JPS6366586B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は遊技場で多く設置される様になつたパ
チンコ球浄化装置に使用されるペレツト（合成樹
脂研磨材片）の洗浄方法に関するものである。 パチンコ球を清浄にする方法として、布或はパ
ツクスキン（皮）にて拭く又は擦る、化学薬品を
使用する、合成樹脂片を混入撹拌し汚れを取り去
る等の方法があるが、清浄処理をする球の量が多
大であるので、ペレツトで清浄する方法が多く利
用されている。 此の清浄法ではペレツト反覆使用する為にペレ
ツトに附着した汚れを定期的に洗浄する必要があ
る。此の洗浄法として薄めた洗剤液中にペレツト
を水没して、撹拌洗浄し、一定時間経過後洗剤液
を排水し、浄水を注水して濯ぎ、水洗水切り後乾
燥する方法が一般的に行われている。此の方法で
の洗浄装置では、水補給用動力弁制御、撹拌用動
力の時間制御、排水用動力弁制御、水量制御用フ
ロートスイツチ制御、熱風乾燥用時間制御及此等
のシーケンス制御等各種の複雑な電気制御装置が
必要であり、作業工程が多く、濃度を薄めた洗剤
液に水没して撹拌を行うので洗浄時間が長い等の
欠点がある。 本発明は洗剤原液を使用する事により、汚れを
除去する洗浄効果を高め、水量制御フロートスイ
ツチ及び排水用動力弁を不必要とし工程数を少く
して、電気的制御を簡単にして装置の故障要因を
減らし、作業能率と運転効率の向上、維持費、消
耗費の節減を計ることをその目的とするものであ
る。 即ち本発明は洗剤原液をタンク内のペレツトと
混在させペレツトに洗剤原液を付着させた状態に
て撹拌し、洗浄ペレツト相互の摩擦によりペレツ
トを清浄にした後、注水濯ぎを行い、その後熱風
乾燥し、ペレツトを自動的に取り出す如くしたも
ので、従来の方法に比して工程数が少く、従つて
電気制御を要する事項が少く、又洗剤原液を直接
使用するので、洗剤液量が少く且つ洗浄効果がよ
く、ペレツトの表面に洗剤原液を付着させた状態
で撹拌するのでペレツト相互の直接摩擦を多面に
亘つて頻繁に行う事が出来、ペレツトの汚れの除
去が効率よく迅速に出来るので清浄速度が速く、
作業時間が非常に短縮出来る様にしたことをその
特徴とするものであつて、本発明の要旨は、ペレ
ツト（研磨材片）の洗浄工程に於いてタンク内に
ペレツトと洗剤原液を混入し、ペレツトに洗剤原
液を付着させた状態にて撹拌し、ペレツト相互摩
擦と、洗剤の面活性作用により、ペレツト表面の
汚れを溶解分離した後、シヤワー洗浄し、乾燥さ
せる様に構成したことにある。 以下に本発明の具体的な実施例を例示の図面に
ついて説明する。１は本装置本体、２は本体１に
内蔵する洗浄タンクであつて、下部に半円形でペ
レツトが脱落しない小孔４を無数に穿孔した隔板
２′を有し、底板は２″は傾斜して先端に排水口１
５を有する。タンク２には一端にスプロケツト１
０′を装着した軸９が貫通し、軸９と一体にした
撹拌体６、撹拌片７、一端がタンク隔板２′の内
面に接して撹拌体６に取付けた撹拌ゴム８が軸９
の廻軸に応じて廻転する如くする。軸９は廻転自
在に装置本体１に支持される。タンク２の隔板
２′の一端に、常時はペレツト１８が飛出さない
様手動或は電動で開閉出来るシヤツター１６を設
けたペレツト取り出し用の排出シユート１７を設
ける。タンク２の上方に、注水シヤワー５を設
け、手動又は電気制御で開閉出来る弁を通じて給
水する。本体１に取付けたモーター１２の軸に装
着したスプロケツト１０及びチエーン１１を介し
て撹拌軸９を廻転させる。本体１上面にヒーター
装置１３、フアン１４を取付け、熱風をタンク２
内に送り込む如くする。 本体１上部に設けた開口部の蓋３を開けて、ペ
レツト１８をタンク２のＤ，Ｃ空所に投入し、同
ペレツト１８に洗剤原液を適当量振りかける。そ
してモーター１２を撹拌体６が矢印方向に廻転す
る如く駆動する。Ｄ空所の洗剤原液が付着したペ
レツトは撹拌ゴム８にて押されて、タンク隔板
２′内面を滑り乍らペレツト相互の擦り及び摩擦
動作を行い、Ａ空所、Ｂ空所に移動する。Ｂ空所
附近よりペレツトは下方への滑り落下を始め、Ｂ
空所通過迄にはペレツトは完全に下部Ｄ空所に落
下する。軸９の廻転により、ペレツトの上昇、移
動、落下運動を繰返す。ペレツト１８は洗剤原液
の付着した状態で撹拌されるのでペレツトの汚れ
は、ペレツト相互の複雑なる混合、摩擦、接触、
移動、反転により分離し、浮遊した汚れは洗剤原
液に溶け込み、その溶解作用を受けてペレツトは
清浄となる。モーター１２はペレツトがＢ空所で
殆ど落下する如き低速廻転とする。ペレツトの落
下する時に横方向に移動し易く、撹拌効果をよく
する為に適宜形状の邪魔板となる撹拌片７を軸９
に取付けてある。 摩擦洗浄が完了した時、軸９を廻転の侭給水弁
を開き注水ノズル５よりシヤワー状に注水する
と、洗剤原液は濃度が薄くなるとともに表面張力
が弱くなり流動性を持つて来るので、タンク隔板
２′の小孔４よりタンク底部に流れ出し、傾斜面
に沿つて排水口１５より水と共に順次排水され
る。洗浄が完了した時点で注水を止め、水切り運
転した後、フアン１４、ヒーター１３にて熱風を
タンク２に送ると、ペレツトは洗浄時と同様撹拌
ゴム８にて上昇落下運動を繰返し乍ら熱風に晒さ
れて乾燥する。乾燥が完了した時、シヤツター１
６を開いて、モーター１２の廻転方向を逆にする
と、ペレツト１８は撹拌ゴム８にて洗浄時とは反
対方向に押されて、排出シユート１７より放出さ
れる。 第３図は撹拌部分の他の一例である。即ちペレ
ツトの移動撹拌を、中心部に中空窓２０を設けた
螺旋状撹拌板によつて実施するものである。螺旋
状撹拌板１９はタンク隔板２′内面に接して取付
板２１にて螺旋軸２２に固着して軸２２と一体と
なし、軸２２がＰ矢印方向に廻転すると、ペレツ
ト１８はＱ矢印方向に送られ、撹拌板１９によつ
て持ち上げられ中空窓２０より後退位置に移され
又Ｑ矢印方向に送られ撹拌される。此の様な運動
を繰返しながらペレツト相互の接触、摩擦、擦り
が行われてペレツト１８は清浄にされる。軸２２
を逆転するとペレツト１８はＱ矢印の反対方向に
送られ、シヤツター１６を開放にするとシユート
１７より放出される。 以上説明の通り

【表】 レベル タイ
レベル検出、 タイ
検出 マー
タイマー マー

【表】 タイマー
タイマー タイマー
で本発明は洗剤原液を使用するので工程数が少く
濃度が高い為洗浄作用が速く、表面に洗剤原液を
付着させた状態でペレツトを撹拌するのでペレツ
ト相互の接触、摩擦、擦りによる汚れの離脱が速
い等、洗浄能率が良く洗浄効果が多大で、洗浄時
間が短い。又工程数が少いので自動化の為の電気
制御要素が少く、電気装置が小さくてよい。従つ
て故障要因が少くなるとともに製作費が安価とな
り、装置の維持費、消耗費が非常に軽減される等
経済的効果は絶大である。 即ち、本発明にあつてはタンク内にペレツト
（研磨材片）と洗剤原液を混入し、同ペレツトの
表面に洗剤原液を付着させた状態にて撹拌し、ペ
レツトの相互摩擦と、洗剤の界面活性作用によ
り、ペレツト表面の汚れを溶解分離させる様にし
た事により、従来の様な洗剤を入れた水にペレツ
トを水没させて撹拌する方法と比較して汚れ落し
効果を格段に向上させる事が出来ると共に、従来
方法に於ける給排水の制御機構及び給排水に要す
る時間を省略する事が出来、更にペレツト表面の
汚れを溶解分離させた後、同ペレツトを流水によ
つてシヤワー洗浄する様にした事により、従来の
様な水量制御フロートスイツチや排水用動力弁等
の装置やその制御機構が不要となつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る実施例の正面断面図、第
２図は第１図の中央断面図、第３図は本案実施例
の撹拌装置部の他の一実施列の断面図である。 １…装置本体、２…洗浄タンク、２′…タンク
隔板、２″…タンク底板、３…蓋、４…小孔、５
…注水ノズル、６…撹拌体、７…撹拌片、８…撹
拌ゴム、９…軸、１０…小スプロケツト、１０′
…大スプロケツト、１１…チエーン、１２…モー
ター、１３…ヒーター、１４…フアン、１５…排
水口、１６…シヤツター、１７…排出シユート、
１８，１８′…洗浄材ペレツト、１９…螺旋状撹
拌板、２０…中空窓、２１…撹拌板取付金、２２
…螺旋軸。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ タンク内にペレツト（研磨材片）と洗剤原液
   を混入し、同ペレツトに洗剤原液を付着させた状
   態にて撹拌し、ペレツトの相互摩擦と、洗剤の界
   面活性作用により、ペレツト表面の汚れを溶解分
   離した後、シヤワー洗浄し、乾燥させる事を特徴
   とするペレツトの洗浄方法。