JPH0626257A - ドアロック装置 - Google Patents
ドアロック装置Info
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- JPH0626257A JPH0626257A JP18372992A JP18372992A JPH0626257A JP H0626257 A JPH0626257 A JP H0626257A JP 18372992 A JP18372992 A JP 18372992A JP 18372992 A JP18372992 A JP 18372992A JP H0626257 A JPH0626257 A JP H0626257A
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- Japan
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- lock
- cable
- door
- lever
- cancel
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 キー装置の操作によって、ロック解除可能な
通常操作状態と、ロック解除不能なキャンセル状態とに
確実に切り替えることができるドアロック装置を得る。 【構成】 ドアと車両ボディのいずれか一方に固定した
ストライカ13を、他方に設けられたラチェット部材1
8およびフック部材17の係合動作により把持するロッ
ク機構、このロック機構のロックを解除するオープンレ
バー21、室内側からのロック解除操作力によってロッ
ク解除方向に移動されるケーブルレバー22、キーによ
って操作されるキー装置によって直接回動される操作ア
ーム31、および、この操作アームに支持され、該操作
アームの回動位置に応じて、ケーブルレバーのロック解
除方向への移動力をオープンレバーに伝達する伝達位置
と、伝達しない非伝達位置に移動するキャンセルピンを
備えたドアロック装置。
通常操作状態と、ロック解除不能なキャンセル状態とに
確実に切り替えることができるドアロック装置を得る。 【構成】 ドアと車両ボディのいずれか一方に固定した
ストライカ13を、他方に設けられたラチェット部材1
8およびフック部材17の係合動作により把持するロッ
ク機構、このロック機構のロックを解除するオープンレ
バー21、室内側からのロック解除操作力によってロッ
ク解除方向に移動されるケーブルレバー22、キーによ
って操作されるキー装置によって直接回動される操作ア
ーム31、および、この操作アームに支持され、該操作
アームの回動位置に応じて、ケーブルレバーのロック解
除方向への移動力をオープンレバーに伝達する伝達位置
と、伝達しない非伝達位置に移動するキャンセルピンを
備えたドアロック装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のドアに用いら
れるドアロック装置に関し、特にそのキャンセル機構に
関する。
れるドアロック装置に関し、特にそのキャンセル機構に
関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】ドアロック装置は、ドア
と車両ボディのいずれか一方にストライカを固定し、他
方に、このストライカを把持または解放するロック機構
を設けてなっている。このロック機構は一般に、ストラ
イカを把持または解放するフックと、このフックの回動
を規制するラチェットとを有し、このラチェットは常時
はフックをロック位置に保持する方向に回動付勢されて
いる。ロックの解除は、ラチェットをこの付勢力に抗し
て回動させることによって行なわれる。
と車両ボディのいずれか一方にストライカを固定し、他
方に、このストライカを把持または解放するロック機構
を設けてなっている。このロック機構は一般に、ストラ
イカを把持または解放するフックと、このフックの回動
を規制するラチェットとを有し、このラチェットは常時
はフックをロック位置に保持する方向に回動付勢されて
いる。ロックの解除は、ラチェットをこの付勢力に抗し
て回動させることによって行なわれる。
【0003】ところで、車両のドア、例えば後部ドア
を、車内に設けられたドアオープナーの操作により開放
可能および開放不能に切り替えるキャンセル機構を有す
るドアロック装置が存在する。このキャンセル機構は、
車両が盗難された場合に、トランクルーム内に収納した
物品が盗まれないように保護する等の目的で使用され
る。その構造は図5に示されるように、ベース(図示せ
ず)にケーブルレバー3が枢支軸4により枢着されてい
て、この枢支軸4に、オープンレバー5がその円弧孔5
aを案内支持されている。オープンレバー5は、キー装
置6によって牽引および押圧されるロッド7の操作力を
受けるアーム5bと、係合部5cと、ロッド7によって
牽引されたときの移動により、ケーブルレバー3の係合
押圧部3bに係合可能な位置と不能な位置とに移動する
係合部5dと、ラチェット(図示せず)を押圧し回動さ
せてフックとの係合を解除しロックを解除する押圧突部
5eを有している。係合部5cは、アーム5bがロッド
7によって牽引されたとき、ドアロック装置のベース側
に設けられた係合突起10に当接し、これによりオープ
ンレバー5は図5の反時計方向に回動される。またオー
プンレバー5は、引張りばね(図示せず)によって図の
反時計方向に回動付勢されるケーブルレバー3から回動
力を付与される。
を、車内に設けられたドアオープナーの操作により開放
可能および開放不能に切り替えるキャンセル機構を有す
るドアロック装置が存在する。このキャンセル機構は、
車両が盗難された場合に、トランクルーム内に収納した
物品が盗まれないように保護する等の目的で使用され
る。その構造は図5に示されるように、ベース(図示せ
ず)にケーブルレバー3が枢支軸4により枢着されてい
て、この枢支軸4に、オープンレバー5がその円弧孔5
aを案内支持されている。オープンレバー5は、キー装
置6によって牽引および押圧されるロッド7の操作力を
受けるアーム5bと、係合部5cと、ロッド7によって
牽引されたときの移動により、ケーブルレバー3の係合
押圧部3bに係合可能な位置と不能な位置とに移動する
係合部5dと、ラチェット(図示せず)を押圧し回動さ
せてフックとの係合を解除しロックを解除する押圧突部
5eを有している。係合部5cは、アーム5bがロッド
7によって牽引されたとき、ドアロック装置のベース側
に設けられた係合突起10に当接し、これによりオープ
ンレバー5は図5の反時計方向に回動される。またオー
プンレバー5は、引張りばね(図示せず)によって図の
反時計方向に回動付勢されるケーブルレバー3から回動
力を付与される。
【0004】したがって、キー装置6の操作により操作
レバー6aが図のイの位置にあるときは、オープンレバ
ー5のアーム部5bは係合突起10と当接する部分を中
心に回動してaの位置にされている。この場合、ドアロ
ック装置は、ストライカ(図示せず)を通常通りに把
持、解放することができる通常操作状態にあり、車内の
ドアオープナーの操作によりケーブル8が牽引されてケ
ーブルレバー3が時計方向に回動されると、係合押圧部
3bが係合部5dを押圧してオープンレバー5を同方向
に回動させる。これにより、押圧突部5eがラチェット
を押圧操作してロックを解除する。
レバー6aが図のイの位置にあるときは、オープンレバ
ー5のアーム部5bは係合突起10と当接する部分を中
心に回動してaの位置にされている。この場合、ドアロ
ック装置は、ストライカ(図示せず)を通常通りに把
持、解放することができる通常操作状態にあり、車内の
ドアオープナーの操作によりケーブル8が牽引されてケ
ーブルレバー3が時計方向に回動されると、係合押圧部
3bが係合部5dを押圧してオープンレバー5を同方向
に回動させる。これにより、押圧突部5eがラチェット
を押圧操作してロックを解除する。
【0005】他方、キー装置6の操作によって、操作レ
バー6aがハで示される位置に回動された場合に、アー
ム部5bは係合突起10と当接する部分を中心としてc
の位置まで回動され、これにより係合部5dが二点鎖線
で示す位置に移動される。この状態では、アーム部5b
は係合押圧部3bと係合することができず、これにより
ケーブル8が牽引されてケーブルレバー3が図の時計方
向に回動されてもオープンレバー5を回動させることは
できないから、ロック装置によるロックを解除すること
はできない。これが、キャンセル状態である。
バー6aがハで示される位置に回動された場合に、アー
ム部5bは係合突起10と当接する部分を中心としてc
の位置まで回動され、これにより係合部5dが二点鎖線
で示す位置に移動される。この状態では、アーム部5b
は係合押圧部3bと係合することができず、これにより
ケーブル8が牽引されてケーブルレバー3が図の時計方
向に回動されてもオープンレバー5を回動させることは
できないから、ロック装置によるロックを解除すること
はできない。これが、キャンセル状態である。
【0006】ところで、このような構造のドアロック装
置によると、キー装置6側の操作レバー6aのストロー
クに対し、この操作レバー6aより長く形成されるオー
プンレバー5側のストロークがその長さの比分だけ小さ
くなる。従って、建付のバラツキや部品の精度等を考慮
してロック解除機構を構成する場合、係合部5dと係合
押圧部3bの係合が可能な範囲(掛り代)や、係合部5
dを係合押圧部3bと係合させない空振り範囲に十分な
余裕を持たせることができない等の問題がある。このた
め、通常操作状態としているはずなのにケーブル8を牽
引しても後部ドアを開放させることができない、或はキ
ャンセル状態としているはずなのにケーブル8を牽引す
ると後部ドアが開放してしまう、といった不具合が発生
する虞れがあった。
置によると、キー装置6側の操作レバー6aのストロー
クに対し、この操作レバー6aより長く形成されるオー
プンレバー5側のストロークがその長さの比分だけ小さ
くなる。従って、建付のバラツキや部品の精度等を考慮
してロック解除機構を構成する場合、係合部5dと係合
押圧部3bの係合が可能な範囲(掛り代)や、係合部5
dを係合押圧部3bと係合させない空振り範囲に十分な
余裕を持たせることができない等の問題がある。このた
め、通常操作状態としているはずなのにケーブル8を牽
引しても後部ドアを開放させることができない、或はキ
ャンセル状態としているはずなのにケーブル8を牽引す
ると後部ドアが開放してしまう、といった不具合が発生
する虞れがあった。
【0007】
【発明の目的】本発明は、ドアロック装置についての以
上の問題意識に基づき、キー装置の操作によって、ロッ
ク解除可能な通常操作状態と、ロック解除不能なキャン
セル状態とに確実に切り替えることができるドアロック
装置を得ることを目的としている。
上の問題意識に基づき、キー装置の操作によって、ロッ
ク解除可能な通常操作状態と、ロック解除不能なキャン
セル状態とに確実に切り替えることができるドアロック
装置を得ることを目的としている。
【0008】
【発明の概要】上記目的を達成する本発明は、したがっ
て、ドアと車両ボディのいずれか一方に固定したストラ
イカを、他方に設けられたラチェット部材およびフック
部材の係合動作により把持するロック機構、このロック
機構のロックを解除するロック解除部材、室内側からの
ロック解除操作力によってロック解除方向に移動される
操作力伝達部材、キーによって操作されるキー装置によ
り直接回動される操作アーム、および、この操作アーム
に支持され、該操作アームの回動位置に応じて、操作力
伝達部材のロック解除方向への移動力をロック解除部材
に伝達する伝達位置と、伝達しない非伝達位置に移動す
るキャンセルピンを備えたことを特徴としている。
て、ドアと車両ボディのいずれか一方に固定したストラ
イカを、他方に設けられたラチェット部材およびフック
部材の係合動作により把持するロック機構、このロック
機構のロックを解除するロック解除部材、室内側からの
ロック解除操作力によってロック解除方向に移動される
操作力伝達部材、キーによって操作されるキー装置によ
り直接回動される操作アーム、および、この操作アーム
に支持され、該操作アームの回動位置に応じて、操作力
伝達部材のロック解除方向への移動力をロック解除部材
に伝達する伝達位置と、伝達しない非伝達位置に移動す
るキャンセルピンを備えたことを特徴としている。
【0009】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する。
ロック機構11等を有するベース12は、例えば後部ド
ア33(図2)に固定され、ロック機構11によって把
持または解放されるストライカ13は、車両ボディ側に
固定される。
ロック機構11等を有するベース12は、例えば後部ド
ア33(図2)に固定され、ロック機構11によって把
持または解放されるストライカ13は、車両ボディ側に
固定される。
【0010】図1に示すように、ベース12には、スト
ライカ進入溝14が形成され、このストライカ進入溝1
4の両側に、ロック機構11を構成するフック17とラ
チェット18が、枢支軸15、16によりそれぞれの一
端部を枢着されている。フック17は、ストライカ保持
溝17aと、ロック係止部17bを有している。これに
対しラチェット18は、ロック係止部17bと係脱する
ロック部18aと、ロック解除時に押圧されるべき押圧
部18bを有している。ロック部18aとロック係止部
17bとが係合している状態では、ストライカ保持溝1
7aにストライカ13が保持される。これがロック状態
である。フック17とラチェット18は、この両者間に
張設された引張ばね19により、ロック係止部17bが
ロック部18aに係合する方向に回動付勢されている。
すなわちフック17はそのロック係止部17bのロック
部18aとの係合が外れると、引張ばね19の力によ
り、ストライカ保持溝17aからストライカ13を解放
する方向に回動する。
ライカ進入溝14が形成され、このストライカ進入溝1
4の両側に、ロック機構11を構成するフック17とラ
チェット18が、枢支軸15、16によりそれぞれの一
端部を枢着されている。フック17は、ストライカ保持
溝17aと、ロック係止部17bを有している。これに
対しラチェット18は、ロック係止部17bと係脱する
ロック部18aと、ロック解除時に押圧されるべき押圧
部18bを有している。ロック部18aとロック係止部
17bとが係合している状態では、ストライカ保持溝1
7aにストライカ13が保持される。これがロック状態
である。フック17とラチェット18は、この両者間に
張設された引張ばね19により、ロック係止部17bが
ロック部18aに係合する方向に回動付勢されている。
すなわちフック17はそのロック係止部17bのロック
部18aとの係合が外れると、引張ばね19の力によ
り、ストライカ保持溝17aからストライカ13を解放
する方向に回動する。
【0011】ベース12にはさらに、フック17とラチ
ェット18の上方に位置させて枢支軸20により同軸に
枢着されたオープンレバー(ロック解除部材)21およ
びケーブルレバー(操作力伝達部材)22が設けられて
いる。
ェット18の上方に位置させて枢支軸20により同軸に
枢着されたオープンレバー(ロック解除部材)21およ
びケーブルレバー(操作力伝達部材)22が設けられて
いる。
【0012】オープンレバー21は、ラチェット18の
押圧部18bを押圧する押圧突部21aと、キャンセル
ピン27を案内する円弧状案内長孔21dを有する連結
部21cと、フランジ挿入溝21eを有している。円弧
状案内長孔21dは、図1の右方向に向けて曲折させた
ような円弧状に形成されている。
押圧部18bを押圧する押圧突部21aと、キャンセル
ピン27を案内する円弧状案内長孔21dを有する連結
部21cと、フランジ挿入溝21eを有している。円弧
状案内長孔21dは、図1の右方向に向けて曲折させた
ような円弧状に形成されている。
【0013】ケーブルレバー22は略三方に放射状に形
成された、一端部をベース12に引掛けた引張ばね24
の他端部を引掛けるべきばね掛部22aと、アーム部2
2bと、円弧状案内長孔21dに摺動案内されるキャン
セルピン27に係合してこれを押圧する係合押圧部22
cを有している。ケーブルレバー22はさらに、係合押
圧部22cに隣接させて形成された、折曲部27aの移
動を所定位置にて規制する規制面22hを有している。
またアーム部22bは、図1の手前側に突出させて形成
されたケーブル係止部22eを有し、このケーブル係止
部22eには、解除ケーブル25の一端部を挿通させそ
の先端係止部25aを係止する挿通孔22fが形成され
ている。この解除ケーブル25の他端部は、車内に設け
られたドアオープナー(図示せず)に連結されている。
成された、一端部をベース12に引掛けた引張ばね24
の他端部を引掛けるべきばね掛部22aと、アーム部2
2bと、円弧状案内長孔21dに摺動案内されるキャン
セルピン27に係合してこれを押圧する係合押圧部22
cを有している。ケーブルレバー22はさらに、係合押
圧部22cに隣接させて形成された、折曲部27aの移
動を所定位置にて規制する規制面22hを有している。
またアーム部22bは、図1の手前側に突出させて形成
されたケーブル係止部22eを有し、このケーブル係止
部22eには、解除ケーブル25の一端部を挿通させそ
の先端係止部25aを係止する挿通孔22fが形成され
ている。この解除ケーブル25の他端部は、車内に設け
られたドアオープナー(図示せず)に連結されている。
【0014】ベース12は、押圧突部21aの背面と対
応させた位置に、この押圧突部21aの背面を当接さ
せ、オープンレバー21とケーブルレバー22の時計方
向の回動を所定回動位置において規制する係合突起23
を有している。
応させた位置に、この押圧突部21aの背面を当接さ
せ、オープンレバー21とケーブルレバー22の時計方
向の回動を所定回動位置において規制する係合突起23
を有している。
【0015】図2に示されるように、後部ドア33に
は、ベース12およびこのベース12に支持されたオー
プンレバー21とケーブルレバー22等の部材が設けら
れている。さらに、後部ドア33の上記ベース12と対
向する位置には、キーによって操作されるキー装置6が
設けられている。キー装置6は、キーによる操作時に直
接回動される操作アーム31を有しており、この操作ア
ーム31は、その回動中心から外方に向かうように、つ
まりその長手方向に沿わせて形成された直線状案内長孔
31aを有している。キー装置6は、操作アーム31の
直線状案内長孔31aを、図2の右方向から視た状態に
おいて、オープンレバー21の円弧状案内長孔21dと
重ね合わせることができるように(図1、図3参照)、
その配置が考慮されている。
は、ベース12およびこのベース12に支持されたオー
プンレバー21とケーブルレバー22等の部材が設けら
れている。さらに、後部ドア33の上記ベース12と対
向する位置には、キーによって操作されるキー装置6が
設けられている。キー装置6は、キーによる操作時に直
接回動される操作アーム31を有しており、この操作ア
ーム31は、その回動中心から外方に向かうように、つ
まりその長手方向に沿わせて形成された直線状案内長孔
31aを有している。キー装置6は、操作アーム31の
直線状案内長孔31aを、図2の右方向から視た状態に
おいて、オープンレバー21の円弧状案内長孔21dと
重ね合わせることができるように(図1、図3参照)、
その配置が考慮されている。
【0016】オープンレバー21の円弧状案内長孔21
dには、キャンセルピン27が、スナップ部材26を介
して摺動可能に支持されている。このスナップ部材26
は、フランジ挿入溝21eからその小径部26dを挿入
させ、かつ小径部26dの両側のフランジ26cにより
円弧状案内長孔21dの周囲を挟み込む形で、連結部2
1cに取り付いている。スナップ部材26を貫通し、そ
の一端部のロック解除部27bを係合押圧部22c側に
突出させたキャンセルピン27は、その他端部の操作ア
ーム係合部27aを、操作アーム31の直線状案内長孔
31aによって摺動支持されるように、該長孔31aに
挿通させている。このような構成により、操作アーム3
1の回動位置に応じて、キャンセルピン27を、ケーブ
ルレバー22のロック解除方向への移動力(図1の反時
計方向への回動力)をオープンレバー21に伝達する伝
達位置(図3の実線で示される位置)と、伝達しない非
伝達位置(図3の一点鎖線で示される位置)に移動させ
ることができる。
dには、キャンセルピン27が、スナップ部材26を介
して摺動可能に支持されている。このスナップ部材26
は、フランジ挿入溝21eからその小径部26dを挿入
させ、かつ小径部26dの両側のフランジ26cにより
円弧状案内長孔21dの周囲を挟み込む形で、連結部2
1cに取り付いている。スナップ部材26を貫通し、そ
の一端部のロック解除部27bを係合押圧部22c側に
突出させたキャンセルピン27は、その他端部の操作ア
ーム係合部27aを、操作アーム31の直線状案内長孔
31aによって摺動支持されるように、該長孔31aに
挿通させている。このような構成により、操作アーム3
1の回動位置に応じて、キャンセルピン27を、ケーブ
ルレバー22のロック解除方向への移動力(図1の反時
計方向への回動力)をオープンレバー21に伝達する伝
達位置(図3の実線で示される位置)と、伝達しない非
伝達位置(図3の一点鎖線で示される位置)に移動させ
ることができる。
【0017】上記構成を有する本ドアロック装置は、従
って、フック17のストライカ保持溝17a内にストラ
イカ13が進入し、ロック係止部17bがラチェット1
8のロック部18aと係合しているロック状態におい
て、車内でドアオープナーが後部ドア33を開け得る方
向に操作されると、これに連動して解除ケーブル25が
ケーブル係止部22eを図1の上方に牽引する。これに
より、ケーブルレバー22が引張ばね24に抗して同図
反時計方向に回動されるため、係合押圧部22cが同方
向に回動して、上記伝達位置に位置するキャンセルピン
27のロック解除部27bに係合し、このロック解除部
27bを介してオープンレバー21を同方向に回動させ
る。すると、押圧突部21aが押圧部18bを押圧する
ため、ラチェット18が枢支軸16を中心として同図の
時計方向に回動され、そのロック部18aをロック係止
部17bから離間させる。これにより、フック17が引
張ばね19の付勢力によりロック解除方向(時計方向)
に回動されるから、ストライカ13はフック17から解
放され、後部ドア33が開放される。
って、フック17のストライカ保持溝17a内にストラ
イカ13が進入し、ロック係止部17bがラチェット1
8のロック部18aと係合しているロック状態におい
て、車内でドアオープナーが後部ドア33を開け得る方
向に操作されると、これに連動して解除ケーブル25が
ケーブル係止部22eを図1の上方に牽引する。これに
より、ケーブルレバー22が引張ばね24に抗して同図
反時計方向に回動されるため、係合押圧部22cが同方
向に回動して、上記伝達位置に位置するキャンセルピン
27のロック解除部27bに係合し、このロック解除部
27bを介してオープンレバー21を同方向に回動させ
る。すると、押圧突部21aが押圧部18bを押圧する
ため、ラチェット18が枢支軸16を中心として同図の
時計方向に回動され、そのロック部18aをロック係止
部17bから離間させる。これにより、フック17が引
張ばね19の付勢力によりロック解除方向(時計方向)
に回動されるから、ストライカ13はフック17から解
放され、後部ドア33が開放される。
【0018】また図1に示される状態において、ドアオ
ープナーを操作せずに、キーによりキー装置6を操作し
て操作アーム31を同図反時計方向に回動させた場合に
は、この操作アーム31がその直線状案内長孔31aに
よってキャンセルピン27のロック解除部27bをロッ
ク解除方向へ移動させるから、オープンレバー21がロ
ック解除部27bによって同図反時計方向に回動され
る。これにより、解除ケーブル25を牽引してケーブル
レバー22をロック解除方向へ回動させたときと同様
に、ストライカ13をフック17から解放して、後部ド
ア33を開放させることができる。
ープナーを操作せずに、キーによりキー装置6を操作し
て操作アーム31を同図反時計方向に回動させた場合に
は、この操作アーム31がその直線状案内長孔31aに
よってキャンセルピン27のロック解除部27bをロッ
ク解除方向へ移動させるから、オープンレバー21がロ
ック解除部27bによって同図反時計方向に回動され
る。これにより、解除ケーブル25を牽引してケーブル
レバー22をロック解除方向へ回動させたときと同様
に、ストライカ13をフック17から解放して、後部ド
ア33を開放させることができる。
【0019】また、ドアオープナーを操作しても後部ド
ア33を開放させることができないキャンセル状態にセ
ットする場合は、キーによりキー装置6を操作して操作
アーム31をキャンセル方向(図1の時計方向)へ回動
させる。すると、キャンセルピン27が、操作アーム3
1の直線状案内長孔31aに導かれて円弧状案内長孔2
1dを図1の右方向に移動され、ケーブルレバー22の
ロック解除方向への移動力をオープンレバー21に伝達
しない非伝達位置に位置される。つまりこの状態では、
ドアオープナーが操作されて解除ケーブル25が牽引さ
れても、係合押圧部22cはいわば空振りするため、オ
ープンレバー21を回動させることはできない。これ
が、キャンセル状態である。
ア33を開放させることができないキャンセル状態にセ
ットする場合は、キーによりキー装置6を操作して操作
アーム31をキャンセル方向(図1の時計方向)へ回動
させる。すると、キャンセルピン27が、操作アーム3
1の直線状案内長孔31aに導かれて円弧状案内長孔2
1dを図1の右方向に移動され、ケーブルレバー22の
ロック解除方向への移動力をオープンレバー21に伝達
しない非伝達位置に位置される。つまりこの状態では、
ドアオープナーが操作されて解除ケーブル25が牽引さ
れても、係合押圧部22cはいわば空振りするため、オ
ープンレバー21を回動させることはできない。これ
が、キャンセル状態である。
【0020】このキャンセル状態への操作において、キ
ー装置6によって直接的に移動されるキャンセルピン2
7は、係合押圧部22cと対応しない位置まで円弧状案
内長孔21d内を単に移動されるだけでよいから、図5
で示したような操作アーム6aとオープンレバー5との
長さの比率等によって生じる不都合は、確実に回避され
る。またキー装置6の操作アーム31とオープンレバー
21とがキャンセルピン27によって直接的に連動され
ているから、これらの部材をロッド等によって連結させ
る構造が要らず、従って、極めてコンパクトな構成とす
ることができる。逆に言えば、キープレート装置6とこ
れらの部材が近接されている場合に、これらを簡単かつ
確実に連動させることが可能となる。
ー装置6によって直接的に移動されるキャンセルピン2
7は、係合押圧部22cと対応しない位置まで円弧状案
内長孔21d内を単に移動されるだけでよいから、図5
で示したような操作アーム6aとオープンレバー5との
長さの比率等によって生じる不都合は、確実に回避され
る。またキー装置6の操作アーム31とオープンレバー
21とがキャンセルピン27によって直接的に連動され
ているから、これらの部材をロッド等によって連結させ
る構造が要らず、従って、極めてコンパクトな構成とす
ることができる。逆に言えば、キープレート装置6とこ
れらの部材が近接されている場合に、これらを簡単かつ
確実に連動させることが可能となる。
【0021】上記ロック解除状態およびキャンセル状態
において、開放されていた後部ドアを閉めると、ストラ
イカ進入溝14から進入したストライカ13が、フック
17のストライカ保持溝17aに進入する。すると、ス
トライカ13によって押されたフック17が枢支軸15
を中心に回動し、そのロック係止部17bの背面がラチ
ェット18を押してこれを一旦ロック解除位置に回動さ
せ、さらにストライカ13が進入すると、ロック部18
aとロック係止部17bが係合して最初のロック状態に
戻る。なお本実施例では、本ドアロック装置を後部ドア
に適用したが、前部ドア等、他のドアに適用しても良
い。
において、開放されていた後部ドアを閉めると、ストラ
イカ進入溝14から進入したストライカ13が、フック
17のストライカ保持溝17aに進入する。すると、ス
トライカ13によって押されたフック17が枢支軸15
を中心に回動し、そのロック係止部17bの背面がラチ
ェット18を押してこれを一旦ロック解除位置に回動さ
せ、さらにストライカ13が進入すると、ロック部18
aとロック係止部17bが係合して最初のロック状態に
戻る。なお本実施例では、本ドアロック装置を後部ドア
に適用したが、前部ドア等、他のドアに適用しても良
い。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明のドアロック装置に
よれば、キー装置の操作によりキャンセル部材を伝達位
置と非伝達位置に移動させるだけで、通常操作状態とキ
ャンセル状態とに明確に切り替えることができる。した
がって、従来のドアロック装置が有していたような、キ
ー装置によるストロークとこれによって移動されるオー
プンレバーのストロークとの差により、通常操作状態と
キャンセル状態とに明確に切り替えられない等の不具合
をなくすることができる。またキー装置の操作アームと
ロック解除部材とがキャンセルピンによって直接的に連
動されているから、これらの部材をロッド等によって連
結させる構造が要らず、従って、極めてコンパクトな構
成とすることができる。
よれば、キー装置の操作によりキャンセル部材を伝達位
置と非伝達位置に移動させるだけで、通常操作状態とキ
ャンセル状態とに明確に切り替えることができる。した
がって、従来のドアロック装置が有していたような、キ
ー装置によるストロークとこれによって移動されるオー
プンレバーのストロークとの差により、通常操作状態と
キャンセル状態とに明確に切り替えられない等の不具合
をなくすることができる。またキー装置の操作アームと
ロック解除部材とがキャンセルピンによって直接的に連
動されているから、これらの部材をロッド等によって連
結させる構造が要らず、従って、極めてコンパクトな構
成とすることができる。
【図1】本発明によるドアロック装置の構造を詳示する
正面図である。
正面図である。
【図2】図1のオープンレバーとキャンセルピンとキー
装置との連結状態を示す概略側面図である。
装置との連結状態を示す概略側面図である。
【図3】図1のオープンレバーとキャンセルピンと操作
アームとの連結状態を示す概略正面図である。
アームとの連結状態を示す概略正面図である。
【図4】図1のドアロック装置の要部を示す側面図であ
る。
る。
【図5】従来のドアロック装置における問題点を示す概
略図である。
略図である。
6 キー装置 11 ロック機構 12 ベース 13 ストライカ 14 ストライカ進入溝 15 16 20 枢支軸 17 フック 18 ラチェット 19 24 引張ばね 21 オープンレバー(ロック解除部材) 21d 円弧状案内長孔 22 ケーブルレバー(操作力伝達部材) 23 係合突起 25 解除ケーブル 26 スナップ部材 27 キャンセルピン 31 操作アーム 31a 直線状案内長孔
Claims (2)
- 【請求項1】 ドアと車両ボディのいずれか一方に固定
したストライカを、他方に設けられたラチェット部材お
よびフック部材の係合動作により把持するロック機構;
このロック機構のロックを解除するロック解除部材;室
内側からのロック解除操作力によってロック解除方向に
移動される操作力伝達部材;キーによって操作されるキ
ー装置により直接回動される操作アーム;および、 この操作アームに支持され、該操作アームの回動位置に
応じて、上記操作力伝達部材のロック解除方向への移動
力を上記ロック解除部材に伝達する伝達位置と、伝達し
ない非伝達位置に移動するキャンセルピン;を備えたこ
とを特徴とするドアロック装置。 - 【請求項2】 請求項1において、操作アームと操作力
伝達部材には、それぞれ長孔が形成されていて、これら
の長孔に共通に上記キャンセルピンが挿通されているド
アロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18372992A JP3130376B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | ドアロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18372992A JP3130376B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | ドアロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0626257A true JPH0626257A (ja) | 1994-02-01 |
JP3130376B2 JP3130376B2 (ja) | 2001-01-31 |
Family
ID=16140949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18372992A Expired - Fee Related JP3130376B2 (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | ドアロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3130376B2 (ja) |
-
1992
- 1992-07-10 JP JP18372992A patent/JP3130376B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3130376B2 (ja) | 2001-01-31 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |