JPH06279232A - アイメークアップ化粧料 - Google Patents

アイメークアップ化粧料

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JPH06279232A
JPH06279232A JP9387493A JP9387493A JPH06279232A JP H06279232 A JPH06279232 A JP H06279232A JP 9387493 A JP9387493 A JP 9387493A JP 9387493 A JP9387493 A JP 9387493A JP H06279232 A JPH06279232 A JP H06279232A
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JP
Japan
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group
weight
ethylenically unsaturated
acid
monomer
Prior art date
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Pending
Application number
JP9387493A
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English (en)
Inventor
Shuichi Iida
秀一 飯田
Kazuhiro Suzuki
一弘 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Chemical Industry Co Ltd
Kose Corp
Original Assignee
Nissin Chemical Industry Co Ltd
Kose Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissin Chemical Industry Co Ltd, Kose Corp filed Critical Nissin Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP9387493A priority Critical patent/JPH06279232A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 次の成分(A)および(B)、 (A) アクリル、メタクリル系単量体をオルガノポリシロキサン化合物と 重合して得られるグラフト共重合体 6〜60重量% (B) アルカリ増粘型ポリメタクリル酸系ポリマーエマルション 0.1〜2.5重量% を含有するアイメークアップ化粧料。 【効果】 本発明のアイメークアップ化粧料は、表面タ
ック(べたつき)やひび割れ等がなく、しかも配合され
た顔料の分散状態が経時的に悪化することもないもので
あった。従って、化粧効果の持続性(化粧もち)が高
く、経時安定性の優れたアイメークアップ化粧料とし
て、アイライナー、マスカラ等に利用できるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリマーエマルション
を配合したアイメークアップ化粧料に関し、更に詳細に
は、化粧効果の持続性(化粧もち)が高く、しかも経時
安定性に優れたアイライナー、マスカラ等のアイメーク
アップ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】アイメークアップ化粧料は、その形態か
ら乳化系、ポリマーエマルション系、非水系に大きく分
類される。ポリマーエマルション系は、エマルションと
されたアクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂等のポリマー(ポ
リマーエマルション)を配合した化粧料であり、溶媒揮
散後、皮膜を形成するものである。 これは乳化系と組
み合わせて、製品化され、近年の主流となっている。
【0003】このポリマーエマルション系化粧料は、皮
膜を形成するため、一般に、耐水、耐油性は向上してい
るが、表面タック(べたつき)やひび割れ等が生じるこ
とがあり、充分な化粧もちは得られていなかった。
【0004】そして、表面タックとひび割れの改善は、
全く相反する性質を同時に化粧料に求めることになり、
その解決は極めて困難であった。 すなわち、表面タッ
キングを解消しようとすると、樹脂を硬くしなければな
らず、その結果、付着性の減少、ひび割れが発生すると
いう関係があった。従って、ポリマーエマルション系の
アイメークアップ化粧料において、表面タックのない皮
膜を得ることが望まれていた。
【0005】最近、ポリマーエマルション系化粧料にお
ける化粧もちを向上させる手段として、アクリル、メタ
クリル系単量体をオルガノポリシロキサン化合物と重合
して得られるグラフト共重合体を皮膜形成成分として配
合する方法が報告されており(特開平4−18009
号)、有利に利用されている。
【0006】しかしながら、アイメークアップ化粧料に
おいては、このグラフト共重合体を単に配合するだけで
は十分に満足の行く化粧料は得られなかった。すなわ
ち、アイメークアップ化粧料には多量の顔料を配合する
ことが多く、その場合、上記共重合体を化粧料中に配合
したときに、含まれる顔料の分散状態が経時的に悪化す
る等の問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、十分な化粧も
ちと顔料を安定に保持できるアイメークアップ化粧料の
開発が求められていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記実情に鑑
み種々検討を重ねた結果、上記グラフト共重合体と共に
アルカリ増粘型ポリメタクリル酸系ポリマーエマルショ
ンを特定割合で配合することにより、経時安定性が良好
で、しかも化粧効果に優れたアイメークアップ化粧料が
得られることを見出した。
【0009】すなわち本発明は、次の成分(A)および
(B)、 (A) アクリル、メタクリル系単量体をオルガノポリシロキサン化合物と 重合して得られるグラフト共重合体 6〜60重量% (B) アルカリ増粘型ポリメタクリル酸系ポリマーエマルション 0.1〜2.5重量% を含有することを特徴とするアイメークアップ化粧料を
提供するものである。
【0010】本発明の(A)成分であるアクリル、メタ
クリル系単量体をオルガノポリシロキサン化合物と重合
して得られるグラフト共重合体の例としては、特開平4
−18009号に開示のグラフト共重合体を挙げること
ができる。
【0011】このグラフト共重合体は、次の成分(a)
および(b)、 (a)一般式(I)
【化3】 [式中、R1、R2、R3はそれぞれ炭素数1〜20の1
価の炭化水素基及び1価のハロゲン化炭化水素基から選
択される1種又は2種以上の基であり、Yはラジカル反
応性基及びSH基を含む有機基から選択される1種又は
2種以上の基であり、Xは水素原子、1価の低級アルキ
ル基及び式R124Siで示される基(R1、R2は前
記と同じであり、R4はR1又はYと同一の基である)か
ら選択される同種又は異種の基であり、mは10,00
0以下の正の整数、nは1以上の整数である〕で表わさ
れるオルガノポリシロキサン5〜95重量部 の水中油
型エマルジョン
【0012】(b)(イ)一般式(II)
【化4】 (式中、R5は水素原子又はメチル基、R6は炭素数1〜
18のアルキル基又はアルコキシ置換アルキル基であ
る)で表わされるアクリル及びメタクリル系単量体から
選択される1種又は2種以上の単量体 70〜100重
量%
【0013】(ロ)エチレン性不飽和アミド、エチレン
性不飽和アミドのアルキロール又はアルコキシアルキル
置換化合物、オキシラン基含有エチレン性不飽和単量
体、ヒドロキシル基含有エチレン性不飽和単量体、カル
ボキシル基含有エチレン性不飽和単量体、多価アルコー
ルとアクリル酸又はメタクリル酸との完全エステル、二
塩基酸のジアリルエステル、アリルアクリレート、アリ
ルメタクリレート及びジビニルベンゼンの群から選択さ
れる1種又は2種以上の多官能性単量体 0〜10重量
【0014】(ハ)上記(イ)及び(ロ)以外の1種又
は2種以上のエチレン性不飽和単量体 0〜20重量%
からなる混合単量体〔(イ)〜(ハ)の合計100重量
%〕95〜5重量部 をラジカル重合開始剤の存在下で重合させて得たグラフ
ト共重合体である。
【0015】このグラフト重合体の製造に利用されるオ
ルガノポリシロキサンは、上記式(I)で表されるもの
であり、ベタツキのない、しなやかでなめらかな皮膚に
快い感触を付与し、耐水性等の塗膜物性を向上させるも
のである。
【0016】一般式(I)において、基R1、R2、R3
中の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、ブチル基等のアルキル基、フェニル基、トリル
基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基が例示され
る。ハロゲン化炭化水素基としては、この炭化水素基の
炭素原子に結合した水素原子の1部又は全部をハロゲン
原子で置換した基が挙げられる。
【0017】また、基Xとしては、水素原子、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基等の
炭素数1〜5の低級アルキル基及びR124Siで示
されるトリオルガノシリル基(R1、R2は前記と同じ、
4はR1又はYと同じ)が挙げられ、基Yとしてはビニ
ル基、アリル基、γ−アクリロキシプロピル基、γ−メ
タクリロキシプロピル基、γ−メルカプトプロピル基で
例示されるラジカル反応性基及びSH基含有有機基が挙
げられる。更に、mは10,000以下の正の整数であ
り、nは1以上の整数であるが、さらに好ましくは20
0<m<8,000、1<n<500の範囲にあるのが
よい。
【0018】一般式(I)で示されるオルガノポリシロ
キサンのエマルションの製造は公知の方法に従って行な
えばよく、その一つの方法は、原料として例えばオクタ
メチルシクロテトラシロキサンの如き環状低分子シロキ
サンとラジカル反応性基またはSH基を含有するジアル
コキシシラン及び/またはその加水分解物とを用い、強
アルカリ性触媒あるいは強酸性触媒の存在下に重合して
高分子量のオルガノポリシロキサンを得、しかる後に適
当な乳化剤の存在下に水中に乳化分散することによるも
のである。
【0019】また、他の一つの方法は、原料として例え
ば上記した低分子オルガノシロキサンとラジカル反応性
基またはSH基を含有するジアルコキシシラン及び/ま
たはその加水分解物とを用い、スルホン酸系界面活性剤
及び/または硫酸エステル系界面活性剤の存在下に水中
で乳化重合させることによるものである。
【0020】なお、この乳化重合の場合、同様な原料を
用い、アルキルトリメチルアンモニウムクロライドある
いはアルキルベンジルアンモニウムクロライドの如きカ
チオン系界面活性剤により水中に乳化分散させた後、適
量の水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等の強アルカリ
性物質を添加して重合させることもできる。
【0021】上記したスルホン酸系界面活性剤及び硫酸
エステル系界面活性剤は乳化剤と重合触媒を兼ねるもの
であり、その例としては次の式
【化5】 で表されるスルホン酸化合物や、ラウリル硫酸ソーダ、
ポリオキシエチレンドデシルフェニル硫酸ソーダ等が例
示される。
【0022】これらのうち、硫酸エステル塩類は乳化終
了後に陽イオン交換樹脂と接触させることにより相当す
る酸に変り、重合触媒として機能するようになる。 乳
化重合終了後は酸型となっている界面活性剤を中和して
触媒活性を消失させればよい。
【0023】また、カチオン系乳化剤としては上記の如
き第4級アンモニウム塩系を主として用い、乳化重合後
は塩基型となっている界面活性剤を中和して触媒活性を
消失させればよい。
【0024】更に、界面活性剤に由来する皮膚等への刺
激が問題となりうる場合は、重合触媒量を最低量とし、
乳化剤として、より安全性の高い界面活性剤、例えばN
−ラウロイルメチルタウリンナトリウム等のタウリン系
界面活性剤、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリ
ウム、N−ラウロイルサルコシンナトリウム等のアシル
アミノ酸系界面活性剤等を用いるのが好ましい。
【0025】なお、乳化重合後に行なう熟成の際の温度
によってオルガノポリシロキサンの分子量の大きさを調
整することができる。 従って所期の物性に応じて熟成
温度を設定すればよい。
【0026】一方、(b)成分である混合単量体は、上
記の(a)成分のオルガノポリシロキサンにグラフト共
重合させるための重合性単量体の混合物であり、下記の
(イ)〜(ハ)の3成分からなるものである。
【0027】このうち、(イ)成分は一般式(II)
【化6】 (式中、R5は水素またはメチル基、R6は炭素数1〜1
8のアルキル基もしくはアルコキシ置換アルキル基)で
表される(メタ)アクリル単量体(ここで「(メタ)ア
クリル」なる語はアクリル及びメタクリルの両者をまと
めて表すものである;以下同様)であり、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロ
ピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレー
ト、イソブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メ
タ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、オ
クチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ス
テアリル(メタ)アクリレート等のアルキル(メタ)ア
クリレート及びメトキシエチル(メタ)アクリレート、
ブトキシエチル(メタ)アクリレート等のアルコキシア
ルキル(メタ)アクリレートが例示され、これらの1種
または2種以上を組み合わせて使用される。
【0028】この(イ)成分の配合量が(b)成分中7
0重量%未満ではアクリルの特性、特に皮膜形成性、皮
膜強度、耐汗性、耐油性及び皮膚との密着性等の性能の
付与が不充分である。
【0029】また、(ロ)成分は多官能性単量体であ
り、エチレン性不飽和アミド、エチレン性不飽和アミド
のアルキロールまたはアルコキシアルキル化合物として
(メタ)アクリルアミド、ダイアセトン(メタ)アクリ
ルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N
−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−メトキ
シメチル(メタ)アクリルアミド等、オキシラン基含有
不飽和単量体としてグリシジル(メタ)アクリレート、
グリシジルアリルエーテル等、ヒドロキシル基含有不飽
和単量体として2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ
ート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート
等、カルボキシル基含有エチレン性不飽和単量体として
(メタ)アクリル酸、無水マレイン酸、クロトン酸、イ
タコン酸等、多価アルコールと(メタ)アクリル酸との
完全エステルとしてエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート
等、及びアリル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼ
ンが例示される。
【0030】これらの多官能性単量体は皮膚への密着
性、良好なセット保持力、化粧もち等を付与する目的に
使用されるものであり、使用量を増すと皮膚への密着
性、セット保持力等は向上するが、反対に化粧塗膜の風
合いは損なわれる。従って多官能性単量体の使用量は
(b)成分中0〜10重量%であり、10重量%を超え
ると風合いが目立って損なわれる。
【0031】更に(ハ)成分は、その他のエチレン性不
飽和単量体であり、上記(イ)、(ロ)成分だけでは発
現できない風合い、耐久性等を付与するために(b)成
分中0〜20重量%の範囲で使用されるが、20重量%
を超えるとアクリルの特性が損なわれるようになる。
【0032】このような単量体としてはスチレン、α−
メチルスチレン、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化
ビニリデン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、パーサ
チック酸ビニルなどが例示される。
【0033】アイメークアップ化粧料により形成される
皮膜に柔軟性を付与させるためには、この(b)成分の
ポリマー化物を柔らかくすれば良い。 そして、ポリマ
ー化物を柔らかくするためには、ポリマー化物のガラス
転移点を考慮することが望ましい。
【0034】グラフト共重合体(A)調製にあたっての
(a)成分と(b)成分の比率については、(a)成分
が5重量部〜95重量部であることが好ましい。
(a)成分が5重量部未満ではアクリル系ポリマーの欠
点である粘着感が生じ、柔軟性が乏しくなり、また、9
5重量部を超えると皮膜の強靭さ、化粧もち等が損なわ
れて実用的でない。
【0035】(a)成分と(b)成分の乳化共重合は通
常のラジカル開始剤を用いて、公知の乳化重合法により
行えばよい。
【0036】ここで使用されるラジカル重合開始剤とし
ては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸
塩、過酸化水素水、t−ブチルハイドロパーオキシド、
アゾビスアミジノプロパンのHCl 塩等の水溶性タイ
プ、ベンゾイルパーオキシド、キュメンハイドロパーオ
キサイド、ジブチルパーオキサイド、ジイソプロピルパ
ーオキシジカーボネート、クミルパーオキシネオデカノ
エート、アゾビスイソブチロニトリル等の油溶性タイプ
があげられる。 必要に応じ、酸性亜硫酸ナトリウム、
ロンガリット、L−アスコルビン酸、糖類、アミン類な
どの還元剤を併用したレドックス系も使用することがで
きる。
【0037】乳化剤としては(a)成分の乳化物中に乳
化剤が含有されているので必ずしも新たに使用しなくて
もよいが、重合中の凝塊発生防止やエマルションの安定
性向上のため、必要量の乳化剤を添加しても良い。 こ
こで使用される乳化剤としては、例えばアルキルまたは
アルキルアリル硫酸塩もしくはスルホン酸塩、アルキル
アリルコハク酸塩、及びタウリン系、アシルアミノ酸系
などのアニオン性乳化剤、アルキルトリメチルアンモニ
ウムクロライド、アルキルベンジルアンモニウムクロラ
イド等のカチオン性乳化剤、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンカルボン酸エステル等のノニ
オン性乳化剤等が好適である。
【0038】また、本発明の(B)成分であるアルカリ
増粘型ポリメタクリル酸系ポリマーエマルションは、メ
タクリル酸またはこれを主体とするモノマーを乳化重合
によって、重合もしくは共重合したものであって、メタ
クリル酸エステル、アクリル酸エステル、多官能の架橋
性モノマー等を適宜含有するものである。
【0039】このものはアルカリ性にすることで増粘
し、同時に顔料分散能、乳化能を発揮するものである。
具体的には、日本アクリル化学社製プライマルASE−
60、ローム&ハース社製ロハギッドSD−15等が挙
げられる。
【0040】本発明のアイメークアップ化粧料における
成分(A)の配合量は、全組成中6〜60重量%の範
囲、また、成分(B)の配合量は、0.1〜2.5重量%
の範囲であり、この範囲において目的とする効果が得ら
れるものである。
【0041】また、本発明アイメークアップ化粧料に
は、成分(B)を増粘させかつ化粧料のpHを調整する
為にアルカリ剤が用いられる。 このアルカリ剤として
は、特に制限されるものではなく、化粧料に許容される
ものであれば、何れも使用でき、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の無機アルカリ剤、L−アルギニ
ン等の塩基性アミノ酸、トリエタノールアミン等のアミ
ン類、アンモニア等が挙げられる。
【0042】本発明アイメークアップ化粧料は、上記必
須成分の他、通常用いられる顔料、粉体、油剤、水溶性
高分子、紫外線吸収剤、防腐剤、他の合成樹脂エマルシ
ョン、保湿剤、香料、界面活性剤、酸化防止剤、美容成
分等も本発明の効果を損なわない範囲で任意に配合可能
である。
【0043】本発明のアイメークアップ化粧料は、上記
の如き構成からなるものであり、油分を含まない顔料分
散タイプのものや、乳化系と組み合わせたタイプのもの
も含まれる。
【0044】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれら実施例になんら制約されるもの
ではない。 なお、例中の部はすべて重量部を、%はす
べて重量%を表わす。
【0045】参 考 例 1 (1)オクタメチルシクロテトラシロキサン 1500
部、環状メタクリロキシプロピルメチルポリシロキサン
3.8部及び純水 1500部を混合し、これにN−ラ
ウロイルメチルタウリンナトリウム 15部、ドデシル
ベンゼンスルホン酸 10部を添加してから、ホモミキ
サーで撹拌して乳化したのち、圧力3,000psiの
ホモジナイザーに2回通して安定なエマルションを作っ
た。
【0046】ついでこれを70℃で12時間加熱後、2
5℃まで冷却して24時間熟成した後、炭酸ナトリウム
を用いてこのエマルションのpHを7に調整し、4時間
窒素ガスを吹きこんでから、水蒸気蒸溜して揮発性のシ
ロキサンを留去し、メタクリル基を0.1モル%含有す
るポリシロキサンのエマルションが得られた。(不揮発
分45%)
【0047】(2)撹拌機、コンデンサー、温度計およ
び窒素ガス導入口を備えた反応器に上記(1)で得たポ
リシロキサンのエマルション 200部と純水 95部を
仕込み、窒素ガス気流下に器内温を30℃に調整した
後、t−ブチルハイドロパーオキサイド 0.25部、L
−アスコルビン酸 0.13部、硫酸第一鉄7水和物 0.
0005部を加えた。
【0048】次いで器内温を30℃に保ちながら、エチ
ルアクリレート 45部、メチルメタクリレート 45
部、アクリル酸 2.7部を滴下し、滴下終了後、さらに
1時間撹拌を続けて反応を完結させ、グラフト共重合体
エマルションを得た。(固形分47.6%、粘度140
cps、pH7.00)
【0049】参 考 例 2 参考例1(1)で得たポリシロキサンのエマルション
210部、純水 31部、エチルアクリレート 13.5
部、メチルメタクリレート 27部、アクリル酸1.2部
を用い、参考例1(2)と同様な操作で固形分47.2
%、粘度160cps、pH6.9のグラフト共重合体
エマルションを得た。
【0050】参 考 例 3 参考例1(1)で得たポリシロキサンのエマルション
200部、純水 90部、イソブチルアクリレート 45
部、メチルメタクリレート 45部、メタクリル酸 2.
7部を用い、参考例1(2)と同様な操作で固定分4
7.4%、粘度85cps、pH7.1のグラフト共重合
体エマルションを得た。
【0051】実 施 例 1 アイライナー: ( 処 方 ) % (1) ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸 0.2 (2) L−アルギニン 0.1 (3) ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル 0.3 (4) パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (5) 1,3−ブチレングリコール 9.5 (6) 精 製 水 30.0 (7) 黒酸化鉄 10.0
【0052】 (8) 球状ナイロン粉末 3.5 (9) マ イ カ 0.5 (10) 無水ケイ酸 4.0 (11) アルカリ増粘型ポリメタクリル酸系ポリマー エマルション* 1.6 (12) L−アルギニン 0.3 (13) 精 製 水 12.3 (14) 参考例1で得られたポリマーエマルション 27.5 * 日本アクリル化学社製 プライマルASE−60
【0053】( 製 法 ) 工程1 成分(1)〜(6)を混合する。 工程2 成分(7)〜(10)を混合粉砕する。 工程3 工程1の生成物と工程2の生成物を添加、混合
する。 工程4 成分(11)〜(14)を混合する。 工程5 工程4の生成物に、工程3の生成物を添加、混
合する。
【0054】実 施 例 2 アイライナー: ( 処 方 ) % (1) ミツロウ 5.0 (2) セチルアルコール 0.4 (3) ステアリン酸 1.0 (4) ロジン酸ペンタエリスリトール 0.5 (5) セスキオレイン酸ソルビタン 0.5 (6) モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビ タン 0.9 (7) レシチン 0.1
【0055】 (8) 黒酸化鉄 11.0 (9) 酸化チタン 0.5 (10) カオリン 0.5 (11) 1,3−ブチレングリコール 6.5 (12) 防 腐 剤 0.2 (13) 精 製 水 残 量 (14) 無水ケイ酸 0.6 (15) アルカリ増粘型ポリメタクリル酸ポリマー エマルション** 2.0 (16) トリエタノールアミン 1.1 (17) 参考例1で得られたポリマーエマルション 12.0 ** ローム&ハース社製 ロハギッドSD−15
【0056】( 製 法 ) 工程1 成分(1)〜(10)を加熱し、ロールミルで
混和する。 工程2 成分(11)〜(16)を混合する。 工程3 工程1の生成物を80℃に加熱し、これに80
℃に加熱した工程2の生成物を注入し、乳化する。 工程4 工程3の生成物を冷却後、これに成分(17)
を添加する。
【0057】実 施 例 3 マ ス カ ラ : ( 処 方 ) % (1) ミツロウ 10.0 (2) ベヘニルアルコール 1.7 (3) ステアリン酸 2.0 (4) カルナウバワックス 1.5 (5) ショ糖脂肪酸エステル 1.5 (6) セスキオレイン酸ソルビタン 0.8 (7) モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビ タン 1.5
【0058】 (8) 黒酸化鉄 11.0 (9) マ イ カ 5.0 (10) プロピレングリコール 2.5 (11) 防 腐 剤 0.05 (12) 精 製 水 残 量 (13) アルカリ増粘型ポリメタクリル酸系ポリマー エマルション+ 0.4 (14) L−アルギニン 1.1 (15) 参考例3で得たポリマーエマルション 50.0 + 日本アクリル化学社製 プライマルASE−60
【0059】( 製 法 ) 工程1 成分(1)〜(9)を加熱し、ロールミルで混
和する。 工程2 成分(10)〜(15)を混和する。 工程3 工程1の生成物を80℃に加熱し、これに80
℃に加熱した工程2の生成物を加えて乳化させ、後冷却
する。
【0060】試 験 例 実施例1で調製したアイライナー(本発明品)につい
て、その化粧品としての性能およびその経時安定性を比
較品と比較試験した。化粧品としての性能は、女性パネ
ル30名が実使用し、塗布しやすさ、液ダレのなさ、塗
布量調整のしやすさ、化粧もちの良さ、くずれ方の自然
さおよび耐水性の6項目について官能評価を行った。
【0061】評価は、各パネルが各項目について、良い
は3点、普通は2点、悪いは1点で採点し、その平均で
示した。また、経時安定性は、40℃で2ヶ月間保存
後、外観、及び少量をヘラに取り、薄く伸ばして観察す
ることにより、変化の有無を判断した。 この結果を表
1に示す。
【0062】( 比 較 品 ) 比較品1:実施例1の成分(14)をポリメタクリル酸
ブチルエマルション++に代える以外は実施例1と同様に
製造したアイライナー。++ ローム & ハース社製 プ
レキシトール P−425 比較品2:実施例1の成分(11)および成分(12)
を除き、このかわりに成分(13)の配合量を14.2
%とする以外は実施例1と同様にして製造したアイライ
ナー。
【0063】比較品3:実施例1の成分(11)〜(1
3)を次の成分に代える以外は実施例1と同様にして製
造したアイライナー。 (11) カルボキシビニルポリマー 0.5 (12) トリエタノールアミン 0.5 (13) 精 製 水 13.2
【0064】比較品4:実施例1の成分(11)〜(1
3)を次の2成分に代える以外は実施例1と同様にして
製造したアイライナー。 (11) ヒドロキシエチルセルロース 1.2 (12) 精 製 水 13.0
【0065】( 結 果 )
【0066】(注) (1)は、分離、排液が発生した。
また、(2)は、顔料の凝集が発生した。
【0067】
【0068】
【発明の効果】本発明のアイメークアップ化粧料は、表
面タック(べたつき)やひび割れ等がなく、しかも配合
された顔料の分散状態が経時的に悪化することもないも
のであった。従って、化粧効果の持続性(化粧もち)が
高く、経時安定性の優れたアイメークアップ化粧料とし
て、アイライナー、マスカラ等に利用できるものであ
る。 以 上

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)および(B)、 (A) アクリル、メタクリル系単量体をオルガノポリシロキサン化合物と 重合して得られるグラフト共重合体 6〜60重量% (B) アルカリ増粘型ポリメタクリル酸系ポリマーエマルション 0.1〜2.5重量% を含有することを特徴とするアイメークアップ化粧料。
  2. 【請求項2】 成分(A)のグラフト共重合体が、次の
    成分(a)および(b)、 (a)一般式(I) 【化1】 [式中、R1、R2、R3はそれぞれ炭素数1〜20の1
    価の炭化水素基及び1価のハロゲン化炭化水素基から選
    択される1種又は2種以上の基であり、Yはラジカル反
    応性基及びSH基を含む有機基から選択される1種又は
    2種以上の基であり、Xは水素原子、1価の低級アルキ
    ル基及び式R124Siで示される基(R1、R2は前
    記と同じであり、R4はR1又はYと同一の基である)か
    ら選択される同種又は異種の基であり、mは10,00
    0以下の正の整数、nは1以上の整数である〕で表わさ
    れるオルガノポリシロキサン5〜95重量部 の水中油
    型エマルジョン (b)(イ)一般式(II) 【化2】 (式中、R5は水素原子又はメチル基、R6は炭素数1〜
    18のアルキル基又はアルコキシ置換アルキル基であ
    る)で表わされるアクリル及びメタクリル系単量体から
    選択される1種又は2種以上の単量体 70〜100重
    量% (ロ)エチレン性不飽和アミド、エチレン性不飽和アミ
    ドのアルキロール又はアルコキシアルキル置換化合物、
    オキシラン基含有エチレン性不飽和単量体、ヒドロキシ
    ル基含有エチレン性不飽和単量体、カルボキシル基含有
    エチレン性不飽和単量体、多価アルコールとアクリル酸
    又はメタクリル酸との完全エステル、二塩基酸のジアリ
    ルエステル、アリルアクリレート、アリルメタクリレー
    ト及びジビニルベンゼンの群から選択される1種又は2
    種以上の多官能性単量体 0〜10重量% (ハ)上記(イ)及び(ロ)以外の1種又は2種以上の
    エチレン性不飽和単量体 0〜20重量%からなる混合
    単量体〔(イ)〜(ハ)の合計100重量%〕95〜5
    重量部 をラジカル重合開始剤の存在下で重合させて得たグラフ
    ト共重合体である請求項第1項記載のアイメークアップ
    化粧料。
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