JPH06272625A - 内燃機関の排気還流装置 - Google Patents

内燃機関の排気還流装置

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Publication number
JPH06272625A
JPH06272625A JP5057518A JP5751893A JPH06272625A JP H06272625 A JPH06272625 A JP H06272625A JP 5057518 A JP5057518 A JP 5057518A JP 5751893 A JP5751893 A JP 5751893A JP H06272625 A JPH06272625 A JP H06272625A
Authority
JP
Japan
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exhaust gas
intake
passage
fuel injection
injection valve
Prior art date
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Pending
Application number
JP5057518A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeaki Kakizaki
成章 柿崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP5057518A priority Critical patent/JPH06272625A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 還流排気と吸気との混合促進と燃料噴射弁の
詰まりや作動不良の防止を図る。 【構成】 吸気通路12に燃料を噴射する燃料噴射弁1
5と、この燃料噴射弁15の下流の吸気通路12の周囲
に隔壁を介して形成した環状通路17と、この環状通路
17の上流に還流排気を導く排気還流通路22と、同じ
く環状通路17の下流において吸気通路12と接続する
還流排気の吹出口23とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関の排気還流装
置に関する。
【0002】
【従来技術】内燃機関の排気中のNOxを低減するため
に、排気の一部を吸気中に還流する排気還流装置とし
て、たとえば実開昭62−18363号公報に開示され
たものがある。
【0003】図4に示すように、吸気通路1の吸気絞弁
2の下流には、排気通路3から排気の一部が排気還流通
路4を経由して還流される。シリンダ4に還流される排
気量は排気還流制御弁5によって運転状態に応じてコン
トロールされ、所定の運転性能を確保しつつ排気中のN
Oxを低減するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
排気還流装置にあっては、燃料噴射弁6の上流に排気を
還流する構造のため、燃料噴射弁6は常に還流排気に晒
され、燃料の噴射部分に排気中のカーボン、タール等が
付着し、燃料噴射弁の作動不良や詰まりにより、燃料の
噴射特性を損なうことがあった。このため機関の運転性
能が悪化したり、排気中の有害成分が増加する等の問題
を引き起こすことがある。また、長時間にわたり排気還
流が継続したときなど、高温の還流排気の影響で燃料噴
射弁6が加熱され、とくにこの状態でいったん機関を停
止し、再始動する場合には燃料中に気泡が発生しやす
く、いわゆるベーパロックにより始動がきわめて困難に
なる恐れもあった。
【0005】本発明はこのような問題を解決することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、排気の一部を
運転状態に応じて吸気中に還流させる内燃機関の排気還
流装置において、吸気通路に燃料を噴射する燃料噴射弁
と、この燃料噴射弁の下流の吸気通路の周囲に隔壁を介
して形成した環状通路と、この環状通路の上流に還流排
気を導く排気還流通路と、同じく環状通路の下流におい
て吸気通路と接続する還流排気の吹出口とを備える。
【0007】
【作用】排気還流通路から環状通路に導びかれた排気は
隔壁の周囲に沿って流れ、下流の吹出口から吸気の外周
から均等に混入される。このため、吸気と還流排気の混
合が均一化する。また、燃料噴射弁から噴射された燃料
のうち、とくに吸気通路の内壁面に付着した壁流が、還
流排気によって加熱された隔壁の部分で気化し、燃料と
空気の混合が促進される。これらの結果、大量の排気還
流を行っても、安定した燃焼を維持し、運転性を損なわ
ずにNOxを大幅に低減できる。
【0008】他方、燃料噴射弁は還流排気の吹出口の上
流にあるため、還流排気が燃料噴射弁の付近に滞留する
ことが少なく、カーボンやタール等の付着を防止すると
ともに、高温排気の熱的な影響によるベーパロック等も
防止できる。
【0009】
【実施例】図1に本発明の実施例を示す。
【0010】シリンダヘッド10には吸気マニホールド
11が結合され、吸気通路12から吸気ポート13を経
由してシリンダ14内に吸気を流入させる。吸気通路1
2の上流には図示しない吸気絞弁が設けられ、アクセル
開度に対応して吸気量を制御する。吸気マニホールド1
1には燃料噴射弁15が取付けられ、吸気量に応じて燃
料を吸気ポート13に向けて噴射供給する。
【0011】吸気ポート13の内周にはシリンダヘッド
10の端面から隔壁部材としての所定の長さのポートラ
イナ16が挿入され、ポート内周との間に所定の間隔を
もつ環状通路17を形成している。ポートライナ16は
フランジ18を介してシリンダヘッド10に支持され、
かつその外側に耐熱性のシール部材19を介在させた状
態で前記吸気マニホールド11のフランジ20を接合
し、これらを図示しないボルトでシリンダヘッド10に
一体的に締結する。
【0012】環状通路17の上流には排気ポート27と
連通する図示しない排気通路から分岐した排気還流通路
22が接続し、また環状通路17はその下流端において
環状の吹出口23を介して吸気ポート13と接続する。
また、ポートライナ16の外周には螺旋状の突条24が
形成され、排気還流通路22からの還流排気をポートラ
イナ16の外周に沿って旋回させつつ下流の排気吹出口
23へと案内する。
【0013】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0014】運転状態に応じて、部分負荷時など図示し
ない排気還流制御弁が開くと、排気還流通路22からの
還流排気が環状通路17に導かれる。この温度の高い還
流排気は螺旋状の突条24に案内されつつポートライナ
16の外周に沿って旋回しながら下流の吹出口23へと
向かい、この間にポートライナ16の周囲の温度を均一
的に上昇させる。
【0015】他方、吸気ポート13には燃料噴射弁15
から噴射された燃料を含む吸入空気が流れ、この吸気流
れに対して周囲の吹出口23から還流排気が均等に混入
し、これらは互いに撹拌混合しながらシリンダ14に流
入する。
【0016】燃料噴射弁15からの噴射燃料、とくにポ
ート内壁面に沿って流れる壁流分は、ポートライナ16
の部分を通過するときに加熱され、気化が促進される。
【0017】これらが相俟ってシリンダ14内での混合
気の性状が改善され、つまり十分に気化が進んだ均質的
な混合気となり、しかも還流排気の分布も均一化し、こ
のため大量に排気還流しても燃焼が安定し、運転性を損
なうことなくNOxを大幅に低減することが可能とな
る。
【0018】また、還流排気は燃料噴射弁15の下流の
吹出口23から吸気ポート13に導入されるため、燃料
噴射弁15の付近の排気濃度は十分に希薄となり、燃料
噴射部分に排気中のカーボンやタール等が付着すること
が無く、作動不良や詰まりを防いで、常に良好な燃料噴
射性能を維持することができ、また、還流排気の熱的な
影響も受けにくく、排気還流を行う運転を長時間した直
後の再始動時などでも、燃料中の気泡の発生によるベー
パロックが起きずに、安定した再始動を行える。
【0019】なお、この実施例のようにポートライナ1
6を後からシリンダヘッド10に装着する代わりに、シ
リンダヘッド10の鋳造時に金属ライナを一体的に鋳込
むようにしてもよい。
【0020】次に図2、図3に示す実施例を説明する
と、これは吸気通路12の燃料噴射弁15の近傍にスワ
ール制御弁26を設け、機関の部分負荷時などスワール
制御弁26を閉じることにより、その一部に形成した切
欠27から吸気を通し、下流において2つに分岐した吸
気ポート13Aと13Bのうち、一方のポート13Aに
多くの吸気を導き、シリンダ内で強力なスワールを生成
するようにしたものである。
【0021】スワール制御弁26が閉じて一方の吸気ポ
ート13Aに吸気が偏って流れるとき、この吸気流に向
けて直角方向から還流排気を導入するように、環状通路
17の吹出口23は吸気ポート13Aの側壁面にのみ開
設される。
【0022】このようにして部分負荷時など、スワール
制御弁26により一方の吸気ポート13Aから吸気を導
入してシリンダ内に強いスワールを生起し、かつこの吸
気ポート13Aを流れる吸気の側方から還流排気を吹き
出し、吸気と還流排気とを十分に撹拌混合するので、大
量の排気還流時にも安定した燃焼を実現できる。また、
スワール制御弁26の下流には強い負圧が発生するの
で、この負圧を利用することで、排気還流量を必要に応
じて自由に増大させることができる。
【0023】なお、高負荷時にはスワール制御弁26を
全開し、両方の吸気ポート13A、13Bから燃料と空
気を導入することにより高い吸気充填効率を確保し、ま
た排気還流を停止し、高出力運転を可能とする。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、吸気通路
に燃料を噴射する燃料噴射弁と、この燃料噴射弁の下流
の吸気通路の周囲に隔壁を介して形成した環状通路と、
この環状通路の上流に還流排気を導く排気還流通路と、
同じく環状通路の下流において吸気通路と接続する還流
排気の吹出口とを備えたため、吸気通路を流れる吸気に
外周から均等に還流排気が混入され、吸気と還流排気の
混合が均一化し、また燃料が還流排気によって加熱され
た隔壁部分を通過する際に気化が促進され、これらの結
果運転性を損なうことなく大量の排気還流が可能とな
り、NOxを大幅に低減できる一方、燃料噴射弁を排気
吹出口の上流に設けたので、還流排気が燃料噴射弁の付
近に滞留することが少なく、カーボンやタール等の付着
を阻止して燃料噴射弁の作動不良や詰まりを防止すると
ともに、高温排気の熱的な影響によるベーパロック等も
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す側断面図である。
【図2】他の実施例を示す側断面図である。
【図3】同じくその横断面図である。
【図4】従来例の構成図である。
【符号の説明】
10 シリンダヘッド 12 吸気通路 13 吸気ポート 15 燃料噴射弁 16 ポートライナ 17 環状通路 22 排気還流通路 23 吹出口

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気の一部を運転状態に応じて吸気中に
    還流させる内燃機関の排気還流装置において、吸気通路
    に燃料を噴射する燃料噴射弁と、この燃料噴射弁の下流
    の吸気通路の周囲に隔壁を介して形成した環状通路と、
    この環状通路の上流に還流排気を導く排気還流通路と、
    同じく環状通路の下流において吸気通路と接続する還流
    排気の吹出口とを備えたことを特徴とする内燃機関の排
    気還流装置。
JP5057518A 1993-03-17 1993-03-17 内燃機関の排気還流装置 Pending JPH06272625A (ja)

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JP5057518A JPH06272625A (ja) 1993-03-17 1993-03-17 内燃機関の排気還流装置

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JP5057518A JPH06272625A (ja) 1993-03-17 1993-03-17 内燃機関の排気還流装置

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ID=13057963

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JP (1) JPH06272625A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004519576A (ja) * 2001-03-02 2004-07-02 ボルボ ラストバグナー アーベー 再循環排気ガス供給装置
JP2011220221A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気還流装置
JP2013060863A (ja) * 2011-09-13 2013-04-04 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011220221A (ja) * 2010-04-09 2011-11-04 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気還流装置
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