JPH06262357A - 溶接トーチ用コンタクトチップの交換装置 - Google Patents

溶接トーチ用コンタクトチップの交換装置

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JPH06262357A
JPH06262357A JP5054540A JP5454093A JPH06262357A JP H06262357 A JPH06262357 A JP H06262357A JP 5054540 A JP5054540 A JP 5054540A JP 5454093 A JP5454093 A JP 5454093A JP H06262357 A JPH06262357 A JP H06262357A
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Katsumi Handa
克巳 半田
Yukitoshi Yamada
幸敏 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汎用のロボット用トーチに適応し、消耗部品
であるチップのみを自動的に交換することによって、交
換に伴う危険をなくし、場所的にも広さを必要とせず、
また交換部品を安くし、小型でコストの安いチップの交
換装置を提供する。 【構成】 チップ12のスパナ掛け部12Aに係合する
レンチ部15を2つ以上備え、このレンチ部15をチッ
プ12の軸方向へ摺動可能に保持するレンチ部保持部2
2と、レンチ部15をチップ12側へ付勢するバネ21
とが備えられると共に、レンチ部15を正転・反転させ
チップ12を着脱する第1モータ16と、レンチ部15
と第1モータ16との間に第1トルクリミッター25を
備え、レンチ部15とレンチ部保持部22と第1モータ
16を回転移動させる第2モータ24を備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてアーク溶接ロ
ボットのロボット用トーチに装着されている溶接トーチ
用コンタクトチップを自動的に交換するための溶接トー
チ用コンタクトチップの交換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、アーク溶接作業において、溶接
トーチ用コンタクトチップ(以下単にチップという)は
常に高温にさらされ、スパッタの飛来など極めて悪環境
下での作業が強いられている。また、チップは高速で送
給されてくる溶接用消耗電極ワイヤ(以下単に「ワイ
ヤ」という)を被溶接物に案内したり、溶接電流をワイ
ヤに接触給電する役目を持っており、溶接電流値、シー
ルドガスなどの溶接条件により異なるが、溶接作業をあ
る程度の時間続けているとワイヤが挿通するチップ貫通
孔の先端部が摩耗して、アークが不安定になったり、ワ
イヤの狙い位置がずれたりして溶接品質が低下してしま
う。
【0003】そこで従来は、このような不具合が発生す
る前に、一時期溶接作業を中断させて溶接用ロボットを
移動し、作業者自身がチップを交換していたが、中断時
間が長い、ロボットに近づくため危険が伴うということ
により、図5に示すようにロボット用トーチ1のトーチ
ケーブル2の先端のコネクタ3からトーチ本体4を自動
的に取り外して、新しいトーチ本体5を自動的にコネク
タ3へ装着するトーチ本体の交換装置6が提案されてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のトーチ本体の交換装置6には次のような問題点が
あった。
【0005】コネクタ3とトーチ本体4の結合部は、自
動着脱ができるように専用構造になっているため、従来
使用していた汎用のロボット用トーチの結合部(手動に
て着脱)とは異なっていた。このためトーチ本体の交換
装置6により交換できるロボット用トーチ1はこの装置
専用のトーチとなるために従来使用していた汎用のロボ
ット用トーチは使用できないという問題があった。
【0006】また、トーチ本体4にはチップ12及び溶
接トーチ用ノズル19(以下単にノズルという)などの
先端部品が装着されているために交換する部品が大き
く、これに伴いトーチ本体の交換装置6は大型となり、
場所的にある程度の広さが必要であり、またコストが高
いという問題もあった。
【0007】また、交換部品としてトーチ本体の交換装
置6にセットされるトーチ本体5及び予備として用意し
ておくトーチ本体自体も大きく、いくつものトーチ本体
を用意するためには広い場所が必要となり、また比較的
高価な部品であるという問題もあった。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、従来
使用してきた汎用のロボット用トーチに適応し、消耗部
品であるチップのみを自動的に交換することによって、
交換部品を安くし、コストが安く、作業者がロボットに
近づく危険をなくし、かつ、小型で場所をとらないチッ
プの交換装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、チップの外周に形成されたスパナ掛け部に
係合するレンチ部と、複数のレンチ部をチップの軸方向
へ摺動可能に保持するレンチ部保持手段と、レンチ部を
チップ側へ付勢する付勢手段とが備えられると共に、レ
ンチ部を正転・反転させチップを着脱する第1モータ
と、レンチ部と第1モータとの間に第1トルクリミッタ
ーを備え、レンチ部保持手段を移動させる第2モータを
備えたものである。
【0010】またレンチ部が第1駆動手段からの回転運
動が伝わるレンチ駆動部とチップを保持し、レンチ駆動
部に対して空走回転可能な空走回転手段とを備えたもの
である。
【0011】また、レンチ部保持手段を移動させる第2
モータとの間に第2トルクリミッターを備えたものであ
る。
【0012】また、第1モータ駆動用電力源から第1モ
ータに電力を供給するためにスリップディスクと、この
スリップディスクへ接触通電するための接触通電部を備
えたものである。
【0013】また、チップの交換装置を固定するケース
部と、ケース部に対して、レンチ部、レンチ部保持手
段、第1モータ、第1トルクリミッター及び第2モータ
を浮遊させるためにケース部に複数箇所設けられたコイ
ルスプリングと、このコイルスプリングの中にコイル伸
長防止手段を備えたものである。
【0014】また、レンチ部に挿入されたチップの有り
無しを判断して、溶接トーチを搭載した溶接用ロボット
装置を制御するためにレンチ部近傍に光センサを備えた
ものである。
【0015】
【作用】上記の構成により、トーチ本体から消耗したチ
ップを取り外す場合は、ロボット用トーチをレンチ部に
向けて移動させ、チップとレンチ部を嵌合させるが、こ
のとき、レンチ部は第1駆動手段によりチップが緩む方
向へゆっくり回転駆動し、チップとレンチ部とが噛み合
わなければ、レンチ部は付勢手段の圧縮によりロボット
用トーチからの押圧力を吸収しながらレンチ部保持手段
に沿ってチップの軸方向に移動する。レンチ部の回転に
よりチップの外周に形成されたスパナ掛け部とレンチ部
が噛み合うと、付勢手段の押圧力によりチップとレンチ
部は嵌合し、レンチ部の回転力がチップに伝わりトーチ
本体からチップが取り外される。
【0016】一方、トーチ本体にチップを取り付ける際
には、第2駆動手段によりチップ着脱位置にチップの入
ったレンチ部を移動させる。次に、ロボット用トーチを
チップに向けて移動させ、トーチ本体のねじ部とチップ
のねじ部を嵌合させる。このとき、レンチ部を第1駆動
手段によりチップが締まる方向へゆっくり回転駆動さ
せ、トーチ本体にチップを締め付けるのであるが、第1
トルクリミッターにより、チップの締め付けトルクが設
定された値で締め付けられる。
【0017】ここで、空走回転手段とレンチ駆動部が備
えられたレンチ部において、レンチ駆動部のみチップが
締まる方向に対して反転させた後、第1駆動手段の回転
を停止させる。これにより空走回転手段からチップに加
わっていた力を解放し、設定された締め付けトルクにて
チップが装着されたロボット用トーチをロボットのトー
チクランプ部に負荷をかけることなく、すなわちロボッ
ト用トーチの狙い位置ずれやロボット用トーチにセット
されたショックセンサが動作するなどのトラブルをおこ
すことなく、レンチ部から移動させることができる。
【0018】また、チップの交換装置とチップの交換装
置を固定するケース部との間にコイルスプリングを備え
ることにより、レンチ部と、レンチ部保持手段と、付勢
手段と、第1駆動手段と、第1トルクリミッターと第2
駆動手段をケース部から浮遊させ、チップ着脱時にトー
チ本体とレンチ部が多少ずれても、コイルスプリングに
よりレンチ部がトーチ本体と嵌合するように移動するこ
とができるので、無理なくスムーズにチップを交換する
ことができる。更に、コイルスプリングの中にコイル伸
長防止用ロッドを備えることによって、レンチ部などの
移動範囲を一定範囲に制限することができる。
【0019】また、コンタクトチップ判断手段を備える
ことによりレンチ部に挿入されたチップの有り無しが判
定できるので、チップ取り外し時にチップが取り外せた
か、またはチップ装着時にチップがトーチ本体に取り付
けられたかなどを判断し、異常があれば溶接用ロボット
装置を停止させるなどの制御を行うことができる。
【0020】また、第2駆動手段の回転トルクを制限す
る第2トルクリミッターを備えることで、第2駆動手段
によりレンチ部保持手段の回転移動中に手などを挟んで
も、第2トルクリミッターにより設定されたトルク値以
上の力は加わらず第2駆動手段のみ空回りするので安全
である。更に、第2駆動手段が停止している時でも、設
定されたトルク値以上の力でレンチ部を手動にて動かせ
るので、消耗したチップのレンチ部からの取り出し、新
品チップのレンチ部へのセットが定位置で行えるので便
利である。
【0021】また、スリップディスクと接触通電部とを
備えることにより、第1駆動手段を回転駆動させる場
合、第1駆動手段の駆動用電力源から接触通電部、スリ
ップディスクの通電面を通って第1駆動手段に電力を供
給するため、第2駆動手段により第1駆動手段が移動し
ても電力を供給し続けることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
【0023】図1は本発明における溶接トーチ用コンタ
クトチップの交換装置の正面の断面図を示す。
【0024】図1において、11はトーチ本体、12は
チップ、17はワイヤ、19はノズルであり、ロボット
用トーチ13を形成している。また、18はガイド、1
5はチップ12と嵌合するレンチ部、21はレンチ部1
5をチップ12の軸方向へ付勢するバネ、28はレンチ
駆動部27から空走回転部26に力を伝えるストッパ
ー、22は円周上に複数のレンチ部15を保持するレン
チ部保持部、25はチップ12の締め付けトルクを制限
する第1トルクリミッター、16はレンチ部を正転・反
転させる第1モータ、37は図示しない第1モータ駆動
用電源から第1モータに電力を供給するスリップディス
ク、38はスリップディスクの通電面と接触するブラ
シ、24はレンチ部15などを回転移動させる第2モー
タ、33は第2モータ24の回転トルクを制限する第2
トルクリミッターである。また、27は第1モータ16
の回転運動が伝わるレンチ駆動部、26はレンチ駆動部
27に対して空走回転可能な空走回転部である。また、
29は装置を固定するケース部、30はケース部29に
対して装置本体を浮遊させるコイルスプリング、31は
コイルスプリング30の伸長を防止するコイル伸長防止
用ロッドである。また、34はギヤ、34aは円錐の
穴、35はフランジ、36はボールプランジャー、36
aはボールであり、第2トルクリミッター33を形成し
ている。また、14はチップ取り外し、装着切り替えス
イッチ、20は第1モータ駆動スイッチ、23は第2モ
ータ駆動スイッチ、32はレンチ部15内のチップの有
無を判断する光センサである。
【0025】以下、チップの取り外し及び装着における
各部分の動作と各部分の説明を示す。
【0026】トーチ本体11から消耗したチップ12を
取り外す場合は、まずロボット用トーチ13にてチップ
取り外し、装着切り替えスイッチ14を取り外し側にセ
ットする。これは、レンチ部15をチップ12が緩む方
向へ回転するようにチップ12着脱用の第1モータ16
の回転方向を切り換えるものである。次にチップ12先
端から出ているワイヤ17をトーチ本体11内まで引っ
込めて、ロボット用トーチ13をガイド18の上部まで
移動させ、チップ12の軸線とレンチ部15の軸線が一
致するようにロボット用トーチ13をガイド18に沿っ
て下降させる。このとき、ノズル19により第1モータ
駆動スイッチ20が投入され、第1モータ16は回転を
始め、この回転力はレンチ部15に伝わりレンチ部15
はチップ12が緩む方向へゆっくり回転する。更にロボ
ット用トーチ13を下降させチップ12とレンチ部15
を嵌合させるが、チップ12とレンチ部15とが噛み合
わなければ、レンチ部15は、バネ21の圧縮によりロ
ボット用トーチ13からの押圧力を吸収しながら、レン
チ部保持部22に沿ってチップ12の軸方向に移動す
る。レンチ部15の回転により図2(図1におけるチッ
プとレンチ部の斜視図)に示すチップ12の外周に形成
されたスパナ掛け部12Aとレンチ部15のスパナ掛け
係合面26aが噛み合うと、バネ21の押圧力によりチ
ップ12とレンチ部15は嵌合し、レンチ部15の回転
力がチップ12に伝わり、トーチ本体11から消耗した
チップ12が取り外される。次にロボット用トーチ13
を上昇させると、第1モータ駆動スイッチ20は開放さ
れ、第1モータ16及びレンチ部15は回転を停止し、
消耗したチップ12は自重によりレンチ部15に入った
ままになる。
【0027】一方、消耗したチップ12を取り外した
後、トーチ本体11に図3(図1におけるレンチ部保持
部の平面図)に示す新品のチップ12bを取り付ける際
には、消耗したチップ12aを取り外したレンチ部15
a以外のレンチ部15bに取り付けるべき新品のチップ
12bを予めセットしておき、レンチ部15とレンチ部
保持部22と第1モータ16を回転移動させる第2モー
タ駆動スイッチ23をロボット用トーチ13により投入
し、第2モータ24を回転させチップ12の着脱位置
(ガイド18の真下)に新品のチップ12bの入ったレ
ンチ部15bを移動させる(本実施例ではインデックス
テーブルの役目もしているレンチ部保持部22を1/8
回転させる。)。レンチ部15は2つ以上でチップ12
の交換は可能であるが、チップ12を連続して交換でき
るように本実施例ではレンチ部15aから15hまで8
つ備えている。
【0028】ここで、チップ12の交換過程を述べる
と、最初にレンチ部15aのみ空けておきレンチ部15
bから15hまでに新品のチップ12bから12hを挿
入しておく。次に消耗したチップ12aをレンチ部15
aにてトーチ本体11より取り外し、新品のチップ12
bをレンチ部15bにてトーチ本体11に装着する。溶
接作業によりチップ12bが消耗したら、レンチ部15
bにて消耗したチップ12bをトーチ本体11より取り
外し、次の新品のチップ12cをレンチ部15cにてト
ーチ本体11に装着する。このような動作を繰り返して
本実施例では7本の新品のチップ12を連続で装着する
ことができる。
【0029】新品のチップ12bの取り付けの動作説明
に戻ると、チップ12の着脱位置に新品のチップ12b
の入ったレンチ部15bを移動させた後、ロボット用ト
ーチ13にてチップ取り外し、装着切り替えスイッチ1
4を装着側にセットする。これは、レンチ部15bをチ
ップ12bが取り付く方向へ回転するように第1モータ
16の回転方向を切り換えるものである。チップ取り外
し、装着切り替えスイッチ14の装着側へのセットは、
レンチ部15bを移動させる前に行ってもよい。次に、
ロボット用トーチ13をガイド18の上部まで移動さ
せ、トーチ本体11の軸線とチップ12bの軸線が一致
するようにロボット用トーチ13をガイド18に沿って
下降させる。このとき、ノズル19により第1モータ駆
動スイッチ20が投入され、第1モータ16は回転を始
め、この回転力はレンチ部15bに伝わりレンチ部15
bはチップ12bが取り付く方向へゆっくり回転する。
更にロボット用トーチ13を下降させ、トーチ本体11
のねじ部とチップ12bのねじ部を嵌合させ、トーチ本
体11にチップ12bを締め付けるが、レンチ部15と
第1モータ16との間に備えられた第1トルクリミッタ
ー25によりチップ12bの締め付けトルクが設定され
た値で締め付けられるようにする。ここで、第1トルク
リミッター25は、一方向トルクリミッターが用いられ
る。すなわち、チップ12を取り付けるときはリミッタ
ーが動作して設定されたトルク値以上の力はレンチ部1
5には伝わらないが、チップ12を取り外すときは第1
トルクリミッターは動作せず、第1モータ16の力はそ
のままレンチ部15に伝わる。次に、チップ12bを保
持し、レンチ駆動部27に対し適宜角度空走可能な空走
回転部26と第1モータ16からの回転運動が伝わるレ
ンチ駆動部27を備えたレンチ部15bにおいて、レン
チ駆動部27のみチップ12bが締まる方向に対して反
転させた後、第1モータ駆動スイッチ20に関係なく第
1モータ16の回転を停止させる。これにより、いまま
で第1モータ16からの回転力はレンチ駆動部27に装
着されたストッパー28から空走回転部26に設けられ
たスリット26b(図2参照)の端面に伝わり、スパナ
掛け係合面26aからスパナ掛け部12Aに伝わってチ
ップ12bに締め付け力が加わり続けていたが、レンチ
駆動部27のみ第1モータ16により反転させるとスト
ッパー28はスリット26bに沿って移動し、ストッパ
ー28がスリット26bのもう一方の端面に接するまで
に第1モータ16の回転を停止させることにより、空走
回転部26のスパナ掛け係合面26aからチップ12b
のスパナ掛け部12Aに加わっていた力が解放され、設
定された締め付けトルクにて新品のチップ12bが装着
されたロボット用トーチ13をレンチ部15bから移動
(上昇)させることができる。
【0030】ここで、トーチ本体11にチップ12bを
締め付け後、レンチ駆動部27を反転させずに空走回転
部26のスパナ掛け係合面26aからチップ12bのス
パナ掛け部12Aに力が加わった状態でロボット用トー
チ13をレンチ部15bから上昇させると、ロボットの
トーチクランプ部に負荷がかかり、ロボット用トーチ1
3の狙い位置がずれたり、ロボット用トーチ13にセッ
トされたショックセンサ(図示せず)が動作して溶接用
ロボット装置(図示せず)が停止したりする。
【0031】図1において、チップ12の交換装置を固
定するケース部29の複数箇所に備えられたコイルスプ
リング30は、レンチ部15、レンチ部保持部22、第
1モータ16、第1トルクリミッター25及び第2モー
タ24を浮遊させているので、チップ12着脱時にトー
チ本体11がレンチ部15に対して多少ずれていても、
コイルスプリング30によりレンチ部15がトーチ本体
11と嵌合するように移動することができるので、チッ
プ12を交換することができる。更に、コイルスプリン
グ30の中のコイル伸長防止用ロッド31により、レン
チ部15などの浮遊部がケース部29に対して異常に
(上方へ)離れないように移動範囲を一定範囲に制限し
ている。
【0032】また、レンチ部の近傍に配置した光センサ
32(例えば反射式光ファイバー)は、レンチ部15に
挿入されたチップ12の有り無しを判定できるので、チ
ップ12a取り外し時に消耗したチップ12aが取り外
せたか、またはチップ12b装着時に新品のチップ12
bがトーチ本体11に取り付けられたかなどを光センサ
32により判断し、異常があれば溶接用ロボット装置を
停止させるなどの制御を行う。
【0033】また、レンチ部保持部22を回転移動させ
る第2モータ24との間に備えた第2トルクリミッター
33により、第2モータ24の駆動によってレンチ部1
5、レンチ部保持部22が回転移動しているときに手な
どを挟んでも、第2トルクリミッター33により設定さ
れたトルク値以上の力は加わらず、第2モータ24のみ
空回りするので安全である。更に、第2モータ24が停
止している時でも、設定されたトルク値以上の力でレン
チ部15を手動にて動かせるので、消耗したチップ12
のレンチ部15からの取り出し、新品のチップ12のレ
ンチ部15へのセットが定位置で行えるので便利であ
る。
【0034】第2トルクリミッター33は、ギヤ34、
フランジ35及びボールプランジャ36で構成され、ギ
ヤ34にはフランジ35に装着されたボールプランジャ
36のボール36aが接触する部分に円錐の穴34aが
設けてある。第2トルクリミッター33で設定されるト
ルク値は、フランジ35に装着されるボールプランジャ
36の数量及びボールプランジャ36によりボール36
aを押している力などにより決まる。第2トルクリミッ
ター33により設定されたトルク値以上の力が加わる
と、ギヤ34に設けられた円錐の穴34aに接触してい
るボール36aがフランジ35側に押し戻されて、フラ
ンジ35はギヤ34、第2モータ24に対して空回りす
る(フランジ35は、右回り、左回り双方向に空回りす
ることができる。)。フランジ35はレンチ部15とレ
ンチ部保持部22などと連動しているので、第2モータ
24に関係なく手動でレンチ部15とレンチ部保持部2
2など(双方向に)移動させることができる。円錐の穴
34aは8コ開いており、これはチップ12装着時に第
2モータ24によりレンチ部保持部22が1/8回転す
るためである。また、円錐の穴34aにボール36aが
接触している状態(通常の状態)でレンチ部15の軸線
とガイド18の軸線が一致するように調整してある。
【0035】また、第1モータ16の下部にはスリップ
ディスク37が備えてあり、図4(図1におけるスリッ
プディスクの平面図)に示すスリップディスク37の通
電面37aにはブラシ38が接触している。第1モータ
16を回転駆動させる場合、第1モータ16の駆動用電
力源(図示せず)からブラシ38、スリップディスク3
7の通電面37aを通って第1モータ16に電力を供給
するため、第2モータ24により第1モータ16が回転
移動しても電力を供給し続けることができる。
【0036】なお、本実施例においては、付勢手段とし
てバネを用いたがバネに限られるものでないことは明ら
かである。また、付勢手段の位置も本実施例においては
レンチ部とレンチ部保持部との間としたが、レンチ部保
持部と第1モータとの間でも問題はなく、また、その他
の部分に設けてもよいことは言うまでもない。
【0037】さらに、本実施例においてはチップの有無
を判断する判断手段として光センサを用いる構成とした
が、近接センサや、接触センサであってもよいことは明
らかである。また、判断手段の位置についても、本実施
例においてはレンチ部の近傍としたが、レンチ部やレン
チ部保持部等他の場所に設けてもよいことは言うまでも
ない。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のチップの交換装置によれば、消耗部品であるチップの
みを自動的に交換することができるので、従来のように
トーチ本体ごと交換しなくて済み、交換部品のチップが
小さいため、これに伴い交換装置も小型にすることがで
き、さらに、チップ交換作業に伴う危険をもなくすこと
ができる。
【0039】また、従来のトーチ本体の交換装置に適応
するロボット用トーチのコネクタとトーチ本体の結合部
は、自動着脱ができるように専用構造になっているた
め、従来使用していた汎用のロボット用トーチの結合部
とは異なっていた。このため、今まで使用してきた汎用
のロボット用トーチを専用のロボット用トーチに交換し
なければならなかったが、本発明のチップの交換装置に
よれば、今まで使用してきた汎用のロボット用トーチに
そのまま適応することができる。
【0040】また、従来は交換部品として交換装置にセ
ットしたり、予備として用意しておいたトーチ本体は、
大きく比較的高価な部品であったが、本発明の交換装置
によれば、チップのみの交換となるので、置き場所をと
らず交換部品のコストも安くおさえることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における溶接トーチ用コンタクトチップ
の交換装置の正面の断面図
【図2】本発明におけるチップとレンチ部の斜視図
【図3】本発明におけるレンチ部保持部の平面図
【図4】本発明におけるスリップディスクの平面図
【図5】従来のトーチ本体交換装置の概略図
【符号の説明】
11 トーチ本体 12 チップ 12A スパナ掛け部 13 ロボット用トーチ 15 レンチ部 16 第1モータ 21 バネ 22 レンチ部保持部 24 第2モータ 25 第1トルクリミッター 26 空走回転部 27 レンチ駆動部 29 ケース部 30 コイルスプリング 31 コイル伸長防止用ロッド 32 光センサ 33 第2トルクリミッター 37 スリップディスク 38 ブラシ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接トーチ本体にねじにて取り付けられ
    るコンタクトチップの外周に形成されたスパナ掛け部に
    係合するレンチ部と、複数の前記レンチ部を前記コンタ
    クトチップの軸方向へ摺動可能に保持するレンチ部保持
    手段と、前記レンチ部を前記コンタクトチップ挿入側へ
    付勢する付勢手段と、前記レンチ部を正転・反転させる
    第1駆動手段と、この第1駆動手段の回転トルクを制御
    する第1トルクリミッターと、前記レンチ部保持手段を
    移動させる第2駆動手段とを備えた溶接トーチ用コンタ
    クトチップの交換装置。
  2. 【請求項2】 溶接トーチ本体にねじにて取り付けられ
    るコンタクトチップの外周に形成されたスパナ掛け部に
    係合するレンチ部と、複数の前記レンチ部を前記コンタ
    クトチップの軸方向へ摺動可能に保持するレンチ部保持
    手段と、前記レンチ部を前記コンタクトチップ挿入側へ
    付勢する付勢手段と、前記レンチ部を正転・反転させる
    第1駆動手段と、この第1駆動手段の回転トルクを制御
    する第1トルクリミッターと、前記レンチ部保持手段を
    移動させる第2駆動手段とを備え、前記レンチ部が、前
    記第1駆動手段からの回転運動が伝わるレンチ駆動部
    と、前記コンタクトチップを保持し、前記レンチ駆動部
    に対して空走回転可能な空走回転手段とを備えた溶接ト
    ーチ用コンタクトチップの交換装置。
  3. 【請求項3】 第2駆動手段の回転トルクを制限する第
    2トルクリミッターを備えた請求項1および2記載の溶
    接トーチ用コンタクトチップの交換装置。
  4. 【請求項4】 第1駆動手段用電力源と第1駆動手段と
    の間に、スリップディスクと、このスリップディスクへ
    の接触通電部を備えた請求項1および2記載の溶接トー
    チ用コンタクトチップの交換装置。
  5. 【請求項5】 溶接トーチ用コンタクトチップの交換装
    置を固定するケース部と、レンチ部、レンチ部保持手
    段、第1モータ、第1トルクリミッター、第2モータと
    の間に、コイルスプリングとコイルスプリング伸長防止
    手段を備えた請求項3記載の溶接トーチ用コンタクトチ
    ップの交換装置。
  6. 【請求項6】 レンチ部に挿入されたコンタクトチップ
    の有無を判断するコンタクトチップ判断手段を備えた請
    求項1〜6記載の溶接トーチ用コンタクトチップの交換
    装置。
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