JPH06273712A - 可逆性感熱記録媒体 - Google Patents

可逆性感熱記録媒体

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JPH06273712A
JPH06273712A JP5084139A JP8413993A JPH06273712A JP H06273712 A JPH06273712 A JP H06273712A JP 5084139 A JP5084139 A JP 5084139A JP 8413993 A JP8413993 A JP 8413993A JP H06273712 A JPH06273712 A JP H06273712A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 化5で表わされ、Tgが40℃以上の高分子
コレステリック液晶の含有層を記録層とした可逆性感熱
記録媒体とする。 【化5】 〔化5において、R1 はコレステロール基、R2 はビフ
ェニル基、シアノフェニル基またはメトキシフェニル基
を表わす。aおよびdは各々2〜4の整数、bおよびe
は各々0または1、cおよびfは各々1を表わす。xは
0.1〜0.7であり、nは2.5〜10である。〕 【効果】 高感度で高コントラストであり、画像安定性
に優れた可逆性感熱記録媒体が実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録層に高分子液晶を
用いた可逆性感熱記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、残金などの情報を使用するたびに
磁気カードの本体に可視表示することが要求されてい
る。例えばロイコ染料を用いた方式では色素前駆体と顕
色剤とをバインダ中に分散させて基体の表面に塗工した
ものであり、サーマルヘッドなどで加熱することによっ
て色素と顕色剤が反応し、発色する。
【0003】このように色素を用いる感熱記録媒体のほ
か、近年、特開昭59−199284号公報に示される
ような低融点金属薄膜破壊型の感熱記録媒体が実用化さ
れている。
【0004】以上のような記録媒体では一度印字した部
分には二度と印字できず、カードのスペースやリサイク
ルの問題から、何度でも書き換え可能な印字方式が必要
となってくる。
【0005】従来、書き換え可能な感熱表示媒体として
は有機低分子物質を用いた方法、ロイコ染料を用いた方
法、高分子液晶を用いた方法などが提案されている。特
開昭63−39376号では有機低分子物質が樹脂母剤
中に分散し温度に依存して透明度が可逆的に変化する感
熱記録媒体が提示されている。この方法では記録画像消
去時に長時間熱を与えなければならず、また記録した画
像とバックグラウンドのコントラストが悪いという短所
を持っている。特開平2−188293号では本来可逆
反応であるロイコ染料を用いた可逆記録方式が提案され
ている。この方法も同様に消去時に長時間熱を与えなけ
ればならない。
【0006】一方、外部からの磁場により磁性粉が配向
または移動することにより可逆記録できる媒体も提案さ
れている。特開昭53−44425号、特開昭60−2
7003号、特開平3−273521号に磁性粉を用い
た可逆記録方式が開示されている。この方法では記録、
消去の時間は短時間でできるが、画像のコントラストが
悪いという短所がある。
【0007】特開平2−16082号では側鎖型高分子
ネマティック液晶を用い等方相転移温度(Tc)以上の
熱を与え急冷して記録、記録情報を昇温と徐冷で消去で
きる記録媒体が示されている。高分子ネマティック液晶
の場合、白濁−透明の変化により記録するため画像のコ
ントラストが悪いという短所がある。また、特開平4−
174415号ではネマティックモノマーとコレステリ
ックモノマーとの共重合体の高分子液晶を用い可逆記録
を実現している。
【0008】しかし、高分子コレステリック液晶を用い
た可逆感熱記録媒体はそのコレステリック液晶の特徴に
より、可視光吸収性基板上に形成しなければならず、バ
ックグラウンドがその色になると印字した画像の色との
コントラストが悪く、視認性が悪い。
【0009】従って、この点の改善が望まれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高分
子コレステリック液晶を記録層に用い、感度が高く、コ
ントラストが良好であり、画像安定性に優れた可逆性感
熱記録媒体を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(5)の本発明により達成される。 (1)支持体上に高分子液晶を含有する記録層を有する
可逆性感熱記録媒体において、前記高分子液晶が下記化
3で表わされ、かつガラス転移温度が40℃以上の高分
子コレステリック液晶である可逆性感熱記録媒体。
【0012】
【化3】
【0013】〔化3において、R1 は化4で表わされる
コレステロール基を表わし、R2 はビフェニル基、シア
ノフェニル基またはメトキシフェニル基を表わす。
【0014】
【化4】
【0015】aおよびdは、それぞれ2〜4の整数を表
わし、bおよびeは、それぞれ0または1を表わし、c
およびfは、それぞれ1を表わす。xは0.1〜0.7
であり、nは2.5〜10である。〕 (2)前記高分子液晶の等方相転移温度が160℃以上
である上記(1)の可逆性感熱記録媒体。 (3)前記高分子液晶が可視光領域に選択反射を有する
上記(1)または(2)の可逆性感熱記録媒体。 (4)前記記録層の膜厚が10μm 以下である上記
(1)ないし(3)のいずれかの可逆性感熱記録媒体。 (5)前記記録層上に保護層を有する上記(1)ないし
(4)のいずれかの可逆性感熱記録媒体。
【0016】なお、T.Ueno, T.Nakamura, C.Tani, Japa
n Display '86, 290(1986)には、コレステロール基とネ
マティック液晶性を示す基とを側鎖に有するポリシロキ
サンのコポリマーである高分子コレステリック液晶を液
晶ディスプレーに適用する際の熱光学的特性が示されて
おり、コポリマー層を可逆記録可能な記録層とする旨が
開示されている。ここではコポリマーの具体的な構造に
ついては示されていないが、ポリシロキサンを主鎖と
し、スペーサーを介してコレステリック側鎖とネマティ
ック側鎖とを有する点で本発明のものと共通する。しか
し、このもののガラス転移温度(Tg)は25℃であ
り、本発明のものと異なり低いものとなっている。また
等方相転移温度(Tc)は150℃であり、同様に本発
明のものより低いものとなっている。また、上記文献に
おいてコポリマー層を記録層とする場合、その膜厚は2
0μm であり、本発明と比べ記録層は厚いものとなって
いる。従って、本発明のものに比べ感度において劣るも
のと考えられる。さらに、このものでは、記録スポット
の視認性が悪く、円偏光子を用いてコントラスト比を高
める必要がある。しかし、本発明ではその必要はなく、
直接観察によってもコントラストが十分であり視認性に
優れる。
【0017】従って、本発明における高感度、高コント
ラストの効果は、Tgが40℃以上の化3の高分子コレ
ステリック液晶を用いてはじめて得られるものであり、
その構造において化3に包含されるものであっても、T
gが本発明のものとは異なる上記文献に示されたものを
用いて得られるものではない。
【0018】実際、後記実施例に記載のように、上記文
献に示されるものとTgが同じで、Tcが近似し、かつ
化3に包含されるコポリマーの高分子コレステリック液
晶を用い、本発明のものと同じ条件で記録を行ったとこ
ろ、上記文献と同じTgのものでは、記録特性に劣り、
画像の安定性が得られないという事実からも明白であ
る。
【0019】
【具体的構成】以下、本発明の具体的構成について詳細
に説明する。
【0020】本発明の可逆性感熱記録媒体は、支持体上
に上記化3で表わされ、ガラス転移温度が40℃以上の
高分子コレステリック液晶で形成された記録層を有する
ものである。
【0021】この記録層に対しては可逆的な記録を行う
ことができる。上記の高分子コレステリック液晶は、ガ
ラス転移温度(Tg)以上等方相転移温度(Tc)未満
の温度でコレステリック配向の液晶相を示し、このため
選択反射光が得られる。そして、等方相転移温度(T
c)以上の温度となると等方相を示し、透明となる。こ
のような現象を利用して可逆記録を実現するものであ
る。より具体的には、コレステリック配向により呈色し
た可逆性感熱記録層を設層し、サーマルヘッド等により
適当な熱を印加すると液晶基がランダム配向またはネマ
ティック配向すると考えられる。さらに、この可逆性感
熱記録層が室温まで冷却されるとランダム配向のある場
合は白濁し、ネマティック配向の場合は透明になる。本
発明の10μm 以下の可逆性感熱記録層においてはネマ
ティック配向をとるために透明層が固定され下地の黒色
が現われるか、またはランダム配向により白濁している
が記録層が薄いため隠蔽できず透明に見えることにより
下地の黒色が現われていると考えられる。この層を固定
するための冷却温度は、通常、ガラス転移温度(Tg)
以下とすればよい。また、下地の色は、可視光吸収性支
持体の色が現れることから、上記のように、通常黒であ
る。従って、バックグラウンドが鮮やかなコレステリッ
クカラー、画像が黒色というコントラストの高いものが
得られる。
【0022】一方、印字像の消去は、この印字された部
分を高分子液晶のガラス転移温度(Tg)と等方相転移
温度(Tc)の間の温度で処理することにより実現され
る。この熱処理により印字により現われた相が再び液晶
相になるからである。この熱処理は、オーブン、熱ロー
ラなどを用いて行えばよい。
【0023】化3の高分子コレステリック液晶は、上記
のように、ガラス転移温度(Tg)が40℃以上、好ま
しくは40〜100℃程度である。Tgが40℃以上の
ものを用いることにより、高感度となり、高コントラス
トとなる。また、記録画像およびバックグラウンドの常
温における安定性が高くなり、長期にわたり高コントラ
ストを維持することができ、極めて画像安定性に優れた
ものとなる。これに対し、Tgが40℃未満となると、
このような効果は得られず、特に、上記の画像安定性は
得られない。また、等方相転移温度(Tc)は160℃
以上、好ましくは180℃〜200℃であることが好ま
しい。Tcが低くなると、特に上記の画像安定性が悪く
なりやすい。
【0024】記録層の膜厚は10μm 以下、好ましくは
1〜5μm とすればよい。これに対し、記録層があまり
厚くなると十分な感度が得られにくくなる。なお、記録
層は化3の高分子コレステリック液晶のみで構成するこ
とが好ましいが、場合によってはポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、アクリル
樹脂、ポリウレタン、ポリエステル等の樹脂などを記録
層全体の80wt% 以下含有してもよい。
【0025】化3について詳述する。R1 は化4のコレ
ステロール基を表わし、R2 はビフェニル基、シアノフ
ェニル基またはメトキシフェニル基を表わす。R2 で表
わされるビフェニル基におけるフェニル基の置換位置に
は特に制限はないが、好ましくは4−ビフェニル基等を
挙げることができる。またフェニル基の置換位置が異な
るビフェニル基が混在していてもよい。また、R2 がシ
アノフェニル基であるときも、シアノ基の置換位置には
特に制限はないが、好ましくは4−シアノフェニル基等
を挙げることができ、シアノ基の置換位置が異なるシア
ノフェニル基が混在していてもよい。さらに、R2 がメ
トキシフェニル基であるときも、メトキシ基の置換位置
には特に制限はないが、好ましくは4−メトキシフェニ
ル基等を挙げることができ、メトキシ基の置換位置が異
なるメトキシフェニル基が混在していてもよい。
【0026】化3において、aおよびdは、それぞれ2
〜4の整数を表わし、特に3であることが好ましい。a
およびdは通常同一であることが好ましいが、場合によ
っては異なっていてもよい。また、bおよびeは、それ
ぞれ0または1を表わし、cおよびfは、それぞれ1を
表わす。xは0.1〜0.7である。nは平均重合度を
表わし、2.5〜10であり、さらには3〜7であるこ
とが好ましい。
【0027】化3の高分子コレステリック液晶の具体例
を以下に示す。
【0028】なお、具体例では化3におけるR1 、R
2 、a、d、b、e、c、f、xおよびnの組合わせに
よって示している。
【0029】高分子液晶No. 1 2 a d b e c f x n 1 コレステロール基 ヒ゛フェニル基 3 3 1 1 1 1 0.4 4 2 コレステロール基 ヒ゛フェニル基 3 3 1 1 1 1 0.5 5 3 コレステロール基 シアノフェニル基 3 3 1 1 1 1 0.3 4 4 コレステロール基 メトキシフェニル 基 3 4 0 0 1 1 0.6 5 5 コレステロール基 ヒ゛フェニル基 3 3 1 1 1 1 0.4 6
【0030】化3の高分子コレステリック液晶は公知の
化合物であり、その合成法は F.H.Kreuzer, et al., Mo
l.Electron., 3, 1, 9(1987) 、 F.H.Kreuzer, et al.,
Mol.Cryst.Liq.Cryst., 199, 345(1991)などに記載さ
れている。
【0031】化3のTgが40℃以上の高分子コレステ
リック液晶は1種のみで用いても、2種以上を混合して
用いてもよい。また、化3の高分子コレステリック液晶
であってTgが40℃未満のものと併用することもでき
る。
【0032】また、化3の高分子コレステリック液晶は
可視光領域に選択反射を有し、前記のように記録層のバ
ックグラウンドとなるコレステリックカラーを呈するも
のとなる。上記の波長領域は通常400〜700nmであ
ることが好ましいが、場合によっては400〜750nm
であってよく、赤外領域を包含していてもよい。
【0033】本発明に用いる支持体は、可視光吸収性の
ものとすることが好ましく、光吸収層を設けた紙やプラ
スチックフィルム、あるいは黒色のポリエチレンテレフ
タレート(PET)等のプラスチックフィルムなどを用
いればよい。光吸収層は、カーボンブラック等を含有さ
せた層などとすればよく、また、黒色のプラスチックフ
ィルムはカーボンブラックを練り込んだものを用いれば
よい。
【0034】支持体の厚さは50〜500μm 、好まし
くは100〜300μm とする。
【0035】本発明においては、記録層上に保護層を設
けることが好ましい。これにより、サーマルヘッドによ
る熱、圧力のダメージから保護することができ、耐久性
が向上する。保護層の材質としては、感熱記録層の可逆
性を損わないものであれば、特に制限はなく、熱可塑
性、熱硬化性、紫外線硬化性樹脂を用いることができ、
ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリブチラール、ポ
リスチレン、ポリウレタン、ポリビニルアルコール、セ
ルロース等の単独またはそれらの共重合体等を用いるこ
とができる。
【0036】保護層の膜厚は0.5〜30μm 、好まし
くは1〜10μm とすればよい。
【0037】このほか、本発明の可塑性感熱記録媒体に
は、必要に応じ、磁気記録層、非可逆感熱記録層、固定
情報記録層等を設けることができる。
【0038】本発明の可逆性感熱記録媒体では、支持体
上に高分子コレステリック液晶の塗工液を塗布し、乾燥
して記録層を設層する。塗工液は高分子コレステリック
液晶を有機溶剤[例えば、トルエン、テトラヒドロフラ
ン(THF)、イソホロンないしこれらの混合溶剤]に
含有させて調製する。高分子コレステリック液晶の含有
量は10〜80wt% 程度とする。塗布法には特に制限は
ないが、バーコート法、グラビアコート法、ロールコー
ト法、エアナイフコート法等によればよい。
【0039】なお、記録層は、塗布、乾燥ののち、コレ
ステリックカラーを呈するものがほとんどであるが、高
分子コレステリック液晶によってはTg以上Tc未満の
温度に設定した熱ローラ等を用いてずれ力により呈色す
るようにしてもよい。
【0040】また、必要に応じ保護層を設ける場合は、
記録層を設層したのち、記録層に準じ、所定の樹脂を含
有する塗工液を用いて塗布等により保護層を設層すれば
よい。
【0041】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。
【0042】実施例1 具体例の高分子液晶No. 1(Tg=56℃、Tc=22
0℃)を用い、このもの1重量部をトルエン2重量部に
溶解し、記録層塗工液を調製した。この記録層塗工液を
可視光吸収性基板(188μm 厚の黒色のポリエチレン
テレフタレートフィルム)上に厚み3μm になるように
メイヤーバーで塗布し、乾燥して、赤色のコレステリッ
クカラーを呈した可逆性感熱記録層を作製した。この可
逆性感熱記録層の最大反射波長は680nmであった。作
製した可逆性感熱記録媒体をTDK(株)製サーマルヘ
ッドを用い、印字したところ黒色の鮮明な印字像が得ら
れた。なお、印字の際の条件は、印加電圧13V 、パル
ス巾0.8msec、抵抗値392Ω、スキャニングスピー
ド83mm/secとした。次に、150℃のオーブンで1分
間処理したところ印字像は消去され、元のコレステリッ
クカラーに戻った。再度、同様な印字、消去を繰り返し
行ったところ同様に可逆印字消去が可能であった。
【0043】実施例2 具体例の高分子液晶No. 2(Tg=50℃、Tc=21
6℃)を用い、このもの1重量部をトルエン2重量部に
溶解し、記録層塗工液を調製した。この記録層塗工液を
可視光吸収性基板(188μm 厚の黒色のポリエチレン
テレフタレートフィルム)上に厚み3μm になるように
メイヤーバーで塗布し、乾燥して、緑色のコレステリッ
クカラーを呈した可逆性感熱記録層を作製した。この可
逆性感熱記録層の最大反射波長は520nmであった。作
製した可逆性感熱記録媒体をTDK(株)製サーマルヘ
ッドを用い、印字したところ黒色の鮮明な印字像が得ら
れた。なお、印字の際の条件は実施例1と同様とした。
【0044】次に、150℃のオーブンで1分間処理し
たところ印字像は消去され、元のコレステリックカラー
に戻った。再度、同様な印字、消去を繰り返し行ったと
ころ同様に可逆印字消去が可能であった。
【0045】実施例3 具体例の高分子液晶No. 4(Tg=47℃、Tc=19
6℃)を用い、このもの1重量部をトルエン2重量部に
溶解し、実施例1、2と同様にして青緑色のコレステリ
ックカラーを呈した可逆性感熱記録層を作製した。この
可逆性感熱記録層の最大反射波長は436nmであった。
これに対し、実施例1、2と同様に印字したところ黒色
の鮮明な印字像が得られた。また、同様に印字像の消去
も可能であり、印字、消去を繰り返し行うことができ
た。
【0046】比較例1 化3において、R1 =コレステロール基、R2 =メトキ
シフェニル基、a=3、b=e=0、c=f=1、d=
4、x=0.35、n=5(Tg=25℃、Tc=14
1℃)である高分子液晶を用い、このもの1重量部をト
ルエン2重量部に溶解し、実施例1〜3と同様にして青
緑色のコレステリックカラーを呈した可逆性感熱記録層
を作製した。この可逆性感熱記録層の最大反射波長は4
60nmであった。これに対し、実施例1〜3と同様に印
字を試みたところ、実施例1〜3のものに比べ印字像の
鮮明さが劣っており、また印字後画像が徐々に消えてい
った。
【0047】実施例4 実施例1〜3の各可逆性感熱記録媒体の記録層上に、さ
らに水性ウレタン樹脂の20wt% 水溶液を塗工液として
バーコート法により2μm 厚(乾燥膜厚)の保護層を設
層した。
【0048】保護層を設層した記録媒体では、実施例1
〜3と同等の良好な可逆記録が可能であるとともに、耐
久性がさらに向上した。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、感度が高く、コントラ
ストが高い可逆性感熱記録媒体を実現できる。また、記
録後の画像安定性に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 19/40 9279−4H G02F 1/133 565 9226−2K 1/1333 9017−2K

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に高分子液晶を含有する記録層
    を有する可逆性感熱記録媒体において、 前記高分子液晶が下記化1で表わされ、かつガラス転移
    温度が40℃以上の高分子コレステリック液晶である可
    逆性感熱記録媒体。 【化1】 〔化1において、R1 は化2で表わされるコレステロー
    ル基を表わし、R2 はビフェニル基、シアノフェニル基
    またはメトキシフェニル基を表わす。 【化2】 aおよびdは、それぞれ2〜4の整数を表わし、bおよ
    びeは、それぞれ0または1を表わし、cおよびfは、
    それぞれ1を表わす。xは0.1〜0.7であり、nは
    2.5〜10である。〕
  2. 【請求項2】 前記高分子液晶の等方相転移温度が16
    0℃以上である請求項1の可逆性感熱記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記高分子液晶が可視光領域に選択反射
    を有する請求項1または2の可逆性感熱記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記記録層の膜厚が10μm 以下である
    請求項1ないし3のいずれかの可逆性感熱記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記記録層上に保護層を有する請求項1
    ないし4のいずれかの可逆性感熱記録媒体。
JP08413993A 1993-03-18 1993-03-18 可逆性感熱記録媒体および記録方法 Expired - Lifetime JP3556239B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6197460B1 (en) * 1997-05-08 2001-03-06 Director-General Of Agency Of Industrial Science And Technology Rewritable, heat sensitive, color image recording medium and image recording method using same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6197460B1 (en) * 1997-05-08 2001-03-06 Director-General Of Agency Of Industrial Science And Technology Rewritable, heat sensitive, color image recording medium and image recording method using same

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