JPH1068452A - チェーンのテンショナー - Google Patents
チェーンのテンショナーInfo
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- JPH1068452A JPH1068452A JP22644696A JP22644696A JPH1068452A JP H1068452 A JPH1068452 A JP H1068452A JP 22644696 A JP22644696 A JP 22644696A JP 22644696 A JP22644696 A JP 22644696A JP H1068452 A JPH1068452 A JP H1068452A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chain
- tensioner
- receiving portion
- guide portion
- guide
- Prior art date
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
- F02B67/04—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H7/00—Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
- F16H7/08—Means for varying tension of belts, ropes, or chains
- F16H2007/0863—Finally actuated members, e.g. constructional details thereof
- F16H2007/0872—Sliding members
Abstract
(57)【要約】
【課題】 局部的な摩耗の発生を防止して耐久性の向上
を図ったテンショナーを提供する。 【解決手段】 エンジンのクランクシャフトとカムシャ
フトとの間に掛け回されるタイミングチェーンに張力を
付与するテンショナーにおいて、タイミングチェーン４
１が摺接するガイド部５４と、ガイド部５４に対して略
平行に対向し押圧装置５３により押圧される受け部５５
と、一端部においてガイド部５４と受け部５５とを繋ぐ
連結部５６とを、合成樹脂により一体に成形してテンシ
ョナーを構成する。
を図ったテンショナーを提供する。 【解決手段】 エンジンのクランクシャフトとカムシャ
フトとの間に掛け回されるタイミングチェーンに張力を
付与するテンショナーにおいて、タイミングチェーン４
１が摺接するガイド部５４と、ガイド部５４に対して略
平行に対向し押圧装置５３により押圧される受け部５５
と、一端部においてガイド部５４と受け部５５とを繋ぐ
連結部５６とを、合成樹脂により一体に成形してテンシ
ョナーを構成する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車等のエンジン
のカムシャフトを駆動するタイミングチェーンに張力を
付与するテンショナーに関する。
のカムシャフトを駆動するタイミングチェーンに張力を
付与するテンショナーに関する。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】従来、例えば２輪、４
輪自動車等のエンジンの吸排気バルブを開閉駆動するカ
ムシャフトは、金属製のタイミングチェーンを介してエ
ンジンのクランクシャフトにより回転駆動される。この
ようなエンジンでは、エンジンのトルク変動等でチェー
ンが弛緩あるいは緊張し、それによって騒音やメカニカ
ルロスが発生するのを防止するために、循環するチェー
ンに所定の張力を付与するテンショナーが設けられてい
る。
輪自動車等のエンジンの吸排気バルブを開閉駆動するカ
ムシャフトは、金属製のタイミングチェーンを介してエ
ンジンのクランクシャフトにより回転駆動される。この
ようなエンジンでは、エンジンのトルク変動等でチェー
ンが弛緩あるいは緊張し、それによって騒音やメカニカ
ルロスが発生するのを防止するために、循環するチェー
ンに所定の張力を付与するテンショナーが設けられてい
る。
【０００３】図１２は従来のテンショナーを表すエンジ
ンの側面図である。図１２に示すように、エンジン１１
の側面部にはクランクシャフト１２、第１及び第２のカ
ムシャフト１３，１４が突出し、それらのシャフトに各
々クランクスプロケット１５、第１及び第２のカムスプ
ロケット１６，１７が固定される。これらのスプロケッ
ト１５，１６，１７にタイミングチェーン（以下、単に
チェーンという）１８が掛け回されており、このチェー
ン１８を介してクランクシャフト１２の回転が両カムシ
ャフト１３，１４に伝達される。
ンの側面図である。図１２に示すように、エンジン１１
の側面部にはクランクシャフト１２、第１及び第２のカ
ムシャフト１３，１４が突出し、それらのシャフトに各
々クランクスプロケット１５、第１及び第２のカムスプ
ロケット１６，１７が固定される。これらのスプロケッ
ト１５，１６，１７にタイミングチェーン（以下、単に
チェーンという）１８が掛け回されており、このチェー
ン１８を介してクランクシャフト１２の回転が両カムシ
ャフト１３，１４に伝達される。
【０００４】クランクスプロケット１５から第１のカム
スプロケット１６に至るチェーン１８の走行経路上に臨
むようにテンショナー１９が配設される。テンショナー
１９は、湾曲した金属プレート２０と金属プレート２０
の表面に固着された耐摩耗性材料からなるシュー２１と
を有している。シュー２１の表面はチェーン１８の走行
経路に対向し、その表面にチェーンが摺接するようにな
っている。金属プレート２０の一端には枢着部２２が屈
曲して形成され、金属プレート２０は枢着部２２におい
てエンジン１１のボディに固着された支軸２３により回
動自在に支持される。
スプロケット１６に至るチェーン１８の走行経路上に臨
むようにテンショナー１９が配設される。テンショナー
１９は、湾曲した金属プレート２０と金属プレート２０
の表面に固着された耐摩耗性材料からなるシュー２１と
を有している。シュー２１の表面はチェーン１８の走行
経路に対向し、その表面にチェーンが摺接するようにな
っている。金属プレート２０の一端には枢着部２２が屈
曲して形成され、金属プレート２０は枢着部２２におい
てエンジン１１のボディに固着された支軸２３により回
動自在に支持される。
【０００５】テンショナー１９には押圧装置２４が係合
している。押圧装置２４にはばね部材（図示せず）が内
蔵され、押圧軸２５により常にテンショナー１９をチェ
ーン１８の走行経路上に突出させるように付勢力を働か
せ、それによりチェーン１８はテンショナー１９によっ
て押圧されて常に張力を付与された状態となる。すなわ
ち、チェーン１８が弛緩しようとすると、テンショナー
１９は支軸２３を中心として図１２で時計回り方向に回
動し、チェーン走行経路上に突出して走行経路を延長さ
せる。一方、チェーン１８が緊張しようとすると、テン
ショナー１９は反時計回り方向に回動し、チェーン走行
経路上への突出量を減少させて走行経路を短縮させる。
このようにしてチェーンの張力を一定に保つ。
している。押圧装置２４にはばね部材（図示せず）が内
蔵され、押圧軸２５により常にテンショナー１９をチェ
ーン１８の走行経路上に突出させるように付勢力を働か
せ、それによりチェーン１８はテンショナー１９によっ
て押圧されて常に張力を付与された状態となる。すなわ
ち、チェーン１８が弛緩しようとすると、テンショナー
１９は支軸２３を中心として図１２で時計回り方向に回
動し、チェーン走行経路上に突出して走行経路を延長さ
せる。一方、チェーン１８が緊張しようとすると、テン
ショナー１９は反時計回り方向に回動し、チェーン走行
経路上への突出量を減少させて走行経路を短縮させる。
このようにしてチェーンの張力を一定に保つ。
【０００６】しかし、上述した従来のテンショナー１９
では次のような問題点があった。テンショナー１９は支
軸２３を中心として回動するので、回動中心から遠ざか
る程回動による移動量が大きくなる。そのため、テンシ
ョナー１９が時計回り方向に回動するときはテンショナ
ー１９の先端部分がより大きくチェーン走行経路上に突
出することになり、その部分のシュー２１がより強くチ
ェーン１８に押し付けられることとなる。そのため、図
１２でＡで示すテンショナー１９の先端部分のシュー２
１が他の部分に比して摩耗が進行してしまう。
では次のような問題点があった。テンショナー１９は支
軸２３を中心として回動するので、回動中心から遠ざか
る程回動による移動量が大きくなる。そのため、テンシ
ョナー１９が時計回り方向に回動するときはテンショナ
ー１９の先端部分がより大きくチェーン走行経路上に突
出することになり、その部分のシュー２１がより強くチ
ェーン１８に押し付けられることとなる。そのため、図
１２でＡで示すテンショナー１９の先端部分のシュー２
１が他の部分に比して摩耗が進行してしまう。
【０００７】テンショナー１９の湾曲形状は、エンジン
の定常運転時の適正なチェーン走行経路の形状に合わせ
て設計されているので、先端部分が局部的に摩耗してし
まうと定常運転時にチェーン１８の走行経路を正しく規
制することができなくなり、摩耗が部分的であってもテ
ンショナー１９の交換の必要が生じる。つまり、従来は
摩耗が局部的に集中することにより、テンショナー１９
の耐久性を低下させるという問題点があった。
の定常運転時の適正なチェーン走行経路の形状に合わせ
て設計されているので、先端部分が局部的に摩耗してし
まうと定常運転時にチェーン１８の走行経路を正しく規
制することができなくなり、摩耗が部分的であってもテ
ンショナー１９の交換の必要が生じる。つまり、従来は
摩耗が局部的に集中することにより、テンショナー１９
の耐久性を低下させるという問題点があった。
【０００８】本発明は上述の実情に鑑みてなされたもの
であり、局部的な摩耗の発生を防止して耐久性の向上を
図ったテンショナーを提供することを課題としている。
また、本発明は構造を簡素化して製造を容易としたテン
ショナーを提供することを課題としている。
であり、局部的な摩耗の発生を防止して耐久性の向上を
図ったテンショナーを提供することを課題としている。
また、本発明は構造を簡素化して製造を容易としたテン
ショナーを提供することを課題としている。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めの本発明にかかるチェーンのテンショナーは、エンジ
ンのクランクシャフトとカムシャフトとの間に掛け回さ
れるタイミングチェーンに張力を付与するテンショナー
において、タイミングチェーンが摺接するガイド部と、
前記ガイド部に対して略平行に対向し押圧手段により押
圧される受け部と、一端部において前記ガイド部と前記
受け部とを繋ぐ連結部とが、合成樹脂により一体に成形
されてなることを特徴とする。
めの本発明にかかるチェーンのテンショナーは、エンジ
ンのクランクシャフトとカムシャフトとの間に掛け回さ
れるタイミングチェーンに張力を付与するテンショナー
において、タイミングチェーンが摺接するガイド部と、
前記ガイド部に対して略平行に対向し押圧手段により押
圧される受け部と、一端部において前記ガイド部と前記
受け部とを繋ぐ連結部とが、合成樹脂により一体に成形
されてなることを特徴とする。
【００１０】好適には、ガイド部の剛性を補強すべく、
対向する前記ガイド部と前記受け部との間に支柱が一体
に形成される。また、前記ガイド部と前記受け部との間
の空所を充填するように緩衝材としてゴムが固着され
る。
対向する前記ガイド部と前記受け部との間に支柱が一体
に形成される。また、前記ガイド部と前記受け部との間
の空所を充填するように緩衝材としてゴムが固着され
る。
【００１１】また、前記受け部を保護するために、前記
受け部と前記押圧手段との係合部にゴムを介在させると
よい。
受け部と前記押圧手段との係合部にゴムを介在させると
よい。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて詳細に説明する。
て図面を用いて詳細に説明する。
【００１３】図１は本発明にかかるテンショナーの正面
図、図２は図１のII−II断面図、図３は押圧装置の縦断
面図、図４は本テンショナーを装着したエンジンの側面
図である。
図、図２は図１のII−II断面図、図３は押圧装置の縦断
面図、図４は本テンショナーを装着したエンジンの側面
図である。
【００１４】図４に示すように、従来と同様に２輪、４
輪自動車等に搭載されるエンジン３１は、ロアケース３
２と、シリンダブロック３３と、シリンダヘッド３４と
を有し、ロアケース３２とシリンダブロック３３の間に
クランクシャフト３５が軸支されると共に、シリンダヘ
ッド３４の上面に第１及び第２のカムシャフト３６，３
７が軸支される。エンジン３１の側面部にはクランクシ
ャフト３５、第１及び第２のカムシャフト３６，３７が
突出し、それぞれのシャフトに固定されたクランクスプ
ロケット３８、第１及び第２のカムスプロケット３９，
４０にタイミングチェーン（以下、単にチェーンとい
う）４１が掛け回されており、このチェーン４１を介し
てクランクシャフト３５の回転が両カムシャフト３６，
３７に伝達される。
輪自動車等に搭載されるエンジン３１は、ロアケース３
２と、シリンダブロック３３と、シリンダヘッド３４と
を有し、ロアケース３２とシリンダブロック３３の間に
クランクシャフト３５が軸支されると共に、シリンダヘ
ッド３４の上面に第１及び第２のカムシャフト３６，３
７が軸支される。エンジン３１の側面部にはクランクシ
ャフト３５、第１及び第２のカムシャフト３６，３７が
突出し、それぞれのシャフトに固定されたクランクスプ
ロケット３８、第１及び第２のカムスプロケット３９，
４０にタイミングチェーン（以下、単にチェーンとい
う）４１が掛け回されており、このチェーン４１を介し
てクランクシャフト３５の回転が両カムシャフト３６，
３７に伝達される。
【００１５】第２のカムスプロケット４０からクランク
スプロケット３８に至るチェーン４１の走行経路（チェ
ーン張り側）には、チェーンガイド４２が配設される。
チェーンガイド４２は、チェーン走行経路に沿って長い
断面コ字形の案内溝４３を有し、案内溝４３内にチェー
ン４１が嵌入して摺動することでチェーン４１の走行を
案内する。
スプロケット３８に至るチェーン４１の走行経路（チェ
ーン張り側）には、チェーンガイド４２が配設される。
チェーンガイド４２は、チェーン走行経路に沿って長い
断面コ字形の案内溝４３を有し、案内溝４３内にチェー
ン４１が嵌入して摺動することでチェーン４１の走行を
案内する。
【００１６】一方、クランクスプロケット３８から第１
のカムスプロケット３９に至るチェーン４１の走行経路
（チェーンゆるみ側）上に臨むように本例にかかるテン
ショナー５１が配設される。
のカムスプロケット３９に至るチェーン４１の走行経路
（チェーンゆるみ側）上に臨むように本例にかかるテン
ショナー５１が配設される。
【００１７】テンショナー５１は湾曲した略棒状を呈
し、エンジン３１のボディに固着された支軸５２に一端
を回動自在に支持される。また、テンショナー５１には
エンジン３１のボディに取り付けられた押圧手段である
押圧装置５３が係合し、それによってテンショナー５１
はチェーン４１の走行経路上に突出するように常時付勢
されている。
し、エンジン３１のボディに固着された支軸５２に一端
を回動自在に支持される。また、テンショナー５１には
エンジン３１のボディに取り付けられた押圧手段である
押圧装置５３が係合し、それによってテンショナー５１
はチェーン４１の走行経路上に突出するように常時付勢
されている。
【００１８】図１および図２に示すように、本例のテン
ショナー５１はチェーン４１が摺接するガイド部５４
と、ガイド部５４に対して略平行に対向し押圧装置５３
により押圧される受け部５５と、一端部においてガイド
部５４と受け部５５とを繋ぐ連結部５６とを有し、合成
樹脂により一体に成形される。ここで、テンショナー５
１に用いる合成樹脂は、チェーン４１が高速度で摺接す
るために適当な耐摩耗性を有するものであり、例えばナ
イロン６６樹脂、ポリアセタール樹脂、ナイロン４６−
６樹脂等を耐摩耗性樹脂として好適に使用することがで
きる。
ショナー５１はチェーン４１が摺接するガイド部５４
と、ガイド部５４に対して略平行に対向し押圧装置５３
により押圧される受け部５５と、一端部においてガイド
部５４と受け部５５とを繋ぐ連結部５６とを有し、合成
樹脂により一体に成形される。ここで、テンショナー５
１に用いる合成樹脂は、チェーン４１が高速度で摺接す
るために適当な耐摩耗性を有するものであり、例えばナ
イロン６６樹脂、ポリアセタール樹脂、ナイロン４６−
６樹脂等を耐摩耗性樹脂として好適に使用することがで
きる。
【００１９】ガイド部５４のチェーン４１と対向する面
には突条５７が形成され、この突条５７にチェーン４１
の凹部が嵌入して案内されるようになっている（図２参
照）。ガイド部５４はエンジン３１の定常運転時の適正
なチェーン走行経路の形状に合わせた湾曲形状とされ、
受け部５５はガイド部５４に対して所定の間隔を開けて
互いに略平行に位置する。ガイド部５４と受け部５５の
一端側にある連結部５６には孔５８が穿設され、そこに
支軸５２が回動自在に嵌入することでテンショナー５１
がエンジン３１のボディに支持される。
には突条５７が形成され、この突条５７にチェーン４１
の凹部が嵌入して案内されるようになっている（図２参
照）。ガイド部５４はエンジン３１の定常運転時の適正
なチェーン走行経路の形状に合わせた湾曲形状とされ、
受け部５５はガイド部５４に対して所定の間隔を開けて
互いに略平行に位置する。ガイド部５４と受け部５５の
一端側にある連結部５６には孔５８が穿設され、そこに
支軸５２が回動自在に嵌入することでテンショナー５１
がエンジン３１のボディに支持される。
【００２０】テンショナー５１の受け部５５に押圧装置
５３が係合している。図３に示すように、押圧装置５３
はケーシング５９と、ケーシング５９内に軸方向摺動自
在に支持された押圧軸６０と、ケーシング５９内に装入
されて押圧軸６０を先端方向（図３で上方）に付勢する
コイルばね６１とを有している。押圧軸６０の先端部に
は耐熱、耐油性のゴム６２が固着され、このゴム６２を
介して押圧軸６０はテンショナー５１の受け部５５を押
圧するようになっている。
５３が係合している。図３に示すように、押圧装置５３
はケーシング５９と、ケーシング５９内に軸方向摺動自
在に支持された押圧軸６０と、ケーシング５９内に装入
されて押圧軸６０を先端方向（図３で上方）に付勢する
コイルばね６１とを有している。押圧軸６０の先端部に
は耐熱、耐油性のゴム６２が固着され、このゴム６２を
介して押圧軸６０はテンショナー５１の受け部５５を押
圧するようになっている。
【００２１】耐熱、耐油性のゴム６２としては、例え
ば、ＮＢＲ（アクリロニトリルゴム）、ＨＮＢＲ（水添
アクリロニトリルゴム）、フッ素樹脂等が好適に使用で
き、その性状に応じて注入成形、焼付成形等にて押圧軸
６０の先端部に固着される。
ば、ＮＢＲ（アクリロニトリルゴム）、ＨＮＢＲ（水添
アクリロニトリルゴム）、フッ素樹脂等が好適に使用で
き、その性状に応じて注入成形、焼付成形等にて押圧軸
６０の先端部に固着される。
【００２２】このようなテンショナー５１において、テ
ンショナー５１は受け部５５にて押圧装置５３に押しつ
けられることにより図１で支軸５２を中心として時計回
り方向に付勢され、ガイド部５４がチェーン４１の走行
経路上に突出する。それによりチェーン４１はテンショ
ナー５１によって押圧されて常に張力を付与された状態
となる。従来と同様にエンジンのトルク変動等により、
チェーン４１が弛緩しようとすると、テンショナー５１
は支軸５２を中心としてさらに時計回り方向に回動し、
チェーン走行経路上に突出して走行経路を延長させる。
一方、チェーン４１が緊張しようとすると、テンショナ
ー５１は反時計回り方向に回動し、チェーン走行経路上
への突出量を減少させて走行経路を短縮させる。
ンショナー５１は受け部５５にて押圧装置５３に押しつ
けられることにより図１で支軸５２を中心として時計回
り方向に付勢され、ガイド部５４がチェーン４１の走行
経路上に突出する。それによりチェーン４１はテンショ
ナー５１によって押圧されて常に張力を付与された状態
となる。従来と同様にエンジンのトルク変動等により、
チェーン４１が弛緩しようとすると、テンショナー５１
は支軸５２を中心としてさらに時計回り方向に回動し、
チェーン走行経路上に突出して走行経路を延長させる。
一方、チェーン４１が緊張しようとすると、テンショナ
ー５１は反時計回り方向に回動し、チェーン走行経路上
への突出量を減少させて走行経路を短縮させる。
【００２３】ここで、テンショナー５１が時計回り方向
に回動したとき、ガイド部５４の先端部分は支軸５２側
に比べてより大きくチェーン走行経路上に突出しようと
するが、反面チェーン４１によるガイド部５４に対する
負荷が増大するので、ガイド部５４はチェーン４１の負
荷に応じて適宜弾性変形して押し戻される。つまり、本
テンショナー５１は合成樹脂で成形されているので、テ
ンショナー５１のガイド部５４は、なだらかな湾曲形状
を維持しつつ、チェーン４１に対する押しつけ具合に応
じて先端部分に行くに従って湾曲の曲率が漸次増大する
ように弾性変形する。従って、従来のように先端部分Ａ
が強く当たりすぎて局部的に摩耗することが回避され、
ガイド部５４全体の摩耗を略均一に進行させることが可
能となる。
に回動したとき、ガイド部５４の先端部分は支軸５２側
に比べてより大きくチェーン走行経路上に突出しようと
するが、反面チェーン４１によるガイド部５４に対する
負荷が増大するので、ガイド部５４はチェーン４１の負
荷に応じて適宜弾性変形して押し戻される。つまり、本
テンショナー５１は合成樹脂で成形されているので、テ
ンショナー５１のガイド部５４は、なだらかな湾曲形状
を維持しつつ、チェーン４１に対する押しつけ具合に応
じて先端部分に行くに従って湾曲の曲率が漸次増大する
ように弾性変形する。従って、従来のように先端部分Ａ
が強く当たりすぎて局部的に摩耗することが回避され、
ガイド部５４全体の摩耗を略均一に進行させることが可
能となる。
【００２４】また本テンショナー５１は、合成樹脂の一
体成形であるので製造が容易であり、コストの低減を図
ることができる。
体成形であるので製造が容易であり、コストの低減を図
ることができる。
【００２５】一方、押圧装置５３とテンショナー５１の
受け部５５との間に介在するゴム６２は、金属製の押圧
軸６０が合成樹脂製のテンショナー５１を傷つけるのを
防止すると共に押し付け力の変動に対する緩衝材として
機能し、防振、免振の効果を奏する。
受け部５５との間に介在するゴム６２は、金属製の押圧
軸６０が合成樹脂製のテンショナー５１を傷つけるのを
防止すると共に押し付け力の変動に対する緩衝材として
機能し、防振、免振の効果を奏する。
【００２６】図５は本発明の他の例にかかるテンショナ
ーの正面図、図６は図５のVI−VI断面図、図７は図５の
VII −VII 断面図である。
ーの正面図、図６は図５のVI−VI断面図、図７は図５の
VII −VII 断面図である。
【００２７】本例は、テンショナーのガイド部５４と受
け部５５との間に支柱７２を設けたものである。図５〜
図７に示すように本テンショナー７１では、対向するガ
イド部５４と受け部５５との間にそれらを掛け渡すよう
に複数のリブ状の支柱７２が一体に成形される。支柱７
２と支柱７２との間は透孔７３となっており、これら支
柱７２と透孔７３の間隔、支柱７２の数や巾等を適宜選
択することで受け部５５に対するガイド部５４の剛性
（弾性定数）を変更することができる。すなわち、支柱
７２の間隔、数、巾等は適用されるエンジン３１のチェ
ーン４１の張力に応じて最適なものに調整される。尚、
ガイド部５４の突条５７等その他の構成については上述
の図１の例と同様である。
け部５５との間に支柱７２を設けたものである。図５〜
図７に示すように本テンショナー７１では、対向するガ
イド部５４と受け部５５との間にそれらを掛け渡すよう
に複数のリブ状の支柱７２が一体に成形される。支柱７
２と支柱７２との間は透孔７３となっており、これら支
柱７２と透孔７３の間隔、支柱７２の数や巾等を適宜選
択することで受け部５５に対するガイド部５４の剛性
（弾性定数）を変更することができる。すなわち、支柱
７２の間隔、数、巾等は適用されるエンジン３１のチェ
ーン４１の張力に応じて最適なものに調整される。尚、
ガイド部５４の突条５７等その他の構成については上述
の図１の例と同様である。
【００２８】本例によれば、テンショナー７１のガイド
部５４の剛性を構造的に容易に確保することができ、合
成樹脂自体の剛性が低い場合にもガイド部５４の肉厚を
比較的薄くして、装置の小型化を図ることが可能であ
る。
部５４の剛性を構造的に容易に確保することができ、合
成樹脂自体の剛性が低い場合にもガイド部５４の肉厚を
比較的薄くして、装置の小型化を図ることが可能であ
る。
【００２９】図８は本発明のさらに他の例にかかるテン
ショナーの正面図、図９は図８のIX−IX断面図、図１０
は図８のＸ−Ｘ断面図、図１１は図８のXI−XI断面図で
ある。
ショナーの正面図、図９は図８のIX−IX断面図、図１０
は図８のＸ−Ｘ断面図、図１１は図８のXI−XI断面図で
ある。
【００３０】本例は、図５のテンショナー７１に耐熱、
耐油性ゴムを加えたものである。図８〜図１１に示すよ
うに、本テンショナー８１ではガイド部５４と受け部５
５の間に複数の支柱７２が設けられると共に、ガイド部
５４と受け部５５との間の空所を充填するように耐熱、
耐油性のゴム８２が固着される。さらに、テンショナー
８１の受け部５５に、押圧装置８３の押圧軸８４が当接
する位置に対応して、耐熱、耐油性のゴム８５が固着さ
れている。
耐油性ゴムを加えたものである。図８〜図１１に示すよ
うに、本テンショナー８１ではガイド部５４と受け部５
５の間に複数の支柱７２が設けられると共に、ガイド部
５４と受け部５５との間の空所を充填するように耐熱、
耐油性のゴム８２が固着される。さらに、テンショナー
８１の受け部５５に、押圧装置８３の押圧軸８４が当接
する位置に対応して、耐熱、耐油性のゴム８５が固着さ
れている。
【００３１】これらの耐熱、耐油性のゴム８２，８５
は、上述の押圧軸６０のゴム６２と同様に例えば、ＮＢ
Ｒ（アクリロニトリルゴム）、ＨＮＢＲ（水添アクリロ
ニトリルゴム）、フッ素樹脂等が好適に使用でき、その
性状に応じて注入成形、焼付成形等にて固着される。
は、上述の押圧軸６０のゴム６２と同様に例えば、ＮＢ
Ｒ（アクリロニトリルゴム）、ＨＮＢＲ（水添アクリロ
ニトリルゴム）、フッ素樹脂等が好適に使用でき、その
性状に応じて注入成形、焼付成形等にて固着される。
【００３２】図８に示す押圧装置８３では、図１に示す
押圧装置５３と異なり、押圧軸８４の先端部にゴムは固
着されておらず、金属製の押圧軸８４が受け部５５に固
着されたゴム８５を介してテンショナー８１に係合する
ようになっている。尚、その他の構成については図５の
例と同様である。
押圧装置５３と異なり、押圧軸８４の先端部にゴムは固
着されておらず、金属製の押圧軸８４が受け部５５に固
着されたゴム８５を介してテンショナー８１に係合する
ようになっている。尚、その他の構成については図５の
例と同様である。
【００３３】本例によれば、ガイド部５４と受け部５５
との間の空間に充填されたゴム８２は押し付け力の変動
に対する緩衝材として機能し、防振、免振の効果を奏す
る。また、テンショナー８１の受け部５５にゴム８５を
固着することで、押圧装置８３の押圧軸８４側にゴムを
取り付ける必要が無くなると共に、受け部５５のゴム固
着はガイド部５４と受け部５５の間のゴム固着と同一工
程で施工できるので、製造が容易となる。
との間の空間に充填されたゴム８２は押し付け力の変動
に対する緩衝材として機能し、防振、免振の効果を奏す
る。また、テンショナー８１の受け部５５にゴム８５を
固着することで、押圧装置８３の押圧軸８４側にゴムを
取り付ける必要が無くなると共に、受け部５５のゴム固
着はガイド部５４と受け部５５の間のゴム固着と同一工
程で施工できるので、製造が容易となる。
【００３４】尚、ガイド部５４と受け部５５との間にゴ
ム７２を充填する効果は、図８の例のように支柱７２が
有る場合に限られず、図１のような支柱のないものにつ
いても有効である。
ム７２を充填する効果は、図８の例のように支柱７２が
有る場合に限られず、図１のような支柱のないものにつ
いても有効である。
【００３５】また、受け部と押圧手段との係合部に緩衝
材としてゴムを介在させるが、それは受け部と押圧手段
の少なくともいずれか一方に設ければよい。
材としてゴムを介在させるが、それは受け部と押圧手段
の少なくともいずれか一方に設ければよい。
【００３６】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、タ
イミングチェーンが摺接するガイド部と、ガイド部に対
して略平行に対向し押圧手段により押圧される受け部
と、一端部においてガイド部と受け部とを繋ぐ連結部と
を、合成樹脂により一体に成形してテンショナーを構成
するようにしたので、過大な負荷に対して自身が弾性変
形し、局部的な摩耗の発生が防止され、テンショナーの
耐久性を向上させることができる。
イミングチェーンが摺接するガイド部と、ガイド部に対
して略平行に対向し押圧手段により押圧される受け部
と、一端部においてガイド部と受け部とを繋ぐ連結部と
を、合成樹脂により一体に成形してテンショナーを構成
するようにしたので、過大な負荷に対して自身が弾性変
形し、局部的な摩耗の発生が防止され、テンショナーの
耐久性を向上させることができる。
【００３７】また、本発明のテンショナーは合成樹脂に
よる一体成形であるので、構造が簡素化し、製造が容易
となる。
よる一体成形であるので、構造が簡素化し、製造が容易
となる。
【図１】本発明にかかるテンショナーの正面図である。
【図２】図１のII−II断面図である。
【図３】押圧装置の縦断面図である。
【図４】本テンショナーを装着したエンジンの側面図で
ある。
ある。
【図５】本発明の他の例にかかるテンショナーの正面図
である。
である。
【図６】図５のVI−VI断面図である。
【図７】図５のVII −VII 断面図である。
【図８】本発明のさらに他の例にかかるテンショナーの
正面図である。
正面図である。
【図９】図８のIX−IX断面図である。
【図１０】図８のＸ−Ｘ断面図である。
【図１１】図８のXI−XI断面図である。
【図１２】従来のテンショナーを表すエンジンの側面図
である。
である。
３１ エンジン ３５ クランクシャフト ３６，３７ 第１及び第２のカムシャフト ４１ タイミングチェーン ４２ チェーンガイド ５１，７１，８１ テンショナー ５２ 支軸 ５３，８３ 押圧装置 ５４ ガイド部 ５５ 受け部 ５６ 連結部 ５７ 突条 ６０，８４ 押圧軸 ６２，８２，８５ ゴム ７２ 支柱 ７３ 透孔
Claims (7)
- 【請求項１】 エンジンのクランクシャフトとカムシャ
フトとの間に掛け回されるタイミングチェーンに張力を
付与するテンショナーにおいて、 タイミングチェーンが摺接するガイド部と、前記ガイド
部に対して略平行に対向し押圧手段により押圧される受
け部と、一端部において前記ガイド部と前記受け部とを
繋ぐ連結部とが、合成樹脂により一体に成形されてなる
ことを特徴とするチェーンのテンショナー。 - 【請求項２】 対向する前記ガイド部と前記受け部との
間に支柱が一体に形成されたことを特徴とする請求項１
記載のチェーンのテンショナー。 - 【請求項３】 前記ガイド部と前記受け部との間の空所
を充填するようにゴムが固着されたことを特徴とする請
求項１あるいは２記載のチェーンのテンショナー。 - 【請求項４】 前記受け部と前記押圧手段との係合部に
ゴムを介在させたことを特徴とする請求項１乃至３いず
れかに記載のチェーンのテンショナー。 - 【請求項５】 前記受け部と前記押圧手段との間に介在
するゴムは前記受け部に固着されていることを特徴とす
る請求項４記載のチェーンのテンショナー。 - 【請求項６】 前記受け部と前記押圧手段との間に介在
するゴムは前記押圧手段に固着されていることを特徴と
する請求項４記載のチェーンのテンショナー。 - 【請求項７】 エンジンのクランクシャフトとカムシャ
フトとの間に掛け回されるタイミングチェーンに張力を
付与するテンショナーにおいて、 タイミングチェーンが摺接するガイド部と、前記ガイド
部に対して略平行に対向し押圧手段により押圧される受
け部と、対向する前記ガイド部と前記受け部との間に形
成された支柱と、一端部において前記ガイド部と前記受
け部とを繋ぐ連結部とが、合成樹脂により一体に成形さ
れ、 前記ガイド部と前記受け部との間の空所、及び前記受け
部の前記押圧手段に押圧される位置にゴムが固着された
ことを特徴とするチェーンのテンショナー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22644696A JPH1068452A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | チェーンのテンショナー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22644696A JPH1068452A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | チェーンのテンショナー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1068452A true JPH1068452A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=16845233
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22644696A Pending JPH1068452A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | チェーンのテンショナー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1068452A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1309975C (zh) * | 2002-09-11 | 2007-04-11 | 本田技研工业株式会社 | 链拉紧装置 |
| JP2009014073A (ja) * | 2007-07-03 | 2009-01-22 | Honda Motor Co Ltd | テンショナ装置 |
| JP2011158082A (ja) * | 2010-02-04 | 2011-08-18 | Nok Corp | チェーンテンショナ |
-
1996
- 1996-08-28 JP JP22644696A patent/JPH1068452A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1309975C (zh) * | 2002-09-11 | 2007-04-11 | 本田技研工业株式会社 | 链拉紧装置 |
| JP2009014073A (ja) * | 2007-07-03 | 2009-01-22 | Honda Motor Co Ltd | テンショナ装置 |
| JP2011158082A (ja) * | 2010-02-04 | 2011-08-18 | Nok Corp | チェーンテンショナ |
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