JP2790155B2 - テンショナー - Google Patents

テンショナー

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JP2790155B2
JP2790155B2 JP3265168A JP26516891A JP2790155B2 JP 2790155 B2 JP2790155 B2 JP 2790155B2 JP 3265168 A JP3265168 A JP 3265168A JP 26516891 A JP26516891 A JP 26516891A JP 2790155 B2 JP2790155 B2 JP 2790155B2
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紘 福本
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H7/0848Means for varying tension of belts, ropes, or chains with means for impeding reverse motion
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チェーン、歯付きベル
ト等の巻掛け体に所定緊張力を付与するテンショナーに
係り、特にエンジンクランクシャフトからカムシャフト
に動力伝達するカムチェーンに用いて好適であり、詳し
くは巻掛け体の弛みに応じて自動的に張力を調整するテ
ンショナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チェーンテンショナーは、チェー
ンに当接するスリッパ又は板ばねを備えており、該スリ
ッパ等をスプリング等により付勢してチェーンに所定張
力を付与するか、又はスリッパ等を所定張力位置にボル
ト等にて固定して構成されている。
【0003】スプリング又は板ばね自体で所定張力を付
与するものは、チェーンの張力変動等によりテンショナ
ーが踊ってしまい、チェーンの振動を押えることは困難
である。また、スリッパ等を所定位置で固定するもの
は、チェーンの伸びに対応して頻繁にその固定位置を手
動にて調整する必要があり、極めて面倒であると共に、
常に最良の状態に調整・維持することは困難で、チェー
ン振動を生じてしまう。
【0004】そこで、チェーンの伸びに対応して自動的
に張力を調整するテンショナーが各種案出されており、
該自動テンショナーとして油圧式のもの及び機械式のも
のがある。
【0005】油圧式の自動テンショナーは、エンジン回
転により発生する油圧をチェックバルブを開して油圧シ
リンダに導き、該油圧シリンダによりスリッパをチェー
ンに対して押圧するものであり、1度油圧シリンダに油
圧が供給されると、チェーンから大きな戻り力が作用し
ても、チェックバルブがシリンダからの油の排出を規制
して、スリッパを所定緊張状態に保持する。
【0006】また、機械式の自動テンショナーは、油圧
又はスプリングによりスリッパをチェーンに対して押圧
すると共に、該スリッパのチェーン緊張方向の動きはラ
チェットを進めることにより許容し、かつチェーンから
スリッパに戻り力が作用する場合、この方向の動きに対
してはラチェットが規制して、スリッパを所定緊張位置
に保持するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した油圧
式及び機械式の自動テンショナーは、そのいずれもエン
ジン運転中にスリッパの動きが完全にロックされるもの
ではない。即ち、油圧式テンショナーにあっては、チェ
ーン緊張方向の動きは勿論許容され、かつ反緊張方向の
力に対しても、油圧の圧縮及びチェックバルブが閉塞す
るまでの遅れ等により所定量動かされ、また機械式テン
ショナーにあっては、同様に緊張方向の動きに対しては
許容され、かつ反緊張方向の力に対しても、ラチェット
の遊びにより所定量動かされる。これにより、エンジン
始動時、チェーンの共振点及びエンジン負荷の変動によ
りチェーン張力が激しく変化する場合、チェーンの振れ
を完全に押えることができない。
【0008】更に、油圧式及び機械式の両テンショナー
とも、チェーン張力変化が大きい場合、その弛み時にス
リッパを緊張方向に移動して保持するので、時間の経過
と共に過緊張状態になりやすく、チェーンの寿命を短く
する虞れがあると共に、摩擦損失を増加させて、伝達効
率を低下し、また油圧式テンショナーにあっては、エン
ジン停止中に油圧シリンダの油圧がリークして、エンジ
ン始動時にチェーン振動を生じやすい。
【0009】そこで、本発明は、チェーン停止中にテン
ショナーを自動調整すると共に、チェーンの走行中はテ
ンショナーを完全にロックし、もって上述課題を解決し
たテンショナーを提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、チェーン等の巻掛け体(1)
に当接して該巻掛け体に緊張力を付与する当接部材
(2)と、固定部材に固定されているボディ(3)と、
該ボディに移動自在に支持されかつその一端(5a)が
前記当接部材(2)に連動している押圧部材(5)と、
該押圧部材(5)と前記ボディとの間に介在して該押圧
部材(5)を前記当接部材(2)と共に巻掛け体緊張方
向に付勢するスプリング(6)と、前記押圧部材に形成
されている係合部(5b)と、前記ボディ(3)に揺動
自在に支持され、前記係合部(5b)に当接して前記押
圧部材(5)の動きをロックする係止部(7a)及び前
記巻掛け体(1)に摺接する摺接部(9)とを有するロ
ックアーム(7)と、を備え、前記巻掛け体(1)の停
止時、前記ロックアーム(7)を、その係止部(7a)
が前記押圧部材(5)の係合部(5b)から外れる位置
に保持すると共に、前記巻掛け体の走行時、前記摺接部
(9)の摩擦移動に基づき、前記係止部(7a)が前記
係合部(5b)に係止する位置に移動してなる、ことを
特徴とする。
【0011】
【作用】以上構成に基づき、巻掛け体(1)の走行が停
止している場合、スプリング(10)等によりロックア
ーム(7)は、その係止部(7a)が押圧部材(5)の
係合部(5b)から外れた位置に保持される。この状態
では、押圧部材(5)は自由に移動し得、スプリング
(6)の付勢力に基づき、当接部材(2)を巻掛け体
(1)の所定緊張位置に移動する。
【0012】そして、エンジンの始動等により巻掛け体
(1)が矢印方向に走行すると、該巻掛け体(1)に摺
接している摺接部(9)を摩擦力により移動する。する
と、ロックアーム(7)は揺動して、その係止部(7
a)が係合部(5b)に係止して、押圧部材(5)をロ
ックする。これにより、テンショナー(T)の当接部材
(2)は巻掛け体(1)の所定緊張状態に固定された状
態となり、この状態で、巻掛け体(1)は振動すること
なく走行する。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
巻掛け体(1)が停止している際には、押圧部材(5)
のロックは自動的に解除されるので、巻掛け体(1)の
停止の度に、テンショナー(T)は巻掛け体の使用によ
る伸びを吸収すべく自動的に調整され、かつ該テンショ
ナーによる緊張力調整は、巻掛け体(1)が停止中に行
われるので、負荷変動に基づく巻掛け体の張力変化はな
く、常に巻掛け体の緊張力を最良の状態に維持するよう
に調整できる。
【0014】また、巻掛け体(1)の走行中は、摺接部
材(9)が該巻掛け体(1)に当接して摩擦・移動する
ことにより、ロックアーム(7)が押圧部材(5)をロ
ックして、テンショナー(T)は巻掛け体(1)の所定
緊張状態に固定されるので、エンジン始動時、エンジン
負荷の変動、巻掛け体の共振、その他の巻掛け体振動が
発生しやすい条件にあっても、巻掛け体(1)は所定緊
張状態に固定されているテンショナー(T)に当接し
て、振れが押えられて滑らかに走行し、またチェーン等
の巻掛け体(1)の振動による騒音の発生も低減するこ
とができる。
【0015】更に、エンジン負荷の激しい変動に伴い、
巻掛け体(1)に大きな張力変化が生じても、巻掛け体
の走行中は常にテンショナー(T)はロックされている
ので、テンショナー(T)が過度に巻掛け体を緊張する
ことはなく、巻掛け体(1)が早期に伸びることを防止
して耐久性及び信頼性を向上すると共に、伝動効率をも
向上することができる。
【0016】なお、上述カッコ内の符号は、図面と対照
するためのものであるが、何等本発明の構成を限定する
ものではない。
【0017】
【実施例】以下、図面に沿って、本発明をカムチェーン
に適用した実施例について説明する。
【0018】図1において、1は、エンジンクランクシ
ャフト11aに固定されているスプロケット11と、カ
ムシャフト12aに固定されているスプロケット12と
の間に巻掛けられているカムチェーンであり、該チェー
ン1の弛み側1aに本発明に係るテンショナーTが設け
られている。
【0019】テンショナーTは、エンジンブロック等の
固定部材にボルト13により揺動自在に支持されている
スリッパ2、及び固定部材に固定されているボディ3を
有している。スリッパ2は、チェーン1の弛み側1aに
おける外側面に、該弛み側走行方向上流側を支点13と
して当接しており、該当接面は硬質ゴム又は合成樹脂等
の耐摩耗性材料からなる。また、ボディ3は一端が開放
しかつ他端が閉塞している円筒状の凹孔3aを有してお
り、更に2個の固定用丸孔3b,3cが形成されている
と共に、凹孔3aにその側面から連通しているスリット
3dが形成されている。
【0020】そして、ボディ3の凹孔3a内には押圧部
材5がピストン状に抜差し自在に嵌挿している。該押圧
部材5は円筒状からなると共に、その一端にゴム等のク
ッション材5aが固定されており、該クッション材5a
が前記スリッパ2の背面に当接している。また、該押圧
部材5の円筒部内には、ボディ3の凹孔3aの底面との
間にスプリング6が縮設されており、該スプリング6
は、押圧部材5及びスリッパ2を介してチェーン1に所
定緊張力を付与する。更に、該押圧部材5の円筒部側面
には、図1及び図2に示すように、所定長さのローレッ
ト状凹凸部からなる係合部5bが形成されており、また
該係合部と異なる側面にスプライン溝5cが形成されて
いる。該スプライン溝5cにはボディ3からピン14が
差込まれて、押圧部材5がその係合部5bをボディのス
リット3dに整合するように廻り止めが図られている。
【0021】一方、ボディ3の丸孔3cには、図1及び
図3に示すように、ボルト15が差込まれてその先端が
固定部材Eに螺合されており、かつ該ボルトはボディ3
の固定用と兼用して、ロックアーム7を回転自在に支持
する枢支軸を構成している。ロックアーム7は、2枚の
プレート16,17からなり、これらプレートは、その
途中で拡がって前記チェーン1及びスリッパ2を挟むよ
うにしてチェーンの巻掛け内側に延びており、該延出部
7bにてボルト19により一体に固定されている。ま
た、該ロックアーム7の基部は前記延出部7bとは別に
ボディのスリット3dに向けて係止部7aが延びてお
り、該係止部7aの先端は、前記ローレット状係合部5
bに係合する凹凸面からなる。
【0022】また、前記延出部7bの先端部には、図4
に詳示するように、ガイドピン20が摺動自在に嵌挿し
ており、該ピン20のプレート16,17開拡部内側に
は短いスリッパ9が固定されている。該スリッパ9は、
硬質ゴム等の所定摩擦係数を有する部材からなり、かつ
スリッパ9とプレート17との間に皿ばね21が介在し
て、該スリッパ9を、チェーン1の巻掛け内側面に向け
て付勢・摺接している。また、ロックアーム7と固定部
材に固定されたピン22との間にスプリング10が張設
されており、ロックアーム7を、その係止部7aが係合
部5bより離れてストッパピン23に当接するように付
勢している。そして、上述したスリッパ9及びスプリン
グ10は、チェーン1の走行に基づくスリッパ9の摩擦
による連れ移動により、スプリング10に抗して係止部
7aが係合部7aに係合するように移動し、かつチェー
ン係止時は、スプリング10によりアーム7がストッパ
ピン23に当接するように、その摩擦力及び付勢力が設
定されている。なお、ロックアーム7をストッパピン2
3に当接する方向に付勢する手段として、スプリング1
0に限らず、重力等の他の手段でもよいことは勿論であ
る。
【0023】ついで、本テンショナーTの作用について
説明する。
【0024】エンジンが停止し、従ってカムチェーン1
の走行が停止している場合、図5に示すように、短スリ
ッパ9はチェーン1による連れ移動力を生じないので、
ロックアーム7はスプリング10の付勢力によりストッ
パピン23に当接する位置に保持される。この状態で
は、ロックアームの係止部7aは押圧部材の係合部5b
から外され、押圧部材5はボディ3の凹孔3a内を自由
に動き得る。従って、押圧部材5はスプリング6により
押圧され、スリッパ2をボルト13を中心に時計方向に
回動して、停止しているチェーン1の弛み側1aに所定
緊張力を付与する。この際、エンジン1は停止して、チ
ェーン1は負荷張力が作用していない一定状態にあるた
め、テンショナーTはエンジン負荷変動等に惑わされる
ことなく、所定緊張力をチェーン1に付与し得る。
【0025】そして、エンジンが回転して、カムチェー
ン1が走行すると、皿ばね21に基づき該チェーン1に
摩擦接触している短スリッパ9は、チェーンの走行に連
れられて図1の矢印方向に移動する。すると、図1に示
すように、該短スリッパ9を支持しているロックアーム
7はボルト15を支点として反時計方向に回転し、その
係止部7aが押圧部材5の係合部5bに係合して押圧部
材5の移動をロックする。従って、この状態では、スリ
ッパ2は固定され、チェーン1は、該固定状態にあるス
リッパ2にて所定緊張状態に保持され、かつ該スリッパ
2と短スリッパ9との間に挟まれて走行する。これによ
り、カムチェーン1は、エンジン始動時から所定緊張状
態に固定されているスリッパ2に案内されて、振動する
ことなく、かつエンジン負荷変動等によりチェーン張力
が大きく変化する場合でも、振動を低減して滑らかに走
行する。
【0026】なお、上述実施例は、カムチェーンに適用
した場合について説明したが、これに限らず、他のチェ
ーン、タイミングベルト、Vベルト等の巻掛け体にも同
様に適用でき、また、チェーン等に当接して緊張力を付
与する当接部材は、スリッパに限らず、ローラ、スプロ
ケット等の他の部材でもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテンショナーを示す一部断面した
正面図であり、チェーンが走行している状態を示す。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】テンショナーの一部断面した側面図。
【図4】図1のB−B線断面図。
【図5】チェーンが停止している状態におけるテンショ
ナーを示す一部断面した正面図。
【符号の説明】
1 巻掛け体(カムチェーン) 2 スリッパ 3 ボディ 3a 凹孔 5 押圧部材 5a 一端(クッション材) 5b 係合部 6 スプリング 7 ロックアーム 7a 係止部 7b 延出部 9 摺接部(スリッパ) T テンショナー

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェーン等の巻掛け体に当接して該巻掛
    け体に緊張力を付与する当接部材と、 固定部材に固定されているボディと、 該ボディに移動自在に支持されかつその一端が前記当接
    部材に連動している押圧部材と、 該押圧部材と前記ボディとの間に介在して該押圧部材を
    前記当接部材と共に巻掛け体緊張方向に付勢するスプリ
    ングと、 前記押圧部材に形成されている係合部と、 前記ボディに揺動自在に支持され、前記係合部に当接し
    て前記押圧部材の動きをロックする係止部と、前記巻掛
    け体に摺接する摺接部とを有するロックアームと、を備
    え、 前記巻掛け体の停止時、前記ロックアームを、その係止
    部が前記押圧部材の係合部から外れる位置に保持すると
    共に、前記巻掛け体の走行時、前記摺接部の摩擦移動に
    基づき、前記係止部が前記係合部に係止する位置に移動
    してなる、 テンショナー。
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