JPH06261816A - 組合せ家具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 壁面の材質や形状による制約を受けずに吊り
家具を設置することができる組合せ家具を提供する。 【構成】 収納部を有するテーブル８の両脇に一対の背
高なキャビネット５を配置し、前記背高なキャビネット
５上に前記背高なキャビネット５の奥行寸法より小とす
る一対の収納キャビネット６を載置しており、この一対
の収納キャビネット６後部間に取付桟７を配設して両端
部を固定し、前記テーブル８の上方の背高なキャビネッ
ト５間には吊り家具９を配設し、この吊り家具９は後板
を内側から前記取付桟７に所定位置で、ねじ固定してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、組合せ家具に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】近年、この種の組合せ家具は吊り家具の
部分を壁面に直接取付るものが主流であった。

【０００３】以下、従来の組合せ家具について、図７を
参照しながら説明する。図７に示すように、従来の組合
せ家具は、収納部を備えたテーブル１の両脇に背高なキ
ャビネット２を配置し、テーブル１上方の前記背高なキ
ャビネット２間に吊り家具３を配置する構成であり、こ
の吊り家具は、あらかじめ内装仕上壁４の内側に胴縁５
を設置した壁面に金具で固定してなるものであった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
では、吊り家具３を取付る際、壁面の材質がコンクリー
トやプラスターボード等である場合は、壁面に直接前記
吊り家具３を取付ることができないので、下地材となる
胴縁５をあらかじめ内装仕上壁４の内側に設置する手間
が必要であった。

【０００５】また、集合住宅など梁によって壁面に段差
が生じている場合、吊り家具３と壁面との距離が離れす
ぎて吊り家具３の取付が困難であるという課題があっ
た。

【０００６】本発明は上記課題を解決するもので、壁面
の材料や段差の有無等に影響されることなく容易に吊り
家具の取付が行える組合せ家具を提供することを目的と
している。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、収納部を有するテーブルの両脇にキャビネ
ットを配置し、この一対の背高なキャビネットの上に、
一対の収納キャビネットをそれぞれ載置し、前記収納キ
ャビネット後部間には、取付桟を配設固定し、この取付
桟に吊り家具をねじ固定してなるものである。

【０００８】また、一対の背高なキャビネット上に備え
られた前記収納キャビネットと、吊り家具の奥行きは、
前記背高なキャビネットの奥行きよりも小さく、吊り家
具の底板は後方水平方向に突設させた構成である。

【０００９】

【作用】上記した構成により、収納キャビネットの後部
間に配設した取付桟に吊り家具をねじ固定することによ
って取付ているので、吊り家具は取付桟に安定して設置
されるため壁面に吊り家具を固定するために壁面に胴縁
等を設置する必要がなくなる。

【００１０】また、背高なキャビネット上に設けられた
収納キャビネットと吊り家具の奥行きは、前記背高なキ
ャビネットの奥行きよりも小さいものを用いているの
で、梁等による壁面の段差にも対応できる。

【００１１】一方で吊り家具の底板は後方水平に突設し
て形成されているので、取付桟に前記吊り家具をねじ固
定すると、前記吊り家具と背高なキャビネットとの奥行
寸法の差によって生じる隙間を、突設部分が覆い隠す状
態になる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例について図１〜図５
を参照しながら説明する。

【００１３】図に示すように、組合せ家具本体６は、収
納部を有するテーブル８と、その両脇に設置された一対
の背高なキャビネット５と、前記背高なキャビネット５
上に載置された一対の収納キャビネット６と、前記収納
キャビネット６の後部間に配設して、両端を固定した取
付桟７と、背高なキャビネット５間に配設し取付桟７に
取付られた吊り家具９とから構成されている。

【００１４】前記背高なキャビネット５上の前記収納キ
ャビネット６と、吊り家具９の奥行寸法は、前記背高な
キャビネット５の奥行寸法より小さく形成し、前記取付
桟７は一対の前記収納キャビネット６の各後板の内側か
ら、前記取付桟７の両端部分に、また、前記吊り家具９
は前記吊り家具９の後板の内側の所定位置より前記取付
桟７にそれぞれ、ねじ固定してある。

【００１５】このとき、吊り家具９の底板は後方水平に
突設して形成している。このように本発明の一実施例の
組合せ家具によれば、一対の収納キャビネット６後部間
に一本の取付桟７を配設しこの取付桟７に吊り家具を取
付ているので、これをねじ固定しているので、壁面に吊
り家具９を固定するための壁面の胴縁や裏打ち材が不要
となり、壁面材質による制約を受けずに組合せ家具本体
６を設置できる。また、吊り家具９及び背高なキャビネ
ット５上に載置する収納キャビネット６の奥行きはいず
れも同寸法であるが、一対の背高なキャビネット５の奥
行きよりも小さく形成しているので、梁等により壁面に
段差が生じていても、奥行寸法の差をこの壁面の段差幅
に対応させることによって容易に設置可能となる。

【００１６】次に本発明の他の実施例について説明す
る。図６は他の実施例を示しており、この実施例では、
背高なキャビネット５間でテーブル８の両端部上に、一
対の側パネル１０を立設し、この一対の側パネル１０の
上端間に支持板１１を配設し、この支持板１１上に吊り
家具９を載設してあり、この結果、支持板１１が吊り家
具９の支えとなるので吊り家具９を取付桟７にねじ固定
する際に位置決めを容易にし、作業効率の向上が図れ
る。

【００１７】尚、背高なキャビネット５と、収納キャビ
ネット６及び吊り家具９の奥行寸法は、梁の形状・大き
さによって任意に定めることができる。

【００１８】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば収納部を有するテーブルの両脇に背高なキャビ
ネットを配置し、この一対の背高なキャビネット上に一
対の収納キャビネットを載置すると共に、この一対の収
納キャビネットの後部間に一本の取付桟を配設固定し、
前記テーブル上方の背高なキャビネット間には吊り家具
を配設し、この吊り家具は後板の内側から前記取付桟に
ねじ固定しているので、壁面に吊り家具を設置し固定す
るための壁面の胴縁や裏打ち材が不要となり、壁面の材
質による設置の制約を受けない。また、吊り家具及び背
高なキャビネット上に載置する収納キャビネットの奥行
きを前記背高なキャビネットの奥行きより小さいものを
用いているのでこの奥行寸法の差が、梁等による壁面の
段差に対応して容易に設置可能となる。

【００１９】さらに吊り家具の底板は、後方水平に突設
させて形成しているので、取付桟に前記吊り家具を取付
ると、この突設部が、前記吊り家具と背高なキャビネッ
トの奥行寸法の差から生じる隙間を、前記吊り家具が覆
い隠す状態となり、体裁がよくなるという効果を奏する
ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す組合せ家具の分解斜視
図

【図２】同組合せ家具の平面断面図

【図３】同組合せ家具の側断面図

【図４】同組合せ家具の正面図

【図５】同組合せ家具の外観斜視図

【図６】本発明の他の実施例を示す組合せ家具の分解斜
視図

【図７】従来例を示す組合せ家具の側断面図

【符号の説明】

５ 背高なキャビネット ６ 収納キャビネット ７ 取付桟 ８ テーブル ９ 吊り家具

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 収納部を有するテーブルと、前記テーブ
   ルの両脇に配置した一対の背高なキャビネットと、前記
   背高なキャビネット上にそれぞれ載置した一対の収納キ
   ャビネットと、前記収納キャビネットの後部間に配設し
   た取付桟と、前記背高なキャビネット間に位置し、前記
   取付桟に取付固定した吊り家具とからなる組合せ家具。
2. 【請求項２】 一対の背高なキャビネット上に載置した
   収納キャビネットと吊り家具の奥行寸法は、前記背高な
   キャビネットの奥行寸法より小とする請求項１記載の組
   合せ家具。
3. 【請求項３】 吊り家具の底板を後方水平に突設させた
   請求項１記載の組合せ家具。