JPH06263785A - 新規なグリコシル供与体及びそれを用いるグリコシド系化合物の製造法 - Google Patents

新規なグリコシル供与体及びそれを用いるグリコシド系化合物の製造法

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JPH06263785A
JPH06263785A JP7758293A JP7758293A JPH06263785A JP H06263785 A JPH06263785 A JP H06263785A JP 7758293 A JP7758293 A JP 7758293A JP 7758293 A JP7758293 A JP 7758293A JP H06263785 A JPH06263785 A JP H06263785A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】安定で調製の容易なグリコシル供与体の創生と
グリコシド系化合物を収率良く、効率的に製造するこ
と。 【構成】右記の二つの構造式で示される糖のアノマー位
の水酸基の水素が3−メチルチオプロピオニル基で置換
されたグリコシル供与体と、その製法及びそれを用い、
脂肪族アルコール、芳香族アルコール、ステロイドアル
コール、グリセロール誘導体、糖誘導体、アミノ酸誘導
体から選ばれるアルコールとを、過塩素酸塩、トリフル
オロメタンスルホン酸塩から選ばれる活性化剤を共存さ
せ、反応させる事を特徴とするグリコシド系化合物の製
造法。 [式中、RはH,CH,CHOH,OH,OCH
phなどを表す]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の概要】本発明は新規なグリコシル供与体とその
製法及びそれを用いるグリコシド系化合物の製造法に関
する。詳しくは糖のアノマー位の水酸基の水素が3−メ
チルチオプロピオニル基で置換されたグリコシル供与体
と、その製法及びそれを用い、脂肪族アルコール、芳香
族アルコール、ステロイドアルコール、グリセロール誘
導体、糖誘導体、アミノ酸誘導体から選ばれるアルコー
ルとを、過塩素酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩
から選ばれる活性化剤を共存させ、反応させる事を特徴
とするグリコシド系化合物の製造法に関する。
【0002】
【産業上の利用分野】グリコシド系化合物は抗生物質、
制ガン剤等として医薬、農薬などの用途に注目をあびて
いるが、特に最近では細胞の接着や分化などと密接に関
わっている事が明らかにされ、新たな医薬としてその開
発が期待されている。
【0003】
【従来の技術】その合成には不安定な中間体を使用する
ため、工業的に優れた方法は限られている。古くから知
られている方法はハロゲノ糖とアルコールを反応させる
が、原料のハロゲノ糖の安定性が乏しいこと、高度に脱
水した反応条件が必要なこと等欠点が多く工業化は困難
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】既に、アノマー位チオ
ホスフイン酸エステル誘導体を用いる方法を開示してい
るが(特開昭60−136591)、より安価で、安定
なグリコシル供与体の開発と立体選択的なグリコシド系
化合物の製造法が求められている。本発明者らは上記の
事情に鑑み鋭意研究した結果、脱離基として特定のアシ
ル基を用いれば立体選択的なグリコシル化反応とグリコ
シル供与体の安定性を一挙に解決できる事を知り本発明
に到達した。
【0005】
【発明の要旨】すなわち、本発明の要旨は、糖のアノマ
ー位の水酸基の水素が3−メチルチオプロピオニル基で
置換されたグリコシル供与体と、その製法、及び本グリ
コシル供与体と、脂肪族アルコール、芳香族アルコー
ル、ステロイドアルコール、グリセロール誘導体、糖誘
導体、アミノ酸誘導体から選ばれるアルコールを、過塩
素酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩から選ばれる
活性化剤と共存させ、反応させる事を特徴とするグリコ
シド系化合物の製造法である。
【0006】
【課題を解決するための手段】以下、本発明を詳細に説
明する。
【0007】まず、本発明の一つ、新規なグリコシル供
与体の製造方法について述べる。
【0008】新規なグリコシル供与体すなわちグリコシ
ル 3−メチルチオプロピオネート体は常法により、塩
基存在下、アノマー位の水酸基が遊離の糖とハロゲン化
3−メチルチオプロピオニルから合成することが出来
る。
【0009】糖としては周知のものを使用できる。これ
らの糖のアノマー位はヘミアセタール結合している事が
必要である。環状ヘミアセタールは5員環であっても6
員環であってもよい。通常アルドースを使用するが、ケ
トースも使用する事ができる。具体的にはこれらの糖と
して、エリスロース、スレオース等のテトラオース、リ
ボース、アラビノース、キシロース等のペントース、グ
ルコ−ス、マンノ−ス、ガラクト−ス、アロース、タロ
ース等のヘキソース、または2−デオキシグルコース、
2−デオキシリボース等これらの糖の一部がデオキシ化
された糖あるいは2−アセトアミド−2−デオキシグル
コ−ス等のアミノ糖、さらには、ラクトース等のように
これらの糖が相互にエーテル結合したオリゴ糖や、シア
ル酸、グルクロン酸などを挙げることができる。また、
これらの糖にはD体、L体が存在するが、そのいずれで
も、また、混合物でも使用できる。
【0010】これらの糖はアノマー位以外の水酸基を全
て保護して使用できる事は言うまでもないが、溶解性等
のため必要最小限保護した遊離の水酸基を有する誘導体
でも差し支えない。
【0011】水酸基の保護基としては従来周知のものを
使用できる。具体的には、アセチル、トリフルオロアセ
チル、トリクロルアセチル、ベンゾイル、p-ニトロベン
ゾイル基等のアシル基で保護する方法、アセトアルデヒ
ド、アセトンなどでアセタール化する方法、メチル、ベ
ンジル、トリフェニルメチル基等のアルキル基でエーテ
ル化する方法、t-ブチルジメチルシリル、t-ブチルジフ
ェニルシリル基等でシリル化する方法などを挙げること
ができる。
【0012】一方、ハロゲン化3−メチルチオプロピオ
ニルとしては周知の誘導体を使用できる。通常塩化物を
使用する。
【0013】塩基としては周知のものを使用できる。具
体的には、金属ナトリウム、金属カリウム等のアルカリ
金属類、ナトリウムメトキシド、タリウムエトキシド等
の金属アルコラート類、水素化ナトリウムなどのアルカ
リ金属水素化物類、n-ブチルリチウム、フェニルリチウ
ム等のアルキルまたはアリール金属類あるいはピリジ
ン、トリエチルアミン、1,8-ジアザビシクロ-[5,4,0]
-ウンデカ-7-エン等の3級アミン類等を挙げる事ができ
る。
【0014】溶媒としては、アルコール系以外の溶媒を
使用できる。すなわち、ベンゼン、トルエン、クロロホ
ルム、ジクロルメタン、ジクロルエタン、四塩化炭素、
酢酸エチル、エーテル、テトラヒドロフラン、ジメチル
ホルムアミド、アセトニトリル、プロピオニトリル、ニ
トロメタン等を挙げる事ができる。
【0015】反応温度は特に制限がない。通常、−60
℃から溶媒の沸点までで、好ましくは、−10℃から室
温の範囲である。
【0016】ハロゲン化3−メチルチオプロピオニルと
塩基は糖に対して大過剰用いる事も可能であるが、通常
は、1〜2倍モル使用する。好ましくは、1〜1.2当
量程度である。
【0017】次に、グリコシド系化合物の製造法につい
て述べる。前述したグリコシル供与体とアルコールを活
性化剤の共存下に反応を行う。
【化5】
【0018】反応させるアルコールとしては周知のアル
コールを使用できる。周知のアルコールとしては、脂肪
族アルコール、芳香族アルコール、ステロイドアルコー
ル、グリセロール誘導体、糖誘導体、アミノ酸誘導体な
どの水酸基を有する化合物を使用できる。
【0019】脂肪族アルコールとしては、メタノール、
エタノール、プロパノール、イソプロパノール、セチル
アルコール、ブタノール、エチレングリコール、プロピ
レングリコールなどを挙げる事ができる。勿論、シクロ
ヘキサノール、メチルシクロヘキサノール、メントール
等の環状脂肪族アルコールも使用できる。
【0020】芳香族アルコールとしては、フェノール、
p-クロロフェノール、o-クロロフェノール、2,4-ジニト
ロフェノール、p-クレゾール、o-クレゾール、α-ナフ
トール、β-ナフトール、カテコール、レゾルシノー
ル、ハイドロキノン等を挙げる事ができる。
【0021】ステロイドアルコールとしては、コレステ
ロール、コレスタノール、スチグマステロール、エスト
ロン、エストラジオール、テストステロン、アンドロス
テロン等が挙げられる。
【0022】グリセロール誘導体としては、グリセリン
及びそのモノアシル体、ジアシル体を挙げる事ができ
る。ここで、アシル基としてはアセチル、ベンゾイル、
パルミチル、ステアリル、オレイル基等を挙げる事がで
き、ジアシル体では同一のアシル基であっても、異なる
アシル基であっても何等支障はない。これらの誘導体に
は立体異性体が存在するものがあるが、そのいずれであ
っても混合物であっても使用できる事は言うまでもな
い。加えて、一部の水酸基が他の官能基に変換された誘
導体をもこれらの範疇に含まれる。例えば、スフィンゴ
シン誘導体、セラミドなどを挙げる事ができる。
【0023】糖誘導体としては、周知の糖を使用でき
る。すなわち、前述した糖を使用できるが、必ずしもア
ノマー位がヘミアセタール結合している必要はなく、鎖
状の糖誘導体をも使用できる。糖には、数多くの水酸基
があるが、反応に関与しない水酸基は全て前述した方法
により保護しておく方が望ましいが、反応性などを考慮
して、保護基の使用を必要最小限にする事も可能であ
る。
【0024】アミノ酸誘導体としては、セリン、スレオ
ニン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、チロシ
ンなどを挙げる事ができる。これらのアミノ酸には、D
体とL体が存在するが、そのいずれでも、また、混合物
であっても使用できる事は言うまでもない。また、種々
のアミノ酸から誘導したアミノアルコールやペプチドの
誘導体を使用できる。これらの使用に際して、アミノ基
やカルボキシル基あるいは他の官能基を常法によって保
護した誘導体を使用できる事は当然である。
【0025】次に共存させる活性化剤について述べる。
活性化剤としては、過塩素酸塩あるいはトリフルオロメ
タンスルホン酸塩のいずれかを使用する。
【0026】過塩素酸塩としては、周知の塩を使用でき
る。具体的には、過塩素酸銀、過塩素酸リチウム、過塩
素酸トリチルなどを挙げる事ができる。とりわけ、過塩
素酸トリチルが有効である。過塩素酸トリチルを使用す
る際にヨウ素を添加させると収率の向上につながる。ヨ
ウ素の使用量は過塩素酸トリチルに対して、0.01当量〜
数当量の範囲であるが、通常0.1〜1.0当量使用する。
【0027】トリフルオロメタンスルホン酸塩としては
周知の塩を挙げる事ができる。例えば、トリフルオロメ
タンスルホン酸銀、トリフルオロメタンスルホン酸銅、
トリフルオロメタンスルホン酸スズ、トリフルオロメタ
ンスルホン酸リチウムなどを挙げる事ができる。これら
の塩の金属の価数は問わない。しかし、トリフルオロメ
タンスルホン酸スズ(II)が優れている。また、トリフ
ルオロメタンスルホン酸スズ(II)を使用する際に過塩
素酸リチウムを添加すると収率の向上が認められる。こ
こで、過塩素酸リチウムの使用量は0.01〜数当量の範囲
であるが、通常、0.1〜1.0当量使用する。
【0028】反応に用いる溶媒としては、特に制限はな
い。具体的には、アルコール系の溶媒を除く前述した周
知の溶媒を挙げる事ができる。
【0029】反応温度としても特に制限はない。しか
し、通常、-80℃から溶媒の沸点の範囲である。また、
操作性等を考慮すると-10℃〜室温の範囲が好ましい。
【0030】用いるグリコシル供与体とアルコール及び
活性化剤の当量関係にも特に大きな制限はない。例え
ば、グリコシル供与体あるいはアルコールを過剰に使用
する事も可能であるが、両者を等量使用する事も可能で
ある。一方、活性化剤は、その種類にもよるが、通常0.
01〜数等量使用する。好ましくは0.1〜1.0当量で、特に
触媒量で使用できる点が本法の利点の一つでもある。
【0031】反応時間は反応させる糖やアルコールの構
造によっても異なるが、通常数分から数十時間の範囲で
ある。
【0032】
【発明の効果】本発明方法によるグリコシド系化合物の
製造法は、グリコシル供与体が安定で調製が容易である
事、反応性が高く供与体とアルコールのモル比をほぼ等
量にしても収率が高い事、また、活性化剤や溶媒等の組
み合わせを適宜変える事により生成するグリコシドのア
ノマーの立体も制御できるなどの利点を有しており、従
来の方法における問題点を克服している。従って、本発
明の工業的価値は大きい。
【0033】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的
に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下
の実施例により何等制限を受けるものではない。
【0034】
【実施例1】2,3,4,6-テトラ-O-ベンジル-D-グルコピラ
ノース(1.013g,1.9mmol)をテトラヒドロフラン(TH
F)(10ml)に溶解し、-40℃にて1.68M n-ブチルリ
チウム(1.26 ml,2.06mmol)を加え、同温度で30分間
攪拌した。これに塩化3−メチルチオプロピオニル(28
6mg, 2.06mmol)をTHF(1ml)に溶解して加えた。-
40℃で5時間攪拌後、反応溶液に4%クエン酸水溶液
を加え、酢酸エチルで抽出した。常法に従い、洗浄、乾
燥、濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=15:1)で精製したところ、α
体が60%、β体が29%得られた。13C NMR(CDCl3)
δ=90.2(C-1, β), 94.1(C-1, α).
【0035】
【実施例2】実施例1で合成したグリコシル供与体のβ
体(50 mg, 0.078mmol)をエーテル1mlに溶解し、ヨウ
素の0.1Mエーテル溶液(778 μl, 0.078mmol)を室温
で加え、1時間攪拌した後にエーテルを減圧留去した。
これを再びエーテル1mlに溶解し、0℃にて過塩素酸ト
リチル(15mg, 0.039mmol)と3β-コレスタノール
(31 mg, 0.078 mmol)をエーテル1mlを用いて加え
た。一晩かけて室温まで昇温させ、5%チオ硫酸ナトリ
ウム水溶液を加えた。常法に従い、酢酸エチルで抽出
し、調製用シリカゲル薄層クロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=6:1)で精製したところ、目的とす
るグリコシド系化合物を収率87%、α:β=8.4:1で得
た。
【0036】
【実施例3】実施例1で合成したグリコシル供与体のα
体(50 mg, 0.078 mmol)をエーテル1mlに溶解し、こ
れに、過塩素酸トリチル(15 mg,0.039mmol)と3β-コ
レスタノール(31 mg, 0.078 mmol)をエーテル1mlを
用いて加えた。一晩かけて室温まで昇温させ、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液を加えた。以下、実施例2と同様
に行い、目的物を収率71%、α:β=8.7:1で得た。
【0037】
【実施例4】実施例1で合成したグリコシル供与体のβ
体(50 mg, 0.078 mmol)とシクロヘキサノール(8mg,
0.078mmol)をアセトニトリル1mlに溶解し、これに、
0℃でトリフルオロメタンスルホン酸スズ(II)(32m
g, 0.078 mmol)と過塩素酸リチウム(1mg, 0.008 mmo
l)を加え、90分間攪拌した。以下実施例3と同様に
行い、目的とするグリコシド系化合物を収率85%,
α:β=1:3.9で得た。
【0038】
【実施例5】実施例3と同様に、シクロヘキサノール、
メチル 2,3,4-トリ-O-ベンジル-α-D-グルコピラノシ
ド、メチル 2,3,6-トリ-O-ベンジル-α-D-グルコピラノ
シド、1,6-アンヒドロ-3,4-O-イソプロピリデン-β-D-
ガラクトピラノース、1,2:3,4-ジ-O-イソプロピリデン-
α-D-ガラクトピラノースと反応させた。その結果、収
率とアノマー比(α:β)は97%(6.7:1)、71%(8.7:
1)、46%(4.5:1)、61%(5.2:1)、85%(5.2:1)と
なった。
【0039】
【実施例6】実施例4と同様に、メチル 2,3,4-トリ-O-
ベンジル-α-D-グルコピラノシド、メチル 2,3,6-トリ-
O-ベンジル-α-D-グルコピラノシド、1,6-アンヒドロ-
3,4-O-イソプロピリデン-β-D-ガラクトピラノース、1,
2:3,4-ジ-O-イソプロピリデン-α-D-ガラクトピラノー
スと反応させた。その結果、収率とアノマー比(α:β)
は74%(1:9.0)、42%(1:9.2)、61%(1:1.1)、9
4%(1:8.9)となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07H 15/203 C07J 17/00 9051−4C

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式化1(式中Rは-H,-CH3,-CH2OH,-O
    H,-OCH2Ph,-OCOCH3,-OCH3,-CH2OCH3,-CH2OCPh3,-CH2OCH
    2Ph,-CH2OCOCH3,-NHCOCH3,あるいは、RとRが結合した
    -OC(CH3)2O-,-OCH(Ph)O-(但し、Phはフェニル基を示
    す。)のいずれかを示す。)または、一般式化2(式中
    Rは-H,-CH3,-CH2OH,-OH,-CH(OH)CH2OH,-OCH2Ph,-OCOCH
    3,-OCH3,-CH2OCH3,-CH2OCPh3,-CH2OCH2Ph,-CH2OCOCH3,-
    NHCOCH3,-CH(OCH2Ph)CH2OCH2Ph,-CH(OCOCH3)CH2OCOCH3,
    -CHOHCH2OCPh3,化3、化4あるいは、RとRが結合した
    -OC(CH3)2O-,-OCH(Ph)O-(但し、Phはフェニル基を示
    す。)のいずれかを示す。)で示される糖のアノマー位
    の水酸基の水素が3−メチルチオプロピオニル基で置換
    されたグリコシル供与体。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】
  2. 【請求項2】糖のアノマー位の水酸基とハロゲン化3−
    メチルチオプロピオニルを塩基共存下反応させる事を特
    徴とする一般式化1(式中Rは-H,-CH3,-CH2OH,-OH,-OC
    H2Ph,-OCOCH3,-OCH3,-CH2OCH3,-CH2OCPh3,-CH2OCH2Ph,-
    CH2OCOCH3,-NHCOCH3,あるいは、RとRが結合した-OC(C
    H3)2O-,-OCH(Ph)O-(但し、Phはフェニル基を示す。)
    のいずれかを示す。)または、一般式化2(式中Rは-
    H,-CH3,-CH2OH,-OH,-CH(OH)CH2OH,-OCH2Ph,-OCOCH3,-OC
    H3,-CH2OCH3,-CH2OCPh3,-CH2OCH2Ph,-CH2OCOCH3,-NHCOC
    H3,-CH(OCH2Ph)CH2OCH2Ph,-CH(OCOCH3)CH2OCOCH3,-CHOH
    CH2OCPh3,化3、化4あるいは、RとRが結合した-OC(C
    H3)2O-,-OCH(Ph)O-(但し、Phはフェニル基を示す。)
    のいずれかを示す。)で示される糖のアノマー位の水酸
    基の水素が3−メチルチオプロピオニル基で置換された
    グリコシル供与体の製造法。
  3. 【請求項3】一般式化1(式中Rは-H,-CH3,-CH2OH,-O
    H,-OCH2Ph,-OCOCH3,-OCH3,-CH2OCH3,-CH2OCPh3,-CH2OCH
    2Ph,-CH2OCOCH3,-NHCOCH3,あるいは、RとRが結合した
    -OC(CH3)2O-,-OCH(Ph)O-(但し、Phはフェニル基を示
    す。)のいずれかを示す。)または、一般式化2(式中
    Rは-H,-CH3,-CH2OH,-OH,-CH(OH)CH2OH,-OCH2Ph,-OCOCH
    3,-OCH3,-CH2OCH3,-CH2OCPh3,-CH2OCH2Ph,-CH2OCOCH3,-
    NHCOCH3,-CH(OCH2Ph)CH2OCH2Ph,-CH(OCOCH3)CH2OCOCH3,
    -CHOHCH2OCPh3,化3、化4あるいは、RとRが結合した
    -OC(CH3)2O-,-OCH(Ph)O-(但し、Phはフェニル基を示
    す。)のいずれかを示す。)で示される糖のアノマー位
    の水酸基の水素が3−メチルチオプロピオニル基で置換
    されたグリコシル供与体と、脂肪族アルコール、芳香族
    アルコール、ステロイドアルコール、グリセロール誘導
    体、糖誘導体、アミノ酸誘導体から選ばれるアルコール
    とを、過塩素酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩か
    ら選ばれる活性化剤と共存させ、反応させる事を特徴と
    するグリコシド系化合物の製造法。
  4. 【請求項4】活性化剤として過塩素酸トリチルを用いる
    事を特徴とする請求項3記載の製造法。
  5. 【請求項5】活性化剤としてトリフルオロメタンスルホ
    ン酸スズ(II)を用いる事を特徴とする請求項3記載の
    製造法。
  6. 【請求項6】ヨウ素を共存させる事を特徴とする請求項
    4の製造法。
  7. 【請求項7】過塩素酸リチウムを共存させる事を特徴と
    する請求項5の製造法。
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