JPH0627126U - 集積包装用熱収縮性フイルム - Google Patents

集積包装用熱収縮性フイルム

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JPH0627126U
JPH0627126U JP7004192U JP7004192U JPH0627126U JP H0627126 U JPH0627126 U JP H0627126U JP 7004192 U JP7004192 U JP 7004192U JP 7004192 U JP7004192 U JP 7004192U JP H0627126 U JPH0627126 U JP H0627126U
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力 中村
雅行 城川
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冨士シール工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 缶ジユース等の複数個の物品を熱収縮性プラ
スチツクフイルムからなるスリーブで包囲し、スリーブ
を加熱してその熱収縮力で被包固定する集積包装におい
て、スリーブの左右の開口端縁部のゆがみ・シワの発生
(包装体の美観や、集積包装の安定性が損なわれる)を
防止する。 【構成】 スリーブ20の左右の開口端縁部21(物品
列の左右の側面より外方へ突出する部分)となるフイル
ム表面に、シリコーン樹脂、ニトロセルロース、または
ウレタン樹脂等の薄い被膜を形成して、スリーブの加熱
処理過程で、開口端縁部21のフイルム同士が癒着して
ブロツキングが生じるのを防止する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、複数個の物品(商品)を一まとめにして集積包装するための包装用 スリーブの成形材料である熱収縮性プラスチツクフイルムの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
飲料、調味料、その他を缶、瓶、箱等の容器に充填包装した商品の運搬・保管 、店頭陳列、持ち運び等の便利のために、その複数個を一まとめにし、熱収縮性 プラスチツクフイルムからなるスリーブで包囲し、スリーブの熱収縮力を締付け 力として結束固定し集積包装体とすることは公知である。 図4において、10は集積包装される物品、20は熱収縮性プラスチツクフイ ルム(例えば、延伸加工されたポリエチレンフイルム)からなるスリーブである 。この例における物品10は、缶を包装容器とする缶ジユース等の商品であり、 図では、その半ダースの物品を直立姿勢で2列に配列して集積包装する例を示し ている。 スリーブ20は、配列された物品10群の列(物品列)の長さより長い胴長を 有し、その左右の開口端縁部21を物品列の左右の側面より外側へ突出させて物 品列を包囲している。そのスリーブ20に、熱風吹付け、赤外線照射等の加熱処 理を施して熱収縮を生じさせることにより、スリーブの熱収縮力を締付け力とし て物品列を被包固定した集積包装体が形成される。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように物品列をスリーブで被包固定した集積包装体は、その美観、およ び包装形態の安定性等の点から、図2に示すように、スリーブ20にゆがみがな く、スリーブの左右の開口端縁部21が、物品列の左右の側面に正しく位置して その周囲を一様に抱き込むように物品列を密着被包していることが望ましい。 しかしながら、そのような包装形態に仕上げることは容易でなく、図5に示す ように、物品列の左右の側面を抱き込むスリーブ20の開口端縁部21に著しい ゆがみとシワを生じた形態を呈することも少なくない。
【0004】 このスリーブ20のゆがみとシワの発生は、スリーブ20を熱収縮させるため の加熱処理過程でスリーブの開口端縁部21に、フイルム同士の癒着による重な り(ブロツキング)が生じることによる。すなわち、その加熱処理過程において 、スリーブ20は、昇温と共にそのフイルム表面に粘着性(フイルム表面同士が 接触すると、接触部分が癒着し易い状態)が生じる一方、そのフイルムはもとも と薄手軟質で腰の弱いものであるうえ、加熱に伴つてより柔軟な状態となるため 、スリーブの開口端縁部21(物品列の左右の側面より外方へ突出している)に 垂れ下がりや湾曲変形に伴うフイルム表面同士(外側面同士、内側面同士、また は外側面と内側面)の接触が生じ、しかも加熱媒体である熱風等の吹付け流によ るフイルムの不規則な揺れ・翩転の動きが加わつて、フイルム同士の接触頻度が 増し、接触部分の表面同士の癒着によるブロツキングが生じる。 このため、スリーブ20の左右の開口端縁部21は開口形状が変形、ねじれを 有する状態となり、そのままフイルムの熱収縮が進行し、結果として、その集積 包装体は図5に示したようにスリーブ20のゆがみ・シワの著しいものとなる。 この傾向は、ポリエチレン系フイルムのスリーブを使用する場合に特に顕著であ る。 この集積包装の仕上がり不良は、商品の美観を著しく損なうばかりか、包装の 安定性を損ない、流通過程で、その荷姿の崩れを生じる原因ともなる。 本考案は集積包装における上記問題を解決するための改良されたスリーブ用熱 収縮性フイルムを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の集積包装用熱収縮性フイルムは、包装しようとする複数の物品からな る物品列の左右の側面より外方へ突出するスリーブの開口端縁部となる部分のフ イルム表面に、加熱処理過程におけるフイルム表面同士の癒着を防止するための 被膜が形成されていることを特徴としている。
【0006】
【作用】
上記熱収縮性フイルムを使用して形成したスリーブによる集積包装においては 、スリーブの加熱処理過程で開口端縁部21のフイルム表面同士が接触しても、 フイルム表面に形成されている被膜でフイルム同士の癒着は防止され、ゆがみの ない開口形状が保たれるので、開口端縁部21の熱収縮は、その周方向および幅 方向(スリーブ胴長方向)ともムラなく進行する。その偏りのない熱収縮が達成 される結果として、図2に示すように、スリーブ20の左右の開口端縁部21は 物品列の左右の側面に正しく位置して物品列を抱き込み、ゆがみ・シワのない健 全な包装形態に仕上げられる。
【0007】 以下、本考案について実施例を示す図面を参照して説明する。各図中、前記図 4、図5における部材と同じ部材には同一の符号を付している。 図1は本考案の熱収縮性フイルムからなるスリーブで物品列を包囲した状態( 加熱処理前)を示している。図2は加熱処理による包装の仕上がり状態である。 図中、22は、スリーブ20の左右の開口端縁部21に形成された、癒着防止 のための被膜である。被膜22は、例えば離型性を有するシリコーン樹脂、耐熱 性を有するニトロセルロース、あるいはウレタン樹脂等を膜材料とし、印刷によ り形成することができる。膜厚は、数ミクロンメートル以下(例えば、約1〜3 μm)であつてよい。
【0008】 被膜22は、スリーブの左右の開口端縁部21のそれぞれの内側面に、その周 方向に間断のない連続膜面として形成するのが好ましい。また、加熱処理過程に おける開口端縁部21のフイルム表面の接触は、その内側面同士の間だけでなく 、内側面と外側面との間、または外側面同士の間でも生じる場合があるので、内 周面側だけでなく、外周面にも形成しておくのが好ましい。 なお、被膜22は、必ずしもスリーブの開口端縁部21の幅方向の全体(物品 列の左右の側面より外方に突出した部分の全表面)に形成する必要はなく、フイ ルムの表面同士の接触・重なりを生じるおそれがある幅領域W2 に限定して形成 すればよい。例えば、開口径が約120〜180mmで、物品列の左右の側面か らの突出幅寸法W1 が約40〜70mmのサイズを有するスリーブ20では、開 口端の縁線からの幅寸法W2 が約20〜40mmとなる幅領域に限定してその開 口端縁部21に被膜22を形成した場合にも十分に好結果を得ることができる。
【0009】 スリーブ20の熱収縮性プラスチツクフイルムは、物品列を被包固定し得る強 度を有するものであれば、その材種の選択に制限はなく種々のフイルムを使用す ることができる。例えばポリエチレンフイルムは、安価な包装材として汎用され ている反面、軟化点と、熱収縮温度とが比較的接近しているため、スリーブとし ての使用において開口端縁部21のブロツキングを生じ易いが、本考案によれば 、そのような不具合を生じず、使い勝手の良いスリーブとして美麗な集積包装体 に仕上げることができる。
【0010】 スリーブ20の開口端縁部21の被膜22は、図3(1)のように、スリーブ に成形される前の熱収縮性フイルム20’の左右の端縁に印刷等により形成して おけばよい。この場合、フイルムの長手方向に、スリーブ20の周長に対応する 一定の間隔をおいて、被膜形成を省略した部分25,25…を設けておき、同図 (2)に示すように、その部分25をスリーブ成形のための接着代とすればよい 。
【0011】 本考案の熱収縮性フイルムからなるスリーブを使用する集積包装は、通常のそ れと同様、例えば、包装しようとする物品群を所定の荷姿に配列してコンベアで 移動させながら、本考案の熱収縮性フイルムで、物品列を包囲するスリーブ20 を成形し、ついで加熱処理を加えて熱収縮を行わせればよい。 図では、缶容器を用いた物品10を被包装物品とし、その半ダースを2列に並 べて集積包装する例を示しているが、その配列形態、集積個数は任意であり、ま た缶容器に限らず、箱容器等等の集積包装にも同様に適用されることは言うまで もない。
【0012】
【考案の効果】 本考案によれば、熱収縮性スリーブを使用する集積包装において、物品列の左 右の側面を抱き込むスリーブの左右の開口端縁部にゆがみ・シワ等を生じさせず 、美麗な集積包装体を形成することができる。従つて、商品価値が高められ、ま た流通過程で荷姿の崩れを生じず、強固で安定した包装形態が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の熱収縮性フイルムで成形されたスリー
ブとその物品列の包囲状態の例を示す斜視図である。
【図2】図1のスリーブを使用した集積包装体の仕上が
り形態を示す斜視図である。
【図3】本考案のスリーブ成形用熱収縮性フイルムの例
を示す図である。
【図4】従来のスリーブとその物品列の包囲状態を示す
斜視図である。
【図5】従来のスリーブを使用した集積包装体のスリー
ブのゆがみを示す斜視図である。
【符号の説明】
10:被包装物品,20:スリーブ,21:開口端縁
部,22:被膜,20’:スリーブ成形前のフイルム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積包装される複数個の物品の物品列の
    長さより長い胴長を有する熱収縮性プラスチツクフイル
    ムからなるスリーブで物品列を包囲し、スリーブの加熱
    処理により生じる熱収縮力を物品列に対する締付け力と
    して物品列を被包固定するようにした集積包装に使用さ
    れる上記熱収縮性プラスチツクフイルムにおいて、物品
    列の左右の側面より外方に突出するスリーブの開口端縁
    部21となる部分のフイルム表面に、加熱処理過程での
    フイルムの表面同士の癒着を防止するための被膜22が
    形成されていることを特徴とする集積包装用熱収縮性フ
    イルム。
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