフト 30a,30b ロック手段(爪) 31 逆止手段(爪) 40 制御手段(油圧アクチュエータ) 42 オイルポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディに摺動自在に嵌挿され、かつチェ
    ーン等の巻掛け体に所定緊張力を付与するプランジャ
    と、 該プランジャを前記巻掛け体が緊張する方向に付勢する
    付勢手段と、 該プランジャに形成された係合部と、 該プランジャと直交する平面にて前記ボディに摺動自在
    に嵌挿されたシャフトと、 該シャフトに形成され、前記係合部に係合して前記巻掛
    け体が緊張する方向への前記プランジャの動きを許容し
    かつ反対方向の動きを規制する逆止手段と、 該シャフトに形成され、前記係合部に係合して前記プラ
    ンジャの動きを両方向とも規制するロック手段と、 前記巻掛け体を駆動するエンジンの停止状態にあっては
    前記逆止手段が前記係合部に係合し、また該エンジンの
    回転状態にあっては前記ロック手段が前記係合部に係合
    するように、前記シャフトを移動する制御手段と、 を備えてなるテンショナー。
  2. 【請求項2】 前記係合部が、前記プランジャの軸方向
    に沿って形成され、かつ多数の山形歯を有するラックか
    らなり、 前記ロック手段が、前記シャフトの軸方向所定位置にお
    いて該シャフトの直径線から所定間隔隔てて左右に形成
    された1対のロック爪からなり、 前記逆止手段が、前記シャフトの前記所定位置と異なる
    軸方向位置において該シャフトの前記直径線から所定間
    隔離れた位置に形成された逆止爪からなる、 請求項1記載のテンショナー。
  3. 【請求項3】 前記制御手段が、前記エンジンのイグニ
    ッション接点に結線しているソレノイドである、 請求項1又は2記載のテンショナー。
  4. 【請求項4】 前記制御手段が、前記エンジンにより駆
    動されるオイルポンプの吐出側に連通している油圧アク
    チュエータである、 請求項1又は2記載のテンショナー。
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EP1647737A1 (en) * 2004-10-15 2006-04-19 Morse Tec Europe S.R.L. Hydraulic tensioner, equipped with a no-return device, comprising anti-rotation means capable of being disabled and method of disabling said anti-rotation means
CN1309975C (zh) * 2002-09-11 2007-04-11 本田技研工业株式会社 链拉紧装置

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