JPH06272107A - 複合紡糸用口金 - Google Patents

複合紡糸用口金

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JPH06272107A
JPH06272107A JP6200093A JP6200093A JPH06272107A JP H06272107 A JPH06272107 A JP H06272107A JP 6200093 A JP6200093 A JP 6200093A JP 6200093 A JP6200093 A JP 6200093A JP H06272107 A JPH06272107 A JP H06272107A
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JP
Japan
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spinneret
holes
plate
composite
base plate
Prior art date
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JP6200093A
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English (en)
Inventor
Nobuo Kurata
信夫 倉田
Futoshi Sasamoto
笹本  太
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組み立て,分解が容易で、繊維軸方向におけ
る島成分と海成分との複合比率を一定にする複合繊維紡
糸用口金を提供する。 【構成】 口金板AとBにそれぞれ複数の孔41,42,43
からなる孔集合群4を設け、前記口金板Bに前記口金板
Aの口金板B面側に開口する孔41,42,43よりも大きい
口径の孔41,42,43を有する突起51,52,53を設けると
共に、該突起51,52,53の頭部端面に2ケ以上の凹部O
を設け、かつ前記口金板Cに前記口金板Bの口金板C面
側に開口する孔集合群4の全孔を被覆する口径を有する
ロート状孔6を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の島(芯)成分が
海(鞘)成分に分散した複合繊維の紡糸用口金に関す
る。さらに詳しくは、組み立て分解可能で使用後の洗浄
が容易であり、しかも繊維軸方向における島成分と海成
分との複合比率を一定にすることができる複合紡糸用口
金に関する。
【0002】
【従来の技術】海成分中に多数の島成分が繊維軸方向に
配列している高分子配列体繊維と称される複合繊維並び
に上記高分子配列体繊維を製造するための複合紡糸用口
金は公知である。たとえば、特公昭60−28922号
公報には、複数枚の口金板を海成分が流れる間隙を形成
するように重ね合わせると共に、これら複数枚の口金板
を貫通する島成分の流路を形成する複数本のパイプを設
けた構成の複合紡糸用口金が開示されている。この複合
紡糸用口金は、紡糸時の海成分と島成分の圧力や流量等
をそれぞれコントロールすることにより紡糸を安定化す
ることができるため、ブレンドポリマー等の紡糸も可能
にする特長を有しているが、その構造が複雑であるため
著しく高価である。このため、一定期間使用後、定期的
に洗浄を行っているが、口金内部、特にパイプを取り囲
む環状部等の微細な凹状間隙に付着したポリマー、特に
熱分解し難い耐熱性ポリマーや溶剤で溶解し難い耐薬品
性ポリマーを除去することが困難になるため、良好な品
質、性能を有する複合繊維の製造が次第に困難になると
いう問題があった。
【0003】また、口金を分解、組み立て可能な構造に
し、洗浄し易い口金にすると、分解,洗浄後の組み立て
時にパイプの曲がり等の損傷が生じ易くなるため、パイ
プの数(島成分の本数)を少なくせざるを得なくなると
いう問題があった。さらに上記パイプを使用しないで複
合紡糸口金を製作すると、高圧で吐出される島成分ポリ
マーの流れに、海成分ポリマーの流れを安定に合流(複
合)させることが難しくなるため、繊維軸方向における
島成分と海成分の複合比率の変動を大きし、複合繊維が
不均質になり易いという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、組み
立て,分解が容易で、長期間にわたって良好な品質,性
能を有し、しかも一定の繊維軸方向における島成分と海
成分との複合比率を有する複合繊維の紡糸を可能にする
口金を提供することにある。
【0005】
【発明を解決するための手段】このような目的を達成す
る本発明の複合紡糸用口金は、少なくとも3枚の口金板
A,B,CをA/B/Cの順に重ね合わせた複合紡糸用
口金において、前記口金板AとBにそれぞれ複数の孔か
らなる少なくとも1つの孔集合群を設け、前記口金板B
に、前記口金板Aの口金板B面側に開口する孔よりも大
きい口径の孔を有する突起を設けると共に、該突起の頭
部端面に2ケ以上の凹部を設け、かつ前記口金板Cに前
記口金板Bの口金板C面側に開口する孔集合群の全孔を
被覆する口径を有するロート状孔を設けたことを特徴と
するものである。以下、図面を参照して本発明を具体的
に説明する。
【0006】
【実施例】図1に示すように、本発明の複合紡糸用口金
は3枚の口金板A,B及びCからなる。口金板A,B
は、それぞれ島成分Sの流路となる3ケの孔41,42,43
からなる孔集合群4を有し、それぞれ相互に連通するよ
うに重ね合わされている。これら孔集合群4の各孔41,
42,43の配置は、特に限定されるものではなく、たとえ
ば口金板Aにおける孔41,42,43の配置は、図3に示す
ように一定の間隔をおいてランダムに密集させてもよい
し、図4に示すように環状に配列させてもよい。各孔4
1,42,43の形状や直径は同じであっても異なっていて
もよい。また、孔数も特に限定されるものではないが、
高分子配列体繊維のような特長を発揮させるためには7
つ以上にし、島数を多くすることが望ましい。しかし、
あまりに多くしすぎると、海成分M中の島成分Sを互い
に分離させることが難くなるため、150ケを上限にす
ることが望ましい。
【0007】口金板Aは、図5に示すように、その孔集
合群4の上部を窪ませて島成分Sを孔41,42,43に流入
し易くすることが望ましい。また、口金板Aの端部に
は、海成分Mの流路となる貫通孔10が独立に設けられて
いる。口金板Bは、図6に示すように、その口金板A面
側に、孔41,42,43を有する突起51,52,53からなる突
起集合群5が設けられている。これら突起51,52,53
は、図7に示すように、その口金板Aに接する頭部端面
に凹部Oを有している。この凹部Oは口金板Aとの間に
流路を形成し、この流路から海成分Mが口金板Bの突起
51,52,53の孔41,42,43に流入し、島成分Sの流れと
合流する。したがって、この凹部Oの大きさにより流路
の大きさをコントロールし、海成分Mの島成分Sに対す
る複合比率を一定に制御することが可能になる。しか
し、この凹部は、突起の頭部端面の少なくとも2箇所
に、好ましくは等間隔にし、対称になるように設けるの
がよい。1箇所では突起の孔41,42,43に対する海成分
Mの流入が偏り、島成分Sを取り巻く海成分Mが局在化
し、不均一な複合構造を形成し易い。しかし、凹部の数
をあまりに多くすると、突起頭部の強度が低下し、損傷
をし易くなったり、加工を難しくし、口金の製造コスト
を大きくするので10ケ以下、より好ましくは3〜10ケに
するのがよい。
【0008】また、口金板Bの孔41,42,43は、その口
径を口金板Aの孔41,42,43のそれよりも大きくし、口
金板Aの孔41,42,43を通過した島成分Sがそのまま口
金板Bの孔41,42,43に流入するようにしてある。口金
板Cは、口金板B面側に開口するロート状の孔6を有し
ている。このロート状孔6は、その孔径が口金板Bの口
金板C面側の孔集合群4の孔41,42,43を全部を覆う程
に十分に大きくしてある。また、口金板Cと口金板Bと
は、それらの平坦な表面部分が互いに密着するように組
み立てられる。
【0009】次いで組み立てられた口金板A,B及びC
は、図1に示すように、それぞれの中心を貫くネジ11に
より固定一体化される。この場合、口金板AとBの間に
はスペーサー12を配置し、海成分Mの流路を形成するよ
うにする。図2は、本発明の複合紡糸用口金の他の実施
例である。これは、図1において、口金板Aの口金板B
面側にも孔41,42,43と凹部Oとを有する突起51,52,
53を設け、口金板Bの口金板A面側の突起51,52,53と
それぞれ相互に接合するように組み立てられている。こ
の場合に、凹部Oは口金板A又はBの両端面に設けても
よいし、いずれか一方だけに設けてもよい。
【0010】本発明の複合紡糸用口金の紡糸時のポリマ
ーの流れは、次の通りである。即ち、図1に示すよう
に、口金板Aと口金板Bとはスペーサー12を介して、か
つ孔集合群4の孔41,42,43と突起集合群5の孔41,4
2,43とを対応させて重ね合わされ、さらに口金板Bと
口金板Cとは、口金板Bの口金板C面側に開口する孔集
合群4の孔41,42,43を口金板Cのロート状孔6に対応
させて直接重ね合わせされ、固定ねじ11により固定一体
化し、口金に組み立てられる。
【0011】このような口金において、計量された一定
量の島成分Sは加圧されて口金板Aの孔集合群4の孔4
1,42,43に流入して押し出され、口金板Bの突起集合
群5の各突起51,52,53の孔41,42,43に流入する。一
方、海成分Mは、同様に計量、加圧されて口金板Aの貫
通孔10から口金板Aと口金板Bとの間のスペーサー12に
より形成された流路Fに流入する。そして、この海成分
Mは上記口金板Bの突起51,52,53の頭部端面に形成し
た凹部Oから前記島成分Sを包み込むように、孔41,4
2,43に流入して島成分Sと海成分Mとの複合流を形成
する。
【0012】この複合流は、その複数を口金板Cのロー
ト状孔6に流入させ、口金板C内で1つの流れに集束,
一体化し、海成分M中に複数本の島成分Sが配列した複
合構造の1本のフィラメントとして外部に吐出,固化さ
れる。また、図2に示す本発明の複合紡糸用口金では、
島成分Sが口金板Aの孔41,42,43に流入すると共に、
その口金板B面側の突起集合群5の突起51,52,53の端
面と、口金板Bの口金板A面側の突起集合群5の突起5
1,52,53の端面との重合部分で、その凹部Oから流入
する海成分Mと合流し、以下、図1と同様に複合紡糸さ
れる。
【0013】本発明の複合紡糸用口金を構成する口金板
A,B,Cの材質は、各種ステンレススチール、チタ
ン、白金、セラミックス、またはこれらの組み合わせ等
を適宜使用して作製することができる。本発明の複合紡
糸用口金は、溶融紡糸用として使用できるのみならず、
湿式紡糸用や乾式紡糸用としても使用可能である。ま
た、本発明の複合紡糸用口金で紡糸可能なポリマーの種
類も特に限定されるものではない。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、複合紡糸用口金を、3
枚以上の連通する紡糸孔を有する組み立て分解が容易な
口金板A,B,Cから構成したため、新品時に近い優れ
た紡糸性を発揮するように容易に洗浄することができる
ため、耐熱性ポリマーや耐薬品性ポリマー等の複合紡糸
を可能にし、かつ紡糸孔数(島成分)の多い複合繊維紡
糸用口金にすることができる。
【0015】また、口金板Bの突起の頭部端面に2ケ以
上の凹部を設けることにより、繊維軸方向における島成
分と海成分との複合比率が一定の複合繊維を紡糸するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合紡糸口金の1実施例を示す概略断
面図である。
【図2】本発明の複合紡糸口金の他の実施例を示す部分
断面図である。
【図3】本発明の複合紡糸口金を構成する口金板Aの1
例を示す平面図である。
【図4】本発明の複合紡糸口金を構成する口金板Aの他
の1例を示す平面図である。
【図5】本発明の複合紡糸口金を構成する口金板Aの部
分断面図である。
【図6】本発明の複合紡糸口金を構成する口金板Bの平
面図である。
【図7】本発明の複合紡糸口金を構成する口金板Bの突
起の斜視図である。
【符号の説明】
A 口金板A B 口金板B C 口金板C O 凹部 4 孔集合群 41,42,43 孔 5 突起集合群 51,52,53 突
起 6 ロート状孔 12 スペーサー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも3枚の口金板A,B,Cを
    A/B/Cの順に重ね合わせた複合紡糸用口金におい
    て、 前記口金板AとBにそれぞれ複数の孔からなる少なくと
    も1つの孔集合群を設け、前記口金板Bに、前記口金板
    Aの口金板B面側に開口する孔よりも大きい口径の孔を
    有する突起を設けると共に、該突起の頭部端面に2ケ以
    上の凹部を設け、かつ前記口金板Cに前記口金板Bの口
    金板C面側に開口する孔集合群の全孔を被覆する口径を
    有するロート状孔を設けた複合紡糸用口金。
  2. 【請求項2】 前記口金板Aの口金板B面側の孔を突起
    にした請求項1記載の複合紡糸用口金。
  3. 【請求項3】 前記口金板A及びBの孔集合群の孔数を
    7〜150ケの範囲にした請求項1〜2のいずれかの項
    に記載の複合紡糸用口金。
JP6200093A 1993-03-22 1993-03-22 複合紡糸用口金 Pending JPH06272107A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011058871A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Teijin Fibers Ltd 紡糸口金の異常検査装置及び異常検査方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011058871A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Teijin Fibers Ltd 紡糸口金の異常検査装置及び異常検査方法

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