JP2006056207A - 長尺成形品の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 押出成形された長尺成形品を冷却する冷却装置において、長尺成形品の表面から確実に気泡を除去して、表面状態の良好な長尺成形品を得ることができる冷却装置を提供する。
【解決手段】 押出成形機により押出成形された長尺成形品10を冷却する冷却装置において、冷却装置は、押出成形機の近傍に設置され、冷却装置は、水槽20と水槽内に設置されるガイド30から形成される。水槽20は押出成形機から押出された長尺成形品10を、水中を移送しつつ冷却可能に構成され、ガイド30は、冷却水が噴流可能な多数の小孔37が設けられ、小孔から長尺成形品の表面に水を噴流させるよう構成されたことを特徴とする長尺成形品の冷却装置である。
【選択図】 図3

Description

本発明は、押出成形機により押出成形された長尺成形品を押出後直ちに、冷却する冷却装置に関するものである。
押出成形機により成形された長尺成形品は、高温の可塑状態で押出される。この長尺成形品は、形状を保持しその後の加工を容易にするため、押出成形後直ちに冷却される。この冷却は、押出成形機のダイスの近傍に、冷却水槽を設けて、長尺成形品をその冷却水槽の中に移送して水冷することが行なわれている(例えば、特許文献1参照。)。
従来技術を、長尺成形品の成形時の冷却についてアウターウエザストリップ10の冷却を例にとり説明する。図7に従来の冷却水槽120を示す。冷却水槽120は、図7に示すように、押出成形機の近傍に設置される。押出成形機から押出された長尺成形品であるアウターウエザストリップ10は、押出直後に冷却水槽120に移送される。冷却水槽120では、冷却水槽120の入口側にアウターウエザストリップ10の移送方向にそって第1ガイド131と、第2ガイド132が設けられている。
このためアウターウエザストリップ10は、まず第1ガイド131に設けられたガイド孔30aを通り、第1冷却水槽121に導入される。この第1冷却水槽121で、アウターウエザストリップ10の下半分がまず冷却される。
その後、第2ガイド132に設けられたガイド孔を通り第2冷却水槽122に移送され、アウターウエザストリップ10はその全体が第2冷却水槽122の水中に入り移動しつつ冷却される。その後、アウターウエザストリップ10は、引取機により引き取られて、次の加工工程に移送される。
しかしながら、押出成形直後の長尺成形品の表面は例えば160℃程度の高温であり、冷却のため水中に入ると、表面と接触する水が部分的に沸騰、気化して、長尺成形品の表面に気泡が付着する場合がある。この気泡の付着は、そのままでは表面から剥がれ難く、冷却水槽での冷却中は、そのまま付着し続ける場合がある。この気泡が付着したまま長尺成形品が冷却水槽中を移動して冷却されると、気泡が付着した部分は、付着しない部分と比べて表面が冷却され難くなる。
このため、冷却のバラツキにより、気泡が付着していない部分と他の部分には外観にバラツキが生じる。即ち、気泡が付着した部分は、冷却が遅れて、その部分が収縮して、表面が凹んだりして、色ムラができて見栄えがよくない。
そこでこの気泡を表面から剥がすために、長尺成形品の表面にブラシ等を当てて取り除くことも考えられるが、長尺成形品は冷却前は軟らかく、表面が傷つく恐れがあり、また表面形状も複雑であり、完全に除去することは困難であった。
また例えば、図6に示すようなアウターウエザストリップ等の長尺成形品において、トリム部11車外側側壁13と上部壁14の表面は、自動車に組み付けられると、自動車ドアのベルトライン上に位置することとなる。このような目立つ部分(意匠面)に冷却時の外観不良が生じることは、デザイン的に好ましくない。
なお、図6中、15、16はドアガラスと摺接するシールリップであって、その表面には、アウターウエザストリップの押出成形工程の後の植毛工程で、ナイロンパイル等の植毛が施されている。
特開2000−344025号公報
そこで本発明は、押出成形機により押出成形された長尺成形品を冷却する冷却装置において、長尺成形品の表面から確実に気泡を除去して、表面状態の良好な長尺成形品を得ることができる冷却装置を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、押出成形機により押出成形された長尺成形品を冷却する冷却装置において、
冷却装置は、押出成形機の近傍に設置され、冷却装置は、冷却水槽と冷却水槽内に設置されるガイドから形成され、冷却水槽は押出成形機から押出された長尺成形品を、水中を移送しつつ冷却可能に構成され、ガイドは、冷却水が噴流可能な多数の小孔が設けられ、小孔から長尺成形品の表面に対して水を噴流させるよう構成されたことを特徴とする長尺成形品の冷却装置である。
請求項1の本発明では、冷却装置は、押出成形機の近傍に設置される。このため、押出成形機から押出された長尺成形品は、すぐに冷却され、押出された形状を維持することができ、寸法・形状を確実に保持できる。
冷却装置は、冷却水槽と冷却水槽内に設置されるガイドから形成される。このため、長尺成形品はガイドに案内されて、冷却水槽の水で急速に冷却されるとともに、水中をガイドで形状を保持されてスムースに移動することができる。
冷却水槽は押出成形機から押出された長尺成形品を、水中を移送しつつ冷却可能に構成されているため、長尺成形品を押出成形機の押出速度に合わせて移送され、連続的に完全に冷却することができる。
ガイドは、冷却水が噴流可能な多数の小孔が設けられ、小孔から長尺成形品の表面に対して水を噴流させるよう構成されている。このため、長尺成形品の表面に対して細かい水流を当てることができる。長尺成形品が冷却水槽内に移送されると、冷却水槽の水中のガイドの上を移動しつつ冷却されるとともに、長尺成形品の表面に対して上記ガイドの小孔から水を噴流させる。このため、長尺成形品は、冷却水槽の水中を移動しつつ冷却され、高温の長尺成形品の表面に生じた気泡を、ガイドの小孔から噴流された水で除去することができる。また、長尺成形品は、冷却水槽中でガイド上を移動中に冷却水が万遍なくその表面を流れることとなる。小孔から噴流される水は、大きな穴から噴流される水と比べて、長尺成形品の表面への圧力が小さく、気泡は除去されるが、長尺成形品の表面が凹んだり、変形することがない。また、小孔から噴流される水で表面を冷却することができるため、冷却効率が向上する。
請求項2の本発明は、ガイドは、上部ガイドと下部ガイドより構成され、上部ガイドと下部ガイドの組み合わされた部分において、長尺成形品の断面形状に対応した断面形状のガイド孔を有し、下部ガイドは、長尺成形品の移送方向に沿って冷却水槽の長手方向に伸びるよう板状に形成されるとともに、長尺成形品の表面に対して冷却水を噴流可能な多数の小孔が設けられ、上部ガイドは、幅方向に下部ガイドの上部の一部を覆うように門状に設けられた長尺成形品の冷却装置である。
請求項2の本発明では、ガイドは、上部ガイドと下部ガイドより構成され、上部ガイドと下部ガイドの組み合わされた部分において、長尺成形品の断面形状に対応した断面形状のガイド孔を有しているため、長尺成形品を所定の断面形状にサイジングすることができるとともにその断面形状を維持したままで、冷却水槽中をスムースに移動させることができる。
下部ガイドは、長尺成形品の移送方向に沿って冷却水槽の長手方向に伸びるよう板状に形成されるため、長尺成形品を移送させつつ長尺成形品の広い部分にわたり水を噴流させることができる。特に、長尺成形品の表面に対して冷却水を噴流可能な多数の小孔が設けられているため、表面の外観が重要な意匠面に対しても凹みや色ムラ等を生じさせるようなことはない。
上部ガイドは、幅方向に下部ガイドの上部の一部を覆うように門状に設けられたため、長尺成形品を下部ガイドとともに挟んで、ガイド孔を形成し、そのガイド孔を通して冷却水槽中で上記の長尺成形品を長尺成形品の形状を維持しつつ移送させることができる。また、上部ガイドは水槽の長手方向の幅が狭く、下部ガイドの一部のみに上部ガイドが設けられている。そのため、長尺成形品との接触を少なくして、移送抵抗を軽減することができる。
請求項3の本発明は、冷却水槽は、長尺成形品の移送方向に沿って第1冷却水槽と第2冷却水槽から構成され、上部ガイドは、長尺成形品の移送方向に沿って第1上部ガイドと第2上部ガイドから構成され、第1上部ガイドは第1冷却水槽に設置され、第2上部ガイドは第1冷却水槽と第2冷却水槽との間に設置される長尺成形品の冷却装置である。
請求項3の本発明では、冷却水槽は、長尺成形品の移送方向に沿って第1冷却水槽と第2冷却水槽から構成されるため、第1冷却水槽と第2冷却水槽の水位を変化させることや、水流の流れを変化させることができ、適切な冷却条件を選択できる。第1冷却水槽の水位を低くして、長尺成形品の意匠面のみを冷却すると、意匠面に生じた気泡を長尺成形品の他の部分に滞留させることなく容易に除去することができる。
上部ガイドは、長尺成形品の移送方向に沿って第1上部ガイドと第2上部ガイドから構成されるため、下部ガイドと合わせてガイド孔を形成して、このガイド孔により長尺成形品をスムースに移送することができる。
第1上部ガイドは第1冷却水槽に設置されるため、押出成形した長尺成形品の最初に冷却したい部分を適切に第1冷却水槽に移送して水中で冷却することができる。
第2上部ガイドは第1冷却水槽と第2冷却水槽との間に設置されるため、第2冷却水槽の水中に長尺成形品を沈めることができるとともに、第2冷却水槽の水位を適切に維持することができる。
請求項4の本発明は、長尺成形品は、ウエザストリップである長尺成形品の冷却装置である。
請求項4の本発明では、長尺成形品は、ウエザストリップであるため、長尺で断面形状が複雑なウエザストリップにおいても、押出成形の速度に合わせて冷却水槽中を長尺成形品の移送中に下部ガイドの小孔から噴流することにより、気泡が確実に除去できるとともに、除去された気泡が意匠面に溜まることがない。
請求項5の本発明は、押出成形された長尺成形品は、一部が連続して2本が平行に同時に押出成形される長尺成形品の冷却装置である。
請求項5の本発明では、押出成形された長尺成形品は、一部が連続して2本が平行に同時に押出成形される。このため、断面形状において左右対称形に押出成形することができ、押出時の材料のバランスがよく、成形がスムースである。2本の長尺成形品は一部が連続しているため、冷却中は1本のまとまりとして、一体的に移動することができ、冷却が容易である。また、2本同時に押出成形するため、生産効率がよい。
請求項6の本発明は、長尺成形品は、熱可塑性エラストマーを押出成形して形成される長尺成形品の冷却装置である。
請求項6の本発明では、長尺成形品は、熱可塑性エラストマーを押出成形して形成されるため、高温で押出成形される熱可塑性エラストマー製の長尺成形品を急速に冷却して形状を安定させることができるとともに、冷却のバラツキがなく、長尺成形品の表面にヒケ等が生じることがない。
本発明では、冷却装置は押出成形機の近傍に設置されるため、押出成形機から押出された長尺成形品は、すぐに冷却され、寸法・形状を確実に保持できる。冷却装置は、冷却水槽と冷却水槽内の水中に設置されるガイドから形成され、長尺成形品は冷却水槽の水で急速に冷却されるとともに、ガイドは冷却水が噴流可能な多数の小孔が設けられているため、長尺成形品の表面に対して細かく水流を当てることができる。
長尺成形品の表面にたいしてガイドの小孔から水を噴流させるため、長尺成形品は、冷却水槽の水中を移動しつつ冷却され、高温の長尺成形品の表面に生じた気泡を、この噴流で除去することができるとともに、冷却水槽中で移動の始から終わりまで万遍なく噴流させることができる。また、流水状態にあり水位の低い第1冷却水槽内でガイドの小孔から噴流される細かな水で表面を冷却することができるため、冷却効率が向上する。
本発明の実施の形態を図1〜図6に基づき説明する。
図1は、本件発明の長尺成形品の冷却装置が使用される、生産工程の一部模式図である。長尺成形品は、押出成形機1により押出成形され、その直後に冷却装置に移送される。この実施の形態では長尺成形品は、アウターウエザストリップ10を例にとり説明する。
冷却装置を出たアウターウエザストリップ10は、引取機2に引き取られて、次の植毛、裁断、孔あけ、端末加工等の加工工程に移送される。
図2は、冷却装置の一部断面図である。冷却装置は、冷却水槽20とガイド30からなる。冷却水槽20は、第1冷却水槽21と第2冷却水槽22から形成される。ガイド30は、上部ガイド31と下部ガイド36からなり、上部ガイド31は、第1上部ガイド32と第2上部ガイド36から構成される。
第1冷却水槽21と第2冷却水槽22は、アウターウエザストリップ10の移送方向に沿って順に設けられ、押出成形されたアウターウエザストリップ10は、まず第1冷却水槽21に入る。第1上部ガイド32が第1冷却水槽21に設けられて、第2上部ガイド36は、第1冷却水槽21と第2冷却水槽22の間に設けられる。
第1冷却水槽21の水位は、アウターウエザストリップ10の意匠面が水中に入ることができる深さであり、第2冷却水槽22の水位は、アウターウエザストリップ10の全体が水中に入ることができる深さに設定させることが好ましい。
また、第1冷却水槽21では、その上部から水が溢れ出て常に流水状態となっており、第1冷却水槽21内の水の温度を制御している。
第1上部ガイド32と第2上部ガイド36は、後述するように、アウターウエザストリップ10の上部断面形状に対応するガイド孔30aが形成されている。
第1上部ガイド32は、押出成形された直後のアウターウエザストリップ10を直ちに第1冷却水槽21に導くように位置している。第2上部ガイド36は、第1冷却水槽21と第2冷却水槽22の間の仕切り壁となり、第2冷却水槽22の水位を維持しているとともに、アウターウエザストリップ10の上部断面形状のサイジングができるようになっている。
下部ガイド36は、冷却水槽20の水中に設置され、図4に示すように長手方向に伸びる板状に形成される。下部ガイド36は、冷却水槽20の長尺成形品の移送方向の上流の先端から下流方向に向けて設置され、第1冷却水槽21を通り、第2冷却水槽22の途中までの位置に設置される。
下部ガイド36は、図3と図4に示すように、断面形状が中空に形成され、その上面は冷却されるアウターウエザストリップ10の意匠面の断面形状に対応するように形成されている。本実施の形態では、図5に示すように、アウターウエザストリップ10は一部が連続して平行して2本が同時に押出されるので、アウターウエザストリップ10が2本平行に連結した状態で移送可能なようにその断面形状が形成されている。
下部ガイド36の中央部には、長手方向に連続する中央凸部39が形成されている。中央凸部39は断面形状が略T字形に形成され、図5に示すようにアウターウエザストリップ10の2本が平行に、第1シールリップ15同士が一部連結した形状において、第1シールリップ15とカバーリップ19との間に形成された凹部に挿入されるようになっている。そして、中央凸部39はアウターウエザストリップ10を保持しつつ移送させることができる。
下部ガイド36の上面には、多数の小孔37が設けられている。下部ガイド36の中心は中空状に形成され、小孔37から多数の水流が噴流できるように水を供給することができる水流路38となっている。この水流路38に外部から冷却水を供給することにより、すべての小孔37から均一に冷却水を噴流することができる。
下部ガイド36の上面には、図3に示すように、アウターウエザストリップ10の意匠面を構成するトリム部11の上面が対応して移送されるため、その意匠面に対して噴流できるように小孔37が形成されている。小孔37の大きさは、噴流がその意匠面を傷付けたり変形させることがなく、表面に付いた気泡等を除去できるに充分な大きさが選択される。小孔37は、下部ガイド36の上面に全面にわたり多数設けられているのでアウターウエザストリップ10の意匠面の全体に対して移送中の所定時間中、冷却水を噴流させることができる。
この下部ガイド36に対して、上部ガイド31が取付けられる。上部ガイド31の第1上部ガイド32は、下部ガイド36の上流側の上部に設けられ、第1冷却水槽21中に位置する。第1上部ガイド32は、水槽の長手方向の幅が狭く、下部ガイド36の一部の上部を覆い、幅方向に門状に設置される。これにより第1上部ガイド32と下部ガイド36に挟まれた部分は、図3に示すように、押出成形されたアウターウエザストリップ10の断面形状に対応したガイド孔30aが形成される。このガイド孔30aを通りアウターウエザストリップ10が移送される。
このガイド孔30aは、アウターウエザストリップ10がスムースに移送されるように若干アウターウエザストリップ10の断面形状も大きく形成されている。
第2上部ガイド36は、第1上部ガイド32と同様な形状を有し、第1冷却水槽21と第2冷却水槽22の間の位置に、第1上部ガイド32と同様に下部ガイド36の上部に幅方向に門状に設置される。これにより第2上部ガイド33と下部ガイド36に挟まれた部分は、図3に示すように、押出成形されたアウターウエザストリップ10の断面形状に対応したガイド孔30aが形成される。ただし、この第2上部ガイド33によって形成されるガイド孔30aは、上記したようにアウターウエザストリップ10の上部断面形状のサイジングができるようになっている。そして、このガイド孔30aを通り、アウターウエザストリップ10が第1冷却水槽21から第2冷却水槽22へ移送される。
第1冷却水槽21では、アウターウエザストリップ10の下部のみが水冷されるように水槽の水の深さが調整され、第2冷却水槽22では、アウターウエザストリップ10の全体が水中に潜り込むように水槽の水の深さが調整されている。第2冷却水槽22は長手方向に長く形成されて、アウターウエザストリップ10が充分に冷却されるのに必要な時間だけ水中に維持することができる長さに構成されている。
第2冷却水槽22には、第2上部ガイド33の下流の水面付近に、アウターウエザストリップ10を水中に押さえて、移送をスムースに行うことができる、押え部材を設けてもよい。
次に、長尺成形品であるアウターウエザストリップ10の冷却方法を説明する。
図1に示すように、押出成形機1により熱可塑性エラストマー等の材料を使用して、長尺成形品(アウターウエザストリップ10)を押出成形する。成形は、図5に示すように、2本のアウターウエザストリップ10を平行にそのシールリップ15同士が連結した状態で押出成形する。このようにすると押出成形機内の押出時の材料の流れの左右のバランスがとれて押出をスムースに行うことができ、成形速度も早くすることができる。
なお、成形されるアウターウエザストリップ10は、自動車ドアのベルトラインに取付けられ、ドアとドアガラスとの間をシールするものである。その構成は、図6に示すように、断面略U字形のトリム部11、第1シールリップ15と第2シールリップ16から形成される。トリム部11は、車内側側壁12、車外側側壁13と上部に上部壁14からなる断面略U字形であり、車内側側壁12の内面に2本の車内側保持リップ17と車外側側壁13の内面に2本の車外側保持リップ18とを有する。
この2本の車内側保持リップ17と2本の車外側保持リップ18とでドアパネルのフランジ5を保持して、アウターウエザストリップ10をドアのベルトライン部に取付ける。車内側側壁12の外面に第1シールリップ15と第2シールリップ16が設けられ、ドアガラス(図示せず)に当接して、ドアガラスの昇降時にドアガラスと摺動してシールする。
このような複雑な断面形状を有するため、後述するように、押出成形後の冷却時に表面に生じた気泡を除去することが容易ではない。
トリム部11の車外側側壁13と上部壁14の外面は、ドアに装着したときに車外、車内から目立つ部分(意匠面)となる。このため、この意匠面に傷や凹み、表面色ムラ等が生ずることは好ましくない。
次に、押出成形機1から押出されたアウターウエザストリップ10は、すぐに第1上部ガイド32と下部ガイド36との間のガイド孔30aを通り第1冷却水槽21に入る。第1冷却水槽21は、水槽の水の深さがアウターウエザストリップ10の意匠面を構成する下半分が水中に入る程度の深さであるため、まず、意匠面が素早く冷却されて固化して、意匠面を保護することができる。
このとき、下部ガイド36の小孔37から冷却水をアウターウエザストリップ10のトリム部11の外面に噴流させることができる。押出直後の熱可塑性エラストマー製のアウターウエザストリップ10は約160℃程度の高温であるため、水槽に移送されるとその表面は、部分的に水が水蒸気になり、表面に気泡が付着した状態となる場合がある。
この表面に気泡が付着した状態でそのまま冷却を続けると、気泡が付着した部分は、付着しない部分と比べて表面が冷却されにくくなる。このため、冷却のバラツキにより、気泡が付着していない部分と他の部分には外観にバラツキが生じる。即ち、気泡が付着した部分は、冷却が遅れて、その部分が収縮して、表面が凹んだりして、表面に色ムラが生じて見栄えがよくない。
このため、下部ガイド36の小孔37から冷却水をアウターウエザストリップ10のトリム部11の外面に噴流させて、この気泡を押し流すようにして除去する。噴流は小孔37の直径が小さいため、大きな穴から噴流される水と比べて、アウターウエザストリップ10の表面への圧力が小さく、気泡は除去されるが、アウターウエザストリップ10の表面が凹んだり、変形することがない。また、小孔37から噴流される水で表面を冷却することができるため、噴流水の温度や第1冷却水槽21内の水の温度の制御が容易であり、かつ、冷却効率が向上する。
第1冷却水槽21の水位を低くして、アウターウエザストリップ10の意匠面のみを水中に入れて冷却すると、アウターウエザストリップ10のトリム部11の車外側側壁13と上部壁14の外面(意匠面)に生じた気泡を素早く除去することができる。除去した気泡は、アウターウエザストリップ10のシールリップ15、16や他の部分が空気中にあるため容易に空気中に逃げて、上記他の部分に気泡として滞留することなく容易に除去することができる。
次に、アウターウエザストリップ10は、第2上部ガイド33と下部ガイド36との間のガイド孔30aを通り第2冷却水槽22に入る。第2冷却水槽22は、水槽の水の深さがアウターウエザストリップ10の全体が水中に入る程度の深さであるため、アウターウエザストリップ10が完全に冷却される。第2冷却水槽22は、長手方向に長く形成されており、アウターウエザストリップ10が移送される時間も長く取ることができ、冷却時間も長くすることができる。
第2冷却水槽22においても、その先端部分では第1冷却水槽21と連続して下部ガイド36が設けられて、下部ガイド36の小孔37から噴流を出すことができ、アウターウエザストリップ10の意匠面に付着した気泡を完全に除去することができる。
本実施の形態では、アウターウエザストリップ10を例にとり説明したが、他の長尺成形品、例えばガラスラン、オープニングトリム、サイドモール等の押出成形後の冷却装置にも使用することができる。
また、本実施の形態では、熱可塑性エラストマーの押出成形後の冷却について説明したが、軟質合成樹脂の押出成形後の冷却や、合成ゴムの加硫後の冷却にも使用することができる。
本発明の実施の形態における、成形工程の一部模式図である。 本発明の実施の形態における、冷却水槽の断面図である。 本発明の実施の形態における、ガイドの断面図である。 本発明の実施の形態における、下部ガイドの斜視図である。 本発明の実施の形態における、アウターウエザストリップを2列に平行に押出成形した断面図である。 本発明の実施の形態における、アウターウエザストリップの断面図である。 従来の冷却水槽の断面図である。
符号の説明
1 押出成形機
10 アウターウエザストリップ
20 冷却水槽
21 第1冷却水槽
22 第2冷却水槽
30 ガイド
30a ガイド孔
31 上部ガイド
32 第1上部ガイド
33 第2上部ガイド
36 下部ガイド

Claims (6)

  1. 押出成形機により押出成形された長尺成形品を冷却する冷却装置において、
    該冷却装置は、上記押出成形機の近傍に設置され、上記冷却装置は、冷却水槽と該冷却水槽内に設置されるガイドから形成され、
    上記冷却水槽は、上記押出成形機から押出された長尺成形品を、水中を移送しつつ冷却可能に構成され、
    上記ガイドは、冷却水が噴流可能な多数の小孔が設けられ、該小孔から長尺成形品の表面に対して水を噴流させるよう構成されたことを特徴とする長尺成形品の冷却装置。
  2. 上記ガイドは、上部ガイドと下部ガイドより構成され、該上部ガイドと下部ガイドの組み合わされた部分において、上記長尺成形品の断面形状に対応した断面形状のガイド孔を有し、
    該下部ガイドは、上記長尺成形品の移送方向に沿って上記冷却水槽の長手方向に伸びるよう板状に形成されるとともに、上記長尺成形品の表面に対して冷却水を噴流可能な多数の小孔が設けられ、
    上記上部ガイドは、幅方向に上記下部ガイドの上部の一部を覆うように門状に設けられた請求項1に記載の長尺成形品の冷却装置。
  3. 上記冷却水槽は、上記長尺成形品の移送方向に沿って第1冷却水槽と第2冷却水槽から構成され、上記上部ガイドは、上記長尺成形品の移送方向に沿って第1上部ガイドと第2上部ガイドから構成され、上記第1上部ガイドは上記第1冷却水槽に設置され、上記第2上部ガイドは上記第1冷却水槽と第2冷却水槽との間に設置される請求項1または請求項2に記載の長尺成形品の冷却装置。
  4. 上記長尺成形品は、ウエザストリップである請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の長尺成形品の冷却装置。
  5. 上記押出成形された長尺成形品は、一部が連続して2本が平行に同時に押出成形される請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の長尺成形品の冷却装置。
  6. 上記長尺成形品は、熱可塑性エラストマーを押出成形して形成される請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の長尺成形品の冷却装置。
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