JPH079527A - 樹脂製品の押出成形方法 - Google Patents
樹脂製品の押出成形方法Info
- Publication number
- JPH079527A JPH079527A JP5150705A JP15070593A JPH079527A JP H079527 A JPH079527 A JP H079527A JP 5150705 A JP5150705 A JP 5150705A JP 15070593 A JP15070593 A JP 15070593A JP H079527 A JPH079527 A JP H079527A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cooling
- molding
- extrusion
- molding method
- extrusion molding
- Prior art date
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- Pending
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 冷却後反りを生じさせることなく、効率良く
肉厚の異なる樹脂製品を製造できる押出成形方法を得
る。 【構成】 押出し成形装置の成形ダイに2本のシートク
リップ10が押出し可能な型孔を形成する。この2つの
型孔は、温度変化によって変形し易いシートクリップ1
0の取付片18の側部18Aを成形する部分が連通して
いる。従って、連結片40で接合された状態で2本のシ
ートクリップ10が押し出されてくる。このため、温度
変化によって変形し易い、換言すれば、冷却によって影
響を受け易い部位が、長さ方向に渡って接合されている
ので、冷却によって生じる変形力が互いに打ち消され、
冷却後、シートクリップ10に反りを生じさせない。完
全に冷却した後、連結片40は削除され、単品の製品に
加工される。
肉厚の異なる樹脂製品を製造できる押出成形方法を得
る。 【構成】 押出し成形装置の成形ダイに2本のシートク
リップ10が押出し可能な型孔を形成する。この2つの
型孔は、温度変化によって変形し易いシートクリップ1
0の取付片18の側部18Aを成形する部分が連通して
いる。従って、連結片40で接合された状態で2本のシ
ートクリップ10が押し出されてくる。このため、温度
変化によって変形し易い、換言すれば、冷却によって影
響を受け易い部位が、長さ方向に渡って接合されている
ので、冷却によって生じる変形力が互いに打ち消され、
冷却後、シートクリップ10に反りを生じさせない。完
全に冷却した後、連結片40は削除され、単品の製品に
加工される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出成形後、冷却によ
って反りが生じ易い長尺状の樹脂製品を製造する樹脂製
品の押出成形方法に関する。
って反りが生じ易い長尺状の樹脂製品を製造する樹脂製
品の押出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載されるシートバックのパッド
材には、シート表皮材で覆われ、このシート表皮材の端
部が、図2に示すようなタイプの樹脂製シートクリップ
10でシートバックの裏側へ固定されるものがある。
材には、シート表皮材で覆われ、このシート表皮材の端
部が、図2に示すようなタイプの樹脂製シートクリップ
10でシートバックの裏側へ固定されるものがある。
【0003】このようなタイプのシートクリップ10
は、押出し成形装置の成形ダイに形成された型孔から1
本単位で押出成形されるようになっている。
は、押出し成形装置の成形ダイに形成された型孔から1
本単位で押出成形されるようになっている。
【0004】しかしながら、脚部16と、脚部16の上
部から張り出した取付片18との肉厚が異なる場合(い
わゆる偏肉の場合)、シートクリップ10が成形ダイか
ら押出された後に、薄肉の取付片18が先に冷却して硬
化し、図5に示すように、反りが生じることがある。
部から張り出した取付片18との肉厚が異なる場合(い
わゆる偏肉の場合)、シートクリップ10が成形ダイか
ら押出された後に、薄肉の取付片18が先に冷却して硬
化し、図5に示すように、反りが生じることがある。
【0005】このため、製造ラインでは、押出しスピー
ドを落として、冷却時間の相違によってシートクリップ
10が変形しないように処置していたため、生産効率の
低下を招いていた。
ドを落として、冷却時間の相違によってシートクリップ
10が変形しないように処置していたため、生産効率の
低下を招いていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮し、冷却後反りを生じさせることなく、効率良く肉厚
の異なる樹脂製品を製造できる押出成形方法を提供する
ことを目的とする。
慮し、冷却後反りを生じさせることなく、効率良く肉厚
の異なる樹脂製品を製造できる押出成形方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る樹脂製品の
押出成形方法は、切口面の各部位において肉厚の異なる
長尺状の樹脂製品を製造する樹脂製品の押出成形方法に
おいて、押出し成形装置の成形ダイから、温度変化によ
って変形し易い部位を接合した状態で、複数本の前記樹
脂製品を一体に押し出すことを特徴としている。
押出成形方法は、切口面の各部位において肉厚の異なる
長尺状の樹脂製品を製造する樹脂製品の押出成形方法に
おいて、押出し成形装置の成形ダイから、温度変化によ
って変形し易い部位を接合した状態で、複数本の前記樹
脂製品を一体に押し出すことを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明に係る樹脂製品の押出成形方法では、例
えば、押出し成形装置の成形ダイに2本の樹脂製品が押
出し可能な型孔を形成する。この2つの型孔は、温度変
化によって変形し易い樹脂製品の部位の先端部分が連通
している。
えば、押出し成形装置の成形ダイに2本の樹脂製品が押
出し可能な型孔を形成する。この2つの型孔は、温度変
化によって変形し易い樹脂製品の部位の先端部分が連通
している。
【0009】これによって、この成形ダイからは、一部
接合された状態で2本の樹脂製品が、連続して押し出さ
れてくる。このため、温度変化によって変形し易い、換
言すれば、冷却によって影響を受け易い部位が、長さ方
向に渡って接合されているので、冷却によって生じる変
形が互いに打ち消され、冷却後、樹脂製品に反りを生じ
させない。
接合された状態で2本の樹脂製品が、連続して押し出さ
れてくる。このため、温度変化によって変形し易い、換
言すれば、冷却によって影響を受け易い部位が、長さ方
向に渡って接合されているので、冷却によって生じる変
形が互いに打ち消され、冷却後、樹脂製品に反りを生じ
させない。
【0010】このように、押出成形された2本の接合さ
れた樹脂製品は、完全に冷却した後、接合部位で切断さ
れ、単品の製品に加工される。
れた樹脂製品は、完全に冷却した後、接合部位で切断さ
れ、単品の製品に加工される。
【0011】
【実施例】図2には、本実施例に係る押出成形方法によ
って製造されたシートクリップ10が示されている。
って製造されたシートクリップ10が示されている。
【0012】このシートクリップ10は、シートフレー
ム12の係止溝14に挿入される板状の脚部16と、こ
の脚部16の頭部から張り出し脚部16より薄肉の取付
片18とを備えている。脚部16の挿入先端部は先細り
とされ、この挿入先端部の側面には、取付片18に向か
って斜め方向へ突出する薄肉状の弾性係止片20、22
が、所定の隙間を開けて平行に延設されている。この弾
性係止片20、22の反対側の脚部16の側面は、脚部
16が係止溝14へ挿入されたとき、係止溝14の溝壁
と面接触するように中間部にかけてフラットな立面24
が形成されている。立面24の終端には、立面24より
若干外方へ突出する突部26が形成されている。
ム12の係止溝14に挿入される板状の脚部16と、こ
の脚部16の頭部から張り出し脚部16より薄肉の取付
片18とを備えている。脚部16の挿入先端部は先細り
とされ、この挿入先端部の側面には、取付片18に向か
って斜め方向へ突出する薄肉状の弾性係止片20、22
が、所定の隙間を開けて平行に延設されている。この弾
性係止片20、22の反対側の脚部16の側面は、脚部
16が係止溝14へ挿入されたとき、係止溝14の溝壁
と面接触するように中間部にかけてフラットな立面24
が形成されている。立面24の終端には、立面24より
若干外方へ突出する突部26が形成されている。
【0013】一方、脚部16の後端に設けられた取付片
18は、片側(弾性係止片が形成された方向)へ大きく
張り出し、シート表皮材28の巻付け代を確保してい
る。また取付片18の先端部付近には、小さな長溝30
が形成されており、この長溝30に沿ってシート表皮材
28の端部を縫い付けるようになっている。
18は、片側(弾性係止片が形成された方向)へ大きく
張り出し、シート表皮材28の巻付け代を確保してい
る。また取付片18の先端部付近には、小さな長溝30
が形成されており、この長溝30に沿ってシート表皮材
28の端部を縫い付けるようになっている。
【0014】次に、本実施例に係るシートクリップ10
の押出成形方法を説明する。図3に示すように、押出し
成形装置の押出しヘッド34には、ダクト42が接続さ
れ、シートクリップ10を形成する樹脂材料が供給され
る。この押出しヘッド34には、成形ダイ36と連通す
る通路(図示省略)が設けられ、ダクト42から供給さ
れた高温の樹脂材料が、成形ダイ36から押出されるよ
うになっている。
の押出成形方法を説明する。図3に示すように、押出し
成形装置の押出しヘッド34には、ダクト42が接続さ
れ、シートクリップ10を形成する樹脂材料が供給され
る。この押出しヘッド34には、成形ダイ36と連通す
る通路(図示省略)が設けられ、ダクト42から供給さ
れた高温の樹脂材料が、成形ダイ36から押出されるよ
うになっている。
【0015】図4に示すように、成形ダイ36には、シ
ートクリップ10の型孔32が一対形成されている。こ
の一対の型孔32の上部は、接合孔33で連通されてい
る。このように、成形ダイ36に形成された型孔32へ
接合孔33を設けることで、2本のシートクリップ10
の取付片18の側部18Aが連結片40で接合された状
態で押し出されてくるようになっている。
ートクリップ10の型孔32が一対形成されている。こ
の一対の型孔32の上部は、接合孔33で連通されてい
る。このように、成形ダイ36に形成された型孔32へ
接合孔33を設けることで、2本のシートクリップ10
の取付片18の側部18Aが連結片40で接合された状
態で押し出されてくるようになっている。
【0016】押し出され高温状態で幾分膨張しているシ
ートクリップ10は、サイジング56で整形され、コン
ベア50で引き出されながら、水槽58において冷却さ
れ、設計サイズのシートクリップ10となる。
ートクリップ10は、サイジング56で整形され、コン
ベア50で引き出されながら、水槽58において冷却さ
れ、設計サイズのシートクリップ10となる。
【0017】ここで、成形ダイ36から高温状態で押出
されたシートクリップ10は、水槽58で冷却され、取
付片18が先に硬化し、取付片18が伸びる方向へ変形
しようとするが、この取付片18の側部18Aは長さ方
向に沿って互いに連結片40で接合されているので、圧
縮力が互いに打ち消され、シートクリップ10に反りを
生じさせない。このように、成形されたシートクリップ
10は、完全に冷却した後、連結片40が切断され、単
品の製品に加工される。
されたシートクリップ10は、水槽58で冷却され、取
付片18が先に硬化し、取付片18が伸びる方向へ変形
しようとするが、この取付片18の側部18Aは長さ方
向に沿って互いに連結片40で接合されているので、圧
縮力が互いに打ち消され、シートクリップ10に反りを
生じさせない。このように、成形されたシートクリップ
10は、完全に冷却した後、連結片40が切断され、単
品の製品に加工される。
【0018】なお、本実施例で説明したシートクリップ
10は、押出成形方法を説明するための例に過ぎず、切
口面の各部位において、厚肉部と薄肉部を有するような
樹脂製品であれば、どのような形状のものでも構わな
い。
10は、押出成形方法を説明するための例に過ぎず、切
口面の各部位において、厚肉部と薄肉部を有するような
樹脂製品であれば、どのような形状のものでも構わな
い。
【0019】
【発明の効果】本発明は上記構成としたので、冷却後反
りを生じさせることなく、効率良く肉厚の異なる樹脂製
品を製造できる。
りを生じさせることなく、効率良く肉厚の異なる樹脂製
品を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る押出成形方法で押出されたシー
トクリップを示す斜視図である。
トクリップを示す斜視図である。
【図2】本実施例に係る押出成形方法で製造されたシー
トクリップの取付状態を示した断面図である。
トクリップの取付状態を示した断面図である。
【図3】本実施例に係る押出成形方法に用いられる押出
し成形装置の概略を示すブロック図である。
し成形装置の概略を示すブロック図である。
【図4】本実施例に係る押出成形方法に用いられる押出
し成形装置の成形ダイを示した拡大図である。
し成形装置の成形ダイを示した拡大図である。
【図5】従来の押出成形方法で製造されたシートクリッ
プを示す斜視図である。
プを示す斜視図である。
10 シートクリップ 32 型孔 33 接合孔 36 成形ダイ 40 連結片
Claims (1)
- 【請求項1】 切口面の各部位において肉厚の異なる長
尺状の樹脂製品を製造する樹脂製品の押出成形方法にお
いて、 押出し成形装置の成形ダイから、温度変化によって変形
し易い部位を接合した状態で、複数本の前記樹脂製品を
一体に押し出すことを特徴とする樹脂製品の押出成形方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5150705A JPH079527A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 樹脂製品の押出成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5150705A JPH079527A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 樹脂製品の押出成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH079527A true JPH079527A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=15502617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5150705A Pending JPH079527A (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 樹脂製品の押出成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH079527A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003062887A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-05 | Sanyo Electric Co Ltd | 樹脂押出成形品の製造方法 |
JP2006056207A (ja) * | 2004-08-24 | 2006-03-02 | Toyoda Gosei Co Ltd | 長尺成形品の冷却装置 |
-
1993
- 1993-06-22 JP JP5150705A patent/JPH079527A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003062887A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-05 | Sanyo Electric Co Ltd | 樹脂押出成形品の製造方法 |
JP2006056207A (ja) * | 2004-08-24 | 2006-03-02 | Toyoda Gosei Co Ltd | 長尺成形品の冷却装置 |
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