JPH06267958A - アルミニウム合金薄膜の形成方法及びその装置 - Google Patents
アルミニウム合金薄膜の形成方法及びその装置Info
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- JPH06267958A JPH06267958A JP5055997A JP5599793A JPH06267958A JP H06267958 A JPH06267958 A JP H06267958A JP 5055997 A JP5055997 A JP 5055997A JP 5599793 A JP5599793 A JP 5599793A JP H06267958 A JPH06267958 A JP H06267958A
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Abstract
ルミニウム合金薄膜を形成できるアルミニウム合金薄膜
の形成方法及びその装置を提供する。 【構成】 形成装置は、化学気相成長によって合金薄膜
を形成する反応容器10とバブラー20a、20bを備
える。反応容器10は基板15上に各原料ガスを導入す
る2つのガス供給ノズル11a、11bを有し、この各
ガス供給ノズル11a、11bの外周部には加熱用のヒ
ータ12を設けている。ヒータ12の発熱量を変化させ
ることにより、導入される原料ガスの温度を制御する。
なお、バブラー20aにはDMAH21aが,バブラー
20bにはCpCuTEP21bが封入され、オイルバ
スによって一定温度に加温されている。バブリングには
キャリアガスとして水素ガスを用いる。
Description
料を気化させ、化学気相成長によってアルミニウム合金
薄膜を形成するアルミニウム合金薄膜の形成方法及びそ
の装置に関する。
配線用に用いられるAl−Cu合金などの合金薄膜を化
学気相成長法(CVD:Chemical Vapor Deposition )
によって堆積させる技術が提案されている(特開平2−
170419号)。
3に示す。一方のバブラー50内にはアルミ化合物原料
として、例えば、DMAH(ジメチルアルミニウムハイ
ドライド)51が封入され、他方のバブラー60内には
銅化合物原料として、例えば、CpCuTEP(=Cu
(C5 H5 )・P(C2 H5 )3 )61が封入されてい
る。それぞれ適当なキャリアガスによってバブリング
し、各バブラーから発生した各原料ガス及びキャリアを
混合して反応容器70内に供給していた。
温度は、DMAHでは200℃程度、CpCuTEPで
は150℃程度であり、このように両者の分解温度が異
なっている。従って、両原料ガスを反応容器内において
成膜した場合、成膜温度が高ければCpCuTEPの分
解が過剰に進むために、C,Pなどの不純物が合金膜中
に混入してしまい、成膜温度が低ければアルミニウムが
堆積しないという問題があった。
するための配管は加熱されているが、この加熱は、輸送
中の原料ガスが凝集するを防止するために行われるもの
であり、原料ガスの分解反応をアシストするために、原
料ガスに加熱を施すことは行われていない。
べくなされたものであり、その目的は、このようなアル
ミニウム合金薄膜を形成する際に、各原料ガスを最適な
温度で供給し、良質なアルミニウム合金薄膜を形成でき
るアルミニウム合金薄膜の形成方法及びその装置を提供
することにある。
ニウム合金薄膜の形成方法は、各収容体内に個々に収容
されたアルミニウム化合物原料及び銅化合物原料に対
し、それぞれキャリアガスを供給して原料ガスを発生さ
せ、この発生した各原料ガスをキャリアガスと共に反応
容器内に供給し、化学気相成長によりアルミニウム合金
薄膜を形成するアルミニウム合金薄膜の形成方法であっ
て、反応容器内の被成膜基板上に導入される前記原料ガ
スに対し、この被成膜基板に至る手前のいずれかの段階
で加熱を施し、原料ガスの分解反応をある程度進行させ
る方法を採用した。
各原料ガス毎に個々におこなう方が、微妙な制御が可能
であるが、両原料ガスを混合させた後に同時に加熱を施
すことも可能である。
成装置は、アルミニウム化合物原料を封入した第1収容
体と、銅化合物原料を封入した第2収容体と、第1及び
第2収容体で発生した各原料ガスがキャリアガスと共に
導入され、化学気相成長によってアルミニウム合金薄膜
を形成する反応容器と、この各収容体から発生した各原
料ガスに加熱を施す加熱手段とを備え、加熱手段の発熱
量を制御することにより、各原料ガスの分解反応の進行
を制御する装置として構成した。
各原料ガス毎に個々に行う場合には、この加熱手段を、
反応容器内に配設された被成膜基板上に各原料ガスを導
く各原料供給ノズルに対して配設してもよい。また、加
熱手段によって、混合された後の各原料ガスを反応容器
内において加熱する構成としてもよい。
るアルミニウム原料ガスと銅原料ガスに対する加熱量を
制御することにより、分解温度が相違する各原料ガスの
分解反応の進行制御を行う。例えば、DMAHを100
℃以上に加熱すると、重合状態がとけ適当な中間体が生
成する。通常、少なくとも分解温度が高い原料ガス側を
加熱する。これによりこの原料ガスは、分解反応をある
程度進ませた状態で、被成膜基板上に導入され、表面反
応が速やかに進行するように作用する。
は、加熱手段によって収容体から発生した各原料ガスに
加熱を施すことにより、前述した形成方法を実施でき、
各原料ガスの分解反応の進行制御をおこなう。
膜の形成装置について添付図面を基に説明する。
体の構成を示す。本形成装置は、化学気相成長によって
合金薄膜を形成する反応容器10、及びこの反応容器1
0にそれぞれ原料ガスを供給する2つの原料ガス供給ラ
インを備えている。
の基板15上に導入する2つのガス供給ノズル(石英ノ
ズル)11a、11bを有しており、この各ガス供給ノ
ズル11a、11bの外周部には加熱用のヒータ12を
設けている。ヒータ12には交流電源13を接続してお
り、通電量を変化させることによってヒータ12の発熱
量を変化させることができる。
しており、この上に基板15をセットしている。このサ
セプター14内部にはヒータ16を備えており、交流電
圧を印加することにより発熱し、基板15を所定の温度
に加熱する。
ムガスなどの適当なキャリアガスが供給され、このキャ
リアガスは配管を経てバブラー20a,20b内に入
る。各バブラー20a,20bは、それぞれアルミニウ
ム化合物原料21a、銅化合物原料21bが封入されて
いる。各バブラー20a,20bは、温度コントロール
されたオイルバス(図示せず)内に収容されている。各
バブラー20a,20bにおいてバブリングによって発
生した原料ガスは、キャリアガスと共に、ガス供給ノズ
ル11a、11bを介して反応容器10内に導入される
ものである。
置を用いて、Al−Cu合金薄膜の成膜を行った。アル
ミニウム化合物原料21aとしては、DMAH(ジメチ
ルアルミニウムハイドライド:AlH(CH3 )2 )を
用い、銅化合物原料21bとしてはCpCuTEP(=
C5 H5 CuP(C2 H5 )3 )を用いた。各バブラー
20a,20bに供給されるバブリングガスとしてのキ
ャリアガスは、水素ガスを用い、流量調節器(図示せ
ず)によってそれぞれ100SCCMに制御して流し
た。バブラー21a内の圧力は、500Torr一定に
制御し、オイルバス温度は50℃一定とした。一方、バ
ブラー21b内の圧力は、100Torr一定に制御
し、オイルバス温度は80℃一定とした。また、20a
〜11aに至る配管は、ヒーター(図示せず)により5
0℃に、20b〜11bに至る配管は100℃に加熱し
た。発生した原料ガスの凝集防止のためである。成膜条
件として反応容器10内の圧力は2Torr、基板15
の温度は250℃とした。
1a、11bによって基板15上に導入するが、この
際、このガス供給ノズル11a、11bをヒータ12に
よって加熱し、導入する各原料ガスに加熱を施した。こ
こで使用したDMAH、CpCuTEPの加熱温度はそ
れぞれ100〜300℃,100〜400℃が望まし
い。
Al−Cu合金が成膜できた。1μm堆積させた場合の
合金膜の反射率は、約90%(λ=500nm)であっ
た。また、内径0.5μm,アスペクト比4(深さ4μ
m)のヴィア孔(コンタクト)にも埋め込み性良く堆積
することが確認できた。また、合金膜内に不純物として
混入されたC濃度、及びP濃度は、各々100ppm以
下と極めて低い値であった。
ガスを加熱せず(ガス供給ノズル11aに凝集防止に必
要な最低限の加熱を行った場合(50℃))、CpCu
TEPの原料ガスを前述と同様に加熱して成膜を行っ
た。その他の条件は実施例1と同一とした。この結果、
成膜された合金膜の平滑性、埋め込み性とも低下した。
具体的には、ガス供給ノズル11aの加熱温度が100
℃未満の場合には、形成された合金膜の反射率は約60
%に低下した。また、前述のヴィア孔には埋め込まれな
かった。
性、もしくは埋め込み性が不良の場合には、DMAHの
ガス加熱温度をより高くすることで改善できることがわ
かった。ただし、あまり加熱温度を高くすると、Cなど
の不純物が混入したり、収率が低下する場合がある。例
えばDMAHの場合は300℃以上ではCが混入してし
まう。この傾向は、他のアルミニウム化合物原料を用い
た場合にも同様であった。
ガスを加熱せず(ガス供給ノズル11bに凝集防止に必
要な最低限の加熱を行った場合(100℃))、DMA
Hの原料ガスを加熱して成膜を行った。その他の条件は
実施例1と同一とした。この結果、平滑性、うめ込み性
等については実施例と変わらなかったが、成膜された合
金膜内に不純物が多量に混入した。ガス供給ノズル11
bの加熱温度が100℃未満の場合には、C濃度は10
00ppmに、P濃度は500ppm以上に上昇するこ
とが確認できた。
が含まれる場合には、CpCuTEPのガス加熱温度を
より高くすることで改善できることがわかった。ただ
し、あまり加熱温度を高くすると、気相中での分解・均
質なCu析出反応が進み、合金膜中のCu濃度が低下す
るので好ましくない。例えばCpCuTEPでは400
℃以上ではCu濃度の低下が生じる。この傾向は、他の
銅化合物原料を用いた場合にも同様であった。
ス供給ノズルの加熱温度としては、アルミ側で100℃
以上、銅側で100℃以上が望ましい。また、以上のよ
うな加熱温度の変更操作は、Al−Cu合金膜の反射
率、不純物分析などの結果に応じて随時適宜行い、各原
料に応じて最適な加熱温度を決定すればよい。
構造のものであっても良い。この形成装置の反応容器3
0は、原料ガス導入部30aの径を容器本体下部に比べ
て縮径させて形成しており、この部分の外周部には加熱
用のヒータ31を設け、この内部を介して導入される原
料ガスを加熱する。このヒータ31の発熱量は、交流電
源32の通電量を変化させることにより行う。また、容
器本体中央の外周部には、高周波電源33に接続された
高周波誘導コイル34を固定しており、高周波誘導コイ
ル34によって反応容器30内部に配設された黒鉛サセ
プタ35を加熱する。この黒鉛サセプタ35は支持軸3
7の先端部に固定されており、この支持軸37の回転に
伴って一体的に回転する。なお、黒鉛サセプタ35上に
は基板36がセットされている。
は、原料ガス導入部30aに至るまで各原料ガスを別々
に輸送しており、反応容器内において各原料ガスが混合
された状態で加熱が施される。他の構成は図1と同一で
あるので、バブラー等の構成要素の図示は省略した。
基板36上に導入される各原料ガスを加熱することがで
きる。この場合には、混合された各原料ガスが一緒に加
熱されることとなるが、活性化の温度依存性が互いに異
なるので、この機構でも適用可能である。例えば、DM
AHとCpCuTEPとを用いて成膜を行なった場合に
は100〜250℃の範囲では同じ温度で加熱すること
ができる。しかし、実施例1の様に別々に加熱すること
が、制御性等の観点から望ましい。
例示しておく。
のほか、AlH(C2 H5 )2 ,Al(CH3 )3 ,A
l(C4 H9 )3 ,AlH3 N(CH3 )3 ,Al(O
C3 H7 )3 、(i−C3 H7 )AlCl2 ,(n−C
3 H7 )2 AlClなどが適用できる。
c)2 ,Cu(hfac)2 ,Cu(DPM)2 、C5
H5 CuP(CH3 )3 ,C5 H5 CuP(C2 H5 )
3 、(hfac)CuP(C2 H5 )3 ,(hfac)
Cu(2−Butyne)、(Cu−O−t−C
4 H9 ))4 などが適用可能である。
ルミニウム合金薄膜の形成方法によれば、反応容器内に
配設された被成膜基板上に導入する原料ガスに対して、
導入手前のいずれかの段階で加熱を施すので、所定の原
料ガスの分解反応の進行を促進させるなどの制御を行う
ことができる。この結果、被成膜基板における表面反応
が速やかに進行し、かつ、この熱アシストによって生成
された中間体が、被成膜基板の表面においてリフローし
やすくなるため、埋め込み性及び膜の平坦性が向上する
と共に、膜中への不純物の混入を低減することができ
る。また、原料供給量の制御以外にも、原料ガスの加熱
温度を制御することができるので、形成される合金薄膜
の組成制御性がより向上するなどの効果を奏する。
膜の形成装置は、収容体から発生した各原料ガスに加熱
を施す加熱手段を備えたので、前述した形成方法を実施
することができ、これによって、良質なアルミニウム合
金薄膜を形成することが可能となる。
成装置を示す概略構成図である。
を示す概略構成図である。
ある。
11b…ガス供給ノズル、15…基板(被成膜基板)、
20a、20b…バブラー(収容体)。
Claims (4)
- 【請求項1】 各収容体内に個々に収容されたアルミニ
ウム化合物原料及び銅化合物原料に対し、それぞれキャ
リアガスを供給して原料ガスを発生させ、この発生した
各原料ガスを前記キャリアガスと共に反応容器内に供給
し、化学気相成長によりアルミニウム合金薄膜を形成す
るアルミニウム合金薄膜の形成方法であって、 前記反応容器内の被成膜基板上に導入される前記原料ガ
スに対し、この被成膜基板に至る手前で加熱を施して前
記原料ガスの分解反応を進行させることを特徴とするア
ルミニウム合金薄膜の形成方法。 - 【請求項2】 アルミニウム化合物原料を封入した第1
収容体と、銅化合物原料を封入した第2収容体と、前記
第1及び第2収容体で発生した各原料ガスがキャリアガ
スと共に導入され、化学気相成長によってアルミニウム
合金薄膜を形成する反応容器と、前記各収容体から発生
した各原料ガスに加熱を施す加熱手段とを備え、 前記加熱手段の発熱量を制御することにより、前記各原
料ガスの分解反応の進行を制御することを特徴とするア
ルミニウム合金薄膜の形成装置。 - 【請求項3】 前記加熱手段は、前記各原料ガスを被成
膜基板上に導く各原料供給ノズルに対して配設したもの
であることを特徴とする請求項2記載のアルミニウム合
金薄膜の形成装置。 - 【請求項4】 前記加熱手段は、混合された前記各原料
ガスを前記反応容器内において加熱するものであること
を特徴とする請求項2記載のアルミニウム合金薄膜の形
成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5055997A JPH06267958A (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | アルミニウム合金薄膜の形成方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5055997A JPH06267958A (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | アルミニウム合金薄膜の形成方法及びその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06267958A true JPH06267958A (ja) | 1994-09-22 |
Family
ID=13014727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5055997A Pending JPH06267958A (ja) | 1993-03-16 | 1993-03-16 | アルミニウム合金薄膜の形成方法及びその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06267958A (ja) |
-
1993
- 1993-03-16 JP JP5055997A patent/JPH06267958A/ja active Pending
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