JPH06264020A - 防汚性フッ素樹脂塗料用組成物 - Google Patents

防汚性フッ素樹脂塗料用組成物

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JPH06264020A
JPH06264020A JP5225093A JP5225093A JPH06264020A JP H06264020 A JPH06264020 A JP H06264020A JP 5225093 A JP5225093 A JP 5225093A JP 5225093 A JP5225093 A JP 5225093A JP H06264020 A JPH06264020 A JP H06264020A
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JP
Japan
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structural units
vinyl
group
ether
fluororesin
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Application number
JP5225093A
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English (en)
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Kazuhiko Maeda
一彦 前田
Takeshi Nakamura
武志 中村
Kentaro Tsutsumi
憲太郎 堤
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Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋外での使用において汚れが目立つというフ
ッ素樹脂塗料の欠点をなくす。 【構成】 少なくともフルオロオレフィン構造単位、ヒ
ドロキシ基および−(CH2CH2O)−で表される構造
単位の4〜約450個および炭素数3〜8のアルキレン
オキシド構造単位から選ばれた1種以上の構造単位の0
〜50個からなるポリアルキレンオキシド鎖を有する含
フッ素共重合体を有機溶剤に溶解したことを特徴とする
防汚性フッ素樹脂塗料用組成物 【効果】 本発明の防汚性フッ素樹脂塗料は屋外使用に
おいて汚染が少なく、長期にわたって清掃、洗浄などの
保守作業を軽減し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は防汚性を付与した溶剤型
のフッ素樹脂塗料用組成物に関する。
【0002】
【従来技術】従来から含フッ素共重合体の優れた耐候性
を利用したフッ素樹脂塗料が工業化されている。特に最
近になって硬化部位を持った溶剤可溶型の含フッ素共重
合体が合成され(たとえば特開昭57−34107号公
報、特開昭61−57609号公報など)、建築、自動
車、化学工業などの分野における耐候性塗料として数多
く応用されている。また、環境面を重視し有機溶媒の排
出量を抑えた水系や粉体型塗料も実用化されている。こ
れらの塗料樹脂の主成分はクロロトリフルオロエチレ
ン、テトラフルオロエチレンあるいはフッ化ビニリデン
などのフッ素系原料であり、共重合成分としてビニルエ
ステルやビニルエーテルなどの他の炭化水素系モノマー
を使用することによって樹脂の溶解性を増大させたもの
である。
【0003】しかしながら、これらの溶剤可溶型フッ素
樹脂塗料は、耐候性には優れているものの汚れ易いとい
った欠点があげられる。解決手段として、樹脂のガラス
転移点を高くすることで表面硬度を高めようとする試み
が一般的に行われている。この表面硬度を高めたフッ素
樹脂塗料は、カーボンブラックの付着テストやマジック
インキによる汚れテストでは耐汚染性の効果が発現する
ものの、実際の暴露試験ではやはり汚れ易く、明確な耐
汚染性の改善には至っていない。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明者らは、塗装さ
れたクロロトリフルオロエチレン系、テトラフルオロエ
チレン系およびフッ化ビニリデン系のフッ素樹脂塗膜上
の汚れ試験を行った結果、フッ素樹脂の有する疎水性
が、特に降雨時の汚れの吸着平衡状態に大きく関与して
いることを見いだした。そこで親水性の重合性化合物を
フッ素樹脂塗料を構成する含フッ素共重合体に併せて導
入することを試みた結果、暴露試験で優れた防汚性が得
られ、本発明に至ったものである。
【0005】すなわち、本発明は、分子中に少なくと
も、 フルオロオレフィン構造単位、 硬化部位としてのヒドロキシ基、 −(CH2CH2O)−で表される構造単位の4〜約
450個および炭素数3〜8のアルキレンオキシド構造
単位から選ばれた1種以上の構造単位の0〜50個から
なるポリアルキレンオキシド鎖 を有する含フッ素共重合体を有機溶剤に溶解したことを
特徴とする防汚性フッ素樹脂塗料用組成物である。
【0006】本発明の含フッ素共重合体は、それぞれク
ロロトリフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン、
フッ化ビニリデンに由来する−(CClF−CF2
−、−(CF2−CF2)−、−(CH2−CF2)−で表
される構造単位のうち1種以上のフルオロオレフィン構
造単位を有する。
【0007】フルオロオレフィンとの共重合成分として
はビニルエステル(CH2=CHOC(=O)R1)、ビ
ニルエーテル(CH2=CHOR2)、アリルエーテル
(CH2=CHCH2OR3)または(メタ)アクリレー
ト(CH2=CR4C(=O)OR5)を用いた系が好ま
しい。これらの化合物においてR1、R2、R3、R5は炭
素数1〜22であって、置換基を有することもある直鎖
状、分岐状もしくは脂環式のアルキル基、芳香族基、エ
ステル結合やエーテル結合を含む基またはこれらの組み
合わせからなるものであり、R4は水素またはメチル基
である。また、これらのR1、R2、R3、R5が有するこ
とのある置換基は特に限定する必要はないが、たとえ
ば、アルキル基、ヒドロキシ基、カルボキシル基、エポ
キシ基、アミド基、イソシアネート基、オキサゾリン
基、ヒドラジン基またはシラン基などが挙げられる。
【0008】具体的には、ビニルエステルとしては、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸
ビニル、カプロン酸ビニル、イソカプロン酸ビニル、ピ
バリン酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプリック酸ビニ
ル、ステアリン酸ビニル、ベオバ−9(昭和シェル石油
製)、ベオバ−10(昭和シェル石油製)等の脂肪酸ビ
ニルエステルおよび安息香酸ビニル、p−t−ブチル安
息香酸ビニル等の芳香族カルボン酸ビニルエステルが例
示できる。またこれらのビニルエステルを2種類以上組
合せて使用することも可能である。
【0009】ビニルエ−テルとしては、例えば、メチル
ビニルエ−テル、エチルビニルエ−テル、n−ブチルビ
ニルエ−テル、イソブチルビニルエ−テル、2−エチル
ヘキシルビニルエ−テル、イソオクチルビニルエ−テ
ル、シクロヘキシルビニルエーテル、ヒドロキシエチル
ビニルエ−テルおよびヒドロキシブチルビニルエ−テル
等が挙げられるが、経済性、取扱の容易さ等を考慮する
と、エチルビニルエ−テル、n−ブチルビニルエ−テ
ル、イソブチルビニルエ−テル、ヒドロキシエチルビニ
ルエ−テル、ヒドロキシブチルビニルエ−テルが好まし
い。
【0010】アリルエーテルとしては、脂肪族アルキル
アリルエーテル、例えば、エチルアリルエーテル、ブチ
ルアリルエーテルなど、芳香族アリルエーテル、例え
ば、ベンジルアリルエーテル、およびその他としてアリ
ルグリシジルエーテル、シクロヘキシルアリルエーテル
などが挙げられる。
【0011】本発明に使用できるヒドロキシ基含有の重
合性化合物としては、前述のビニルエステル、ビニルエ
ーテル、アリルエーテルあるいは(メタ)アクリレート
であって、末端もしくは側鎖に1個あるいは多数のヒド
ロキシ基を有するものが好ましい。例えば、一般式 (R6は、HまたはCH3、mは0または1、nは1〜5
の整数である。)で表されるモノマ−、一般式 (R7、R8 は、HまたはCH3、lは1〜10の整数で
ある。)で表されるモノマ−、および ならびにこれらのモノマ−のOH基をε−カプロラクト
ンで変性したモノマ−を例示できるが、エチレングリコ
ールモノアリルエーテルに代表されるヒドロキシアルキ
ルアリルエーテルやヒドロキシブチルビニルエーテルな
どのヒドロキシアルキルビニルエーテル、ヒドロキシエ
チルアクリレートに代表されるヒドロキシアルキル(メ
タ)アクリレート、クロトン酸2−ヒドロキシエチルな
どのヒドロキシアルキルクロトン酸エステルなどが好ま
しい。
【0012】本発明の含フッ素共重合体のポリアルキレ
ンオキシド鎖の導入方法は限定されないが、ポリアルキ
レンオキシド鎖を側鎖に有する重合性化合物を使用する
方法が好ましく選択される。本発明に使用されるポリア
ルキレンオキシド鎖を有する重合性化合物は、重合性二
重結合含有基の側鎖に−(CH2CH2O)−で表される
構造単位の4〜約450個および炭素数3〜8のアルキ
レンオキシド構造単位から選ばれた1種以上の構造単位
の0〜50個からなるポリアルキレンオキシド鎖を有す
る重合性化合物であり、特にビニル化合物やアリル化合
物が好ましく採用される。これらの重合性化合物の平均
分子量としては約150(ポリエチレンオキシドとして
重合度=約4。)から20000(ポリエチレンオキシ
ドとして重合度=約450。)のものが使用できるが、
好ましくは200から3000のものを単独もしくは混
合して用いることができる。重合度が小さい場合には、
防汚性の効果が現れず、重合度が約450以上では重合
時の溶媒への溶解性が低く有効に共重合されないので好
ましくない。また、炭素数3〜8のアルキレンオキシド
構造単位は、たとえば、プロピレンオキシド、テトラメ
チレンオキシドに由来するものが使用できる。ポリアル
キレンオキシド鎖は、上記の構造単位がランダムあるい
はブロック共重合したいずれのものも使用できる。
【0013】これらのポリアルキレンオキシド鎖を有す
る重合性化合物の側鎖末端には、アルキル基、ヒドロキ
シ基、カルボキシル基、エポキシ基、アミド基、イソシ
アネート基、オキサゾリン基、ヒドラジン基、シラン基
が結合したものやビスフェノールA、フルオロアルキル
基、フェニル基、シロキサン、ポリシロキサン等で変性
したものが使用可能である。
【0014】本発明の含フッ素共重合体において、ポリ
アルキレンオキシド鎖を有する重合性化合物の共重合可
能な量としては、該重合性化合物に由来する構造単位が
全単量体に由来する構造単位の0.1〜30モル%であ
るが、耐候性の点から0.1〜15モル%が好適であ
る。
【0015】また、本発明のフッ素樹脂は顔料分散性な
どの特性を改良するためにカルボン酸含有の不飽和結合
性化合物を導入することが好ましい。このカルボン酸含
有の不飽和結合性化合物としてはビニル酢酸、アリル酢
酸、クロトン酸、ウンデシレン酸、(メタ)アクリル
酸、無水マレイン酸などのビニル、アリル、アクリル系
モノマーが使用できる。
【0016】以上の多成分からなる含フッ素共重合体の
重合方法は、その製造においては通常のラジカル重合法
が採用でき、その重合形態としては溶液重合、懸濁重
合、乳化重合が可能である。かかる重合工程の温度は、
用いるラジカル重合開始剤によるが、通常0〜130℃
である。溶媒としては、例えば水、t−ブタノール、エ
チルアルコールなどのアルコール系、n−ヘキサン、n
−ヘプタンなどの飽和炭化水素系、トルエン、キシレン
などの芳香族炭化水素系、トリクロロトリフルオロエタ
ン、ジクロロテトラフルオロエタンなどのフッ素系、ア
セトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン
などのケトン系、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステ
ル系などが使用できる。前記ラジカル開始剤としては、
例えばジイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ−
n−プロピルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチ
ルヘキシルパーオキシジカーボネートなどのジカーボネ
ート類、またはn−ヘプタフルオロブチリックパーオキ
シド、ラウロイルパーオキシピバレート、t−ブチルオ
キシネオデカノエートなどのジアシルパーオキシド類、
ジーt−ブチルパーオキシド、t−ブチルクミルパーオ
キシドなどのアルキルパーオキシド類などの通常のラジ
カル開始剤が使用できる。
【0017】このようにして重合された含フッ素共重合
体のフッ素含量としては、耐候性の点からフッ素が8重
量%以上含有することが好ましい。また分子量は要求さ
れる塗膜の強度や柔軟性によって1000〜30000
の範囲で使用することができるが、1000以下の場合
塗膜の耐候性や柔軟性が低下し、また30000以上の
場合塗料化において高粘度となり取扱いにくい欠点が生
じるため好ましくない。
【0018】これらの含フッ素共重合体の溶剤として
は、芳香族系、エステル系、エーテル系、ケトン系など
の単独もしくは混合溶媒である。具体的は、例えば、ト
ルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメン、メシチレ
ン、モノクロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、トリ
クロロベンゼン、ブロモベンゼン、ギ酸メチル、ギ酸エ
チル、ギ酸ブチル、ギ酸アミル、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸イソプロピル、酢酸ブチル、酢酸第二ブチル、
酢酸アミル、酢酸イソアミル、酢酸2−エチルヘキシ
ル、酢酸シクロヘキシル、プロピオン酸エチル、プロピ
オン酸ブチル、プロピオン酸アミル、酪酸ブチル、炭酸
ジエチル、シュウ酸ジエチル、乳酸メチル、乳酸エチ
ル、リン酸トリエチル、γ−ブチロラクトン、エチレン
グチコールモノアセテート、エチレングリコールモノメ
チルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチ
ルエーテルアセテート、イソプロピルエーテル、n−ブ
チルエーテル、ジクロロエチルエーテル、アニソール、
ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチレングリコール
モノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエ
ーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、アセトン、エチルメチルケ
トン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、
ジメチルオキシド、ジアセトンアルコール、シクロヘキ
サノン、メチルシクロヘキサノン、イソホロンまたはこ
れらの混合物が挙げられる。
【0019】本発明の防汚性フッ素樹脂塗料用組成物
は、いずれの場合も通常の塗料に準じて塗料化が可能で
あり、顔料や染料を適宜添加することができる。また、
用途によって、他の添加剤、たとえば紫外線吸収剤、光
安定剤、防錆剤、分散剤などを添加することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 実施例1 電磁攪拌機付きの内容量2リットルのSUS製オートク
レーブに酢酸ビニル180g、エチレングリコールモノ
アリルエーテル70g、ビニル酢酸5.5g、ポリエチ
レングリコールモノアリルエーテル(平均分子量75
0)120g、キシレン320g、パーロイルNPP
(日本油脂製)6gを仕込み、窒素ガスで脱気置換を3
回繰り返し脱気した後、クロロトリフルオロエチレン3
80gを仕込み、40℃で22時間重合を行った。重合
終了後、内容物を取り出し、ろ過してフッ素樹脂塗料ワ
ニスとした。
【0021】次に、このフッ素樹脂塗料ワニスの樹脂1
00重量部(以下単に部とする)に対して、50部の酸
化チタンを分散ミルで均一混合し、白色塗料の主剤を作
製した。この主剤100部に対してあらかじめ1:1に
混合したコロネートHX(日本ポリウレタン工業製)/
キシレン混合液を15部添加し、150mmx70mm
x0.8mmのアルミニウム板に約40ミクロンの厚み
にスプレー塗装し、常温で5日間乾燥硬化させた。
【0022】以上によって作製された塗装板を用いて、
屋外暴露による汚れ試験を6か月間行った。その結果を
表1に示す。判定はJIS−Z8730(色差表示方
法)に従い、屋外暴露の前後での色差(ΔE)を測定す
ることで行った。
【0023】実施例2 実施例1と同様の方法で、SUS製オートクレーブに酢
酸ビニル110g、酪酸ビニル40g、エチレングリコ
ールモノアリルエーテル45g、ビニル酢酸6g、ポリ
エチレングリコールモノアリルエーテル(平均分子量2
00)80g、キシレン320g、パーロイルNPP
(日本油脂製)6gを仕込み、窒素ガスで脱気置換を3
回繰り返し脱気した後、クロロトリフルオロエチレン4
00gを仕込み、40℃で22時間重合を行った。重合
終了後、内容物を取り出し、ろ過してフッ素樹脂塗料ワ
ニスとした。
【0024】
【表1】
【0025】次に、実施例1と同様の方法で白色塗装板
を作製し、屋外暴露による汚れ試験を6か月間行った。
その結果を表1に示す。判定は実施例1と同様に行なっ
た。 実施例3 実施例1と同様の方法で、SUS製オートクレーブにエ
チルビニルエーテル190g、シクロヘキシルビニルエ
ーテル90g、ヒドロキシブチルビニルエーテル50
g、ポリエチレングリコールモノアリルエーテル(平均
分子量750)130g、キシレン320g、パーロイ
ルNPP(日本油脂製)6gを仕込み、窒素ガスで脱気
置換を3回繰り返し脱気した後、クロロトリフルオロエ
チレン380gを仕込み、40℃で22時間重合を行っ
た。重合終了後、内容物を取り出し、ろ過してフッ素樹
脂塗料ワニスとした。
【0026】次に、実施例1と同様の方法で白色塗装板
を作製し、屋外暴露による汚れ試験を6か月間行った。
その結果を表1に示す。判定は実施例1と同様に行なっ
た。 実施例4 実施例1と同様の方法で、SUS製オートクレーブに酢
酸ビニル180g、エチレングリコールモノアリルエー
テル70g、ビニル酢酸5.5g、ユニセーフPKA−
5012(商品名、日本油脂(株)製、エチレンオキシ
ドとプロピレンオキシドを3:1のモル比で共重合した
ポリアルキレングリコールモノアリルエーテル、平均分
子量2000)40g、キシレン300g、パーロイル
NPP(日本油脂製)6gを仕込み、窒素ガスで脱気置
換を3回繰り返し脱気した後、クロロトリフルオロエチ
レン400gを仕込み、40℃で22時間重合を行っ
た。重合終了後、内容物を取り出し、ろ過してフッ素樹
脂塗料ワニスとした。
【0027】次に、実施例1と同様の方法で白色塗装板
を作製し、屋外暴露による汚れ試験を6か月間行った。
その結果を表1に示す。判定は実施例1と同様に行なっ
た。 比較例1 実施例1と同様の方法でSUS製オートクレーブに酢酸
ビニル220g、エチレングリコールモノアリルエーテ
ル70g、ビニル酢酸5.5g、、キシレン280g、
パーロイルNPP(日本油脂製)6gを仕込み、窒素ガ
スで脱気置換を3回繰り返し脱気した後、クロロトリフ
ルオロエチレン380gを仕込み、40℃で22時間重
合を行った。重合終了後、内容物を取り出し、ろ過して
フッ素樹脂塗料ワニスとした。
【0028】次に、実施例1と同様の方法で白色塗装板
を作製し、屋外暴露による汚れ試験を6か月間行った。
その結果を表1に示す。判定は実施例1と同様に行なっ
た。
【0029】
【発明の効果】塗膜の屋外における暴露試験の結果を示
す表1の色差の数値について、実施例と比較例のあいだ
で比較すると、本発明の防汚性フッ素樹脂塗料は屋外使
用において汚染が少なく、長期にわたって清掃、洗浄な
どの保守作業を軽減し得るという顕著な効果を奏するこ
とは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 216:12 218:04)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子中に少なくとも フルオロオレフィン構造単位、 ヒドロキシ基、 −(CH2CH2O)−で表される構造単位の4〜約
    450個および炭素数3〜8のアルキレンオキシド構造
    単位から選ばれた1種以上の構造単位の0〜50個から
    なるポリアルキレンオキシド鎖 を有する含フッ素共重合体を有機溶剤に溶解したことを
    特徴とする防汚性フッ素樹脂塗料用組成物
  2. 【請求項2】フルオロオレフィン構造単位が−(CCl
    F−CF2)−、−(CF2−CF2)−または−(CH2
    −CF2)−から選ばれた1種以上のフルオロオレフィ
    ン構造単位である請求項1記載の防汚性フッ素樹脂塗料
    用組成物
  3. 【請求項3】共重合体が一般式 (R1は炭素数1〜22である直鎖状、分岐状もしくは
    脂環式のアルキル基、芳香族基、エステル結合やエーテ
    ル結合を含む基あるいはこれらの組み合わせからなる有
    機基である。)で表される構造単位、または一般式 (R2は、R1に同じ。)で表される構造単位、または一
    般式 (R3は、R1に同じ。)で表される構造単位から選ばれ
    る一種以上の構造単位を含有する請求項1〜2記載の防
    汚性フッ素樹脂塗料用組成物
  4. 【請求項4】含フッ素共重合体が、少なくとも、 フルオロオレフィン、 ヒドロキシ基含有重合性化合物、 −(CH2CH2O)−で表される構造単位の4〜約
    450個および炭素数3〜8のアルキレンオキシド構造
    単位から選ばれた1種以上の構造単位の0〜50個から
    なるポリアルキレンオキシド鎖 を有する重合性化合物を有機溶媒中で重合させた含フッ
    素共重合体であることを特徴とする請求項1〜3記載の
    防汚性フッ素樹脂塗料用組成物
JP5225093A 1993-03-12 1993-03-12 防汚性フッ素樹脂塗料用組成物 Pending JPH06264020A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100425629C (zh) * 2001-10-17 2008-10-15 三星Sdi株式会社 含氟共聚物、含其的聚合物电解质及用该电解质的锂电池

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100425629C (zh) * 2001-10-17 2008-10-15 三星Sdi株式会社 含氟共聚物、含其的聚合物电解质及用该电解质的锂电池

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