JPH06271752A - 難燃性ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

難燃性ポリエステル樹脂組成物

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JPH06271752A
JPH06271752A JP6415093A JP6415093A JPH06271752A JP H06271752 A JPH06271752 A JP H06271752A JP 6415093 A JP6415093 A JP 6415093A JP 6415093 A JP6415093 A JP 6415093A JP H06271752 A JPH06271752 A JP H06271752A
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JP
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flame
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polyester resin
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JP6415093A
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Mitsunori Matsushima
三典 松島
Jun Fukazawa
純 深沢
Hiroko Haraga
弘子 原賀
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Polyplastics Co Ltd
Original Assignee
Polyplastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 融点が高く、溶融時の熱安定性が改良された
難燃性ポリエステル樹脂組成物を提供する。 【構成】 (A) 特定の変性ポリシクロヘキシレンジメチ
レンテレフタレート樹脂 100重量部に、(B) ハロゲン化
ポリカーボネート1〜50重量部と(C) 無機系難燃助剤
0.1〜20重量部を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、融点が高く、溶融時の
熱安定性が改良された難燃性ポリエステル樹脂組成物に
関するものである。更に詳しくは特定の難燃剤を選定す
ることで成形性の改善された組成物であって、各種電気
部品や電子部品などに好適な樹脂組成物を提供するもの
である。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】結晶性
熱可塑性ポリエステル樹脂、例えばポリアルキレンテレ
フタレート樹脂等は、機械的性質、電気的性質、その他
物理的・化学的特性に優れている為、エンジニアリング
プラスチックとして自動車、電気・電子機器等の広汎な
用途に使用されている。従来、一般に電気部品等、難燃
性の要求される用途に対しては主として有機ハロゲン系
難燃剤、又は更に難燃助剤を配合し、難燃性を付与した
ポリエステル樹脂組成物が用いられている。しかしなが
ら、用途の拡大、多様化に伴い、更に高度な性能や特殊
性あるいは高度な品質が求められることが多くなってき
ている。その中で、ジオール成分にシクロヘキサンジメ
タノールをもつポリシクロヘキシレンジメチレンテレフ
タレート樹脂(PCT樹脂)は、融点が高く、ハンダリ
フローに十分に耐え得るために電気・電子部品に広く適
用できる材料として注目を集めている。ところがPCT
樹脂は、溶融時の熱安定性が悪いため成形加工時に樹脂
の分解が起こり易いという欠点を持ち、又、難燃化処理
により、更に、溶融時の安定性が悪くなり加工安定性が
不十分で、成形時には厳しい条件管理が必要となる。か
かる如く、高い融点を有し、溶融安定性に優れ、加工安
定性が改良された難燃化ポリエステル樹脂組成物の開発
が切望されていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべく
本発明者らは鋭意検討を重ねた結果、特定のハロゲン系
難燃剤と、特定のジオール変性ポリシクロヘキシレンジ
メチレンテレフタレート共重合体(変性PCT樹脂)と
を組み合わせることで 300℃という高温の加工温度で
も、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート樹
脂の特性を劣化させる事無く難燃性を付与できる事を見
出し、本発明を完成するに至ったものである。即ち、本
発明は (A) 芳香族ジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体
(a) と、60モル%以上が1,4 −シクロヘキサンジメタノ
ールである脂肪族ジヒドロキシ化合物(b) とを主成分と
し、下記一般式(I)で表されるエステル形成性ジオー
ル化合物(c) を共重合させて得られる変性ポリシクロヘ
キシレンジメチレンテレフタレート樹脂 100重量部に HO-R-O-A-O-R-OH (I) (式中、A は1個以上の芳香環を含む2価の有機ラジカ
ルを示す。R は炭素数2〜8の脂肪族炭化水素基及びポ
リオキシアルキレン基より選ばれる2価有機ラジカルを
示す。) (B) ハロゲン化ポリカーボネート1〜50重量部と (C) 無機系難燃助剤 0.1〜20重量部 を配合してなる難燃性ポリエステル樹脂組成物に係るも
のである。
【0004】以下、本発明の組成物の構成成分について
順を追って詳しく説明する。まず本発明に用いられる
(A) 変性ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレー
ト樹脂(変性PCT樹脂)の基本骨格は、芳香族ジカル
ボン酸又はそのエステル形成性誘導体(a) と、60モル%
以上が1,4 −シクロヘキサンジメタノールである脂肪族
ジヒドロキシ化合物(b) とを主成分として重縮合によっ
て得られるものである。ここで用いられる芳香族ジカル
ボン酸又はそのエステル形成性誘導体(a) の例を示せ
ば、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボ
ン酸、ジフェニルジカルボン酸の如き公知の芳香族ジカ
ルボン酸及びこれらのエステル形成性誘導体、例えば上
記ジカルボン酸のジアルキルエステル、ジフェニルエス
テル又は他のジアシル化物等であり、1種又は2種以上
を混合使用することができる。次に、変性PCT樹脂の
基本骨格を構成するためのもう一方の成分である脂肪族
ジヒドロキシ化合物(b) は、1,4 −シクロヘキサンジメ
タノールを主成分とするものであり、その割合は(b) 成
分中60モル%以上である。1,4 −シクロヘキサンジメタ
ノールの割合がこれより低いと、耐熱性能の高いポリエ
ステル樹脂を得ることは困難である。好ましくは、(b)
成分中に占める1,4 −シクロヘキサンジメタノールの割
合が70モル%以上のものである。かかる1,4 −シクロヘ
キサンジメタノールには、シクロヘキサン環の構造によ
りシス型及びトランス型の立体異性体が知られている。
本発明においては、そのいずれも使用することができ、
また、これらの混合物であってもよいが、得られるポリ
エステル樹脂の耐熱性能の面から、シス異性体/トラン
ス異性体の好ましい割合は、重量比で40/60〜0/100
であり、特に好ましくは35/65〜5/95である。また、
1,4 −シクロヘキサンジメタノール以外の脂肪族ジヒド
ロキシ化合物の例を示せば、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリ
コール、ヘキサンジオール、シクロヘキサンジオール、
ジエチレングリコール、トリエチレングリコールの如き
脂肪族ジヒドロキシ化合物及びこれらの置換体等であ
り、1種又は2種以上を混合使用することができる。ま
た、これらの他に三官能性モノマー、即ちトリメリット
酸、トリメシン酸、ピロメリット酸、ペンタエリスリト
ール、トリメチロールプロパン等を少量併用し、分岐又
は架橋構造を有するポリエステルとしてもよい。
【0005】本発明に用いられる変性PCT樹脂を構成
する他の必須構成単位は下記一般式(I)で表されるエ
ステル形成性ジオール化合物(c) である。本発明では、
かかる(c) 成分を芳香族ジカルボン酸基に対しての導入
率が0.1 〜30モル%になるように共重合させて得られる
ポリエステルを用いるのが好ましい。 HO-R-O-A-O-R-OH (I) (式中、A は1個以上の芳香環を含む2価の有機ラジカ
ルを示す。R は炭素数2〜8の脂肪族炭化水素基及びポ
リオキシアルキレン基より選ばれる2価有機ラジカルを
示す。)A で表される2価の有機ラジカルは、例えばア
リーレン基、置換アリーレン基を示しており、その例を
示せば、フェニレン、ナフチレン、ジフェニレン基、及
び次式(II)で示される基等が挙げられる。
【0006】
【化1】
【0007】(式中、Q はオキシ基、スルホニル基、カ
ルボニル基、メチレン基、ジクロロメチレン基、エチリ
デン基、ブチリデン基、2,2 −プロピリデン基、1,1 −
フェネチリデン基、フェニレンビス(2,2 −プロピリデ
ン)基等を示し、L は炭素数1〜4のアルキル基又はハ
ロゲン、m, nは夫々0〜4の整数である。)好ましく
は、2,2 −ビス(4−フェニレン)プロパン基、4,4'−
ビフェニレン基、フェニレン基、オキシ4,4'−ジフェニ
レン基及びナフチレン基である。又、一般式(I)中、
R で表される2価の有機ラジカルは、例えば、エチレン
基、プロピレン基、イソプロピレン基、ブチレン基、イ
ソブチレン基、ネオペンチレン基、ヘキシレン基、ポリ
オキシエチレン基、ポリオキシプロピレン基、ポリオキ
シイソプロピレン基等が挙げられる。好ましくは、エチ
レン基及びイソプロピレン基である。構成単位(I)と
して特に好ましい化合物としては、2,2 −ビス〔4−
(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニレン〕プロパン
や、2,2 −ビス〔4−(2−ヒドロキシ−1−メチルエ
トキシ)−フェニレン〕プロパン、4,4'−ビス(2−ヒ
ドロキシエトキシ)ビフェニルがあげられる。これらの
エステル形成性ジオール化合物(c) の導入率は、芳香族
ジカルボン酸成分に対するモル分率で表すと、好ましく
は0.1 〜30モル%であり、更に好ましくは0.5 〜20モル
%、特に好ましくは 2.0〜15モル%である。上記値が0.
1 モル%よりも小さいと本発明の効果が殆ど発揮されな
い。また、30モル%を越えると、融点や結晶化度等が元
のポリエステルと比べ著しく変化し、かかる樹脂の最大
の特徴である耐熱性が大きく損なわれる場合があり、本
発明の目的とする効果も十分発揮されない。
【0008】これらの変性PCT樹脂は、従来のポリエ
ステルの製造法を用いて製造することができる。即ち、
各モノマーを触媒の存在下に約 150から 280℃に加熱し
エステル化又はエステル交換反応等を行い、次いで減圧
下に過剰モノマー又は脱離成分を留去しつつ重縮合を行
うことにより、共重合体が得られる。この際、使用する
触媒としては、テトラブトキシチタンの如きテトラアル
コキシチタン、シュウ酸チタンカリウムの如きシュウ酸
チタン金属塩、ジブチルスズオキサイドあるいはジブチ
ルスズラウレートの如きスズ化合物、酢酸亜鉛、酢酸
鉛、酢酸マンガン、あるいは酢酸カルシウムの如き酢酸
金属塩、三酸化アンチモンの如きアンチモン化合物など
一般にポリエステルの重縮合反応に有用な公知触媒を単
独あるいは2種以上併用して用いればよい。本発明で溶
融重合あるいは溶液重合で得たポリマー(オリゴマーを
含む)はその分子量を高めるためには、真空、又は不活
性ガス中で粒子が融着しない範囲の高温下で所要の時間
処理する。いわゆる固相重合を行えばよい。好ましくは
分子量は固有粘度として 0.6〜1.8 であり、特に好まし
くは 0.7〜1.5 である。
【0009】次に本発明に用いられる(B) ハロゲン化ポ
リカーボネートとしては、臭素化ポリカーボネートが好
ましい。臭素化ポリカーボネートとしては、下記式(II
I)で示される繰り返し単位を含有し、かつ繰り返し単位
が2以上のポリカーボネートが例示される。
【0010】
【化2】
【0011】(但し、式中p 、q はそれぞれ1〜4の
数、X は炭素数1〜6のアルキレン基、炭素数6〜12の
シクロアルキレン基、-SO2- 、-S- または-O- であ
る。)臭素化ポリカーボネートは、例えば臭素化ビスフ
ェノール類または当該臭素化ビスフェノール類と他のビ
スフェノール類との混合物とポリカーボネート前駆体例
えばホスゲンとを反応させる公知の方法で製造すること
ができる。その際、末端封止剤は使用しなくても良く、
また使用しても良い。末端封止剤を用いるときは得られ
る臭素化ポリカーボネートの融点の大幅な低下を引き起
こさないものを用いるのが好ましい。臭素化ポリカーボ
ネートの具体的製造例としてはテトラブロモビスフェノ
ールA(1モル)及びp−t−ブチルフェノール(0.1
モル)を、10%水酸化ナトリウム水溶液(3kg)及び塩
化メチレン(2kg)の混合物に加えて溶解させ、温度を
20〜30℃の範囲に保ちかつpHを約12に保ちながらホスゲ
ンガス(2.2 〜3.6 モル)を吹き込み、ホスゲン吹き込
み終了後、触媒として30%トリエチルアミン水溶液(2.
5ml )を添加して20〜30℃で3時間反応させ、反応終了
後塩化メチレン層を分離し、充分水洗してからメタノー
ル中に投入し、沈澱させ、沈澱物を濾過後乾燥させる方
法があげられる。臭素化ポリカーボネートのうち臭素化
ビスフェノールA、特にテトラブロモビスフェノールA
から得られるポリカーボネートが望ましい。(B) 成分の
配合量は(A) 成分の変性PCT樹脂100 重量部に対して
1〜50重量部であり、好ましくは5〜30重量部である。
過大になると機械的・物理的性質、熱安定性等が低下し
好ましくない。又、過少の場合は難燃性が不充分とな
る。
【0012】次に本発明で用いられる(C) 無機系難燃助
剤としては、三酸化アンチモン、四酸化アンチモン、五
酸化アンチモン、ハロゲン化アンチモン、アンチモン酸
ソーダ、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、二
酸化錫、酸化ジルコニウム、メタほう酸亜鉛、ほう酸バ
リウム、酸化モリブデン等が挙げられる。かかる難燃助
剤の量は変性PCT樹脂(A)100重量部に対して 0.1〜20
重量部であり、好ましくは1〜10重量部である。0.1 重
量部未満では、組成物の難燃性が劣り、一方20重量部を
越えると組成物の強度が低下するので、いずれも好まし
くない。又、用途によっては組成物がUL規格94の難燃
区分のV−0を要望される場合もあり、その際、アスベ
ストあるいはフッ素樹脂(例えば、ポリテトラフルオロ
エチレン)等を難燃剤と併用して用いると更に好適であ
る。
【0013】次に本発明では、無機充填剤(D) は必須成
分ではないが、機械的強度、耐熱性、寸法安定性(耐変
形、そり)、電気的性質等の性能に優れた成形品を得る
ために配合することが好ましく、これには目的に応じて
繊維状、粉粒状、板状の充填剤が用いられる。繊維状充
填剤としては、ガラス繊維、カーボン繊維、シリカ繊
維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素
繊維、窒化硅素繊維、硼素繊維、チタン酸カリ繊維、さ
らにステンレス、アルミニウム、チタン、銅、真鍮等の
金属の繊維状物などの無機質繊維状物質があげられる。
特に代表的な繊維状充填剤はガラス繊維、又はカーボン
繊維である。なおポリアミド、アクリル樹脂などの高融
点有機質繊維状物質も使用することができる。一方、粉
粒状充填物としてはカーボンブラック、シリカ、石英粉
末、ガラスビーズ、ガラス粉、硅酸カルシウム、硅酸ア
ルミニウム、カオリン、タルク、クレー、硅藻土、ウォ
ラストナイトのごとき硅酸塩、酸化鉄、酸化チタン、酸
化亜鉛、アルミナのごとき金属の酸化物、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウムのごとき金属の炭酸塩、硫酸カル
シウム、硫酸バリウムのごとき金属の硫酸塩、その他炭
化硅素、窒化硅素、窒化硼素、各種金属粉末が挙げられ
る。又、板状充填剤としてはマイカ、ガラスフレーク、
各種の金属箔等が挙げられる。これらの無機充填剤は一
種又は二種以上併用することができる。繊維状充填剤、
特にガラス繊維と粒状および/又は板状充填剤の併用は
特に機械的強度と寸法精度、電気的性質等を兼備する上
で好ましい組み合わせである。これらの充填剤の使用に
あたっては必要ならば収束剤又は表面処理剤を使用する
ことが望ましい。この例を示せば、エポキシ系化合物、
イソシアネート系化合物、シラン系化合物、チタネート
系化合物等の官能性化合物である。これ等の化合物はあ
らかじめ表面処理又は収束処理を施して用いるか、又は
材料調製の際同時に添加してもよい。本発明においてか
かる無機充填剤の配合量は変性PCT樹脂(A)100重量部
に対して3〜150 重量部であり、好ましくは5〜100 重
量部である。無機充填剤の配合量が 150重量部を越える
と成形加工が困難になるほか、成形品の機械的強度にも
問題が生じる。また、併用される官能性表面処理剤の使
用量は無機充填剤に対し0〜10重量%、好ましくは0.05
〜5重量%である。
【0014】本発明の樹脂組成物は、その目的を阻害し
ない範囲で他の熱可塑性樹脂を補助的に少量併用するこ
とも可能である。ここで用いられる他の熱可塑性樹脂と
しては前述の如き、変性PCT樹脂と共存しても、高温
において安定な熱可塑性樹脂であればいずれのものでも
よい。例えば、ポリアミド、ポリスチレン、ポリカーボ
ネート、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンオキシ
ド、ポリフェニレンサルファイド、ポリブタジエン、ブ
チルゴム、ポリアクリレートを主とする共重合体(多層
グラフト共重合体も含む)等を目的に応じて任意の割合
で配合する事も可能である。本発明組成物には更にその
目的に応じ所望の特性を付与するため、一般に熱可塑性
樹脂及び熱硬化性樹脂等に添加される公知の物質、すな
わち酸化防止剤や耐熱安定剤、紫外線吸収剤等の安定
剤、帯電防止剤、染料や顔料等の着色剤、潤滑剤、可塑
剤及び結晶化促進剤、結晶核剤等を配合する事も可能で
ある。
【0015】本発明の組成物の調製は、従来の樹脂組成
物調製方法として一般に用いられる公知の設備と方法に
より容易に調製される。例えば、i)各成分を混合した
後、押出機により練り込み押出してペレットを調製し、
しかる後成形する方法、ii)一旦組成の異なるペレット
を調製し、そのペレットを所定量混合して成形に供し成
形後に目的組成の成形品を得る方法、iii)成形機に各成
分の1又は2以上を直接仕込む方法等、何れも使用でき
る。又、樹脂成分の一部を細かい粉体としてこれ以外の
成分と混合し添加することは、これらの成分の均一配合
を行う上で好ましい方法である。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、以下の例に示した物性評価の測定法は次の通りであ
る。 引張強伸度 ASTM D-638に準拠して引張強度及び引張伸度を測定し
た。 成形品粉砕MI ASTMで規定する試験片金型を用いて、引張試験片を成形
し、これを小型粉砕機にて粉砕し、メルトインデクサー
にてMIを測定した。 シリンダー内滞留試験(加工安定性) シリンダー温度 300℃で5分間、試料を成形機シリンダ
ー内に滞留させた後成形し、成形試験片の引張強伸度を
測定して、加工安定性、劣化の程度を評価した。
【0017】製造例1(変性PCT A−1の製造) ジメチルテレフタレート 100モル、1,4 −シクロヘキサ
ンジメタノール(シス異性体/トランス異性体=25/7
5)120 モル及びビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド2モル付加体8モルを触媒であるテトラブトキシチタ
ン 0.036モルの共存下(窒素気流下)で重合反応させ変
性ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートを得
た。さらにこれを 250℃、−76cmHgの真空下で固相重合
を行った。得られた重合体(A−1)の固有粘度は 1.0
であった。 製造例2(変性PCT A−2の製造) ジメチルテレフタレート 100モル、1,4 −シクロヘキサ
ンジメタノール120 モル、下記式で表されるコモノマー
10モルを変性PCT A−1と同様に重合し、変性ポリ
シクロヘキシレンジメチレンテレフタレートを得た。得
られた重合体(A−2)の固有粘度は 1.0であった。
【0018】
【化3】
【0019】製造例3(PCT A’−1の製造) ビスフェノールAのエチレンオキサイド2モル付加体を
加えない以外は製造例1と同様の条件でポリシクロヘキ
シレンジメチレンテレフタレートを調製した。
【0020】実施例1〜2 前記のように調製した変性ポリシクロヘキシレンジメチ
レンテレフタレート(A−1)に臭素化ポリカーボネー
トと三酸化アンチモンとを表1に示す組成で配合し、ヘ
ンシェルミキサーを用いて混合後、押出機にて 300℃で
溶融混練し、ペレット状の組成物を調製した。次いでこ
のペレットから射出成形機を用いてシリンダー温度 300
℃、金型温度 140℃で引張試験片を成形し、前記の評価
を行った。これら結果を表1に示す。 比較例1〜2 実施例1において、変性PCT(A−1)をPCT
(A’−1)に代えた以外は、実施例1と同様にしてポ
リエステル組成物を得た。同様にしてこの組成物から試
験片を作製し、評価した。結果を表2に示す。
【0021】実施例3〜5 上記のようにして製造した変性PCT(A−1,A−
2)に臭素化ポリカーボネートと無機系難燃助剤、場合
によりガラス繊維を表1に示す組成で、実施例1と同様
にしてポリエステル組成物を得た。同様にしてこの組成
物から試験片を作製し、評価した。結果を表1に示す。 比較例3〜5 表2に示すように、各種ポリシクロヘキシレンジメチレ
ンテレフタレートに臭素化ポリカーボネート又は他の難
燃剤と難燃助剤、場合によりガラス繊維を併用して添加
したものについて実施例1と同様に、組成物を調製し、
評価した。その結果を表2に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明の難燃性ポリエ
ステル樹脂組成物は、ベースポリエステルとして、少量
の特定コモノマー成分を共重合した変性ポリシクロヘキ
シレンジメチレンテレフタレートを用い、これと特定の
難燃剤とを併用することで、加工安定性に優れるもので
あり、特に電気部品(コネクター、スイッチ、リレー
等)に好適に用いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 69:00) 9363−4J

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) 芳香族ジカルボン酸又はそのエステル
    形成性誘導体(a) と、60モル%以上が1,4 −シクロヘキ
    サンジメタノールである脂肪族ジヒドロキシ化合物(b)
    とを主成分とし、下記一般式(I)で表されるエステル
    形成性ジオール化合物(c) を共重合させて得られる変性
    ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート樹脂 1
    00重量部に HO-R-O-A-O-R-OH (I) (式中、A は1個以上の芳香環を含む2価の有機ラジカ
    ルを示す。R は炭素数2〜8の脂肪族炭化水素基及びポ
    リオキシアルキレン基より選ばれる2価有機ラジカルを
    示す。) (B) ハロゲン化ポリカーボネート1〜50重量部と (C) 無機系難燃助剤 0.1〜20重量部 を配合してなる難燃性ポリエステル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】一般式(I)で表される化合物(c) の2価
    の有機ラジカルAが、2,2 −ビス(4−フェニレン)プ
    ロパン基、フェニレン基、オキシ4,4'−ジフェニレン基
    またはナフチレン基であり、R がエチレン基またはイソ
    プロピレン基である請求項1記載の難燃性ポリエステル
    樹脂組成物。
  3. 【請求項3】(B) 成分のハロゲン化ポリカーボネートが
    臭素化ポリカーボネートである請求項1又は2記載の難
    燃性ポリエステル樹脂。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の何れか1項記載の組成物に
    更に(D) 無機充填剤3〜150 重量部を配合してなる難燃
    性ポリエステル樹脂組成物。
  5. 【請求項5】請求項1〜4の何れか1項記載の組成物を
    成形してなる電気または電子部品用成形品。
JP6415093A 1993-03-23 1993-03-23 難燃性ポリエステル樹脂組成物 Pending JPH06271752A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007023186A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Unitika Ltd ポリアリレート樹脂組成物
CN104179754A (zh) * 2014-08-07 2014-12-03 常州万安汽车部件科技有限公司 注油排气系统

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