JPH06263331A - 用紙搬送装置及び該用紙搬送装置を備えた画像形成装置 - Google Patents

用紙搬送装置及び該用紙搬送装置を備えた画像形成装置

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JPH06263331A
JPH06263331A JP5079030A JP7903093A JPH06263331A JP H06263331 A JPH06263331 A JP H06263331A JP 5079030 A JP5079030 A JP 5079030A JP 7903093 A JP7903093 A JP 7903093A JP H06263331 A JPH06263331 A JP H06263331A
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Yoshinori Matsuda
昌憲 松田
Kazuhisa Kishimoto
和久 岸本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 転写紙のカール等によるジャムの発生を防止
し、かつ、ジャム処理が容易な両面ユニットを備えた複
写機を提供する。 【構成】 両面ユニットにおいて転写紙Pが中間トレイ
57に収容されたときに転写紙Pの後端を押える押え部
61aを有する回動可能な押え部材61を設け、通過す
る転写紙Pに複数箇所で当接する当接部材62を押え部
材61に連動するように設ける。押え部材61と同軸に
固定したアーム63の動作はセンサ64で検知され、押
え部61aが押え状態にあるかどうかがわかる。また、
押え部材61と、中間トレイ57に収容される転写紙P
の後端をたたき落すブラシローラ7とは互いに干渉しな
いように構成している。また、装置本体の前ドア8が開
く動作に連動して、押え部材61をジャム処理可能な位
置に退避させる、前ドア8と押え部材61との間のリン
ク機構を設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、用紙を中間用紙収容手
段に一旦収容し、該中間用紙収容手段に収容した該用紙
を該搬送路に向けて排出して搬送する用紙搬送装置、及
び該用紙搬送装置を備えた複写機、ファクシミリ、プリ
ンター等の画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の用紙搬送装置を備えた画
像形成装置としては、例えば、図2に示すように、片面
画像形成後の用紙である転写紙Pを、分岐爪51を切り
替えることによって、搬送ガイド板52,53等で構成
される搬送路の方向に送り出し、該搬送路の所定位置に
設けられた搬送ローラによって向きを徐々に反転させな
がら搬送し、画像形成部の下方に設けた中間用紙収容手
段としての両面トレイ57に一旦スタックして収容し、
その後、送り出しローラ58aによって両面トレイ57
上の転写紙を下からスイッチバックさせて、左方の転写
紙再供給のための搬送路58の入口部に設けられた分離
部側に送りだし、該入口部の進入ガイド58eに入り込
ませ、搬送ローラ58b及び分離ベルト58cによって
1枚ずつ分離し、搬送方向を反転させながら搬送し、画
像形成部に再供給することによって転写紙Pの両面に画
像形成を行なうものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
画像形成装置においては、片面画像形成後の転写材を両
面トレイ57に一旦収容した際、転写紙Pの後端にフェ
イスカール(上方向のカール)があると、転写紙Pをス
イッチバックさせて上記再給紙用の搬送路58の分離部
側に送り出すとき、進入ガイド58eに入り込まない場
合がある。このように転写紙が進入ガイド58eに入り
込まない場合には、再給紙時不送りや、両面スタック時
に次の転写紙Pがひっかかるジャムといった不具合が発
生する。
【0004】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、用紙のカール等の変形によるジャ
ムの発生が防止でき、また、何らかの原因でジャムが発
生したとしてもジャム処理が容易な用紙搬送装置及び該
用紙搬送装置を備えた画像形成装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、用紙を中間用紙収容手段に一
旦収容し、該中間用紙収容手段に収容した用紙を搬送路
に向けて排出して搬送する用紙搬送装置において、該中
間用紙収容手段に収容された用紙の排出方向の先端部を
押える押え部が、押え位置と該押え位置とは異なる回避
位置との間で移動自在に設けられた押え部材と、必要に
応じて該押え部の位置を該押え位置と該回避位置とに選
択的に移動させる位置切換手段とを設けたことを特徴と
するものである。
【0006】また、請求項2の発明は、請求項1の用紙
搬送装置において、上記中間用紙収容手段に進入してく
る用紙が当接することにより変位される当接部を、該用
紙の進入方向に略直交する方向の該用紙の複数箇所に当
接するように複数設け、該当接部の変位によって上記押
え部を上記回避位置に移動させるように、上記位置切換
手段を構成したことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項3の発明は、請求項1の用紙
搬送装置において、上記押え部が上記押え位置にないこ
とを検知する押え部検知手段を設けたことを特徴とする
ものである。
【0008】また、請求項4の発明は、請求項1の用紙
搬送装置において、開閉可能なドアと、該ドアが開く動
作に連動して、上記押え部材をジャム処理可能な位置に
退避させる、該ドアと該押え部材の間のリンク機構とを
設けたことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項5の発明は、請求項1の用紙
搬送装置において、上記中間用紙収容手段へ用紙を排出
するための用紙排出用回転体と同軸に、該中間用紙収容
手段への進入方向における該用紙の後端部をはたき落す
ブラシ状回転体を設け、該ブラシ状回転体と上記押え部
材が干渉しないように構成したことを特徴とするもので
ある。
【0010】また、請求項6の発明は、画像形成部から
搬送された転写材としての用紙を中間用紙収容手段に一
旦収容し、該中間用紙収容手段に収容した用紙を搬送路
に向けて排出して搬送する用紙搬送装置を備えた画像形
成装置において、該用紙搬送装置として、請求項1乃至
5の用紙搬送装置を用いたことを特徴とするものであ
る。
【0011】
【作用】請求項1又は6の発明においては、上記中間用
紙収容手段に収容された用紙を排出用の搬送路の入口部
に向けて移動する際に、上記位置切換手段によって、上
記押え部材の押え部を中間用紙収容手段に収容された用
紙の排出方向の先端部を押える押え位置に移動させるこ
とにより、用紙の移動方向の先端部を該入口部に係合す
るように押えるので、用紙にカール等の変形があった場
合でも、用紙が排出用の搬送路に確実に案内される。ま
た、用紙を中間用紙収容手段へ収容する際には、上記位
置切換手段によって、上記押え部材の押え部を上記回避
位置に移動させることにより、用紙が確実に中間用紙収
容手段に収容される。
【0012】請求項2又は6の発明においては、上記中
間用紙収容手段に収容された用紙を排出用の搬送路の入
口部に向けて移動する際には、上記押え部材の押え部を
中間用紙収容手段に収容された用紙の排出方向の先端部
を押える押え位置にあり、一方、用紙を中間用紙収容手
段へ収容する際には、用紙が上記当接部に当接して当接
部が変位し、その当接部の変位によって押え部材の押え
部を上記回避位置に移動させることにより、用紙の中間
用紙収容手段への収容が確実に行なわれるようになる。
また、上記当接部を、用紙の通過方向に略直交する方向
の該用紙と複数箇所で当接するように複数設けているこ
とにより、当接部の用紙への当接圧力が分散され、各当
接位置における当接圧力が小さくなる。
【0013】請求項3又は6の発明においては、用紙を
中間用紙収容手段へ収容した後、その収容不良によって
用紙のジャムが発生したときは、上記押え部材の押え部
が上記押え位置にならないので、上記押え部材検知手段
によって該用紙のジャムが検知される。
【0014】請求項4又は6の発明においては、上記押
え部材の周辺で用紙のジャムが発生したときに上記ドア
を開くと、上記リンク機構によって、ドアを開く動作に
連動して押え部材がジャム処理可能な位置に退避する。
【0015】請求項5又は6の発明においては、上記用
紙排出用回転体によって用紙を上記中間用紙収容部へ排
出するとともに、上記ブラシ状回転体によって用紙の後
端部をたたき落すことにより、用紙が確実に中間用紙収
容手段に収容される。また、ブラシ状回転体と上記押え
部材が干渉しないように構成することにより、押え部材
がブラシ状回転体に接触して、ブラシ部材が抜けたり寝
ぐせがつく等のブラ状回転体の損傷の発生を防止でき
る。
【0016】
【実施例】以下、本発明を画像形成装置である電子写真
複写機(以下、複写機という)に適用した一実施例につ
いて説明する。図3は本実施例に係る複写機の概略構成
を示す正面図であり、本複写機は、主に自動原稿給紙部
1、露光光学ユニット2、本体部3、及びバンク給紙部
4により構成されている。上記本体部3の画像形成部に
は、時計回りに回転駆動可能な感光体ドラム31が配設
され、その周囲には帯電チャージャ32、現像装置3
3、転写装置34、クリーニング装置35などが配設さ
れている。感光体ドラム31は表面に感光層を設けたも
ので、帯電チャージャ32によって均一帯電され、自動
原稿給紙部1から給紙された原稿の画像が露光光学ユニ
ット2によって露光され、静電潜像が形成される。この
静電潜像は現像装置33によって顕像化されて、トナー
像が形成される。このトナー像は、転写装置34によっ
てバンク給紙部4から給紙された用紙としての転写紙P
に転写された後、定着装置36によって定着される。一
方、転写後に感光体ドラム31上に残留するトナー等は
クリーニング装置35によってクリーニングされ、次の
画像形成に備えられる。
【0017】また、上記本体部3には、転写紙Pの両面
にコピーするために、片面コピー後の転写紙Pを反転さ
せて再度上記画像形成部に供給する用紙搬送装置として
の両面ユニット5が設けられている。図1は、両面ユニ
ット5の概略構成を示す正面図である。この両面ユニッ
ト5は、分岐爪51、搬送路としての外側ガイド板52
及び内側ガイド板53、搬送ローラ54,55、支軸5
6a上に固定された用紙排出用回転体としての排出ロー
ラ56、中間用紙収容手段としての中間トレイ57、再
給紙用の搬送路58、転写紙センサ59等で構成され
る。
【0018】上記外側ガイド板52は転写紙Pの反転外
側をガイドし、上記内側ガイド板53は上下方向に回動
自在に側板間に段ねじで軸支され、転写紙Pの反転内側
をガイドする。また、内側ガイド板53には、外側ガイ
ド板52と内側ガイド板53との間隔を適正に保つため
のマグネット等で構成されたスペーサ53aが取り付け
られている。なお、スペーサ53aの代わりに、内側ガ
イド板53の一部を切り起こしてもよい。また、内側ガ
イド板53には、上記排出ローラ56と対をなし、加圧
部材53bにより加圧された、排出従動ローラ53cが
取り付けられている。また、上記中間トレイ57は、収
容した転写紙Pを分離部側に送り込んで寄せるための寄
せコロ57a、収容した転写紙Pを左右方向(図1の紙
面垂直方向)に揃えるためのジョガーフェンス57bを
備えている。
【0019】上記両面ユニット5において、定着装置3
6によって定着された片面コピー後の転写紙Pは、搬送
ローラ54によって搬送駆動され、分岐爪51を切り換
えることによって外側ガイド板52側に案内され、搬送
ローラ55及び排出ローラ56によってさらに搬送駆動
され、中間トレイ57上に収容される。各転写紙の収容
の際に、転写紙Pの後端の通過が転写紙センサ59で検
知された後、所定のタイミングで寄せコロ57a及びジ
ョガーフェンス57bが動作してスイッチバックが行な
われ、転写紙Pが揃えられながら左方の搬送路58の分
離部に寄せられてスタックされる。そして、上記自動原
稿給紙部1における原稿の枚数だけ転写紙Pのスタック
が終了した後、例えば、ユーザーが再給紙ボタンを押す
ことにより、搬送路58の送り出しローラ58aによっ
てスタックされた転写紙Pの下の方から左方に送り出さ
れ、搬送ローラ58b及び分離ベルト58cによって分
離されて搬送方向を右方向に変えられ、再給紙用搬送ロ
ーラ58d等によって上記画像形成部に供給される。両
面のコピーが終了した転写紙Pは、分岐爪51の選択に
より排紙トレイ37上に排紙される。
【0020】ところで、前述したように、転写紙Pが中
間トレイ57に収容されたときに転写紙Pの後端に大き
いカール等の変形があると、転写紙Pがスイッチバック
される際、搬送路58の分離部に設けられた進入ガイド
58eに入り込まない場合があり、ジャムとなってしま
う。
【0021】そこで、本実施例では、図1及び図4に示
すように、押え部61aを有する押え部材61を備えて
いる。この押え部材61は、支軸61bを中心に上下方
向に回動するように、内側ガイド板53上に回動自在に
取り付けられた支軸61bに固定されており、押え部6
1aは、転写紙Pが中間トレイ57に収容されたときに
転写紙Pの後端を押えるものである。また、転写紙Pが
中間トレイ57に収容される際に押え部材61の押え部
61aを回避位置に移動させる位置切換手段として、支
軸61bに固定され、中間トレ57へ進入する転写紙P
が当接することにより押え部材61と連動して回動する
当接部62を設けている。
【0022】なお、上記当接部62は、転写紙Pに損傷
を与えるおそれがない場合には1個だけ設けるだけでも
いいが、当接部62が1個の場合、薄手の転写紙P(例
えば45g紙)や極端に高湿に調湿された転写紙を使用
すると、転写紙の先端に損傷を与えることがある。そこ
で、本実施例では、図4の斜視図に示すように、当接部
62を、転写紙Pの先端の3ヵ所に分散して当接するよ
うに3個設けている。なお、当接部62の個数は、3個
に限定されるものではなく、2個又は4個以上設けても
よい。
【0023】また、図5に示すように、転写紙Pが中間
トレイ57に収容される際、転写紙の後端部が排出ロー
ラ56及び排出従動ローラ53cを通過後、何らかの原
因で排出不良となりジャムが発生した場合に、ジャム検
知ができないと、さらに次の転写紙が送られてジャム処
理がより困難になってしまう。そこで、本実施例では、
上記支軸61bに固定され押え部材61に合わせて上下
方向に回動する押え部材検知用アーム63、及びアーム
63の動作を検知するアーム検知センサ64により構成
される押え部材検知手段を設けている。アーム63は、
押え部材61が転写紙の後端を押える押え位置にあると
きに、アーム検知センサ64による検知位置にくるよう
に、支軸61bに固定されている。また、アーム検知セ
ンサ64は、例えば、アーム63の先端が当接すること
により回動するフィラ状部材64a、及びフィラ状部材
64aの端部の位置変化を検知する光学センサ又はマイ
クロスイッチ等により構成することができる。
【0024】また、本実施例では、図4及び図6に示す
ように、排出ローラ56の支軸56aに、転写紙Pが中
間トレイ57に収容されるときに転写紙Pの後端をたた
き落すためのブラシ状回転体としてのブラシローラ7が
取り付けられている。このブラシローラ7のブラシ部材
は軟質材料で構成されており、転写紙Pが中間トレイ5
7に収容される際に転写紙Pの先端にぶつかっても、容
易に変形するので、転写紙Pの通過のじゃまにはならな
い。なお、このブラシローラ7と上記押え部材61の一
部が干渉するような位置にあると、ブラシローラ7のブ
ラシ部材が抜けたり、ブラシ部材に寝ぐせがついたりし
て、転写紙Pをたたき落す性能が低下し、ジャムを発生
する可能性がある。そこで、本実施例では、図6(a)
に示すように、押え部材61とブラシローラ7が互いに
干渉しないように構成されている。なお、図6(a)で
はブラシローラ7と押え部材61のアーム部61cが重
なっているが、図6(b)に示すように、支軸61b方
向で干渉しないように位置設定されている。
【0025】また、転写紙Pが中間トレイ57に収容さ
れるときや中間トレイ57からの再給紙時等に何らかの
原因でジャムが発生した場合、ユーザがジャム処理をす
る際に上記押え部材61がじゃまになり作業性が悪い。
また、中間トレイ57を装置本体手前側に引き出せるタ
イプの場合は、中間トレイ57と押え部材61とが干渉
してしまい、破損等の不具合が生じる。そこで、本実施
例では、装置本体の開閉可能な前ドア8が開く動作に連
動して、押え部材61をジャム処理可能な位置に退避さ
せる前ドア8と押え部材61との間のリンク機構を設け
ている。このリンク機構は、図7に示すように、押え部
材が取り付けられている内側ガイド板53の当接部53
d、該当接部53dに係合する当接部81aを有し本体
前側板に固定された支軸81b回動自在に取り付けられ
たガイド板解除レバー81、該ガイド板解除レバー81
を上下方向に回動させる水平方向に回動可能なレバー回
動アーム82、該レバー回動アーム82の回動支軸83
aを有し本体前側板に取り付けられているブラケット8
3、レバー回動アーム82の付勢手段であるねじりコイ
ルばね84、前ドア8の一部であって前ドア8の開閉に
よりレバー回動アーム82を回動させるレバー回動アー
ム当接部8a等から構成されている。
【0026】図8(a)及び(b)は、上記リンク機構
の動作を示す平面図及び正面図である。本体前ドア8が
開いているときは、レバー回動アーム82はねじりコイ
ルばね84によって実線で示す位置に付勢される。これ
により、ガイド板解除レバー81は実線の位置に移動さ
れ、ガイド板解除レバー81の当接部81aが内側ガイ
ド板53の当接部53dに当接し、図9に示すように押
え部材61が内側ガイド板53とともにジャム処理可能
な位置まで退避する。逆に、本体前ドア8が閉まってい
るときは、ドア8のレバー回動アーム当接部8aがレバ
ー回動アーム82を二点鎖線の位置82’まで押し込
む。これにより、ガイド板解除レバー81、内側ガイド
板53及び押え部材61は、自重により外側ガイド板5
2との適正な間隔を保ちセットされる。
【0027】以上、本実施例によれば、図1に示すよう
に転写紙Pが中間トレイ57に収容される際に、転写紙
Pの先端が上記当接部62の押圧して上方向に回動させ
ることにより、押え部材61を61’の位置まで回動さ
せる。その後、転写紙Pが中間トレイ57に収容される
と、押え部材61は自由落下し、押え部61aが転写紙
Pのカールした後端部を押え、寄せコロ57aによって
送り込まれる転写紙Pを確実に搬送路58の分離部に設
けられた進入ガイド58eに入り込むように案内できる
ようになる。したがって、両面ユニット5においてジャ
ムの発生を防止でき、再給紙の性能を向上させることが
できる。
【0028】また、本実施例によれば、図4に示すよう
に、上記当接部62を転写紙Pの先端の3ヵ所に分散し
て当接するように3個設けることにより、当接部62の
転写紙Pへの当接圧力が分散されるので、転写紙の損傷
を防止できる。なお、押え部材61の押え部61aの押
え位置及び回避位置の切り換え、すなわち押え部材61
の上下方向の回動に、通過する転写紙Pの当接部62へ
の当接圧力を利用しているが、ソレノイド等のアクチュ
エータを用いて制御することもできる。但し、押え部材
61の回動のストロークが長く、連続して通過する転写
紙間が短い(例えば150msec)場合には、ソレノイド
などでは応答が間に合わず、適切な押え部材61の回動
制御が困難になることもある。この場合にも、本実施例
のように、通過する転写紙Pの当接部62への当接圧力
を利用して押え部材61を回動させれば、確実な動作を
実現できる。
【0029】また、本実施例によれば、図5に示すよう
に転写紙Pの排出不良があった場合には、押え部材61
が図1の実線に示す元の位置に戻らず、アーム63がア
ーム検知センサ64によって検知されないので、転写紙
Pの排出不良を検知できる。この排出不良の検知結果に
基づいて、転写紙停止制御手段により次の転写紙Pの搬
送を停止させたり、表示手段により排出不良の表示を行
なって、ユーザにジャム処理を促したりすることができ
る。したがって、処理がより困難なジャムの発生を未然
に防止でき、ジャム処理性能を向上できる。
【0030】また、本実施例によれば、装置本体の前ド
ア8の開く動きに連動して、押え部材61が内側ガイド
板53とともにジャム処理可能な位置まで退避するの
で、ジャム処理等の操作性を格段に良くすることができ
る。
【0031】また、本実施例によれば、押え部材61を
ブラシローラ7を回避するように構成しているので、ブ
ラシローラ7が損傷を受けることなく、ブラシローラ7
の性質を変えずに長寿命化を図ることができ、安定した
搬送性能を維持できる。
【0032】なお、本実施例では、本発明を両面コピー
用の複写機における用紙搬送手段としての両面ユニット
5に適用した例を示しているが、両面コピー用複写機に
限らず、例えば、片面コピーの転写紙を反転させて排紙
トレイ上に積層していくような機能を有する複写機など
の画像形成装置の反転ユニットにも適用できるものであ
る。
【0033】また、本実施例では、本発明を中間トレイ
57に収容された転写紙Pをスイッチバックさせて排出
するような両面ユニット5に適用した例を示したが、ス
イッチバックさせないで中間トレイへの収容時の搬送方
向と略同方向に搬送させながら排出するような用紙搬送
装置でも、用紙の排出方向の先端部にカール等の変形が
生じるおそれがある場合に適用できるものである。
【0034】また、本実施例では、本発明を画像形成装
置としての複写機における両面ユニット5に適用した例
を示しているが、画像形成装置に限ることなく、印刷
機、包装機、金券・証券処理機、タバコ製造機などの用
紙使用機械で用いる、用紙を中間トレイなどの中間用紙
収容手段に一旦収容し、該中間用紙収容手段に収容した
用紙を搬送路に向けて排出して搬送するような用紙搬送
装置でも、用紙の排出方向の先端部にカール等の変形が
生じるおそれがある場合に適用できるものである。
【0035】
【発明の効果】請求項1又は6の発明によれば、用紙に
カール等の変形があった場合でも、用紙が排出用の搬送
路に確実に案内されるので、用紙のジャムの発生を防止
でき、再給紙等の用紙搬送の性能を向上させることがで
きるという効果がある。
【0036】請求項2又は6の発明によれば、上記当接
部を、用紙の上記中間用紙収容手段への進入方向に略直
交する方向において用紙の複数箇所に当接するように複
数設けていることにより、当接部の用紙への当接圧力が
分散され、各当接位置における当接圧力が小さくなるの
で、用紙の損傷を防止できるという効果がある。
【0037】請求項3又は6の発明によれば、用紙を上
記中間用紙収容手段へ収容した後、その収容不良によっ
て用紙のジャムが発生したときは、上記押え部材の押え
部が上記押え位置に移動しないので、上記押え部材検知
手段によって用紙のジャムが検知できるようになる。こ
のジャム検知の結果を利用して、用紙の搬送を停止させ
たり、ジャム処理を行なうことができるので、処理がよ
り困難なジャムの発生を未然に防止でき、ジャム処理性
能を向上できるという効果がある。
【0038】請求項4又は6の発明によれば、上記押え
部材の周辺で用紙のジャムが発生したときに上記ドアを
開くと、上記リンク機構によって、ドアを開く動作に連
動して押え部材がジャム処理可能な位置に退避するの
で、ジャム処理等の操作性を向上できるという効果があ
る。
【0039】請求項5又は6の発明によれば、上記ブラ
シ状回転体と上記押え部材が干渉しないように構成する
ことにより、押え部材がブラシ状回転体に接触してブラ
シ部材が抜けたり寝ぐせがつく等のブラシ状回転体の損
傷の発生を防止できるので、ブラシ状回転体の性質を変
えることなく長寿命化を図ることができ、安定した搬送
性能を維持できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る複写機の両面ユニット5の概略構
成を示す正面図。
【図2】従来の複写機の両面ユニットの概略構成を示す
正面図。
【図3】実施例に係る複写機の概略構成を示す正面図。
【図4】両面ユニット5の押え部材61、内側ガイド板
53、ブラシローラ7等の配置を示す斜視図。
【図5】転写紙Pの排出不良が発生した状態の両面ユニ
ット5の概略構成を示す正面図。
【図6】(a)は押え部材61とブラシローラ7との位
置関係を示す正面図。(b)は図1のA方向から見た押
え部材61、内側ガイド板53、ブラシローラ7等の側
面図。
【図7】前ドア8と押え部材61との間のリンク機構の
構成を示す説明図。
【図8】(a)は同リンク機構の動作を示す平面図。
(b)は同リンク機構の動作を示す正面図。
【図9】前ドア8を開いて押え部材61を退避させた状
態の両面ユニット5の概略構成を示す正面図。
【符号の説明】
5 両面ユニット 7 ブラシローラ 8 前ドア 8a レバー回動アーム当接部 51 分岐爪 52 外側ガイド板 53 内側ガイド板 53c 排出従動ローラ 56 排出ローラ 57 中間トレイ 57a 寄せコロ 57b ジョガーフェンス 58a 送り出しローラ 58b 搬送ローラ 58c 分離ベルト 58e 進入ガイド 59 転写紙センサ 61 押え部材 61a 押え部 62 当接部 63 押え部材検知用アーム 64 アーム検知センサ 81 ガイド板解除レバー 82 レバー回動アーム 83 ブラケット 84 ねじりコイルばね P 転写紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙を中間用紙収容手段に一旦収容し、該
    中間用紙収容手段に収容した用紙を搬送路に向けて排出
    して搬送する用紙搬送装置において、 該中間用紙収容手段に収容された用紙の排出方向の先端
    部を押える押え部が、押え位置と該押え位置とは異なる
    回避位置との間で移動自在に設けられた押え部材と、 必要に応じて該押え部の位置を該押え位置と該回避位置
    とに選択的に移動させる位置切換手段とを設けたことを
    特徴とする用紙搬送装置。
  2. 【請求項2】上記中間用紙収容手段に進入してくる用紙
    が当接することにより変位される当接部を、該用紙の進
    入方向に略直交する方向の該用紙の複数箇所に当接する
    ように複数設け、該当接部の変位によって上記押え部を
    上記回避位置に移動させるように、上記位置切換手段を
    構成したことを特徴とする請求項1の用紙搬送装置。
  3. 【請求項3】上記押え部が上記押え位置にないことを検
    知する押え部検知手段を設けたことを特徴とする請求項
    1の用紙搬送装置。
  4. 【請求項4】開閉可能なドアと、該ドアが開く動作に連
    動して、上記押え部材をジャム処理可能な位置に退避さ
    せる、該ドアと該押え部材の間のリンク機構とを設けた
    ことを特徴とする請求項1の用紙搬送装置。
  5. 【請求項5】上記中間用紙収容手段へ用紙を排出するた
    めの用紙排出用回転体と同軸に、該中間用紙収容手段へ
    の進入方向における該用紙の後端部をはたき落すブラシ
    状回転体を設け、 該ブラシ状回転体と上記押え部材が干渉しないように構
    成したことを特徴とする請求項1の用紙搬送装置。
  6. 【請求項6】画像形成部から搬送された転写材としての
    用紙を中間用紙収容手段に一旦収容し、該中間用紙収容
    手段に収容した用紙を搬送路に向けて排出して搬送する
    用紙搬送装置を備えた画像形成装置において、 該用紙搬送装置として、請求項1乃至5の用紙搬送装置
    を用いたことを特徴とする画像形成装置。
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