JPH0626353U - 電話着信報知用電源供給回路 - Google Patents

電話着信報知用電源供給回路

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JPH0626353U
JPH0626353U JP6199692U JP6199692U JPH0626353U JP H0626353 U JPH0626353 U JP H0626353U JP 6199692 U JP6199692 U JP 6199692U JP 6199692 U JP6199692 U JP 6199692U JP H0626353 U JPH0626353 U JP H0626353U
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真児 中嶋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外部電源からの供給を受けることなく、電話
着信報知装置に電源を供給する電話着信報知用電源供給
回路を提供することにある。 【構成】 着信ベル信号が到来すると、ダイオードブリ
ッジDB1の出力側には、電話回線直流電圧の上に着信
ベル信号が波高値として重畳された電圧信号が発生す
る。この着信ベル信号が発生すると、電子スイッチQ1
はオフ状態になり、コンデンサC2への充電は停止す
る。また、着信ベル信号の休止期間及び電話待機時にこ
の電子スイッチQ1はオン状態になり、コンデンサC2
を充電する。このコンデンサC2に蓄えられた電力が電
話着信報知装置に供給される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電話回線に接続され、着信ベル信号休止時及び電話待機時に電話回 線より直流電流の供給を受けてコンデンサ充電を行い、蓄電した大きな電力で着 信ベル信号発生時に電話着信を光や音で報知する電話着信報知装置に電力を供給 する電話着信報知用電源供給回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、トーンリンガー音発生用ICには、図4に示すように、電話回線の直流 に重畳される着信ベル信号の交流分をコンデンサC3で分離し、抵抗R7を介し てダイオードブリッジDB2にて整流し、コンデンサC4及びツェナーダイオー ドZD4で平滑することにより電力を供給していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来例においては、着信ベル信号の交流分より電力を得ていたので、より 多くの電力を得ようとすると限界があった。
【0004】 従って、より多くの電力を得るには、外部電源を設けてそこから電力を得なけ ればならず、使用上の取扱いが煩雑になるという課題があった。また、主に外部 電源は電灯線より得ることになり、常時電力の供給が必要なこの種の回路におい ては、停電時の対処等を考慮する必要もあった。
【0005】 本考案は、上記課題に鑑みなされたもので、その目的は外部電源からの供給を 受けることなく、電話回線の局電源から充分な電力を得て、着信ベル信号発生期 間に光、音等を発生する電話着信報知装置に電源を供給する電話着信報知用電源 供給回路を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本考案の電話着信報知用電源供給回路は、電話回線端末に極性をそろえるダイ オードブリッジを接続し、該ダイオードブリッジの出力側に着信ベル信号発生時 にオフ状態になる電子スイッチを介してコンデンサを設け、着信ベル信号休止期 間及び電話待機時に前記電子スイッチを介して前記コンデンサへ電話回線より直 流電流の供給を受けて急速充電を行い、充電したコンデンサの電力を電話着信報 知用電源として供給するものである。
【0007】
【作用】
本考案の電話着信報知用電源供給回路において、着信ベル信号が到来すると、 極性をそろえるダイオードブリッジの出力側には、電話回線直流電圧の上に着信 ベル信号が波高値として重畳された電圧信号が発生する。この着信ベル信号が発 生すると、電子スイッチはオフ状態になり、コンデンサへの充電は停止する。ま た、着信ベル信号の休止期間及び電話待機時にこの電子スイッチはオン状態にな り、コンデンサを充電する。そして、このコンデンサに蓄えられた電力を電話着 信報知装置に供給する。
【0008】
【実施例】
図1は本考案の一実施例に係る電話着信報知用電源供給回路の回路構成を示す 回路図である。
【0009】 L1、L2は電話局線端末の電話回線であり、通常電話待機時には約48ボル トの直流電圧が供給されている。着信ベル信号とは、この待機時の電圧に重畳さ れる75ボルトの交流電圧信号のことである。
【0010】 ダイオードブリッジDB1は、電話回線端末L1、L2に接続され、その出力 端から一定の極性の電圧信号を出力する。
【0011】 電流制限用抵抗R1は、その一端がダイオードブリッジDB1の出力端に接続 され、他端が後述する電子スイッチのコレクタに接続されている。この電流制限 用抵抗R1の抵抗値は、後述するコンデンサの充電電流が電話局の交換機を作動 させないように、その電流値の最大電流を考慮した上で設定されている。
【0012】 電子スイッチQ1はトランジスタからなり、そのコレクタが電流制限用抵抗R 1に接続されており、エミッタには逆流防止用ダイオードDが接続され、ベース は抵抗R2を介してダイオードブリッジDB1の出力端に接続されている。
【0013】 コンデンサC2は、一端が逆流防止用ダイオードDを介して電子スイッチQ1 のエミッタに接続され、他端がダイオードブリッジDB1に接続されており、電 子スイッチQ1がオン状態になると電話回線の直流電圧まで充電されるものであ る。
【0014】 電子スイッチQ2はトランジスタからなり、そのコレクタは電子スイッチQ1 のベースに接続され、エミッタはダイオードブリッジDB1に接続(即ち接地) されており、電子スイッチQ1をオン・オフ制御するものである。この電子スイ ッチQ2のベースは、抵抗R3を介して、ダイオードブリッジDB1の出力端間 に互いに直列に接続されたツェナーダイオードZD1とコンデンサC1との接続 部分に接続されている。このツェナーダイオードZD1の敷居値は、着信ベル信 号の発生によりダイオードブリッジDB1の出力電圧に生じる電話待機時の回線 電圧より高い波高値で通電するように設定されており、コンデンサC1はツェナ ーダイオードZD1を通過した脈流を着信ベル信号発生期間だけ平滑して電子ス イッチQ2をオン状態にするためのベースバイアスとするものである。
【0015】 電話着信報知装置INFOは、本実施例においては光と音で着信ベル信号の発 生を報知する。即ちその構成は、着信ベル信号の波高値が敷居値として設定され ダイオードブリッジDB1の出力端に接続されたツェナーダイオードZD2と、 抵抗R5を介してツェナーダイオードZD2にベースが接続されその抵抗R5、 R6の抵抗比により効率の良いデューティ比でオン・オフするトランジスタから なる電子スイッチQ3と、一端が抵抗R4を介してコンデンサC2に接続され他 端が電子スイッチQ3のコレクタに接続された単数又は複数の高輝度のLEDと 、トーンリンガー音発生用ICと、このトーンリンガー音発生用ICにエミッタ が接続されコレクタがコンデンサC2に接続されてトーンリンガー音発生用IC にコンデンサC2の電力を供給するトランジスタからなる電子スイッチQ4と、 そのベースとツェナーダイオードZD1間に接続された抵抗R7と、電子スイッ チQ4のベースに接続されトーンリンガー音発生用IC耐圧近くに敷居値が設定 されたツェナーダイオードZD3と、から構成されている。尚、電話着信報知装 置INFOは、光と音の一方のみを発生するように構成しても良いし、また音と 光を切り換えるように構成しても良い。
【0016】 次に上記構成からなる電話着信報知用電源供給回路の動作を図2に示すツェナ ーダイオードZD1の出力波形及び図3に示す電子スイッチQ1のベース電圧の 波形に基づいて説明する。電話待機時において、電子スイッチQ1はオン状態で あり、コンデンサC2は電子スイッチQ1を介して電話回線の直流電圧まで充電 される。
【0017】 ここで着信ベル信号が発生すると、ツェナーダイオードZD1が着信ベル信号 の発生に応じて導通し、これにより電子スイッチQ2もオン状態になる。この電 子スイッチQ2がオン状態になると、電子スイッチQ1のベースは接地されてオ フ状態になる。このため、着信ベル信号が発生して回線電圧値が変動すると電子 スイッチQ1がオフ状態になってコンデンサC2への充電は一時的に停止される 。
【0018】 一方、着信ベル信号が発生すると、電話着信報知装置INFOが作動し、既に 充電されているコンデンサC2から供給される電力により光や音で着信ベル信号 の発生を報知する。このときに発生される光や音は、コンデンサC2から充分な 電力が供給されるため、高輝度又は大音響になる。
【0019】 蓄電するコンデンサC2は大容量とすることが好ましいが、法規で定められて いる電話待機時の絶縁抵抗値を考慮してその容量を設定することが必要である。
【0020】 また、着信ベル信号発生時の電話回線への直流抵抗値は、通信事業者との申し 合わせにより10KΩに設定することが必要であるため、10KΩ近くになるよ う各部の抵抗値を設定する。
【0021】
【考案の効果】
本考案によれば、電話待機時に充電終了されているコンデンサC2の電力を使 用して、外部電源を設けることなく、高輝度LEDのフラッシュ光やトーンリン ガー音発生ICによる大音響を発生させることができる。
【0022】 また、本考案において、コンデンサC2の充電電流を大きく取ることにより急 速な充電を行なうことができるが、これを大きくすると電話局交換機が作動して しまうことがある。このため、着信ベル信号が発生している間にもコンデンサC 2への充電を行なうと、着信ベル信号発生時における充電電流の増加を考慮して 電話待機時及び着信ベル信号休止期間における充電電流の値を低く抑えることが 必要となり、電話待機時等における充電に長時間を要することになる。本考案に おいては、着信ベル信号発生時にはコンデンサC2への充電を行なわないので、 電話待機時及び着信ベル信号休止期間における充電電流の値を電話局交換機が作 動しない限界値まで高めることができ、これにより急速充電を可能にし、消費し た分も即座に補充することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る電話着信報知用電源供
給回路の回路構成を示す回路図である。
【図2】図1に示すツェナーダイオードZD1の出力波
形図である。
【図3】図1に示す電子スイッチQ1のベース電圧の波
形図である。
【図4】従来の電話着信報知用のトーンリンガー音発生
回路を示す回路図である。
【符号の説明】
DB1 ダイオードブリッジ Q1、Q2 電子スイッチ C1、C2 コンデンサ ZD1 ツェナーダイオード R1、R2、R3 抵抗

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話回線端末に極性をそろえるダイオー
    ドブリッジを接続し、該ダイオードブリッジの出力側に
    着信ベル信号発生時にオフ状態になる電子スイッチを介
    してコンデンサを設け、着信ベル信号休止期間及び電話
    待機時に前記電子スイッチを介して前記コンデンサへ電
    話回線より直流電流を供給して急速充電を行い、充電し
    たコンデンサの電力を電話着信報知用電源として供給す
    る電話着信報知用電源供給回路。
JP1992061996U 1992-08-11 1992-08-11 電話着信報知用電源供給回路 Expired - Lifetime JP2538227Y2 (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5342504A (en) * 1976-09-29 1978-04-18 Anritsu Electric Co Ltd Power circuit for telephone set or the like
JPS58107766A (ja) * 1981-12-22 1983-06-27 Tamura Electric Works Ltd 電話機の電源回路
JPS59188269A (ja) * 1984-03-22 1984-10-25 Anritsu Corp 公衆電話機の制御回路用電源回路

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