JP2001062895A - 合成樹脂フイルムの製造装置 - Google Patents

合成樹脂フイルムの製造装置

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JP2001062895A
JP2001062895A JP24379499A JP24379499A JP2001062895A JP 2001062895 A JP2001062895 A JP 2001062895A JP 24379499 A JP24379499 A JP 24379499A JP 24379499 A JP24379499 A JP 24379499A JP 2001062895 A JP2001062895 A JP 2001062895A
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JP
Japan
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cooling
roll
resin
die
synthetic resin
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JP24379499A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Nakayama
博昭 中山
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】Tダイ等のフイルムシートダイから押し出され
た溶融樹脂を冷却・固化する冷却ロールと押付けロール
とを用いた合成樹脂フイルムの製造装置において、押付
けロールの温度上昇を防止することが可能な合成樹脂フ
イルムの製造装置を提供することを目的とする。 【解決手段】樹脂を溶融薄膜状態に押し出すためのダイ
と、溶融薄膜状態の前記樹脂を挟圧し、冷却・固化する
冷却ロールと押圧する押付けロールとを備えた合成樹脂
フイルムの製造装置において、前記冷却ロールに押圧す
るように押付けロール側に巻回された金属ベルトと、こ
の金属ベルトを冷却する冷却装置とから構成されたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、Tダイ等のダイか
ら押し出された溶融樹脂を冷却・固化する冷却ロールを
用いた合成樹脂フイルムの製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリプロピレン系樹脂やポリエチ
レン系樹脂等のオレフィン系樹脂をTダイ等のダイから
溶融薄膜状態に押し出し、溶融薄膜状態の前記樹脂を挟
圧し、冷却・固化する一対の冷却ロールを備えたフイル
ムやシートの製造装置は知られている。
【0003】例えば、特開平7─100960号公報に
は、冷却・固化する一対の冷却ロールを備えたフイルム
シートの製造装置として、鏡面仕上げされた金属層を表
面に備え、この金属層の内側にゴム等の弾性体層を有し
た第1冷却ロールと、円筒状の金属層の内側に冷却水を
循環させるようになっている第2冷却ロールとを備えた
フイルムの製造装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7─100960号公報に記載のようなフイルムシート
の製造装置では、押付けロールとしての第1冷却ロール
は内側がゴム等の弾性体層であるため、内部からの水冷
却を行っても十分に冷却がなされず、押付けロール13
側の温度は上昇し、第2冷却ロール14との間に温度差
が生じると合成樹脂フイルムは第2冷却ロール側から剥
離して押付けロール側に密着した状態で成形されること
になり、フイルムの成形不良を生じることがあった。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みて、Tダ
イ等のフイルムシートダイから押し出された溶融樹脂を
冷却・固化する冷却ロールと押付けロールとを用いた合
成樹脂フイルムの製造装置において、押付けロールの温
度上昇を防止することが可能な合成樹脂フイルムの製造
装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の発明に係わる合成樹脂フイ
ルムの製造装置は、樹脂を溶融薄膜状態に押し出すため
のダイと、溶融薄膜状態の前記樹脂を挟圧し、冷却・固
化する冷却ロールと押圧する押付けロールとを備えた合
成樹脂フイルムの製造装置において、前記冷却ロールに
押圧するように押付けロール側に巻回された金属ベルト
と、この金属ベルトを冷却する冷却装置とから構成され
たものである。
【0007】
【作用】押付けロール側に巻回された金属ベルトは、冷
却装置により冷却されるので、ダイから押し出された溶
融薄膜状態の樹脂を冷却ロールと金属ベルトとの間で挟
圧し、冷却・固化することになる。従って、押付けロー
ルには溶融薄膜状態の樹脂により蓄熱されることがない
から押付けロールの温度が上昇するということがくな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の合成樹脂フイル
ムの製造装置の実施形態をあらわす図面を参照しつつ詳
しく説明する。図1は本発明の合成樹脂フイルムの製造
装置の実施の形態をあらす概略構成図である。
【0009】図1に示すように、合成樹脂フイルムの製
造装置は、溶融された樹脂を薄膜状に押し出すためのダ
イ1とダイ1から押し出された溶融薄膜状の樹脂2を挟
圧して冷却・固化するための押付けロール3、冷却ロー
ル4と成形された合成樹脂フイルム5を巻取るための巻
取機6を備えており、押付けロール3には金属ベルト7
が冷却ロール4に押圧するように挟圧されて巻回され、
この金属ベルト7の走行途中に金属ベルト7を冷却する
冷却装置10が設けられている。
【0010】本発明においてダイ1は特に限定するもの
ではなく、合成樹脂フイルム成形用の通常のTダイを用
いることができる。
【0011】押付けロール3は、円筒状ロール体3aか
ら構成され、円筒状ロール体3aの材質としては、アル
ミニウム、鉄等の金属材料からなるものを使用すること
ができる。また、円筒状ロール体3aの表面層3bの部
分は合成ゴム、天然ゴム、ウレタン樹脂等の弾性体を積
層して形成してもよい。
【0012】冷却ロール4は、アルミニウム、鉄等の金
属材料からなる円筒状ロール体4aの表面にクロムメッ
キあるいはテフロンコート処理したものを鏡面仕上げし
て形成したもので、円筒状ロール体4aの図示しない内
部空間は冷却水を循環させるためのジャケット構造とな
っている。
【0013】押付けロール3に巻回される金属ベルト7
は、ステンレス板からなるエンドレスベルトであって表
面が鏡面仕上げもしくはエンボス加工が施されたもので
あり、押付けロール3と従動ロール9に懸架して設けら
れるようになっている。また、押付けロール3と従動ロ
ール9に懸架された金属ベルト7の内側にテンショナー
8を設けることにより、使用中の金属ベルト7は走行方
向に緊張され蛇行することなく走行可能となり、金属ベ
ルト7の交換時にはテンショナー8を緩めるだけで交換
作業が簡単となる。
【0014】金属ベルト7を冷却する冷却装置10とし
ては、冷却ローラ11と冷風吹付け装置12とから構成
されている。冷却ローラ11は金属ベルト7上に直接押
し当てて接触冷却するようになっており、アルミニウ
ム、鉄等の金属材料からなる円筒状ロール体11aの内
部空間は冷却水を循環させるためのジャケット構造とな
っている。また、冷風吹付け装置12は冷却ボックス1
2a内を金属ベルト7が走行可能なように出入口に細幅
通路が形成されており、金属ベルト7の裏表に冷風を吹
付ける冷風ノズル12bが設けられている。この冷風ノ
ズル12bには冷却ブロアー12cから冷風が送風され
るようになっている。
【0015】次に本発明の合成樹脂フイルムの製造装置
を使用して合成樹脂フイルムを製造する方法を説明す
る。
【0016】まず、ダイ1から樹脂を薄膜状に押し出
し、冷却ロール4と押付けロール3に巻回されている金
属ベルト7との間に供給する。使用する樹脂としては、
例えばポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂等の
ポリオレフィン系樹脂を挙げることができる。具体的に
使用する樹脂として、低密度ポリエチレン樹脂(LDP
E)を使用する場合は、ダイ1内における樹脂2の温度
を200〜260℃の範囲とするのが好適である。樹脂
2の温度が260℃を超えると溶融樹脂2の急冷効果が
低下するため透明性が低下するとともに、樹脂の劣化や
粘度の低下によるフイルムの成形性に悪影響を与えるの
で好ましくない。また、樹脂2の温度が200℃未満で
あると、ダイからの押出トルクが増加して吐出量が低下
し、生産性が低くなるので好ましくない。
【0017】上記条件でダイ1から押し出された溶融樹
脂2は、冷却ロール4と押付けロール3に巻回されてい
る金属ベルト7により挟圧し、冷却・固化されるが、冷
却ロール4と金属ベルト7の表面温度が20℃に設定さ
れる。金属ベルト7の表面温度を20℃に設定するに
は、金属ベルト7を冷却する冷却装置10の冷却ローラ
11を回動させながら金属ベルト7上に直接押し当てて
接触冷却する。尚、溶融樹脂の吐出量が増大して金属ベ
ルト7の冷却効果が不十分な場合は、冷風吹付け装置1
2を併用してもよい。
【0018】ここで、従来のように押付けロール3のみ
でダイ1から押し出された溶融樹脂2を冷却ロールに挟
圧し、冷却・固化する場合は、押付けロール3の表面温
度は150℃近くまで上昇するため、冷却ロール4の表
面温度も上昇させる必要があり、溶融樹脂2の急冷効果
が低下するため透明性が低下するいうこともあったが、
冷却ロール4の表面温度を20℃までに下げることが可
能となり冷却能力が向上した。
【0019】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述してきたが、具体的な形態はこの実施の形態に限られ
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、実
施の形態では、金属ベルト7を冷却する冷却装置10と
しては、冷却ローラ11と冷風吹付け装置12とから構
成されているが、冷却ローラ11もしくは冷風吹付け装
置12のいずれかの装置だけであってもよいし、また、
冷却ローラ11もしくは冷風吹付け装置12に代えて金
属ベルト7を水槽等に浸水させてもよい。
【0020】
【発明の効果】上述の通りであるので、本発明によれば
ダイから押し出された溶融薄膜状態の樹脂を冷却ロール
と金属ベルトとの間で挟圧し、冷却・固化することにな
るから、押付けロールの温度上昇が防止され溶融薄膜状
態の樹脂の急冷が可能となり、優れた透明性の合成樹脂
フイルムを得ることができるとともに安定して成形する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成樹脂フイルムの製造装置の実施の
形態をあらわす概略構成図である。
【符号の説明】
1 ダイ 2 溶融樹脂 3 押付けロール 4 冷却ロール 7 金属ベルト 10 冷却装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】樹脂を溶融薄膜状態に押し出すためのダイ
    と、溶融薄膜状態の前記樹脂を挟圧し、冷却・固化する
    冷却ロールと押圧する押付けロールとを備えた合成樹脂
    フイルムの製造装置において、前記冷却ロールに押圧す
    るように押付けロール側に巻回された金属ベルトと、こ
    の金属ベルトを冷却する冷却装置とから構成された合成
    樹脂フイルムの製造装置。
JP24379499A 1999-08-30 1999-08-30 合成樹脂フイルムの製造装置 Pending JP2001062895A (ja)

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