JPH06271436A - 毛髪用一時着色料組成物 - Google Patents

毛髪用一時着色料組成物

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JPH06271436A
JPH06271436A JP5893393A JP5893393A JPH06271436A JP H06271436 A JPH06271436 A JP H06271436A JP 5893393 A JP5893393 A JP 5893393A JP 5893393 A JP5893393 A JP 5893393A JP H06271436 A JPH06271436 A JP H06271436A
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JP
Japan
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group
unsaturated monomer
polymer
hair
polysiloxane
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Application number
JP5893393A
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English (en)
Inventor
Kanji Narasaki
幹二 奈良崎
Shigeoki Kawaguchi
重興 川口
Tomoaki Hiwatari
智章 樋渡
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)ポリシロキサン基よりなる構成単位と
不飽和単量体の重合体よりなる構成単位とがスルフィド
結合を介して結合され、該不飽和単量体の重合体よりな
る構成単位がアニオン性基を有する不飽和単量体単位を
含む、グラフト型または交互ブロック型共重合体である
アニオン樹脂を(C)化粧料用媒体に溶解した溶液に、
(B)顔料を分散させてなる毛髪用一時着色料組成物。 【効果】 顔料を着色料とし、アニオン樹脂を固着剤と
して使用する、耐摩耗性に優れ、光沢およびなめらかな
感触を与え、また樹脂の製造に於いても問題がない毛髪
用一時着色料組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、顔料を着色料とし、ポ
リシロキサン基とアニオン部を持つ不飽和単量体の重合
体よりなる構成単位が特定の結合を介して結合された共
重合体であるアニオン樹脂を固着剤として使用する、耐
摩耗性に優れ、光沢およびなめらかな感触を与える毛髪
用一時着色料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、顔料を着色料として毛髪を一時染
毛する場合、顔料を樹脂の溶液に分散させたものを毛髪
に塗布し乾燥させることにより、顔料を樹脂で固着させ
一時染毛する手法がとられている。使用される樹脂とし
ては、アクリル酸等のアニオン性重合性不飽和単量体
とアクリル酸及び/またはメタクリル酸のアルキルエス
テルとの共重合体の中和物よりなるアニオン性樹脂(特
開昭63−218613、特開昭63−218614号
公報等参照)または、三級アミン含有メタクリレート
のモノクロロ酢酸アミン塩変性物とアクリル酸及び/ま
たはメタクリル酸のアルキルエステルとの共重合体より
なる両性イオン樹脂(特開昭54−67039、特開昭
60−36571号公報等参照)が一般的である。
【0003】しかし、これらの樹脂を使用した毛髪用一
時着色料組成物は、耐摩耗性が十分でない為、服や布等
で強くこすられた場合、顔料が移行し服や布等を汚すと
いう問題があった。また、毛髪に塗布した場合、固着の
為に使用する樹脂により、毛髪がごわついたり毛髪に違
和感を与えたりして、感触を悪化させるという問題もあ
った。
【0004】これらの問題点を解決するために、ポリシ
ロキサン基含有不飽和単量体と親水性及び/または疎水
性の不飽和単量体とを共重合して得られたポリシロキサ
ン基グラフト型ポリマーを使用する方法(特開平3−1
41216号公報)が提案されたが、ポリシロキサン基
含有不飽和単量体が共重合しにくい為、その製造に於い
て問題点があり、また、ポリシロキサン基の効果を発現
させる為にはポリシロキサン基含有不飽和単量体の共重
合比率を高める必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の問題
を解決した、耐摩耗性に優れ、さらに光沢およびなめら
かな感触を与え、また樹脂の製造に於いても問題がない
毛髪用一時着色料組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明は、(A)ポリシロ
キサン基よりなる構成単位と不飽和単量体の重合体より
なる構成単位とがスルフィド結合を介して結合され、該
不飽和単量体の重合体よりなる構成単位がアニオン性基
を有する不飽和単量体単位を含む、グラフト型または交
互ブロック型共重合体であるアニオン樹脂を(C)化粧
料用媒体に溶解した溶液に、(B)顔料を分散させてな
る毛髪用一時着色料組成物を提供するものである。
【0007】(A)アニオン樹脂 本発明に用いられる(A)成分のアニオン樹脂は、ポリ
シロキサン基よりなる構成単位とアニオン性基を有する
不飽和単量体単位を含む不飽和単量体の重合体よりなる
構成単位がスルフィド結合を介して結合されたグラフト
型または交互ブロック型共重合体からなるアニオン樹脂
である。
【0008】一般に、メルカプト基含有化合物の存在
下、不飽和単量体をラジカル重合する場合、メルカプト
基含有化合物はラジカル補足剤として働き、その結果メ
ルカプト基含有化合物残基に不飽和単量体重合物がスル
フィド結合を介して結合したポリマーが得られること
は、広く知られている。
【0009】(A)成分のアニオン樹脂は、この技術を
利用し、分子中に少なくとも1個のメルカプト基を含有
するポリシロキサン化合物の存在下にアニオン性基を有
する不飽和単量体を含む不飽和単量体をラジカル重合す
ることにより得ることができる。このポリマーは、ポリ
シロキサン化合物中のメルカプト残基の少なくとも1つ
が不飽和単量体の重合体よりなる構成単位とスルフィド
結合を介して結合していればよく、複数のメルカプト基
を有するポリシロキサン化合物を用いた場合、化合物中
の全てのメルカプト基が不飽和単量体の重合体よりなる
構成単位との結合に関与している必要はない。
【0010】このアニオン樹脂であるグラフト型または
交互ブロック型共重合体は、平均分子量が5,000〜
1,000,000の範囲であることが好ましい。
【0011】(A−1)メルカプト基含有ポリシロキサ
ン化合物 分子中に少なくとも1個のメルカプト基を含有するポリ
シロキサン化合物としては、例えば下記一般式(Ia)
または(IIa)で示される分子中にn個または(2+
p)個のメルカプト基を含有するポリシロキサン化合物
が挙げられる。
【0012】
【化2】
【0013】上記一般式(Ia)で示される化合物を使
用した場合は、下記一般式(I)で示されるポリシロキ
サン基に、また、上記一般式(IIa)で示される化合物
を使用した場合は、下記一般式(II)で示されるポリシ
ロキサン基に、不飽和単量体の重合体よりなる構成単位
がスルフィド結合を介して結合された、グラフト型共重
合体または交互ブロック型共重合体を得ることができ
る。
【0014】
【化3】
【0015】上記一般式(Ia)、(IIa)、(I)お
よび(II)において、R1 は水素原子、炭素数1〜10
のアルキル基、フェニル基、末端がヒドロキシル基、ア
ルキルエーテル基、若しくは脂肪酸エステル基で置換さ
れたポリオキシアルキレン基、ポリアルキレンポリアミ
ン基、脂肪酸基、またはポリシロキサン基を表し、R 2
は炭素数1〜10のアルキレン基を表し、m,nおよび
pは、次の整数を表す。但し、m,nおよびpは、ポリ
シロキサン基に含まれるそれぞれの基の数を示すもので
あって、繰り返し単位を示すものではない。 m=10〜350の整数 n=1〜50の整数 p=0〜50の整数
【0016】上記一般式(Ia)で示される化合物は市
販品として入手することができ、例えば、商品名BX1
6−838A(東レダウコーニングシリコーン(株);
前記一般式(Ia)に於て、m=250、n=5、R1
=メチル基、R2 =プロピレン基)、商品名X−22−
980(信越化学工業(株);前記一般式(Ia)に於
て、m=100、n=4、R1 =メチル基、R2 =プロ
ピレン基)、および商品名KP−358(信越化学工業
(株);前記一般式(Ia)に於て、m=50、n=
4、R1 =メチル基、R2 =プロピレン基)がある。
【0017】上記一般式(IIa)で示される化合物とし
ては、例えば、商品名X−22−167B(信越化学工
業(株);前記一般式(IIa)に於て、m=40、p=
0、R1 =メチル基、R2 =プロピレン基)が挙げられ
る。上記一般式(Ia)または(IIa)で示されるよう
なポリシロキサン化合物は群内および両群内で併用して
使用することが出来る。
【0018】メルカプト基含有ポリシロキサン化合物の
使用量は、得られる共重合体に於いて、重量比で、ポリ
シロキサン基よりなる構成単位/不飽和単量体の重合体
よりなる構成単位=0.5〜85/99.5〜15とな
る範囲が好ましく、より好ましくは1〜75/99〜2
5である。ポリシロキサン基よりなる構成単位が少な過
ぎると、得られる毛髪用一時着色料は、光沢およびなめ
らかな感触を得ることが出来ず、多過ぎると、耐摩耗性
および顔料分散性に問題を生じ、又、長期間繰り返し使
用した場合に洗髪除去性に問題を生じるので好ましくな
い。
【0019】(A−2)不飽和単量体 アニオン樹脂を構成部分である不飽和単量体の重合体よ
りなる構成単位は、アニオン性基を有する不飽和単量体
を含む不飽和単量体をラジカル重合して得られるアニオ
ン部を有するものであり、(a)分子中に少なくとも1
個のアニオン性基を有する不飽和単量体を用いて、必要
に応じ、これを塩基性化合物で部分中和または完全中和
して得られる。
【0020】不飽和単量体としては、上記アニオン性基
を有する不飽和単量体の他に、(b)疎水性不飽和単量
体および上記(a)、(b)以外の不飽和単量体(c)
を含むことができる。本発明のアニオン樹脂として好ま
しいものは、上記(a)及び(b)成分を含み、任意成
分として(c)成分を含むものであり、特に(a)成
分:5〜40重量%、(b)成分:40〜95重量%、
および(c)成分:0〜20重量%であるものが好まし
い。
【0021】(a)分子中に少なくとも1個のアニオン
性基を有する不飽和単量体の例としては、アクリル酸な
いしメタクリル酸〔以下、(メタ)アクリル酸とい
う)〕、マレイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸、ク
ロトン酸、フマル酸、ビニル酢酸等の不飽和カルボン
酸、及びこれらの塩(例えば、アンモニア、揮発性アミ
ン、アルカリ金属水酸化物、トリアルカノールアミ
ン、、アミノメチルプロパンジオール、アミノエチルプ
ロパンジオール、リジン等との塩);多塩基酸無水物
(例えば、無水フタル酸、無水蓚酸等)とヒドロキシル
基含有不飽和単量体(例えば、ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート等)とのハーフエステル等の分子中に少なくとも
1個のカルボキシル基を有する不飽和ハーフエステル、
及びこれらの塩;2−(メタ)アクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルフォニックアシッド等のスルフォン酸
基を有する不飽和単量体、及びこれらの塩;ホスホオキ
シエチル(メタ)アクリレート、ホスホオキシプロピル
(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ホスホオキシ
プロピル(メタ)アクリレート等のリン酸基を有する不
飽和単量体、及びこれらの塩等が挙げられる。
【0022】アニオン性基を有する不飽和単量体は必要
に応じ、単量体の段階で、部分中和または完全中和して
使用することもできる。不飽和単量体の重合体よりなる
構成単位中の(a)成分の割合は、特に好ましくは10
〜35重量%である。(a)成分が少な過ぎると、得ら
れる共重合体は水に難溶となり塗布乾燥後の一時着色料
組成物の洗髪除去が困難になり、また多過ぎると塗布乾
燥後の一時着色料組成物の耐水性が不十分となるので好
ましくない。
【0023】(b)疎水性不飽和単量体は、得られるポ
リマーに疎水性並びにフィルムの強度、硬度、および柔
軟性を賦与する目的で使用されるラジカル重合性を有す
る不飽和単量体であって、一般に水に対する溶解度が1
0(g/100g水;25℃)未満である。
【0024】例を挙げれば、例えば、メチル(メタ)ア
クリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、シクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、
ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)ア
クリレート、オレイル(メタ)アクリレート、ステアリ
ル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレー
ト等のアルキル(メタ)アクリレート;ブトキシエチル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、
1,3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ダイアセトン(メタ)アクリルアミド等の(メタ)アク
リル誘導体;スチレン、クロロスチレン、ビニルトルエ
ン等の芳香族系不飽和単量体;酢酸ビニル等がある。
【0025】疎水性不飽和単量体が少な過ぎると、得ら
れる共重合体は柔軟性、耐摩耗性を欠き、塗布乾燥後の
一時着色料組成物の耐水性が不十分となり、また多過ぎ
ると塗布乾燥後の一時着色料組成物の洗髪除去が困難と
なるので好ましくない。
【0026】前記不飽和単量体(a)、(b)以外の重
合性不飽和単量体(c)を、アニオン樹脂の感触および
風合いを変化させる為、および毛髪に対する親和性を向
上させる為に、さらに共重合体の一成分として使用する
ことができる。
【0027】かかる不飽和単量体(c)の例を挙げれ
ば、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アク
リルアミド等のノニオン性(メタ)アクリル系誘導体、
メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル等のビニ
ルエーテル類、N−ビニルピロリドン等の重合性ビニル
単量体がある。これらの不飽和単量体は、使用全単量体
に対して20重量%以下とすべきである。上記の
(a)、(b)、(c)群の単量体は各群内で併用する
ことができる。
【0028】(A−3)重合 本発明のアニオン樹脂は、前記の様に、メルカプト基含
有ポリシロキサン化合物の存在下、塊状重合法、溶液重
合法、懸濁重合法、乳化重合法等の公知のラジカル重合
法により、不飽和単量体を重合することにより製造する
ことができる。
【0029】好ましい重合法は溶液重合法であり、メル
カプト基含有ポリシロキシン化合物および不飽和単量体
を溶媒に溶解し、重合開始剤を添加し、窒素気流下に加
熱撹拌することからなる方法によって行なう。メルカプ
ト基含有ポリシロキサン化合物および不飽和単量体は、
その全種類及び全量を重合当初から存在させるのが普通
であるが、それらの種類および/または量に関して分割
添加を行なうこともできる。
【0030】溶媒は水、及びメタノール、エタノール、
イソプロパノル、エチレングリコール、およびブチルセ
ロソルブ等のアルコール類、およびアセトン、トルエ
ン、酢酸エチル等より選ぶ事ができる。これら溶媒は混
合使用してもよい。溶媒使用量は、生成共重合体溶液の
ポリマー濃度が10〜70重量%となるようなものであ
ることが好ましい。
【0031】重合開始剤は過酸化ベンゾイル、過酸化ラ
ウロイル等の過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等
のアゾ化合物が好ましい。ポリマーの分子量は、メルカ
プト基含有ポリシロキサン化合物が連鎖移動剤として働
くが、さらに重合温度、重合開始剤の種類及び量、溶媒
使用量、および他の連鎖移動剤等の重合条件を適宜選択
することにより所望の分子量を得ることができる。
【0032】共重合体中のアニオン性基を部分もしくは
完全中和する場合の塩基性化合物としては、例えばアン
モニア;メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルア
ミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミ
ン、n−プロピルアミン、n−ブチルアミン、アリルア
ミン、エチレンジアミン、モルホリン、またはピリジン
等の揮発性アミン;水酸化リチウム、水酸化カリウム、
水酸化ナトリウム;モノ−、ジ−、トリエタノールアミ
ンもしくはイソプロパノールアミン;アミノメチルプロ
パンオール、アミノエチルプロパンジオール、及びリジ
ン等の1種または2種以上を選択して用いることができ
る。
【0033】得られたポリマー溶液は、そのままアニオ
ン樹脂を化粧料用媒体に溶解した溶液として使用するこ
ともできるが、ポリマー溶液から、例えば、スプレード
ライヤー、ベルトドライヤー、押出し乾燥器、減圧乾燥
器等により溶媒を除去して共重合体ポリマーを固体とし
て取り出し、任意の溶媒で希釈して使用することもでき
る。
【0034】(B)顔料 本発明に用いる顔料としては、例えばカーボンブラッ
ク、グンジョウ、酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化クロ
ム、カオリン、タルク、無水珪酸、珪酸マグネシウム、
珪酸アルミニウム、雲母チタン等の無機顔料;赤色20
4号、赤色404号、黄色205号、青色404号等の
化粧品および医薬品用の法定色素;アルミ箔、またはア
ルミ箔を着色および/またはエポキシ樹脂・アクリル樹
脂等で被覆したものを細かく切断したもの、ポリエステ
ルフィルム、ポリプロピレンフィルム等の樹脂フィルム
にアルミ蒸着したものまたはこれらを着色および/また
はエポキシ樹脂・アクリル樹脂等で積層被覆したものを
細かく切断したもの等の光揮性フィルム等がある。
【0035】(A)アニオン樹脂と(B)顔料の重量比
は、(A)/(B)=50/1〜1/1とすることが好
ましく、(A)成分の相対量が多過ぎると毛髪を一時着
色するに不十分となり、さらに毛髪がごわついたり毛髪
に違和感を与えたりして感触を悪化させるという問題を
生じ、(A)成分の相対量が少な過ぎると、耐摩耗性が
不十分となり好ましくない。
【0036】(C)化粧料用溶媒 本発明の毛髪用一時着色料組成物に使用する化粧料用溶
媒は、水、およびメタノール、エタノール、イソプロパ
ノル、エチレングリコール、およびブチルセロソルブ等
のアルコール類、ヘキサン、ヘプタン等の炭化水素類、
およびオクタメチルシクロテキラシロキサン、デカメチ
ルシクロペンタシロキサン等の環状シリコーン類があ
る。これら溶媒は混合使用してもよい。
【0037】溶媒の使用量は、使用形態に於て(A)ア
ニオン樹脂および(B)顔料の合計量の濃度が、使用形
態中1〜30重量%であることが好ましい。
【0038】毛髪用一時着色料組成物 本発明の毛髪用一時着色料組成物の調整は、(A)アニ
オン樹脂が化粧料用溶媒で希釈されてなる溶液に(B)
顔料を配合混合し、予めマスターバッチとして高濃度で
準備し、使用形態まで溶媒で希釈するか、使用形態の配
合比に配合混合し使用に供しても良い。いずれの場合
も、これらの混合は通常の撹拌によるか、必要に応じ
て、ホモジナイザー、ボールミル、サンドミル、ロール
ミル、ディスパーミル等で粉砕混合してもよい。
【0039】本発明の毛髪用一時着色料組成物は、必要
に応じてラノリン、ラノリン誘導体、グリセリン、グリ
セリン誘導体、イソプロピルまたはブチルミリステー
ト、オレイルアルコール、ジブチルフタレート、パント
テニルアルコール等の軟化潤滑剤、ジメチルポリシロキ
サン、アルキレンオキサイド付加ポリシロキサン、脂肪
酸変性ポリシロキサン等のシリコーン系化合物、香料、
紫外線吸収剤、酸化防止剤等の毛髪化粧料に公知の添加
剤、およびポリビニルピロリドン、ベタイン型もしくは
アニオン型アクリルポリマー等の公知の毛髪化粧料用ポ
リマーを併用使用することができる。
【0040】また、本発明の毛髪用一時着色料組成物
は、上記組成物にプロパン、ブタン等の石油系液化ガ
ス、ジメチルエーテル、フレオン系液化ガス等の噴射剤
を加えてスプレーまたは泡状エアゾール形態として使用
することもできる。本発明の毛髪用一時着色料組成物
は、毛髪以外の窓ガラス、衣類、家具等の装飾用として
使用することも可能である。
【0041】
【実施例】つぎに製造例および実施例により本発明を説
明するが、本発明を限定するものではない。尚、製造例
中および実施例中の部および%は重量基準で表わす。 <製造例1>還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素置
換用ガラス管、及び撹拌装置を取り付けた五つ口フラス
コに、メルカプトポリシロキサンBX16(東レダウコ
ーニングシリコーン(株)商品名BX16−838
A):20部、メタクリル酸:15部、メチルメタクリ
レート:15部、ノルマルブチルメタクリレート:30
部、ラウリルメタクリレート:20部、および無水エタ
ノール:150部を入れ、アゾビスイソブチロニトリ
ル:0.4部を加えて、窒素気流下80℃で還流加熱し
て8時間重合を行なった。
【0042】次に冷却後、アミノメチルプロパノール:
12部を40%エタノール溶液とし滴下ロートにて五つ
口フラスコに滴下撹拌し、中和を行ない、次いで、エタ
ノール含量を調整しポリマー含量30%のポリマー溶液
「P−1」を得た。尚、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィー(GPC)法で測定した、得られたポリマー
の平均分子量は200,000であった。
【0043】<製造例2>製造例1と同様の五つ口フラ
スコに、メルカプトポリシロキサンBX16:3部、ア
クリル酸:5部、メタクリル酸:20部、イソブチルメ
タクリレート:40部、2−エチルヘキシルメタクリレ
ート:20部、シクロヘキシルメタクリレート:12
部、およびエタノール:200部を入れ、アゾビスイソ
ブチロニトリル:1部を重合開始剤として添加し製造例
1と同様に共重合を行なった。
【0044】冷却後、アミノメチルプロパノール:14
部を40%エタノール溶液とし滴下ロートにて五つ口フ
ラスコに滴下撹拌し、中和を行い、次いで、エタノール
を加えポリマー含量30%のポリマー溶液「P−2」を
得た。尚、得られたポリマーの平均分子量は70,00
0であった。
【0045】<製造例3>製造例1と同様の五つ口フラ
スコに、メルカプトポリシロキサンBX16:50部、
メタクリル酸:10部、ターシャリーブチルアクリレー
ト:15部、パルミチルメタクリレート:10部、N−
ビニルピロリドン:15部、およびエタノール:100
部を入れ、アゾビスイソブチロニトリル:1部を重合開
始剤として添加し製造例1と同様に共重合を行なった。
【0046】冷却後、トリエタノールアミン:9部を4
0%エタノール溶液とし滴下ロートにて五つ口フラスコ
に滴下撹拌し、中和を行い、次いで、エタノール含量を
調整しポリマー含量30%のポリマー溶液「P−3」を
得た。尚、得られたポリマーの平均分子量は40,00
0であった。
【0047】<製造例4>製造例1と同様の五つ口フラ
スコに、メルカプトポリシロキサン(信越化学工業
(株)商品名X−22−980):10部、メタクリル
酸:20部、エチルメタクリレート:20部、ターシャ
リーブチルアクリレート:30部、トリデシルメタクリ
レート:20部、およびイソプロピルアルコール:10
0部を入れ、過酸化ベンゾイル:1部を加えて、窒素気
流下80℃で還流加熱して8時間重合を行なった。
【0048】冷却後、アミノメチルメタクリレート:1
3部を40%エタノール溶液とし滴下ロートにて五つ口
フラスコに滴下撹拌し、中和を行い、次いで、イソプロ
ピルアルコール含量を調整しポリマー含量30%のポリ
マー溶液「P−4」を得た。尚、得られたポリマーの平
均分子量は90,000であった。
【0049】<製造例5>製造例1と同様の五つ口フラ
スコに、メルカプトポリシロキサン(信越化学工業
(株)商品名X−22−167B):30部、メタクリ
ル酸:20部、メチルメタクリレート:15部、イソブ
チルメタクリレート:20部、イソブチルアクリレー
ト:15部、およびエタノール:200部を入れ、次に
冷却下、アミノメチルプロパノール:14.5部を滴下
し中和を行った後、アゾビスイソブチロニトリル:0.
6部を重合開始剤として添加し製造例1と同様に共重合
を行なった。次いで、エタノール含量を調整しポリマー
含量30%のポリマー溶液「P−5」を得た。尚、得ら
れたポリマーの平均分子量は80,000であった。
【0050】<製造例6>製造例1と同様の五つ口フラ
スコに、メルカプトポリシロキサンKP−358(信越
化学工業(株)商品名KP−358):90部、メタク
リル酸:10部、およびエタノール:150部を入れ、
アゾビスイソブチロニトリル:0.4部を重合開始剤と
して添加し、製造例1と同様に共重合を行なった。冷却
後、アミノメチルプロパノール:8部を40%エタノー
ル溶液とし滴下ロートにて五つ口フラスコに滴下撹拌
し、中和を行い、次いで、エタノールを加えポリマー含
量30%のポリマー溶液「P−6」を得た。尚、得られ
たポリマーの平均分子量は15,000であった。
【0051】<製造例7>製造例1と同様の五つ口フラ
スコにメタクリル酸:40部、メチルメタクリレート:
20部、ノルマルブチルメタクリレート:20部、ラウ
リルメタクリレート:20部、およびエタノール:15
0部を入れ、アゾビスイソブチロニトリル:0.4部を
重合開始剤として添加し、製造例1と同様に共重合を行
なった。冷却後、アミノメチルプロパノール:33部を
40%エタノール溶液とし滴下ロートにて五つ口フラス
コに滴下撹拌し、中和を行い、次いで、エタノールを加
えポリマー含量30%のポリマー溶液「P−7」を得
た。尚、得られたポリマーの平均分子量は200,00
0であった。
【0052】<実施例1〜10、比較例1〜2>表1記
載の配合割合で、ポリマー溶液、顔料、溶媒をサンドミ
ルに入れ5時間処理しマスターバッチ「M−1」〜「M
−7」を得た。次に、表2記載の配合割合で、マスター
バッチ、ポリマー溶液、溶媒を均一に混合し塗布型一時
着色料を作成した。尚、実施例2、4及び9について
は、着色料組成物に、さらに液化石油ガスを加えてスプ
レー瓶に充填混合しスプレー型一時着色料を作成した。
この着色料の耐水性、洗浄性、耐摩耗性、感触を下述の
方法で評価した結果を表2に示す。
【0053】
【表1】
【0054】<実施例11〜13、比較例3>表3記載
の配合割合で均一に混合し、塗布型の一時着色料を作成
した。この一時着色料を評価するとき、表3に示す評価
結果を示した。尚、上記例中の評価は、次の方法に基づ
き評価を行なった。
【0055】<耐水性>塗布型一時着色料の場合は、着
色料をガラス板上に65milバーコーターで塗布し、
スプレー型一時着色料の場合は、着色料を約15cmの
距離より約3秒間ガラス板上にスプレー塗布し、ヘアー
ドライヤーを使用し約1分間乾燥させた後、23℃、6
0%RHの恒温恒湿室内に一昼夜放置した。次に、同じ
恒温恒湿室内でガラス板上に23℃の温水を落し、5分
後に指で軽くこすり、フィルムの溶解有無を評価した。 ○:フィルム溶解せず ×:フィルム溶解開始、または完全溶解
【0056】<洗浄性>ポリオキシエチレン(付加モル
数約3モル)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムの有効成
分2%水溶液を用意した。次に、この水溶液を40℃に
保ち、耐水性評価と同様に作成したガラス板を約10分
間浸漬後、指で軽くこすり、フィルムの溶解有無を評価
した。 ○:フィルム溶解開始、または完全溶解 ×:フィルム溶解せず
【0057】<耐摩耗性>塗布型一時着色料の場合は、
重量1g、長さ20cmの毛束に塗布型一時着色料を刷
毛で塗布し、次にヘアードライヤー使用し約1分間乾燥
させ、23℃、60%RHの恒温恒湿室内に一昼夜放置
し試験片とする。スプレー型一時着色の場合は、重量1
g、長さ20cmの毛束を30rpmで回転させなが
ら、15cmの距離より約5秒間スプレーし、毛髪全体
を指でならし、次にヘアードライヤー使用し約1分間乾
燥させ、23℃、60%RHの恒温恒湿室内に一昼夜放
置し試験片とする。次に、この試験片に木綿の布をこす
りつけ、布に付着した顔料の量を目視により判断した。 ○:転着なし、またはほとんどなし ×:転着量大
【0058】<感触>耐摩耗性評価と同様に作成した試
験片を指を使って、感触を評価した。 ○:ごわつき感が少なく、なめらかな感触である ×:ごわつき感かあり、なめらかな感触に欠ける
【0059】
【表2】
【0060】
【表3】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリシロキサン基よりなる構成単
    位と不飽和単量体の重合体よりなる構成単位とがスルフ
    ィド結合を介して結合され、該不飽和単量体の重合体よ
    りなる構成単位がアニオン性基を有する不飽和単量体単
    位を含む、グラフト型または交互ブロック型共重合体で
    あるアニオン樹脂を(C)化粧料用媒体に溶解した溶液
    に、(B)顔料を分散させてなる毛髪用一時着色料組成
    物。
  2. 【請求項2】 ポリシロキサン基よりなる構成単位が、
    下記一般式(I)および一般式(II)で示されるものか
    ら選ばれるものである請求項1に記載の組成物。 【化1】 式中、R1 は水素原子、炭素数1〜10のアルキル基、
    フェニル基、末端がヒドロキシル基、アルキルエーテル
    基、若しくは脂肪酸エステル基で置換されたポリオキシ
    アルキレン基、ポリアルキレンポリアミン基、脂肪酸
    基、及び、ポリシロキサン基を表し、R2 は炭素数1〜
    10のアルキレン基を表し、m,nおよびpは、ポリシ
    ロキサン基に含まれるそれぞれの基の数を示し、次の整
    数を表す: m=10〜350の整数 n=1〜50の整数 p=0〜50の整数
  3. 【請求項3】 (A)成分のアニオン樹脂と(B)成分
    の顔料の重量比が、50/1〜1/1である請求項1に
    記載の組成物。
  4. 【請求項4】 (A)成分のアニオン樹脂が、ポリシロ
    キサン基よりなる構成単位/不飽和単量体の重合体より
    なる構成単位(重量比)=0.5〜85/99.5〜1
    5である請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 (A)不飽和単量体の重合体よりなる構
    成単位が、(a)分子中に少なくとも1個のアニオン性
    基を有する不飽和単量体:5〜40重量%、(b)疎水
    性不飽和単量体:40〜95重量%、および(c)上記
    (a)および(b)以外の不飽和単量体:0〜20重量
    %である請求項1に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の組成物に液化ガスを加
    えてなる噴射型毛髪用一時着色料組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5288332A (en) * 1993-02-05 1994-02-22 Honeywell Inc. A process for removing corrosive by-products from a circuit assembly
JPH08133926A (ja) * 1994-11-10 1996-05-28 Nippon Oil & Fats Co Ltd 化粧用組成物
US8258243B2 (en) 2007-04-27 2012-09-04 3M Innovative Properties Company Grafted silicone polymer and products made therewith
WO2014125687A1 (ja) 2013-02-13 2014-08-21 花王株式会社 オルガノポリシロキサングラフトポリマー

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