JPH0626760B2 - 連続鋳造におけるタンデイツシユの再使用方法 - Google Patents

連続鋳造におけるタンデイツシユの再使用方法

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JPH0626760B2
JPH0626760B2 JP5336488A JP5336488A JPH0626760B2 JP H0626760 B2 JPH0626760 B2 JP H0626760B2 JP 5336488 A JP5336488 A JP 5336488A JP 5336488 A JP5336488 A JP 5336488A JP H0626760 B2 JPH0626760 B2 JP H0626760B2
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JP
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steel
tundish
slag
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continuous casting
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寿郎 藤山
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Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は連続鋳造におけるタンデイツシユの再使用方法
に係り、特にノズルや耐火物の損傷を来たさずコスト安
にてタンデイツシユの再使用を可能とする方法に関し、
異鋼種の連々鋳分野に広く利用される。
〔従来の技術〕
従来、成分の異なる鋼を前回の連続鋳造に引続き行う場
合には、前回の一連の連続鋳造を終了した後、タンデイ
ツシユ内のスラグが鋳型に混入するのを防止するため、
通常第4図(A)、(B)、(C)、(D)、(E)に示す如く、タンデイ
ツシユ2内には1〜5tの溶鋼4と、0.1〜0.5t程度の
スラグ6を残留させ、鋳型8には隔壁金物10を投入
し、修理完了した新しいタンデイツシユに異鋼種溶鋼を
受湯して連続鋳造を再開する。前回のタンデイツシユ2
は上記残存溶鋼、溶滓を収容したまま修理ヤードへ移
し、数時間冷却した後、第4図(B)に示す如くタンデイ
ツシユ2を傾転させ残鋼、残滓を自然落下もしくはラン
マー12等の機械力を用いて除去する。この際、タンデ
イツシユ2内のライニング材14が崩壊し、ノズル16
周辺のれんがも崩壊するので、新たに堰れんがおよび側
壁のコーテングを第4図(C)の如く積替え、更に第4図
(D)に示す如く、ノズル16を交換した後バーナ18に
て加熱昇温して次回の連続鋳造に使用していた。
かくの如き修理方法では、堰れんが、側壁コーテング材
のほか、ノズル類も廃却する結果コスト高となるので、
短時間にタンデイツシユの補修を完了して連続して異鋼
種の連続鋳造(以下連々鋳と称する)を可能とする種々
の補修方法が研究されて来た。これらの補修方法のうち
開示されたる研究に次の如きものがある。
(a)特開昭50−40425 (b)特開昭61−9950 (c)特開昭62−127146 (d)特開昭62−296943 (a)の方法は、鋳込終了後のタンデイツシユ内に別のほ
ぼ同量の溶銑等を満たし、必要により石灰、珪石などの
副材料を添加して造滓し、タンデイツシユ内をこれらの
溶融物にて洗浄し、洗浄後これらの溶融物を排出後ノズ
ル等の交換を行つた後、次回の鋳込みに備える方法であ
る。
しかしこの方法は溶銑等の洗浄用溶融金属の加熱装置を
有する保持炉を別に用意しなければならず、非常にコス
ト高となることが遁れない。
(b)の方法は、タンデイツシユ内の溶鋼表面に浮遊する
スラグを真空吸上式スラグ除去装置のヘツダーを下降さ
せながら吸引除去し、溶鋼を裸湯状態でタンデイツシユ
から全量鋳型へ注入を完了させた後、異鋼種の溶鋼を受
湯する方法であるが、この方法では溶融スラグを完全に
吸上排除することが困難であり、溶鋼がスラグ除去装置
に吸上げられると故障の原因となることから、若干スラ
グを残すことになるので、再使用に際しては何らかの処
置が必要となる。
(c)の方法は、鋳込を終了したタンデイツシユ内の残存
溶鋼およびスラグを、熱間において火炎温度の高いバー
ナにより溶融し、溶融した残鋼および残滓はスライデイ
ングノズル、専用の排出孔から、もしくはタンデイツシ
ユを傾転させて排出し、その後、タンデイツシユを予熱
することなく、次回の異鋼種溶鋼を受湯する方法であ
る。しかし、この方法では、鋳込完了後なお1〜5tの
溶鋼と、0.1〜0.5tのスラグが残存するので、バーナで
付着物まで完全に溶融排出することは困難であり、ノズ
ル詰りを生ずることも考えられる。
(d)の方法は、タンデイツシユ内の残湯が凝固する前
に、残湯中に引上げ治具を浸漬し、残湯が凝固した後、
引上げ治具と共に残湯をタンデイツシユから引上げ除去
する方法である。
しかし、この方法は引上げ治具と共に地金を引上げる際
にタンデイツシユのライニングその他装置の損傷を招く
おそれがある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、上記従来のタンデイツシユ再使用方法
における多くの問題点を解決し、比較的簡単な作業によ
つてタンデイツシユ内に残存する鋼および鋼滓を排出
し、次回の異鋼種溶鋼の受鋼に備えることができる効果
的なタンデイツシユの再使用方法を提供するにある。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
本発明の要旨とするところは次の如くである。すなわ
ち、連続鋳造終了後タンデイツシユ内に残存する鋼およ
び鋼滓を排出し該タンデイツシユを再使用する方法にお
いて、前記タンデイツシユの中央の受鋼部および該受鋼
部とタンデイツシユノズル間の堰を含む溶鋼難排出部に
凹部を形成したタンデイツシユを使用し、前記タンデイ
ツシユ内に残存する鋼および鋼滓をスライデイングノズ
ルを開として排出する段階と、前記排出後タンデイツシ
ユノズル部近傍を加熱および/または酸素で洗浄し付着
した鋼および鋼滓を排出する段階と、前記凹部形成部に
吊り金物の一端を臨ませて周壁部を加熱および/または
酸素で洗浄し付着鋼および鋼滓を凹部に集積させる段階
と、前記凹部に集積した鋼および鋼滓を冷却させた後前
記吊り金物を吊り上げ除去する段階と、を有して成るこ
とを特徴とする連続鋳造におけるタンデイツシユの再使
用方法である。
本発明の詳細を添付第1〜3図を参照して説明する。
本発明に使用するタンデイツシユ2の内側には鋳型8へ
のスラグの混入を防止するため堰20および溶鋼冷却防
止用タンデイツシユカバー22が設けられているほか
に、特に堰20の中間および取鍋3からの溶鋼4の注入
口23の直下底部に凹部24を設けている。凹部24の
深さは少くとも10cm以上あり、本発明における洗浄し
た溶鋼および溶滓を集中させ貯溜するに使用する。
先ず、タンデイツシユを鋳込位置から排出位置に移した
後、タンデイツシユ2のスライデングノズル16近傍の
A部に洗浄パイプ26によつて酸素ガスもしくはその他
の可燃ガスバーナを噴出してノズル16近傍に付着して
いる残鋼、残滓を溶解により洗浄してノズル16を介し
て排出する。
次に、第1図に示すB部近傍の側壁部および底部には厚
さ5〜40mmの残鋼、残滓が付着しているので、これら
の付着物を同様に洗浄パイプ26から酸素ガスもしくは
可燃ガスを噴出して溶解し、これらの残鋼および残滓を
凹部24に集中して流し込む。凹部24には第2図(C)
にて示す如く、予め吊り金物28を入れておく。凹部に
集中した残鋼および残滓は、その後タンデイツシユカバ
ー22を取り外し冷却した後、吊り金物(アンカー)2
8にて吊り上げ除去する。
上記の残鋼および残滓の洗浄作業が終了した後堰20の
れんがを積み替える、必要によりタンデイツシユスラグ
ラインのコーテイングの補修およびノズル16の補修を
行うほか、ほとんど補修を要しない。
最後にタンデイツシユ2の内部を、更にガスバーナ18
を利用して酸素ガスもしくは可燃ガスを噴射して加熱昇
温を行う。この際側壁等に残存している残鋼および残滓
が溶解してノズル16に流し、ノズルの閉塞原因となる
ことがあるので、ノズル16の周囲に予め枠を設置し
て、その流入を防止した方がよい。上記タンデイツシユ
2の加熱、昇温によつてすべての補修作業が完了し、次
回の受湯に待機させるものである。
〔実施例〕
40t容量の第3図に示した形状寸法を有するタンデイ
ツシユ2を使用し、4ヒートの連続鋳造を終了し、終了
時に内部に4tの溶鋼と400kgのスラグを残した。この
タンデイツシユ2を鋳込み位置から排出位置に移動さ
せ、先ず第3図A部のノズル16の近傍の残鋼3,700kg
とスラグの大半を酸素ガスを洗浄パイプ26にて噴射し
て、ノズル16より排出した。次に堰20の中間に設け
られた長さ800mm×幅150mm×深さ30mmの凹部24Aの
近傍B部、およびタンデイツシユ2の中央部溶鋼注入
口直下の長さ500mm×幅150mm×深さ40mmの凹部24B
近傍B部に、それぞれ2個および1個の吊り金物(ア
ンカー)28を設置し、B、B部に薄く付着凝固し
ている残鋼および残滓を酸素ガスにて洗浄しそれぞれ凹
部24A、24Bに集中流入させた。
上記処理を終了したタンデイツシユ2を修理ヤードに移
し、タンデイツシユカバー22を撤去後2時間放冷した
後、反転機でタンデイツシユを上下反転させた。この反
転によりB部の凹部24Bに投入したアンカー28に
付着した残鋼は自然落下したがB部の凹部24Aに投
入したアンカー28は落下しなかつたのでクレーンにて
吊り出し除去した。
上記残鋼、残滓除去処理を終了したタンデイツシユ2の
スラグライン部(第1図C部)のコーテイングの補修
と、ノズル16の新品交換を行つた後、3時間予熱を行
い、次の5ヒートの鋳込に使用した。
この再使用補修において、堰20のれんがおよびスラグ
ラインのコーテイングの一部補修およびノズルの新品交
換以外は無補修のままであつたが、次の5ヒートの連続
鋳造には、何らの異常もなく再使用することができた。
〔発明の効果〕
本発明によるタンデイツシユの再使用方法によれば、内
部に凹部を設けたタンデイツシユを使用し、先ず、タン
デイツシユを鋳込位置から排出位置に移した後、スライ
デイングノズルを開とし、ノズル近傍の残鋼および残滓
を洗浄パイプから酸素ガスもしくは可燃ガスを噴射して
洗浄排出し、次に凹部近傍に付着している残鋼、残滓を
同様に洗浄して溶解流出させ、予めアンカーを投入して
いる凹部に集積させ、冷却凝固後除去する。この作業終
了後必要によりタンデイツシユのコーテイングおよびノ
ズル類を補修もしくは交換をし、予熱してすべての作業
を完了し、次回の連鋳鋳込に待機させる方法をとったの
で次の如き効果を挙げることができた。
(イ)従来の高価な洗浄のための溶銑等を使用せず、か
つタンデイツシユのノズルや耐火物の損傷を来たさず、
簡単な作業で再使用が可能となるので、資材、労務費等
のコストが格安である。
(ロ)補修時間が短縮されるのでタンデイツシユの回転
率がよくなり要保有台数が減少する。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)、(B)は本発明を実施するタンデイツシユの構
成を示し、第1図(A)は半切正断面図、第1図(B)は側断
面図、第2図(A)、(B)、(C)は本発明によるタンデイツシ
ユの再使用方法を説明する模式図であつて、第2図(A)
はタンデイツシユ本体を示す半切平面図、第2図(B)は
第2図(A)のB−B線矢視側断面図、第2図(C)は凹部へ
のアンカー投入状況を示す拡大断面図、第3図は本発明
の実施例に使用したタンデイツシユを示す半切平面図、
第4図(A)、(B)、(C)、(D)、(E)は従来のタンデイツシユの
補修工程を説明する模式断面工程図である。 2……タンデイツシユ本体、4……溶鋼 6……スラグ、8……鋳型 16……スライデイングノズル、18……バーナ 22……タンデイツシユカバー、24……凹部 26……洗浄パイプ、28……吊り金物 (アンカー)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続鋳造終了後タンデイツシユ内に残存す
    る鋼および鋼滓を排出し該タンデイツシユを再使用する
    方法において、前記タンデイツシユの中央の受鋼部およ
    び該受鋼部とタンデイツシユノズル間の堰を含む溶鋼難
    排出部に凹部を形成したタンデイツシユを使用し、前記
    タンデイツシユ内に残存する鋼および鋼滓をスライデイ
    ングノズルを開として排出する段階と、前記排出後タン
    デイツシユノズル部近傍を加熱および/または酸素で洗
    浄し付着した鋼および鋼滓を排出する段階と、前記凹部
    形成部に吊り金物の一端を臨ませて周壁部を加熱および
    /または酸素で洗浄し付着鋼および鋼滓を凹部に集積さ
    せる段階と、前記凹部に集積した鋼および鋼滓を冷却さ
    せた後前記吊り金物を吊り上げ除去する段階と、を有し
    て成ることを特徴とする連続鋳造におけるタンデイツシ
    ユの再使用方法。
JP5336488A 1988-03-06 1988-03-07 連続鋳造におけるタンデイツシユの再使用方法 Expired - Lifetime JPH0626760B2 (ja)

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