JP2002326065A - 研磨用ペレット洗浄機 - Google Patents

研磨用ペレット洗浄機

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JP2002326065A
JP2002326065A JP2001134876A JP2001134876A JP2002326065A JP 2002326065 A JP2002326065 A JP 2002326065A JP 2001134876 A JP2001134876 A JP 2001134876A JP 2001134876 A JP2001134876 A JP 2001134876A JP 2002326065 A JP2002326065 A JP 2002326065A
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Japan
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bucket
pellets
blades
cleaning
washing
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JP2001134876A
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English (en)
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Fujio Kobayashi
富士夫 小林
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Heiwa Corp
Original Assignee
Heiwa Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 研磨用ペレット洗浄機の洗浄能力を向上させ
る。 【解決手段】 本発明の特徴は、これまでの撹拌式ペレ
ット洗浄機に対し、第1に洗浄槽内の流れに変化を与え
る変流部材51を装着することにより洗浄能力を向上さ
せたこと。第2に変流部材に吸着部材を設けることによ
り有害な鉄屑などの強磁性体を除去可能としたところに
ある。変流部材はバケット23の上部に載置可能なフラ
ンジ部53と、このフランジ部から垂下する複数のブレ
ード54とによって構成してある。また、複数のブレー
ドはバケットの上部に載置した状態で下端部がバケット
の底部に達する長さの長尺ブレード55と、底部から所
定高さの位置に達する短尺ブレード57とをそれぞれ1
枚以上を組み合わせたものからなる。長尺ブレードの先
端部には鉄屑等を吸着して除去するための永久磁石61
が固着してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ玉等の遊
技媒体を研磨するペレット状研磨材を洗浄する研磨用ペ
レット洗浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ペレット洗浄機の従来例として、図7に
概略を示すように、洗浄槽71と、この中へ出し入れ自
在なバケット73と、このバケット内で回転する撹拌プ
レート75、この撹拌プレートを支持するセンターシャ
フト77及びこのセンターシャフトとともに揺動可能に
設けられた駆動ユニット79を備えた立て型のペレット
洗浄機(例えば特開平6−269560号公報)が採用
されている。駆動ユニット79はフレーム81の上部に
ヒンジ80を介して揺動可能に支持されており、これに
はモーター83及び伝動機構85が備えられている。バ
ケット73の底部73a及び周囲部73bの上部には、
多数の透孔74,…が設けてあり、ここからバケットに
対する洗浄水の供給及び排出を可能としてある(図8参
照)。
【0003】洗浄槽71に対してバケット73を出し入
れする際には、図7(a)に想像線で示してあるよう
に、駆動ユニット79をヒンジ80を中心として跳ね上
げ、洗浄槽71上に空間を作り、この空間を使ってバケ
ットを自由に出し入れ可能となっている。洗浄水は供給
パイプ87から洗浄予室71aに入り、給排水穴71b
を通ってバケットの底部73aに設けられた多数の透孔
74,…(同図(b)参照)から進入及び排出可能とし
てある。洗浄済みの洗浄水は透孔74から給排水穴71
bを経て、排水パイプ89から排出可能となっている。
この型式のペレット洗浄機は多くの遊技場等で使われて
いるが、これらの洗浄機にはさらに洗浄効率を高くする
ために、各種の提案がなされている(例えば特許第25
49238号)。
【0004】上述の立型の洗浄機の洗浄機構は、図8
(a)に示すように、撹拌プレート75がセンターシャ
フト77により時計回り方向に回転すると、洗浄水と被
洗浄ペレットとが混合して一体となった流体(以下「混
合流体」)も同方向に移動することにより循環流を作
る。この循環流は、センターシャフト77からの距離に
正比例して流速が速くなるためそれに応じて遠心力も大
きくなる。したがって同図(b)に矢印で示すように、
混合流体はバケット73の内周面に沿って上昇し、外周
面近傍の下部には中心部の混合流体が補充されるため、
中心部と外周部近傍との間には混合流体の強制循環が生
じることになる。こうして混合流体が循環する間にペレ
ットが洗浄され、続いてすすぎ工程及び乾燥工程を経る
ことにより洗浄の全工程が終了するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た循環流はバケット内で比較的整然とした流れとなって
いるために、洗浄水とペレット間の相対移動が少なくペ
レット同士の衝突も少ないために洗浄能率が上がらない
短所がある。これに対してはバケットの周囲部73bの
内周面に循環流の流れに変化を与えるための部材を固着
することも有効である。しかし、バケット内にこのよう
な部材を固着することは作業が面倒であり、バケットの
製造コストの上昇原因となることが考えられる。その
他、この部材がバケットと一体となってしまうことか
ら、部材の構造上の自由度が低下し、清掃や残留ペレッ
トの除去などの余計な作業が出てくる問題がある。
【0006】また、研磨用ペレットはパチンコ玉ととも
に揚送研磨機内を通過した後にパチンコ玉と分離される
ものであるため、ペレット中にパチンコ玉よりは小さい
がこれらのペレットよりも大きな塵芥類が混じってしま
うことがある。塵芥類のうちパチンコ玉よりも直径が大
きいものは、揚送研磨機の分離装置に設けてある分別用
の「すのこ」を通過できないため、ペレット中に入って
くることは妨げられている。しかし、パチンコ玉よりも
直径が小さいものはペレットとともに「すのこ」を通過
してしまうため、どうしても塵芥類が混じってしまうこ
とになる。
【0007】上記したように、このバケット73の底部
73aには、多数の給排水用透孔74,…が設けてある
(図8(a)参照)。これらの透孔は洗浄水やすすぎ水
を通過させるためのものであると同時に、ペレット中に
混在する鉄屑等の異物s1,s2などの異物も排出させ
る働きをしている(図7(b)参照)。しかしながらこ
れらの透孔74は、ペレットPが通過不能な径としてあ
るため、これよりも小さな異物s1は通過可能である
が、これらの透孔よりも直径が大きい異物s2の場合に
は通過不能である。このため、洗浄終了後にそのまま洗
浄済みペレットPと共に回収され、再びパチンコ玉の揚
送研磨機での使用に供され、洗浄機と研磨機間で永久的
に往復を繰り返す結果となっている。特に上記の異物の
うちで鉄屑などはペレットの再使用時にパチンコ玉や研
磨機に損傷を与え、鉄錆びの粉末がパチンコ玉の表面に
付着するなどの悪影響を及ぼすので、これらはペレット
洗浄作業の際に是非とも除去することが望まれる所以で
ある。しかしながら、従来技術のペレット洗浄機にはこ
のような機能は備わっていない。
【0008】そこで本発明の目的は、第1に研磨用ペレ
ット洗浄機の洗浄能率の向上を図ることにあり、第2に
研磨ペレット内に混入している鉄屑等の有害物体を容易
に除去可能とすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、洗浄槽内に出
し入れ可能なバケットと、このバケット内に入れられた
被洗浄ペレットと、洗浄水とを撹拌プレートとで撹拌す
ることによりパチンコ玉等の研磨用ペレットを洗浄する
研磨用ペレット洗浄機について、以下の手段を採用し、
それぞれに作用効果を生じるようにしたものである。
【0010】(請求項1に記載した発明の特徴)請求項
1に記載した発明は、上記の通り洗浄槽と、バケット
と、撹拌プレートとを備えたペレット洗浄機の洗浄効率
を向上させるようにしたところに特徴がある。すなわ
ち、上記のバケットに、洗浄槽内で撹拌によって生じる
循環流の方向に変化を与える変流部材を着脱自在に装着
し、これまで単調であった流れに変化を与えることによ
り全体的に撹拌作用を活発化するようにしたものであ
る。このペレット洗浄機は、変流部材をバケットに装着
して撹拌プレートを回転させることにより撹拌してペレ
ットの洗浄を行なう。すると、この変流部材がペレット
と洗浄水との混合した流体(以下「混合流体」)の流れ
の方向を強制的に変化させ、乱れた流れ(乱流)とする
ことができる。混合流体がこのような乱流となると、洗
浄水が活発にペレット表面を相対移動するとともに、ペ
レット同士が衝突する頻度が高くなることにより、ペレ
ットの洗浄能率を向上させることができる。また、この
変流部材とバケットとが別部材として作られているの
で、変流部材の材質や形状など設計上の自由度を高くす
ることができるため、製造コストが安くなるとともにバ
ケット内からの洗浄済みペレットの排出が容易となる。
【0011】(請求項2に記載した発明の特徴)請求項
2に記載した発明は、上記した変流部材をバケットの上
部に載置可能なフランジ部と、このフランジ部から垂下
する複数のブレードとによって構成してあるところに特
徴がある。変流部材の着脱はブレードを下向き状態とし
てフランジ部をバケットの縁に乗せるだけで装着可能で
あるとともに、これを持ち上げるだけで取り外しが容易
にできるので、バケットへの着脱が極めて容易なものと
なる。また、複数のブレードがフランジ部から垂下して
いる構成となっているために、ブレードの先端(下端)
とバケット底部との間に任意の間隔を容易に設けること
ができる。このため、撹拌プレートの下方における混合
流体の移動を活発化させることにより洗浄能率の向上を
図ることができる。
【0012】(請求項3に記載した発明の特徴)請求項
3に記載した発明は、請求項2に記載した変流部材のブ
レードをそれぞれ1枚以上の長尺ブレードと短尺ブレー
ドとの組み合わせにより構成してペレットに対する洗浄
能力の向上を図ってあるところに特徴がある。すなわ
ち、これらのブレードの組み合わせにより洗浄槽内の流
れに変化を与え、ペレットに対する洗浄能力の向上を図
ったものである。ここで長尺ブレードとはバケットの上
部に載置した状態でブレードを下端部がバケットの底部
に達する長さに形成したものであり、短尺ブレードとは
ブレードの下端部がバケットの底部から所定高さに位置
するように形成した羽根部材をいう。すなわち短尺ブレ
ードは長尺ブレードよりも少し短くしてあり、バケット
の底部とブレードの下端部との間にペレットや異物が通
過するのに必要な間隔を設けることができるようにした
羽根部材からなる。
【0013】(請求項4に記載した発明の特徴)請求項
4に記載した発明は、請求項3に記載した長尺ブレード
の先端部に吸着部材が取り付けてあるところに特徴があ
る。吸着部材としては永久磁石を採用してあるが、この
吸着部材はペレット中に混入している有害物質のうち、
バケットに設けられた透孔を通過不能な大きさの鉄屑な
どの強磁性体物質を吸着させ、洗浄終了後に変流部材を
引き上げて分離除去可能とする機能を有する。鉄屑など
の異物は、洗浄後にペレットとともに回収されてしまう
と、研磨機内を再び通過する際に、研磨機やパチンコ玉
を損傷する原因となる有害物質となるので、是非とも除
去することが重要な課題となっている。
【0014】
【発明の実施の形態】(全体の構成)初めに、本発明を
適用した研磨用ペレット洗浄機の全体の構成について説
明する。図1に示すように、研磨用ペレット洗浄機1
は、大部分が想像線で描かれた本体フレーム3内に収納
されており、このフレームのほぼ中央部にはシリンダ状
の凹部に形成された洗浄槽5が設けてある。この洗浄槽
5の底部中央には給排水穴7が設けてあり、この給排水
穴には、T字管継手7aを介して給水管9及び排水管1
1が接続してある。なお、給水管9には給水バルブ(電
磁弁)9a、排水管11には排水バルブ(電磁弁)11
aが設けてあり、この両バルブが作動することにより、
浄水槽5に対する給排水を制御可能としてある。
【0015】洗浄槽5の一側部(図1右側)には、槽内
の水位から給水量を検出可能とする給水センサー13が
設けてある。給水センサー13は洗浄槽5内の水面が上
昇して接触子13aに接触すると導通することにより信
号を出力する導通センサーを採用してある。また洗浄槽
5の上部(図1左側)には溢水口15が設けてあり、洗
浄槽内の余浄水や泡などをこれを通して排出可能として
ある。この溢水口15は溢水管15aを介して排水管1
1に接続されているが、排水バルブ11aの下流側に設
けてあるT字管継手11bに接続されているため、上記
の排水バルブの開閉動作に関りなく排水可能となってい
る。
【0016】洗浄槽5の内部には、内周壁部から内周面
に沿って突出するように形成された棚板部5aが設けて
ある。洗浄槽5はこの棚板部5aを境界として上下に分
けられており、その下部を洗浄予室5b、上部をバケッ
ト収納室5cとしてある。棚板部5aの内側は洗浄水や
温風が通過する給排水穴5dとなっており、洗浄予室5
bとバケット収納室5cとを連通させている。洗浄予室
5bには乾燥装置16を構成する送風管17が接続して
ある。乾燥装置16はこの送風管17の他ブロアー19
及びヒーター21とを備えている。
【0017】洗浄槽5のバケット収納室5c内には、後
述のバケット23が収納可能となっている。洗浄槽5内
には、センターシャフト27及びその先端部に固着され
た撹拌プレート29が吊り下げ状態に位置可能としてあ
る。このセンターシャフト27は、フレーム3上に揺動
自在に設置されている駆動ユニット25の伝動部25a
から摺動自在に垂下している。駆動ユニット25は、伝
動部25aの左端部がフレーム3上にヒンジ31を介し
て揺動自在に取り付けられている。バケット23を洗浄
槽5に出し入れする際には、駆動ユニット25を跳ね上
げた状態とし、伝動部25aを想像線で示してあるよう
に、ほぼ直角に立てれば、洗浄槽5の上方にスペースが
生じるため、ここからバケットの出し入れが可能とな
る。このバケット23は後述の変流部材51を装着可能
な構成としてある。
【0018】(駆動ユニットの構成)図2に示すよう
に、駆動ユニット25はプーリ−等を収納する伝動部2
5aを厚板の鋼板製ケースで構成してあり、右方に回転
部材33を介してセンターシャフト27が回転自在かつ
長手方向に摺動自在に支持されている。伝動部25aの
左側上部にはモーター35がカバー37に覆われた状態
に設けてある。このモーターの出力軸35aは、モータ
ーの下部から伝動部25a内へ垂下しており、この出力
軸には駆動プーリー39が取り付けてある。また、伝動
部25aの右側内部には、回転部材33に一体回転可能
に支持された従動プーリー41が設けてある。駆動プー
リー39と従動プーリー41とはVベルト43を介して
連動可能としてある。
【0019】センターシャフト27の上端部には、握り
部27aが設けてあり、その下方にはクラッチ部材45
が強固に固定してある。クラッチ部材45の下部にはク
ラッチピン45aが垂設してあり、上記の回転部材33
の上部に穿設されたクラッチ孔33aと係合可能として
ある。センターシャフト27は、握り部27aを掴んで
上下動させれば、クラッチピン45aとクラッチ孔33
aとを着脱させることにより、プーリ−41からの動力
を伝達可能又は伝達不可能としてある。
【0020】(バケットの構成)バケット23は全体が非
磁性のステンレス鋼板で作られており、洗浄槽5内のバ
ケット収納室5c内に収納可能な外形に構成してある
(図1参照)。図3に示すように、バケット23の例と
しては、円周部23aの上部にブラケット24aを介し
て取っ手24が取り付けてあるものが採用されている。
バケットの円周部23aの上部周囲及び底部23bの全
面には、洗浄水が通過可能な径の多数の透孔23c,…
が穿設してある。この透孔23cの径は、例えば径が
2.5mmであるペレットを洗浄するものについては、
1.6mmとすることにより洗浄水や小さな塵芥類は通
過可能とし、正常な粒のペレットは通過不能とすればよ
い。
【0021】(変流部材の構成)図4に示すように、変
流部材51は、非磁性ステンレス板からなり、バケット
23の上部に載置可能に形成されているフランジ部53
と、このフランジ部から垂下する複数のブレード54と
から構成されている。複数のブレード54は2枚の長尺
ブレード55,55及び6枚の短尺ブレード57,・・・
を組み合わせたものからなる。各長尺プレート55の下
端部近傍には永久磁石からなる吸着部材61が取り付け
てある。フランジ部53はリング状のつば部53aと、
このつば部の内周部に沿ってつば部の幅よりもやや小さ
い幅に垂設してなるシリンダ部53bとからなる。つば
部53aの外周部における2か所の対称位置には、バケ
ットに収納された時にそのブラケット24aが入るため
の凹部53c,53cが設けてある。この凹部53cは
バケットのブラケット24aと係合することにより、位
置ずれ防止の機能も果たすものとなっている。
【0022】図5は、洗浄槽5内にバケット23が収納
されており、さらにこのバケット内に変流部材51が装
着してある状態を示すものである。同図(a)は内部の
状態を判りやすくするために、変流部材51のフランジ
部53を除いて示してあり、同図(b)は洗浄槽5の洗
浄予室5bから下を切断して示してある。同図(a)に
示すように、各ブレード55,57は、所定幅のステン
レス鋼板を長手方向の幅央部で60°に折り曲げて山形
の断面に形成したものからなる。山形の頂部は変流部材
51を装着した状態において、バケット23の内周面に
当接しており、各山形の基部はバケットの内方に向けて
開いた状態に突出するようにシリンダ部53bに固着し
てある。
【0023】各ブレード55,57はシリンダ部53b
の外周部に等間隔に並べられ、それぞれシリンダ部53
bの外周部に等間隔かつ、上端部近傍における山形の基
部がシリンダ部53bの外周部に溶接により固着してあ
る。長尺ブレード55はフランジ部53をバケット23
上に載置した時に、下端部がバケットの底部23bと当
接可能な長さとしてある。また、短尺ブレード57は、
同様の状態の下で下端部がバケットの底部から約10m
mの高さに位置するように調整してある(図5(b)参
照)。このように、短尺ブレード57を少し短くするこ
とによりその下端部とバケットの底部23bとの間には
約10mmの間隔cが生じるようにしてある。この間隔
cはペレットと異物の通路として作用することにより短
尺ブレードの下方で移動すべきペレットと異物の停滞を
防ぎ、被洗浄ペレット全体の洗浄効率と異物の吸着効率
を向上させる機能を果たしている。ここでは長尺ブレー
ド55の数は2、短尺ブレード57の数は6としてある
が、この数についての選択に制限はない。
【0024】(吸着部材の装着構造)上記したように、
吸着部材61は各長尺ブレード55の下端部近傍に取り
付けてある。吸着部材を構造する永久磁石61は、図4
(c)に示すように、円柱状に形成してなる棒磁石を採
用してある。この永久磁石61は長尺ブレード55の下
端部近傍に山形の両辺をともに貫通するように穿った取
り付け孔55aに嵌め込み、接着剤62で固定してあ
る。なお、永久磁石61の表面は防水用樹脂のコーティ
ング層61aを形成することにより防錆してある。
【0025】(変流部材の作用)次に、変流部材の設置
により生じるバケット23内における混合流体の流れの
状態について説明する。図6(a)に示すように、撹拌
プレート29を時計回り方向に回転させると、仮に変流
部材51がないとしたならば、既述の通り、混合流体は
バケット23の内周に沿って流れる(図8(a)参
照)。本発明では図6(a)に示すように、バケット2
3の内周面の近くでは混合流体が変流部材51の各ブレ
ード55,57を迂回して流れる。このために流れの方
向が変化しており、かつ流れが乱れて混合流体の移動方
向を雑然とした流れ(乱流)となっている。このような
雑然とした流れにおいても、混合流体の流れはバケット
の中心部よりもバケットの内周部近傍の方が速くなるこ
とは上記従来技術と同様である。したがって、図6
(b)に矢印で示すように、混合流体の流れの方向は内
周部近傍では上昇し、中心部では下降する循環流となっ
ている。
【0026】しかし、このような混合流体の循環流は変
流部材51のブレードによって乱され、多方向に渦巻き
を生じさせながら循環して循環流を複雑化している。こ
のため、この循環流には複雑な渦巻きが発生し、これに
よりペレットと洗浄水との衝突やペレット同士の擦れ合
いを増加させることにより洗浄能力を向上させるように
してある。また、撹拌プレート29の下方でも同様に循
環流が生じるが、図示してあるように、この流れは撹拌
プレート側では中央部から外方へ向かうため、バケット
の底部側では周囲から中央部に向かって流れるようにな
っている。この結果、上記のペレット通路となる間隔c
にも流れが生じるため、ペレットは短尺プレート57の
下端部に滞留せずに移動可能となっている。
【0027】このような複雑な循環流や渦巻きの発生
は、変流部材の形状や寸法又は設置数などにより異なっ
たものとなるので、それらの組み合わせを最適なものと
することが望ましい。因みに変流部材の形状を混合流体
の流れの方向に沿った流線形にすれば、流れの方向は変
化するが流体抵抗が小さくなって別の循環流が得られる
など各種の変形が可能である。
【0028】この循環流によって洗浄中に溶解した樹脂
や垢などの汚れは、ペレットから分離されて洗浄水とと
もに排出される。これとともに被洗浄ペレット中に含ま
れるペレットよりも小さい塵芥なども、バケット底部の
透孔23cを通過して排出される。しかしながら、これ
らの透孔を通過不能な大きさの塵芥類は、そのままペレ
ット中に残されることになる(図7(b)参照))。た
だし、最も有害な鉄屑などの磁性体は、長尺ブレード5
5の下端部近傍に設けてある永久磁石61に吸着され
る。したがって洗浄終了後に変流部材51をバケット2
3内から引き上げると、これらの鉄屑等も追随して引き
上げられることにより除去されるようになっている。
【0029】(洗浄方法)本発明に係る研磨用ペレット
洗浄機の使用方法は次に要領で行われる。図1に示すよ
うに、駆動ユニット25を跳ね上げて洗浄槽5上にスペ
ースを作り、変流部材51をバケット23に装着し、こ
のバケットを洗浄槽5のバケット収納室5c内に入れ
る。次に、バケット23の適当な深さまで被洗浄ペレッ
トを入れ、これと同時又は前後して所定量の洗剤を洗浄
槽内に投入してから再び駆動ユニット25を原位置に戻
す。次に給水バルブ9aを開けて洗浄水を洗浄槽5内に
導水する。洗浄水は洗浄予室5bからバケットの底部2
3bに設けてある多数の透孔23cを経てバケット内の
ペレット間に進入して混合流体となる。給水量は水面が
被洗浄ペレットの堆積面よりも上になるようにしてある
が、その水位は給水センサー13で検出可能としてある
ので、適量となったところでこの水位センサーからの検
出信号の出力を受けて給水バルブ9aが閉じられる。
【0030】ここでセンターシャフト27の握り部27
aを掴んで押下し、クラッチピン45aとクラッチ孔3
3aとを係合させることにより、センターシャフトと回
転部材33とを一体回転可能とする(図2参照)。こうし
てペレット洗浄の準備が整ったところで、フレーム13
の右側に設けてある制御盤(図示略)の始動スイッチを
オンにすると、モーター35が回転し、センターシャフ
ト27及び撹拌プレート29が回転することにより洗浄
工程に入る。
【0031】既述したように、撹拌プレート29の回転
によりバケット23内には混合流体の循環流が生じて洗
浄作用が行われる。ここで被洗浄ペレット中に鉄屑など
の異物が混入していれば、比重がペレットや洗浄水より
も大きいために循環中に沈下し、バケットの底部23b
近傍に至ると吸着部材である永久磁石61に吸着され
る。洗浄中に生じた余剰水や泡は溢水口15から溢水管
15aを経て排水管11に排水される。この溢水管15
aは排水バルブ11aよりも下流側に接続されているた
め、排出バルブの開閉状態には拘束されずに常に排水可
能となっている。洗浄時間は予め過去のデータに基づい
て適切な時間に定めてあり、所定時間が経過するとモー
ター35が停止する。続いて排水バルブ11aが開いて
洗浄槽5内の洗浄水が排水管11から排水されて洗浄工
程が終了する。
【0032】次に排水バルブ11aを閉じ、給水バルブ
9aを開いてすすぎ工程に入る。すすぎ水が洗浄槽5内
に満たされ、撹拌プレート29の回転により撹拌してペ
レットに付着している洗剤を洗い流す。すすぎ工程にお
ける循環流も洗浄工程における循環流に準じたものとな
る。このすすぎ工程に要する時間は予め設定してある
が、この工程中はすすぎ水の供給により余剰となったも
のは溢水口15から洗浄槽外に溢れ、溢水管15aから
排出管11aを経て排水される。設定時間の経過により
すすぎ工程が終了すると、撹拌プレート29の回転が停
止し、続いて給水バルブ9aが閉じ、排水バルブ11a
が開いて給排水口7からすすぎ水を排水管11を経て排
水する。
【0033】排水が終了すると、続いて乾燥装置16の
ブロワー19及びヒーター21のスイッチがオンとなっ
て乾燥工程に入る。乾燥工程は乾燥装置16から温風を
所定時間洗浄槽5内に送り込み、水分を含んだ洗浄済み
のペレットを乾燥させる。所定時間が経過したら次にセ
ンターシャフト27を引き上げ、さらに駆動ユニット2
5を跳ね上げ、洗浄槽5内からバケット23を取り出
す。最後にバケット23から変流部材51を引き上げ
て、永久磁石61に付着している鉄屑等を除去し、バケ
ット内の洗浄済みペレットをペレットタンク等に移すこ
とにより1サイクルのペレット洗浄の工程が終了する。
【0034】上記形態例の説明におけるペレット洗浄機
の構成や作用は一例であり、本発明は撹拌プレートの回
転により被洗浄ペレットを撹拌して洗浄するペレット洗
浄機全般に適用可能であり、細部の変化に拘るものでは
ない。また,本発明は給排水のためのバルブ操作につい
ても手動によるものやスイッチ設定によるもの、あるい
は全自動式のものであっても適用可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、変流部材の装着により
バケット内を循環する被洗浄ペレットと洗浄水からなる
混合流体の流れを複雑化し、被洗浄ペレット全体を効率
的に撹拌することが可能となるため、研磨ペレットの洗
浄能率を向上させることができる。また、長尺ブレード
の下端部に永久磁石からなる吸着部材を設ければ、ペレ
ット中に混入した有害な鉄屑等の強磁性の物質を除去す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した洗浄機全体の構成例を示す正
面図である。
【図2】駆動ユニットの構成を示す断面図である。
【図3】バケットの構成を示すものであり、(a)は半
断面の正面図、(b)は平面図、(c)は一部切欠側面
図である。
【図4】変流部材を示すものであり、(a)は平面図、
(b)は図(a)の線B−B断面図、(c)は永久磁石
の固着状態を示す拡大断面図である。
【図5】洗浄槽内へのバケットの収納状態及びバケット
内への変流部材の装着状態を示すものであり、(a)は
平面図、(b)は断面図である。
【図6】バケット内における混合流体の流れの状態を示
す説明図であり、(a)は平面図、(b)は正面の断面
図である。
【図7】従来例を示すものであり、(a)は全体構成を
示す説明図、(b)はバケット底部の透孔とこれらの透
孔を通過する物体との関係を拡大して示した説明図であ
る。
【図8】従来例におけるバケット内の混合流体の移動状
態を示すものであり、(a)は平面的な移動状態、
(b)は上下方向の移動状態を示している。
【符号の説明】
1 洗浄機 3 本体フレーム 5 洗浄槽 23 バケット 23a 円周部 23b 底部 23c 透孔 27 センターシャフト 29 撹拌プレート 51 変流部材 53 フランジ部 54 ブレード 55 長尺ブレード 57 短尺ブレード 61 吸着部材(永久磁石)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体フレームに設けてある洗浄槽と、こ
    の洗浄槽内に出し入れ可能なバケットと、このバケット
    内で回転する撹拌プレートとを備え、この撹拌プレート
    の回転により上記洗浄槽内の洗浄水と被洗浄ペレットと
    を撹拌することにより当該被洗浄ペレットを洗浄する研
    磨用ペレット洗浄機において、 上記バケットには上記撹拌によって生じる循環流の方向
    に変化を与える変流部材が着脱自在に装着してあること
    を特徴とする研磨用ペレット洗浄機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記変流部材は、上
    記バケットの上部に載置可能なフランジ部と、これをバ
    ケット上に載置したときにこのフランジ部から上記バケ
    ットの内周面に沿って垂下する複数のブレードとによっ
    て構成してあることを特徴とする研磨用ペレット洗浄
    機。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記複数のブレード
    は下端部が上記バケットの底部に達する長さの1枚以上
    の長尺ブレードと、上記底部から所定高さ位置に達する
    1枚以上の短尺ブレードとの組み合わせによって構成さ
    れていることを特徴とする研磨用ペレット洗浄機。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記長尺ブレードの
    先端部には吸着部材が取り付けてあることを特徴とする
    研磨用ペレット洗浄機。
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