JPH0627367Y2 - 湿式タイル素地成形用型 - Google Patents

湿式タイル素地成形用型

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JPH0627367Y2
JPH0627367Y2 JP2103590U JP2103590U JPH0627367Y2 JP H0627367 Y2 JPH0627367 Y2 JP H0627367Y2 JP 2103590 U JP2103590 U JP 2103590U JP 2103590 U JP2103590 U JP 2103590U JP H0627367 Y2 JPH0627367 Y2 JP H0627367Y2
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JP
Japan
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forming
tile base
wet
forming surface
tile
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JP2103590U
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Inventor
正則 三井
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三井製陶株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、内外装用の湿式タイルを効率よく量産するた
めの湿式タイル素地成形用型に関するものである。
(従来の技術) 湿式タイル素地の成形方法としては、タイルの底面同志
を上下に接合した状態で成形するいわゆる二枚抜きの方
法が生産性に優れているため一般的であるが、二枚抜き
の場合には成形後のタイル素地を最終工程で上下に2分
割して製品とするために、分割面に割れや突起物が生じ
やすく、底面の寸法精度は極めて低いものであった。そ
こで、高い寸法精度は要求される最近のタイル製品につ
いては一枚抜きの方法が注目され出したが、一枚抜き用
の成形型の場合にはタイルの裏面に接着補強用の溝等が
あって表裏面の形状が異なっていると、乾燥工程におい
てタイル素地に反りが発生して生産効率を著しく低下さ
せるという問題点があった。特に、この反りの発生はタ
イルの厚さが薄くなるに従って顕著となり、タイルの軽
量化が要望される今日においてはその解決方法の開発が
強く望まれていた。
(考案が解決しようとする課題) 本考案は上記のような従来の問題点を解決して、タイル
の表裏面の形状が異なっていても反りの発生を確実に防
止し、特に厚さの薄いものであっても何れ反りを生じさ
せることなく効率よく成形することができる湿式タイル
素地成形用型を目的として完成されたものである。
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するためになされた本考案は、型本体
に成形用透孔を設けた一枚抜き用の湿式タイル成形用型
において、前記成形用透孔の上下面を凹部形成用の突部
を有する裏部形成面と平坦な表部形成面に形成するとと
もに該裏部形成面の出口側に前記表部形成面より突出す
る原料押出し速度調整用の延長面を形成したことを特徴
とするものである。
(作用) このような湿式タイル成形用型は、突部を形成してなる
裏部形成面を他方の表部形成面よりも出口側すなわち原
料押出し方向へ突出させた延長面としてあるので、裏部
形成面側と平坦な表部形成面側とにおける原料の緻密程
度差を緩和することとなり、タイルの反りの発生を防止
することとなる。即ち、裏部形成面側においては平坦な
表部形成面に比べて表面積が増大しているので粘性の大
きい原料が摩擦抵抗によって進行速度が遅れることとな
り、上下両面の原料押出し方向端部が同一平面上にある
場合には押出し成形されたタイル素地の裏部形成面側の
原料の緻密程度が他方の平坦な表部形成面側に比べて著
しく高いものとなる。その結果、後の乾燥工程において
原料の緻密程度の小さい表面側での収縮が大きくなり反
りを発生することとなるのである。これに対して本考案
においては、裏部形成面の出口側に他方の平坦な表部形
成面よりも突出させた原料押出し速度調整用の延長面を
形成することにより、表部形成面側における原料押出し
速度を裏部形成面側のものよりも速くして押出し成形さ
れたタイル素地の上下両面における原料の緻密程度をで
きるだけ近いものとして、その結果タイルの反りの発生
を防止するという効果を発揮することとなるのであり、
特に、タイルの厚みが10mm以下の薄い場合においても反
りの発生を確実に防止するという顕著な効果を発揮する
ことができる。
(実施例) 次に、本考案を図示の実施例によって更に詳細に説明す
る。
図中(1)は一枚抜き用の湿式タイル素地成形用型の型本
体であり、中央部には成形すべきタイル素地の外形状に
対応した成形用透孔(2)が設けられている。この成形用
透孔(2)の上面側にはタイルの裏面に凹部を形成するた
めの複数の突部(3)が設けられ裏部形成面(4)が形成され
ており、一方の下面側にはタイルの表面を形成するため
の平坦な表部形成面(5)が形成されている。また、第2
図に示されるように前記の裏部形成面(4)は平坦な表部
形成面(5)に比べて、矢印で示した原料押出し方向へ延
長面(4a)だけ突出した構造となっている。
このように構成されたものは、例えば第3図に示される
ように型本体(1)は取付部材(6)を介してタイル素地の押
出成形機(7)の所定位置に取付けられ、裏面側に接着補
強用の溝(8)を有する湿式タイル素地(9)が一定速度で連
続成形されることとなるが、この時湿式タイル素地(9)
は最終形状に対応するよう設計された所定寸法の成形用
透孔(2)より押出し成形されるので、寸法精度は極めて
高いものが得られることとなる。また、裏部形成面(4)
の出口側には平坦な表部形成面(5)よりも突出された原
料押出し速度調整用の延長面(4a)が形成されており、平
坦な表部形成面(5)側における原料押出し速度が裏部形
成面(4)側の速度よりも速くなるよう調整されているの
で、成形された湿式タイル素地(9)の内部における原料
の緻密程度は極めて均一化されたものとなる。従って、
湿式タイル素地(9)は後の乾燥工程においても均一な収
縮を行ない反りのない極めて高品質な製品が得られるこ
ととなる なお、前記の裏部形成面(4)を表部形成面(5)よりも突出
させる範囲は、成形する湿式タイル素地(9)の原料特
性、形状、成形速度等の種々の要因を基にして決定され
るものであるが、50mmより大きくなると上下面における
成形速度の差が大きくなりすぎて好ましくなく、また、
実施例においては上面側を裏部形成面(4)としたが、こ
の逆であってもよく、更には表部形成面(5)側にも表の
模様となる僅かな凹凸を設けることは適宜行なうことが
できるものである。
(考案の効果) 以上の説明からも明らかなように、本考案は一枚抜き用
の湿式タイル成形において寸法精度が良く、反りが全く
ない高品質のものを効率よく成形できるものであり、ま
た厚みが薄く軽量化されたタイル素地であっても同様に
効率よく成形できるものである。
よって本考案は従来の問題点を一掃した湿式タイル素地
成形用型として実用的価値の極めて大きいものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す正面図、第2図は第1図
のA−A断面図、第3図は使用状態の斜視図である。 (1):型本体、(2):成形用透孔、(3):突部、(4):裏部
形成面、(4a):延長面、(5):表部形成面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】型本体(1)に成形用透孔(2)を設けた一枚抜
    き用の湿式タイル成形用型において、前記成形用透孔
    (2)の上下面を凹部形成用の突部(3)を有する裏部形成面
    (4)と平坦な表部形成面(5)に形成するとともに該裏部形
    成面(4)の出口側に前記表部形成面(5)より突出する原料
    押出し速度調整用の延長面(4a)を形成したことを特徴と
    する湿式タイル素地成形用型。
JP2103590U 1990-03-01 1990-03-01 湿式タイル素地成形用型 Expired - Lifetime JPH0627367Y2 (ja)

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JPH03112309U JPH03112309U (ja) 1991-11-18
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