JPH0631284B2 - 弗化グリコシルからのグリコサイドの製造方法 - Google Patents
弗化グリコシルからのグリコサイドの製造方法Info
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- JPH0631284B2 JPH0631284B2 JP60152603A JP15260385A JPH0631284B2 JP H0631284 B2 JPH0631284 B2 JP H0631284B2 JP 60152603 A JP60152603 A JP 60152603A JP 15260385 A JP15260385 A JP 15260385A JP H0631284 B2 JPH0631284 B2 JP H0631284B2
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Description
【発明の詳細な説明】 4弗化珪素またはトリメチルシリルトリフルオロメタン
スルホネート(TMSOTf)が触媒として使用される場合に
は、弗化グリコピラノシルをトリメチルシリルエーテル
によつて、そしてまた保護されていないアルコールを使
用してグリコサイド化することができるということは知
られている。使用される反応媒体は一方では主としてβ
−グリコサイドを導くアセトニトリルであり、他方では
主としてα−アノマーを導くジエチルエーテルである。
(テトラヘドロンレターズ、Tetrahedron Letters,25
((1984)、1379〜1382)。
スルホネート(TMSOTf)が触媒として使用される場合に
は、弗化グリコピラノシルをトリメチルシリルエーテル
によつて、そしてまた保護されていないアルコールを使
用してグリコサイド化することができるということは知
られている。使用される反応媒体は一方では主としてβ
−グリコサイドを導くアセトニトリルであり、他方では
主としてα−アノマーを導くジエチルエーテルである。
(テトラヘドロンレターズ、Tetrahedron Letters,25
((1984)、1379〜1382)。
使用される2種の触媒の中で、TMSOTfは、高度に腐食性
でありかつ攻撃的なガスである4弗化珪素よりも明から
により安価であり取扱がより容易であるがしかし有効性
はより低い。どちらの触媒が使用される場合にも、処理
はめんどうであるがしかしTMSOTfの場合に特にそうであ
る。その理由は、トリフルオロメタンスルホン酸の形成
はいかなる場合にもさげなくてはならないからである。
でありかつ攻撃的なガスである4弗化珪素よりも明から
により安価であり取扱がより容易であるがしかし有効性
はより低い。どちらの触媒が使用される場合にも、処理
はめんどうであるがしかしTMSOTfの場合に特にそうであ
る。その理由は、トリフルオロメタンスルホン酸の形成
はいかなる場合にもさげなくてはならないからである。
本発明者らはここに、気体である4弗化珪素の代りに2
20より少なくはない原子番号を有する周期律表の第IV
およびV族の金属の、それらのより高次の安定なそして
非酸化のまたはわずかに酸化の段階の弗化物をこのグリ
コサイド形成反応に特に有利に使用しうるということを
発見した。遷移金属弗化物をも包含する適当な金属弗化
物の例は4弗化錫、4弗化ジルコニウム、5弗化バナジ
ウム、5弗化アンチモニーそして特に4弗化チタニウム
である。油状の5弗化バナジウムと5弗化アンチモニー
は反応系に可溶性であり、そして従つて均質相で作用す
るが、一方、ここに記載のその他の弗化物は固体であ
り、不溶性であるかまたは難溶性である。このことはそ
れらの取扱および単離を非常に容易ならしめる。従つて
特に又弗化チタニウムを使用した不均質相での反応が好
ましい。
20より少なくはない原子番号を有する周期律表の第IV
およびV族の金属の、それらのより高次の安定なそして
非酸化のまたはわずかに酸化の段階の弗化物をこのグリ
コサイド形成反応に特に有利に使用しうるということを
発見した。遷移金属弗化物をも包含する適当な金属弗化
物の例は4弗化錫、4弗化ジルコニウム、5弗化バナジ
ウム、5弗化アンチモニーそして特に4弗化チタニウム
である。油状の5弗化バナジウムと5弗化アンチモニー
は反応系に可溶性であり、そして従つて均質相で作用す
るが、一方、ここに記載のその他の弗化物は固体であ
り、不溶性であるかまたは難溶性である。このことはそ
れらの取扱および単離を非常に容易ならしめる。従つて
特に又弗化チタニウムを使用した不均質相での反応が好
ましい。
反応は一般に糖の反応に一般的に使用される溶媒または
不活性な媒体例えばアセトニトリル、ジエチルエーテ
ル、メチレンクロリドおよび/またはニトロベンゼン、
またはこれらとベンゼン、トルエンその他との混合物中
で実施される。一般に、−40〜+60℃、好ましくは−20
〜+30℃の温度が使用される。そして反応は大気圧下に
実施される。しかし大気圧以上の圧または減圧もまた使
用することができる。
不活性な媒体例えばアセトニトリル、ジエチルエーテ
ル、メチレンクロリドおよび/またはニトロベンゼン、
またはこれらとベンゼン、トルエンその他との混合物中
で実施される。一般に、−40〜+60℃、好ましくは−20
〜+30℃の温度が使用される。そして反応は大気圧下に
実施される。しかし大気圧以上の圧または減圧もまた使
用することができる。
反応剤中の基の反応性、そして特にその立体配列にもよ
るが弗化物は、弗化グリコシルを基準として1〜200モ
ル%好ましくは10〜120モル%そして特に100モル%まで
の量で使用される。
るが弗化物は、弗化グリコシルを基準として1〜200モ
ル%好ましくは10〜120モル%そして特に100モル%まで
の量で使用される。
使用される弗化グリコシルは保護された弗化ヘキソピラ
ノシル、特にグルコース、ガラクトースおよびマンノー
スから導かれたものである。しかしまた2−デオキシ−
2−アミノ−グルコース、−ガラクトースおよび−マン
ノースのような糖誘導体ならびにグルクロン酸、ガラク
トウロン酸およびマンノウロン酸およびそれらの誘導体
特にエステル、アミドおよびニトリルを使用することも
また可能である。適当な保護基は既知の方法において使
用されるベンジル保護基のみならず、本発明によれば、
アシル保護基好ましくはアセチル基およびベンゾイル基
である。保護基の選択は本発明により使用される弗化物
および使用されうるいずれかの溶媒に依つて形成される
立体異性体の比に影響を与える。
ノシル、特にグルコース、ガラクトースおよびマンノー
スから導かれたものである。しかしまた2−デオキシ−
2−アミノ−グルコース、−ガラクトースおよび−マン
ノースのような糖誘導体ならびにグルクロン酸、ガラク
トウロン酸およびマンノウロン酸およびそれらの誘導体
特にエステル、アミドおよびニトリルを使用することも
また可能である。適当な保護基は既知の方法において使
用されるベンジル保護基のみならず、本発明によれば、
アシル保護基好ましくはアセチル基およびベンゾイル基
である。保護基の選択は本発明により使用される弗化物
および使用されうるいずれかの溶媒に依つて形成される
立体異性体の比に影響を与える。
本発明によればアグリコンはブロツクされずに使用され
るか或いはそれらのシリルエーテル例えばトリエチル、
トリプロピル、トリイソプロピルおよびトリブチルエー
テルまたは混合エーテル例えば第三ブチル−ジメチルシ
リルエーテルの形で使用されるがしかし特にトリメチル
シリルエーテルとして使用される。反応性はアルキル基
の性質に依つて変動しうる。適当なアグリコンは例えば
直鎖および分枝鎖の脂肪族一価、第1、第2および第3
級C1〜C10アルコールおよび一価脂環状C5〜C7アルコー
ル、なかんずく適当な保護基によつてグリコサイド化さ
せないヒドロキシル基をブロツクさせた単糖類、二糖
類、特にグルコース、ガラクトースおよびマンノース系
である。使用しうる保護基は要求によつて、アセタール
またはケタール、エーテル構造例えばベンジルエーテル
またはトリフエニルメチルエーテルまたはアシル、アリ
ールオキシまたはアルコキシカルボニル基である。その
他の特に興味ある保護基はエポキサイド(グルコーンま
たはアグリコン中)である。これは本発明のグリコサイ
ド合成の条件下には安定でありそしてこれは以後の反応
段階で容易に切断させることができる。フエノール性ア
グリコンならびに複合ステロイドアルコール例えば5α
−コレスタン−3β−オールもまた成功裏にグリコサイ
ド化させることができる。
るか或いはそれらのシリルエーテル例えばトリエチル、
トリプロピル、トリイソプロピルおよびトリブチルエー
テルまたは混合エーテル例えば第三ブチル−ジメチルシ
リルエーテルの形で使用されるがしかし特にトリメチル
シリルエーテルとして使用される。反応性はアルキル基
の性質に依つて変動しうる。適当なアグリコンは例えば
直鎖および分枝鎖の脂肪族一価、第1、第2および第3
級C1〜C10アルコールおよび一価脂環状C5〜C7アルコー
ル、なかんずく適当な保護基によつてグリコサイド化さ
せないヒドロキシル基をブロツクさせた単糖類、二糖
類、特にグルコース、ガラクトースおよびマンノース系
である。使用しうる保護基は要求によつて、アセタール
またはケタール、エーテル構造例えばベンジルエーテル
またはトリフエニルメチルエーテルまたはアシル、アリ
ールオキシまたはアルコキシカルボニル基である。その
他の特に興味ある保護基はエポキサイド(グルコーンま
たはアグリコン中)である。これは本発明のグリコサイ
ド合成の条件下には安定でありそしてこれは以後の反応
段階で容易に切断させることができる。フエノール性ア
グリコンならびに複合ステロイドアルコール例えば5α
−コレスタン−3β−オールもまた成功裏にグリコサイ
ド化させることができる。
この方法の生成物はそれ自体は既知でありそして多数の
合成に対する中間体として有用である。それらは抗原と
細胞膜の部分構造との相互作用の研究におけるモデル物
質として使用するのに適当であり、そしてこの理由の故
に免疫モジユレーターとして関心あるものである〔ネイ
チヤーnature,275,(1978),179〜184,ビオロ・イ
ン・ウンゼラ・ツアイトBiol.in.uneserer Zeit13,
(1983)33〜38〕。
合成に対する中間体として有用である。それらは抗原と
細胞膜の部分構造との相互作用の研究におけるモデル物
質として使用するのに適当であり、そしてこの理由の故
に免疫モジユレーターとして関心あるものである〔ネイ
チヤーnature,275,(1978),179〜184,ビオロ・イ
ン・ウンゼラ・ツアイトBiol.in.uneserer Zeit13,
(1983)33〜38〕。
以下の実施例は本発明を更に説明する。
例 1) 200mg(0.37ミリモル)の弗化2,3,4,6−テトラ−O
−ベンジル−β−D−グルコピラノシルおよび123mg
(0.37ミリモル)の1,2;3,4−ジ−O−イソプロピリデ
ン−6−O−(トリメチルシリル)−α−D−ガラクト
ピラノースを3mlの無水アセトニトリルに溶解させ、そ
して23mg(0.19ミリモル)の弗化チタニウム(IV)を0
℃で加えた。0℃で2時間この混合物を撹拌した後、反
応の経過を薄層クロマトグラフイーによつてメチレンク
ロリド/ジエチルエーテル(20:1v/v)を移動剤とし
て使用したチエツクし、溶液を濃縮し、残渣をクロロホ
ルムにとりそしてこの溶液をシリカゲル(2g)に通し
て過した。溶媒をストリツピングした後、6−O−
(2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−α−および−β−
D−グルコピラノシル)−1,2;3,4−ジ−O−イソプロ
ピリデン−α−D−ガラクトピラノースの混合物が255m
g量で得られた(88%収率)。1 −NMR分析によれば、アノマー比、α:βは13:87であ
つた。アノマーはカラムクロマトグラフイー(シリカゲ
ル、メチレンクロリド/ジエチルエーテル20:1、v/
v)により分離された。
−ベンジル−β−D−グルコピラノシルおよび123mg
(0.37ミリモル)の1,2;3,4−ジ−O−イソプロピリデ
ン−6−O−(トリメチルシリル)−α−D−ガラクト
ピラノースを3mlの無水アセトニトリルに溶解させ、そ
して23mg(0.19ミリモル)の弗化チタニウム(IV)を0
℃で加えた。0℃で2時間この混合物を撹拌した後、反
応の経過を薄層クロマトグラフイーによつてメチレンク
ロリド/ジエチルエーテル(20:1v/v)を移動剤とし
て使用したチエツクし、溶液を濃縮し、残渣をクロロホ
ルムにとりそしてこの溶液をシリカゲル(2g)に通し
て過した。溶媒をストリツピングした後、6−O−
(2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル−α−および−β−
D−グルコピラノシル)−1,2;3,4−ジ−O−イソプロ
ピリデン−α−D−ガラクトピラノースの混合物が255m
g量で得られた(88%収率)。1 −NMR分析によれば、アノマー比、α:βは13:87であ
つた。アノマーはカラムクロマトグラフイー(シリカゲ
ル、メチレンクロリド/ジエチルエーテル20:1、v/
v)により分離された。
α−グリコサイド:1H−NMR δ=4.98(1′−H,J(1′,2′)=3.8Hz)、 5.50(1−H,J(1,2)=5.0Hz)。
▲〔α〕20 D▼:11゜(c=0.87,CHCl3) β−グリコサイド:1H−NMR δ=4.45(1′−H,J(1′,2′)=7.8Hz)、 5.57(1−H,J(1,2)=5.0Hz)。
▲〔α〕20 D▼:−32゜(c=0.87,CHCl3)。
2) 113mg(0.21ミリモル)の弗化2,3,4,6−テトラ−O
−ベンジル−β−D−グルコピラノシルおよび36mg(0.
21ミリモル)のトリメチルシリルシクロヘキシルエーテ
ルを2mlを無水アセトニトリルに溶解させ、そして27mg
(0.21ミリモル)の弗化チタニウム(IV)を0℃で加え
た。0℃に12時間放置した後、その反応の経過を薄層
クロマトグラフイーによつて、石油エーテル/酢酸エチ
ル(4:1、v/v)を使用してチエツクし、溶液を濃縮
し、残渣をメチレンクロリドにとりそしてこの混合物を
シリカゲル(2g)に通して過した。溶媒をストリツ
ピングした後、シクロヘキシル−2,3,4,6−テトラ−O
−ベンジル−α−および−β−D−グルコピラノシルの
混合物が99mg量で得られた。(収率76%)。分離後測
定されたα:βのアノマー比は69:31であつた。
−ベンジル−β−D−グルコピラノシルおよび36mg(0.
21ミリモル)のトリメチルシリルシクロヘキシルエーテ
ルを2mlを無水アセトニトリルに溶解させ、そして27mg
(0.21ミリモル)の弗化チタニウム(IV)を0℃で加え
た。0℃に12時間放置した後、その反応の経過を薄層
クロマトグラフイーによつて、石油エーテル/酢酸エチ
ル(4:1、v/v)を使用してチエツクし、溶液を濃縮
し、残渣をメチレンクロリドにとりそしてこの混合物を
シリカゲル(2g)に通して過した。溶媒をストリツ
ピングした後、シクロヘキシル−2,3,4,6−テトラ−O
−ベンジル−α−および−β−D−グルコピラノシルの
混合物が99mg量で得られた。(収率76%)。分離後測
定されたα:βのアノマー比は69:31であつた。
アノマーをカラムクロマトグラフイーにより分離した
(シリカゲル、メチレンクロリド)。
(シリカゲル、メチレンクロリド)。
α−グリコサイド1H−NMR δ=4.94(1−H,J(1,2)=3.8Hz)。
▲〔α〕20 D▼+42.50(c=0.14,CHCl3) β−グリコサイド:1H−NMR δ=4.49(1−H,J(1,2)=7.8Hz)。
融点 104〜105℃ ▲〔α〕20 D▼+9゜(c=0.73,CHCl3) 3A) 36.4mg(0.067ミリモル)の弗化2,3,4,6−テトラ
−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシルおよび14.5
mg(0.067ミリモル)の1,6;2,3−ジ−アンヒドロ−4
−O−トリメチルシリル−β−D−マンノピラノースを
1mlの無水アセトニトリルに溶解させ、そして8.3mg
(0.067ミリモル)の弗化チタニウム(IV)を0℃で加
えた。22℃で2時間置いた後、溶液を過し、液を濃
縮し、残渣をメチレンクロリドにとり、そしてこの混合
物をシリカゲル(2g)に通して過した。減圧下に溶
媒をストリツピングした後、残渣をカラムクロマトグラ
フイー(シリカゲル、メチレンクロリド/ジエチルエー
テル20:1 v/v)により精製した。1,6;2,3−ジ−ア
ンヒドロ−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル
−α−およびβ−D−グルコピラノシル)β−D−マン
ノピラノースの混合物が45mg量(44%収率)で得られ
た。1H−NMR分析によればアノマー比α:βは45:55で
あつた。
−O−ベンジル−β−D−グルコピラノシルおよび14.5
mg(0.067ミリモル)の1,6;2,3−ジ−アンヒドロ−4
−O−トリメチルシリル−β−D−マンノピラノースを
1mlの無水アセトニトリルに溶解させ、そして8.3mg
(0.067ミリモル)の弗化チタニウム(IV)を0℃で加
えた。22℃で2時間置いた後、溶液を過し、液を濃
縮し、残渣をメチレンクロリドにとり、そしてこの混合
物をシリカゲル(2g)に通して過した。減圧下に溶
媒をストリツピングした後、残渣をカラムクロマトグラ
フイー(シリカゲル、メチレンクロリド/ジエチルエー
テル20:1 v/v)により精製した。1,6;2,3−ジ−ア
ンヒドロ−4−O−(2,3,4,6−テトラ−O−ベンジル
−α−およびβ−D−グルコピラノシル)β−D−マン
ノピラノースの混合物が45mg量(44%収率)で得られ
た。1H−NMR分析によればアノマー比α:βは45:55で
あつた。
3B) 1.1g(2.03ミリモル)の弗化2,3,4,6−テトラ−
O−ベンジル−β−D−グルコピラノシルおよび293mg
(2.03ミリモル)の1,6;2,3−ジ−アンヒドロ−β−D
−マンノピラノースを10mgの無水アセトニトリルに溶解
させ、そして126mg(1.02ミリモル)の弗化チタニウム
(IV)を0℃で加えた。0℃で2時間置いた後、この溶
液10gのシリカゲルに通して過し、シリカゲルを酢酸
エチルで洗い、そして併せた溶液を濃縮した。痕跡の出
発化合物に加えて、45:55のα:βの比のアノマー混合
物を含有する粗生成物1.24g(92%)が得られた。これ
らアノマーをシリカゲル上のカラムクロマトグラフイー
によつて、メチレンクロリド/ジエチルエーテル20:1
を使用して分離させた。
O−ベンジル−β−D−グルコピラノシルおよび293mg
(2.03ミリモル)の1,6;2,3−ジ−アンヒドロ−β−D
−マンノピラノースを10mgの無水アセトニトリルに溶解
させ、そして126mg(1.02ミリモル)の弗化チタニウム
(IV)を0℃で加えた。0℃で2時間置いた後、この溶
液10gのシリカゲルに通して過し、シリカゲルを酢酸
エチルで洗い、そして併せた溶液を濃縮した。痕跡の出
発化合物に加えて、45:55のα:βの比のアノマー混合
物を含有する粗生成物1.24g(92%)が得られた。これ
らアノマーをシリカゲル上のカラムクロマトグラフイー
によつて、メチレンクロリド/ジエチルエーテル20:1
を使用して分離させた。
収量:α−グリコサイド 460mg(34%) β−グリコサイド 540mg(40%) 例3A)および3B)により製造されたグリコサイドは以下の
特性を有している。
特性を有している。
α−グリコサイド:1H−NMR: δ=5.62(1−H,J(1,2)=3.1Hz) 4.87(1′−H,J(1′,2′)=3.6Hz) 融点:131〜135℃ ▲〔α〕20 D▼+32.5゜(c=0.63,CHCl3) β−グリコサイド:1H−NMR: δ=5.74(1−H,J(1,2)=2.6Hz) 4.56(1′,H,J(1′,2′)=7.8Hz) 融点:143〜144℃ ▲〔α〕20 D▼:−2.3゜(c=0.985,CHCl3) 4) 80mg(0.23ミリモル)の弗化2,3,4,6−テトラ−O
−アセチル−β−D−グルコピラノシルおよび79mg(0.
23ミリモル)の1,2,3,4−ジ−O−イソプロピリデン−
6−O−(トリメチルシリル)−α−D−ガラクトピラ
ノースを2mlの無水アセトニトリルに溶解させ、そして
16mg(0.13ミリモル)の弗化チタニウム(IV)と共に室
温で撹拌した。2時間後、出発化合物は薄層クロマトグ
ラフイー(メチレンクロリド/酢酸エチル4:1v/v)
によつて、痕跡量でしか検出できなかつた。この溶液を
濃縮し、残渣をメチレンクロリドにとり、そしてこの混
合物をシリカゲルに通して過した。1H−NMR分析によ
れば6−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−
D−グルコピラノシル)−1,2;3,4−ジ−O−イソプロ
ピリデン−α−D−ガラクトピラノースが専ら得られ
た。そしてこれをカラムクロマトグラフイー(シリカゲ
ル、メチレンクロリド/酢酸エチル、4:1v/v。)によ
りまたはジエチルエーテル/石油エーテルからの再結晶
により精製した。
−アセチル−β−D−グルコピラノシルおよび79mg(0.
23ミリモル)の1,2,3,4−ジ−O−イソプロピリデン−
6−O−(トリメチルシリル)−α−D−ガラクトピラ
ノースを2mlの無水アセトニトリルに溶解させ、そして
16mg(0.13ミリモル)の弗化チタニウム(IV)と共に室
温で撹拌した。2時間後、出発化合物は薄層クロマトグ
ラフイー(メチレンクロリド/酢酸エチル4:1v/v)
によつて、痕跡量でしか検出できなかつた。この溶液を
濃縮し、残渣をメチレンクロリドにとり、そしてこの混
合物をシリカゲルに通して過した。1H−NMR分析によ
れば6−O−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−
D−グルコピラノシル)−1,2;3,4−ジ−O−イソプロ
ピリデン−α−D−ガラクトピラノースが専ら得られ
た。そしてこれをカラムクロマトグラフイー(シリカゲ
ル、メチレンクロリド/酢酸エチル、4:1v/v。)によ
りまたはジエチルエーテル/石油エーテルからの再結晶
により精製した。
収量:89mg(66%) β−グリコサイド:1H−NMR: δ=4.61(1′−H,J(1′,2′)=7.9Hz)、 5.48(1−H,J(1,2)=4.8Hz) 融点:140〜142℃ ▲〔α〕20 D▼:−53゜(c=1.05,CHCl3) 5〜7) 触媒として4弗化チタニウムの代りに同一モル
量の4弗化錫の存在下に22℃、アセトニトリルを溶媒と
して使用して、例1、3Aおよび4に記載の反応を実施
した。
量の4弗化錫の存在下に22℃、アセトニトリルを溶媒と
して使用して、例1、3Aおよび4に記載の反応を実施
した。
8) 600mg(1.78ミリモル)のメチル(弗化2,3,4−トリ
−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−ウロ
ネートおよび490mg(1.77ミリモル)の1,6−アンヒドロ
−2−アジド−4−O−ベンジル−β−D−グルコピラ
ノースを10mlの無水アセトニトリルに溶解させ、そして
100mg(0.81ミリモル)の弗化チタニウム(IV)および
1gの3Å分子ふるいの粉末形のものを室温で加えた。
この溶液を2時間撹拌後、それを5gのシリカゲルを通
して過し、液を次いで濃縮し、そして粗生成物(1.
06g)をクロマトグラフイー(シリカゲル、n−ヘキサ
ン/酢酸エチル2:1v/v)にり精製した。純粋の3−
O−〔メチル−(2,3,4−トリ−O−アセチル−β−D
−ガラクトピラノシル)−ウロネート〕−1,6−アンヒ
ドロ−2−アジド−4−O−ベンジル−β−D−グルコ
ピラノースの収量は710mg(67%)であつた。1 H−NMR(CDCl3): δ=5.19(1−H),4.49(1′−H,J(1′,2′)
=7.9Hz) 融点:68℃ ▲〔α〕20 D▼=49.6゜(c=1.97,CDCl3)
−O−アセチル−β−D−ガラクトピラノシル)−ウロ
ネートおよび490mg(1.77ミリモル)の1,6−アンヒドロ
−2−アジド−4−O−ベンジル−β−D−グルコピラ
ノースを10mlの無水アセトニトリルに溶解させ、そして
100mg(0.81ミリモル)の弗化チタニウム(IV)および
1gの3Å分子ふるいの粉末形のものを室温で加えた。
この溶液を2時間撹拌後、それを5gのシリカゲルを通
して過し、液を次いで濃縮し、そして粗生成物(1.
06g)をクロマトグラフイー(シリカゲル、n−ヘキサ
ン/酢酸エチル2:1v/v)にり精製した。純粋の3−
O−〔メチル−(2,3,4−トリ−O−アセチル−β−D
−ガラクトピラノシル)−ウロネート〕−1,6−アンヒ
ドロ−2−アジド−4−O−ベンジル−β−D−グルコ
ピラノースの収量は710mg(67%)であつた。1 H−NMR(CDCl3): δ=5.19(1−H),4.49(1′−H,J(1′,2′)
=7.9Hz) 融点:68℃ ▲〔α〕20 D▼=49.6゜(c=1.97,CDCl3)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス‐マネイーアス・デガー ドイツ連邦共和国デー‐6238 ホフハイ ム・アム・タウヌス.アム・ラインガウア ーヴエーク8 (72)発明者 マテイーアス・クロイツアー ドイツ連邦共和国デー‐4400 ミユンスタ ー‐シユプラケル.フオルストヴエーク 35 (56)参考文献 特開 昭57−144296(JP,A)
Claims (8)
- 【請求項1】4弗化チタニウムまたは弗化第2錫の存在
下で、保護された弗化ヘキソピラノシルとアグリコンま
たはそのシリル化エーテルとを反応させることを特徴と
するグリコサイドの製造方法。 - 【請求項2】反応系中に不溶のまたは難溶性の固体弗化
物を有する不均質相中で反応を実施する、前記特許請求
の範囲第1項記載の方法。 - 【請求項3】弗化物を弗化ヘキソピラノシルに対して1
〜200モル%量で適用する、前記特許請求の範囲第1項
または2項に記載の方法。 - 【請求項4】弗化物の量が10〜120、そして特に10〜100
モル%の範囲である、前記特許請求の範囲第3項記載の
方法。 - 【請求項5】反応を溶媒または不活性媒体の存在下に実
施する、前記特許請求の範囲第1ないし4項のいずれか
の1項に記載の方法。 - 【請求項6】反応を−40〜+60、好ましくは−20〜+30
℃の範囲の温度で実施する、前記特許請求の範囲第1な
いし5項のいずれかの1項の記載の方法。 - 【請求項7】反応をアグリコンのトリメチルシリルエー
テルを使用して実施する前記特許請求の範囲第1ないし
6項のいずれかの1項に記載の方法。 - 【請求項8】アグリコンが1〜10個の炭素原子含有の1
価脂肪族アルコール、5〜7個の炭素原子含有の1価脂
環性アルコールまたは糖類特に単糖類である、前記特許
請求の範囲第1ないし7項のいずれかの1項に記載の方
法。
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