JPH06265073A - 波付管用継ぎ手 - Google Patents
波付管用継ぎ手Info
- Publication number
- JPH06265073A JPH06265073A JP5078606A JP7860693A JPH06265073A JP H06265073 A JPH06265073 A JP H06265073A JP 5078606 A JP5078606 A JP 5078606A JP 7860693 A JP7860693 A JP 7860693A JP H06265073 A JPH06265073 A JP H06265073A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- corrugated pipe
- corrugated
- adhesive layer
- pipe joint
- coupling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 施工が簡単で、かつ防水性が高い、ラセン状
波付管接続用の継ぎ手を提供する。 【構成】波付管用継ぎ手10は、接続すべき波付管の外
面波形と同じ波形16を孔壁に有する貫通孔18が長手
方向に形成された筒状成形体20から構成されている。
貫通孔18の波形面16上には接着剤層22がほぼ均一
な層厚で形成されている。電気抵抗による発熱する発熱
線24が接着剤層22の全域にわたり埋設されており、
26は通電用のリード線である。波付管用継ぎ手は、通
電より発熱線が発熱して接着剤層を軟化させ、波付管用
継ぎ手の波形面と波付管の波形面とを強固に接着する。
波付管接続用の継ぎ手を提供する。 【構成】波付管用継ぎ手10は、接続すべき波付管の外
面波形と同じ波形16を孔壁に有する貫通孔18が長手
方向に形成された筒状成形体20から構成されている。
貫通孔18の波形面16上には接着剤層22がほぼ均一
な層厚で形成されている。電気抵抗による発熱する発熱
線24が接着剤層22の全域にわたり埋設されており、
26は通電用のリード線である。波付管用継ぎ手は、通
電より発熱線が発熱して接着剤層を軟化させ、波付管用
継ぎ手の波形面と波付管の波形面とを強固に接着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長手方向のラセン状の
波形を外面に有する波付管同士を長手方向に接続するた
めの波付管用継ぎ手に関し、更に詳細には、波付管の接
続部を水密に封止でき、施工後の防水性も充分に高く、
かつ施工も簡単なラセン状波付管用継ぎ手に関するもの
である。
波形を外面に有する波付管同士を長手方向に接続するた
めの波付管用継ぎ手に関し、更に詳細には、波付管の接
続部を水密に封止でき、施工後の防水性も充分に高く、
かつ施工も簡単なラセン状波付管用継ぎ手に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】長手方向のラセン状の波形を外面に有す
る波付管(以下、波付管と略称する)は、強度と可撓性
とを兼ね備え、従来の平滑管と比べて施工性と加工性が
優れているため、有用で用途が広く、特に排水管や電線
管等に多用されている。波付管は、種々の材質で成形さ
れているが、特にポリエチレン、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン系樹脂やポリ塩化ビニル等で成形されたも
のが多い。更には、より強度を向上させるために、波付
け成形した鋼帯で補強した波付管も市販されている。埋
設する電線、ケーブルの保護管として、波付管を地中に
埋設、使用する場合には、波付管の接続部から波付管内
に水が侵入しないように、また、送水管或いは排水管と
して波付管を使用する場合には、同じく波付管の接続部
から水漏れしないようにすることが必要である。そのた
め、波付管の施工においては、波付管の接続部の防水処
理が重要である。
る波付管(以下、波付管と略称する)は、強度と可撓性
とを兼ね備え、従来の平滑管と比べて施工性と加工性が
優れているため、有用で用途が広く、特に排水管や電線
管等に多用されている。波付管は、種々の材質で成形さ
れているが、特にポリエチレン、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン系樹脂やポリ塩化ビニル等で成形されたも
のが多い。更には、より強度を向上させるために、波付
け成形した鋼帯で補強した波付管も市販されている。埋
設する電線、ケーブルの保護管として、波付管を地中に
埋設、使用する場合には、波付管の接続部から波付管内
に水が侵入しないように、また、送水管或いは排水管と
して波付管を使用する場合には、同じく波付管の接続部
から水漏れしないようにすることが必要である。そのた
め、波付管の施工においては、波付管の接続部の防水処
理が重要である。
【0003】ラセン状波付管の接続部には、図4に示す
ような防水処理が、従来、施されて来た。図4の防水処
理では、接続した波付管12、14の外面形状の波形1
5と合致する波形の内面形状を有するようにブロー成形
して得た筒状体Aを用意し、施工時にこの筒状体Aを波
付管12の波形に合わせて波付管12、14にネジ込
む。次いで、筒状体Aの両端部と波付管12、14の重
なり部分にシール剤Bを塗布して封止し、その上から締
めつけながらテープCを幾重にも重ね巻きする。シール
剤Bには、通常のシーリング用コンパウンドやエポキシ
系の接着性充填材を使用している。
ような防水処理が、従来、施されて来た。図4の防水処
理では、接続した波付管12、14の外面形状の波形1
5と合致する波形の内面形状を有するようにブロー成形
して得た筒状体Aを用意し、施工時にこの筒状体Aを波
付管12の波形に合わせて波付管12、14にネジ込
む。次いで、筒状体Aの両端部と波付管12、14の重
なり部分にシール剤Bを塗布して封止し、その上から締
めつけながらテープCを幾重にも重ね巻きする。シール
剤Bには、通常のシーリング用コンパウンドやエポキシ
系の接着性充填材を使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、波付管の接続
部に施す上述した従来の防水処理は、筒状体Aと波付管
12との間をシール剤Bで封止し、その上からテープC
で外装する現場作業であるため、全て現場の作業員の手
作業により行う必要があった。波付管を埋設した溝或い
は穴の中の狭い施工現場で、これらの手作業を思うよう
に行うのはなかなか難しく、そのため、処理が満足に出
来なかった。また、処理が作業員の手作業によるため、
処理の程度に個人差が生じ勝ちであって、防水処理した
後の波付管の接続部の防水性が、作業者の技量に依存す
るところが大きく、品質管理上で問題があった。換言す
れば、満足できる防水処理を行うには、熟練した経験者
を必要とするが、施工現場でかかる熟練者を手配するの
は、一般に困難であり、そのため、防水性に劣る処理が
多かった。更には、施工に当たって、波付管を保持する
者、シール剤を塗布してテープを巻く者等かなりの人数
の作業員を必要とするため、労務費が嵩んだ。図4に示
した防水処理の別の方法として、熱収縮チューブを波付
管の接続部に被せ、加熱収縮させて波付管に装着する方
法も試みられているが、波付管の波形面に熱収縮チュー
ブを密着させることが難しく、隙間が存在するため、防
水処理が不完全になり、未だ実用化には至っていない。
部に施す上述した従来の防水処理は、筒状体Aと波付管
12との間をシール剤Bで封止し、その上からテープC
で外装する現場作業であるため、全て現場の作業員の手
作業により行う必要があった。波付管を埋設した溝或い
は穴の中の狭い施工現場で、これらの手作業を思うよう
に行うのはなかなか難しく、そのため、処理が満足に出
来なかった。また、処理が作業員の手作業によるため、
処理の程度に個人差が生じ勝ちであって、防水処理した
後の波付管の接続部の防水性が、作業者の技量に依存す
るところが大きく、品質管理上で問題があった。換言す
れば、満足できる防水処理を行うには、熟練した経験者
を必要とするが、施工現場でかかる熟練者を手配するの
は、一般に困難であり、そのため、防水性に劣る処理が
多かった。更には、施工に当たって、波付管を保持する
者、シール剤を塗布してテープを巻く者等かなりの人数
の作業員を必要とするため、労務費が嵩んだ。図4に示
した防水処理の別の方法として、熱収縮チューブを波付
管の接続部に被せ、加熱収縮させて波付管に装着する方
法も試みられているが、波付管の波形面に熱収縮チュー
ブを密着させることが難しく、隙間が存在するため、防
水処理が不完全になり、未だ実用化には至っていない。
【0005】以上の問題に鑑み、本発明は、防水性が高
く、かつ施工が容易なラセン状波付管接続用の継ぎ手を
提供することを目的とする。
く、かつ施工が容易なラセン状波付管接続用の継ぎ手を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来の防水
処理に伴う上述の問題を解決するには、波付管の接続と
防水処理とが一体的に行えるように波付管用継ぎ手を工
夫することが必要と考え、本発明を完成するに至った。
上記目的を達成するために、本発明に係る波付管用継ぎ
手は、ラセン状の波形を外面に有する波付管同士を長手
方向に接続する継ぎ手であって、継ぎ手が、波付管の波
形とほぼ同じ波形を孔壁に有する貫通孔を長手方向に備
えた筒状体からなり、孔壁の波形面上にはホットメルト
型接着剤層と、該ホットメルト型接着剤層を加熱する電
気的加熱手段とが設けられていることを特徴としてい
る。
処理に伴う上述の問題を解決するには、波付管の接続と
防水処理とが一体的に行えるように波付管用継ぎ手を工
夫することが必要と考え、本発明を完成するに至った。
上記目的を達成するために、本発明に係る波付管用継ぎ
手は、ラセン状の波形を外面に有する波付管同士を長手
方向に接続する継ぎ手であって、継ぎ手が、波付管の波
形とほぼ同じ波形を孔壁に有する貫通孔を長手方向に備
えた筒状体からなり、孔壁の波形面上にはホットメルト
型接着剤層と、該ホットメルト型接着剤層を加熱する電
気的加熱手段とが設けられていることを特徴としてい
る。
【0007】本発明の波付管用継ぎ手において、波付管
の波形とほぼ同じ波形を孔壁に有する貫通孔を長手方向
に備えている限り、筒状体の外形は、特に制約はなく、
筒状体を波付管にネジ込んで装着するために都合の良い
形状、例えば多角形の断面外形形状を有するようにする
こともできる。接着剤層を形成するための接着剤は、特
に制約はないが、好適には低密度ポリエチレン等のポリ
オレフィン樹脂、或いはEVA樹脂(エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体)等を使用できる。更に、これらの樹脂に
タッキファイヤー(粘着性付与剤)を添加して、粘着性
を増強した接着剤を使用するのが望ましい。波付管本体
の変形を防止し、波付管と筒状体との接着を確実にする
ために、接着剤は、その軟化点が波付管本体の材料の軟
化点より15°C以上低いものが好ましい。
の波形とほぼ同じ波形を孔壁に有する貫通孔を長手方向
に備えている限り、筒状体の外形は、特に制約はなく、
筒状体を波付管にネジ込んで装着するために都合の良い
形状、例えば多角形の断面外形形状を有するようにする
こともできる。接着剤層を形成するための接着剤は、特
に制約はないが、好適には低密度ポリエチレン等のポリ
オレフィン樹脂、或いはEVA樹脂(エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体)等を使用できる。更に、これらの樹脂に
タッキファイヤー(粘着性付与剤)を添加して、粘着性
を増強した接着剤を使用するのが望ましい。波付管本体
の変形を防止し、波付管と筒状体との接着を確実にする
ために、接着剤は、その軟化点が波付管本体の材料の軟
化点より15°C以上低いものが好ましい。
【0008】接着剤層を加熱して軟化させることができ
る限り、電気的加熱手段には特に制約はないが、好まし
い例は、電気抵抗により発熱する発熱体、電気誘導によ
り発熱する発熱体等を線状或いは層状に接着剤層に埋設
し、発熱体に通電して発熱させる。発熱線は、接着剤層
内又は接着剤層と筒状体の波形面との間に設ける。別の
例としては、カーボンブラック或いは金属粉等を接着剤
に添加、分散して接着剤層を形成し、接着剤層自体に導
電性を付与し、接着剤層自体の導電性により発熱するよ
うにしてもよい。この態様も本発明に含まれる。
る限り、電気的加熱手段には特に制約はないが、好まし
い例は、電気抵抗により発熱する発熱体、電気誘導によ
り発熱する発熱体等を線状或いは層状に接着剤層に埋設
し、発熱体に通電して発熱させる。発熱線は、接着剤層
内又は接着剤層と筒状体の波形面との間に設ける。別の
例としては、カーボンブラック或いは金属粉等を接着剤
に添加、分散して接着剤層を形成し、接着剤層自体に導
電性を付与し、接着剤層自体の導電性により発熱するよ
うにしてもよい。この態様も本発明に含まれる。
【0009】本発明の波付管用継ぎ手の望ましい実施態
様では、接着剤層には、電気的加熱手段による加熱によ
り分解してガスを発生する発泡剤が含まれていることを
特徴としている。
様では、接着剤層には、電気的加熱手段による加熱によ
り分解してガスを発生する発泡剤が含まれていることを
特徴としている。
【0010】発泡剤が接着剤層に混入されていると、発
泡剤が電気的加熱手段によって加熱され、分解して、独
立気泡を発生させる。発生した気泡が、接着剤層を膨張
させ、筒状体の波形面と波付管の波形面との間を完全に
接着剤層で埋め尽くして間隙を完全に無くし、防水処理
を完全にすることができる。特に、発熱線を埋設した接
着剤層の場合には、発熱線の直近領域では、温度が高く
なるので、発泡剤が分解してガスを発生し易く、発泡剤
を含む接着剤層の適用が効果的である。発泡剤として
は、接着剤の軟化点温度以下で分解するものが望まし
く、例えばジアゾ化合物系、ニトロソ化合物系等の市販
の発泡剤を使用できる。更に、分解助剤によりその発泡
開始温度を接着剤層の軟化点温度に合わせるようにする
こともできる。
泡剤が電気的加熱手段によって加熱され、分解して、独
立気泡を発生させる。発生した気泡が、接着剤層を膨張
させ、筒状体の波形面と波付管の波形面との間を完全に
接着剤層で埋め尽くして間隙を完全に無くし、防水処理
を完全にすることができる。特に、発熱線を埋設した接
着剤層の場合には、発熱線の直近領域では、温度が高く
なるので、発泡剤が分解してガスを発生し易く、発泡剤
を含む接着剤層の適用が効果的である。発泡剤として
は、接着剤の軟化点温度以下で分解するものが望まし
く、例えばジアゾ化合物系、ニトロソ化合物系等の市販
の発泡剤を使用できる。更に、分解助剤によりその発泡
開始温度を接着剤層の軟化点温度に合わせるようにする
こともできる。
【0011】
【作用】本発明の波付管用継ぎ手を波付管に取り付けた
後、外部からの通電により、電気的加熱手段が発熱して
ホットメルト型接着剤層を軟化させると、この軟化した
接着剤層により筒状体の波形面と波付管の波形面とが接
着される。波形面の間に隙間が生じないので、水が外部
から波付管内に侵入することがなく、或いは逆に波付管
内から外部に水漏れするようなこともない。また、本発
明の波付管用継ぎ手は、波付管同士の接続部にネジ込み
装着した後、通電して電気的加熱手段を発熱させれば、
波付管の接続処理が完了するので、施工が極めて簡単で
あり、個人差がでる余地がなく、品質管理が容易であ
る。接着剤層22に発泡剤が含まれている継ぎ手におい
ては、加熱手段24に通電し、接着剤層20を加熱した
とき、発泡剤が発泡して接着剤層22を筒状体20と波
付管12に密着させるので、より防水性の高い接着を行
える利点がある。
後、外部からの通電により、電気的加熱手段が発熱して
ホットメルト型接着剤層を軟化させると、この軟化した
接着剤層により筒状体の波形面と波付管の波形面とが接
着される。波形面の間に隙間が生じないので、水が外部
から波付管内に侵入することがなく、或いは逆に波付管
内から外部に水漏れするようなこともない。また、本発
明の波付管用継ぎ手は、波付管同士の接続部にネジ込み
装着した後、通電して電気的加熱手段を発熱させれば、
波付管の接続処理が完了するので、施工が極めて簡単で
あり、個人差がでる余地がなく、品質管理が容易であ
る。接着剤層22に発泡剤が含まれている継ぎ手におい
ては、加熱手段24に通電し、接着剤層20を加熱した
とき、発泡剤が発泡して接着剤層22を筒状体20と波
付管12に密着させるので、より防水性の高い接着を行
える利点がある。
【0012】
【実施例】以下、添付図面を参照し、実施例に基づいて
本発明をより詳細に説明する。 (実施例1)図1は、本発明に係る波付管用継ぎ手の一
実施例の部分断面側面図であって、上半分が長手方向断
面を、下半分が長手方向側面を示す。本実施例の波付管
用継ぎ手10は、貫通孔18を長手方向に備えた筒状成
形体20から構成されている。貫通孔18は、接続すべ
き波付管12、14(図2参照)の外面波形15と同じ
波形16をその孔壁に有し、貫通孔18の波形面16上
には接着剤層22がほぼ均一な層厚で形成されている。
電気抵抗により発熱する発熱線24が接着剤層22の全
域にわたり埋設されており、26は通電用のリード線で
ある。発熱線24を埋設するには、例えば、先ず接着剤
を薄く貫通孔18の波形面16上に塗布して接着剤層2
2の下層を形成し、次いで発熱線24を配列し、その上
から更に接着剤を塗布して接着剤層22を形成する。筒
状成形体20の径が小さいため、貫通孔18の波形面1
6上に接着剤層22を形成したり、発熱線24を埋設す
ることが物理的に難しい場合には、筒状成形体20を長
手方向に2分割し、それぞれについて接着剤層22の形
成及び発熱線24の埋設を施し、その後、一体にするこ
ともできる。本実施例の波付管用継ぎ手10では、接着
剤層22内に発泡剤が添加、分散されている。
本発明をより詳細に説明する。 (実施例1)図1は、本発明に係る波付管用継ぎ手の一
実施例の部分断面側面図であって、上半分が長手方向断
面を、下半分が長手方向側面を示す。本実施例の波付管
用継ぎ手10は、貫通孔18を長手方向に備えた筒状成
形体20から構成されている。貫通孔18は、接続すべ
き波付管12、14(図2参照)の外面波形15と同じ
波形16をその孔壁に有し、貫通孔18の波形面16上
には接着剤層22がほぼ均一な層厚で形成されている。
電気抵抗により発熱する発熱線24が接着剤層22の全
域にわたり埋設されており、26は通電用のリード線で
ある。発熱線24を埋設するには、例えば、先ず接着剤
を薄く貫通孔18の波形面16上に塗布して接着剤層2
2の下層を形成し、次いで発熱線24を配列し、その上
から更に接着剤を塗布して接着剤層22を形成する。筒
状成形体20の径が小さいため、貫通孔18の波形面1
6上に接着剤層22を形成したり、発熱線24を埋設す
ることが物理的に難しい場合には、筒状成形体20を長
手方向に2分割し、それぞれについて接着剤層22の形
成及び発熱線24の埋設を施し、その後、一体にするこ
ともできる。本実施例の波付管用継ぎ手10では、接着
剤層22内に発泡剤が添加、分散されている。
【0013】次に、図2を参照しながら、本実施例の波
付管用継ぎ手10を使用して、波付管12、14を接続
する方法を説明する。先ず、波付管用継ぎ手10を一方
の波付管12の接続側端部28からネジ込み、この一方
の波付管12の接続側端部28を露出させる。次に、他
方の波付管14の接続側端部29を波付管12の接続側
端部28に当接させ、一方の波付管12上にある波付管
用継ぎ手10を手で掴んで逆に廻して他方の波付管14
の方向に後退させ、その中央部を波付管12と波付管1
4との当接した端部同士28、29上に位置させる。次
に、リード線26、26に外部電源を接続し、通電す
る。
付管用継ぎ手10を使用して、波付管12、14を接続
する方法を説明する。先ず、波付管用継ぎ手10を一方
の波付管12の接続側端部28からネジ込み、この一方
の波付管12の接続側端部28を露出させる。次に、他
方の波付管14の接続側端部29を波付管12の接続側
端部28に当接させ、一方の波付管12上にある波付管
用継ぎ手10を手で掴んで逆に廻して他方の波付管14
の方向に後退させ、その中央部を波付管12と波付管1
4との当接した端部同士28、29上に位置させる。次
に、リード線26、26に外部電源を接続し、通電す
る。
【0014】本実施例の波付管用継ぎ手10は、通電よ
り発熱線24が発熱して接着剤層22を軟化させ、波付
管用継ぎ手10の波形面16と波付管12、14の波形
面15とを強固に接着する。更に、発熱線24の熱は、
発泡剤を分解させて独立気泡を発生させ、接着剤層22
を膨張させて波付管用継ぎ手10の波形面16と波付管
12、14の波形面15との間に間隙が存在しないよう
にする。その結果、水が侵入したり、逆に水が漏水した
りする隙間が存在しなくなる。発熱線24を埋設した接
着剤層22を使用している本実施例の波付管用継ぎ手1
0の場合には、発熱線24の直近領域で、温度が高くな
るので、発泡剤が分解してガスを発生し易く、発泡剤を
含む接着剤層の適用が効果的である。また、波付管用継
ぎ手10は、筒状体Aの端部のみを防水する従来の防水
処理(図4参照)に比べて、筒状成形体20の全波形面
16が波付管12、14の外面に熱融着するので、防水
性が高くなると共に波付管12、14の引き抜き強度も
格段に大きい。
り発熱線24が発熱して接着剤層22を軟化させ、波付
管用継ぎ手10の波形面16と波付管12、14の波形
面15とを強固に接着する。更に、発熱線24の熱は、
発泡剤を分解させて独立気泡を発生させ、接着剤層22
を膨張させて波付管用継ぎ手10の波形面16と波付管
12、14の波形面15との間に間隙が存在しないよう
にする。その結果、水が侵入したり、逆に水が漏水した
りする隙間が存在しなくなる。発熱線24を埋設した接
着剤層22を使用している本実施例の波付管用継ぎ手1
0の場合には、発熱線24の直近領域で、温度が高くな
るので、発泡剤が分解してガスを発生し易く、発泡剤を
含む接着剤層の適用が効果的である。また、波付管用継
ぎ手10は、筒状体Aの端部のみを防水する従来の防水
処理(図4参照)に比べて、筒状成形体20の全波形面
16が波付管12、14の外面に熱融着するので、防水
性が高くなると共に波付管12、14の引き抜き強度も
格段に大きい。
【0015】また、波付管の施工現場で、接続する波付
管12、14の両端部に本実施例の波付管用継ぎ手10
を単に装着して通電すれば、接続と防水処理が完了する
ので、従来のような施工現場でのシール剤とテープによ
る防水処理が不要になる。従って、施工が簡単で、かつ
個人差による防水性の変動がなく、信頼性が高い。本実
施例の波付管用継ぎ手10を波付管12、14に装着す
るに当たって、波付管12に先ず波付管用継ぎ手10を
貫通させ、次いで逆に廻して波付管14との接続部に引
き戻せばよいので、少数の作業員、例えば一人の作業員
でも作業が出来る。
管12、14の両端部に本実施例の波付管用継ぎ手10
を単に装着して通電すれば、接続と防水処理が完了する
ので、従来のような施工現場でのシール剤とテープによ
る防水処理が不要になる。従って、施工が簡単で、かつ
個人差による防水性の変動がなく、信頼性が高い。本実
施例の波付管用継ぎ手10を波付管12、14に装着す
るに当たって、波付管12に先ず波付管用継ぎ手10を
貫通させ、次いで逆に廻して波付管14との接続部に引
き戻せばよいので、少数の作業員、例えば一人の作業員
でも作業が出来る。
【0016】(実施例2)図3は、本発明に係る波付管
用継ぎ手の別の実施例の部分断面側面図であって、上半
分が長手方向断面を、下半分が長手方向側面を示す。本
実施例の波付管用継ぎ手30は、電気的加熱手段として
先の実施例の波付管用継ぎ手10の発熱線24に代え
て、接着剤層32に導電性粒子34、例えばカーボンブ
ラック或いは金属粉が接着剤層32内に均一に分散され
ており、接着剤層32の露出部36には、通電用のリー
ド線38が設けられている。波付管用継ぎ手30は、電
気的加熱手段以外は波付管用継ぎ手10の構成と同じで
ある。
用継ぎ手の別の実施例の部分断面側面図であって、上半
分が長手方向断面を、下半分が長手方向側面を示す。本
実施例の波付管用継ぎ手30は、電気的加熱手段として
先の実施例の波付管用継ぎ手10の発熱線24に代え
て、接着剤層32に導電性粒子34、例えばカーボンブ
ラック或いは金属粉が接着剤層32内に均一に分散され
ており、接着剤層32の露出部36には、通電用のリー
ド線38が設けられている。波付管用継ぎ手30は、電
気的加熱手段以外は波付管用継ぎ手10の構成と同じで
ある。
【0017】本実施例の波付管用継ぎ手30は、導電性
粒子34の配合により接着剤層32自体が導電性を有
し、通電すると接着剤層32自体が発熱して軟化し、波
付管用継ぎ手10の波形面16と波付管12、14の波
形面15とを強固に接着する。本実施例の波付管用継ぎ
手30は、先の実施例の波付管用継ぎ手10同様と同様
の現場施工面での効果を有し、かつ接着剤層32自体が
導電性を有するので、先の実施例の波付管用継ぎ手10
におけるような発熱体24の埋設の必要がないので、製
作が簡単であり、また径の小さい波付管用継ぎ手に最適
である。
粒子34の配合により接着剤層32自体が導電性を有
し、通電すると接着剤層32自体が発熱して軟化し、波
付管用継ぎ手10の波形面16と波付管12、14の波
形面15とを強固に接着する。本実施例の波付管用継ぎ
手30は、先の実施例の波付管用継ぎ手10同様と同様
の現場施工面での効果を有し、かつ接着剤層32自体が
導電性を有するので、先の実施例の波付管用継ぎ手10
におけるような発熱体24の埋設の必要がないので、製
作が簡単であり、また径の小さい波付管用継ぎ手に最適
である。
【0018】
【発明の効果】本発明の波付管用継ぎ手は、波付管の波
形とほぼ同じ波形を孔壁面に有する貫通孔を長手方向に
備えた筒状体からなり、孔壁の波形面上にはホットメル
ト型接着剤層と、該ホットメルト型接着剤層を加熱する
電気的加熱手段とが設けられた波付管用継ぎ手であるの
で、波付管用継ぎ手を波付管にネジ込むことによって簡
単に装着でき、次いで外部電源から通電すれば高い防水
性を得ることのできる処理を完結することができる。そ
して、従来の防水処理のようなシール剤の塗布、テープ
巻き等の現場での手作業が無いので、熟練した作業員を
必要としない上に、防水処理の程度に個人差が生じない
ので、品質管理が容易である。また、本発明の波付管用
継ぎ手は、従来の防水処理に比べて、筒状体の全波形面
が波付管の外面に熱融着するので、防水性が高くなると
共に波付管の引き抜き強度も格段に大きい。本発明の波
付管用継ぎ手は、それを波付管に装着するに当たって、
一方の波付管に先ず波付管用継ぎ手を貫通させ、次いで
逆に廻して他方の波付管との接続部に引き戻せばよいの
で、少数の作業員、例えば一人の作業員でも簡単に作業
が出来る。接着剤層に発泡剤を分散した波付管用継ぎ手
においては、接着剤層を加熱したとき、発泡剤が発泡し
て接着剤層を膨張させ、筒状体と波付管とをより一層緊
密に密着させるので、より防水性の高い接着を行える利
点がある。
形とほぼ同じ波形を孔壁面に有する貫通孔を長手方向に
備えた筒状体からなり、孔壁の波形面上にはホットメル
ト型接着剤層と、該ホットメルト型接着剤層を加熱する
電気的加熱手段とが設けられた波付管用継ぎ手であるの
で、波付管用継ぎ手を波付管にネジ込むことによって簡
単に装着でき、次いで外部電源から通電すれば高い防水
性を得ることのできる処理を完結することができる。そ
して、従来の防水処理のようなシール剤の塗布、テープ
巻き等の現場での手作業が無いので、熟練した作業員を
必要としない上に、防水処理の程度に個人差が生じない
ので、品質管理が容易である。また、本発明の波付管用
継ぎ手は、従来の防水処理に比べて、筒状体の全波形面
が波付管の外面に熱融着するので、防水性が高くなると
共に波付管の引き抜き強度も格段に大きい。本発明の波
付管用継ぎ手は、それを波付管に装着するに当たって、
一方の波付管に先ず波付管用継ぎ手を貫通させ、次いで
逆に廻して他方の波付管との接続部に引き戻せばよいの
で、少数の作業員、例えば一人の作業員でも簡単に作業
が出来る。接着剤層に発泡剤を分散した波付管用継ぎ手
においては、接着剤層を加熱したとき、発泡剤が発泡し
て接着剤層を膨張させ、筒状体と波付管とをより一層緊
密に密着させるので、より防水性の高い接着を行える利
点がある。
【図1】本発明に係る波付管用継ぎ手の一の実施例の部
分断面側面図である。
分断面側面図である。
【図2】図1に示す波付管用継ぎ手を使用して波付管同
士を接続した状態を示す部分断面側面図である。
士を接続した状態を示す部分断面側面図である。
【図3】本発明に係る波付管用継ぎ手の別の実施例の部
分断面側面図である。
分断面側面図である。
【図4】従来の波付管用継ぎ手手段を使用して波付管同
士を接続した状態を示す部分断面側面図である。
士を接続した状態を示す部分断面側面図である。
10 本発明に係る一の実施例の波付管用継ぎ手 12、14 波付管 15 波付管の外面波形 16 波付管用継ぎ手の貫通孔壁の波形 18 貫通孔 20 筒状成形体 22 接着剤層 24 発熱線 26 通電用のリード線 28、29 波付管の端部 30 本発明に係る別の実施例の波付管用継ぎ手 32 接着剤層 34 導電性を付与する粒子 36 露出部 38 通電用のリード線
Claims (2)
- 【請求項1】 ラセン状の波形を外面に有する波付管同
士を長手方向に接続する継ぎ手(10)であって、 前記継ぎ手が、波付管の波形とほぼ同じ波形(16)を
孔壁に有する貫通孔(18)を長手方向に備えた筒状体
(20)からなり、前記孔壁の波形面上にはホットメル
ト型接着剤層(22)と、該ホットメルト型接着剤層を
加熱する電気的加熱手段(24)とが設けられているこ
とを特徴とする波付管用継ぎ手。 - 【請求項2】 前記接着剤層には、前記電気的加熱手段
による加熱により分解してガスを発生する発泡剤が含ま
れていることを特徴とする請求項1記載の波付管用継ぎ
手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5078606A JPH06265073A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 波付管用継ぎ手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5078606A JPH06265073A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 波付管用継ぎ手 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06265073A true JPH06265073A (ja) | 1994-09-20 |
Family
ID=13666551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5078606A Pending JPH06265073A (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | 波付管用継ぎ手 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06265073A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008095782A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | S G C Gesuido Center Kk | 条付可撓管の接続方法 |
JP2021028531A (ja) * | 2019-08-13 | 2021-02-25 | 未来工業株式会社 | 波付二重管及び通水管装置 |
CN113446448A (zh) * | 2020-03-26 | 2021-09-28 | 福士汽车配套部件责任有限公司 | 波纹管连接装置 |
-
1993
- 1993-03-15 JP JP5078606A patent/JPH06265073A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008095782A (ja) * | 2006-10-10 | 2008-04-24 | S G C Gesuido Center Kk | 条付可撓管の接続方法 |
JP2021028531A (ja) * | 2019-08-13 | 2021-02-25 | 未来工業株式会社 | 波付二重管及び通水管装置 |
CN113446448A (zh) * | 2020-03-26 | 2021-09-28 | 福士汽车配套部件责任有限公司 | 波纹管连接装置 |
CN113446448B (zh) * | 2020-03-26 | 2023-11-28 | 福士汽车配套部件责任有限公司 | 波纹管连接装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS5913189A (ja) | 熱絶縁パイプの接合方法とその装置 | |
US4514241A (en) | Reinsulation of pipe joints | |
GB2057788A (en) | Tubular fittings for electric cables and pipelines and method for producing such fittings | |
JPH06265073A (ja) | 波付管用継ぎ手 | |
CN2384351Y (zh) | 热收缩与热熔融复合双壁管 | |
JPS61195812A (ja) | 断熱導管製造方法 | |
US5940952A (en) | Method for applying corrosion-protective coating to joint between corrosion-protectively coated steel pipes | |
JPH0529540B2 (ja) | ||
KR20120135014A (ko) | 관이음용 열수축 슬리이브 | |
KR200417002Y1 (ko) | 지중매설관의 연결장치 | |
EP0695407B1 (en) | Article and method for modifying the surface of a substrate | |
JPH0233543Y2 (ja) | ||
JP3028222B1 (ja) | 樹脂管接続用可撓管の製造方法 | |
JP2001208262A (ja) | コルゲート管の接続構造並びに接続方法 | |
WO1998021802A1 (en) | Helical spiral closure with bondline sealing | |
JPH10185068A (ja) | 電気融着継手の固定方法 | |
JPS602911Y2 (ja) | 熱収縮性被覆材 | |
JP3077836B2 (ja) | 埋設配管の立上げ管及び立ち上げ方法 | |
JPH0791585A (ja) | コルゲート管の電気融着継手 | |
JPS5835446B2 (ja) | 管端接続方法とその接続用可撓性帯長発熱板材 | |
JPH0214714Y2 (ja) | ||
JPS608392B2 (ja) | 管内面被覆方法 | |
JP2002295788A (ja) | 断熱プラスチック管の断熱保護被覆方法 | |
JPS61191228A (ja) | 加圧ケーブル接続クロージヤー | |
JPH0755168A (ja) | 電気加熱パネルアセンブリ |