JP2001151642A - 美爪料 - Google Patents
美爪料Info
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Abstract
用いた美爪料において、有効に消泡する技術を提供する
こと。 【解決手段】 例えば、分子鎖の一端にラジカル重合性
基を有するオルガノポリシロキサン化合物と、アクリレ
ート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重
合性モノマーとの共重合体であるアクリル−シリコーン
系グラフト共重合体と、例えば、実質的に微粉末二酸化
珪素とシリコーンオイルとからなるシリコーンオイルコ
ンパウンドとを含有することを特徴とする美爪料。
Description
詳細には、爪に塗布する時の泡の発生が防止され、か
つ、化粧塗膜の平滑性に優れ、光沢性、乾燥性、化粧持
続性が良好な美爪料に関するものである。
トロセルロースが使用されており、更に、化粧塗膜の柔
軟性、密着性、光沢性を改善するために、アルキッド樹
脂やアクリル樹脂等の可塑剤が併用されている。しか
し、樹脂や可塑剤の添加は、塗膜の性質に種々の影響を
及ぼすため、その配合には制約があった。
響されることなく、柔軟性、乾燥性、密着性、光沢性に
優れた化粧塗膜を得ることのできる被膜形成剤として、
アクリル−シリコーン系グラフト共重合体が用いられる
ようになっている。
ラフト共重合体を用いた美爪料は、化粧塗膜の柔軟性、
乾燥性、密着性、光沢性等は向上し、特に、速乾性とい
う面で極めて優れたものであるが、アクリル−シリコー
ン系グラフト共重合体は泡を抱え込む性質があり、この
場合、泡が残ったままで化粧塗膜が形成され、被膜が凸
凹となって、光沢を損なう場合があった。
として低粘度シリコーンを使用し、泡の発生を抑えるこ
とが行われているが、アクリル−シリコーン系グラフト
共重合体を用いた美爪料ではその効果は十分とはいえな
かった。
リコーン系グラフト共重合体を用いた美爪料において、
有効に消泡する技術の開発が求められており、本発明は
そのような技術の提供を課題とするものである。
を解決するために鋭意研究した結果、アクリル−シリコ
ーン系共重合体を含有する美爪料に、消泡成分として、
微粉末二酸化珪素とシリコーンオイルとからなるシリコ
ーンオイルコンパウンドを含有させることにより、塗布
持に泡を巻き込むことがなく、化粧塗膜の平滑性に優
れ、光沢性、乾燥性、化粧持続性が良好である美爪料が
得られることを見出し、本発明を完成させた。
系グラフト共重合体と、シリコーンオイルコンパウンド
とを含有する美爪料を提供するものである。
リコーン系グラフト共重合体とは、分子鎖の一端にラジ
カル重合性基を有するオルガノポリシロキサン化合物
(以下、「ラジカル重合性ポリシロキサン」という)と
アクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラ
ジカル重合性モノマー(以下、「アクリレート系ラジカ
ルモノマー」という)との共重合体で、特開平2−25
411号公報、特開平2−132141号公報等に記載
されているものが例示される。
は、下記の一般式(1)
R2は場合によりエーテル結合1個又は2個で遮断され
ている直鎖状又は分岐状の炭素鎖を有する炭素原子1〜
10個の2価の飽和炭化水素基を、R3は炭素原子1〜
3個のアルキル基をそれぞれ示し、hは3〜300の数
を意味する)で表されるものが挙げられる。
は、ラジカル重合性不飽和結合を分子中に1個有するア
クリレート及び/又はメタクリレート化合物を意味し、
その例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等のアル
キル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メ
タ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレー
ト、ステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メ
タ)アクリレート、フルオロ炭素鎖1〜10のパーフル
オロアルキル(メタ)アクリレートを挙げることができ
る。
には、上記したアクリレート及び/又はメタクリレート
以外に必要に応じて種々の重合性モノマー化合物を添
加、使用することができる。これらの化合物としては、
スチレン、置換スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリ
ル酸、無水マレイン酸、マレイン酸エステル、フマル酸
エステル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、エチレン、プ
ロピレン、ブタジエン、アクリロニトリル、フッ化オレ
フィン、N−ビニルピロリドン等を例示することができ
る。
共重合体は、ラジカル重合性ポリシロキサン(A)とア
クリレート系ラジカルモノマー(B)とを、重合比率
((A)/(B))1/19〜2/1の範囲内で用い、
ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイ
ド、アゾビスイソブチロニトリル等の通常のラジカル重
合開始剤の存在下で反応させることにより調製される。
重合反応は、溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法、バ
ルク重合法のいずれの方法の適用も可能である。
共重合体の市販品としては、溶剤に溶解したものとし
て、KP541(イソプロピルアルコール溶液)、KP
543(酢酸ブチル溶液)、KP545(デカメチルシ
クロペンタシロキサン溶液)〔共に、信越化学工業社
製〕等が挙げられる。
コーン系グラフト共重合体の配合量は、使用性及び化粧
持続性の観点より、0.1〜50質量%(以下単に、
「%」と略す。)程度が好ましく、0.2〜40%程度
が特に好ましい。
ンオイルコンパウンドとは、シリコーンオイル中に微粉
末二酸化珪素が分散処理されたものである。このもの
は、具体的には、シリコーンオイルに二酸化珪素を添
加、混練後、加熱処理する方法や、オルガノハロシラン
を加水分解して微粉末二酸化珪素を混合して縮合させる
方法、オルガノハロシランと微粉末二酸化珪素の混合物
を加水分解・重合する方法等により得られるものであ
る。このシリコーンオイルコンパウンドは、実質的に微
粉末二酸化珪素とシリコーンオイルとからなり、美爪剤
中で消泡剤として作用する。
られるシリコーオイルは、分散性や消泡性、乾燥性の観
点より、液状のシリコーンオイルで25℃における粘度
が、10〜10,000mm2/s程度の範囲であること
が好ましく、100〜1,000mm2/sの範囲である
ことが特に好ましい。
に用いられる微粉末二酸化珪素は、美爪料の粘度、使用
性、乾燥性の観点より、BET法による比表面積が50
m2/g以上のものが好ましい。
中のシリコーンオイルと微粉末二酸化珪素の配合量は、
美爪料の粘度、使用性、乾燥性の観点より、シリコーン
オイルと微粉末二酸化珪素の比が、1:0.005〜
1:0.4程度であることが好ましい。
S66、KS69、KS67B(何れも、信越化学工業
社製)等として市販されているので、これを用いること
もできる。
ルコンパウンドの配合量は、使用性、乾燥性、化粧持続
性の観点より、0.1〜5%程度とすることが好まし
い。
に、通常美爪料に用いられる成分として、例えば、粉
体、色材、ニトロセルロース等の被膜形成剤、アルキッ
ド樹脂等の可塑剤、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、増粘剤、褪色防止剤、沈降防止剤、香料、防腐
剤、多価アルコール、低級アルコール、美容成分等を本
発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。
詳細に説明するが、本発明は、これら実施例等により何
ら制約されるものではない。
メチルポリシロキサン40g、メチルメタクリレート4
0g、2−エチル−ヘキシルアクリレート10g、n−
ブチルメタクリレート10gおよびトルエン100gを
混合し、続いてアゾビスイソブチロニトリル1.5gを
添加、溶解させた後、攪拌下に80〜90℃の温度範囲
内で5時間反応させ粘稠な溶液を得た。この溶液を2L
のメタノール中に注ぎ込み、グラフトポリマーを沈殿析
出せしめた。沈殿物を濾別し、乾燥させてアクリル−シ
リコーン系グラフト共重合体を得た。
グラフト共重合体を用い、常法により、表1に示す組成
で美爪料を製造した。得られた美爪料について、「塗布
時の泡の無さ」、「乾燥速度の速さ」、「化粧塗膜の平
滑性」、「化粧塗膜の光沢性」、「化粧効果の持続性」
を以下の方法により評価した。この結果も表1に併せて
示した。
「化粧塗膜の光沢性」:10名の官能検査パネルに実施
例及び比較例の美爪料を使用してもらい、上記各項目に
ついて、良好であるか否かを評価してもらった。この結
果、良好と感じた人の人数により、下記基準で評価し
た。
査パネルに実施例及び比較例の美爪料を使用してもら
い、塗布直後から指先で触れた時に跡がつかなくなるま
での時間を計り、全パネルの平均値を下記基準で評価し
た。
検査パネルに実施例及び比較例の美爪料を使用してもら
い、化粧効果の持続性(化粧膜の剥がれ具合)を下記評
価基準により点数化し、全パネルの平均値を下記判定基
準で評価した。
コーン系グラフト共重合体 注2:KS66(信越化学工業社製)
美爪料は、比較例のものに比べて、「塗布時の泡の無
さ」、「乾燥速度の速さ」、「化粧塗膜の平滑性」、
「化粧塗膜の光沢性」、「化粧効果の持続性」の全ての
項目で優れたものであった。
も塗布時に泡が発生しないため、化粧塗膜の平滑性や、
光沢性に優れたものであり、また化粧持続性も良好なも
のであった。従って、従来のものに比べ、使用性の向上
した美爪料として広く利用可能なものである。 以 上
Claims (5)
- 【請求項1】 アクリル−シリコーン系グラフト共重合
体と、シリコーンオイルコンパウンドとを含有すること
を特徴とする美爪料。 - 【請求項2】 更に他種の皮膜形成成分を含有する請求
項第1項記載の美爪料。 - 【請求項3】 他種の皮膜成分がニトロセルロースであ
る請求項第2項記載の美爪料。 - 【請求項4】 アクリル−シリコーン系グラフト共重合
体が、下式(1) 【化1】 (式中、R1はメチル基又は水素原子を、R2は場合に
よりエーテル結合1個又は2個で遮断されている直鎖状
又は分岐状の炭素鎖を有する炭素原子1〜10個の2価
の飽和炭化水素基を、R3は炭素原子1〜3個のアルキ
ル基をそれぞれ示し、hは3〜300の数を意味する)
で表される分子鎖の一端にラジカル重合性基を有するオ
ルガノポリシロキサン化合物と、アクリレート及び/又
はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマー
との共重合体である請求項第1項記載の美爪料。 - 【請求項5】 シリコーンオイルコンパウンドが実質的
に微粉末二酸化珪素とシリコーンオイルとからなるもの
である請求項第1項記載の美爪料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33137499A JP2001151642A (ja) | 1999-11-22 | 1999-11-22 | 美爪料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33137499A JP2001151642A (ja) | 1999-11-22 | 1999-11-22 | 美爪料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001151642A true JP2001151642A (ja) | 2001-06-05 |
Family
ID=18242981
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33137499A Pending JP2001151642A (ja) | 1999-11-22 | 1999-11-22 | 美爪料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001151642A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006327941A (ja) * | 2005-05-23 | 2006-12-07 | Daito Kasei Kogyo Kk | 水系美爪料 |
WO2007060710A1 (ja) * | 2005-11-22 | 2007-05-31 | Seed Co., Ltd. | 美爪料及びその製造方法 |
WO2009086260A2 (en) * | 2007-12-28 | 2009-07-09 | 3M Innovative Properties Company | Powder treated with (meth)acrylic-grafted silicone polymer and product using the same |
US8258243B2 (en) | 2007-04-27 | 2012-09-04 | 3M Innovative Properties Company | Grafted silicone polymer and products made therewith |
-
1999
- 1999-11-22 JP JP33137499A patent/JP2001151642A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009161598A (ja) * | 2007-12-28 | 2009-07-23 | Three M Innovative Properties Co | (メタ)アクリルグラフトシリコーンポリマー処理粉体及びそれを用いた製品 |
WO2009086260A3 (en) * | 2007-12-28 | 2009-10-01 | 3M Innovative Properties Company | Powder treated with (meth)acrylic-grafted silicone polymer and product using the same |
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