JPH06272019A - 白色めっき装身具 - Google Patents

白色めっき装身具

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JPH06272019A
JPH06272019A JP5756593A JP5756593A JPH06272019A JP H06272019 A JPH06272019 A JP H06272019A JP 5756593 A JP5756593 A JP 5756593A JP 5756593 A JP5756593 A JP 5756593A JP H06272019 A JPH06272019 A JP H06272019A
Authority
JP
Japan
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white
layer
thickness
plated
platinum
Prior art date
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Pending
Application number
JP5756593A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Matsunaga
健嗣 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高価な白色めっき装身具を安価に提供する。 【構成】 金属素材の装身具の表面にTi,Zr,W,
Hf,Ni,PdまたはAgの中から選ばれる白色金
属、またはそれらの白色硬質炭化物、白色硬質窒化物、
または白色硬質酸化物の中から1種または複数重ねて被
覆することで、仮に表面のPtまたはPt合金層が摩耗
しても、表面のPt被覆層またはPt合金層に非常に類
似した色調で下層のめっき層が露出するためにほとんど
摩耗したところが判別できない。 【効果】 従来のPtめっきを同様の耐食性、密着性が
得られるPt膜厚を従来の膜厚よりも薄くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は時計ケース、時計バン
ド、メガネフレームおよび携帯装飾品なと装身具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、白色めっき装身具としてプラチナ
(以下、Ptという)そのものや金属を素材にしてその
上に湿式めっき法で直接Ptめっきをしたもの、または
金属を素材にしてその上にPt以外の金属の中から下層
として1種または複数を積み重ねてめっきを行い表面層
としてプラチナまたはプラチナ合金めっきを行うものが
一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、白色めっき装身
具として金属素材上に湿式めっき法で直接Ptめっきし
たものや、金属素材上に下層としてPt以外の金属の中
から湿式めっき法で1種または複数の金属をかさねて形
成する処理を行い、表面層にPtまたは、Pt合金を1
0μm以下の厚みで形成する処理が行われていたが、耐
摩耗性が劣りその欠点を補うために膜厚を厚くする必要
が生じ、そのために処理コストが非常にかかるものであ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の欠点を解
決するために、金属素材の時計ケース、時計バンド、メ
ガネフレーム、装身具等の表面に乾式めっきによりT
i,Zr,W,Hf,Ni,V,PdまたはAgの中か
ら選ばれる白色金属または、乾式めっき可能なそれらの
白色硬質炭化物、白色硬質窒化物、白色硬質酸化物のな
かから1種または複数を重ねて被覆して、さらにその上
に表面層としてPtまたはPt合金を被覆することで、
仮に表面のPtまたはPt合金が摩耗しても、表面のP
t層またはPt合金層に非常に類似した色調で非常に耐
摩耗性の優れた白色金属またはそれらの白色硬質炭化
物、白色硬質窒化物または、白色硬質酸化物等が露出す
るためほとんど摩耗したことが判別できず、しかも従来
の方式より安価に提供するところにある。
【0005】
【作用】表面のPtまたはPt合金が摩耗しても、Pt
またはPt合金に非常に類似した色調のTi,Zr,T
a,Al,V,W,Hf,Ni,PdまたはAgの中か
ら選ばれる白色金属または、それらの白色硬質炭化物、
白色硬質窒化物、白色硬質酸化物が露出するためにほと
んど摩耗したことが判別できず、しかも従来の方法より
も安価に提供させる。
【0006】
【実施例】以下本発明を図面に基づいて説明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例であり乾式めっきで
Pt被膜を被覆した時計ケースの断面図である。基板と
して金属素材で構成された時計ケース1をイオンプレー
ティング装置のベルジャー内に取り付け真空度1×10
-4Torrになるまで排気すると同時に230℃になるまで
ヒータ加熱を行った。次にArガスを真空度2×10 -2
Torrになるまで導入して基板印加電圧450Vで15分
間Arスッパタクリーニングを行った。その後再度1×
10-4Torrまで排気し電子銃で銅ルツボ内のチタンイン
ゴットを溶解蒸発させる。イオン化電圧50V、イオン
化電流60Aで電極板近傍にプラズマを発生させチタン
蒸発分子をイオン化し基板に負の電圧を印加しTi被膜
層2を0.2μm形成する。
【0007】次に、C2 2 ガスを20cc/min導
入しイオン化電圧55V、イオン化電流65Aでプラチ
ナ色に非常に類似しているTiC被膜層3を0.5μm
形成する。ターゲットをPtに換え同様に電子銃で加熱
蒸発を行いイオン化電圧30V、イオン化電流10Aで
0.1μmのPt層4を形成した。このようにして得ら
れた時計ケースの耐食性、密着性などは従来技術で製作
したPtめっき仕様の時計ケースとほぼ同等であり満足
するものであった。また耐摩耗性に関しても、表面のP
t層が摩耗してその下のTiC被膜層が露出しても、そ
の色調は表面のPt色に非常に類似しており、摩耗して
いることがほとんど判別できなかった。
【0008】(実施例2)図2は、この発明の他の実施
例を示し、図2(a)は、実施例1における被膜形成を
変えて、実施例1で採用した白色硬化炭化物であるTi
C被膜層を形成する工程をなくし、白色金属層の上にP
tまたはPt合金層を表面層として設けたものである。
図2(b)は、実施例1における被膜形成を変えて、実
施例1で採用した白色金属であるTi被膜層を形成する
工程をなくし、白色硬化炭化物であるTiC被膜層の上
にPtまたはPt合金層を表面層として設けたものであ
る。図2(c)は、実施例1で採用した被形成の工程を
かえて、金属素材である時計ケース1の表面に白色硬化
炭化物であるTiC被膜層を形成し、しかる後に白色金
属層であるTi被膜層を形成したものである。この白色
金属層の上に表面層としてPtまたはPt合金もしくは
Pt合金との混合物が形成されている。
【0009】以上の実施例では、Ti,Zr,W,H
f,Ni,V,PdまたはAgの中から選ばれる白色金
属として代表されるTiを採用したが、他の金属を採用
しても同様な作用効果が得られ、また、それらの化合物
として代表される白色硬質炭化物を採用したが、白色硬
質窒化物や白色硬質酸化物を採用しても同様な作用効果
が得られることが確認されている。以上の実施例では、
時計ケースにこの発明を適用した例を説明したが、時計
バンド、メガネフレームを含む装身具に適用することが
できる。
【0010】
【発明の効果】以上の説明で明らかのように本発明の装
身具の表面にTi被膜層、TiC被膜層またはPt被膜
層を形成することで、従来のPtめっきと同様の耐食
性、密着性が得られなおかつ仮に表面のPt層が摩耗し
てもすぐ下の装飾性が極めてプラチナ色に非常に類似し
たTiC被膜層が露出するために、ほとんど摩耗したこ
とが判別できない。このためにPtの膜厚を従来技術で
得られた膜厚よりも薄くすることができ、金よりも高価
なPtの材料費を大幅に減らすことが可能となった。こ
の結果、従来の方式より安価にしかも従来の方式と同様
な品質のPt被膜を実現することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例で作成した時計製品の断面図であ
る。
【図2】(a)、(b)、(c)は本発明の他の実施例
で作成した時計製品の断面図である。
【符号の説明】
1 時計ケ−ス断面 2 Ti被膜層 3 TiC被膜層 4 Pt被膜層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属素材からなる装身具の表面に乾式め
    っき法で、Ti,Zr,W,Hf,Ni,V,Pdまた
    はAgの中から選ばれる白色金属からなる厚み5μm以
    下の白色金属層と、それらの白色硬質炭化物、白色硬質
    窒化物、または白色硬質酸化物からなる厚み2μm以下
    の白色硬質化合物層とプラチナまたはプラチナ合金とか
    らなる厚み1μm以下の表面層とを備えたことを特徴と
    する白色めっき装身具。
  2. 【請求項2】 乾式めっき法で厚み5μm以下に形成し
    た白色金属層である下層と、プラチナまたはプラチナ合
    金を主体とする表面層とからなることを特徴とする白色
    めっき装身具。
  3. 【請求項3】 乾式めっき法で厚み5μm以下に形成し
    た白色硬質化合物層である下層と、プラチナまたはプラ
    チナ合金を主体とする表面層とからなることを特徴とす
    る白色めっき装身具。
  4. 【請求項4】 乾式めっき法で形成した白色金属層であ
    る下層と、それらの白色硬質化合物層である中間層と、
    プラチナまたはプラチナ合金の混合物からなる表面層と
    からなることを特徴とする白色めっき装身具。
JP5756593A 1993-03-17 1993-03-17 白色めっき装身具 Pending JPH06272019A (ja)

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