JPH06269559A - ペレット洗浄機用のバケット - Google Patents

ペレット洗浄機用のバケット

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JPH06269559A
JPH06269559A JP6423493A JP6423493A JPH06269559A JP H06269559 A JPH06269559 A JP H06269559A JP 6423493 A JP6423493 A JP 6423493A JP 6423493 A JP6423493 A JP 6423493A JP H06269559 A JPH06269559 A JP H06269559A
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pellet
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Fukuichiro Sano
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NAGOYA SEIKO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パチンコ玉や遊技用メダルの研磨に用いるペ
レットを洗浄する際に、ペレットが洗浄用バケットの側
壁面に張り付かない様にすること。 【構成】 ペレット洗浄用のバケット13は、すすぎ水
を抜くために千鳥にニ列だけ配列された側面孔89を備
えている。この側面孔89は、洗浄の際には洗浄液に浸
からず、かつ、すすぎの際にはすすぎ水に没する位置に
設けられている。また、側面孔89の総面積は、装着す
る洗浄槽の排水孔の面積の1.6倍にしてある。さら
に、バケット内面には突起物を設けないように、取っ手
用のブラケット93は、外面に取り付けてある。側面孔
89が細幅で、すすぎの際に全てが常に水に洗われるの
で、ここにペレットが張り付いたままにならない。ま
た、内面突起物によるペレットの堆積もない。そして、
側面孔89から抜ける水の量は適量となり、撹拌を良好
とし、ペレット洗浄効果を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パチンコ球や遊技用メ
ダルの研磨に使うペレットを洗浄するペレット洗浄機で
用いられるペレット洗浄機用のバケットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パチンコ球や遊技用メダルを
研磨するために用いられるペレットを、洗浄液の中で撹
拌して、ペレットの表面に付着した汚れを落とすペレッ
ト洗浄機が知られている。このペレット洗浄機では、洗
浄槽に設置されるバケットにペレットを入れて、バケッ
ト内に流入した洗浄液と共に撹拌して洗浄し、続いて流
水中で撹拌して洗剤分をすすぎ、温風によって乾燥する
といった一連の動作が、スイッチ操作による設定に基づ
いて自動的に行われる。
【0003】ところで、このようなペレット洗浄機で用
いられるバケット101は、例えば、図13に示すよう
に、底面には全面にわたって複数の底面孔103が穿設
されている。また、側面には、バケット101の上縁か
ら相当幅で全周を取り巻く範囲に、複数の側面孔105
が穿設されている(図中は一部省略)。そして、洗浄の
際には、底面孔103から所定量の洗浄液がバケット内
に流入し、一方、すすぎの際には、底面孔103から水
が流入し続け、ペレットの洗剤分をすすいだ水が、側面
孔105から溢流するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の技術
によれば、側面孔105は上縁から相当幅の範囲に穿設
されていた。そして、洗浄やすすぎの際には、図中一点
鎖線で示した、側面孔105の中程辺りまで洗浄液がす
り鉢状に盛り上がっていた。このため、洗浄液は、比較
的下方にある側面孔105bから主に溢流していた。逆
に、比較的上方にある側面孔105aは、洗浄液に浸か
っていなかった。
【0005】一方、洗浄液が撹拌されると、側面孔10
5より水が溢れ出ることで、水流がペレットを回そうと
する力を失って、濡れたペレットがバケット101の側
面に沿って押し上げられていた。このとき、濡れたペレ
ットが、洗浄液に浸からない側面孔105aにまで押し
上げられると、洗浄液だけが溢流してしまい、ペレット
はそのまま落ちずに張り付いた状態になりやすかった。
そして、ペレットが付着しているところへ、さらに別の
濡れたペレットが押し上げられると、次々と側面孔10
5a近辺にペレットが付着し、大量のペレットがバケッ
ト101の側面に堆積してしまっていた。
【0006】また、バケット101を吊下げて運搬する
ための手下げ部材107が、バケット101の内周面に
設けられたブラケット109に引っかけて取り付けられ
ていたため、すすぎの際にブラケット109にペレット
が引っかかり、ブラケット109の近傍にペレットが張
り付いて堆積していた。
【0007】これらの結果、側面孔105に付着したペ
レットや、ブラケット109の近傍に堆積したペレット
は洗浄液中で撹拌されず、十分に洗浄やすすぎがなされ
ないままに再使用されていた。そこで本発明は、撹拌中
にペレットが側面に付着せず、良好な洗浄効果を得るこ
とができるペレット洗浄機用のバケットを提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】上述した目的
を達成するために、本発明は課題を解決するための手段
を次の通り構成した。すなわち、本発明の請求項1に記
載の通り、パチンコ球や遊技用メダルの研磨に使うペレ
ットを、洗浄液と共に撹拌して洗浄するペレット洗浄機
の、洗浄槽に装着されるペレット洗浄機用のバケットで
あって、底面に穿設された、洗浄時およびすすぎ時に水
を流入させる底面小孔群と、側面に穿設された、すすぎ
時にすすぎ水を溢流させる側面小孔群とを備え、バケッ
トの内面は、少なくともすすぎの際にすすぎ水に没する
部分は、水流を大きく乱すような突設物がない、滑らか
な曲面となっていて、前記側面小孔群は、最下部が、洗
浄の際に撹拌されてすり鉢状になる洗浄液の液面より上
に位置し、かつ、最上部が、すすぎの際に撹拌されてす
り鉢状になるすすぎ水の水面より下に位置していること
を特徴とするペレット洗浄機用のバケットの構成がそれ
である。
【0009】前記構成を有する本発明のペレット洗浄機
用のバケットによれば、すすぎの際に、撹拌されてすす
ぎ水がすり鉢状になると、側面小孔群の最上部がすすぎ
水に没するので、すすぎの最中には、全ての側面小孔群
が常に水流に洗われる。また、すすぎ水に没する高さよ
り上には側面小孔群がない。このため、たまたま水流が
波うつなどしてペレットが持ち上げられても、ペレット
は洗浄液と共にバケット内へ流れ落ちる。この結果、ペ
レットが張り付いたまま落ちてこなくなることはない。
【0010】また、洗浄時の水位は、すすぎ時の水位よ
り低く設定されているが、洗浄の際に、撹拌されて洗浄
液がすり鉢状になっても、側面小孔群は洗浄液に浸から
ない位置にある。このため、洗浄時にペレットが側面小
孔群に張り付くことはない。しかも、撹拌されて発生す
る水流の勢いが、側面小孔群から抜けてしまうことがな
いので、洗浄効果は高くなる。
【0011】さらに、バケット内面のすすぎ水に没する
部分は、突設物のない滑らかな曲面となっているので、
水流が乱れず、ペレットが引っかかって堆積するような
こともなく、より洗浄効果が上がる。また、次の通り構
成すると、水流がバケット内で循環し、かつ、すすぎ水
の排水も良好になされるバケットが得られる。
【0012】すなわち、本発明の請求項2に記載の通
り、前記側面小孔群の面積の総和が、ペレット洗浄機の
洗浄槽に設けられた排水口の面積のほぼ1.5〜2倍で
あることを特徴とするペレット洗浄機用のバケットの構
成がそれである。前記構成を有する本発明の請求項2記
載のペレット洗浄機用のバケットによれば、側面小孔群
の面積の総和は、排水口の面積のほぼ1.5〜2倍にな
っている。この結果、排水される量に見合ったすすぎ水
が、側面小孔群から十分に溢流する。したがって、バケ
ットの上縁からペレットが溢れ出てしまうことはない。
一方、必要以上に孔が開けられているわけでもないの
で、すすぎ水が溢流しすぎることもない。この結果、す
すぎ水が適当にバケット内を循環して、撹拌効果も高く
なる。また、側面小孔群の設けられる幅が従来より狭く
なり、ペレットが付着し易い範囲そのものが狭くなる。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。初めに、図1〜図4によって、本発明の一実施例
であるペレット洗浄機1の概略を説明する。これらの図
1〜図4は、ペレット洗浄機1の内部構成を明らかにす
るために、一部を破断、省略、あるいは簡略化して示し
てあり、図1は正面図、図2は右側面図、図3は背面
図、図4は平面図である。
【0014】このペレット洗浄機1は、本体フレーム
(図示略)に固定されたモーター3と、モーター3の出
力軸と同一軸線を軸に回動するアーム5と、モーター3
によって回転駆動されるセンターシャフト7と、センタ
ーシャフト7にモーター3の駆動力を伝えるVベルト9
と、センターシャフト7の下端に設けられた撹拌プレー
ト11とからなる駆動部を備えている(図1参照)。
【0015】また、ペレットを入れるバケット13が、
洗浄液の満たされる洗浄槽15に出し入れ自在に設置さ
れている。この洗浄槽15の下面には、給排水を行うた
めの給排水穴17が開けられている。給水の際には、給
水口21から供給される水が、給水管22を通って通風
管23の下端から樋25に落ち、樋25に連通する給排
水穴17から洗浄槽15に流入する(図1,図2参
照)。一方、排水の際には、洗浄槽15内の洗浄液が、
給排水穴17を通って樋25に流出し、U字配管29、
排水管31を通って外部に流出する(図1,図2参
照)。排水管31の途中にはバルブ33が設けられ、給
水時には閉じられ、排水時には開かれる。さらに、洗浄
槽15の側面にも排水管35が設けられている(図3参
照)。この排水管35からは、洗浄槽15に過剰に供給
された水が溢流する。排水管35から溢流した水は、バ
ルブ33より下流で排水管31に流入する。したがっ
て、排水管35からは、バルブ33の開閉によらず排水
がなされる。なお、給排水穴17は、図示しない網によ
って覆われて、ペレットやゴミなどが、排水管31等に
流れ込まないようにしてある。
【0016】さらに、樋25には、樋25内部の水がな
くなって排水が完了したことを検出するために、排水セ
ンサ37が設けられている(図2参照)。また、洗浄槽
15の側面には、洗浄槽15に水が満たされて給水が完
了したことを検出するために、給水センサ39が設けら
れている(図3参照)。排水センサ37、給水センサ3
9は、共に、水に浸かることによって導通する導通セン
サである。
【0017】加えて、本体フレーム(図示略)には、ブ
ロア41が取り付けられ、通風管43を介して通風管2
3の上側からエアを供給するように構成されている(図
2,図3参照)。通風管43の途中にはヒーター45が
配設され、通風管43の中を通るエアを加熱するように
なっている。通風管23の上側から吹き込んだ温風は、
樋25を通って給排水穴17から洗浄槽15の中へ吹き
出すことになる。さらに、給排水穴17からエアを吹き
出しているときには、洗浄槽15内に残留する水が、洗
浄槽15の底で、バケット13の外側にある排水穴46
を通って、U字配管29へ抜けるようになっている(図
4参照)。この排水穴46も、給排水穴17と同様、網
(図示略)によって覆われている。
【0018】なお、操作ボックス47には、電源スイッ
チ、洗浄時間などを設定するタイマー、洗浄を開始する
ためのスタートボタンなど、ペレット洗浄機1を操作す
るためのスイッチ類が設けられている。以上のように構
成されたペレット洗浄機1は、操作ボックス47のスイ
ッチ類の設定に基づいて、洗浄、すすぎ、乾燥の順で、
自動的にペレットの洗浄を行う。洗浄、すすぎ、乾燥を
行う時間は、それぞれタイマーにて設定する。
【0019】まず、洗浄開始の指示をすると、給水口2
1から水が供給され、洗浄槽15内に貯まっていく。洗
剤は、洗浄槽15の上から別途作業者によって適宜投入
される。給水センサ39によって水位が規定水位に達し
たことが検知されると、給水が止められる。次に、モー
ター3が駆動され、撹拌プレート11が回転して撹拌洗
浄がなされる。タイマーで設定した所定時間が経過する
とモーター3が止められて洗浄が終わる。そして、バル
ブ33が開かれて排水がなされる。排水センサ37によ
って排水の完了が検知されると、バルブ33が閉じられ
る。
【0020】次に、すすぎを行うために、給水口21か
ら再び水が供給される。給水センサ39によって水位が
規定水位に達したことが検知されると、モーター3が駆
動され、撹拌プレート11が回転してすすぎがなされ
る。すすぎのときは、給水口21からの給水が続けられ
ているため、過剰となる洗浄槽15内の水は排水管35
へと溢流する。そして、所定時間が経過するとモーター
3と給水口21からの給水が止められ、すすぎが終わ
る。そして、バルブ33が開かれて排水がなされる。
【0021】排水センサ37によって排水の完了が検知
されると、ブロア41から洗浄槽15内に温風が吹き込
まれる。このとき、ペレット同士の隙間に残存している
水は、徐々に滴り落ちる。滴り落ちた水は、給排水穴1
7から少しずつ排水管31に流れ込む。また、このとき
洗浄槽15内に残留する水は、排水穴46からも流れ出
て、U字配管29の上部から排水管31に流れ込む。こ
のため、乾燥の最中にも排水がなされるように、バルブ
33は開けたままにしてある。しかし、U字配管29に
は水が貯っているので、ブロア41からの温風は排水管
31へ抜けることがなく、洗浄槽15へ無駄なく吹き込
む。そして、所定時間が経過するとブロア41が止めら
れ、ペレット洗浄機1の一連の動作が終了する。
【0022】次に、ペレット洗浄機1の駆動部につい
て、さらに詳しく説明する。駆動部を構成するアーム5
は、図4に一点鎖線で示したように、グリップ49を持
って水平に回動させることができ、洗浄時には図中実線
で示した位置に、バケット13を取り出すときには図中
二点鎖線で示した位置に、それぞれ回動させて使用す
る。
【0023】センターシャフト7は、図5に示すよう
に、ベアリング51によって支承される回転軸53の軸
心に、摺動自在に挿通されている。センターシャフト7
の上端には抜け止め部材55が固定され、センターシャ
フト7が抜け落ちるのを防止している。抜け止め部材5
5には、断面略半月形の凸部55aが下向きに突設され
ている。また、回転軸53にも、断面略半月形の凸部5
3aが上向きに突設されている。そして、これら凸部5
3aと凸部55aとが噛み合ってクラッチが形成されて
いる。この噛み合いは、センターシャフト7の自重によ
って維持され、回転軸53が回転されるとセンターシャ
フト7が回転されることになる。
【0024】回転軸53には、プーリー57が取り付け
られ、モーター3の出力軸に取り付けられたプーリー5
9との間をVベルト9によって結ばれている。なお、V
ベルト9は、テンションローラ61によって張力が調整
されている。本体フレーム(図示略)には、ソレノイド
65が取り付けられ、ソレノイド65の可動部にはL字
形のストッパープレート67が連結されている。このス
トッパープレート67は、ソレノイド65に通電すると
上昇させられる。ストッパープレート67の上昇は、ス
トッパープレート67の下方に配設されたリミットスイ
ッチ69によって検知できる。
【0025】ここで、ソレノイド65、ストッパープレ
ート67、及びリミットスイッチ69の動作について説
明する。ソレノイド65は、操作ボックス47に設けら
れた洗浄開始ボタンを押すと通電して、ストッパープレ
ート67を上昇させる。このとき、アーム5が正しい回
動位置にあれば、アーム5の下面に開けられたロック穴
71にストッパープレート67の端部67aが入り込
む。この結果、アーム5はロックされて、通電中に誤っ
てアーム5を回動させてしまうことが防止される。スト
ッパープレート67が上昇したことは、リミットスイッ
チ69によって検知され、洗浄槽15への給水が始ま
り、以降、上述した洗浄の処理に入る。
【0026】一方、アーム5が正しい回動位置にない場
合には、ストッパープレート67の端部67aがロック
穴71に入り込めず、ストッパープレート67の上昇が
阻まれる。ソレノイド65に数秒間通電したにもかかわ
らず、リミットスイッチ69がストッパープレート67
の上昇を検知しない場合には、ソレノイド65への通電
が停止される。これにより、ソレノイド65の焼損が防
止される。また、ソレノイド65への通電が停止された
場合は、洗浄槽15への給水も開始されない。したがっ
て、給水以降の処理も続かず、例えば、アーム5が洗浄
位置にないまま撹拌プレート11を回転させてしまうな
どといったことは一切ない。
【0027】さて、ソレノイド65への通電がなされて
いないとき、すなわち、洗浄開始前や洗浄終了後には、
図6に示すように、ストッパープレート67が下降し
て、アーム5のロックが解除されている。したがって、
このときにはアーム5を水平に回動させることができ
る。アーム5の回動に当たっては、まず、ノブ75を引
っ張って、センターシャフト7を上へ引き上げる。そし
て、センターシャフト7の下端に固定された撹拌プレー
ト11を、アーム5の下側にL字形の金具を互い違いに
取り付けて形成された羽根受け77に載せる。すると、
センターシャフト7は持ち上げた状態で維持される。し
たがって、この状態でアーム5を回動させれば、センタ
ーシャフト7や撹拌プレート11を洗浄槽15にぶつけ
ることはない。
【0028】なお、アーム5の所定位置には、図4に示
すように、ボール81を押え込む板バネ83が取り付け
られている。また、モーター3の上面にあるモーターフ
ランジ85には、洗浄位置および収納位置に位置決めし
たときに、ボール81がはまり込む位置決め穴(図示
略)が穿設されている。したがって、ボール81が位置
決め穴にはまり込むまでアーム5を回動させるだけで、
洗浄位置および収納位置への位置決めが簡単かつ正確に
できる。
【0029】以上説明したように、ペレット洗浄機1で
は、アーム5を回動させるだけでバケット13の出し入
れができる。このアーム5にはモーター3の重量がかか
っていないので、作業者は、簡単にアーム5を回動させ
ることができ、作業が楽になる。また、アーム5は、従
来のように、持ち上げて立てかけるものではないので、
アーム5が倒れて手を挟んだりするような事故も起きな
い。また、モーター3の重量が増えても、アーム5の扱
いやすさは変わらないので、大型のモーターを使って洗
浄能力を高めることもできる。しかも、アーム5を回動
させても、本体から大きくはみ出さないので、装置本体
の設置面積以上に余分なスペースを取る必要がなく、便
利である。
【0030】さらに、アーム5が正しい位置にある時に
しか洗浄動作を開始しないので、撹拌プレート11を誤
って回転させたりするようなことはなく、安全性が高
い。加えて、洗浄動作中には、アーム5の回動がロック
されているので、例えば、誤ってアーム5を回動させて
しまうことがなく、回転する撹拌プレート11によって
洗浄槽15などを損傷するようなこともない。また、モ
ーター3が振動するような場合にも、振動によってアー
ム5が正しい位置からずれるようなことはない。
【0031】次に、撹拌プレート11について説明す
る。撹拌プレート11は、図7(A)に示すように、端
部が斜めにカットされた長尺な平行四辺形になってい
る。この撹拌プレート11は、左回りに回転されるの
で、短辺11aは、撹拌プレート11の回転方向に対す
る後退面をなしている。
【0032】さて、撹拌プレート11が回転すると、長
辺11bは周方向へ回転させる力を、ペレットや洗浄液
に対して加え、バケット13の中の洗浄液に左回りの渦
を生じさせる。このとき、後退面をなす短辺11aは、
渦の中心から外側の方向へ向かって押し出す力(図中矢
印F1)を、ペレットや洗浄液に対して加える。
【0033】このため、洗浄液は、図7(B)に矢印で
示すように、上下にも激しく撹拌される。例えば、15
kgのペレットが洗浄できるタイプのペレット洗浄機に
おいて、従来使われていた長尺な矩形の撹拌プレートで
は、図中二点鎖線で示すように、すり鉢状になった渦の
高さH1が50mm程度であったのに対し、本実施例の
撹拌プレート11では、図中実線で示すように、渦の高
さH2が80mm程度に達し、従来より激しく上下に撹
拌されていることが明きらかである。したがって、この
撹拌プレート11を用いるだけで、モーター3を大型化
することなく洗浄能力を高めることができる。
【0034】次に、バケット13及び洗浄槽15につい
て説明する。バケット13の底面13aには、図8
(A)に示すように、底面孔87,87,…が、底面1
3aの全面にわたって開けられている(一部図示省
略)。また、バケット13の側面13bにも、図8
(B)に示すように、側面孔89,89,…が、周方向
へ千鳥配列で2列に並べて全周にわたって開けられてい
る(一部図示省略)。実施例では、底面孔87、側面孔
89共に、直径が1.6mmで、底面孔87同士あるい
は側面孔89同士の中心間距離は2.5mmである。ま
た、図9に示すように、側面孔89は千鳥配列で並べて
あるので、側面孔89が開けられている有効幅Wは、3
mm強となっている。ところで、洗浄されるペレット
は、直径約2mm、高さ約3mmの略円柱状の合成樹脂
の粒である。したがって、底面孔87、側面孔89共
に、水などを通すが、ペレットは通さない。
【0035】さて、側面穴89の設けられている高さ
は、洗浄時の水位とすすぎ時の水位との関係から決めら
れている。すすぎ時の水位は、給水し続けていることに
より洗浄時の水位より高い位置にある。そこで、洗浄の
際にすり鉢上に盛り上がる洗浄液面より僅かに高い位置
で、かつ、すすぎの際にすり鉢上に盛り上がるすすぎ水
面より僅かに低い位置になるように、側面穴89の位置
を決めてある。つまり、洗浄の際には、側面孔89が洗
浄液に浸からず、すすぎの際には、側面孔89は完全に
水面下に没することになる。
【0036】また、バケット13には、図10に示すよ
うに、手下げ部材91が、ブラケット93に引っかけて
取り付けられている。ブラケット93は、図示するよう
に、バケット13の外周面に固定されているので、バケ
ット13の内周面側は、何ら突起物のない滑らかな曲面
となっている。
【0037】このバケット13は、図8に示すように、
洗浄槽15の中へ入れられる。洗浄やすすぎの際には、
給排水穴17から洗浄槽15内へ流入した水が、バケッ
ト13下面の底面孔87からバケット13内に流入す
る。また、乾燥の際にはブロア41によって送られる温
風が、底面孔87からバケット13内へ導かれる。
【0038】洗浄の場合は、前述のようにすり鉢状の渦
が発生して渦の外周部の水位が上昇するが、上昇した水
位が側面孔89の設けられた位置より、僅かに下となる
ように水量が設定されている。このため、撹拌される洗
浄液が、側面孔89から抜けて撹拌力が弱まってしまう
ことがない。また、すすぎの場合は、給水が続けられて
洗浄時より水位が上昇するが、側面孔89が水面下に没
したところで、給水される水量と側面孔89から溢流す
る水量とがバランスして、水位がそれ以上は上昇しなく
なる。このため、バケット13の上方からペレットが溢
れ出すことはなく、洗剤や汚れを含んだ水だけが、側面
孔89から抜けてゆく。
【0039】すすぎの際に、バケット13の側面孔89
から抜けた汚水は、一旦、洗浄槽15へ溢流し、次いで
洗浄槽15に開けられた排水口95から排水管35へ流
れ出る。実施例では、洗浄時に洗浄槽15内に給水され
る規定水位と、側面孔89の下端位置との中間の位置
に、排水口95の下端位置が来るように、排水口95の
位置を設定してある。このため、洗浄時には、洗浄液が
排水口95から流れ出すことがなく、すすぎ時には、側
面孔89からは外側へ向かってすすぎ水が溢流しやすい
構造となっている。
【0040】ところで、従来のバケットでは、図11
(A)に示すように、側面孔Hが多数列(図中は8列)
にわたって設けられていた。このように側面孔Hが設け
られた有効幅が広いと、図示のように、すすぎ水Lに洗
われていない側面孔Hに、ペレットPが張り付いたまま
落ちてこなくなっていた。しかし、このバケット13で
は、図11(B)に示すように、側面孔89が最上部ま
ですすぎ水Lに没し、すべての側面孔89が常にすすぎ
水Lに洗われて、ペレットが張り付かなくなった。ま
た、側面孔89の設けられた有効幅が狭くなっているの
で、そもそもペレットが張り付きやすい範囲が狭い。こ
のため、すすぎ水の水位がやや低くて、たまたまペレッ
トが張り付いても、ごく少量である。しかも、そのペレ
ットが、別のペレットやすすぎ水によって押し上げられ
ると、側面孔89から外れて張り付きにくくなるので、
側面孔89の近辺にペレットが堆積してゆくこともな
い。
【0041】また、本実施例では、側面孔89の面積の
総和は、排水口95の面積のおよそ1.6倍にしてあ
る。この結果、側面孔89からは、排水口95から排出
される程度の量のすすぎ水が十分に溢流する。したがっ
て、ペレットがバケット13の上からすすぎ水と共に溢
れ出すようなことはない。一方、側面孔89は、過剰に
大きく開けられてもいないので、必要以上にすすぎ水が
溢流することはない。この結果、適度なすすぎ水をバケ
ット外へ排出しつつ、バケット内の撹拌も激しく行わ
れ、ペレットが良好にすすがれる。
【0042】さらに、従来のバケットでは、図12
(A)に示すように、手下げ部材を取り付けるためのブ
ラケットBがバケットの内周面にあったため、水流が乱
れやすく、図中ハッチングで示した箇所に、ペレットが
滞留したりしていた。しかし、このバケット13では、
図12(B)に示すように、ブラケット93をバケット
13の外周面に設けたので、バケット13の内周面は何
ら突起物のない滑らかな曲面になり、水流が乱れず、ペ
レットが滞留することもなくなった。
【0043】したがって、全てのペレットを効率よく洗
浄することができ、洗浄効果を一層高めることができ
る。以上本発明の実施例を説明したが、本発明はこれに
限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内の種々な
る態様を採用することができる。
【0044】
【発明の効果】以上の如く、本発明のペレット洗浄機用
のバケットによれば、すすぎの際に、側面小孔群にペレ
ットが張り付くことがなく、全てのペレットを良好に洗
浄することができる。また、洗浄の際に、撹拌されて発
生する水流が、側面小孔群から抜けてしまわないので、
洗浄効果が上がる。しかも、バケット内周面には、水流
を乱すような突起物がないため、より洗浄効果が上が
る。
【0045】特に、本発明の請求項2記載のペレット洗
浄機用のバケットによれば、排水されるすすぎ水の量と
循環するすすぎ水の量とが、良好なバランスを保ち、す
すぎの効果が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のペレット洗浄機の構成を簡略化して
示す正面図である。
【図2】 実施例のペレット洗浄機の構成を簡略化して
示す右側面図である。
【図3】 実施例のペレット洗浄機の構成を簡略化して
示す背面図である。
【図4】 実施例のペレット洗浄機の構成を簡略化して
示す平面図である。
【図5】 実施例のペレット洗浄機の要部を簡略化して
示す断面図である。
【図6】 さらに、実施例のペレット洗浄機の要部を簡
略化して示す断面図である。
【図7】 実施例のペレット洗浄機の要部とその動作の
様子を示す図で、(A)は上からみた図、(B)は正面
方向からみた図である。
【図8】 実施例のペレット洗浄機の要部を示し、
(A)は上からみた図、(B)は正面方向からみた図で
ある。
【図9】 実施例のペレット洗浄機のバケットの一部を
示す拡大図である。
【図10】 実施例のペレット洗浄機のバケットを一部
破断して示す正面図である。
【図11】 洗浄時におけるペレットの状態を説明する
説明図で、(A)は従来例、(B)は本発明の実施例を
示す。
【図12】 洗浄時におけるバケット内のすすぎ水の状
態を説明する説明図で、(A)は従来例、(B)は本発
明の実施例を示す。
【図13】 従来のペレット洗浄機用のバケットを一部
破断して示す正面図である。
【符号の説明】 1・・・ペレット洗浄機、3・・・モーター、5・・・
アーム、7・・・センターシャフト、9・・・Vベル
ト、11・・・撹拌プレート、13・・・バケット、1
5・・・洗浄槽、21・・・給水口、22・・・給水
管、23,43・・・通風管、25・・・樋、29・・
・U字配管、31,35・・・排水管、33・・・バル
ブ、37・・・排水センサ、39・・・給水センサ、4
1・・・ブロア、45・・・ヒーター、47・・・操作
ボックス、65・・・ソレノイド、67・・・ストッパ
ープレート、69・・・リミットスイッチ、71・・・
ロック穴、77・・・羽根受け、87・・・底面孔、8
9・・・側面孔、91・・・手下げ部材、93・・・ブ
ラケット、95・・・排水口。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パチンコ球や遊技用メダルの研磨に使う
    ペレットを、洗浄液と共に撹拌して洗浄するペレット洗
    浄機の、洗浄槽に装着されるペレット洗浄機用のバケッ
    トであって、 底面に穿設された、洗浄時およびすすぎ時に水を流入さ
    せる底面小孔群と、 側面に穿設された、すすぎ時にすすぎ水を溢流させる側
    面小孔群とを備え、 バケットの内面は、少なくともすすぎの際にすすぎ水に
    没する部分は、水流を大きく乱すような突設物がない、
    滑らかな曲面となっていて、 前記側面小孔群は、最下部が、洗浄の際に撹拌されてす
    り鉢状になる洗浄液の液面より上に位置し、かつ、最上
    部が、すすぎの際に撹拌されてすり鉢状になるすすぎ水
    の水面より下に位置していることを特徴とするペレット
    洗浄機用のバケット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のペレット洗浄機用のバケ
    ットにおいて、 前記側面小孔群の面積の総和が、ペレット洗浄機の洗浄
    槽に設けられた排水口の面積のほぼ1.5〜2倍である
    ことを特徴とするペレット洗浄機用のバケット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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